JPH0749977A - ディスペンサに支払いとして投入される物品を分類及び貯蔵する装置 - Google Patents

ディスペンサに支払いとして投入される物品を分類及び貯蔵する装置

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JPH0749977A
JPH0749977A JP6121370A JP12137094A JPH0749977A JP H0749977 A JPH0749977 A JP H0749977A JP 6121370 A JP6121370 A JP 6121370A JP 12137094 A JP12137094 A JP 12137094A JP H0749977 A JPH0749977 A JP H0749977A
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tubes
coin
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Jean-Marc Peccoux
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パスカル ディーレイ ジャン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の主目的は、ディスペンサを構成する
部品の交換時に硬貨への視覚的又は物理的アクセスを不
可能にする装置を提供することにある。 【構成】 商品又はサービスのディスペンサに支払いと
して投入される硬貨のような物品を分類及び貯蔵する本
発明の装置は、物品を分類する選別器に接続された硬貨
入力ユニットを有し、選別器の出口が受皿及び該受皿へ
の保持手段に連結され、物品を、受皿、又は物品の最終
貯蔵手段、又は物品を暫時貯蔵し且つ物品を受皿又はキ
ャッシュボックスに導くことができる取外し可能な循環
ディスペンサに導くことができ、該循環ディスペンサが
少なくとも2本の垂直チューブを備え、チューブが所定
位置にあるときにチューブの内部への視覚的及び物理的
アクセスを防止する手段を更に有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品、すなわち商品又
はサービスのディスペンサ(分配器)への支払いのため
投入される硬貨等の物品を分類し、配送し及び貯蔵でき
るようにした装置に関する。図示の例のように、本発明
は、支払いの見返りとしてユーザに供給される食料品或
いは旅行切符又は駐車券の形態のサービスを提供するデ
ィスペンサに適用できる。
【0002】
【従来の技術】当然のことであるが、この形式のディス
ペンサは公共的な場所に配置され、従って、ディスペン
サは、収容する比較的多額の金銭に関し、ディスペンサ
の内部に貯蔵された現金の窃盗を意図して、ディスペン
サの外部からの破壊行為を受ける。ディスペンサは、こ
れらの機械的設計及び使用材料によって、このような破
壊行為に抵抗できるように全体的に設計されている。こ
のため、サイズ及び重量が比較的嵩んでしまう全体的構
造となる。上記破壊行為の形態の外的攻撃とは別に、デ
ィスペンサはまた、金銭の投入及び装置の妨害を行うこ
となく、或いは対応する商品又はサービスの提供を行う
機構を解除する偽造硬貨又は物体を投入することによ
り、ただ(無料)で商品又はサービスの提供を受けるこ
とを狙う不正行為に曝されている。特殊手段、より詳し
くは偽造硬貨又は不適合物体を検出する装置及び/又は
ディスペンサの作動装置を制御する中央処理装置を保護
する手段をディスペンサに取り付けることによりこれら
の操作を防止する又は防止を試みる手段が用いられてい
る。
【0003】これらの不正行為はディスペンサの外部か
ら行われるにも係わらず、中央処理装置が突然に異常状
態になり、ディスペンサ内に収容された硬貨の一部又は
全部を、釣銭の返却を行うための外部からアクセスでき
る受皿内に空けてしまうことがある。また、例えば稲妻
のような異常状況下で中央処理装置の誤動作を引き起こ
すことがあり、この場合には金銭の返却を誘発してディ
スペンサを完全に空にしてしまう。このような作動は、
ディスペンサの管理者に甚大な経済的損害を与えること
は明らかである。外部からディスペンサに加えられる攻
撃以外に、ディスペンサは、メインテナンス又は修理作
業のためにディスペンサの内部にアクセスできる人の一
部による不正行為を受けることもある。これらの不正操
作は回避が極めて困難である。なぜならば、既知の殆ど
のディスペンサは、ディスペンサ内に待機して保有され
る金銭の一部又は全部が、誘惑を伴う危険性をもってメ
インテナンス又は修理作業を行う人の目に曝されるよう
に設計されているからである。この危険性は、装置内に
収容される硬貨への物理的アクセスを防止すべく設けら
れる手段が殆ど存在しないか、極めて不完全で比較的容
易に抜け道を思いつくことができるものであるという点
で一層大きい。より詳しくは、既知のディスペンサは、
メインテナンス又は修理作業を行うべく一時的硬貨貯蔵
手段を取り外すときに、該貯蔵手段内に収容された硬貨
にアクセスできる。不正行為はディスペンサ内の幾分か
の硬貨に影響を及ぼすに過ぎないけれども、これによっ
て管理者には無視できない程の損失が生じる。この問題
に対処すべく既知の方法で行われている試みはディスペ
ンサに非常に複雑な手段を設けることであるが、この方
法はサイズ、重量、特にコストを増大させ、不正行為を
減少させることにより得られるあらゆる利益を実効のな
いものとするか、低減させてしまう。
【0004】従って、重要なことは、メインテナンス及
び修理を行う人がディスペンサ内に収容された別の部品
の取り外し作業をするときに、ディスペンサ内に収容さ
れた硬貨が見えないように及びアクセスできないように
することである。既知のディスペンサは、満足できる方
法でこの問題を解決してはいない。また、既知のディス
ペンサは、ユーザ又は管理者のいずれの立場から見て
も、操作に関して大きな不便がある。この点に関して
は、ディスペンサ、特に投入硬貨の処理手段の一般的操
作原理を想起するのが有効である。既知の第1形式の装
置は投入物体の予備認識を行うための硬貨入力装置を有
し、該装置の出口は選別器に連結され、該選別器の役割
は、硬貨として識別されたものを金額別に分類すること
にある。選別器の出口は、装置の外部に開口する受皿に
通じる第1チャンネルと、予備収集手段と呼ばれる保持
手段に連結された第2チャンネルとに連結されている。
選別器の出口の硬貨は、該硬貨が不適合と識別されたも
のである場合は受皿に送られ、適合と識別されたもので
ある場合は予収集手段に送られる。予備収集手段は、ユ
ーザがキャンセル操作した場合には硬貨を受皿に送り、
商品又はサービスがユーザに提供された場合には硬貨の
永久貯蔵手段(キャッシュボックス)に送るようになっ
ている。
【0005】この既知の装置はかなり不完全なものであ
り、特に、釣銭を返却しないという点で作動能力に欠け
ている。従ってユーザは、提供された商品又はサービス
に相当する正確な総額を準備しなければならない。これ
は、ユーザにとって大きな制限であり、従ってディスペ
ンサの利用機会を低下させてしまう。既知の第2形式の
装置は、硬貨を循環させないで釣銭を出すようになって
いる。この形式の装置は、釣銭用硬貨のリザーバの形態
をなし且つ受皿に開口している貯蔵手段を備えている点
を除き、上記第1形式の装置と同じである。この第2形
式の装置は、ディスペンサのユーザを増加させるけれど
も、準備金を満たしておく必要がある(これは、多額の
資金量の準備を必要とする)点で同じく大きな欠点を有
する。釣銭の補充は労力に頼る必要があり、これは、装
置の作動コストを増大させ且つ準備金の補充時の不正行
為の危険性も増大させる。また、頻繁に補充するか及び
/又は多額の準備金を準備しなければ、準備金は作動ス
ケジュール期間内で比較的短時間に実質的に空になって
