JPH07504218A - 電子供与体化合物を使用することなくc↓3−c↓1↓0アルキレン−1を重合する方法 - Google Patents
電子供与体化合物を使用することなくc↓3−c↓1↓0アルキレン−1を重合する方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
電子供与体化合物を使用することなく
C3−C1oアルキレン−1を重合する方法本発明は、まずチタニウム、マグネ
シウム化合物、ハロゲンおよび電子供与体化合物■を含有するチタン含有固体組
成分を、アルミニウム化合物およびさらに他の電子供与体化合物■と反応させ、
次いでこの反応混合物を二酸化炭素と反応させることにより不活性化させ、これ
により生成する触媒組成物を、C3−C1oアルキレン−■を重合させるために
、アルミニウム化合物と共に20から150°C,1から100バールで使用す
る、ライ−ブラー/ナツタ触媒組成物を使用してC−C1oアルキレン−1を重
合させる方法に関するものである。
ライ−ブラー/ナツタタイプの触媒は、ことにヨーロッパ特許出願公告0145
23号、同公開045975号、045977号、086473号各公報、英国
特許出願公開2111066号公報、米国特許4857613号明細書に開示さ
れている。これら触媒系は、ことにアルキレンの重合に使用され、ことに多原子
価チタン、アルミニウム化合物、ことにアルミニウムハロゲン化物および/ある
いはアルキルアルミニウムと電子供与体化合物、ことに珪素化合物、エーテル、
カルボキシレート、ケトンおよびラクトンを含有し、一方では多原子価チタンの
化合物と共に使用され、他方では、独立の触媒組成分として使用される。
このようなライ−ブラー/ナツタ触媒組成物は、一般的に2段階法で、すなわち
まず多原子価チタン化合物を、マグネシウム含有化合物および電子供与体化合物
と反応させることによりチタン含有固体組成分を製造し、次いでこの固体組成分
を、さらに他の触媒組成分、ことにアルミニウム化合物および電子供与体化合物
と共に実際上の重合に使用することにより形成される。
本出願人による先願、西独特許出願4130353゜9明細書には、さらにチタ
ン含有固体組成分をアルミニウム化合物および電子供与体化合物と反応させた後
、この触媒組成物を二酸化炭素と反応させて非活性化し、これにより生成重合体
中における微細粉粒分を低減させ、立体特異性を改善し得ることが開示されてい
る。またさらに先願、西独特許出願4140354.7号明細書に記載されてい
る、ライ−ブラー/ナツタ触媒の他の製造方法においては、チタン含有固体組成
分と、アルミニウム化合物および電子供与体組成分との反応に次いで、これをア
ルキレンとプレポリマー化し、このプレポリマー化触媒組成物を二酸化炭素で不
活性化される。これにより微細粉粒を含有せず、高度の立体特異性を有する重合
体が得られる。
上記先願および従来技術におけるライ−ブラー/ナツタ触媒製造方法において、
電子供与体化合物■は、またC −C1oアルキレンーエ、ことにプロピレンの
実際上の重合に際してチタン含有固体組成分およびアルミニウム化合物と共に使
用される。この電子供与体化合物Hの目的は、ライ−ブラー/ナツタ重合により
得られる重合体の立体特異性の改善、すなわぢアイソタクチック重合体連鎖の増
大である。従来技術による方法において、大量の電子供与体化合物■、ことに有
機珪素化合物は、このような目的から、場合により重合反応容器内に導入される
が、これは制御に関連して若干の追加的コストを必要とする。
そこで本発明の目的とするところは、制御に関するコストが低置であり、得られ
る重合体の特性を本質的に劣化させることなく、触媒組成分量を低減し得る、C
3−C1oアルキレン−1の重合方法を提供することである。
しかるにこの目的は、まずチタン、マグネシウム化合物、ハロゲンおよび電子供
与体化合物Iを含有するチタン含有固体組成分を、アルミニウム化合物およびさ
