JPH07504636A - 解体可能な輸送容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 解体可能な輸送容器 本発明は、１枚のパレット構造の基板と、４枚の側壁と、１枚の蓋とを存し、こ れら部品がクリ・ノブを用いて互いに結合された、解体可能な輸送容器に関する 。

粉体や粒体のような注入可能な流動体材料を輸送、貯蔵することは、今まで、樽 やタンクを用いて実行されていた。樽やタンクは剛固な構造であり、取り扱いに 不都合であり、例えば、フォークリフトを用いて移動させることが出来ない。空 荷の状態で返送する場合には、有効な空間として利用されない大きい空間を必要 とする。さらに、かかる容器は使用する毎に、最後の輸送物による汚染を阻止す るために、困難な条件の下で清掃されなければならない。容器の清掃が不可能な らば、廃棄する他はない。

英国特許２１０４５８２号から、ノくし・ノド状の基板を存・し、また、該基板 からほぼ直角に立ち上がる４枚の側面部が、はねクリップを用いて、前記基板お よび１枚の蓋と結合されている解体可能なパレット容器が知られている。このパ レット容器は、−人で容易に組立、解体することか出来、従って、積み重ねた状 態で輸送することが可能になっている。容器には、流体状の、または粒体状の材 料を輸送、貯蔵することを可能にする定着された内張りを装着することか出来る 。内張りは、固く、解体不可能に作られているから、この容器もまた、使用後、 清掃または廃棄される必要があり、この点において、樽やタンクの場合と同じ問 題が存在している。

本発明の課題は、解体可能な輸送容器を改良して、流体の輸送、貯蔵に適してお り、また、清掃作業を必要とせず何回も繰り返し使用出来るようにすることであ る。

本課題は、請求の範囲ｌに記載の本発明の特徴により解決される。

本発明においては、はぼ四角形の内部空間が基板と、４枚の側壁と、１枚の蓋と により限定されている解体可能な輸送容器が、袋状の取り出し可能な内張りを備 えている。この袋は、閉止可能な入り口開口、出口開口を有し、その際、出口開 口は基板近傍の領域に配置されている。側壁の１枚は、基板近傍の領域に貫通孔 すなわち取り出し開口を存し、その際貫通孔すなわち取り出し開口か、袋の出口 開口に対応する位置に来るようにされている。

本発明の輸送容器の利点は、流動材料を容器に入れて、パレットまたはパレット 持ち上げ車を使用して運搬することか可能になったことである。それにより、流 体を喪失するという輸送時の危険か減少され、荷積み時間が短縮される。請求の 範囲２に記載の特徴は、さらに安全性を向上させる。

、輸送または貯蔵さるべき流体、粉体、または粒体は、蓋を取り外し、入り口開 口を通して袋内に充填される。

その際、充填される材料は、袋の内側にだけ接触する、従って、基板、側壁また は蓋が汚染されることはない。

袋は取り出し可能であるから、輸送容器を空にした後、袋を清掃するか、廃棄す ることが可能であり、いずれの場合にも、基板、側壁および蓋は自由に再使用出 来る。

袋を輸送容器の内部空間に適合させることにより、輸送材料が輸送容器に加える 力が、側壁および基板により吸収されるから、袋を比較的薄くし、それにより材 料と浪費を節減することが可能である。１枚の側壁の貫通孔に対応して、基板の 近傍領域に配置された出口開口が、基板上に立っている容器を空にすることを可 能にする。それにより、輸送容器の取り扱いは非常に簡単になる。

基板と蓋の、全ての４個の縁と、各側壁の基板に直角に位置する縁の一つとに、 継ぎ０溝を設けることにより、輸送容器の予期しない倒壊に対する高い安全性が 達成される。クリップが外側に配置され、スリットに係合され、対応する側壁を 、その縁が対応する継ぎ０溝に衝接するように引っ張る。この構造により、部分 的に、または、完全に空にされた状態の容器においてもまた、安定性が維持され る。

好適実施例に従えば、袋は、輸送材料の要求に応じて、酸素、水を透過させず、 また、酸、アルカリに対して耐性を存する材料を用いて作られる。それにより、 輸送容器は、低い酸またはアルカリ特性を有する大抵の含水材料にして、マイナ スｌＯ°Ｃからプラス８０°Ｃまでの材料に対して使用され得る。輸送容器か、 粗い粒体を輸送するのに使用される場合には、袋は、１層の天然繊維またはポリ プロピレン繊維の織物で作られていてもよい。特に安価で製造簡単な袋の種類は 、輸送材料に接触する層として、より低い密度のポリエチレンの層を有している 。