しまい、これでは上記問題を更に悪化させるに過ぎな
い。釣銭を出すことができる既知の第3形式の装置は、
硬貨を循環できる手段を備えた設計になっている。この
第3形式の装置は、保持スタック(すなわち搬送路手
段)が硬貨を受皿、キャッシュボックス又は釣銭暫時保
持手段のいずれかに送ることができるようになっている
点を除き、硬貨の循環を行わない第2形式の装置と実質
的に同じ部品で構成され、これらは循環ディスペンサと
呼ばれており、搬送路手段の補助により硬貨をキャッシ
ュボックス又は受皿に送る。
【0006】保持スタックの出口でキャッシュボックス
に送られる硬貨は循環に適していない硬貨(例えば高額
硬貨)であり、循環ディスペンサが満杯であるときに
も、硬貨は保持スタックからキャッシュボックスに送ら
れる。循環ディスペンサは、金額別に仕分けされた硬貨
を暫時貯蔵しておく構成部品を有する。循環ディスペン
サはホッパを有し、該ホッパの底部近くには孔が設けら
れている。この孔にはディスクが対面しており、該ディ
スクは、その平面内に、硬貨を受け入れるようになった
凹部を備え、かくして、該凹部は空にされる。これは、
硬貨の種類が変更される度毎にディスクを交換しなけれ
ばならないという欠点を有している。また、無端チェー
ンにより形成されたディスペンサもあり、チェーンに
は、硬貨が1つずつ入れられる個々の凹部が設けられて
いる。この既知の形式は比較的嵩張ったものとなる。他
の既知のディスペンサとして、一連の垂直チューブを備
え、各チューブ内に1種類の硬貨が入れられるように構
成されたもの、又は硬貨の供給方向に対して平行又は垂
直な軸線上で同心状に整合された一連の回転ラックを備
えたものがある。最も一般的な回転ラック形式は、共通
垂直軸線の回りに回転ラックが配置されたものである。
この回転ラックを備えた形式のディスペンサは或る点で
優れているけれども、複雑で嵩張ってしまうという大き
な欠点がある。なぜならば、別々の回転ラックが互いに
重ねられていることに加え、例えば新硬貨の発行のため
の補助回転ラックを付加する必要があり、釣銭チャンネ
ルの全高が増大してしまうからである。
【0007】垂直チューブ又は回転ラックを備えたこれ
らの既知の形式の循環ディスペンサは、ディスペンサ内
に貯蔵された釣銭を、直接的且つ無保護状態で見ること
及び物理的アクセスができるという共通の欠点を有して
いる。従って、循環ディスペンサ及びこの種々の部品を
取り外せば、貯蔵された釣銭に直接アクセスでき、この
結果として不正行為の可能性が生じる。既知の循環ディ
スペンサのもつ他の問題は、ユーザが低額(例えば10
サンチーム)の比較的多数の硬貨を投入し、次に高額
(例えば10フラン)の硬貨を投入し終えた後、10サ
ンチームで全額を持っていないことに気づくことによる
過剰支払いの場合の釣銭の返却に関するものである。ユ
ーザに釣銭を出すことは必要であるが、最適な解決法
は、先ずユーザに彼自身の硬貨を返却することにある。
この点に関し留意すべきは、釣銭を出すという考えが、
重要な原理、すなわちユーザに返却する釣銭は主として
(全てではないにせよできる限り)彼自身の硬貨にする
という原理に基づいていることである。これは、次の2
つの目的のためである。第1の目的は、ユーザがその命
令を最終的にキャンセルしたときは、彼自身の硬貨を返
却することである。第2の目的は、不正行為を働く人が
投入することのある偽造硬貨の貯蔵を防止すること、及
び不正行為を働く人に真正硬貨を返却することに加え、
当該金額の商品又はサービスを提供することを防止する
ことにある。これは、不正行為を働く人が偽造硬貨を真
正硬貨に「すり替える」途を与えることに等しく、管理
者にとっては経済上の重要な問題をもたらすことは明ら
かである。例えば、旅行切符が5フランであるとし、不
正行為を働く人が偽造硬貨で4.50フランと20フラン硬
貨とを投入して操作を終了したものと仮定する。もしも
既知の装置が偽造硬貨を検出できなければ、不正行為を
働く人に5フランの切符を発行する上、19.50 フランの
釣銭を返却してしまうことになる。不正行為を働く人
は、全ての場合に4.50フランの偽造硬貨と50サンチー
ムの真正硬貨とにより5フランの切符を入手できる利益
が得られる。
【0008】再び上記例を引用して説明する。すなわ
ち、ユーザが多数の10サンチーム硬貨を投入した後、
全額を持っていないことに気づき、高額の硬貨(例えば
10フラン又は20フランの硬貨)を投入したものとす
ると、垂直チューブを備えた循環ディスペンサは低額硬
貨(例えば10サンチーム硬貨)を貯蔵することはでき
ない。この場合、硬貨は直接キャッシュボックス内に貯
蔵され、装置は、例えば50サンチーム、1フラン又は
2フラン硬貨等の低額又は中額硬貨を返却する。これ
は、多額の低額硬貨を残し、釣銭の返却のために有効な
例えば1フラン又は2フランの中額硬貨を奪ってしま
い、管理者にとって煩わしいことである。既知の形式の
回転ラックを備えた循環ディスペンサは、例えば10サ
ンチームの低額硬貨を貯蔵できる。しかしながら、この
可能性は非常に複雑で且つ大きなサイズになるという犠
牲を払って得られるものである。なぜならば、この循環
ディスペンサには、既存の回転ラック以外に、種々の硬
貨を受け入れるための個々の特別な回転ラックを付加す
る必要があるからである。上記問題以外に、ディスペン
サは、特に作動スケージュールについての特別な仕様を
もつ必要がある。より良い状態で且つ頻繁でコストの嵩
む再貯蔵を頼りにすることなくしてユーザに釣銭を返却
できるようにし且つ釣銭を返却できない装置のために使
用できないことから生じるユーザの不満及び/又は管理
者の経済的損失を回避するには、貯蔵できる硬貨の個数
をかなり大きくするのが好ましい。同様に、メインテナ
ンス又は修理作業を行う人が、ディスペンサを完全に分
解することなく(完全分解すると、メインテナンス及び
/又は修理作業のための労働コストを増大させることに
なる)、機構にアクセスできることが重要である。ま
た、一般に、ユーザは装置の作動速度に敏感であるの
で、待機時間は最小限に短縮すべきである。上記理由か
ら、ディスペンサにとって等しく必要なことは、最大範
囲の硬貨を釣銭にできることである。同様に、許容硬貨
範囲はユーザを満足させるべくできる限り広くすべきで
ある。最後に、料金改定、新商品又はサービスの導入、
又は新硬貨の導入等は、ディスペンサの製造業者及び管
理者に既存のディスペンサの改修及び/又は改造を行わ
せ、これらのディスペンサが新しい条件下で作動できる
ようにする。これは、取扱い量が、釣銭の返却能力を増
大させる必要がある程大きくなると(例えば、料金が、
フランで端数の出ない総額より僅かに低い(又は高い)
金額、例えば2.90フラン又は5.10フランになると)、作
動スケージュールの点で非常に困難になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような状況におい
て、本発明は、ディスペンサに投入される硬貨の分類及
び貯蔵を確実にし且つ予識別が行え、ディスペンサの作
動条件に基づいて硬貨を分類し且つ暫時貯蔵手段、最終
貯蔵手段又は釣銭用受皿に供給でき、これらを、上記問
題を解決できる条件下で行うことができる装置を提供す
ることにある。本発明の第1目的は、不正行為の可能性
をなくす又は少なくとも減少させるため、ディスペンサ
を構成する種々の部品の交換時に硬貨への視覚的又は物
理的アクセスを不可能にした装置を提供することにあ
る。本発明の第2目的は、偽造硬貨の「すり替え」を狙
うあらゆる操作を防止するため、できる限り低い釣銭返
却閾値での釣銭の循環により釣銭を返却し、ユーザによ
り投入された硬貨を確実に返却できる装置を提供するこ
とにある。本発明の第3目的は、硬貨の準備金が受皿に
完全に空けられてしまう状態へのディスペンサの不意の
設定又は不正行為による設定を防止することにある。本
発明の第4目的は、広範囲の硬貨を受け入れることがで