らに他の電子供与体化合物■と反応させ、次いでこの反応混合物を二酸化炭素と
の反応により不活性化し、次いで得られた触媒組成物を、C3−C1oアルキレ
ン−1を重合するために、20から150°C11から100バールでアルミニ
ウムと共に使用して、重合においてさらに追加量の電子供与体化合物■添加を不
必要にする、ライ−ブラー/ナツタ触媒組成物によるC3−C1oアルキレン−
Iの重合方法により達成され得ることが本発明者らによって見出された。
使用されるライ−ブラー/ナツタ触媒組成物は、チタン、マグネシウム化合物、
ハロゲンおよび電子供与体化合物Iを含有するチタン含有固体組成分のほかに、
アルミニウム化合物と電子供与体化合物■を含有する。
チタン含有固体分を調製するために一般的に使用されるチタン化合物は、3価な
いし4価チタンのハロゲン化物およびアルコレート、ことにチタンテトラクロラ
イドである。チタン含有固体組成分は、微粉状担体を含有するのが好ましく、こ
れにはシリカおよびアルミナ、ならびに実験式S 10 −a A 120s
(aは0.001から2、ことに0.01から0.5の数値を意味する)で表さ
れる珪酸アルミニウムを使用するのが有利であることが実証されている。
有利に使用される担体は、粒径06 lから1oooμm、孔隙容積0.1から
10cm’/g、ことに1.0から5.0cゴ/g、見掛は表面積10から10
00ゴ/g1ことに100から500rrIl/gを有する。
チタン含有固体組成分を調製するために使用されるのは、ことにマグネシウム化
合物であって、ハロゲン化マグネシウム、アルキルマグネシウム、アリールマグ
ネシウムならびにアルコキシマグネシウムおよびアリールオキシマグネシウム化
合物が特に適当であって、具体的にはマグネシウムジクロライド、マグネシウム
ジクロライド、ジーC−C1oアルキルマグネシウム化合物を使用するのがこと
に有利である。チタン含有固体組成分は、さらにハロゲン、ことに塩素もしくは
臭素を含有するのが好ましい。
チタン含有固体組成分は、さらに電子供与体化合物11例えば単官能性もしくは
多官能性カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボキシレートならびにケトン、エ
ーテル、アルコール、ラクトン、有機燐化合物、有機珪素化合物を含有する。こ
のチタン含有固体組成分において有利に使用される電子供与体化合物は、以下の
一般式Iで表されるフタル酸誘導体であって、式中のX、Yはそれぞれ塩素もし
くはC−C1oアルコキシを、あるいは合体して酸素を意味する。ことに好まし
い電子供与体化合物は、X、YがそれぞれCCsアルコキシ、例えばメトキシ、
エトキシ、プロポキシあるいはブトキシを意味するフタレートである。
チタン含有固体組成分におけるさらに他の好ましい電子供与体化合物Iは3員も
しくは4員のジエステル、非置換もしくは置換シクロアルキル−1,2−ジカル
ボン酸、非置換もしくは置換ベンゾフェノン−2−カルボン酸モノエステルであ
る。エステル化反応に一般的に使用されるアルコール類が、これらエステルのヒ
ドロキシ化合物として使用される。例えばC−C15アルカノール、C−Cシク
ロアルカノールであって、これらはC1−Cアルキル基、C6−〇1oフェノー
ル基を置換基とlO
して持っていてもよい。
チタン含有固体組成分は、慣用方法で調製され得る。
これらの方法は、例えばヨーロッパ特許出願公開45975号1.45977号
、86473号、171200号、英国特許出願公開2111066号各公報、
米1特許4857613号明細書に記載されている。
これらチタン含有固体組成分調製方法の中でも、以下の3段階方法がことに有利
である。
すなわち、まず第1段階において、液状アルカン中のマグネシウム含有化合物溶
液を、微細粉状担体、ことにS i02 ・a A l 203 (aは0.0
01から2、好ましくは0.Olから0.5)に添加し、次いでこの混合物をl
Oから1206Cにおいて0.5から5時間撹拌する。担体1モルに対して0.