袋の特性に対し種々の要求かある場合には、袋を多層構造にすることも可能であ る。

他の実施例においては、取り出し装置の取り付けを困難なしに可能にするように 、袋に出口ソケットが装着されている。袋を繊維板カセット内に置くことは、袋 とその内容物を、周囲からより良く隔離する。段ボール紙から作られてもよい繊 維板カセフトは、充填前の折り畳み状態における袋を保護する。出口ソケットは 、繊維板カセットの可動の接続板に、充填中に接続板が、出口ソケットを側壁の 貫通孔内へと導くように固定されている。

側壁を貫く貫通孔の領域に配置された補強板を用いて、出口開口か固定され、こ の領域における力の吸収か改良される。補強板はまた、出口ソケットか側壁の外 面を越えて突き出ることを防止するための隔置要素としても役だっている。

本発明の他の存利な実施例と他の変形は、請求の範囲の従属項と以下の記載に関 連して図面とから明らかになろう。

図において、 第１図は、部分的に組立てられた解体可能な輸送容器の透視図、 第２図は、完全に組立てられた状態の第１図に示した輸送容器、 第３図は、側壁を貫通する貫通孔の、第２図の線ｍ−■に沿う断面図、 第４図は、内部から見た、側壁を貫通する貫通孔の図、第５図は、側壁の、第４ 図の線ＩＶ−ＩＶに沿う断面図、第６図は、第４図の補強板の平面図、 第７図は、補強板の、線■−■に沿う断面図、第８図は、基板の側面図、そして 第９図は、基板の平面図である。

好ましくは、木材で作られた輸送容器１は、四角形の基板２を存し、基板の下面 には、パレット形式の基板２がパレットトラックまたはパレット積載車により持 ち上げられ、移動され得るように、平行な支持材４が設けられている。基板２の 上面からほぼ直角に側壁６が立ち上がり、該側壁は互いに、また基板２と、ばね クリップ８を用いて解体可能に結合されている。輸送容器ｌは、その上面におい て蓋ＩＯにより閉じられている。

基板２は、その上面に周囲を巡って各辺１２に継ぎ０溝１４を有し、該継ぎ０溝 の板上面に平行な幅は、側壁６の厚さに等しい。組み立てた状態において、継ぎ ０溝は、各側壁か衝接する停止材を形成している。蓋１０もぎ０溝を存している 。

各側壁６は、３個の側縁１６においては切削されず、第４番目の側縁１８におい ては継ぎ０溝′２０を設けられている。側を６の上面に平行な碓ぎ−１１２“０ の９幅４よ、継ぎ目溝２０内に衝接する側９６の一厚、さ・に等しい。

基板２を側壁６と、側壁６を互いに、また側壁６を蓋１０と結合させるのに使用 されるばねクリップ８（よ、直角板状のばね鋼帯から作られている。クリップは 、輸送容器が組立てられた状態で輸送容器１の辺縁を回って配置され、この状態 で両辺２２．２４の間に直角の角度を有している。クリップが輸送容器１を一緒 に結合するために、クリップは、取り外した状態で辺２２と２４との間に９９° よりやや小さい角度を存している。

クリップ８は、各辺２２．２４の端部に、容器内部への方向に曲げられた突起を 存している。この突起により、ばね８は、側壁６の外面、基板２の下面、蓋ｌＯ の上面に刻まれた直線状のスリット２５へ食い込む。スリット２６は、基板２、 側壁６および蓋ＩＯの縁１２．１６゜１８に平行に、９０ｍｍの間隔をおいて延 びている。

スリット２６の長さはクリップ８０幅よりも大きく、各板の縁からの距離は、そ の板に継ぎ０溝が設けられているか否かには関係ない。板２８、側壁６、および 蓋の厚さか１８ｍｍの場合には、スリットの各線からの距離は９０ｍｍである。

