JPH0750396B2 - 残響付加装置の係数設定方法 - Google Patents

残響付加装置の係数設定方法

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JPH0750396B2
JPH0750396B2 JP3086914A JP8691491A JPH0750396B2 JP H0750396 B2 JPH0750396 B2 JP H0750396B2 JP 3086914 A JP3086914 A JP 3086914A JP 8691491 A JP8691491 A JP 8691491A JP H0750396 B2 JPH0750396 B2 JP H0750396B2
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sound
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音楽会場の臨場感や拡が
り感を、一般家庭の室内や車室内などにおいて擬似的に
得る残響付加装置に関する。特に、本発明では後部残響
音の高周波成分を効率的に除去することを目的とする残
響付加装置の係数設定方法に言及する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の残響付加装置の構成を示す
図である。なお、全図を通じて同様の構成要素について
は同一参照番号または記号をもって表す。本図の構成に
はその前後に一定のサンプリング周期の入力信号を取り
込む第1の遅延メモリ1と、該第1の遅延メモリ1によ
り時間T1 だけ遅延された出力信号に対して所定係数g
1 を乗算する第1の乗算器2と、該第1の乗算器2の出
力信号と前記入力信号を合成する加算器3とからなるコ
ムフィルタ10が含まれる。
【0003】さらに本図の構成には、その後段に第1の
遅延メモリ1の出力信号を取り込む第2の遅延メモリ4
と、該第2の遅延メモリ4により1サンプリング周期の
時間T2 だけ遅延された前記第1の遅延メモリ1の出力
信号に対して所定係数g2 を乗算する第2の乗算器5
と、前記の第1の遅延メモリ1の出力信号に対して所定
係数g3 を乗算する第3の乗算器6と、該第2および第
3の乗算器5および6の出力信号を合成する第2の加算
器7とが含まれる。
【0004】次に動作を説明する。第1の遅延フィルタ
1、第1の乗算器2および加算器3は一種の巡回形フィ
ルタを構成し、音楽会場において生音場を構成する直接
音、初期反射音、残響音のうち残響音を人工的に生成す
るもので、該残響音は該会場内の複雑音な経路をたどり
リスナに遅れて届き、直接音、初期反射音と共に拡がり
感を与える。
【0005】図16は残響付加装置により生成される残響
音の特性を説明する図である。第1の遅延フィルタ1の
遅延時間T1 、第1の乗算器2の乗算係数g1 は各種音
楽会場に対して最適に決定される。本図に示すように時
刻が0のときに信号が入力すると、第1の遅延メモリ1
では時間T1 ごとに乗算係数として設定された減衰率g
1 の出力信号が現われる。
【0006】次に第2の遅延メモリ4、第2および第3
の乗算器5,6、第2の加算器7は二素子フィルタを形
成し、それぞれの乗算係数g2 およびg3 を適当に決定
すると低域フィルタの機能を有する。残響音に高周波成
分が含まれているときにはその高周波成分は残響の初期
にはその生成に必要であるが、残響の後期には通常減衰
して消失しているので残存するのが好ましくなく耳ざわ
りになる。このため前記した後段における低域フィルタ
が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の残
響付加装置では、後段の低域フィルタによって、残響の
後期に生ずる後部残響における高周波成分を除去するこ
とが可能であるが残響の初期の前部残響の高周波成分を
も除去してしまうので問題があった。このため前段で生
成される残響音の生成の時間に依存して後段で高周波成
分を除去するように低域フィルタを構成しようとする
と、構成が大規模になり、その制御が複雑になるという
問題が生じる。
【0008】したがって、本発明は上記問題点に鑑み
て、後部残響音の高周波成分を容易に除去できる残響付
加装置をし、さらに残響付加装置の係数設定方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1図は本発明の原理構