1から1モルのマグネシウム化合物を使用するのが好ましい。次いでマグネシウ
ム含有化合物に対して少なくとも2倍量、好ましくは少なくとも5倍量過剰のハ
ロゲンないしハロゲン化水素、ことに塩素もしくは塩化水素を絶えず撹拌しつつ
添加する。
約30から120分後、固体骨を液相から分離する。第2段階において、このよ
うにして得られた生成物を液状アルカン中に導入し、CCsアルカノール、こと
にエタノール、3価もしくは4価チタンのハロゲン化物もしくはアルコレート、
ことにチタンテトラクロライド、および電子供与体化合物Iを次いで添加する。
第1段階で得られた固体骨のマグネシウム1モルに対して、1から5モル、こと
に2から4モルのアルカノール、2から20モル、ことに4から10モルの3価
ないし4価チタンおよび0,01から1モル、ことに0.1から1モルの電子供
与体化合物Iが使用される。
第3段階において、第2段階で得られた固体骨を、少な(とも5重量%のチタン
テトラクロライドを含有する不活性溶媒、ことにアルキルベンゼン中における過
剰量のチタンテトラクロライド溶液もしくはチタンテトラクロライドで、100
から150°Cの温度において数時間にわたり抽出し、次いで生成物を、洗浄液
中のチタンテトラクロライド分が2重量%以下となるまで液状アルカンで洗浄す
る。
このようにして得られるチタン含有固体組成分は、さらに他の触媒組成分と共に
、ライ−ブラー/ナツタ触媒組成物として使用される。この適当な組成分はアル
ミニウム化合物および電子供与体化合物■である。
適当な触媒組成分としてのアルミニウム化合物は、トリアルキルアルミニウムの
ほかに、アルキル基がアルコキシ基もしくはハロゲン原子、例えば塩素ないし臭
素で置き換えられている化合物である。各アルキル基がそれぞれlから8個の炭
素原子を有するトリアルキルアルミニウム化合物、例えばトリメチル、トリエチ
ルあるいはメチルジエチルアルミニウムを使用するのが有利である。
アルミニウム化合物のほかに、電子供与体化合物■、例えば単官能性もしくは多
官能性カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボキシレートならびにケトン、エー
テル、アルコール、ラクトン、有機の燐および珪素化合物も共触媒ないし触媒組
成分として使用される。好ましい電子供与体化合物■は、以下の式■
で表され、複数のR1が互いに同じでも異なってもよ(、それぞれC−02oア
ルキル、5員から7員のシフロアルキシ(置換基としてC−C1oアルキル、C
6−C2゜アリールもしくはアリールアルキルを持っていてもよい)を意味し、
複数のR2が互いに同じでも異なってもよ(、それぞれC1−C2oアルキルを
意味し、nが1,2あるいは3を意味する有機珪素化合物である。ことに好まし
い化合物は、RがC−C8アルキルあるいは5員から7員のシクロアルキルを、
RがCl−C4アルキルを、nが1あるいは2を意味する場合の化合物である。
これら化合物のうちでも、ことにジメトキシジイソプロビルシラン、ジメトキシ
イソブチルイソプロピルシラン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキシジ
シクロペンチルシラン、ジェトキシイソブチルイソプロピルシランが有利に使用
される。
本発明新規方法に使用されるライ−ブラー/ナツタ触媒組成物を製造するために
は、まずチタン含有固体組成分を、共触媒、すなわちアルミニウム化合物および
電子供与体化合物と反応させる。反応は液相で行うのが好ましいが、アルミニウ
ム化合物および電子供与体化合物■が液体である場合には、溶媒の使用は省略さ
れる。そうでない場合には、不活性溶媒を使用するのが好ましい。
液状炭化水素、ことにC−C1oアルカンあるいはこれら炭化水素の混合物が溶
媒として適当であり、ことにn−ヘキサン、n−へブタンの使用が好ましい。
アルミニウム化合物と電子供与体化合物■は、通常−20から60°C1ことに
Oから30°Cの温度で、チタン含有固体組成分および電子供与体化合物■と反
応せしめられる。このためには、チタン含有固体組成分は、アルミニウム化合物
および電子供与体化合物Hの溶液中に懸有利に使用される混合物は、アルミニウ
ム化合物のチタン含有固体組成分中のチタンに対するモル割合が、0゜1:1か
らlO:1、ことにI:lから5:11アルミニウム化合物の電子供与体化合物
■に対するモル割合が0.1+1から200:1.ことに0.5:1から30=
1のものである。
反応時間は3時間まで、ことに30分までであって、それぞれの反応後、ライ−