その他に、スリットに食い込んだクリップは、異なった長さの２個の辺を存し、 この場合は、スリット２６の縁１２，１６．１８からの距離に対応した辺２４の 長さは９０ｍｍであり、他の辺２２の長さは１０３ｍｍである。これにより、輸 送容器１を解体した状態において、板２８上に平らに置かれた側壁６と蓋１０と が基板上にクリップ８により固定されることが出来る。クリップ８が継ぎ０溝に 食い込み得るためには、蓋がその内面を上方へ向けていなければならない。注意 すべきことは、各継ぎ０溝の、対応する板に刻まれた深さは、残った材料の厚さ が、長い辺２２の長さから短い辺２４の長さを引いた長さに等しくされているこ とである。

ここでは、材料厚さが１３ｍｍであり、従って各継ぎ０溝の深さは５ｍｍである 。

輸送容器ｌの内部には、袋３ｏ状の取り外し可能な内張りか、輸送容器の内部空 間に適合して装着されている。

袋３０は、完全に閉止された風船体であり、その上面に、ソケット３４を備えた 閉止可能な入り口開口３２を有している。さらに、袋３０は、出口ソケット３６ を備えた出口開口３８を存している。袋３０が充填された状態においては、入り 口開口３２は蓋１０の下側に位置し、出口開口３８は基板２に近接する領域に配 置され、そこを通り、輸送容器１が完全に空にされるようになっている。

そのため、側壁の一つは貫通孔４ｏを備えている。

出口ソケット３６は、内側から、丸められた縁と角をもつ補強板４４内の出口孔 ４２を通り延びている。袋３０の出口開口３８は、補強板４４に対して固定され ており、補強板４４をねじ５２を用いて側壁６に固定することにより、出口開口 はまた貫通孔４ｏに対して固定される。貫通孔４０は円形であるか、出口開口が 、固定前に貫通孔４０に対して、基板２からの高さに関して調節出来るように長 孔であってもよい。出口ソケットは、繊維板カセット６６の可撓性の接続板６４ と補強板４４との間に締結された保持リング６２を有している。可撓性の接続板 ６４は、輸送容器ｌの充填中、側壁６に、平行な位置に上方に折られており、そ の際、出口ソケット３６を貫通孔４０へ導いている。袋３０は、ソケット３６の フランジ３７に溶接されるか、その外面に接着される。ソケット３６は、内側に おいて、フランジの内側に溶接または接着された膜６８により閉じられている。

プラグ７０か、膜６８を外部から保護するためにソケット３６の雌ねじへねし込 まれる。

出口ソケット３６には、同軸に、遮断コックを装着された取り出し装置が連結さ れている。取り出し装置は、出口ソケットの雌ねじにねじ込まれる。出口ソケッ ト３６を側壁６に対して支持することにより、出口ソケット３６が袋３０を損傷 することが防止される。さらに、出口ソケットを設けることにより、取り出し装 置を袋３゜に迅速に連結し得ることか保証される。

輸送容器ｌを使用するには、先ず、２枚の側壁を基板２の上に立て、少なくとも １個のクリップ８により結合する。次に、両側壁を基板２および残りの側壁６と 結合する。繊維板カセット６６内に填め込まれた袋３ｏが、上面か開いている輸 送容器１内に差し込まれ、出口ソケット３６が貫通孔４ｏに対向するように、整 列される。

輸送容器ｌを充填するには、入り口開口３２に配置されたソケット３４に迅速締 結可能な固定栓を用いて、ポースか連結される。充填されるにつれ、袋３ｏが展 開され、接続板６４か上方に折られ出口ソケット３６を貫通孔４０へと導く。充 填が終われば、袋３ｏは全ての側において側壁６の内壁に当接する。袋３ｏは可 撓性材料で作られているから、風船のように拡がり、輸送容器１の内部空間の隅 領域においてさえも充填される。輸送容器ｌか充填されると直ちに、入りロソケ ット３４が閉じられ、蓋１０か被せられ、クリップ８を用いて側壁６に固定され る。この状態で、輸送容器■はフォークリフトを用いて容易に輸送することが出 来、また、多くの輸送容器ｌを、転倒する危険なしに、互いの上に積み重ねるこ とか可能になる。

輸送容器ｌ内に存在する輸送物を取り出すためには、ねじを汚染から保護しても いるプラグ７ｏが外される。

次に、取り出し装置が閉止状態のまま出口ソケットにねじ込まれる。取り出し装 置に配置された切断具を用いて、膜６８の周囲の約７５％か切り込まれ、輸送物 が輸送容器１から取り出される。

