JPH07503042A - 化学パルプの漂白 - Google Patents

化学パルプの漂白

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JPH07503042A
JPH07503042A JP5512379A JP51237993A JPH07503042A JP H07503042 A JPH07503042 A JP H07503042A JP 5512379 A JP5512379 A JP 5512379A JP 51237993 A JP51237993 A JP 51237993A JP H07503042 A JPH07503042 A JP H07503042A
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リンズトローム,ラルス−オーケ
シヨーデイン,ラルス
ノルデン,ソルベイグ
ダール,ノルテン
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シユンドス・デフイブラトール・インダストリーズ・アクテイエボラーグ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 化学バルブの漂白 本発明は塩素含有漂白剤を使用しない硫酸塩バルブの漂白に関わる。従来主とし て使用されている漂白化学物質CI2.ClO2及び次亜塩素酸塩は環境及び健 康に有害な生成物を生成する恐れがある為に、化学バルブの漂白技術は現在急速 に発展している。
今まで議論は周囲(recipient)への塩素化有機物の放出に集中してき た。世界の多くの国々は現在これらの放出に制限を設けており、その放出量は普 通AOX(吸着可能な有機ハロゲン類)として測定される。新しい傾向として、 塩素化有機物の含有量が少ない紙をめる消費者がますます増えている。
従来のC12を用いた漂白は現在ますます行われなくなり、CI2は主にClO 2で置換されている。ClO2での漂白は、周囲へのAOX放出を実質的に低下 させるが、パルプ中の塩素化物質の量はほとんど減らない。
最近、化学バルブの漂白の際にヒドロペルオキシドがかなり使用されつつある。
ヒドロペルオキシドは塩素系化学物質の一部の代替物として使用し得る。
SE特許出願89 02058−0には、バルブを中性条件下で錯化剤で前処理 する方法が記載されている。この方法によれば、針葉樹硫酸塩パルプを過酸化物 含有漂白剤を用いて、バルブ濃度約10%でl5O70〜75%に漂白し得る。
より高いISO白色度(83%ISOより高い)の完全に漂白されたバルブ特性 を達成するためには、この方法にCIO,による最終漂白を組み合わせればよい 。その結果、この最終漂白によって漂白工場からAOXが放出され、漂白された パルプ中に塩素化有機物が残る。
周囲に対する塩素化有機物の放出を削減する他の公知の方法は、工場の密閉箇所 、つまり蒸解ハウス及び/又は酸素工程での脱リグニンをさらに延長させること である。
フィンランド特許出願90 0663に記載されているように、蒸解の第一段階 で黒液にチップを含浸することによってバルブの品質を保ちなから蒸解を延長さ せ得る。この方法によって、バルブをカッパー価約10まで蒸解し、且つ従来の レベル、つまりカッパー価25〜30に蒸解されたバルブに等しいか又はよりす ぐれた強度特性を得ることができる。酸素による脱リグニンと組み合わせれば、 後の漂白に適する5〜6の低いカッパー価を得ることができる。
従来の蒸解、酸素による脱リグニン及び酸性環境でのオゾン漂白を組み合わせる ことによって、10以下のカッパー価を得ることができる。
しかしながら、CIO,による最終漂白をせずに十分に漂白されたバルブを製造 することはできなかった。
本発明は、83%ISOを越える白色度の十分に漂白されたバルブを塩素含有漂 白剤を使用せずに製造し得ることを含む。
漂白の開始時のバルブのカッパー価は9.5以下である。
このカッパー価は、通常又は延長した蒸解後の02での脱リグニン、もしくは通 常又は延長した蒸解後の02及び03での脱リグニンによって達成され得る。漂 白に際し、まず錯化剤で前処理し、次にソリケート又はホスホン酸もしくはカル ボン酸型の有機錯化剤の存在下、アルカリ環境でヒドロペルオキシドで処理する 。
本発明の特徴は添付の請求の範囲から明らかである。
上記に従って、蒸解され、酸素及び場合によってはオゾンで脱リグニンしたバル ブのカッパー価は9.5以下である。この値は既知の蒸解及び脱リグニン方法に よって達成し得る。次いでバルブを、例えばEDTA又はDTPA等の時化剤を 用いて、バルブ濃度1〜15%で1〜60分間、好ましくは5〜30分間前処理 する。温度は70〜100℃、好ましくは80〜100℃、pH値5〜7である 。
上記の様に前処理したバルブを洗浄し、バルブ濃度18〜40%、好ましくは2 0〜30%に脱水する。pH値をアルカリレベルに上げ、例えば珪酸ナトリウム のようなシリケートと共に、又はスルホン酸もしくはカルボン酸型の有機錯化剤 と共にヒドロペルオキシドを添加する。このヒドロベルオキシド工程でのバルブ の滞留時間は0.5〜5時間、好ましくは1〜4時間、温度は70〜100℃、 好ましくは80〜100℃である。シリケートの装入量はバルブ1トンにつきS iO□で2〜30 k g、好ましくは5〜15kgである。有機錯化剤の装入 量はバルブ1トンにつき0.5〜5kgである。
図1は、従来による過酸化物漂白及び本発明による漂白のバルブ濃度の関数とし てバルブ白色度をプロットした図である。出発バルブはカッパー価65(蒸解後 は10゜5)を有する、酸素で脱リグニンした針葉樹硫酸塩バルブであった。曲 線1は従来の過酸化物漂白を示し、H2O2消費量はバルブ1トンにつき20k gである。曲線2及び曲線3はそれぞれ本発明のシリケート添加による漂白を示 し、8.02消費量はバルブ1トンにつきそれぞれ20kg及び30kgである 。
本発明による漂白後及び従来の漂白後の白色度がバルブ濃度に左右されることが 図から明らかである。バルブ濃度約12%のとき、白色度は両ケースとも等しい が、過酸化物工程のバルブ濃度が高(なると、本発明の漂白によると高い白色度 が得られるが、従来の過酸化物漂白では白色度が落ちる。
以下の実施例によって、本発明及び本発明の利点を更に説明する。
実施例1 酸素で脱リグニンした、カッパー価6.4(上記フィンランド特許出願90 0 663による蒸解後は10.5)、白色度43%l5O1極限粘度605dm3 /kgの針葉樹硫酸塩バルブ(スカンジナビアのモミ/マツ)を本発明により錯 化剤で前処理し、過酸化物漂白した。
前処理 バルブ濃度 % 5 時間 分 15 温度 ’C90 E D T A kg/lon 2 最終pH6,1 過酸化物工程 バルブ濃度 % 25 時間 分 240 温度 ’C90 S i O2kg/lon 10 H202消費量 kg/lon 13. 5 32. 0最終pH10,210 ,3 白色度 %ISO79,684,2 極限粘度 da3/kg 520 447実施例2 (スカンジナビアのモミ/マツを前記フィンランド特許出願90 0663によ り蒸解した)カッパー価13.3を有する針葉樹硫酸塩バルブを、カッパー価8 .3に酸素で脱リグニンし、次いでカッパー価3.2、白色度61%ISO1極 限粘度582dm”/kgに酸性環境でオゾン漂白したバルブを本発明により漂 白した。
前処理 実施例1と同様 過酸化物漂白 バルブ濃度 % 25 時間 分 240 温度 ℃ 90 SiOz kg/lon 10 H302消費量 kg/lon 7. 3 14. 2 30. 1最終pH8 ,99,510,1 白色度 %ISO85,388,490,4極限粘度 dI113/kg 53 6 498 420実施例3 酸素で脱リグニンしたカッパー価9.9を有する(前記フィンランド特許出願9 0 0663によりマツ(Pinus taeda)を蒸解した)針葉樹硫酸塩 バルブをオゾン漂白してカッパー価4.8、白色度54.5%ISO。
極限粘度607dm3/kgを有するバルブを本発明により前処理し、漂白した 。
バルブ濃度 % 25 時間 分 240 温度 ℃ 90 Stow kg/lon 10 H202消費量 kg/lon 7. 9 14. 6 29. 6最終pH1 0,210,410,6 白色度 %ISO81,385,387,8極限粘度 di’/kg 570  534 459実施例4 酸素で脱リグニンしてカッパー価9.0、白色度59゜4%l5O1及び極限粘 度996 dm”/k gのカンパ硫酸塩バルブを本発明により漂白した。
前処理 実施例1と同様 バルブ濃度 % 25 時間 分 240 温度 ’C90 Si02 kg/lon 10 H202消費量 kg/lon 8. 5 17. 5 35最終pH10,2 10,410,5 白色度 %ISO82,285,586,5極限粘度 di”/kg 903  975 822本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、発明の概念( idea)の範囲内で変化し得る。
白色A %IS○ ノ・0ルア・シルΔ % フロントページの続き (72)発明者 ノルデン、ソルベイグスウェーデン国、ニス−86020・ニ ュールウンダ、オダルベーゲン・14 (72)発明者 ダール、ノルテン スウェーデン国、ニス−85234・シュントスパル、ルドビグスペルグスベー ゲン・

