JPH07501959A - 組織層を分離するための内視鏡的膨脹式開創装置および使用方法 - Google Patents

組織層を分離するための内視鏡的膨脹式開創装置および使用方法

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JPH07501959A
JPH07501959A JP5509443A JP50944393A JPH07501959A JP H07501959 A JPH07501959 A JP H07501959A JP 5509443 A JP5509443 A JP 5509443A JP 50944393 A JP50944393 A JP 50944393A JP H07501959 A JPH07501959 A JP H07501959A
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チン、アルバート・ケイ
ランスフォード、ジョン・ピー
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オリジン・メドシステムズ・インク
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(1)該遠方端で該外表面に装着される環状膨張チャンバと、(2)該主細管上 に滑動可能に装着されるフランジとを含み、 (b)該主細管と該第二組織層との間に気密シールを形成する該ステップが(1 )該環状膨張チャンバを拡大した状態に膨張させるステップと、(2)該フラン ジと該環状膨張チャンバとの間の該第二組織層を圧迫すべく該細管に沿って該フ ランジを滑動させるステップとを含む ようにされた方法。 52、請求項48に記載の装置において、(a)主エンベロープを与える該ステ ップにおいて(1)さらに (i) 孔と遠方端と近接端とを有する細長い外管と、Gi) 孔と遠方端と近 接端とを有する細長い内管にして、その近接端が弾力的に該細長い外管の該近接 端に結合された状態で該外管内に装着されている内管と、を与えるステップが含 まれ、(2)弾性材料を含む主エンベロープが設けられ、該主エンベロープが孔 と第一端と第二端とを有し、該主エンベロープにはさらに該第一端が該第二端に 向けて後方に引かれた形に形成され、該第一端が該細長い外管の遠方端に装着さ れ、該第二端が該細長い内管の遠方端に装着され、(b)折り畳まれた状態の主 エンベロープを該第−組織層と該第二組織層との間に導入する該ステップが (1)該第二組織層を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エンベロープ および該細長い外管の一部を該切り口中に導入するステップとを含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが(1)該細長い外管と該 第二組織層との間に気密シールを形成するステップと、(2)該細長い内管の鎖 孔から通気ガスを流し、該通気ガスをさらに該主エンベロープの孔を通過させる ステップと を含むようにされた方法。 53、請求項52に記載の方法において、(a)該細長い外管を与える該ステッ プがさらに、外細長い外管上で滑動可能なフランジを与え、 (b)該細長い外管と該第二組織層との間に気密シールを形成する外ステップが 、該フランジと該環状膨張チャンバとの間の該第二組織層を圧迫すべく該細長い 外管に沿って該フランジを滑動させるようにされた方法。 54、請求項53に記載の方法であって、気密シールを形成する該ステップに先 立ち、該主エンベロープを部分的に畳まれた状態に戻すステップをさらに含むよ うにされた方法。 55、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第−組織層が 腹膜であり、該第二組織層が腹膜前方筋であるようにされた方法。 5G、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第−組織層が 肺であり、該第二組織層が肋膜であるようにされた方法。 57、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第−組織層が 心腹であり、該第二組織層が心臓であるようにされた方法。 58、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第−組織層が 腹膜であり、該第二組織層がリンパ節を含む腹膜下の組織である ようにされた方法。 59、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第−組織層が 血管であり、該第二組織層が血管を囲む結合組織であるようにされた方法。 60、請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該方法が腹膜と 腹膜前方筋を含む腹壁を通してヘルニア治療へのアクセスを与えることができ、 該第−組織層が腹膜であり、該第二組織層が腹膜前方筋であり、該方法がさらに 該作業空間中に通された器具を使って行なわれるヘルニア治療のステップを含む ようにされた方法。 61、請求項60に記載の方法において、(a)該主エンベロープを畳んだ状態 で該第−組織層と該第二組織層との間に該主エンベロープを導入する該ステップ が(1)腹膜を含まない腹壁を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エン ベロープを該切り口中に導入するステップとを含み、 (b)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが、腹膜を含まない該腹壁 と気密シールを形成するステップを含むようにされた方法。 62、請求項60または61に記載の方法において、該作業空間中に通された器 具を使う該ヘルニア治療のステップが、細管を通して器具を該作業空間中に通過 させるステップを含むようにされた方法。 63、請求項60ないし62のいずれかに記載の方法において、該作業空間中に 通された器具を使う該ヘルニア治療のステップが、実質的に該ヘルニアを覆うパ ッチを該腹膜前方筋に装着するステップを含むようにされた方法。 64、ヘルニア治療のため、腹膜と腹膜前方筋を含む腹壁を通る請からのアクセ スを与える方法であって、 主膨張チャンバを確定する主エンベロープを与えるステップと、膨張ガスを与え るステップと、 腹膜を含まない腹壁を貫通する切り口を鯛に創るステップと、畳まれた該主エン ベロープを該切り口中に導入して該主エンベロープを該腹壁と該腹膜前方筋との 間に配置するステップと、該腹膜を該腹膜前方筋から分離するため、かつそれら の間に作業空間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨張させるステ ップと、該主エンベロープを畳まれた状態に戻すステップと、該主エンベロープ を該ヘルニアに向けて前進させるステップと、該作業空間の一部に通気ガスを導 入するステップとを含むようにされた方法。 6511求項64に記載の方法であって、該主エンベロープを畳んだ状態に戻す ステップと、該主エンベロープを前進させるステップと、該主エンベロープを再 膨張させるステップとをさらに含むようにされた方法。 66、請求項64又は65に記載の方法において、該主エンベロープを拡大した 状態に膨張する該ステップにおいて該主エンベロープが部分的に拡大された状態 に拡大され、該主エンベロープを再膨張させる該ステップにおいて該主エンベロ ープが部分的に拡大された状態に拡大され、 該方法が、該作業空間が該ヘルニアを含むとき該主エンベロープを完全に拡大さ れた状態に再膨張させて、該ヘルニアに隣接する該作業空間をさらに拡大するス テップをさらに含む ようにされた方法。 67、請求項66に記載の方法において、該主膨張チャンバが直径を有し、 該主エンベロープが部分的に拡大した状態に拡大されたときの該主膨張チャンバ の直径が、該主エンベロープが完全に拡大されたときの該主膨張チャンバの直径 の約四分の−である ようにされた方法。 68、請求項66に記載の方法あって、該作業空間中に通気ガスを導入する該ス テップが該作業空間と気密シールを形成するステップと、代替的な公知の腹腔鏡 的ヘルニア治療の手順では腹に通気が行われる。ヘルニアの位置に近い腹壁に切 り
【コが創られる。この切り口は腹壁と壁腹膜との間の脂肪層に達する範囲まで 腹壁を通して創られる。腹膜は次いで指もしくは剛い消息子を切り口から通し、 腹膜下方で指もしくは消息子を一掃することにより腹壁と壁腹膜との間の脂肪層 から鈍く切断される。腹膜を腹壁と壁腹膜との間の脂肪層から切断した後、腹膜 および腹壁と壁腹膜との間の脂肪層間の空間に通気が行われ、腹壁と壁腹膜との 間の筋膜に網パッチをあてがう作業空間が設けられる。鈍い切断工程中非常に薄 い腹膜は容易に破裂する。破裂により腹膜と筋膜との間の空間におけるガス通気 を維持する能力が破壊される。また、腹壁と壁腹膜との間の脂肪層の不統一層が 腹膜に粘着する傾向があるので、腹膜をきれいに切断することは困難である。 本出願を部分継続出願とする米国特許出願第794.590号は、腹膜を破らず に腹壁と壁腹膜との間の筋膜に網パッチを取り付けることができる腹腔鏡ヘルニ ア治療法を開示している。腹壁と壁腹膜との間の脂肪層まで達する切り口が腹壁 に開けられる。多チャンバの膨張性開削装置が腹膜と接触して切り口から押入さ れ、腹膜を下層から分離する。次いで膨張性開削装置の主端チャンバが膨張し、 ヘルニア位置に向けて膨張性開削装置を細長く延ばすようにされる。膨張するに 伴い、膨張性開削装置は穏やかに腹膜を下層から分離する。一旦膨張性開削装置 の主チャンバが完全に膨張すると第二の膨張性チャンバが膨張する。主膨張性チ ャンバが膨張解除された後、第二の膨張性チャンバが、膨張性開削装置により腹 膜を下層から分離し続けることを可能ならしめる。 主膨張性チャンバのエンベロープに一つ以上の開口があけられ、主チヤンバ中に 通された器具がヘルニア位置に接近できるようにされる。このような構成のもと て器具は腹膜と下層との間に位置するチャンバをに通る。このようにして腹膜を 破ることなくガーゼバッチを腹壁と壁腹膜との間の筋膜に取り付けることができ る。 発明の概要 本発明はl1111Iのような第一組織層を腹壁と壁腹膜との間の筋膜のような 第二組織層から分離する装置を与える。同装置は主膨張性チャンバを定める主エ ンベロープを含む。本装置はまた、畳まれた状態で主エンベロープを第一組織層 と第二組織層との間に導入するための導入装置を含む。この導入装置はまた第一 組織層を第二組織層から分離すると共に第一組織層と第二組織層との間に作業空 間を創るために主エンベロープを拡大した状態に膨張させるためのものでもある 。最後に、本装置は第一組織層と第二組織層との間の作業空間に通気気体を導入 するための通気装置をふくむ。 第一組織層を第二組織層から分離するための本発明の方法では、主エンベロープ と通気ガスが用意される。主エンベロープは主膨張性チャンバを定める。この主 エンベロープは畳まれた状態で第一組織層と第二組織層との間に導入される。 主エンベロープは第一組織層を第二組織層から分離すべく、かつ第一組織層と第 二組織層との間に作業空間を創るために拡大した状態に膨張される。最後に、通 気ガスが第一組織層と第二組織層の間の作業空間中に導入される。 本発明装置の実際的な第一実施例では、主エンベロープおよび導入装置が第一空 間に通気し、第一組織層と第二組織層との分離を維持する。通気装置は環状で、 その上に滑動可能に設けたアンカーフランジを有すると共にその遠方端に環状膨 張性チャンバを有する。アンカーフランジおよび環状膨張性チャンバは一体とな って第二組織層との気密シールを形成する。 二つのコンポーネントを含む装置1(以下、二コンポーネント装置という)を使 用する本発明の方法では、導入装置を使用して第一組織層と第二組織層との間に 主エンベロープを配置すべく第二組織層を貫通する切り口を通して、畳まれた状 態の主エンベロープを押入する。この主エンベロープは次いで穏やかに第二組織 層から第一組織層を分離すると共に、二つの組織層間に作業空間を創製すべく膨 張される。組織層の分離の程度を観測するため、導入装置の孔を通して内視鏡を 主チャンバに入れることができる。主エンベロープは次いで畳まれた状態に戻さ れ、主エンベロープおよび導入装置が切り口から除去される。 