JPH0750137A - 電子銃及びこれを用いたカラー陰極線管 - Google Patents

電子銃及びこれを用いたカラー陰極線管

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JPH0750137A
JPH0750137A JP5192349A JP19234993A JPH0750137A JP H0750137 A JPH0750137 A JP H0750137A JP 5192349 A JP5192349 A JP 5192349A JP 19234993 A JP19234993 A JP 19234993A JP H0750137 A JPH0750137 A JP H0750137A
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electron
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    • H01J2229/4834Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials
    • H01J2229/4837Electrical arrangements coupled to electrodes, e.g. potentials characterised by the potentials applied
    • H01J2229/4841Dynamic potentials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単、かつ、調整が容易で、消費電力
も少ない電子銃及びカラー陰極線管を得ることを目的と
する。 【構成】 3本の電子ビームを放出させる陰極と、前記
陰極より出射された電子ビームを制御する制御電極と、
前記制御電極で制御された電子ビームを加速する加速電
極と、高圧が印加される高圧電極とともに主電子レンズ
を形成する集束電極と、前記陰極から放出された3本の
電子ビームの両サイドビームを挟み込むように前記集束
電極内に配置された1対のコンバーゼンス電極とを備
え、該1対のコンバーゼンス電極の一方に偏向電流に同
期した交流電圧を重畳させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蛍光面上に映された
映像をこの蛍光面に対向配置された投写レンズを介して
前方の映像スクリーンに拡大投影するカラー陰極線管及
びこれに用いられる電子銃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来構造の電子銃を装着したカラ
ー陰極線管の断面図である。図において、1は図示しな
いヒータにより加熱されて電子を放出する陰極であっ
て、REDビーム発生用の陰極1a,GREENビーム
発生用の陰極1b,BLUEビーム発生用の陰極1cの
3つの陰極から構成されている。2は陰極1から放出さ
れた電子ビームを制御するG1電極、3は制御された電
子ビームを加速するG2電極、4はG4電極5とともに
加速された電子ビームを集束させる主電子レンズを形成
するG3電極、5はシールドカップ6と導通溶接が施さ
れ、図示しないアノードボタンから内装ダック8を介し
て高圧(20〜35kV)が印加されるG4電極であっ
て、これら陰極1,電極2〜5,シールドカップ6等か
ら電子銃が構成されている。7は電子ビームを走査させ
る偏向ヨーク、9はガラス外囲器、10はフェースプレ
ート12の内側にあってモザイク状に形成されたシャド
ウマスク、11はシャドウマスク10及びフェースプレ
ート12の間に配置され、REDビーム13,GREE
Nビーム14,BLUEビーム15が当たることにより
各色を発光させる蛍光体である。
【0003】次に、上記のように構成されたカラー陰極
線管の動作について、図6〜図10を適宜参照しながら
説明する。
【0004】ここで、図6は従来のカラー陰極線管によ
るセルフコンバーゼンスシステムを説明するための図、
図7は斉一磁界を用いた従来のカラー陰極線管における
電子ビームの集中作用及び集束作用を説明するための
図、図8は従来のカラー陰極線管における動コンバーゼ
ンス作用を行う装置を示した図、図9は従来のカラー陰
極線管におけるダイナミックフォーカス作用を説明する