き且つ料金の改定があったときに金銭搬送装置の改修及
び改造又は他の改修を受け入れることができ且つディス
ペンサの能力及びサイズを損なうことなくこれを行うこ
とができるモジュラー構造をもつ装置を提供することに
ある。
【0010】本発明の第5目的は、循環される多数(例
えば2,400個まで)の硬貨を貯蔵できると同時に、
多種類(例えば6つまでの異なる種類)の硬貨を循環で
き且つメインテナンス及び/又は修理作業を行うための
種々の部品の設計、作動及び/又はアクセス可能性の簡
単さを維持できるディスペンサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、本
発明によれば、商品又はサービスのディスペンサに支払
いとして投入される硬貨のような物品を分類及び貯蔵す
る装置であって、物品を分類する選別器に接続された硬
貨入力ユニットを有し、選別器の出口が受皿及び該受皿
への保持手段に連結され、物品を、受皿、又は物品の最
終貯蔵手段、又は物品を暫時貯蔵し且つ物品を受皿又は
キャッシュボックスに導くことができる取外し可能な循
環ディスペンサに導くことができ、該循環ディスペンサ
が少なくとも2本の垂直チューブを備え、チューブが所
定位置にあるときにチューブの内部への視覚的及び物理
的アクセスを防止する手段を更に有する装置を提供す
る。より詳しくは、本発明の装置は、チューブ(取り外
そうとするチューブ)内に収容された物品(硬貨)をキ
ャッシュボックスに導くことができる排出手段(空にす
る手段)を有する。かくして、チューブの取外しは、チ
ューブが空になっている場合にのみ可能であり、従って
あらゆる不正行為を防止できる。本発明の装置は、一度
に1本のみのチューブを取り外すことができるようにす
る手段を有している。
【0012】保持スタックは、待機中に物品を保持して
おく回転バレルからなるものが好ましく、チューブはバ
レル上に中心をもつ円内に配置されている。好ましい実
施例では、保持スタックが、バレルを固定する板を更に
備えており、該板はケーシングにより覆われ且つ循環デ
ィスペンサを収容するキャッシュコンテナの頂部に配置
されている。この構成により、供給されるいかなる硬貨
へのアクセスも防止される。好ましくは本発明の装置
は、例えばケーシングを持ち上げることにより、取外し
及びバレルへのアクセス中に保持スタックのバレルを空
にする手段を有している。本発明の装置は、好ましくは
循環ディスペンサの出口に設けられた搬送路手段を有
し、該搬送路手段は底部に孔が設けられたホッパを備
え、前記孔は受皿及びキャッシュボックスにそれぞれ連
結される2つのチャンネル内に開口しており、搬送路手
段は、作動手段の制御下で前記チャンネルの一方を交互
に閉塞することができるフラップを備え、釣銭チャンネ
ルの電気的状態とは無関係に、フラップがその通常位置
にあるときには受皿へのアクセスを閉鎖(キャッシュボ
ックスへのアクセスチャンネルは開放)する。
【0013】また、本発明の装置は、好ましくは、チュ
ーブから硬貨を1つずつ導く手段を有し、該手段が、モ
ータにより作動されるカムと関連した摺動プッシャを備
え、これらは全て前記チューブと一体に構成されてい
る。好ましい態様では、各チューブが、閉鎖第1位置
と、チューブにより形成された円の内部に向かって半径
方向にオフセットした取外しを行う第2位置との間で半
径方向に移動でき、前記一度に1本のチューブを取り外
すことができるようにする手段は、取り外そうとするチ
ューブの形状を補完する形状をもち且つチューブの少な
くとも一部を受け入れることができる軸線方向溝が設け
られたドラムを備えている。取外し中にチューブを自動
的に空にする手段はプッシャに設けられたラグを有して
おり、該ラグは固定基部に設けられた溝内に入ることが
できる。チューブ、プッシャ及び前記関連モータは、チ
ューブが取外し準備位置にあるとき(すなわち、チュー
ブがドラムの回転軸線に向かって半径方向にオフセット
しているとき)に、プッシャのラグが基部の溝の端肩部
に当接し且つプッシャをチューブ開放位置に維持するよ
うにして、固定基部に対して移動する。これにより、チ
ューブの基部を孔に連結してチューブ内に保持された硬
貨を全部排出でき、該硬貨はキャッシュボックスに供給
される。このとき、搬送路手段は、受皿へのアクセスを
閉鎖する位置にある。従って、取り外すチューブは空に
する必要があることが理解されよう。
【0014】
【実施例】本発明の目的及び特徴は、本発明の例示的且
つ非制限的実施例についての以下の詳細な説明及び添付
図面を参照することにより、より良く理解されよう。図
1に示すように、本発明の装置は、投入硬貨12(矢印
f)を受け入れるためのスロット11を備えた硬貨入力
ユニット10を有している。硬貨入力ユニット10は、
非適合物体を除去させるために、投入物体の予備認識手
段を図示してないがそれ自体周知の方法で有している。
硬貨入力ユニット10は、本件出願人の名前で1993
年2月5日に出願されたフランス国特許出願第 93 01 3
07号に記載及び特許請求された設計に従って作られるの
が好ましい。硬貨入力ユニット10は、それ自体既知
で、詳細には図示しない硬貨選別器14に通じた出口1
3を有している。硬貨選別器14の主な役割は、投入硬
貨をその種類別に分類すること、及び投入硬貨を、ネッ
ク15を介して、待機中に投入硬貨を保持しておく手段
(「保持スタック」と呼ばれている)に供給することで
ある。保持スタック16はバレル17を有し、該バレル
17は、垂直軸線18を中心に回転するように取り付け
られ且つ板20及びキャップ21からなるケーシング1
9の内部に配置されている。板20は全体として正方形
であるのが好ましく、又キャップ21は正方形の基部を
もつ方形ブロックである。
【0015】保持スタック16を包囲するケーシング
は、図5に最も良く示すように、方形ブロックを形成
し、方形ブロックのキャッシュコンテナ22の頂部に配
置される。キャッシュコンテナ22の基部は正方形であ
り且つ保持スタック16の板20の寸法と実質的に等し
い寸法を有している。保持スタック16と同様に、キャ
ッシュコンテナ22も回転軸線18上に中心を有する。
保持スタック16の板20は、取付け箇所24(図5)
においてキャッシュコンテナ22の上壁23上に固定さ
れる。キャッシュコンテナ22は各々一種類の硬貨を受
け入れるようになっていて、循環ディスペンサと呼ぶに
ふさわしいものを形成している。一連の垂直チューブを
有する。バレルとチューブとの相対位置を詳細に示す図
2に最も良く示すように、参照番号25〜34を付けた
チューブは、保持スタック16のバレル17の回転軸線
18上に中心をもつ円に配置されている。図1にはチュ
ーブ25だけが示されているけれども、本発明の装置は
少なくとも2本のチューブ、例えば10本までのチュー
ブを有することを理解すべきである。図示の10本のチ
ューブの例では、例えば図2及び図4に示すように、こ
れらのチューブが5本ずつの2つの群に分けられ、円弧
状の群の間に環状セクタ(環状扇形)の空間が残されて
いることに注目されたい。5本ずつの2つのそれぞれの
群の2本の向い合ったチューブ間の2つの自由セクタ内
には、2つのシュート35、36がそれぞれ配置されて
いる。これらのシュート35、36はチューブと同じ長
さを有し且つ許容できる硬貨のうちの最大の硬貨断面の
寸法に実質的に等しいけれどもそれより僅かに大きい寸
法の長方形断面を有している。キャッシュコンテナ22
の基部37(図3)には円形孔38が設けられており、
該円形孔38は回転軸線18上に中心を有する。循環デ
ィスペンサを収容するキャッシュコンテナ22の基部3
7はまた、最大許容硬貨の直径より僅かに大きい寸法を
もつ長方形の2つの孔からなる第2列を有している。第
2列の孔は、それぞれ参照番号48、49で示されてい
る。
【0016】チューブ25〜34により形成される円の
内側には、循環ディスペンサのチューブ25〜34の組
に接するが、これらのチューブ25〜34の組から軸線