通気装置の遠方端が二つの組織層の間に突出するように切り口中に膨張装置が挿 入される。環状膨張性チャンバが拡大した状態に膨張される。アンカーフランジ はこの膨張装置に沿って遠方へ滑り込まされ、それと膨張した環状膨張性チャン バとの間の第二組織層を圧迫し、それによって気密シールを形成する。次いで通 気ガスがその通気装置を通して作業空間中に送られ、第二組織層からの第一組織 層の分離を維持する。作業空間内を観察するため、通気装置の孔を通して内視鏡 を作業空間中に挿入することができる。 本発明の一コンポーネント装置の第一実施例では、本膨張装置は主エンベロープ を畳まれた状態に戻すためのものでもある。単一の細長い管(細管)が導入装置 および膨張装置を与える。主エンベロープはこの単一の細管から取り外しできる 。この単一の細管はその上に滑動可能に装着されたアンカーフランジを有し、そ の遠方端に環状膨張性チャンバを有する。このアンカーフランジおよび環状膨張 性チャンバは一体となって第二組織層との気密シールを形成する。 本発明の一コンポーネント装置の第一実施例を使用する、第一組織層を第二組織 層から分離する本発明の方法では、第二組織層を貫通する切り口から、第一組織 層と第二組織層との間に主エンベロープを配置すべく、前記細管を使用して畳ん だ主エンベロープを押入する。主エンベロープは次いで第一組織層を第二組織層 から分離すべ(穏やかに膨張されると共に両組織層間に作業空間を創る。二つの 組織間の分離の程度を観察するため、単一細管の孔を通して内視鏡を主チヤンバ 中に通すことができる。次いで主エンベロープは畳んだ状態に戻され、細管から 取り外され、細管の孔を通して組織層間の作業空間から除去される。 細管の遠方端にある環状膨張性チャンバが拡大した状態に膨張される。アンカー フランジは細管に沿って遠方へ滑動され、それと膨張した環状膨張性チャンバと の間の第二組織層を圧迫し、気密シールを形成する。次いで第一組織層を第二組 織層からの分離を維持するため、膨張ガスが細管を通して作業空間中(二通気さ れる。作業空間内を観察するため、単一の細管の孔から作業空間中に内視鏡を通 すことができる。 本発明に基づく−コンポーネント装置の第二実施例では、導入装置は細長(1外 管であり、通気装置は前記細長い外管の孔の中に挿入される細長い内管である。 管の近接端は柔軟に相互結合される。主エンベロープはエラストマー材料製の円 筒形部品である。主エンベロープの一端は、他端に対して反り返され、細長0外 管の遠方端に装着される。主エンベロープの他端は細長い内管の遠方端に装着さ れる。このように、主エンベロープにより定めらされる主膨張性チャンバは実質 的に環状である。細長い外管はこれに滑動可能に装着されたもう一つのフランジ を有する。このアンカーフランジおよび主膨張性チャンバは一体となって第二組 織層との気密シールを形成する。 第一組織層を第二組織層から分離するための本発明の一コンポーネント装置の第 二実施例を使用する本発明の方法では、細長い外管を使用して第一組織層と第二 組織層との間に主エンベロープを配置するため、第一組織層の切り口を通して主 エンベロープを畳んだ状態で押入する。次いで主エンベロープは第二組織層から 第一組織層を穏やかに分離すべく膨張され、かつ両組織層間に作業空間を創製す る。組織層の分離の度合いを観察するため、主チヤンバ中に細長い外管を通して 内視鏡を通過させることができる。 アンカーフランジはそれと主膨張性チャンバとの間の第二組織層を圧迫するため 、導入装置管に沿って遠方へ滑り込まされ、気密シールを形成する。次いで膨張 ガスが細長い内管の孔および主エンベロープの孔を通して作業空間中に通気され 、第二組織層からの第一組織層の分離を維持する。作業空間内を観察するため細 長い内管の孔および主エンベロープの孔を通して腹腔鏡を作業空間中に挿入させ ることができる。 本発明のさらに別の方法では、腹壁を通して行なうヘルニア治療の手段が与えら れる。腹壁は腹膜とその下の層とを含む。主エンベロープと通気ガスが用意され る。主エンベロープは主膨張性チャンバを定める。主エンベロープは腹膜とその 下の層との間に畳まれた状態で導入される。主エンベロープは腹膜をその下の層 から分離すると共に腹膜とその下の層との間に作業空間を創るたあめに拡大状態 に膨張される。通気ガスが作業空間中に導入され、作業空間中に導入された器具 を使ってヘルニアが治療される。 本発明の最後の方法では、ヘルニア治療のための、晒付近の腹壁からの手段が与 えられる。腹壁は腹膜とその下の層を含む。主エンベロープと通気ガス力(用意 される。主エンベロープは主膨張性チャンバを定める。腹壁の下の層を含む力( 腹膜を含まない腹壁の切り口が−に創られる。主エンベロープが畳まれた状態で 切り口に導入され、主エンベロープを腹膜と接触させる。主エンベロープは拡大 した状態に膨張され、腹膜の一部をその下の層から分離させ、腹膜の部分とその 下の雁との間に空間を創製する。主エンベロープは畳まれた状態に戻される。主 エンベロープは腹膜の分離された部分の境界までヘルニアに向けて前進される。 主エンベロープは腹膜の別の部分をその下の層から分離するため、再び拡大した 状態にされ、前記空間を拡大させる。最後に、通気ガスがその空間の少なくとも 一部に導入される。 設計変更例として、上記の主エンベロープを畳んだ状態に戻すステップ、前進さ せるステップおよび再膨張させるステップが繰り返され、轡の切り口とヘルニア との間に細いトンネルを創製するため主エンベロープが部分的に拡大された状態 に拡大される。ヘルニア位置で主膨張性チャンバを完全な拡大状態に膨張させて 作業空間を創製し、これを後で通気する。 図面の簡単な説明 図1は腹壁の断面図で、腹膜、腹壁と壁腹膜との間の脂肪層、腹壁と壁腹膜との 間の筋膜その他の組織層を示す図である。 図2Aないし2Eは本発明に基づく二コンポーネント装置を示す図で、図2Aは 本発明の二コンポーネント装置の分離コンポーネントを示す。 図2Bは主エンベロープがその反り返された位置にあるときの本発明の二コンポ ーネント装置の分離コンポーネントの遠方部分の一部を示す。 図20は主エンベロープがその反転された位置にあるときの本発明の二コンポー ネント装置の分離コンポーネントの遠方部分の一部を示す。 図2Dは環状膨張性チャンバがその畳まれた状態にあるときの本発明の二コンポ ーネント装置の膨張コンポーネントを示す。 図2Eは環状膨張性チャンバがその拡大した状態にあるときの本発明の二コンポ ーネント装置の膨張コンポーネントを示す図である。 図3Aないし31は、腹膜をその下の層から分離するための本発明の二コンポー ネント装置を使用する本発明の方法を例示する腹の縦断面で、図3Aは腹壁と壁 腹膜との間の筋膜を含むが腹膜を含まない、腹壁に創った切り口を示す。 図3Bは切り口に挿入された本発明の二コンポーネントの分離コンポーネントの 遠方部分を示す。 図30は腹膜をその下の層から分離するために主エンベロープをその拡大した状 態に膨張した主エンベロープを示す。 図3Dはその畳まれた状態に戻した主エンベロープを示す。 図3Eは切り口から除去された分離コンポーネントを示す。 図3Fは切り口に挿入された本発明の二コンポーネント装置の遠方部分を示す。 図3Gは拡大したときの通気コンポーネントの環状膨張性チャンバおよび気密シ ールを与えるべく腹壁の皮膚に接触するように滑り込ませたアンカーフランジを 示す。 図3Hは、膨張性チャンバの孔からガスで通気したガスで膨張させた、腹膜とそ の下の層との間の作業空間を示す。 図3Iは、腹壁と壁腹膜との間の筋膜に網パッチを装着することによりヘルニア を治療すべく膨張した作業空間中に気密套管鞘を通過された別の器具を示す。 図4人ないし4Cは本発明に基づく第一の一コンポーネント装置に主実施例を示 す図で、 図4Aは主エンベロープをその拡大した状態にしたときの、本発明に基づく第一 の一コンポーネント装置に主実施例を示す。 図4Bは図4Aの管組立体の遠方端のrAJと記した領域の詳細。 図40は環状膨張性チャンバをその拡大した状態にしたときの管組立体の遠方部 分の。 図5Aないし5Dは本発明に基づく第一の一コンポーネント装置の代わりの実施 例を示す図で、 図5Aは主エンベロープをその拡大した状態にしたときの、本発明第一の一コン ポーネント装置の代わりの実施例を示す。 図5Bは本発明の第一の一コンポーネント装置の代わりの実施例の細長い主エン ベロープを示す。 図50は主エンベロープをその反り返した状態にあるときの、本発明の第一の一 コンポーネント装置の代わりの実施例の管組み立てないの遠方部分を示す。 図5Dは主エンベロープをその反転した状態にしたときの、本発明の第一の一コ ンポーネント装置の代わりの実施例の管組み立てないの遠方部分を示す図である 。 図6Aないし6Hは、腹膜をその下の層から分離するため、本発明に基づく第一 の一コンポーネント装置を使用する本発明の方法を例示する腹の縦断面で、図6 Aは腹壁を貫通する、その下の層を含むが腹膜は含まない切り口を示す。 図6Bは切り口に挿入された本発明の一コンポーネントの、畳まれた状態の主エ ンベロープを含む管組立体の遠方部分を示す。 図6Cは腹膜をその下の層から分離するため、拡大した状態に膨張した主エンベ ロープを示す。 図6Dは完全に畳まれた状態に戻されたときの主エンベロープを示す。 図6Eは環状膨張性チャンバが切り口を越えるように切り口中に前進させた本装 置を示す。 図6Fは拡大した状態にしたとき環状膨張性チャンバを示す。 図6Gは腹壁の皮膚と接触するように滑り込ませたアンカーフランジが、拡大し た環状膨張性チャンバとあいまって気密シールを与えることを示す。 図6Hは本装置の孔を通過されたガスで膨張された腹膜とその下の層との間の空 間を示す。 図7Aおよび7Bは本発明に基づく−コンポーネント装置の第二実施例を示す図 で、 図7Aは主エンベロープをその拡大した状態にしたときの本発明の第二の一コン ポーネント装置を示す。 図7Bは主エンベロープをその潰した状態にしたときの本発明の第二の一コンポ ーネント装置の。 図8Aは主エンベロープをその拡大した状態にしたときの本発明の第二の一コン ポーネント装置と、外管の孔から主膨張性チャンバ中に通過された内視鏡とを示 す。 図8Bは主エンベロープを部分的に拡大した状態にしたときの本発明の第二の一 コンポーネント装置と、内管の孔および主エンベロープの孔を通された内視鏡と を示す。 図9Aないし9Fは、腹膜をその下の層から分離するため、本発明に基づく第二 の一コンポーネント装置を使用する本発明の方法を例示する腹の縦断面で、図9 Aは腹壁を貫通する、その下の層を含むが腹膜は含まない切り口を示す。 ゛図 9Bは切り口に挿入された本発明の一コンポーネントの、畳まれた状態の主エン ベロープを含む管組立体の遠方部分を示す。 図90は腹膜をその下の層から分離するため、拡大した状態に膨張した主エンベ ロープを示す。 図9Dは部分的に畳まれた状態に戻されたときの主エンベロープを示す。 図9Eは腹壁の皮膚と接触するように滑り込ませたアンカーフランジが、部分的 に畳まれた膨張性チャンバとあいまって気密シールを与えることを示す。 図9Fは本装置の孔を通過されたガスで通気された腹膜とその下の層との間の空 間を示す。 図10Aないし101は腹膜を鼠径部付近でその下の層から分離するため、本発 明の任意の装置を使用する本発明に基づく任意の方法を例示する図で、装置を謄 の付近の切り口から挿入したときの図である。図10AないしIOHは腹の縦断 を示し、 図10Aは腹壁を貫通し、その下の層を含むが腹膜を含まない切り口を示す。 図10Bは切り口に挿入された本発明に基づく装置の遠方部分を示す。管組立体 が畳まれた状態の主エンベロープを含む。 図100は腹膜の一部をその下の層から分離するため、部分的に拡大した状態に 膨張させた主エンベロープを示す。 図10Dはその畳まれた状態に戻した主エンベロープを示す。 図10Eは分離した腹膜位置の限界まで主エンベロープをもたらすため、鼠径部 の方向に前進させた装置を示す。 図10Fは腹膜をその下の層から分離するため、部分的に拡大した状態に再膨張 した主エンベロープを示す。 図10Gはヘルニア位置の付近まで前進させ、作業空間を創製するため完全に膨 張した状態に再膨張させた主エンベロープを示す。 図1.OHはトンネルを通して作業空間中に前進された導入コンポーネントと、 トンネルの入り口に気密シールを形成すべく膨張された環状膨張性チャンバとを 示す。 