ための図、図10は従来のカラー陰極線管において、上
記動コンバーゼンス作用,ダイナミックフォーカス作用
が施された場合の電子ビームを状態を示す図であって、
図中、100は陰極線管用電子銃、22は電子ビームが
偏向される中心位置を表している。
【0005】図5において、陰極1から放出された3本
の電子ビームは、G1電極2により制御され、G2電極
3により加速された後、G3電極3とG4電極4との間
で発生させられた主電子レンズによって集束作用を受
け、フェースプレート12上に集光スポットを形成す
る。この際、3本の電子ビーム13,14,15は外部
マグネット等の働きによってフェースプレート12の中
央部において1点に集中するように調整されるが、一般
に、偏向ヨーク7による磁界は、図6(a)に示される
ように、水平偏向磁界16がピンクション状、垂直偏向
磁界17がバレル状になるよう非斉一に歪められてい
る。というのも、図7(a)に示すような斉一磁界によ
って電子ビームを偏向させた場合には、図7(b)に示
すように、3本の電子ビームの集中点が曲線18(円
周)上を通ることになってしまうことになるため、フェ
ースプレート12の周辺部ではフェースプレート12か
らかなり手前の20の位置に集中点がきてしまうことに
なる。したがって、3本の電子ビームの集中点は、本来
集中させなければならないフェースプレートの集中点2
1から大きくずれてしまうことになるので、これを補正
するために非斉一な偏向磁界を用いている。
【0006】ところが、このように偏向磁界を非斉一な
ものとすると、電子ビームは、図6(c)に示すよう
に、フェースプレート12の周辺部において垂直方向に
ハロー23aとコア23bとに分離してしまい、また、
輝度の薄いハロー23aは垂直方向に長いため、全体と
してスポット径は歪んだものとなり、フェースプレート
周辺部における解像度が劣化してしまうという問題が発
生する。
【0007】このため、従来の装置においては、まず、
図7(a)に示すように偏向ヨーク7の磁界を斉一なも
のとしている。このようにすれば、上述したようにフェ
ースプレート12の周辺部における3本の電子ビームの
集中点20がフェースプレート12の手前に来てしま
い、フェースプレート12上ではミスコンバーゼンス状
態になってしまうという問題、及び、フェースプレート
12の周辺部のビームスポットが、図7(c)に示すよ
うに、フェースプレート12の周辺部に行けば行くほど
電子銃100とフェースプレート12間の距離が遠ざか
る為、全体的な過集束部分(ハロー23a)が発生し、
解像度を低下させてしまうという問題が発生するが、こ
のような問題を以下に説明するような方法によって、従
来の装置では解消していた。
【0008】すなわち、まず、上述のミスコンバーゼン
ス状態を補正するため、図8(a)または(b)に示す
ように、シールドカップ6内に磁性材からなるポールピ
ース25を両サイドビーム13,15を上下から挟むよ
うに挿入し、ネックガラス24の外部からフェライトコ
ア26とコイル27に対して偏向電流に同期した電流i
1を印加する。このようにすると、フェースプレート1
2の周辺部において両サイドビーム13,15が互いに
開くような力(矢印28で示す)が発生し、フェースプ
レート12の周辺部でも3本の電子ビームがきちんと集
中する。
【0009】また、フェースプレート12の周辺部にお
ける電子ビームの過集束状態を補正するため、図9
(b)に示すような偏向電流に同期した交流電圧(A
C)を、図9(a)に示すようにG3電極4に重畳(D
C+AC)させ、スクリーン12の周辺部における主電
子レンズの作用を弱め、31に示すような過集束電子流
を、32に示すようなスクリーン12の周辺部において
ジャストフォーカスするような電子流になるよう補正し
ている。
【0010】以上のような方法により、従来の装置にお
いては図10(a)に示したように、フェースプレート
12の全域において3本の電子ビーム13〜15を所定
の位置に集中させることができ、また、図10(b)に
示したように各電子ビーム13〜15をフェースプレー
ト12の全域でジャストフォーカスさせ、解像度劣化の
ないカラー陰極線管を得るようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー陰極線管