18の方向に僅かに後退するような直径のドラムの形態
の部品がある。ドラム95は回転軸線18を中心に回転
するように取り付けられ且つほぼ、半円形状の軸線方向
溝を有している。該溝は、チューブの少なくとも一部を
受け入れることができるような寸法を有する。図示の例
では、軸線方向溝96は、前記チューブの1/2を受け
入れるような寸法を有する。このようにして受け入れら
れるチューブは、他のチューブに対し、回転軸線18の
方向にオフセットされる。孔38はホッパ50に通じ、
該ホッパ50の下方の孔は2つのダクト52、53にそ
れぞれ通じている。ダクト52は、以下「キャッシュボ
ックス」と呼ばれる最終硬貨貯蔵手段55に通じるダク
ト54に通じている。ホッパ50を出る他のダクト53
は、釣銭を返却し且つ物体を装置の外部に空けてユーザ
に戻すための受皿56に通じている。キャッシュボック
ス55とホッパ50を出る第1ダクト52とを連結する
ダクト54は、ボックス22の基部37まで上方に連続
しており且つその上部が孔48(図1及び図4)に対向
して開口している。孔48自体はシュート35の延長部
に位置する。
【0017】図示しないけれども、シュート36の延長
部にある孔49も同様にダクト53に連結されている。
受皿56はまた、第2ダクト53(ホッパ50に通じて
いる)に通じている孔を介して、選別器14の基部にお
いて開口し、物体より詳しくは、ユーザにより投入され
た硬貨であって、適合しないために戻された硬貨を排出
するための排出チャンネル58に連結されたダクト(図
示せず)に連結されている。この場合には、サービス又
は商品は分配されず、ユーザが投入した金は受皿56を
通して返却される。上記特許出願に従って構成された硬
貨入力ユニット10は又、該硬貨入力ユニット10によ
り既知の方法で行われる予備認識操業の場合に適合しな
いと判断された物体を排出し且つユーザにこれを返却す
るために、排出チャンネル58に連結されている。次
に、バレル17を備えた保持スタック16を図5を参照
して、より詳細に説明する。バレルは実質的に正方形断
面のドーナツ形状の一部により形成されており、且つバ
レル17の回転軸線18の平面内に配置された一連のほ
ぼ長方形の凹部を有し、例えば凹部60内の一部を示
し、その内側に硬貨61が示されている。バレル17
は、36個の硬貨を対応する36個の凹部内に収容する
ことができる。硬貨は、キャップ21の上面に、硬貨選
別器14(図1)と保持スタック16とを連結するダク
ト15と整合して設けられたスロット62を介して、バ
レル17の対応する凹部60の内部に供給される。スロ
ット62は、回転軸線18に対して垂直な平面内で且つ
選別器14から保持スタック16への硬貨の長手方向供
給方向に対して垂直な平面内での凹部60の断面の形状
及び寸法を補完する形状及び寸法を有する。硬貨61
は、スライドセクタ(明瞭化のため2つのセクタ63、
64のみが示されている)上の保持スタック16の板2
0上に載り且つ該板20上で摺動する。各セクタは、関
連したトラップ扉65、66をそれぞれ有し、該トラッ
プ扉は、一般的には、これらのトラップ扉に対面する凹
部内の硬貨を垂直下方に排出させる形状を有する。循環
ディスペンサのチューブは、各トラップ扉と関連してお
り、従って、各トラップ扉は板20の平面内の半径方向
においてほぼ直径上のチューブと対向して配置され、こ
れにより、凹部60を出る硬貨は、対応するトラップ扉
を通って対応チューブ(25〜34)内に到達する。か
くして、板20は、第1の一連のトラップ扉(各々がチ
ューブに対応し、従って、図示の例では全部で10個の
トラップ扉)と、第2の一連の2つのトラップ扉とを有
し、2つのトラップ扉のうちの一方のトラップ扉は硬貨
をシュート35を通してキャッシュボックスに排出する
ためのものであり、他方のトラップ扉は硬貨を保持スタ
ック16からホッパ50を介して受皿56に直接排出す
るためのものである。
【0018】硬貨選別器14を出て、排出チャンネル5
8を通って受皿に排出されない硬貨は、ダクト15を経
てスロット62を通して保持スタック16に供給され、
対応する凹部60内に導かれる。かくして、支払い段階
の終りに、硬貨は全てバレル17内に並べられる。商品
又はサービスの分配後、バレルは、それ自体既知であり
且つディスペンサの中央処理装置に接続されている制御
手段により回転され、且つ既知の特定金額の硬貨を収容
する対応凹部がこの種類の硬貨のための特定チューブの
対応トラップ扉と整合するまで前進され、硬貨を対応チ
ューブへ又はキャッシュボックス55に通じる排出シュ
ート35へ排出させ、或はシュートを通してホッパ50
を経て受皿56に排出させるために、後述の作動手段に
より、常閉トラップ扉を開放させる。図5に示すよう
に、トラップ扉を開閉させる作動手段は、トラップ扉閉
鎖位置とトラップ扉が開放される引込み位置との間を揺
動するアームにより形成されている。一方の位置から他
方の位置への移動は、例えば中央処理装置によって制御
される電磁石の作用により行われる。かくして、各チュ
ーブには、スライドセクタ、トラップ扉、トラップ扉の
開閉アーム及び電磁石(図5にそれぞれ参照番号70
0、701で示す)が対応しており、図5には各部品の
一部のみが示されている。図5及び他の図面に示すよう
に、本発明の装置は、実際には、10本のチューブ、1
0本のダクト、12個のセクタ、12個のトラップ扉及
び12個の電磁石からなる。
【0019】以下、図6及び図7を参照して、搬送路手
段と、硬貨を、循環ディスペンサの出口(チューブ25
〜34)、ダクト53を介して受皿56、又はダクト5
2(及び54、図1)を介してキャッシュボックス55
に導くことができるホッパ50とについて詳細に説明す
る。ホッパの下部には、ダクト52、53の一方又は他
方に開口する孔51が設けられている。閉塞フラップ7
0が硬貨の垂直供給方向に相当する回転軸線18を横切
る軸線71を中心に回転できるように取り付けられてい
る。フラップ70は、受皿に通じるダクト53を閉塞し
且つキャッシュボックスに通じるダクト52を開放する
第1位置と、(キャッシュボックス55に通じる)ダク
ト52を閉塞し且つ受皿56に通じるダクト53へのア
クセスを可能にする第2位置との間で移動する。フラッ
プ70の一方の位置から他方の位置への移動は、下記の
機構により行われる。ロッカ78がフラップ70の回転
軸線71と平行な回転軸線を中心に枢動するように、ホ
ッパ50の外部に取り付けられている。ロッカの一端に
は、フラップと一体のラグと協働するようになった開口
81が設けられている。開口81は、フラップが、ラグ
が長い輪郭の開口81の2つの端部のうちの一方又は他
方の端部にある2つの位置を占めることができるような
形状を有している。図6に実線で示す第1位置では、フ
ラップ70が受皿に通じるダクト53を閉塞し、かくし
て、フラップは、ホッパ内に落下する全ての硬貨をキャ
ッシュボックス内に導く位置にある。破線で示す第2位
置70′はフラップの第2位置に相当し、この位置で、
フラップはキャッシュボックスに通じるダクト52を閉
塞する。すなわち、ホッパ内に落下する全ての硬貨が受
皿に導かれる。双頭矢印gは、フラップの2つの極端位
置70、70′の間でのロッカ78の交互の回転運動を
示す。開口81を備えたロッカの端部は、実質的に90
°の角度をなす曲り部を有し、このためロッカは全体と
してL形をなしている。小さい方のアームが、開口81
が設けられている方のロッカ部分を形成している。
【0020】回転軸線79に関して反対側のロッカ78
の他端部は、垂直軸線上で自らに対して平行に移動する
ようになった垂直ロッド73の下端部に設けられたアー
ム72の下端部と協働するようになっている。この目的
のため、ロッド73は基部37の孔74を通って該基部
37の上方に延びている。双頭矢印f(図7)は、ロッ
ド73の2つの移動可能方向(すなわち上下方向)を示
している。基部37より上方のロッド73にはアーム7
