JPH0750199B2 - 放射性廃棄物の処理方法 - Google Patents

放射性廃棄物の処理方法

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JPH0750199B2
JPH0750199B2 JP63113450A JP11345088A JPH0750199B2 JP H0750199 B2 JPH0750199 B2 JP H0750199B2 JP 63113450 A JP63113450 A JP 63113450A JP 11345088 A JP11345088 A JP 11345088A JP H0750199 B2 JPH0750199 B2 JP H0750199B2
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JP
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waste activated
tbp
waste
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俊二 井上
正 竹田
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は放射性廃棄物の処理方法、特に放射性物質取扱
施設のうち再処理工場から発生するリン酸トリブチル
(TBP)を含む廃活性炭の焼却処理方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、放射性物質取扱施設のうち再処理工場から発生す
る、抽出剤として使用されたリン酸トリブチル(TBP)
を吸着した廃活性炭は、焼却されずにドラム缶内に貯蔵
するのが一般的であった。
これは、これらの廃活性炭を焼却すると、以下のような
問題があるためであった。まず、廃活性炭は粉粒状であ
り燃焼速度が遅いため、紙、ウェス等を処理するための
焼却炉では十分な焼却が行われない。また、廃活性炭に
例えば5%程度吸着しているTBPが燃3るとTBP中のリン
(P)が五酸化リンあるいはリン酸となり、これらが排
ガス処理設備の高温用フィルタ表面で焼却灰と反応して
低融点状物質を作り焼結・溶融状態となりフィルタを目
づまりさせるとともに、長期的には耐火物を損傷させる
ことがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、今後処理すべきTBPを吸着した廃活性炭
の発生量は増大し、ドラム缶による貯蔵では広大なスペ
ースが必要であり、またより安定な状態で保管する要望
も高く、廃活性炭を焼却して減容化するとともに安定な
灰として貯蔵すべく、廃活性炭を焼却処理する技術の開
発が望まれていた。
本発明の目的は上述した課題を解消して、TBPを吸着し
た廃活性炭を焼却して減容化した安定な灰として保管す
ることのできる放射性廃棄物の処理方法を提供しようと
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の放射性廃棄物の処理方法は、放射性物質取扱施
設のうち再処理工場から発生するリン酸トリブチル(TB
P)を吸着した廃活性炭を処理する方法において、TBPを
吸着した廃活性炭を粉砕し、化学量論的に過剰量の塩基
性化合物を添加した後、攪拌移送式円形焼却炉で焼却
し、焼却排ガスをセラミックフィルタで捕集濾過するこ
とを特徴とするものである。
(作 用) 上述した構成において、TBPを吸着した廃活性炭を焼却
前に粉砕することにより、焼却時の燃焼速度を大きくす
るとともに、化学量論的に過剰量の塩基性化合物を焼却
前に添加することにより、TBP中のリンを塩基性化合物
と反応させて高融点物質とすることにより、フィルタの
目づまりを解消することができる。
このとき、廃活性炭を粉砕する目的は、燃焼速度を大き
くすること以外にTBP中のリンと塩基性化合物との反応
効率を促進させるためであり通常粒径2〜3mmの廃活性
炭をボールミル等の公知の手段により粒径1mm以下にす
ると好ましい。また、塩基性化合物としてはカルシウ
ム,カリウム,マグネシウムの水酸化物又は酸化物の粉
体又は懸濁液であって、その粒子径は100μm以下のも
のが好ましい。例えば塩基性化合物としてCa(OH)
使用したときは、 2(C4H9O)3PO+2Ca(OH) →Ca2P2O7+nCO2+mH2O の反応が起こり、反応生成物であるCa2P2O7は高融点物
質であるため高温用フィルタを目づまりさせることはな
い。さらに、化学量論的に過剰量の塩基性化合物の量は
反応効率を考慮すると化学量論値の2倍以上が好まし
い。また、たとえば消石灰等の塩基性化合物を多量に添
加すると、灰の量が増加するので減容性の面から化学量
論値の5倍以下にすることが好ましい。
また、焼却時に攪拌移送式円形焼却炉を使用するのは、
廃活性炭はおき燃焼(表面燃焼)するため燃焼速度が極
めて小さいので、炉床を広くとり滞留(燃焼)時間を大
きくし、攪拌アームにより空気との接触を十分かつ均一
に保つとともに、温度条件を良好に保つ必要があるため
である。