図1.0 +は腹の平面図で、遠方端が作業空間内に来る所定位置にあるときの 膨張コンポーネントと、トンネルの入り口に気密シールを形成する環状膨張性チ ャンバとを示す。この図はまたトンネル内において腹膜が離隔される程度が作業 空間内におけるよりも僅かであることを示す。 好ましい実施例の詳細な説明 腹壁の断面図が図1に示しである。腹壁は図示した数層の組織層を含む。腹膜P は最も内側の層である。腹膜の下には腹壁と壁腹膜との間の脂肪層FLと腹壁と 壁腹膜との間の筋膜Fとを含む層がいくつかある。腹壁と壁腹膜との間の筋膜は ヘルニア治療において網パッチを装着させることが好ましい層である。腹壁と壁 腹膜との間の脂肪層は腹壁と壁腹膜との間の筋膜がら腹膜を分離している層であ る。腹壁と壁腹膜との間の脂肪層は比較的弱く、このため容易に腹膜を腹壁と壁 腹膜との間の筋膜から相対的に分離することができる。腹膜を筋膜がら分離する とき、分離は腹壁と壁腹膜との間の脂肪層においてまたはその中で起きる。脂肪 層は筋膜に付着したままに留まることができ、あるいは腹膜から離れることもで きる。代わりに、腹壁と壁腹膜との間の脂肪層は部分的に腹膜に付着したままに 留まり、または脂肪層が部分的に分離して腹膜に付着することもできる。分離す る位置が不確実であるため、分離した層を腹膜と呼び、腹膜から離れた層は下の 1(下層)と呼ぶことにする。 腹壁と壁腹膜との間の筋膜と皮膚Sとの間に別の組織層がある。腹腔の内容物が 腹壁を破ると鼠径ヘルニアが起きる。上述したように、腹壁に綱片への装着させ ることによりヘルニアが治療される。綱片の粗い面による刺激あるいは綱片に腸 の癒着により、網が腸に外傷を与えることを防止するため、網を腹壁と壁腹膜と の間の筋膜に装着することが好ましい。筋膜に網を付けた場合、腹膜が網を覆い 、腸を網から隔離する。 腹壁と壁腹膜との間の筋膜に網パッチを装着させる従来の方法は、腹腔鏡法およ び通常の方法いずれも腹の内側又は外側から作業を進めて筋膜がらの腹膜の鈍い 切断(プラントディセクション)を行なう。本発明の装置および方法は腹壁と壁 腹膜との間の筋膜がら腹膜を分離することを可能にすると共に、網パッチを腹に 入れることなく腹壁と壁腹膜との間の筋膜に装着することができる。 以下の説明はヘルニア治療に関する本発明の装置および方法を記載するが、本装 置および方法はヘルニア治療に限定されない。本装置および方法は一つの組織層 を他の組織層から分離して両層間に作業空間を形成する他の手順にも等しく適用 することができる。これらの手順に含まれるものとして、肋膜癒着を起こした叡 者に対する胸部鏡術(thoracoscopy) 、心腹癒着を起こした患者 に対する心腹腔鏡術(pericardioscopy)又は心腹腔中に挿入し た腹腔鏡術、腹膜後方リンパ節切断術(retroperitoneal ly mph node dessection) 、この場合は腹腔の遠方側の腹膜 が当該リンパ節を含むその下の組織から分離される、大腿腋窩動脈バイパス癒合 術(feffloropopliteal arterial bypass  graft procedure)等を行なう際の周囲組織からの血管の分離が ある。 1、二コンポーネント装置およびその使用方法二コンポーネント型の本発明の装 置が図2Aないし2cに示されている。図2Aは本装置の分離コンポーネン日を 、その一部を切り取って示す。この分離コンポーネントでは、導入管3が内視鏡 を受容することのできる円形断面を備えた孔を有する。 導入管の近接端にはポート5が嵌められており、その近接端7の中にフラッパー 弁2が装着されている。フラッパー弁のシャッター6はボタン9により作動され る。フラッパー弁のシート4はフラッパー弁を通して導入管3の孔の中に入れら れる内視鏡その他の器具との気密シールを形成する。ポート5もまた弁11が嵌 められ、この弁に適当な膨張流体供給源を接続することができる。 主エンベロープ12は主膨張性チャンバ】3を定める。この主エンベロープは導 入管3の遠方端15に嵌められる。この主エンベロープと主膨張性チャンバは畳 まれた状態に示されている。点線12Xは主膨張性チャンバ13がその拡大した 状態にあるときの主エンベロープの範囲を示す。 主エンベロープ12はラテックス、シリコンゴム、又はポリウレタンのような弾 性材料から形成することが好ましい。主エンベロープはまた、マイラー(登録商 標)、ポリエチレン、ナイロンその他の薄い非弾性材料で形成することもてきる 。非弾性材料を使用するときは、畳んだ状態で導入管3の孔の内側に適合するよ うに適切にパッケージ化すべきである。 好ましい弾性的主エンベロープ12は図2Bに示すように導入管の遠方端を覆う ように主エンベロープを引き伸ばすことにより、導入管3の遠方端まで簡単に装 着することができる。主エンベロープは次いで引き伸ばしにより生じた張力に起 因する摩擦により所定位置に保持される。エポキシあるいはシアノアクリレート のような適当な粘着材をさらに使用し又は代わりに使用することができる。主エ ンベロープを導入管の内側又は外側に装着させる別の手段を使用することもでき る。 主エンベロープ12はこれを装着した後、図20に示すように導入管の中に反転 される。主エンベロープを導入管の中に反転させることにより、次の節で説明す るように導入管を使用して切り口から主エンベロープを通過させ、腹膜に隣接配 置させることが一層容易になる。 第一組織層を第二組織層から分離するため、本発明の二コンポーネントの分離コ ンポーネントlを使用する本発明の最初の部分を説明する。例としてヘルニアの 治療の過程で、腹膜前方筋から腹膜を分離することを述べる。 図3Aないし3Hは下腹部の縦断面を示す。約12−15mmの長さの切り口が II壁AWに創られ、腹壁を通して腹膜前方脂肪層FLまで、かつこれを含むよ うに担持される。次いで分離コンポーネント1の導入管3の遠方端15がこの切 り口中に挿入され、その遠方端が腹膜Pに接触される。穏やかに加えた付加的な 0勾が図3Bに示すように切り口のすぐ近くの腹膜をその下の層から離隔する。 図38はllI膜前方脂肪層FLから分離された腹膜を示す。主エンベロープは 導入管3の中に反転されているので、これらの図では見えない。 適当な膨張流体供給源(図示してないが弁11に接続される。気体、特に空気、 が好ましい膨張流体であるが、炭酸ガスのような他の気体を使用することもでき る。塩を含む溶液等の流体を使用することもてきるが、液体は主膨張性チャンバ 13中に挿入される腹腔鏡の光学的性質を変化させるので液体は気体はど好まし くない。膨張流体の流れが接続されると、流体は導入管3の孔から主膨張性チャ ンバ13の主エンベロープ12を射出する。 膨張流体は次第に主エンベロープ12を拡大し、従って主エンベロープにより確 定される主膨張性チャンバ13をその拡がった状態(以下、拡大した状態という )に拡大する。主エンベロープは腹膜と腹膜前方筋との間で拡大し、拡大するに 伴い穏やかにかつ次第に腹膜領域をその下の層から分離する。主エンベロープが 拡大した状態にあるときは、主膨張性チャンバは直径約4インチ−6インチ(1 00−150a++a)であることカ好マシイ。 主エンベロープ12を拡大する過程の初期には図30に示すようにポート5内の フラッパー弁2中に内視鏡Eが挿入される。内視鏡Eは導入管3の孔から主膨張 性チャンバ13中に通される。主エンベロープ12は一旦部分的にでも拡大され ると、分離した腹膜の範囲が内視鏡を通して観察できる程度に十分透明である。 十分な領域にわ在り腹膜が分離されると、膨張流体が止められる。次いで膨張流 体は主膨張性チャンバから排気され、主エンベロープ12は次第にその畳まれた 状態に戻る。しかし腹膜は図3Dに示すように腹膜前方筋から分離されたままに 留まる。次いて畳まれた主エンベロープを含む分離コンポーネント1は切り口1 から引き抜かられる(図3E)。 図2Dに示す二コンポーネント装置の膨張コンポーネント2Iを次に説明する。 膨張コンポーネント21は内管35と、共軸的に装着される外管37を含み、こ の外管は内管のほとんどの長さ全体にわたり内管を覆う。内管は導入管3(図2 A)と類似し、10mmの腹腔鏡を収容することができる円形断面をもつ孔を有 する剛い管である。 内管35の近接端にはポート2oが嵌められ、その近接端27はフラッパー弁3 2を有する。フラッパー弁のシャッター36はボタン29により作動される。 さらに、フラッパー弁のシート34は内管35の孔の中にフラッパー弁を通して 挿入される内視鏡(図示して無し)あるいは閉塞器(obturator) 3 3のようなものとの気密シールを形成する。ポート25にもまた第−弁31が嵌 められ、この弁に適当な膨張流体供給源が接続できる。 外管37の遠方端41は内管35の遠方端39の手前で止る(短い)。膨張コン ポーネント21は環状の膨張性チャンバ43を含む。この環状膨張性チャンバの エンベロープ45はラテックス、シリコンゴム、又はポリウレタンのような薄い 弾性材料からなる円筒形の部品である。エンベロープ45は内管および外管の遠 方端を覆うように配置される。このエンベロープの近接端47は外管の遠方端4 1に装着され、エンベロープの遠方端49は内管35の遠方端39に装着される 。 外管37の孔は内管35の外側表面から離隔されている。内管および外管の間の 環状空間51は環状膨張性チャンバ43と第二弁53とを接続する。第二弁53 は適当な膨張流体供給源(図示して無し)に接続される。従って環状膨張性チャ ンバ45は第二弁53および環状空間51を通して環状膨張性チャンバ中に通過 される膨張流体を使って膨張させることができる。この環状膨張性チャンバは図 2Dで畳まれた状態で示され、図2Eで拡大した状態で示されている。 外管37上には滑動可能にアンカーフランジ55が装着されており、簡単なオー バーセンターアクションロッキングレバー(over−center acti on lockinglever) (図示して無し) で外管の長さに沿った適当な位置にロックすることができる。以下に詳細に説明 するように、このアンカーフランジおよび環状膨張性チャンバはその拡大した状 態にあっては膨張コンポーネント21に気密シールを形成させて膨張コンポーネ ントを通して膨張ガスが逃げるのを防止する。 本発明の二コンポーネント装置を使用する本発明の第二の部分における膨張コン ポーネント21の使用を説明する。 鈍い先端59をもつ閉塞器33をポート25のフラッパー弁32から内管35の 孔の中に挿入することが好ましい。閉塞器の先端は内管の遠方端を越えて伸び、 膨張コンポーネント21に鈍い鼻先(nose)を与える。この鈍い鼻先は膨張 コンポーネントの遠方端が切り口Iを通して腹腔中に外傷を与えることなく挿入 されることを可能にする。この膨張コンポーネントは図3Fに示すように、円筒 形のエンベロープ45の近接端が、腹膜空間内に入るまで切り口から前進され、 切り口を越える。 膨張流体の適当な供給源(図示して無し)が第二弁53に接続される。空気又は 炭酸ガスのうな気体を膨張流体として使用できる。この代わりとして塩水のよう な液体を使用することができる。環状膨張性チャンバを膨張させるのに必要な膨 張流体の体積は好ましい実施例では15m1と小さいので、膨張流体は大きな注 射器から環状膨張性チャンバ中に強制注入できる。膨張流体は環状膨張性チャン バ43中に送られて、図3Gに示すように環状膨張性チャンバをその拡大した状 態に拡大させる。 アンカーフランジ55が矢印59の方向に外管37に沿って前進され、アンカー フランジを腹壁AWの皮膚Sと接触させる。次いで膨張コンポーネント21を掌 握し、アンカーフランジをさらに僅かに前進させる。これにより拡大された環状 膨張性チャンバ43をその下の層と接触させ、環状膨張性チャンバとアンカーフ ランジとの間の腹壁(その下の層を含むが腹膜は含まない)を僅かに圧迫する。 アンカーフランジは一旦調節されて外管上の位置にロックされる。拡大した環状 膨張性チャンバはその下の層に抗して保持され、膨張コンポーネントと腹壁(そ の下の層を含むが腹膜は含まない)との間に気密シールを形成する。 第−弁31に適当ケ通気ガスの供給源(図示して無いが装着され、上述した方法 の第一部分において本発明の分離コンポーネントを使って腹膜をその下の層から 分離することにより、腹膜Pとその下の層との間に創製された作業空間ws中に 通気ガスが内管35の孔から通気される。