5が設けられており、該アーム75はドラム95の垂直
回転軸線18の方向に直角に延びている。アーム75の
遠隔端部には、ドラム95の凹部77を補完する形状
(円筒状が好ましい)のラグ76が設けられている。ロ
ッド73の下端部に配置されたアーム72の遠方端部7
2Aは、ロッカ78の対応する端部に当接するようにな
っている。ロッド73は実線で示す位置に直線移動され
る(図7の矢印h)。この位置でアーム72の端部72
Aがロッカ78の端部に当接し、これによりロッカ78
が図6に実線で示す位置に回転され、フラップ70が、
受皿にアクセスする通路を閉じ且つホッパ50をキャッ
シュボックスに連結されたダクト52に連結する。ロッ
ド73の下降移動は管理者によって行われ、これにより
ラグ76がドラム95の凹部77から出る。かくして、
管理者は、後述のようにチューブを取り出すべく、ドラ
ム95を回転できるようになる。フラップ70の位置決
めは、回路の電気状態の如何に係わらず、手動で行われ
ることに注目すべきである。また、ラグ70の位置及び
その高さは、凹部77とラグ76とが対向する角度位置
以外のドラム95の全ての角度位置において、ラグとド
ラム95の基部との当接により、ラグ従ってロッド73
が下方に押し下げられる位置及び高さであることも注目
すべきである。アーム75にはばね75Aが設けられて
おり、該ばね75Aは、アーム75を上方に引っ込める
復帰力をアーム75に加え、これにより、凹部77とラ
グ76とが対向するやいなやラグとアームとロッド73
とを自動的に上方に変位させ、図7に破線で示す位置に
移動させる。この位置において、フラップは、ディスペ
ンサの中央処理装置に関連する電磁石の指令に基づい
て、一方の位置又は他方の位置を占める。これは極めて
優れた長所であり、装置及び制御手段の電源及び電気的
又は電子的状態の如何に係わらず、ホッパ50内に入り
且つ循環ディスペンサから又は保持スタック16から直
接出るあらゆる硬貨が、自動的にキャッシュボックスに
排出される。
【0021】図8には、チューブ25のようなチューブ
の上部が詳細縦断面図で示されている。チューブの上端
部25Aにはキャップ85が設けられている。該キャッ
プ85はディスク86を有し、該ディスク86の周囲に
は、該ディスク86と直角にカラー87Aが延びてい
る。カラー87Aは、これをチューブ25の上端部に取
り付け且つチューブ25に取外し不可能に固定できる形
状及び寸法を有している。上方のディスク86はチュー
ブ25と反対の側に、ディスク86一方の側面及び他方
の側面で開口する貫通孔88を有する厚い部分87Bを
備えている。一般に開口(貫通孔)88は台形断面をも
つスロットの形状をなしており、該スロット88が硬貨
89を通すことができる寸法を有している。ひとたび硬
貨が開口88を通ってチューブ25内に入ると、硬貨は
図示のような位置89′を占め、次に、硬貨が重力の作
用で移動を続けると、硬貨90のスタックの頂部上に置
かれ、位置89″を占める。中実部分87Bには、スロ
ット88の一方又は他方の側面上に光センサが配置され
ている。光センサ90、91は、それぞれワイヤ92、
93を介し、既知の方法により中央処理装置に接続され
ている。センサは、保持スタック16から各チューブに
入る硬貨をいつでも通すことができる。
【0022】各チューブには、図8及び図9に示すよう
なキャップ85が設けられていることを理解すべきであ
る。挿入スロットの断面形状が台形であるため、第1
に、硬貨が保持スタック16を離れるときの元の位置の
如何に係わらず良い条件下で硬貨が落下できるように
し、第2に、チューブの内部に面する部分が幅狭になっ
ているため、チューブ25内に収容された硬貨を不正行
為によって取り出そうとするあらゆる試みを防止でき
る。本発明の装置の上記説明は、メインテナンス及び/
又は修理作業を行う人が装置の組立体、より詳しくは保
持スタック又は循環ディスペンサ(チューブ)中に硬貨
を見るのを防止することが理解される。かくして、図1
に示すように、ケーシング21は、循環ディスペンサの
チューブを収容するキャッシュコンテナ22の上壁23
上に固定された板20を覆っている。カバー22の基部
37自体は、キャッシュボックス55又は受皿56に不
可侵的に連結されている。かくして、硬貨入力ユニット
10の硬貨投入スロット11から受皿又はキャッシュボ
ックスに至る組立体は、硬貨すなわち収容された金額を
露出させることがないコンパクトな組立体である。この
視覚バリヤとは別に、本発明は、装置の種々の部材内に
収容された硬貨へのアクセスに対する機械的バリヤを提
供する。
【0023】先ず第1に、チューブ25〜34を備えた
循環ディスペンサへのアクセスは、保持スタック16を
取り外した場合にのみ可能である。保持スタック16自
体へのアクセスは、ケーシング21を最初に取り外した
場合にのみ可能である。このため、本発明は、保持スタ
ックのバレル17を完全に空にする手段を有しており、
これにより、保持スタック内への介入はバレルをひとた
び空にした場合にのみ行うことができる。バレル17を
自動的に空にすることは、装置の電気的又は電子的状態
の如何に係わらず行われる。例えば、トラップ扉と対向
する硬貨受入れ凹部をキャッシュボックス55に直接連
結されたシュート35に対面させるには、先ずクランク
によって、バレルとキャッシュボックスとを連結してい
るトラップ扉を開け、次にバレルを回転させる。かくし
て、硬貨を収容している全ての受容器(リセプタクル)
が空にされ、その内容物は直接キャッシュボックス55
に導かれ、これで、これらの内容物にアクセスすること
が不可能になる。キャッシュボックスは、実際には堅固
な容器で形成されており、破壊行為に対する非常に大き
な抵抗性を有している。ひとたび、バレル17が空にさ
れると、キャップ21を取り外すことができる。
【0024】装置の警備保障は、メインテナンス又は修
理作業を行う人がチューブにアクセスする必要があると
きは、バレル17を空にする前に、先ずキャップ21を
取り外し、次に循環ディスペンサのチューブを包囲する
キャッシュコンテナ22の上部23から板20を解放し
なければならない点で更に高められる。ひとたび板20
が持ち上げられると、メインテナンス又は修理作業を行
う人はチューブの内部にアクセスすることはできない。
なぜならば、チューブはキャッシュコンテナ22の基部
37と一体であり且つチューブの上部はキャップ85に
よって不可侵的に閉塞されているからである(図8及び
図9)。チューブの1つ又はチューブの作動に関連する
任意の部分を修理できるようにするため、1本以上のチ
ューブを取り外す必要があるとき、本発明の装置は、図
10及び図11に関連して後述する手段により、一度に
1本のチューブだけを取り外すことができる。図10及
び図11は、1本のチューブ及び該チューブに関連する
後述の排出手段(空にする手段)がオフセットされてい
て、これらの軸線が回転軸線18に対して垂直な平面内
で前記軸線18の方向に移動している点を除き、図3及
び図4と同じである。チューブは、循環ディスペンサの
チューブを保持するキャッシュコンテナ22の基部37
上で摺動できる組立体(全体を参照番号99で示す)に
取り付けられている。チューブは、例えば図2及び図4
に示すような中心位置から外れた第1位置と、ドラム9
5の内部に向かって半径方向にオフセットした位置との
間で摺動するようになっている。
【0025】一度に1本のチューブだけを第2オフセッ
ト位置に変位させることができる。というのは、ドラム
が他のチューブに接し、従ってこれらのチューブをドラ
ムがこれを邪魔するため円の内側に変位させることがで
きないからである。図10中の矢印hは、チューブを支
持する組立体99の基部37上での半径方向直線運動を
示し、一方、矢印kは、軸線18と平行な方向における
チューブ及び組立体99の変位(キャッシュコンテナ2
2の開放側への上方への移動)を示す。各チューブの基