成を示す図である。本発明は前記問題点を解決するため
に、複数段並列接続されたコムフィルタ10−1,10−
2,…,10−nに、それぞれ一定のサンプリング周期の
入力信号を取り込む第1の遅延メモリ1−1,1−2,
…,1−nと該第1の遅延メモリの出力側に接続される
第1の乗算器2−11,2−21,…,2−n1と、前記第1
の遅延メモリに接続され第1の遅延メモリの遅延時間よ
りも小さな遅延時間を有する第2の遅延メモリ4−1,
4−2,…,4−nと、該第2の遅延メモリの出力側に
接続される第2の乗算器2−12,2−22,…,2−n2
と、前記第1の乗算器の出力信号、前記第2の乗算器の
出力信号、および前記所定のサンプリング周期の入力信
号を加算して前記第1の遅延メモリの入力信号として出
力する加算器3−1,3−2,…3−nとを有する。
【0010】
【作用】第1図における残響付加装置によれば各段のコ
ムフィルタ10−1,10−2,…、および10−nの第1の
遅延メモリ1−1,1−2,…,1−n、第1の乗算器
2−11,2−21,…,2−n1および加算器3−1,3−
2,…,3−nによって各種の残響音が形成され、第1
の乗算器2−11,2−21,…,2−n1、第2の遅延メモ
リ4−1,4−2,…,4−nおよび第2の乗算器2−
12,2−22,…,2−n2および加算器3−1,3−2,
…,3−nによって高周波成分が除され、このため巡回
の回数に伴って高周波成分の除去が急峻になり、前部残
響音では高周波成分が有効保存でき、後部残響音では高
周波成分が除去される。
【0011】さらに本発明の残響付加装置の係数設定方
法によれば各コムフィルタ10−1,10−2,…,10−n
の各第1の遅延メモリ1−1,1−2,…,1−nの遅
延時間をD1,2,, n とし、各第1の乗算器2−1
1,21,…,2−n1の乗算係数をg11, g12, …, gn1
とし、各第2の乗算器(2−12,2−22,…,2−n2)
の乗算係数をg12, g22, …, gn2とし、前記係数を、
実質的に下記関係
【0012】
【数2】
【0013】が成立するように設定することしたので、
各コムフィルタで作成した残響音における高周波成分の
除去が時間的に一致して行われるようになり、残響時間
も一致するようになったので係数の設定が比較的容易に
なるとともに残響音質が向上し自然な音に近づくことに
なる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例に係る残
響付加装置を示す図である。本図の構成を説明する。本
図の残響付加装置は、DSP (Digital Signal Processor)
で構成され、一定のサンプリング周期の入力信号を取り
込む第1の遅延メモリ1と、該第1の遅延メモリ1によ
り時間T1 だけ遅延された出力信号に対して所定係数g
1 を乗算する第1の乗算器2と、該第1の乗算器2の出
力信号と前記入力信号を合成する加算器3と、前記第1
の遅延メモリ1の出力信号を取り込む第2の遅延メモリ
4と、該第2の遅延メモリ4により、1サンプリング周
期の時間T2 だけ遅延された前記第1の遅延メモリ1の
出力信号に対して所定係数g2 を乗算して前記加算器3
で前記入力信号と合成する第2の乗算器5とを含む。
【0015】ここで第1の遅延メモリ1、第1の乗算器
2および加算器3が残響を生成し、第1および第2の乗
算器2および5、第2の遅延メモリ4、ならびに加算器
3が後部残響の高周波成分を除去する。次に本実施例の
動作を説明する。図3は高周波成分の除去を説明する図
であって、図1の一部を切り取ったものである。本図に
おいて第2の遅延メモリ4の入力信号をx1(t)、加算器
3の出力信号をy1(t)とすると、
【0016】
【数3】
【0017】図4は振幅|A(w) |の特性を説明する図
である。本図の横軸周波数は0〜f s /2の範囲が再生
周波数帯域である。本図(a)における振幅|A(w) |
の特性は第1および第2の乗算器2および5の乗算係数
がそれぞれg1 =1,g2 =0のときで低域フィルタ特
性がない状態を示し、本図(b)のものはg1 =0.9,g
2 =0.1 のときの低フィルタ特性を示し、本図(c)の
ものはg1 =g2 =0.5 のときの低域フィルタ特性を示