輸送容器１を空にした後、蓋１０用のクリップと、蓋１０とが外される。袋３ｏ が外され、側壁６が解体される。側壁６と蓋１０とが基板２の上に平らに載置さ れ、基板上に、クリップ８を用いて締結される。−緒に折り畳まれた状態におい て、輸送容器ｌは、組立てられた輸送容器ｌの容積の約１１５の容積しか占めな い。このような輸送容器は容易に１０００リツトルの容量をもつことかあるが、 容器の組立も解体も単に一人で行うことが可能である。

基板２、側壁６、および蓋１０は、処理された、または処理されない合板から作 られることが好ましく、その際、ラックニス、樹脂、または溶液滲透なとの被覆 処理が行われる。

ＦＩＧ、８ ＦＩＧ、９ 国際調査報告 自１．１０１．，７１１．１．１□ｍ＋ＰＣＴ／ＥＰ９３１００５３３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ほぼ四角形の内部空間を画定するパレット状に形成された基板（２）と、４ 枚の側壁（６）と、および、蓋（１０）とを有する解体可能な輸送容器にして、 基板（２）と蓋（１０）とが各側壁（６）と、また、側壁（６）が互いに、クリ ップ（８）により解体可能に結合されている輸送容器において、 輸送容器（１）の内部空間が、閉止可能な入り口開口（３２）と出口開口（３８ ）とを有する袋（３０）の形態の取り出し可能な内張りを備えており、また、前 記出口開口（３８）が、基板（２）に近接して、側壁（６）の一枚に設けられた 貫通孔または取り出し開口（４０）の領域に配置されており、さらに、前記出口 開口（３８）が、前記貫通孔または取り出し開口（４０）に対向して配置されて いることを特徴とする輸送容器。 ２．請求の範囲第１項に記載の輸送容器において、前記袋（３０）が、輸送容器 （１）の内部空間に適合された、完全に閉じられた可撓性の風船体であることを 特徴とする輸送容器。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の輸送容器において、前記基板（２） が、その上面の各縁（１２）に継ぎ目溝（１４）を有し、前記蓋（１０）が、そ の下面の各縁に継ぎ目溝を有し、また、前記側壁（６）のそれぞれが、基板（２ ）に直角に置かれた一つの縁（１８）に継ぎ目溝（２０）を有していることを特 徴とする輸送容器。 ４．請求の範囲第３項に記載の輸送容器において、各継ぎ目溝（１４，２０）の 幅が側壁の厚さに等しいことを特徴とする輸送容器。 ５．請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載の輸送容器において 、前記袋（３０）が酸素不透過性であることを特徴とする輸送容器。 ６．請求の範囲第１項から第５項までのいずれか１項に記載の輸送容器において 、前記袋（３０）が水密性であることを特徴とする輸送容器。 ７．請求の範囲第１項から第６項までのいずれか１項に記載の輸送容器において 、前記袋（３０）が、耐酸性および／または耐アルカリ性であることを特徴とす る輸送容器。 ８．請求の範囲第１項から第７項までのいずれか１項に記載の輸送容器において 、前記袋（３０）が一層のポリエチレンであることを特徴とする輸送容器。 ９．請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載の輸送容器において 、前記袋（３０）が、一層の自然繊維の織物またはポリプロピレン繊維の織物で あることを特徴とする輸送容器。 １０．請求の範囲第１項から第９項までのいずれか１項に記載の輸送容器におい て、前記袋（３０）が多層であることを特徴とする輸送容器。 １１．請求の範囲第１項から第１１項までのいずれか１項に記載の輸送容器にお いて、前記袋（３０）が出口開口（３８）に閉止された出口ソケット（３６）を 有することを特徴とする輸送容器。 １２．請求の範囲第１項から第１１項までのいずれか１項に記載の輸送容器にお いて、前記袋（３０）が輸送容器（１）内に置かれた繊維板カセット（６６）内 に挿入されていることを特徴とする輸送容器。 １３．請求の範囲第１項から第１２項までのいずれか１項に記載の輸送容器にお いて、前記貫通孔（４０）を有する側壁（６）が、該貫通孔すなわち取り出し開 口（４０）の領域の内面に補強板（４４）を装着されていることを特徴とする輸 送容器。