図3Hに示すように通気ガスの圧力が 腹膜をその下の層から再分離させ、ヘルニアの治療を遂行することができる作業 空間を与える。オブッラッールは内管35の孔から取り出される。次いで内管3 5の孔を使用して内視鏡Eのような器具を通し、治療手順を遂行すべく作業空間 中に通過させることができる。通気圧力はフラッパー弁32によって維持するこ とができる。 ヘルニア治療の一部として套管の鞘が腹壁を通して図3■に示すように作業空間 WS中に挿入される。観察のため、内管35の孔から又は別の套管のスリーブの 一つから内視鏡(図示して無口を作業空間中に通すことができる。腹膜前方脂肪 層が腹膜前方筋Fに付着したままに留まっていても、ヘルニア位置の近辺で腹膜 前方筋から剥離する。その結果パンチが直接に腹膜前方筋に付着することができ る。 網パッチMはダクロン(登録商標)又はテフロン(登録商標)であることが好ま しく、これは図示するようにグリッパ−Gにより掴まれる。パッチは套管スリー ブTSから作業空間中に通される。これらのグリッパ−を操作し、パッチをヘル ニアの上方位置の腹膜前方筋Fと接触させ、所定位置に置く。このパッチは套管 鞘TSIを通して作業空間中に通したステープラ−3Tをっがって腹膜前方筋に 装着される。この代わりに腹膜前方筋にパッチを装着すべく縫合を使用すること ができる。 処置手順が完了した後、第−弁31を作動して作業空間から通気ガスを開放する 。第二弁53が作動して環状膨張性チャンバ43から膨張流体を開放する。環状 膨張性チャンバのエンベロープ45はその畳まれた状態に戻され、内管および外 管の表面と面一になる。次いで通気コンポーネントが切り口から引き出され、切 り口が縫合又はクリップを使って閉しられる。腹膜に対抗する内蔵の圧力が腹膜 をその下の層と接触する状態に戻す。時間が経つと腹膜はその下の層と再結合す る。 2、第一の一コンポーネント装置 (a)主実施例 分離コンポーネントはなくても済ませることができる。その場合、通気コンポー ネントは本発明に基づく−コンポーネント装置の第一実施例を与えるべく修正す ることができる。この第一一コンポーネント装置が図4Aに示されている。 第一の一コンポーネント装fi! 121は前述した通気コンポーネントと類似 のものである。類似のコンポーネントには100を加えた同じ参照番号が付けで ある。 この第一一コンポーネント装置は、外管137の内側に共軸的に装着された内管 135を含む、管組立体160を含む。この外管は内管のほぼ全長にわたり内管 を覆う。内管は、中に内視鏡(図示してなし)を収容することのできる円形断面 の孔を有する剛い管である。 内管135の近接端にはポート125が嵌められ、その遠方端127はフラッパ ー弁132を含む。フランパー弁132のシャッター136はボタン129によ り作動される。さらに、フラッパー弁のシート134は内管135の孔の中にフ ランパー弁を通して挿入される内視鏡(図示して無し)その他の器具と気密シー ルを形成する。ポート125にもまた第−弁131が嵌められ、この弁に適当な 通気流体供給源が接続できる。 二コンポーネントの通気コンポーネントとは異なり、外管137の遠方端141 は内管135の遠方端139まで延びる。これらの管はその長さの遠方部分16 7を覆うように相互に接続される(詳細は4B図を参照)。遠方部分167の内 壁には周方向の溝169が形成されている。模型断面をもった溝が図示されてい る。この周方向の溝は他の断面、例えば正方形、半円形の形状でもよい。周方向 溝は内管の孔の中に主エンベロープ112を保持する。この主エンベロープは主 膨張性チャンバ113を確定する。これについては以下にさらに詳細に説明する 。 環状膨張性チャンバ1.43のエンベロープ145は管組立体160の遠方部分 を覆う。エンベロープ145はラテックス、シリコンゴム、またはポリウレタン のような薄い弾性材料製の円筒形部品である。このエンベロープの近接端147 および遠方端149にはエンベロープの各端で粘着物を円周方向の線に沿って塗 布することにより管組立体の外側表面163に装着される。エポキシ又はシアノ アクリレートの粘着材を使用することが好ましい。環状膨張性チャンバがその畳 まれた状態にあるときはエンベロープ145は管組立体160の外側表面とほぼ 面一にある。 外管137はその周の少なくとも一部にまたがって内管135がら離隔されてい る。内管および外管の間の空間151および外管の壁を通る半径方向の通路16 1が環状膨張性チャンバ143および第二弁153を相互接続する。第二弁15 3は適当な膨張流体の供給源(図示してないに接続される。環状膨張性チャンバ は図4A、4Bに置いて畳まれた状態に示されており、図Cで拡大した状態に示 されている。 管組立体160上には滑動可能にアンカーフランジ155が装着されており、簡 単なオーバーセンターアクションロッキングレバー(over−center  actionlocking 1ever) (図示して無いにより管組立体の 長さに沿った所望の位置にロックすることができる。以下に詳細に説明するよう に、このアンカーフランジおよび環状膨張性チャンバはその拡大した状態にあっ ては気密シールを形成して通気ガスが逃げるのを防止する。 第一の一コンポーネント装置はまた、内管135の孔に着脱可能に装着されたエ ンベロープ112を含む。この主エンベロープは主膨張性チャンバ113を確定 する。主エンベロープはラテックス、シリコンゴム、又はポリウレタンのような 弾性材料で形成することが好ましい。主エンベロープはまたマイラー(登録商標 )、ポリエチレン、ナイロンその他の薄い非弾性材料で形成することもできる。 非弾性材料を使用するときは、畳まれた状態で内管の中に適合するように適切の パッケージ化すべきである。 主エンベロープ112はそれが拡大した状態にあるときは実質的に球形を有する ように形成され、かつ首165を形成される。この首は内管135の直径とほぼ 等しい外径を有する。首165は図4Bに示すように、良く見かけるおもちゃの 風船と同様に外向きに数回巻き挙げることができ、又は適当なOリングに装着す ることができる。巻き上げた首又は首に付けられたOリングは内管の内壁にある 周方向の溝169と係合して主エンベロープ112を内管に装着させる。この主 エンベロープは主膨張性チャンバがその畳まれた状態にあるときは内管の孔の中 に収容される。 主エンベロープ112の首165にリップコード173が付けられており、これ が内管1.35の孔を近接方向に巻くように走り、フラッパー弁132を通って 外に出る。 フラッパー弁から出るリップコード173のこの部分は、巻き上げた首165あ るいはOリング171を周方向1169から開放すべ(掴んで近接方向に引くこ とができる。リップコードをさらに引くことにより、主エンベロープ全体を内管 の孔から近接方向に引くことができる。 (b)代わりの実施例 主エンベロープ112Aを有する第一の一コンポーネント装置の代わりの実施例 が図5八に示されている。管組立体160Aは外管137Aの内側に共軸的に装 着された内管135Aを含む。その場合、これらの管の近接端および遠方端が相 互接続される。内管と外管の間の空間151Aは外管の壁の半径方向通路161 Aを通して環状膨張性チャンバと連通ずる。内管および外管の間のこの空間はま た環状チャンバ膨張弁153Aとも連通する。 周囲に気密シールを与える。 細長い主エンベロープ112Aが図5Bに示されている。この主エンベロープは 閉じた遠方端177を備えた細長いシリンダーである。この主エンベロープは主 エンベロープの近接端にはボート125Aの近接面127Aに会合するマニホル ド175が付けられている。マニホルド175は0リングシール187が嵌めら れており、このシールが通過する器具との気密シールを形成する。またマニホル ド175は主チヤンバ膨張弁131Aを嵌められており、主膨張性チャンバ11 2人を膨張させるため、適当な膨張流体の供給源(図示してないがこの弁に接続 することができる。 細長い主エンベロープ112Aはフラッパー弁132Aを通過して内管135A の孔の中に通される。マニホルド175はボート125Aの近接面127Aと係 合する。このマニホルド175が係合しているとき、主エンベロープの遠方端1 77は図5Cに示すように。管組立体160Aの遠方端を越えて突出する。主エ ンベロープの遠方端は次いで図5Dに示すように内管135Aの孔の中に反転さ れる。 膨張流体が主チヤンバ膨張弁131Aを通気されて主膨張性チャンバ113Aを 膨張させる前にマニホルドを密閉するため、内視鏡その他の適当な器具が。リン グシール187に挿入される。 この代わりとして、マニホルドを密閉するための器具を使用することなく主膨張 性チャンバを膨張することができるように、別のフラッパー弁(図示してないに よってシール187を置換することができる。 弁131Aを介して主膨張性チャンバ113A中に膨張流体を通気するとき、主 エンベロープ112Aの遠方端177は内管135Aから射出される。膨張流体 は次いで漸次主エンベロープ112Aを拡大し、従って主エンベロープにより確 定される主膨張性チャンバ113Aを図5Aに示すように拡大した状態に拡大さ せる。内管の内側の主エンベロープ部分は主エンベロープの遠方端177と同し 膨張圧力を受ける。しかし内管により拘束されるので膨張しない。 主エンベロープ112Aを使用して腹膜をその下の層から分離した後、以下に詳 細に述べるように膨張圧力流体は主膨張性チャンバ113Aから流入され、主エ ンベロープはその畳んだ状態に戻る。主エンベロープはその畳んだ状態にあると きは内管135の孔の中を自由に移動することができる。この主エンベロープが ボート125Aの近接面127Aからマニホルド175を係合解除することによ り、かつマニホルド175をつかって内管の孔から近接側に主エンベロープを引 くことにより、内管から主エンベロープが除去される。 環状膨張チャンバに対する膨張流体が環状膨張チャンバ弁153Aを通過される 。図5Aには環状膨張チャンバのエンベロープが示されている。通気ガスは膨張 弁185を通して通気される。 第一の一コンポーネント装置の代わりの実施例の環状膨張チャンバおよびアンカ ーフランジ155Aは主実施例におけるものと同一であるので、これ以上は述べ ない。 (c)第一の一コンポーネント装置(両形態)の使用方法。 第一組織層を第二組織層から分離するため、本発明による第一の一コンポーネン ト装置のいずれかの形態を使用する本発明の方法を次に説明する。例としてヘル ニア治寮の過程で腹膜前方筋から腹膜を分離することを説明する。 図6Aないし6Hは下腹部の縦断面を示す。図6Aに示すように約12−15ω mの長さの切り口が腹壁AWに創られ、腹壁を通して腹膜前方脂肪層FLまで、 かつこれを含むように担持される。次いで−コンポーネント装置121の管組立 体160の遠方端115がこの切り口中に挿入され、その遠方端が腹膜と接触す る状態にされる。穏やかに加える圧力が図6Bに示すように切り口のすぐ近くの 1111!j[をその下の層から離隔する。図6Bは腹膜前方脂肪層FLから分 離された腹膜を示す。主エンベロープは管組立体の中に反転されているので、こ れらの図では見えない。 孔から主エンベロープ112を射出する。 膨張流体は次第に主エンベロープ112を拡大し、従って主エンベロープにより 確定される主膨張性チャンバ113をその拡大した状態に拡大する。主エンベロ ープは腹膜Pと腹膜前方脂肪層FLとの間で拡大し、拡大するに伴い穏やかにか つ次第により大きな腹膜領域をその下の層から分離する。主エンベロープが拡大 した状態にあるときは、主膨張性チャンバは直径約4インチ−6インチ(100 −150+u+)であることが好ましい。 主エンベロープ112を拡大する過程の初期には図60に示すようにボート12 5内の7ラツパー弁132中に内視鏡Eが挿入される。内視鏡Eは管組立体16 0の孔から主膨張性チャンバ113中に通される。主エンベロープは一旦部分的 にでも拡大されると、分離した腹膜の範囲が内視鏡を通して観察できる程度に十 分透明である。 十分な領域にわたり腹膜が分離されると、膨張流体が止められる。次いで膨張流 体は主膨張性チャンバ113がら排気され、主エンベロープは次第にその畳まれ た状態に戻る。しかし腹膜は図6Dに示すようにその下の層から分離されたまま に留まる。次いで主エンベロープは管組立体160の孔からは除去される。二つ の形の第一の一コンポーネント装置について管組立体の孔から主エンベロープを 取り出すいろいろの方法を上述した。 