さらに、この円形焼却炉の焼却条件としては、650℃以
上好ましくは700℃以上900℃以下の温度で、炉床負荷5k
g−活性炭/m2・h以下であると好ましい。
(実施例) 第1図は本発明の放射性廃棄物の処理方法を実施するシ
ステムの一例を示す図である。本実施例では、まず処理
すべきTBPを吸着した廃活性炭を充填したドラム缶1を
ドラム転倒排出機2により転倒させ、廃活性炭を活性炭
フィーダ3に供給する。供給された廃活性炭は活性炭フ
ィーダ3から徐々に粉砕機4に搬送され、粉砕機4によ
り好ましくは1mm以下の所定粒度に粉砕する。一方、塩
基性化合物としての消石灰を消石灰フィーダ5により所
定量混合機6内に供給し、粉砕機4から供給される粉砕
した廃活性炭と混合して廃活性炭混合物とする。この
際、処理すべき廃活性炭に対して塩基性化合物としての
消石灰が過剰量好ましくは化学量論値の2倍以上となる
よう混合する。廃活性炭混合物は定量フィーダ7および
ロータリーフィーダ8を介して一定量づつ円形焼却炉9
内に連続供給する。
円形焼却炉9内では、プロパン管路10を介して供給され
るプロパンガスの燃焼による熱風とブロワ11から燃焼空
気管路12を介して供給される燃焼空気とにより、廃活性
炭混合物を焼却する。焼却後の灰は灰留ボックス13を介
して貯蔵用のドラム缶14に供給されるとともに、燃焼排
ガスは管路15を介してセラミックフィルタ16に供給され
る。セラミックフィルタ16で除塵された燃焼排ガスは大
気中に放出される。
上述した実施例では、廃活性炭がドラム缶で運搬される
例を示したが、第1図中点線内に記載されているよう
に、廃活性炭をスラリー状態で搬送し一旦スラリータン
ク17で受入れ、ポンプ18により水切りフィーダ19に供給
して水分を除去した後粉砕機4へ供給するよう構成する
こともできる。
以下、上述したシステムにより実際にリン分を1%含む
TBPを吸着した廃活性炭を、第1表に示す種々の条件で
焼却処理したときのセラミックフィルタの状態を調べた
結果を示す。
第1表の結果から、塩基性化合物を使用せず廃活性炭の
粉砕を実施しなかった従来例(試験No.1)では、目づま
りによりセラミックフィルタのΔPが著しく上昇すると
ともに、逆洗が不可能であったのに対し、所定の塩基性
化合物を使用し廃活性炭の粉砕を実施した本発明例(試
験No.2,3)では、セラミックフィルタのΔPの上昇も少
なく、逆洗も可能で、好適にTBPを含む廃活性炭を焼却
処理することができることがわかる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の放射性廃棄物
の処理方法によれば、TBPを含む廃活性炭を焼却前に粉
砕し塩基性化合物と混合することにより、除塵機として
のセラミックフィルタの目づまりもなく廃活性炭を焼却
して減容化した安定な灰として保管することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の放射性廃棄物の処理方法を実施するシ
ステムの一例を示す図である。 1……ドラム缶、2……ドラム転倒排出機 3……活性炭フィーダ、4……粉砕機 5……消石灰フィーダ、6……混合機 7……定量フィーダ、8……ロータリーフィーダ 9……円形焼却炉、10……プロパン管路 11……ブロワ、12……燃焼空気管路 13……灰留ボックス、14……ドラム缶 15……管路、16……セラミックフィルタ 17……スラリータンク、18……ポンプ 19……水切りフィーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射性物質取扱施設のうち再処理工場から
    発生するリン酸トリブチル((TBP)を吸着した廃活性
    炭を処理する方法において、TBPを吸着した廃活性炭を
    粉砕し、化学量論的に過剰量の塩基性化合物を添加した
    後、撹拌移送式円形焼却炉で焼却し、焼却排ガスをセラ
    ミックフィルタで捕集濾過することを特徴とする放射性
    廃棄物の処理方法。
JP63113450A 1988-05-12 1988-05-12 放射性廃棄物の処理方法 Expired - Lifetime JPH0750199B2 (ja)

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KR101233542B1 (ko) * 2012-12-21 2013-02-15 한국정수공업 주식회사 방사성 폐활성탄의 처리방법 및 장치

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JPH02171699A (ja) * 1988-12-23 1990-07-03 Ngk Insulators Ltd リンを含有する廃棄物の焼却処理方法
JPH06230189A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Ngk Insulators Ltd リン含有難燃物の処理方法

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