及び電子銃は以上のように構成されているので、フェー
スプレートの周辺部における電子ビームのミスコンバー
ゼンスを、ポールピースによるコンバーゼンス補正(以
下、動コンバーゼンス補正という。)により補正し、ま
た電子流の過集束という問題を、G3電極に交流電圧を
重畳させることで補正する(以下、ダイナミックフォー
カスという。)ようにしているため、回路を含む全体の
構成が複雑になってしまい調整が困難になるという問題
があった。また、動コンバーゼンスによる補正は消費電
力が大であるという問題もあった。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであって、構成が簡単、かつ、調整
が容易で、消費電力も少ない電子銃及びカラー陰極線管
を得ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電子銃は、3本の電子ビームを放出させる陰極と、前記
陰極より出射された電子ビームを制御する制御電極と、
前記制御電極で制御された電子ビームを加速する加速電
極と、高圧が印加される高圧電極とともに主電子レンズ
を形成する集束電極と、前記陰極から放出された3本の
電子ビームの両サイドビームを挟み込むように前記集束
電極内に配置された1対のコンバーゼンス電極とを備
え、該1対のコンバーゼンス電極の一方に偏向電流に同
期した交流電圧を重畳させるものである。
【0014】本発明の請求項2に係る電子銃は、請求項
1に記載された発明に加えて、集束電極内に3本の電子
ビームのそれぞれを上下,左右から囲み込むように配置
された2組の4極電極を備え、該2組の4極電極の1方
の電極に偏向電流に同期した交流電圧を重畳させるもの
である。
【0015】本発明の請求項3に係る電子銃は、請求項
1に記載された発明に加えて、集束電極内に3本の電子
ビームのセンタービームを挟み込むように配置された1
対の補正電極を備え、該補正電極に偏向電流に同期した
交流電圧を重畳させるものである。
【0016】本発明の請求項4に係るカラー陰極線管
は、3本の電子ビームを放出させる陰極と、前記陰極よ
り出射された電子ビームを制御する制御電極と、前記制
御電極で制御された電子ビームを加速する加速電極と、
高圧が印加される高圧電極とともに主電子レンズを形成
する集束電極と、斉一な偏向磁界を発生させる偏向ヨー
クとを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記
3本の電子ビームの両サイドビームを挟み込むような1
対のコンバーゼンス電極を前記集束電極内に配置すると
ともに、該1対のコンバーゼンス電極の一方に偏向電流
に同期した交流電圧を重畳させるようにしたものであ
る。
【0017】本発明の請求項5に係るカラー陰極線管
は、請求項4に記載された発明に加えて、集束電極内に
3本の電子ビームをそれぞれ上下,左右から囲み込むよ
うな2組の4極電極を配置し、該2組の4極電極の1方
の電極に偏向電流に同期した交流電圧を重畳させるよう
にしたものである。
【0018】本発明の請求項6に係るカラー陰極線は、
請求項4に記載された発明に加えて、集束電極内に3本
の電子ビームのセンタービームを挟み込むような1対の
補正電極を配置するとともに、前記補正電極に偏向電流
に同期した交流電圧を重畳させるようにしたものであ
る。
【0019】
【作用】本発明の請求項1に係る電子銃、及び、請求項
4に係るカラー陰極線管では、両サイドビームをそれぞ
れ挟み込むような1対のコンバーゼンス電極を集束電極
内に配置することにより、両サイドビームを互いに広げ
るような力を発生させるとともに、G4側G3電極とG
4電極との間に形成される主電子レンズの作用をフェー
スプレートの周辺部において弱めるように機能する。
【0020】本発明の請求項2に係る電子銃、及び、請
求項5に係るカラー陰極線管では、3本の電子ビームを
上下,左右からそれぞれ囲むような2組の4極電極を集
束電極内に配置することにより、コンバーゼンス電極が
作り出す4極レンズ作用をキャンセルさせるような力を
発生させる。
【0021】本発明の請求項3に係る電子銃、及び、請
求項6に係るカラー陰極線管では、3本の電子ビームの
センタービームを挟み込むような1対の補正電極を集束
電極内に配置することにより、コンバーゼンス電極が作
り出す4極レンズ作用によるセンタービームと両サイド