主エンベロープ112が管組立体の孔から取り出された後、図6Eに示すように 管組立体は環状膨張チャンバのエンベロープ145の近接端が切り口を越えて腹 膜内の空間にくるまで、矢印162の方向に切り口中を前進される。 膨張流体の適当な供給源(図示して無し)が弁153に接続される。空気又は炭 酸ガスのような気体を膨張流体として使用できる。この代わりとして塩水のよう な液体を使用することができる。環状膨張性チャンバを膨張させるのに必要な膨 張流体の体積は好ましい実施例では15m1と小さいので、膨張流体は大きな注 射器中に収容できる。膨張流体は環状膨張性チャンバ43中に送られて、図6F に示すように環状膨張性チャンバをその拡大した状態に拡大させる。 次にアンカーフランジ155が矢印159の方向に骨組立体1.60に沿って前 進され、アンカーフランジを腹壁AWの皮膚Sと接触させる。次いで骨組立体1 60を掌握し、アンカーフランジをさらに僅かに前進させる。これにより拡大さ れた環状膨張性チャンバ】43をその下の屑と接触させ、図6Gに示すように環 状膨張性チャンバとアンカーフランジとの間の腹壁AW(その下の層を含むが腹 膜Pは含まない)を俺かに圧迫する。アンカーフランジは一旦調節されて骨組立 体上の位置にロックされる。拡大した環状膨張性チャンバはその下の層に抗して 保持され、腹膜を含まない腹壁との気密シールを形成する。 適当な通気ガスの供給源(図示して無いが第−弁131に装着され、腹膜をその 下の層から分離することにより腹膜Pとその下の層との間に創製された作業空間 WS中に通気ガスが内管135の孔から通気される。図6Hに示すように通気ガ スの圧力が腹膜をその下の層から再分離させ、ヘルニアの治療を遂行することが できる作業空間を与える。骨組立体160の孔を使用して内視鏡Eのような器具 を通し、治療手順を遂行すべく作業空間中に通過させることができる。器具が全 く骨組立体の孔の中に挿入されないときは、通気圧力はフラッパー弁によって維 持される。 ヘルニア治療の一部として別の套管スリーブ(図示してなし)が腹壁を通して作 業空間中に挿入される。図3Iに関して上述した同一の手順でヘルニア位置の上 方の腹膜前方筋に網パッチが装着される。この過程は骨組立体160の孔を通し た内視鏡(図示してなし)、又は別の套管スリーブの一つを通した内視鏡の助け を借りて、観察することができる。 処置手順が完了した後、第−弁131を作動して作業空間WSから通気ガスを開 放する。弁153を作動させて環状膨張性チャンバ143から通気流体を開放す る。これは腹膜を含まない腹壁AWの圧迫を開放する。環状膨張性チャンバはそ の畳まれた状態に戻るが、このときそのエンベロープ145は骨組立体160の 外側表面と面一になる。次いで骨組立体が切り口から引き出され、切り口が縫合 又はクリップを使って閉じられる。腹膜に対抗する内蔵の圧力が腹膜をその下の 層と接触する状態に戻す。時間が経つと腹膜はその下の層と再結合する。 3 第二の一コンポーネント装置 (a)第二の一コンポーネント装置 −コンポーネント装置の第二実施例が図7Aおよび7Bに示しである。この第二 の一コンポーネント装置121は上記の第一の一コンポーネント装置に類似であ る。 しカル第二の一コンポーネント装置は実質的に球形の環状主膨張チャンバを有し 、この膨張性チャンバが分離過程の終わりに主エンベロープを分離し除去する必 要性を回避する。また、第二の一コンポーネント装置では単一の環状主膨張チャ ンバが第一の一コンポーネント装置の主膨張チャンバの分離機能および環状膨張 チャンバの密閉機能を与える。 以下の説明では類似のコンポーネントはさらに100を付加して同じ参照番号を 使う。 第二の一コンポーネント装置は、ニポート組立体224が付けられた外管237 を含んだ骨組立体260を含む。このポート組立体には第一ポート226および 第二ポート組立体228を含む。第一ポートにはフラッパー弁シート204を含 んだ第一7ラツパー弁202が設けられる。第二ポートにはフラッパー弁208 を含んだ第二フラッパー弁206が設けられる。各フラッパー弁ンートはさらに これを通過する器具との気密シールを形成する。 骨組立体260はまた内管235を含む。内管は外管237の長さよりも短い長 さを有する。内管の近接端210は外管237の近接端222と第一ポート22 6とに柔軟に付着される。この柔軟な付着によって内管の遠方端214が矢印2 16に示す方向に移動することを可能にする。第一ポートは管235の孔と連通 し、第二ボートは外管237の孔と連通ずる。 通気弁285は第一ポート226および内管235の孔と連通ずる。主膨張チャ ンバ弁231は第二ポート228および外管237の孔と連通ずる。 主エンベロープ212は主膨張チャンバ213を確定し、ラテックス、シリコン ゴム、又はポリウレタンのような弾性材料製の円筒形部品を含む。この装置はそ の主エンベロープを図7Bに示すような折り畳んだ状態で示されている。この図 には主エンベロープの構造も見える。主エンベロープは内管の外径よりも小さな 直径を有することが好ましい。主エンベロープの一端230はエポキシまたはシ アノアクリレートのような適当な粘着材料によって内管235の遠方端214に 粘着される。主エンベロープの他端232は反り返され(すなわち、主エンベロ ープの内側表面234が外側に来るように帰えされ)でおり、かつ同じタイプの 粘着材を使用して外管の遠方端236に装着される。主エンベロープは内管およ び外管の外側表面に装着されることが好ましい。 本装置は図7Aにおいてその主エンベロープ212がその拡大した状態で図示さ れている。適当な膨張流体供給源が弁231に接続され、外管237の孔から膨 張チャンバ中に流入する。主エンベロープ212の表面238上に作用する圧力 が、環状主チャンバ213を確定すべく主エンベロープに図7Aに示す環状形状 を取らせる。図7Aおよび7Bは主エンベロープがその畳まれた状態(図7B) にあるとき、および拡大した状態にあるとき(図7A)の主エンベロープの表面 234.238の間の対応を示す。 骨組立体260上にはアンカーフランジ255が滑動可能に装着され、骨組立体 の長さに沿った所定位置にロックすることができる。このアンカーフランジ25 5はアンカーフランジ55(図2A)に類似するので、これ以上は説明しない。 図8AにおいてエンベロープEは第二フラッパー弁206、第二ポート228、 および外管237の孔を通過して主膨張チャンバ213中に通される。外管内に 内管235を柔軟に装着することによって、主膨張チャンバへのアクセスを得る ため内視鏡が内管235を矢印216の方向に変位させることができる。この内 視鏡は組織の分離の程度を観察するために本装置を使用する分離過程の際に第二 ボートから主膨張チャンバ中に挿入される。 図8Bに示すように、内視鏡Eは第一7ラツパー弁202、第一ポート226、 内管235の孔および主エンベロープ212の孔234を通過される。内視鏡の 遠方部分は主エンベロープの孔から出て、一層近接してヘルニアを観察するため 、主膨張チャンバ213を越えて前進することができる。内視鏡は本装置を使用 する通気過程の際に第一ボート、内管および主エンベロープの孔に挿入される。 必要であれば内視鏡以外の器具も第一フラッパー弁、第一ポート、内管および主 エンベロープの孔を通過されてヘルニア位置まで通すことができる。 また図8Bにおいて主エンベロープ212は、そのエンベロープが手術の通気過 程の際に取ることが好ましい折り畳み状態に示されている。手術のこの部分で、 一部を畳まれた主膨張チャンバおよびアンカーフランジ255は一体となって通 気ガスの漏れを防止するための気密シールを与える。この代わりとして手術のこ の部分は主膨張チャンバを完全に拡大させたままで遂行することができる。 (b)第二の一コンポーネント装置の使用方法。 第一組織層を第二組織層から分離するため、本発明によるーコンポーネント装置 の第二実施例を使用する本発明の方法を次に説明する。例としてヘルニア治療の 過程で腹膜を腹膜前方筋から分離することを説明する。 図9Aないし9Fは下腹部の縦断面を示す。図9Aに示すように約12−15■ の長さの切り口が腹壁AWに創られ、腹壁を通して腹膜前方脂肪層FLまで、か つこれを含むように担持される。次いで第二の一コンポーネント装置221の骨 組立体260の遠方端215がこの切り口中に挿入され、その遠方端が腹膜Pと 接触する状態にされる。穏やかに加えた圧力が図9Bに示すように切り口のすぐ 近くの腹膜をその下の層から離隔する。図9Bは腹膜前方脂肪層FLから分離さ れた腹膜を示す。主エンベロープは骨組立体の中に反転されているので、これら の図では見えない。 適当な膨張流体供給源が弁231に接続される。気体(特に空気)が好ましい膨 張流体であるが、炭酸ガスのような他の気体を使用することもできる。塩を含む 溶液のような流体を使用することもできるが、液体は主膨張性チャンバ中に挿入 される内視鏡の光学的性質を変化させるので液体は気体はど好ましくない。 膨張流体の流れが接続されると、流体は骨組立体260の孔から主エンベロープ 212を射出する。 膨張流体は次第に主エンベロープ212を拡大し、従って主エンベロープにより 確定される主膨張性チャンバ213をその拡大した状態に拡大する。主エンベロ ープは腹11Pと腹膜前方脂肪層FLとの間で拡大し、拡大するに伴い穏やかに かつより大きな腹膜領域をその下の層から分離する。主エンベロープが拡大した 状態にあるときは、主膨張性チャンバは直径約4インチ−6インチ(100−1 ,50mm+)であることが好ましい。 主エンベロープ212を拡大する過程の初期には図9Cに示すようにフラッパー 弁202中に内視鏡Eが挿入される。内視鏡Eは外管237の孔から主膨張性チ ャンバ213中に通される。主エンベロープ212は一旦部分的にでも拡大され ると、分離した腹膜の範囲が内視鏡を通して観察できる程度に十分透明である。 十分な領域にわたり腹膜が分離されると、膨張流体が止められる。内視鏡Eは主 膨張チャンバ213から取り出される。次いで弁231が開かれ、主膨張チャン バ213から部分的に膨張流体を流出させる。図9Dに示すように主エンベロー プ212は次第にその中間程度畳まれた状態に戻る。この代わりに主エンベロー プは完全に拡大したままでもよい。 アンカーフラン′)255が矢印259の方向に骨組立体260に沿って前進さ れ、アンカー7ラノジを腹壁AWの皮膚Sと接触させる。次いで骨組立体260 を掌握し、アンカーフランジをさらに僅かに前進させる。これが、拡大された主 膨張性チャンバ213をその下の層と接触させ、図9Eに示すように主膨張性チ ャンバとアンカーフラッジとの間の腹壁(その下の層を含むが腹膜は含まない) を僅かに圧迫する。アンカーフランジは一旦調節されて骨組立体上の位置にロッ クされる。主膨張性チャンバはその下の層に抗して保持され、腹膜を含まない腹 壁との気密シールを形成する。 第二弁285に適当な膨張ガスの供給源(図示して無し)が装着され、腹膜をそ の下の層から分離することにより腹膜Pとその下の層との間に創製された作業空 間WS中に通気ガスが内管235の孔および主エンベロープの孔234から通気 される。図9Fに示すように通気ガスの圧力が腹膜をその下の層から再分離させ 、ヘルニアの治療を遂行することができる作業空間を与える。 治療手順を遂行するため、図8Bに示すように第二フラッパー弁206、内管2 35の孔、および主エンベロープの孔234を通過させて作業空間中に内視鏡E のような器具を通すことができる。器具が全く骨組立体の孔の中に挿入されない ときは、通気圧力はフラッパー弁によって維持することができる。 ヘルニア治療の一部として別の套管スリーブ(図示してないが腹壁を通して作業 空間WS中に挿入される。図3■に関して上述したと同一の手順でヘルニア位置 の上方の腹膜前方筋に網パッチが装着される。この過程は内管235の孔又は別 の套管スリーブの一つを通した内視鏡(図示してなし)の助けを借りて観察する ことができる。 処置手順が完了した後、弁285を作動させて作業空間から通気ガスを開放する 。弁231を作動させて主膨張性チャンバ213がら膨張流体を開放する。この 開放によって腹膜を含まない腹壁の圧迫を開放する。外管237の孔の内側で主 膨張性チャンバはその畳まれた状態に戻される。 次いで骨組立体が切り口から引き出され、切り口が縫合又はクリップを使って閉 じられる。