部に配置され且つ該チューブと関連する組立体99に
は、組立体99の両側に配置された2つの横方向ラグの
ような機械的手段が設けられており、各機械的手段は、
キャッシュボックス22の基部37内に設けられた補完
溝内で摺動できるようになっている。中心位置から外れ
た位置で、各チューブは、対応溝内での横方向ラグの係
合により、基部37と一体化(従ってキャッシュコンテ
ナ22と一体化)される。溝及びラグの長さは、図11
に示すチューブ30の位置に到達する例えば、各チュー
ブのキャリヤ組立体99の所定長さの半径方向の直線移
動は、対応する溝からラグを離脱させるのに充分な長さ
である。この位置において、メインテナンスを行う人
は、頂キャップ85によってチューブを掴み、簡単に上
方に引っ張ることによりチューブ及び組立体99を持ち
上げることができる。
【0026】別のチューブの引抜きは、ドラム95を回
転させ、軸線方向溝96を、取り外そうとするチューブ
に対向するように位置決めすることにより初めて行うこ
とができる。本発明は、チューブをキャッシュコンテナ
22から取り出す前に、各チューブを完全に空にするこ
とができる。かくして、1本のみのチューブを取り外す
ことができるだけでなく、取り外したチューブを空にす
ることができる。メインテナンスを行う人が介入するこ
とがなく各チューブをキャッシュボックス55内に空け
ることは、図12、図13及び図14に関連して以下に
詳細に説明するようにして行われる。これらの図12、
図13及び図14には、ユーザへの釣銭の返却中の装置
の作動に関して硬貨を1つずつ排出する手段も示されて
いる。また、装置は、チューブが取り外される前に、オ
フセット位置にあるチューブから硬貨を拾って取り出す
あらゆる試みを防止する手段を有する。これらの手段
は、図19、図20及び図21に関連して説明する。図
12、図13及び図14は、チューブ及び関連組立体9
9の下部を、チューブの底部から硬貨を空にする位置で
示す。
【0027】チューブ30の底部に配置された組立体
は、第1に、チューブ30の底部を受け入れるスリーブ
100と、第2に、電気モータ102が取り付けられる
ボックス101とを有している。モータ102の軸10
3にはカム104が固定されており、該カム104は、
スライダ107の一部106に設けられた凹部と係合す
るラグ105を備えている。スライダ107は、この一
部106とは反対側にあって基部37の表面上で摺動す
ることができる板を有している。図12に示す位置にお
いて、厚さがスライダ107の舌部108に相当する空
間がスリーブ100の下に設けられている。チューブ3
0に収集された硬貨は、スライダ107の舌部108に
よりスリーブ100の底部に保持され、スライダ107
自体はキャッシュコンテナ22と一体の基部37の表面
上に載置されている。モータ102及びカムとは反対側
の舌部108の端部は、チューブ30内に収容される種
類の硬貨の形状を補完する形状の円弧110に従って形
成されている。組立体99及び関連するチューブ30
は、基部37に設けられた補完形状をもつ溝113、1
14と係合できる横方向ラグによって、基部37と一体
化される。(図示し且つ以下に説明する)ラグは、図面
の平面と一致する。図12に示す中心を外れた位置とド
ラム95の回転軸線18の方向に、すなわち、図12に
おいて右に、図15、図16及び図11に示す位置ま
で、オフセットした位置との間で、組立体99及び関連
するチューブ30の横方向、変位を可能にする。モータ
102及びカム104とは反対側のスリーブ100の外
側には、参照番号111で示す全体としてY形をなす部
分があり、該部分の凹部には誘導センサ112が受け入
れられるようになっている。該センサ112はチューブ
30から半径方向に突出し且つ基部37に設けられた硬
貨を空にするための開口43に対面している。
【0028】(釣銭の返却中に)硬貨を1つずつ排出す
る(空にする)作動は、次のようにして行われる。図1
2及び図13に示す位置から始って、モータ102が付
勢される。これによりカム104が回転され、スライダ
107の中実部分106が図12おいて左方に移動され
る。かくして、チューブ30内に保持された硬貨109
のスタックの底部の硬貨が直接基部37上に載るまで、
舌部108が左方に移動される。より詳しくは、左方に
オフセットしたスライダ107のこの位置において、硬
貨が弧状スカラップ110内に入る。この位置では、ス
ライダ107及び硬貨のスタックの底部に位置する硬貨
は同じレベルにあり、両方共基部37の上面上に載って
いる。カム104が1/2回転以上連続的に回転すると
スライダが右方に戻され、かくして硬貨が基部37に設
けられた孔38上に到達するまで、対応する硬貨を押
す。次に、硬貨が開口43を通ってホッパ50内に落下
する。次に硬貨は、搬送路手段のフラップ70の位置に
基づいて、受皿56又はキャッシュボックス55のいず
れかに供給される。硬貨の直線移動中で且つ硬貨が開口
43内に落下する直前に、誘導センサは硬貨の通過を検
出でき、これは中央処理装置により記録される。この点
について、チューブの上部のキャップ85上に配置され
た光センサ90/91及びチューブの底部に配置された
誘導センサ112が、硬貨の移動に関する情報及び所与
の1種類のみの硬貨を収容する各チューブの内容物に関
する情報をいつでも中央処理装置に供給できるようにす
る。
【0029】以下、図15及び図16を参照して、チュ
ーブが持ち上げられ又は取り出される準備ができたとき
にチューブを空にする手段について説明する。前述のよ
うに、チューブ(及び関連組立体99)は、基部37と
平行(回転軸線18に対して半径方向)に直線移動でき
る、この直線移動方向は、図15に矢印iで示されてい
る。図11にチューブ30及び組立体99について示す
ように、チューブ及び関連組立体は、回転軸線18に向
かって半径方向にオフセットした位置に到達する。これ
で、チューブは、図17に示すように、回転軸線18と
平行にチューブを引き上げることにより持ち上げられる
準備ができたことになる。この位置において、基部37
に設けられた溝113、114に関連するラグ115、
116が離脱スロット117、118と対向するように
なる。このとき、ラグ115、116を拘束するものは
なく、従って組立体99及びチューブを取り外すことが
できる(矢印j)。次に、図12、図13、図15、図
16及び図17に関連して、チューブ及び関連部分が半
径方向内方に向かって直線移動する間に、スライダ10
7が(半径方向外方に)押し戻されて、開口38(該開
口38を通って硬貨がチューブから滑り出される)を開
放できるようにし、チューブがドラム95の凹部96内
へと半径方向内方に直線移動するときに硬貨をドラム9
5の凹部96内に入れる手段について説明する。チュー
ブのこの取外し位置(例えば図15及び図17)におい
て、チューブは開口38の上方にあり、もはや硬貨を拘
束するものは何もない。なぜならば、スライダは、半径
方向外方に最も離れた位置に保持されているからであ
る。これを行うため、特に図13及び図16に示すよう
に、スライダ107には突出サイドレール119(実際
には、両側に配置された2本のサイドレール119、1
19′)が設けられている。ドラム95の軸線18の一
方の側のサイドレール119、119′の端部は、孔3
8の横で、基部37の縁部に形成された凹部126の半
径方向内端部の肩部125に当接するようになってい
る。実際には、チューブ及び組立体99の両側に、それ
ぞれ2つの凹部126、126′及び2つの肩部12
5、125′が設けられている(図13)。図13にお
いて、硬貨を押すスライダは、半径方向内方への最大伸
長位置にある。チューブ及び組立体99は、通常の使用
位置にある。
【0030】チューブ(及び組立体99)を持ち上げた
い場合には、チューブ(及び組立体99)を図16の矢
印の方向に移動させる。このためには、部分119、1
19′を、固定されており且つスライダがチューブ及び