ビームとの間の作用差をキャンセルさせるような力を発
生させる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の各実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0023】実施例1.図1は本発明の第1の実施例に
係るカラー陰極線に用いられる電子銃の要部断面図及び
その作用を示す図である。
【0024】同図において、4a及び4bは従来のG3
電極4に相当する機能を有した電極を2つの電極に分割
したものであり、4aはG2側G3電極、4bはG4側
G3電極である。200a及び200bは両サイドビー
ム13,15の外側において該ビームと平行になるよう
に配置された第1のコンバーゼンス電極であり、それぞ
れG4側G3電極4bに導通されている。また、201
a及び201bは両サイドビーム13及び15の内側に
おいて該ビームと平行になるように配置された第2のコ
ンバーゼンス電極であり、それぞれG2側G3電極4a
に導通されている。なお、1〜3、5、13〜15は従
来例で説明したものと同等のものである。
【0025】上記のように構成された装置において、G
2側G3電極4aに直流電圧(DC)を印加し、G4側
G3電極4bに対し、図9(b)に示すような偏向電流
に同期した交流電圧(AC)を重畳させた電圧(DC+
AC)を印加することによって、図1(b)に示すよう
な、フェースプレート(図示せず)の周辺部に電子ビー
ムが偏向されるに従って大きくなるような電位差がコン
バーゼンス電極200と201との間(200aと20
1a間及び200bと201b間)に発生し、2極電界
を生じる。
【0026】この2極電界は、図1(b)あるいは
(c)に示すように、両サイド電子ビーム13,15に
対し、該電子ビームを互いに広げるような力Fとして作
用することになる。このような作用は、従来例において
説明したポールピース25による動コンバーゼンス作用
と同様のものである。
【0027】また、G4側G3電極4bとG4電極5と
の間で発生させられた主電子レンズは、G4側G3電極
4bに重畳された交流電圧(AC)の作用により、フェ
ースプレートの周辺部においてその作用を弱められるた
め、図1(d)に示すように、従来のダイナミックフォ
ーカスと同様な効果を奏することになる。
【0028】このように本願発明では、G3電極を2つ
の電極に分割し、該分割された電極のそれぞれに両サイ
ドビームを挟むようなコンバーゼンス電極を取り付ける
とともに、分割された2つの電極のうち、主電子レンズ
を形成する電極に対して偏向電流に同期した交流電圧を
重畳させ、他方の電極には直流電圧を印加えるようにす
ることで、1つの重畳交流電圧によりダイナミックフォ
ーカス作用と、動コンバーゼンス作用を同時に発生させ
ることができる。
【0029】実施例2.上記した実施例1においては、
コンバーゼンス電極200,201が発生する4極レン
ズ作用については全く補正を施してはいない。実際の装
置においては、微少ではあるが図2(d)に示すような
4極電界による力が各電子ビームに作用する。この力は
具体的には電子ビームの垂直方向には集束作用、水平方
向には発散作用を奏するものであるが、この作用は、電
子ビームのビームスポットをフェースプレートの周辺部
において歪ませるように働くため、除去してしまう方が
装置構成上、好ましい。
【0030】そこで、本実施例においては図2(a)及
び(b)に示すような構成を採用し、上記4極電界作用
を補正・除去するようにしている。
【0031】ここで、図2は、本実施例に係るカラー陰
極線管に用いられる電子銃の要部断面図及びその作用を
示す図である。同図において、4a乃至4cは従来のG
3電極4に相当する機能を有する電極を3つの電極に分
割したものであり、4aはG2側G3電極、4bはG4
側G3電極、4cは中間G3電極である。200a及び
200bは両サイドビーム13,15の外側に該ビーム
と平行になるように配置された第1のコンバーゼンス電
極であり、それぞれG4側G3電極4bに導通されてい
る。また、201a及び201bは両サイドビーム13
及び15の内側に該ビームと平行になるように配置され
た第2のコンバーゼンス電極であり、それぞれ中間G3
電極4cに導通されている。また、210a〜210f