腹膜に対抗する内蔵の圧力が腹膜をその下の層と接触する状態に戻す 。時間が経つと腹膜はその下の層と再結合する。 4、!IIの切り口を伴うヘルニア治療の方法これまで述べたヘルニア治療の方 法はヘルニア位置に近接させて設けた切り口を示した。実際上は切り口を鯛に又 はその付近に創ることが好ましい。その理由は腹膜と腹膜前方脂肪層との間の境 界に屓付近で一層直接にアクセスできるからである。謄の中央線位置には、腹膜 前方脂肪層に到達するために横断しなければならない筋肉層がない。 謄位置に設ける切り口から挿入される上記のタイプの装置は、澗を鼠径部から分 離するための非常に大きな主膨張チャンバを必要としよう。この代わりに後述す る本発明の方法では上記の任意の一つの装置をつかって謄位置の切り口がら鼠径 部にあるヘルニア位置までトンネルを与え、次いでヘルニア位置に通気した作業 空間を与える。 ヘルニア位置に向けて主エンベロープが部分的に拡大され、畳まれ、前進される 。このシーケンスは腹膜をその下の層から漸次に分離すると共に磨がらヘルニア 位置までトンネルを形成するため、反復される。次いてヘルニア位置で又はその 付近で、主エンベロープが完全に拡大され、ヘルニア位置に作業空間が与えられ る。次いで腹膜をその下の層から分離した状態を維持するためこの作業空間が膨 まされる。 本発明にがかる二コンポーネント実施例あるいは一コンポーネント実施例の任意 の一つを使用して以下の方法を実施することができる。 約12−15II+I11の長さの切り口が腹壁AWに創られ、腹壁を通して腹 膜前方脂肪層FLまで、かつこれを含むように担持される。この切り口は図10 Aに示すように腑位置に創られる。 分離コンポーネント1の導入管3の遠方端15がこの切り口中に挿入され、その 遠方端が腹膜Pに接触状態にされる。穏やかに加えた圧力が図10Bに示すよう に切り口のすぐ近くの腹膜をその下の層から離隔する。図10Bには腹膜前方脂 肪層FLから分離された腹膜が示されている。主エンベロープは導入管3の中に 反転されているので、これらの図では見えない。 前述した適当な膨張流体(図示してなし)が弁11に接続される。膨張流体の流 れが接続され、流体は導入管3の孔から主膨張性チャンバ13の主エンベロープ 12を射出する。膨張流体は次第に主エンベロープ12を拡大し、従って図10 0に示すように主エンベロープにより確定される主膨張性チャンバ13を部分的 に拡大した状態に拡大する。主エンベロープは腹膜と腹膜前方脂肪層FLとの間 で拡大し、拡大するに伴い穏やかにかつ漸次に、屓の付近で一層大きな領域の腹 膜Pをその下の層から分離する。 フラッパー弁2および導入管3を通して主膨張チャンバ13中に内視鏡(図示し てなし)を挿入することができる。上述したようにこの内視鏡をつかって腹膜の 分離の程度を観察することができる。 主膨張性チャンバ13が、完全に拡大したときの直径の約4分の1、すなわち約 1.0インチ−1,5インチ(25−37nm)となるように、主エンベロープ 12が拡大されると膨張流体の供給が止められる。続いて弁11が作動され、主 膨張性チャンバ13から膨張流体が排気される。主エンベロープは図12で示す ように次第に畳まれた状態に戻る。主膨張チャンバにより分離されている腹膜D Pは図示したようにその下の層から分離されたままに留まる。この代わりとして 主エンベロープは完全に拡大した状態に膨張しておくこともできる。 次いで畳んだ主エンベロープ12を含む分離コンポーネント1が矢印14で示す 方向に手で送られ、次いで矢印16で示す方向に送られ、導入管3の遠方端15 を図10Eに示す鼠径部の方向に腹膜DPの分離した部分の限界まで前進させる 。フラッパー弁2を通して導入管3の穴に挿入された内視鏡Eが、腹膜の分離し た部分に相対する導入管遠方端位置の観察を可能にする。 一旦導入管の遠方部分15が配置されると分離コンポーネント1が所定位置に撃 留されあるいは捕捉される。膨張流体がもう一度、弁11と導入管3の孔を通過 されて主膨張性チャンバ13中に通される。主エンベロープ12が再び拡大され 、図10Fに示すように腹膜の分離された部分を鼠径部に向けて拡大する。腹膜 の分離された部分の拡大した範囲は、この図で線DP’ により示されている。 腹膜の分離した部分の範囲が屓から鼠径部に向かう方向に増大しているが、その 反対の方向には増大されてないことに注目されたい。この分離した範囲を観察す るのに内視鏡Eが使用される。 主エンベロープ12を畳むプロセス、鼠径部の方向に腹壁の分離した部分DPの 限界まで導入管遠方端15を前進させるプロセス、導入管を所定位置に維持する プロセス、および主エンベロープ12を再び部分的に膨張させるステップは、腹 膜の分離された部分がヘルニア位置を覆う腹壁を含むまで反復される。このプロ セスは請位置の切り口とヘルニア位置との間にトンネルTを与える、これは図1 0Iに見ることができる。この代わりとして、主エンベロープを完全に再膨張さ せることができる。 主エンベロープがヘルニアHの位置付近にあるときは主エンベロープ12は完全 に膨張されてヘルニアの位置を含む作業空間Wsを形成する。これは図10Gに 示されている。 次いでヘルニア位置における作業空間が膨張される。二コンポーネント装置を使 って主膨張性チャンバ13から膨張流体を排気し、主エンベロープ12を畳み、 分離コンポーネント1は切口Iからトンネルを通して引き抜かれる。膨張コンポ ーネント21が切口中に導入され、環状膨張性チャンバ43のエンベロープ45 がトンネルを越えて作業空間WS内に位置するまでトンネル中を前進される。 この環状膨張性チャンバが膨張され、アンカーフランジが所定位置に繋留され、 膨張ガスが図10Hに示すように作業空間中に通気される。この環状膨張性チャ ンバは気密シールにトンネルの入口を与える。 図1Orは通気コンポーネント21が所定位置にあるときの腹の平面図を示す。 図の明確のため、アンカーフランジは省略されている。環状膨張性チャンバ43 が気密シールにトンネルTの入口を与える。分離された腹膜の範囲が点線DPに よって示されている。分離した腹膜の横方向の大きさは、トンネルTよりも作業 空間WS内で著しく大きいことが理解できよう。 −コンポーネント装置の第一実施例を使って膨張流体が主膨張チャンバから排気 されて主エンベロープを畳み、主エンベロープは骨組立体の穴を通して作業空間 から引き抜かれる。この骨組立体は環状膨張性チャンバのエンベロープがトンネ ルの人口を越えた作業空間内位置に来るまで部分的に引き抜かれる。環状膨張性 チャンバーが膨張され、アンカーフランジが所定位置に繋留され、上述したよう に膨張ガスが作業空間内に通気される。環状膨張性チャンバーが、トンネルから 作業空間に至る入り口のシールを与える。 −コンポーネント装置の第二実施例を使って主エンベロープを部分的に畳んだ状 態に戻すことが好ましく、主膨張性チャンバーが作業空間内に入りトンネル入口 に隣接するまで骨組立体を部分的に引き出すことが望ましい。アンカーフランジ は所定位置に繋留され、膨張ガスが上述したように作業空間中に通気され、部分 的に畳まれたチャンバーがトンネルから作業領域に至る入り口を密閉する。 分離手順の期間中に主エンベロープが完全に拡大された状態に膨張されると、上 述したように切口の気密シールから通気されて空間全体が膨張される。 作業領域WSを創製すべく使用した本装置実施例の如何に拘わらず、図3Iに関 して述べた手順を使ってヘルニアが治療される。 FIG、 1 、 1 \ l FIG、3A FIG、3D 特表平7−501959 (16) FIG、6G FIG、6H FIG、100 FIG、 10G FIG、 108 FIG、 101 補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成6年 5月18( 3)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第一組織層を第二組織層から分離する装置であって、(a)主膨張性チヤン バを定める主エンベロープと(b)導入手段にして (1)該主エンベロープを畳んだ状態で該第一組織層と該第二組織層との間に導 入し、 (2)該第一組織層を該第二組織層から分離するため、かつそれらの間に作業空 間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨脹させるための導入手段と 、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する手段とを含む分離装置。 2.請求項1に記載の装置において、 該導入手段が孔を有する細管を含み、 畳まれた状態にある該主エンベロープが該細管の孔の中に装着されるようにされ た装置。 3.請求項1または2に記載の装置において、該導入手段がさらに器具に該膨脹 チャンバヘのアクセスを与えることができる ようにされた装置。 4.請求項1ないし3のいずれかに記載の装置において、該主エンベロープが弾 性材料を含む ようにされた装置。 5.請求項1ないし4のいずれかに記載の装置において、該通気手段が 外表面と遠方端とを有する細管と、 該遠方端において該管の外表面に装着される環状の膨脹チャンバと、該環状膨脹 チャンバを拡大した状態に膨脹させる手段と、該細管上に滑動可能に装着され、 該拡大された環状チャンバと共同して該第二組織層を圧迫することにより気密シ ールを与えるフランジ手段とを含む ようにされた装置。 6.請求項5に記載の装置において、 該細管が、共軸的にかつ離隔して装着される第一および第二の管を含み、該環状 膨脹チャンバを膨脹させる該手段が該第一管と第二管との間に空間を含む ようにされた装置。 7.請求項5または6に記載の装置において、該環状膨脹チャンバが弾性材料を 含む ようにされた装置。 8.請求項5ないし7に記載の装置において、該導入装置が孔を有する細管を含 み、 該主エンベロープが畳まれた状態にあるときは該主エンベロープが該細管の該孔 の中に装着される ようにされた装置。 9.請求項1ないし8のいずれかにに記載の装置において、該導入済段がさらに 該主エンベロープを畳んだ状態に戻すためのものであり、単一の細管が該導入手 段および該通気手段を与えるようにされた装置。 10.請求項9に記載の装置において、該単一の細管が遠方端を有する孔を含み 、該孔が該遠方端において周方向の溝を含み、 該装置がさらに該主エンベロープを該周方向溝に係合させるための係合手段を含 み、 該装置がさらに該係合手段を該周方向溝から係合解除すると共に該主エンベロー プがその畳まれた状態に戻った後で該主エンベロープを該単一の細管の孔から引 き出す係合解除手段を含む ようにされた装置。 11.請求項10に記載の装置において、巻かれた首を該主エンベロープが含み 、該巻かれた首が該係合手段を与える ようにされた装置。 12.請求項11に記載の装置において、該係合解除手段が該巻かれた首に付け られた糸を含むようにされた装置。 13.請求項10に記載の装置において、該主エンベロープが首を含み、 該係合手段が該首に装着されたOリングを含むようにされた装置。 14.請求項13に記載の装置において、該係合解除手段が該Oリングに付けら れた糸を含むようにされた装置。 15.請求項9ないし14のいずれかに記載の装置において、該単一の細管が器 具に対し 該主エンベロープがその拡大した状態にあるときは該主膨脹チャンバヘのアクセ スを与え、また 該主エンベロープが該単一の細管から引き出された後にあっては該作業空間への アクセスを与える ようにされた装置。 16.請求項9に記載の装置において、該単一の細管が孔を含み、 該主エンベロープが細長く、該単一の細管の該孔の中に部分的に収容され、該主 エンベロープがその畳まれた状態に戻った後、該主エンベロープが引かれて該単 一の細管の孔から該主エンベロープを引き出すことができるようにされた装置。 17.請求項9ないし16のいずれかに記載の装置において、該主エンベロープ がその拡大した状態にあるとき、該単一の細管が器具に該主膨脹チャンバヘのア クセスを与える ようにされた装置。 18.請求項1に記載の装置において、該導入手段が孔と遠方端と近接端とを有 する細長い外管を含み、該通気手段が孔と遠方端と近接端とを有する細長い内管 を含み、該細長い内管が、該細長い内管の近接端が弾力的に該細長い外管の近接 端に結合された状態で、該細長い外管内に装着され、 該主エンベロープが弾性材料を含み、円筒形であり、孔と第一端と第二端とを有 し、該主エンベロープにはさらに該第一端が該第二端に向けて後方に引かれた形 に形成され、該第一端が該細管の遠方端に装着され、該第二端が該細長い内管の 遠方端に装着され、 該装置がさらに、該細長い外管上に滑動可能に装着され、かつ該主膨脹チャンバ と共同して第二組織層を圧迫することにより気密シールを与えるためのフランジ 手段を含む ようにされた装置。 