ブラー/ナツタ触媒組成物は、無水二酸化炭素との反応により不活性化される。
この反応は−20から60℃、ことに0から25℃で行われ、二酸化炭素は、気
体として触媒懸濁液中に直接導入される。二酸化炭素は、また固体状で懸濁液中
に添加され得る。しかしながら、また二酸化炭素は1から30バール、ことに1
から8バールの圧力下に、懸濁液面上の気体空間を充満することも可能であって
、この二酸化炭素との反応形態が好ましい。
さらに迅速な反応のためには、触媒懸濁液を二酸化炭素との反応の間撹拌するこ
とができる。
反応時間は一般に3時間までであって、0.5から3時間の範囲が好ましい。
二酸化炭素との反応の結果、触媒組成物は不活性化され、原則的に重合に関しも
はや活性ではな(なる。このようにして製造された触媒組成物は長い貯蔵寿命を
有する。これは固体として貯蔵され得る。
本発明方法により製造された触媒組成物は、重合反応に使用される前に共触媒と
再び反応することにより活性化される。
ことに好ましい方法において、チタン含有固体組成分と、アルミニウム化合物お
よび電子供与体化合物■との反応後、ただし二酸化炭素による反応混合物の不活
性化前、C2−C1oアルケン−1との予備重合が行われる。
C2Caアルケン−1あるいはこれらの混合物を使用するのが好ましいが、こと
に好ましいアルケン−1はエチレン、プロピレン、ブテン−1である。
予備重合は気相でも、あるいは不活性溶媒中の溶液もしくは懸濁液形態でも行わ
れ得る。気相重合及び溶液重合が好ましい。
予備重合は、一般的に−20から60°C1ことに0から30℃、■から20バ
ール、ことに1から10バールで行われる。重合時間は、本質的に特定の条件、
すなわち選択された温度および圧力に応じて相違するが、一般的に1から180
分、ことに1から60分の範囲である。
予備重合は、チタン含有固体組成分1部に対して、重合されたC2−C1oアル
ケン−1が0.1から30部、ことに0.1から5部に達するまで行われる。予
備重合は一般に02−C1oアルケン−1の添加により開始され、連続的にもし
くはバッチ式で行われる。
この予備重合後に、上述した二酸化炭素による不活性化が行われる。
実際の重合に使用される前に、この触媒組成物は、共触媒との反応により再び活
性化される。この場合、新規方法においては、アルミニウム化合物を使用するの
みで足り、さらに電子供与体化合物■を添加使用する必要はない。使用されるア
ルミニウム化合物は、触媒組成物製造の開始に当たって、チタン含有固体組成分
との反応に使用されたアルミニウム化合物と同じものでよい。このアルミニウム
化合物は、この化合物のアルミニウムのチタン含有固体組成分中のチタンに対す
る原子割合が、lO:lからsoo : 1.ことに20=1から200:1と
なるような割合で使用される。
C−C1oアルケン−1の重合における電子供与体化合物■の使用を不必要なら
しめ得ることは、全く予想外のこと、と云わねばならない。このようなアルケン
−1の重合に、チタン含有固体組成分とアルミニウム化合物のほかに、さらに電
子供与体化合物■を使用して、これにより得られる重合体の立体特異性の改善、
すなわちアイソタクチック重合体連鎖の増大をもたらすことが従来一般的であっ
たからである。しかるに、この新規方法においては、充分に高度の立体特異性を
有する重合体を得るために、触媒組成物の製造に当たり、電子供与体化合物Hの
従来の使用量で充分である。
本発明方法によりC−C,oアルケン−1、ことに03−C6アルケンー11例
えばプロピレンの重合が可能である。この方法は主としてC−C1oアルケン−
1の単独重合体の製造に適するが、10重量%までのコモノマーを使用する共重
合も可能である。C3−C1oアルケン−1およびエチレンのほかに適当なコモ
ノマーは、重合技術においてアルケン−1の共重合に一般的に使用されているコ
モノマー、例えば不飽和カルボン酸誘導体、ジエン、スチレンである。
C−C1oアルケン−1の重合体、ことにプロピレン重合体の製造は、プロピレ
ン重合のために従来慣用の反応器を使用して、バッチ式でも、ことに連続的に、
ことに懸濁重合、好ましくは気相重合で行われ得る。適当な反応器は、適当な撹
拌装置により一般的に流動状態に維持される、微砕粉状重合体固定床を有する連
続的稼働気相反応器である。反応はもちろん直列接続された複数反応器でも行わ
れ得る。反応時間は選定される特定反応条件に決定的に依存するが、通常0.2
から20時間、一般的に0.5から10時間の範囲である。
重合反応は20から150℃、ことに40から100’cS iから100バー