し、本図(d)はg1 =0.5,g2 =−0.5 のときの高域
フィルタ特性を示す。
【0018】次に、近似的にT1 ≫T2 として、図1に
おける第1の遅延メモリ1の入力信号をx(t) 、出力信
号をy(t) とすると、出力信号y(t) が帰還するごとに
例えば減衰を受けるので次式が成立する。
【0019】
【数4】
【0020】したがって残響音の前部から後部へ行くに
従って振幅|A(w)|の次数が増加する。図5は振幅|
A(w) |n の特性を示す図である。n=1のときの|A
(w) |を例えば図4(b)のようにすると、|A(w) |
の次数が低い場合には高周波成分を比較的通すが|A
(w) |の次数が高くなると高周波成分をほとんど通さな
いことが明らかである。
【0021】図6は本発明に係る残響付加装置の実験デ
ータを示す特性図であり、図1に示した残響付加装置に
おいて、遅延メモリ1の遅延時間T1 を40ms、乗算器2
の係数g1 を0.8、乗算器5の係数g2 を0.1、サンプ
リング周波数を44.1kHz とした場合の特性を示す。本特
性図からも明らかな通り、巡回により遅延を繰り返す毎
に、即ち残響の後部になるに従って周波数帯域全体にわ
たるレベルの減衰と共に、高域の減衰率が順次高くな
り、後部残響ほど高域が除去される。
【0022】従って本実施例によれば簡単な構成で前部
残響の高周波成分を残して後部残響の高周波成分を容易
に除去することができる。なお、|A(w) |を図4
(d)のようにすれば余談であるが上記とは逆に後部残
響のみの低周波成分を容易に除去することが可能であ
る。図7は本発明の第2の実施例に係る残響付加装置を
示す図である。本図において第1の実施例と異なる構成
は、出力信号y(t) を第1の遅延メモリ1の出力からで
はなく、第2の遅延メモリの出力から取り出すことであ
る。本実施例の作用・効果は第1の実施例と同様に得ら
れる。
【0023】図8は本発明の第3の実施例に係る残響付
加装置を示す図である。本図において第1の実施例と異
なる構成は、出力信号y(t) を第1の遅延メモリ1の出
力からではなく、入力から取り出すことである。本実施
例の作用・効果は第1の実施例と同様に得られる。図9
は本発明の第4の実施例に係る残響付加装置を示す図で
ある。本図の残響付加装置は入力信号を複数に分割し
て、残響を付加する装置10−1,10−2,…,10−nを
含み、各該装置はそれぞれ一定のサンプリング周期の入
力信号を取り込む第1の遅延メモリ1−1,1−2,
…,1−nと、各該第1の遅延メモリ1−1,1−2,
…1−nにより時間D1,2,, n だけ遅延された出
力信号に対して所定係数g1 を乗算する第1の乗算器2
と、該第1の乗算器2の出力信号と入力信号を合成する
加算器3と、前記第1の遅延メモリ1の出力信号を取り
込む第2の遅延メモリ4と、該第2の遅延メモリ4によ
り1サンプリング周期の時間T2 だけ遅延された前記第
1の遅延メモリ1の出力信号に対して所定係数g2 を乗
算して前記加算器3で前記入力信号と合成する第2の乗
算器5と、各該装置10−1,10−2,…,10−nのレベ
ルを調整する乗算器6−1,6−2,…,6−nを包含
する。各該装置10−1,10−2,…,10−nは第1の実
施例のもので構成したが、第2および第3の実施例のも
ので構成してもよい。本実施例によって例えば音楽会場
の任意のリスナの位置の残響音を、一般家庭の室内や車
室内などで擬似的に形成することができるが、かかる場
合に特に後部残響の高周波成分を容易に除去する効果が
発揮される。
【0024】尚、本実施例において、各該装置10−1,
10−2,…,10−nの第1の乗算器2の係数g1 及び第
2の乗算器5の係数g2 は各該装置毎にそれぞれ異なっ
てもよい。図10は本発明の第5の実施例に係る残響付加
装置の係数設定方法を説明する図である。本図の構成に
は4段並列接続されるコムフィルタ10−1,10−2,10
−3および10−4は、それぞれ、第1の遅延器1−1,
1−2,1−3および1−4と、各該第1の遅延器にそ
れぞれ接続される第1の乗算器2−11,2−21,2−31
および2−41と、各該第1の乗算器の出力と入力信号を
それぞれ合成する加算器3−1,3−2,3−3および
3−4と、各前記第1の遅延器の出力にそれぞれ接続さ
れる第2の遅延器4−1,4−2,4−3および4−4
と、各該第2の遅延器にそれぞれ接続されかつ各前記加