は各電子ビーム13〜15を挟み込むようにして配置さ
れた第1のプレート状電極であって中間G3電極4cに
導通されている。220a〜220fは各電子ビーム1
3〜15を挟み込むとともに、上記電極210a〜21
0fと直交するように配置された第2のプレート状電極
であってG2側G3電極4aと導通されている。この第
1のプレート状電極210第2のプレート状電極200
により4極電極が構成される。なお、1〜3、5、13
〜15は従来例で説明したものと同等のものである。
【0032】上記のように構成された装置において、中
間G3電極4cに直流電圧(DC)を印加し、G2側G
3電極4a及びG4側G3電極4bに対して図9(b)
に示す従来例と同様の交流電圧を重畳させた電圧(AC
+DC)を印加すると、実施例1で説明したように第
1,第2のコンバーゼンス電極200,201によって
動コンバーゼンス作用とダイナミックフォーカス作用が
電子ビームに対して機能する。
【0033】本実施例では、上記作用に加え、図2
(e)に示すような、4極電極210,220による作
用が付加される。この4極電極210,220による力
は上記交流電圧に基づき発生させられるものであり、電
子ビームが偏向するに従って大きくなるものである。し
たがって、上記コンバーゼンス電極200,201が発
生させる4極レンズ作用を補正し、フェースプレートの
周辺部におけるビームスポットの歪みの発生を防止する
ことができる。
【0034】実施例3.上記実施例1及び2において
は、コンバーゼンス電極200,201が発生する4極
レンズ作用の、センタービーム14と両サイドビーム1
3,15間の差については補正を施してはいない。実際
の装置においては、微少ではあるが図4(d)に示すよ
うな4極電界による力の作用は、センタービーム14と
両サイドビーム13,15とではサイドビーム13,1
5に加えられる作用の方が大きい。この差はフェースプ
レートの周辺部における集光スポットの状態をセンター
ビーム14とサイドビーム13,15との間で異ならせ
てしまい、解像度の劣化に繋がるため、除去してしまう
方が装置構成上、好ましい。
【0035】そこで、本実施例においては図3乃至図4
のような構成を採用し、上記作用を補正・除去するよう
にしている。
【0036】ここで、図3は、本発明の第3の実施例に
係るカラー陰極線管に用いられる電子銃の斜視図であ
り、図4は図3に示される電子銃の要部断面図及びその
作用を示す図である。
【0037】これらの図において、1〜5、13〜1
5、200a,b、201a,b、210a〜f、22
0a〜fは上記実施例において説明したものと同等のも
のである。230a,bは補正電極であって、それぞれ
センタービーム14を挟み込み、該ビームと平行になる
ように配置されており、G4側G3電極4bと導通され
ている。
【0038】上記のように構成された装置において、中
間G3電極4cに直流電圧(DC)を印加し、G2側G
3電極4a及びG4側G3電極4bに、図9(b)に示
すような従来例と同様の交流電圧を重畳させた電圧(A
C+DC)を印加すると、実施例1で説明したように第
1,第2のコンバーゼンス電極200,201によって
動コンバーゼンス作用とダイナミックフォーカス作用が
機能するとともに、実施例2で説明したように4極電極
210,220によって、コンバーゼンス電極200,
201で発生した4極レンズ作用を補正する機能が発生
する。
【0039】本実施例では、上記した作用に加え、図4
(f)に示すような補正電極230a,bによる力が発
生し、この力によりセンタービーム14と両サイドビー
ム間の差が補正される。
【0040】次に、この第3の実施例の一例を実験によ
り求めた具体例数値とともに以下に示すことにする。本
実験例は、21時90度偏向の陰極線管について行った
ものであって、フォーカス電圧が高圧の25%である場
合、集束電極4bと高圧電極5との間の中心点からコン
バーゼンス電極200,201までの距離を約10m
m、4極電極210,220の位置を約16mm、外側
コンバーゼンス電極200の電子ビーム進行方向の長さ
を約2mm、内側コンバーゼンス電極201の電子ビー
ム進行方向の長さを約1.5mm、4極電極210,2
20の電子ビーム進行方向の長さをともに約0.8m
m、補正電極230の電子ビーム進行方向長さを約0.