ル、ことに10から50バールで有利に行われ得る。生成ポリアルケン−1の分
子量は、従来重合技術において慣用の制御剤、例えば水素の添加により狭い分子
量分布に制御、調製され得る。また不活性溶媒、例えばトルエン、ヘキサン、不
活性気体、例えば窒素、アルゴンおよび少量のポリプロピレン粉末を使用するこ
とも可能である。
新規方法により得られる重合体は、ポリアルケン−1に一般的な20000から
100000の分子量を有する。そのメルトフローインデックスは、2.16K
gの荷重、230℃で測定して、O,lから100g/10分、ことに1から5
0g/10分である。このMFIはDIN53735による標準テスト装置によ
り、2.16Kgの負荷下、230℃の温度において10分間にわたり強制的に
流出せしめられる重合体量に対応するものである。
この新規方法により、C−C1oアルケン−1の重合体が高い生産性を以て製造
されることができ、しかも電子供与体化合物の追加的添加は節約され得る。得ら
れる重合体は、商業的目的に適合する充分に高い立体特異性を有し、容易に処理
され所望のフィルム、成形体をもだらし得る。
実施例
実施例1
(a)チタン含有固体組成分の調製
第1段階において、n−へブタンに溶解させたn−ブチルオクチルマグネシウム
溶液を、粒径20ないし45μm1孔隙容積1.7ミリリツトル/ g 、見掛
は表面積330rrl″/gを有するSiOに添加した。S r 021モルに
対して上記マグネシウム化合物は0.3モル使用した。この溶液を40℃におい
て45分間撹拌し、20℃に冷却してから有機マグネシウムに対して10倍モル
量の塩化水素を導入通過させた。60分後、マグネシウム1モルに対して3モル
のエタノールを、絶えず撹拌しつつ反応生成物に添加した。この混合物を80℃
において0.5時間撹拌し、次いでエチルベンゼンに溶解させた7、2モルのチ
タンテトラクロライドおよび0.3モルのジ−n−ブチルフタレートを添加した
。いずれもマグネシウム1モルに対する量である。次いで100°Cで撹拌を1
時間継続し、得られた固体物質を濾別し、エチルベンゼンで数回洗浄した。
このようにして得られた固体生成物を、エチルベンゼン中10容量%1度のチタ
ンテトラクロライドにより、125°Cにおいて3時間抽出した。次いでこの固
体生成物を濾別し、抽出剤中のチタンテトラクロライド分がわずかに0.3重量
%となるまでn−へブタンで洗浄した。
このようにして得られたチタン含有固体組成分は、Ti3゜6重量%、Mg7.
7重量%、Cl24.9重量%を含有することが確認された。
(b)チタン含有固体組成分の予備重合およびこれに続く不活性化
700ミリリツトルのn−へブタンを、撹拌器を具備する1リツトルのガラス製
オートクレーブに装填し、この反応容器を内部温度5°Cに冷却し、47.4ミ
リリツトルのトリエチルアルミニウム(n−へブタン91.0モル溶液の形態)
および13.2ミリリツトルのジメトキシイソブチルイソプロピルシラン(n−
へブタン中1゜0モル溶液の形態)を、この装填溶媒に添加し、次いで実施例1
aにより調製されたチタン含有固体組成分20gを添加した。次いで撹拌しつつ
、導入管から気体状プロピレンを1バールの圧力下に1時間継続的に導入した。
プロピレン添加の間において、内部温度は5から20°Cに維持された。プロピ
レン導入終了後、撹拌しつつ、無水二酸化炭素ガスを、1バールの圧力下、導入
管から毎時14.51Jツトルの割合で触媒懸濁液中に継続的に導入した。この
ようにして重合活性触媒懸濁液を不活性化した。
固体触媒1重量部に対して3.6重量部のポリプロピレンを含有する固体93g
を得た。
(c)プロピレンの重合
50gのポリプロピレン(MFI、8g/lo分)、アルミニウム分として20
ミリモルのトリエチルアルミニウム(n−へブタンの1.0モル溶液形態)、1
0リツトルの水素(S、T、P、)および実施例1a、lbにより調製された1
20mgの触媒組成物を、撹拌器付設置Oリットル容積のスチールオートクレー
ブに当初310Cで装填した。次いで反応容器温度を10分間にわたり70℃ま
で上げ、反応容器圧力を気体状プロピレンの圧入により28バールとした。70
°C128バールにおいて絶えず撹拌しつつ2時間にわたり重合反応させた。費
消モノマーは絶えず新たなモノマーで補充した。
気相重合完了後、MFI9、Ig/10分)のプロピレン単独重合体を得た。チ
タン含有固体組成分量に対する形成された重合体量で表される触媒組成物の生産
性、アイソタクチック構造単位の指標を成すヘプタン不溶性分量、予備重合アル