算器に接続される第2の乗算器2−12,2−22,2−32
および2−42と、各第1の遅延器の出力を合成する加算
器20と、第1の遅延器の遅延時間D1,2,3 およびD
4 、第1および第2の乗算器の乗算係数g11, g12, g
21, g22, g31, g32, g41, g42を設定する制御部30
が含まれる。説明の簡易化のために4段のコムフィルタ
について説明をする。本実施例も第4実施例と同様に音
楽会場の任意のリスナ位置の残響音の形成を目的とす
る。特に本実施例においては4段のコムフィルタにおい
て、図4に戻り、図4(a),(b), (c)におけるg1
とg2 の比率を変えると、fs /2付近の高周波領域で
は振幅が異なるので、各段のコムフィルタの第1および
第2の乗算係数の比率が異なると、それぞれの周波数特
性がばらばらになる。また、各段のコムフィルタの各第
1の遅延器の遅延時間はリスナ位置の残響を形成すべく
異なるので−60dBになるまでの残響時間が異なるため、
残響後部では一部のコムフィルタの音だけが生じ、ジリ
ジリ、チリチリとの音が発生する。このため、制御部30
では、実質的に下記関係が成立するように係数を作成す
る。
【0025】すなわち、 g11/g12=g21/g22=g31/g32=g41/g42 として巡回毎に高周波の減衰の度合いを各段コムフィル
タ10−1,10−2,10−3および10−4で、以下のよう
に、ほぼ一定になるようにする。さらに、
【0026】
【数5】
【0027】として各段のコムフィルタで残響時間(残
響音のエンベロープが−60dBに減衰するまでの時間)
、以下のように、一定になるようにする。制御部30で
は上記関係を満たすように、具体的には下記表のよう
に、各コムフィルタの構成要素に係数を設定する。
お、下記表は図10の残響付加装置への係数設定例を示す
ものである。
【0028】
【表1】
【0029】上記表に示すように、遅延時間をD1 =40
ms, D2 =35ms,D3 =30msおよびD4 =25ms, g11+
g12=0.85, g11/g12=9とする(g11=0.765,g12
=0.085)。上式より g11/g12=g21/g22=g31/g32=g41/g42=9 ReV=−3D1 /log10(g11+g12) =−3×40/log10 0.85 =1700ms g21+g22=10-3D2/1700 =0.867 g31+g32=10-3D3/1700 =0.885 g41+g42=10-3D4/1700 =0.903 となり、 g21=0.780,g22=0.087,g31=0.797 g32=0.088,g41=0.813,g42=0.090 が得られる。
【0030】図11〜14はコムフィルタ10−1〜10−4の
周波数特性を示す図である。本図の周波数特性は上記設
定係数を用いてもとめられたものである。図11で代表し
てコムフィルタ10−1につき説明すると、上から下への
5本の曲線は信号入力後各 240ms, 480msec, 720ms, 96
0ms, 1.2s(1200ms)経過後の周波数特性でそれぞれ12回
(480ms=40ms×12) 、18回(720ms=40ms×18) 、24回(9
60ms=40ms×24) 、30回 (40ms×30) の巡回があったと
きのものである。
【0031】コムフィルタ10−1,10−2,10−3およ
び10−4の周波数特性を図11〜14において比較すると、
高周波の信号が急峻に減衰する10kHz 前後では各コムフ
ィルタは経過時間とともに急峻な減衰の度合がほぼ一定
になり、特定のコムフィルタが他と比較して急峻な減衰
に時間を要したり、早く急峻な減衰をしたりするものは
ない。
【0032】また、40〜50Hzから2kHz の平坦な領域で
は信号入力後1200ms経過時には各コムフィルタにおいて
すでに振幅が約−42dBで一定になっている。以上説明の
簡単化のため、4段コムフィルタの構成について説明し
たが一般的にはn段コムフィルタに容易に拡張すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば複
数並列接続され、高周波を急峻に減衰させるコムフィル
タを構成する各遅延器および各乗算器についてそれぞれ
の遅延時間、乗算係数をDn,gn1, gn2とする場合に
【0034】
【数6】
【0035】が実質的に成立するように設定することに