ユニット99の直線移動により捕捉されることを防止す
る肩部125、125′に当接させる。これにより、ス
ライダ107は図16に示す位置に維持され、ここでス
ライダは孔38を開放し、硬貨を排出できるようにす
る。再び図6及び図7を参照して説明する。管理者が、
チューブの1つにアクセスしようとして保持スタックを
取り外したい場合には、ドラム95に設けられた長手方
向すなわち軸線方向のチャンネルがチューブに対向する
ようにドラム95を回転させ、このチューブがチャンネ
ルの方向に直線移動できる(従って取り外すことができ
る)ようにしなければならない。しかしながら、ラグ7
6(図7)がドラム95に設けられた凹部77内に配置
されているときにはドラムを回転させることはできな
い。ドラムを離脱して回転できるようにするには、管理
者は、先ずロッド73を押し下げ、ロッド73が破線で
示す位置から実線で示す位置(図7)に通るようにす
る。これにより、ラグ76が凹部77から離脱できるよ
うになり、ユーザは、ドラムを回転させて、長手方向チ
ャンネル96を、取り外そうとするチューブに対向する
ように位置決めできる。ひとたびチャンネルがチューブ
と対面すると、チューブ及びその組立体99は、前述の
ようにして軸線18に向かって半径方向に直線移動され
る。図6及び図7に関連して前述したように、ロッド7
3の下降移動により、フラップは、受皿に通じるダクト
53を閉塞し従ってホッパ50から出る(すなわち、チ
ューブが取り外されるときにチューブを出る)全ての硬
貨がキャッシュボックスに通じるダクト52内に入るよ
うにする位置に配置されることに留意されたい。
【0031】図15に戻って説明すると、孔38を通っ
て落下する硬貨は、ホッパ50内に導かれ、次にダクト
52、54によりキャッシュボックス55に供給され
る。チューブがその中心から外れた閉鎖位置から、半径
方向内方にオフセットした位置まで移動すると、スライ
ダが図15及び図16に関連して前述したように移動
し、これにより、チューブ内の硬貨の組が通り得るよう
になり、該硬貨は全く安全にキャッシュボックス55に
供給される。この時点でチューブが空になり、メインテ
ナンスを行う人は、硬貨が完全に空になったチューブを
引き上げることによりこれを取り外すことができる。上
記のような装置の操作は、電力が遮断されている場合で
あっても、装置の電気的又は電子的状態の如何に係わら
ず行い得ることに留意されたい。また、本発明の装置
は、チューブの取外しを検出できる一種の機械的メモリ
を形成する。なぜならば、チューブを取り外すべく直線
移動させるときに、スライダ107を必ず所与の位置に
変位させる必要があるからである。スライダが孔38を
開放する位置になければ、チューブを再び取り付けるこ
とはできない。本発明の装置はまた、分解する間、より
詳しくは保持スタックのケーシング19を持ち上げる間
にドラムを正しい位置に置くことを可能にする手段を有
している。ドラム95の頂部(より正確には、ドラムに
対面する板の面上)には、保持スタック16の板20の
補完凹部と協働するラグが設けられている。ドラムの上
方のラグ及び凹部のそれぞれの位置は、ドラム95の上
部のラグが対応する凹部に対向するときにのみ、管理者
が板20をその正しい位置に再位置決めできるように定
められる。しかしながら、(チューブを操作した後に)
ドラムをその位置に戻す場合には、ラグ76(図7)が
凹部77に入り且つドラムがその正しい位置に戻るよう
に、ドラムを変位させる。この位置において、チャンネ
ル96は、装置に配置された空のチューブのうちの1つ
と対向する。かくして、ドラム95は、適当な良く限定
された位置に配置される。ドラム95の上部のラグは、
管理者が、保持スタックの板20をその正しい位置に位
置決めできるようにする。換言すれば、上部のラグは保
持スタックを再組立てするための位置決め手段を形成す
る。
【0032】図18に概略的に示すように、本発明の装
置は、返却を命令された硬貨が受皿に到達したことをチ
ェックする手段を有している。これらの手段は、受皿の
底部に配置された圧電センサにより形成され、受皿が釣
銭を受け入れるやいなや信号を発するようになってい
る。また、圧電センサは、例えば破壊行為の結果として
釣銭の返却用出力が不適正に遮断されると、釣銭チャン
ネルを作動不能にするかアラームを発することができる
ように、装置の中央処理装置にも接続されている。圧電
センサは参照番号200で示されている。次に、図19
及び図20を参照して、半径方向にオフセットされ且つ
持ち上げる準備の整ったチューブを取り外して、該チュ
ーブ内に収容された硬貨を取り出そうとする破壊行為の
あらゆる試みを防止する手段について説明する。これら
の手段は、チューブ内に収容された硬貨を抜き出すこと
を狙ったあらゆる拾い上げ動作を防止することを意図し
ている。図19、図20及び図21に示すように、これ
らの手段は、ドラム95の基部の方向(すなわち、受皿
の方向)に延びた全体としてU形の部材130を有す
る。より詳しくは、U形部材130は、孔38を通って
ホッパの内部に延びており且つ軸線方向チャンネル96
内に配置されたチューブを取り外すため、底部すなわち
ホッパの方向に続くように配置されている。図21を参
照することにより、ドラム95(より詳しくは、その回
転手段131)が半径方向舌部132(円形開口38が
受皿と連通することを妨げるためのもの)の自由端上に
固定されていることが理解されよう。
【0033】図19及び図20に示すように、拾い上げ
防止部材130は、互いに平行で且つドラム95の回転
軸線18に対しても平行な2つの側壁135、136を
有している。より詳しくは、側壁135は、チューブを
受け入れる軸線方向チャンネル96の実質的な延長部と
して形成されている。両側方パネル135、136間に
は横方向の連結パネル137が設けられている。図19
により詳しく示すように、横方向パネル137はドラム
の前方で、且つホッパの垂直壁の近くで該壁に対面して
配置される。例えば、走査によって受皿への硬貨の排出
を引き起こす原因ともなる物体が硬貨出口シュートに全
く存在しないようにするため、補完センサ(光センサ、
超音波センサ)又は他の機械的装置を設けることができ
る。硬貨による支払いが正当であると認める前に硬貨出
口シュートをモニタリングすることにより取引の安全性
を高めることができ、受皿への排出が妨げられるとき
は、硬貨による支払いが正当でない場合である。図20
から分かるように、ドラムは2つの部分、すなわち上方
の部分95Aと、これより小さい直径をもつ下方の部分
95Bとを有している。
【0034】以上より、ひとたびドラムが所定位置を占
め(すなわち、チャンネル95が取り外そうとするチュ
ーブに対向し)且つチューブがチャンネル96の内部に
配置されると、チューブが空にされる間に硬貨を回収す
ることはほぼ不可能である。なぜならば、硬貨が受皿5
0の底部に到達する前に硬貨を回収することを狙って開
口38を通して物体を拾い上げるか導入することによ
り、チューブが半径方向内方に変位されるからである。
拾い上げ防止装置は、管理者の安全保障のための補完部
分を形成する。図13、図16及び図22には、上記観
点から、各チューブ支持組立体99の前端部とドラム9
5の下部95Aに設けられたチャンネル96の内壁との
間の空間を最適な方法で遮断するための不正行為防止装
置の一実施例が示されている。組立体99の支持基部の
前端部(軸線18に面する側の端部)には(一種の櫛を
形成する)突出部分140、141、142が設けられ
ており、これらの突出部は、下方の部分95Bに設けら
れた主チャンネル96の内面に設けられた軸線方向の溝
の形状を補完する形状を有している。本発明は、図示し
且つ説明した実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載の種々の全ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の種々の部品を概略的に示す側面