ケン−1の重合前のチタン含有固体組成分に対する量割合として規制される予備
重合チタン含有固体組成分の重合体ローディングおよび予備重合のその他の反応
条件を以下の表に掲記する。
実施例2から4ならびに対比例Aの結果を、同様にこの表に掲記する。
実施例2
実施例1aに従ってチタン含有固体組成分を調製した。
重合体ローディングをわずかに2.27としたほかは、実施例1bと同様にして
予備重合および不活性化を行った。
予備重合された触媒を使用して、実施例ICと同様にしてプロピレンを重合した
。
実施例3
実施例1aと同様にしてチタン含有固体組成分を調製した。
重合体ローディングを3.6ではなく1.6としたほかは、実施例ibと同様に
してチタン含有固体組成分の予備重合を行った。さらに実施例1bとは異なり、
26゜3ミリリツトルのジメトキシイソブチルイソプロピルシラン(n−へブタ
ンの1.0モル溶液形態)を添加した。
この予備重合触媒を使用して、実施例1cと同様にプロピレンを重合させた。
実施例4
チタン含有固体組成分を実施例1aと同様にして調製した。
チタン含有固体組成分の予備重合を実施例1bと同様にして行った。ただし重合
体ローディングは4.1とした。なお実施例1bと異なり、26.3ミリリツト
ルのジメトキシイソブチルイソプロピルシラン(n−へブタンの1.0モル溶液
形態)を添加した。
この予備重合触媒を使用して、プロピレンを実施例1cにより重合した。
対比例A
実施例1aと同様にしてチタン含有固体組成分を調製し、実施例1bと同様にし
て予備重合、次いで不活性化した。次いで実施例1cと同様に重合を行った。た
だし、実施例1cと異なり、電子供与体化合物■として、2ミリモルのジメトキ
シイソブチルイソプロピルシラン(n−へブタン91.0モル溶液形態)を追加
的に添加した。
a)DIN53,735、λ幻℃、2.16kg負荷本発明新規方法の実施例1
から4を対比例Aと対比して、触媒生産性を著しく低下させることなく、従って
立体特異性を本質的に低下させることなく、重合に当たりさらに電子供与体化合
物の追加的添加を省略し得ることが明らかである。
国際調査報告 DM/E。。、7゜。、6゜フロントページの続き
(72)発明者 ケルト、ユルゲン
ドイツ国、D−6719、カールスベルク、ヴアテンハイマー、シュトラーセ、
15
Claims (6)
- 1.まずチタニウム、マグネシウム化合物、ハロゲンおよび電子供与体化合物I を含有するチタン含有固体組成分を、アルミニウム化合物およびさらに他の電子 供与体化合物IIと反応させ、次いでこの反応混合物を二酸化炭素と反応させる ことにより不活性化させ、これにより生成する触媒組成物を、C3−C10アル キレン−1を重合させるために、アルミニウム化合物と共に20から150℃、 1から100バールで使用するが、この重合において電子供与体化合物IIをさ らに添加することなく、ツィーグラー/ナッタ触媒組成物を使用してC3−C1 0アルケン−1を重合させる方法。
- 2.チタン含有固体組成分をアルミニウム化合物および電子供与体化合物IIと 反応させた後、ただし二酸化炭素により反応混合物を不活性化する前に、C2− C10アルケン−1と予備重合させる、請求項1による方法。
- 3.触媒1部に対して重合されたC2−C10アルケン−1の0.1から30部 の量割合が達成されるまでC2−C10アルケン−1との予備重合を行う、請求 項2による方法。
- 4.使用されるアルミニウム化合物が、それぞれ炭素原子数1から8のアルキル 基を有するトリアルキルアルミニウム化合物であることを特徴とする、請求項1 から3のいずれかによる方法。
- 5.電子供与体化合物Iとして、 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)で表され、X、Yがそれぞれ塩素ある いはC1−C10アルコキシを、あるいは合体して酸素を意味するフタル酸誘導 体を使用する、請求項1から4のいずれかによる方法。
- 6.電子供与体化合物IIとして、 R1nSi(OR2)4−nII で表され、R1が互いに同じでも異なってもよく、それぞれC1−C10アルキ ル基を持っていてもよい5員から7員のシクロアルキル、C6−C20アリール 基もしくはアリールアルキル基を意味し、R2が互いに同じでも異なってもよく 、それぞれC1−C20アルキルを意味し、nが1、2あるいは3を意味するオ ルガノシリコン化合物を使用する、請求項1から5のいずれかによる方法。
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