19.請求項18に記載の装置において、該細長い外管が器具に該主膨脹チャン バヘのアクセスを与え、該細長い内管が器具に該作業空間へのアクセスを与え、 該器具が該主エンベロープの該孔を通過する ようにされた装置。 20.前記のいずれかの請求項に記載の装置において、該第一組織層が腹膜であ り、該第二組織層が腹膜前方筋であるようにされた装置。 21.前記のいずれかの請求項に記載の装置において、該第一組織層が肺であり 、該第二組織層が肋膜であるようにされた装置。 22.前記のいずれかの請求項に記載の装置において、該第一組織層が心膜であ り、該第二組織層が心臓であるようにされた装置。 23.前記のいずれかの請求項に記載の装置において、該第一組織層が腹膜であ り、該第二組織層がリンパ節を含む腹膜下の組織である ようにされた装置。 24.前記のいずれかの請求項に記載の装置において、該第一組織層が血管であ り、該第二組織層が血管を囲む結合組織であるようにされた装置。 25.ヘルニアを治療するため、腹膜および腹膜前方筋を含めた腹壁を通してア クセスを与えるための装置であって、 (a)主膨脹チャンバを定めるエンベロープと(b)導入手段にして (1)該主エンベロープを畳んだ状態で該腹膜と該腹膜前方筋との間に導入し、 (2)該腹膜を該腹膜前方筋から分離するため、かつこれらの間に該ヘルニアに 隣接した作業空間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨脹させる ための導入手段と、 (c)通気手段にして (1)通気ガスを該作業空間中に導入し、(2)該ヘルニア治療のための該作業 空間へのアクセスを与える通気手段と を含むようにされた装置。 26.請求項25に記載の装置において、(a)該通気手段が (1)孔を有する細管と、 (2)該細管と腹膜を含まない腹壁との間に気密シールを形成するための密閉手 段を含み、 (b)該導入手段が、腹膜を含まない腹壁を貫通して設けられた切り口から畳ま らた該主エンベロープを該腹膜と該腹膜前方筋との間に導入するためのものであ り、 (c)該導入手段がさらに、該主エンベロープを装着する細管を含むようにされ た装置。 27.請求項25に記載の装置において、(a)該導入手段が、腹膜を含まない 腹壁に設けた切り口から畳まれた該主エンベロープを該腹膜と該腹膜前方筋との 間に挿入するためのものであり、(b)該導入手段が孔を有する細管を含み、該 主エンベロープが該細管の該孔に着脱可能に装着され、さらに該細管が通気手段 を与えており、(c)該装置がさらに、 (1)該主エンベロープが完全に畳まれた状態に戻された後で該細管の該孔から 該主エンベロープを分離しかつ該主エンベロープを該細管の該孔を通して該切り 口から引き出す手段と、 (2)該細管と腹膜を含まない該腹壁との間に気密シールを形成する密閉手段と を含むようにされた装置。 28.請求項26または27に記載の装置において、該細管が外表面と遠方端と を有し、 該密閉手段が 該遠方端において該管の外表面に装着されている環状膨脹チャンバと、該環状膨 脹チャンバを拡大した状態に膨脹させる手段と、該細管上に滑動可能に装着され るフランジにして、該フランジと該環状膨脹チャンバとの間で腹膜を含まない腹 壁を圧迫すべく該細管上の所定位置にロックすることが可能であるフランジとを 含むようにされた装置。 29.請求項25に記載の装置において、該導入手段が、腹膜を含まない腹壁を 貫通するように設けられた切り口から該主エンベロープを畳んだ状態で該腹膜と 該腹膜前方筋との間に導入するためのものであり、 該導入手段が孔と遠方端と近接端とを有する細長い外管を含み、該通気手段が孔 と遠方端と近接端とを有する細長い内管を含み、該細長い内管が、該細長い内管 の近接端が弾力的に該細長い外管の近接端に結合された状態で、該細長い外管内 に装着され、該細長い内管が該アクセス手段を与え、該主エンベロープが弾性材 料を含み、円筒形であり、孔と第一端と第二端とを有し、該主エンベロープには さらに該第二端に向けて後方に引かれた形の第一端が形成され、該第一端が該細 管の遠方端に装着され、該第二端が該細長い内管の遠方端に装着されている ようにされた装置。 30.請求項29に記載の装置において、該装置がさらに該細管上に滑動可能に 装着されるフランジにして、該フランジと該環状膨脹チャンバとの間で腹膜を含 まない腹壁を圧迫すべく該細管上の所定位置にロックすることが可能であるフラ ンジ を含むようにされた装置。 31.請求項29又は30に記載の装置において、該導入装置がさらに該主エン ベロープを部分的に畳まれた状態に戻すことができるようにされた装置。 32.請求項25ないし31のいずれかに記載の装置において、該通気手段がさ らにヘルニア治療のために使用される器具に該作業空間へのアクセスを与える ようにされた装置。 33.請求項25ないし32のいずれかに記載の装置において、該通気手段がさ らにヘルニア治療の過程で、装着すべきパッチに腹膜前方筋へのアクセスを与え ることができ、該パッチが実質的に該ヘルニアを覆うことができるようにされた 装置。 34.腹膜と腹膜前方筋を含む腹壁内の治療されたヘルニアであって、該ヘルニ アが 主膨脹チャンバを定める主エンベロープを与えるステップと、膨脹ガスを与える ステップと、 畳まれた該主エンベロープを該腹壁と該腹膜前方筋との間に導入するステップと 、 該腹膜を該腹膜前方筋から分離しそれらの間に作業空間を創製すべく該主エンベ ロープを拡大した状態に膨脹するステップと、該作業空間中に膨脹ガスを導入す るステップと、該作業空間中に通過された器具を使用してヘルニアを治療するス テップとを含む過程より治療されたヘルニア。 35.請求項34に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニアを治療する 過程において (a)主エンベロープを与えるステップがさらに、該主エンベロープが装着され る追加の細管を与え、 (b)折り畳まれた該主エンベロープを該腹膜と該腹膜前方筋との間に導入する ステップが (1)腹膜を含まない該腹壁を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エン ベロープおよび該追加の細管の一部を該切り口中に導入するステップとを含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入するステップに先立ちこの導入ステップが さらに (1)主エンベロープを畳まれた状態に戻すステップと、(2)該主エンベロー プおよび該追加の細管を該切り口から除去するステップと を含み、 (d)通気ガスを該作業空間中に導入するステップが(1)孔を有する主細管を 与えるステップと、(2)該主細管の一部を該切り口中に挿入するステップと、 (3)該主細管と腹膜を含まない腹壁との間に気密シールを形成するステップ、 (4)該主細管の該孔から通気ガスを流入するステップとを含む ことを特徴とするヘルニア。 36.請求項34に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 において (a)主エンベロープを与える該ステップがさらに、該主エンベロープを着脱可 能に装着しうる孔を有する主細管を与え、(b)畳まれた該主エンベロープを該 腹膜と該腹膜前方筋との間に導入するステップが (1)腹膜を含まない腹壁を貫通する切り口を創るステップと、(2)該主エン ベロープおよび該主エンベロープの一部を該切り口中に導入すステップと、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入するステップに先立ちこの導入ステップが らに (1)主エンベロープを畳まれた状態に戻すステップと、(2)該主エンベロー プを該主細管の該孔から外すステップと(3)該主エンベロープの該孔を通して 該切り口から該主エンベロープを引き出すステップと を含み、 (d)通気ガスを該作業空間中に導入するステップが(1)該主細管と腹膜を含 まない腹壁との間に気密シールを形成するステップ、 (2)該主細管の該孔から通気ガスを流入するステップとを含む ことを特徴とするヘルニア。 37.請求項35または36に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア 治療の過程において (a)主細管を与える該ステップが、外表面と遠方端と(1)該遠方端において 該管の外表面に装着される環状膨脹チャンバと、(2)該細管上に滑動可能に装 着されるフランジ手段とを含む主細管を与え、 (b)該主細管と該腹壁との間に気密シールを形成する該手段が(1)該環状膨 脹チャンバを拡大した状態に膨脹させるステップと、(2)該腹膜を含まない腹 壁を、該フランジと該環状膨脹チャンバとの間で圧迫すべく該細管に沿って該フ ランジを滑動させるステップとを含む ことを特徴とするヘルニア。 38.請求項34に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 において (a)主エンベロープを与える該ステップにおいて(1)さらに (i)孔と遠方端と近接端とを有する細長い外管と、(ii)孔と遠方端と近接 端とを有する細長い内管にして、その近接端が弾力的に該細長い外管の該近接端 に結合された状態で該外管内に装着されている内管と、が与えられ、 (2)弾性材料を含む主エンベロープが設けられ、該主エンベロープが円筒形で あり、孔と第一端と第二端とを有し、該主エンベロープにはさらに該第一端が該 第二端に向けて後方に引かれた形に形成され、該第一端が該細長い外管の遠方端 に装着され、該第二端が該細長い内管の遠方端に装着され、 (b)畳まれた該主エンベロープを該腹膜と該腹膜前方筋との間に導入する該ス テップが (1)腹膜を含まない該腹壁を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エン ベロープおよび該細長い外管の一部を該切り口中に導入するステップとを含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが(1)該細長い外管と腹 膜を含まない腹壁との間に気密シールを形成するステップと、 (2)該細長い内管の該孔から通気ガスを流し、該通気ガスをさらに該主エンベ ロープの孔を通過させるステップと を含む ことを特徴とするヘルニア。 39.請求項38に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 において (a)第一の細管を与える該手段がさらに、該細長い外管上に滑動可能に装着さ れるフランジを与え、 (b)該細長い外管と腹膜を含まない腹壁との間に気密シールを形成する該ステ ップが、該腹膜を含まない腹壁を該フランジと該主膨脹チャンバとの間で圧迫す べく該細長い外管に沿って該フランジを滑動させるステップを含むことを特徴と するヘルニア。 40.請求項39に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 がさらに、気密シールを形成する該ステップに先立ち、該主エンベロープを部分 的に畳まれた状態に戻すステップを含むことを特徴とするヘルニア。 41.請求項34ないし40のいずれかに記載の治療されたヘルニアであって、 該ヘルニア治療の過程において、 該作業空間中に通過される器具を使用して該ヘルニアを治療する該ステップが、 細管を通して器具を該作業空間中に通過させるステップを含むことを特徴とする ヘルニア。 42.請求項34ないし41のいずれかに記載の治療されたヘルニアであって、 該ヘルニア治療の過程において、 該作業空間中に通過される器具を使用して該ヘルニアを治療する該ステップが、 該ヘルニアを実質的に覆うパッチを該腹膜前方筋に装着するステップを含む ことを特徴とするヘルニア。 43.