図である。
【図2】保持スタック及び分配/循環チューブのそれぞ
れの位置を上方から見た概略図である。
【図3】キャッシュコンテナ内部に配置されたチューブ
及び該チューブを閉塞する中央ドラムを示す側面図であ
る。
【図4】キャッシュコンテナ内部に配置されたチューブ
及び該チューブを閉塞する中央ドラムを示す平面図であ
る。
【図5】ケーシングの一部を破断したケーシングの斜視
図であり、該ケーシングの内部、保持スタックバレル及
び硬貨を空にする手段を示すものである。
【図6】循環ディスペンサの基部に配置された搬送路手
段を示す拡大部分側面図である。
【図7】図6の装置の正面図である。
【図8】チューブの上部の縦断面図である。
【図9】図8のチューブの上端部上に配置されたキャッ
プの平面図である。
【図10】図3及び図4の循環ディスペンサを示す側面
図であり、チューブのうちの1つのチューブが内部に向
かって半径方向にオフセットし、取り外そうとする準備
が整ったチューブの位置を示すものである。
【図11】図3及び図4の循環ディスペンサを示す平面
図であり、チューブのうちの1つのチューブが内部に向
かって半径方向にオフセットし、取り外そうとする準備
が整ったチューブの位置を示すものである。
【図12】硬貨排出位置にあるチューブの基部及び硬貨
排出手段を示す縦断面図である。
【図13】硬貨排出位置にあるチューブの基部及び硬貨
排出手段を示す平面図である。
【図14】硬貨排出位置にあるチューブの基部及び硬貨
排出手段を示す正面図である。
【図15】チューブが取り外すための変位位置にあると
ころを示す図12と同様な縦断面図である。
【図16】チューブが取り外すための変位位置にあると
ころを示す図13と同様な平面図である。
【図17】取外し位置にあるチューブを示す図面であ
る。
【図18】センサが設けられた受皿を示す概略図であ
る。
【図19】チューブ及び拾い上げ防止手段及び受皿の一
部を中央ドラムの関連部品を示す部分断面図である。
【図20】拾い上げ防止手段を支持するドラムを示す概
略斜視図である。
【図21】ドラム及びキャッシュコンテナの基部に配置
されたチューブを示す斜視図である。
【図22】チューブ及び該チューブの拾い上げ防止手段
を備えた中央ドラムの端部をより詳細に示す図面であ
る。
【符号の説明】
10 硬貨入力ユニット 14 硬貨選別器 16 保持スタック 17 バレル 18 垂直軸線(回転軸線) 19 ケーシング 22 キャッシュコンテナ(ボックス) 25 チューブ 35 シュート 38 円形孔 50 ホッパ 52 ダクト 55 キャッシュボックス(最終硬貨貯蔵手段) 56 受皿(釣銭返却用受皿) 58 排出チャンネル 62 スロット 65 トラップ扉 70 閉塞フラップ 73 ロッド 78 ロッカ 85 キャップ 88 貫通孔(開口、スロット) 90 光センサ 99 チューブの関連組立体 100 スリーブ 104 カム 107 スライダ 112 誘導センサ 113 溝 115 ラグ 119 サイドレール 130 拾い上げ防止部材(U形部材) 132 舌部 135 側方パネル 137 連結パネル 200 圧電センサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品又はサービスのディスペンサに支払
    いとして投入される硬貨のような物品を分類及び貯蔵す
    る装置において、物品を分類する選別器に接続された硬
    貨入力ユニットを有し、選別器の出口が受皿及び該受皿
    への保持手段に連結され、物品を、受皿、又は物品の最
    終貯蔵手段、又は物品を暫時貯蔵し且つ物品を受皿又は
    キャッシュボックスに導くことができる取外し可能な循
    環ディスペンサに導くことができ、該循環ディスペンサ
    が少なくとも2本の垂直チューブを備え、チューブが所
    定位置にあるときにチューブの内部への視覚的及び物理
    的アクセスを防止する手段を更に有することを特徴とす
    る装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのチューブ内に収容され
    た物品をキャッシュボックスに導く排出手段を有し、該
    排出手段は少なくとも各チューブを取り外す前に自動的
    に作動されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 一度に1本のみのチューブを取り外すこ
    とができる手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 前記保持スタックは待機中に待機物品を
    保持しておく回転バレルを備えており、前記チューブは
    バレル上に中心をもつ円内に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記保持スタックはバレルを固定する板
    を更に備えており、該板はケーシングにより覆われ且つ
    循環ディスペンサを収容するキャッシュコンテナの頂部
    に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 取外し及びバレルへのアクセス前に保持
    スタックのバレルを空にする手段を有していることを特
    徴とする請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記循環ディスペンサの出口に設けられ
    た搬送路手段を有し、該搬送路手段は底部に孔が設けら
    れたホッパを備え、前記孔は受皿及びキャッシュボック
    スにそれぞれ連結される2つのチャンネル内に開口して
    おり、搬送路手段は、作動手段の制御下でチャンネルの
    一方を交互に閉塞することができるフラップを備え、フ
    ラップがその通常位置にあるときには受皿へのアクセス
    を閉鎖し且つキャッシュボックスへのアクセスチャンネ
    ルを開放することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記チューブから物品を1つずつ排出さ
    せる手段を有し、該手段がスライダを備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 各チューブは、第1閉鎖位置と、チュー
    ブにより形成された円の内部に向かって半径方向にオフ
    セットした取外しを行う第2位置との間で半径方向に移
    動でき、一度に1本のチューブを取り外すことができる
    前記手段は、取り外そうとするチューブを補完する形状
    をもち且つチューブの少なくとも一部を受け入れること
    ができる軸線方向溝が設けられたドラムを備えているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記スライダには、チューブが相対変
    位する固定基部の肩部に当接できる突出部が設けられて
    いることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記溝の領域内でドラムの基部に延び
    ている、チューブの拾い上げ防止装置を有することを特
    徴とする請求項9に記載の装置。
  12. 【請求項12】 釣銭返却作動中の硬貨の自由循環を検
    出できる少なくとも1つのセンサを有することを特徴と
    する請求項1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記受皿が閉塞されていないことをチ
    ェックするための少なくとも1つのセンサを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の装置。
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