よって、各コムフィルタでの高周波成分の除去が時間的
に一致して行われ、さらに、残響時間も一致するように
なるので、係数の設定が比較的に容易になり、残響音質
が向上し、自然な音に近づくことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る残響付加装置を示
す図である。
【図3】高周波成分の除去を説明する図である。
【図4】振幅|A(w) |の特性を示す図である。
【図5】振幅|A(w) |n の特性を示す図である。
【図6】本発明に係る残響付加装置の実験データを示す
特性図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る残響付加装置を示
す図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る残響付加装置を示
す図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係る残響付加装置を示
す図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係る残響付加装置の係
数設定方法を説明する図である。
【図11】コムフィルタ10−1の周波数特性を示す図であ
る。
【図12】コムフィルタ10−2の周波数特性を示す図であ
る。
【図13】コムフィルタ10−3の周波数特性を示す図であ
る。
【図14】コムフィルタ10−4の周波数特性を示す図であ
る。
【図15】従来の残響付加装置の構成を示す図である。
【図16】図15の残響付加装置により生成される残響音の
特性を示す図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2,…,1−n…第1の遅延器 2,2−11,2−21,…,2−n1…第1の乗算器 2−12,2−22,…,2−n2…第2の乗算器 3−1,3−2,…,3−n…加算器 4−1,4−2,…,4−n…第2の遅延器 10−1,10−2,…,10−n…コムフィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定のサンプリング周期の入力
    信号を取り込む第1の遅延メモリ1−1,1−2,…,
    1−nと、該第1の遅延メモリの出力側に接続される第
    1の乗算器2−11,2−21,…2−n1と、前記第1の遅
    延メモリの出力側に接続され第1の遅延メモリの遅延時
    間よりも小さな遅延時間を有する第2の遅延メモリ4−
    1,4−2,…,4−nと、該第2の遅延メモリの出力
    側に接続される第2の乗算器2−12, 2−22, …, 2−
    n2と、前記第1の乗算器の出力信号、前記第2の乗算器
    の出力信号、および前記所定のサンプリング周期の入力
    信号を加算して前記第1の遅延メモリの入力信号として
    出力する加算器3−1,3−2,…3−nとを有する複
    数段並列接続されるコムフィルタ(10−1,10−2,
    …,10−n)から構成され、 各該コムフィルタに設けられた第1の遅延メモリ(1−
    1,1−2,…,1−n)の遅延時間をD1,2,…Dn
    とし、 各該コムフィルタに設けられた第1の乗算器(2−11,
    2−21, …,2−n1)の乗算係数をg11, g21, …, g
    n1とし、 各該コムフィルタに設けられた第2の乗算器(2−12,
    2−22, …, 2−n2)の乗算係数をg12,g22, …, gn
    2とし、 前記係数を、実質的に下記関係 【数1】 が成立するように設定することを特徴とする残響付加装
    置の係数設定方法。
JP3086914A 1991-04-18 1991-04-18 残響付加装置の係数設定方法 Expired - Lifetime JPH0750396B2 (ja)

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JP3086914A JPH0750396B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 残響付加装置の係数設定方法
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