3mmとしている。そして、このように構成された装置
に対して300〜500[V]の変調電圧を重畳させる
ことによりビームスポットが、フェースプレートの全面
に渡って歪みなく集束されることを確認した。
【0041】なお、本発明を説明するに当たり、電極が
G1電極からG4電極までのバイポテンシャル形電子銃
を用いたが、G1電極からG6電極までの構成を有する
多段収束型電子銃に本発明を適用しても同様の作用・効
果を得ることができる。この場合には、コンバーゼンス
電極200,201、4極電極210,220、補正電
極230を挿入するための電極は、高圧が印加されるG
6電極との間で主電子レンズを形成するG5電極とな
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る電子銃あるいは
請求項4に係るカラー陰極線管では、両サイドビームを
それぞれ挟み込むような1対のコンバーゼンス電極を集
束電極内に配置し、該1対のコンバーゼンス電極の一方
に対して偏向電流に同期した交流電圧を重畳させるよう
にしたので、従来の動コンバーゼンス装置がなくてもフ
ェースプレートの全域に渡って3本の電子ビームを歪み
なくジャストフォーカスさせることができ、また、動コ
ンバーゼンス装置がない分、調整が容易で、かつ、消費
電力を低減し得る電子銃が得られるという効果を奏す
る。
【0043】本発明の請求項2に係る電子銃あるいは請
求項5に係るカラー陰極線管では、3本の電子ビームを
それぞれ囲むような2組の4極電極を集束電極内に配置
し、該2組の4極電極の1方の電極に偏向電流に同期し
た交流電圧を重畳させるようにしたので、請求項1ある
いは4の発明において生じる電子ビームの微小な歪みを
効果的に補正でき、フェースプレートの全域に渡って一
層高品位な電子ビームスポットを得ることができるとい
う効果を奏する。
【0044】本発明の請求項3に係る電子銃あるいは請
求項6に係るカラー陰極線管では、3本の電子ビームの
センタービームを挟み込むような1対の補正電極を集束
電極内に配置し、該補正電極に偏向電流に同期した交流
電圧を重畳させるようにしたので、請求項1あるいは4
のコンバーゼンス電極が作り出す4極レンズ作用による
センタービームと両サイドビームとの間の作用差をキャ
ンセルさせ、フェースプレートの全域に渡って一層高品
位な電子ビームスポットを得ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るカラー陰極線管に用い
られる電子銃の要部断面図及びその作用を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施例2に係るカラー陰極線管に用い
られる電子銃の要部断面図及びその作用を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例3に係るカラー陰極線管に用い
られる電子銃の斜視図である
【図4】本発明の実施例3に係るカラー陰極線管に用い
られる電子銃の要部断面図及びその作用を示す図であ
る。
【図5】従来構造の電子銃を装着したカラー陰極線管の
断面図である。
【図6】従来のカラー陰極線管によるセルフコンバーゼ
ンスシステムを説明するための図である。
【図7】斉一磁界を用いた場合の従来のカラー陰極線管
における電子ビームの集中作用及び集束作用を説明する
ための図である。
【図8】従来のカラー陰極線管における動コンバーゼン
ス作用を行う装置を示した図である。
【図9】従来のカラー陰極線管におけるダイナミックフ
ォーカス作用を説明するための図である。
【図10】従来のカラー陰極線管において、上記動コン
バーゼンス作用,ダイナミックフォーカス作用が施され
た場合の電子ビームを状態を示す図である。
【符号の説明】
1 陰極 1a REDビーム発生用の陰極 1b GREENビーム発生用の陰極 1c BLUEビーム発生用の陰極 2 G1電極 3 G2電極 4 G3電極 4a G2側G3電極 4b G4側G3電極 4c 中間G3電極 5 G4電極 6 シールドカップ 7 偏向ヨーク 8 内装ダック 9 ガラス外囲器 10 シャドウマスク 11 蛍光体 12 フェースプレート 13 REDビーム 14 GREENビーム 15 BLUEビーム 16 水平偏向磁界 17 垂直偏向磁界 24 ネックガラス 25 ポールピース 26 フェライトコア 27 コイル 29 主電子レンズ 100 電子銃 200a,b 第1のコンバーゼンス電極 201a,b 第2のコンバーゼンス電極 210a〜f 第1のプレート状電極 220a〜f 第2のプレート状電極 230a,b 補正電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー陰極線管