請求項34ないし42のいずれかに記載の治療されたヘルニアであって、 該ヘルニア治療の過程において、 (a)畳まれた該主エンベロープを該腹壁と該腹膜前方筋との間に導入する該ス テッブが (1)腹膜を含まない該腹壁を貫通する切り口を臍に創るステップと(2)該主 エンベロープを該腹壁と該腹膜前方筋との間に配置するため該主エンベロープを 該切り口中に導入するステップとを含み、(b)該腹膜を該腹膜前方筋から分離 しそれらの間に作業空間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨脹す るステップが、(1)該主エンベロープを拡大した状態に膨脹させて該腹膜の一 部を該腹膜前方筋から分離させると共にそれらの間に作業空間を創製するステッ プと、(2)該主エンベロープを畳んだ状態に戻すステップと、(3)該主エン ベロープを該ヘルニアに向けて前進させるステップと、(4)該主エンベロープ を拡大した状態に再膨脹させて該作業空間を拡大するステップとを含む ことを特徴とするヘルニア。 44.請求項43に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 がさらに、該作業空間が該ヘルニアを含むまで該主エンベロープを畳んだ状態に 戻すステップと、該主エンベロープを前進させるステップと、該主エンベロープ を拡大した状態に再膨脹させるステップとを含むことを特徴とするヘルニア。 45.請求項44に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 において 該主エンベロープを拡大した状態に戻す該ステップにおいて該主エンベロープが 部分的に拡大された状態に拡大され、該主エンベロープを拡大した状態に再膨脹 させる該ステップにおいて該主エンベロープが部分的に拡大された状態に拡大さ れ、該過程がさらに、該作業空間が該ヘルニアを含むとき該主エンベロープを完 全に拡大された状態に再膨脹させて、該ヘルニアに隣接する該作業空間をさらに 拡大するステップを含む ことを特徴とするヘルニア。 46.請求項45に記載の治療されたヘルニアであって、該ヘルニア治療の過程 において 該主膨脹チャンバが直径を有し、 該主エンベロープが部分的に拡大した状態に拡大されたときの該主膨脹チャンバ の直径が、該主エンベロープが完全に拡大されたときの該主膨脹チャンバの直径 の約四分の一である ことを特徴とするヘルニア。 47.請求項43ないし46のいずれかに記載の治療されたヘルニアであって、 該ヘルニア治療の過程において該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが 該作業空間と気密シールを形成するステップと、通気ガスを該作業空間中に導入 するステップとを含むことを特徴とするヘルニア。 48.第一組織層を第二組織層から分離する方法であって、(a)主膨張性チャ ンバを確定する主エンベロープを与えるステップと(b)膨脹ガスを与えるステ ップと、 (c)該主エンベロープを畳んだ状態で該第一組織層と該第二組織層との間に導 入するステップと、 (d)該第一組織層を該第二組織層から分離するため、かつそれらの間に作業空 間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨脹させるステップと、(e )該作業空間中に通気ガスを導入するステップとを含む分離方法。 49.請求項48に記載の方法において、(a)該主エンベロープを与える該ス テップがさらに、該主エンベロープが装着される追加の細管を与え、 (b)該主エンベロープを畳まれた状態で該第一組織層と該第二組織層との間に 導入する該ステップが、 (1)該第二組織層を貫通する切り口を創るステップと、(2)該主エンベロー プおよび該追加細管の一部を該切り口中に導入するステップと を含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップに先立ち、本方法がさらに (1)該主エンベロープを完全に畳まれた状態に戻すステップと、(2)該主エ ンベロープおよび該追加細管を該切り口から除去するステップと、(d)該作業 空間中に通気ガスを導入するステップが(1)孔を有する主細管を与えるステッ プと、(2)該主細管の一部を該切り口中に挿入するステップと、(3)該主細 管と該第二組織層との間に気密シールを形成するステップと、(4)該主細管の 該孔を通して通気ガスを通すステップとを含む ようにされた方法。 50.請求項48に記載の方法において、(a)主エンベロープを与える該ステ ップがさらに、該主エンベロープを着脱可能に装着しうる孔を有する主細管を与 えるステップと、(b)該主エンベロープを畳んだ状態で該第一組織層と該第二 組織層との間に該主エンベロープを導入する該ステップが(1)該第二組織層を 貫通する切り口を創るステップと、(2)該主エンベロープおよび該細管の一部 を該切り口中に導入するステップと を含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップに先立ち、該方法がさらに (1)該主エンベロープを完全に畳まれた状態に戻すステップと、(2)該主細 管の孔から該主エンベロープを外すステップと、(3)該主細管の孔を通して該 主エンベロープを該切り口から引き出すステップと を含み、 (d)該作業空間中に通気ガスを導入するステップが(1)該主細管と該第二組 織層との間に気密シールを形成するステップと、(2)該主種細管の該孔を通し て通気ガスを通すステップとを含む ようにされた方法。 51.請求項49又は50に記載の方法において、(a)該主細管を与える該ス テップが外表面と遠方端とを有する主細管を与え、該主細管が (1)該遠方端で該外表面に装着される環状膨脹チャンバと、(2)該主細管上 に滑動可能に装着されるフランジとを含み、 (b)該主細管と該第二組織層との間に気密シールを形成する該ステップが(1 )該環状膨脹チャンバを拡大した状態に膨脹させるステップと、(2)該フラン ジと該環状膨脹チャンバとの間の該第二組織層を圧迫すべく該細管に沿って該フ ランジを滑動させるステップとを含む ようにされた方法。 52.請求項48に記載の装置において、(a)主エンベロープを与える該ステ ップにおいて(1)さらに (i)孔と遠方端と近接端とを有する細長い外管と、(ii)孔と遠方端と近接 端とを有する細長い内着にして、その近接端が弾力的に該細長い外管の該近接端 に結合された状態で該外管内に装着されている内管と、を与えるステップが含ま れ、(2)弾性材料を含む主エンベロープが設けられ、該主エンベロープが孔と 第一端と第二端とを有し、該主エンベロープにはさらに該第一端が該第二端に向 けて後方に引かれた形に形成され、該第一端が該細長い外管の遠方端に装着され 、該第二端が該細長い内管の遠方端に装着され、(b)折り畳まれた状態の主エ ンベロープを該第一組織層と該第二組織層との間に導入する該ステップが (1)該第二組織層を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エンベロープ および該細長い外管の一部を該切り口中に導入するステップとを含み、 (c)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが(1)該細長い外管と該 第二組織層との間に気密シールを形成するステップと、(2)該細長い内管の該 孔から通気ガスを流し、該通気ガスをさらに該主エンベロープの孔を通過させる ステップと を含むようにされた方法。 53.請求項52に記載の方法において、(a)該細長い外管を与える該ステッ プがさらに、外線長い外管上で滑動可能なフランジを与え、 (b)該細長い外管と該第二組織層との間に気密シールを形成する外ステップが 、該フランジと該環状膨脹チャンバとの間の該第二組織層を圧迫すべく該細長い 外管に沿って該フランジを滑動させるようにされた方法。 54.請求項53に記載の方法であって、気密シールを形成する該ステップに先 立ち、該主エンベロープを部分的に畳まれた状態に戻すステップをさらに含むよ うにされた方法。 55.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第一組織層が 腹膜であり、該第二組織層が腹膜前方筋であるようにされた方法。 56.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第一組織層が 肺であり、該第二組織層が肋膜であるようにされた方法。 57.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第一組織層が 心膜であり、該第二組織層が心臓であるようにされた方法。 58.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第一組織層が 腹膜であり、該第二組織層がリンパ節を含む腹膜下の組織である ようにされた方法。 59.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該第一組織層が 血管であり、該第二組織層が血管を囲む結合組織であるようにされた方法。 60.請求項48ないし54のいずれかに記載の方法において、該方法が腹膜と 腹膜前方筋を含む腹壁を通してヘルニア治療へのアクセスを与えることができ、 該第一組織層が腹膜であり、該第二組織層が腹膜前方筋であり、該方法がさらに 該作業空間中に通された器具を使って行なわれるヘルニア治療のステップを含む ようにされた方法。 61.請求項60に記載の方法において、(a)該主エンベロープを畳んだ状態 で該第一組織層と該第二組織層との間に該主エンベロープを導入する該ステップ が(1)腹膜を含まない腹壁を貫通する切り口を創るステップと(2)該主エン ベロープを該切り口中に導入するステップとを含み、 (b)該作業空間中に通気ガスを導入する該ステップが、腹膜を含まない該腹壁 と気密シールを形成するステップを含むようにされた方法。 62.請求項60または61に記載の方法において、該作業空間中に通された器 具を使う該ヘルニア治療のステップが、細管を通して器具を該作業空間中に通過 させるステップを含むようにされた方法。 63.請求項60ないし62のいずれかに記載の方法において、該作業空間中に 通された器具を使う該ヘルニア治療のステップが、実質的に該ヘルニアを覆うパ ッチを該腹膜前方筋に装着するステップを含むようにされた方法。 64.ヘルニア治療のため、腹膜と腹膜前方筋を含む腹壁を通る臍からのアクセ スを与える方法であって、 主膨脹チャンバを確定する主エンベロープを与えるステップと、膨脹ガスを与え るステップと、 腹膜を含まない腹壁を貫通する切り口を臍に創るステップと、畳まれた該主エン ベロープを該切り口中に導入して該主エンベロープを該腹壁と該腹膜前方筋との 間に配置するステップと、該腹膜を該腹膜前方筋から分離するため、かつそれら の間に作業空間を創製すべく該主エンベロープを拡大した状態に膨脹させるステ ップと、該主エンベロープを畳まれた状態に戻すステップと、該主エンベロープ を該ヘルニアに向けて前進させるステップと、該作業空間の一部に通気ガスを導 入するステップとを含むようにされた方法。 65.請求項64に記載の方法であって、該主エンベロープを畳んだ状態に戻す ステップと、該主エンベロープを前進させるステップと、該主エンベロープを再 膨脹させるステップとをさらに含むようにされた方法。 66.請求項64又は65に記載の方法において、該主エンベロープを拡大した 状態に膨脹する該ステップにおいて該主エンベロープが部分的に拡大された状態 に拡大され、該主エンベロープを再膨脹させる該ステップにおいて該主エンベロ ープが部分的に拡大された状態に拡大され、 該方法が、該作業空間が該ヘルニアを含むとき該主エンベロープを完全に拡大さ れた状態に再膨脹させて、該ヘルニアに隣接する該作業空間をさらに拡大するス テップをさらに含む ようにされた方法。 67.請求項66に記載の方法において、該主膨脹チャンバが直径を有し、 該主エンベロープが部分的に拡大した状態に拡大されたときの該主膨脹チャンバ の直径が、該主エンベロープが完全に拡大されたときの該主膨脹チャンバの直径 の約四分の一である ようにされた方法。 68.請求項66に記載の方法あって、該作業空間中に通気ガスを導入する該ス テップが該作業空間と気密シールを形成するステップと、通気ガスを該作業空間 中に導入するステップとを含む ようにされた方法。
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