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.硫酸塩パルプを酸素で脱リグニンし場合によってはオゾンで脱リグニンして カッパー価9.5以下にし、次に過酸化物漂白することを含む塩素含有漂白剤を 使用しない硫酸塩パルプの漂白方法であって、前記パルプを脱リグニン後直ちに パルプ濃度1〜15%、温度70〜110℃、PH5〜7で錯化剤を用いて1〜 60分間前処理し、上記の様に前処理したパルプを洗浄、パルプ濃度18〜40 %に脱水後にシリケート又はホスホン酸もしくはカルボン酸型の有機錯化剤の存 在下でアルカリ環境で過酸化物漂白することを特徴とする前記方法。
  2. 2.前記過酸化物漂白を、温度70〜110℃で0.5〜5時間実施することを 特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 3.前記前処理時の錯化剤としてEDTA又はDTPAを使用することを特徴と する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 4.前記過酸化物漂白時にシリケートをパルプ1トンにつきSiO2で2〜30 kg添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 5.前記過酸化物漂白時にホスホン酸又はカルボン酸型の有機錯化剤をパルプ1 トンにつき0.5〜5kg添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一 項に記載の方法。
  6. 6.白色度が83%ISOを越えるまで前記漂白を実施することを特徴とする請 求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
JP5512379A 1992-01-21 1993-01-12 化学パルプの漂白 Pending JPH07503042A (ja)

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