及び電子銃は以上のように構成されているので、フェー
スプレートの周辺部における電子ビームのミスコンバー
ゼンスを、ポールピースによるコンバーゼンス補正(以
下、動コンバーゼンス補正という。)により補正し、ま
た電子ビームの過集束という問題を、G3電極に交流電
圧を重畳させることで補正する(以下、ダイナミックフ
ォーカスという。)ようにしているため、回路を含む全
体の構成が複雑になってしまい調整が困難になるという
問題があった。また、動コンバーゼンスによる補正は消
費電力が大であるという問題もあった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】本実施例では、上記した作用に加え、図4
(f)に示すような補正電極230a,bによる力が発
生し、この力によりセンタービーム14と両サイドビー
ム間の差が補正される。なお、本実施例及び上述した実
施例2においては、G2側G3電極4a及びG4側G3
電極4bに共通電圧(AC+DC)を印加するように構
成しているが、これらに別々に電圧を加えるように構成
してもよく、このようにすれば調整範囲が広がりフォー
カス調整を一層正確に行うことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本の電子ビームを放出させる陰極と、
    前記陰極より出射された電子ビームを制御する制御電極
    と、前記制御電極で制御された電子ビームを加速する加
    速電極と、高圧が印加される高圧電極とともに主電子レ
    ンズを形成する集束電極と、前記陰極から放出された3
    本の電子ビームの両サイドビームを挟み込むように前記
    集束電極内に配置された1対のコンバーゼンス電極とを
    備え、該1対のコンバーゼンス電極の一方に偏向電流に
    同期した交流電圧を重畳させることを特徴とする電子
    銃。
  2. 【請求項2】 前記集束電極内に前記3本の電子ビーム
    のそれぞれを上下,左右から囲み込むように配置された
    2組の4極電極を備え、該2組の4極電極の一方の電極
    に偏向電流に同期した交流電圧を重畳させることを特徴
    とする請求項1記載の電子銃。
  3. 【請求項3】 前記集束電極内に前記3本の電子ビーム
    のセンタービームを挟み込むように配置された1対の補
    正電極を備え、該1対の補正電極に偏向電流に同期した
    交流電圧を重畳させるたことを特徴とする請求項1記載
    の電子銃。
  4. 【請求項4】 3本の電子ビームを放出させる陰極と、
    前記陰極より出射された電子ビームを制御する制御電極
    と、前記制御電極で制御された電子ビームを加速する加
    速電極と、高圧が印加される高圧電極とともに主電子レ
    ンズを形成する集束電極と、斉一な偏向磁界を発生させ
    る偏向ヨークとを少なくとも備えたカラー陰極線管にお
    いて、前記3本の電子ビームの両サイドビームを挟み込
    むような1対のコンバーゼンス電極を前記集束電極内に
    配置するとともに、該1対のコンバーゼンス電極の一方
    に偏向電流に同期した交流電圧を重畳させるようにした
    ことを特徴とするカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記集束電極内に前記3本の電子ビーム
    のそれぞれを上下,左右から囲み込むような2組の4極
    電極を配置し、該2組の4極電極の1方の電極に偏向電
    流に同期した交流電圧を重畳させるようにしたことを特
    徴とする請求項4記載のカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記集束電極内に前記3本の電子ビーム
    のセンタービームを挟み込むような1対の補正電極を配
    置するとともに、前記補正電極に偏向電流に同期した交
    流電圧を重畳させるようにしたことを特徴とする請求項
    4記載のカラー陰極線管。
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