JPH0749935A - 画像処理の装置及び方法 - Google Patents

画像処理の装置及び方法

Info

Publication number
JPH0749935A
JPH0749935A JP3220152A JP22015291A JPH0749935A JP H0749935 A JPH0749935 A JP H0749935A JP 3220152 A JP3220152 A JP 3220152A JP 22015291 A JP22015291 A JP 22015291A JP H0749935 A JPH0749935 A JP H0749935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
user
data
stage
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3220152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3238728B2 (ja
Inventor
Raukii Deebitsudo
デービッド・ラウキー
Pooru Otsutoo Geruharuto
ゲルハルト・ポール・オットー
Yasuo Agari
泰生 上里
Biriyaado Adamu
アダム・ビリヤード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP22015291A priority Critical patent/JP3238728B2/ja
Publication of JPH0749935A publication Critical patent/JPH0749935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3238728B2 publication Critical patent/JP3238728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータプログラミングの詳細な理解を
必要とせずに、ユーザが比較的簡単にプロセスを選択し
て、組合せ、変更することができるようにすること。 【構成】 表示装置(1)およびコントローラ(2)
と、マウス(4)からのユーザ命令を受け入れるために
接続するCPU(3)と、画像データを処理するように
構成され画像プロセッサ(5)と、画像(および他のデ
ータを記憶するためのメモリ(6)とを含む画像処理の
ための装置。ユーザは、マウス(4)を用いて表示装置
(1)で画像処理動作のシーケンスを指定することがで
き、命令を受け入れ且つ画面表示を更新するユーザイン
タフェースルーチンと、画像プロセッサ(5)に対する
対応する画像処理命令を生成するためにテーブル(2
0)を評価するシーケンス評価ルーチンと、指定された
画像処理動作を実行し、その結果をメモリ(6)に記憶
する画像処理ルーチンとを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像処理の装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】(気象学および生物学的画像作成)の非
常に多くの応用例において、現実の画像はそれに続く表
示のためにディジタル画像として補足されており、ま
た、ノイズを除去するため或いは画像の1部分と別の部
分とのコントラストを増やすためにディジタル画像処理
を設定することが好ましい場合が極めて多い。エッジシ
ャープニング、メジアンフィルタリングスレショルディ
ング等の多様な処理動作のために多数の技術が存在する
が、画像の内容(例えばノイズレベルまたは物体のき
め)と適用されるディジタル処理のパラメータ(例えば
しきい値レベルまたはノイズフィルタのパラメータ)と
の間には相関があることが多く、どの場合にも適切な単
一の処理技術といったものはなく、一般に画像からは、
どの種類の処理が知覚的に有意義な結果をもたらすため
に適切であるかが明らかではない。また、個別の処理動
作が一般にサブルーチンコンピュータプログラムによっ
て遂行され、このようなサブルーチンをシーケンスにつ
なげるためにはプログラミングに相当に習熟することが
必要であることから、一般的に、異なる種類の処理動作
を1つのシーケンスに組合せたりこのようなシーケンス
を変更したりすることも、画像処理システムのユーザに
とっては容易なことではない。
【0003】表示装置上の対応する操作アイコンを選択
することによって、ユーザが画像データに対する画像処
理動作の遂行を指示することができ且つこれらの動作を
シーケンスに組合せることができる画像処理システムを
設定することが知られている(Hirakawaその
他、Iwata S;Tahara;Tahara;
Y;Tanaka,M;Ichikawa,T;「A
framework for constructi
on of Icon Systems」Proc,1
988IEEE Workshop on Visua
l Languagesページ70〜77)。このシス
テムにおいては、ユーザが線形様式でシーケンスの組立
てを進め、各動作が次の動作がシーケンスに付け加えら
れる前に実行される「ボトムアップ」方式と、ダミーデ
ータエントリーを用いて以降の実行のために動作のシー
ケンスを構成することができる「トップダウン」方式と
の2つのシーケンス組立て法が設定されている。これら
の方式の前者のものにおける問題点は、シーケンスの構
成途中に解釈および実行が行なわれるために実行(した
がってユーザ応答)が遅いこと、およびシーケンスがユ
ーザによって詳細に渡ってあらかじめ書かれている必要
のあること(このことがシステムの対話機能の多くを取
り除く)にある。後者の方式は、これらの問題点を克服
しようとするものであるが、ユーザがシーケンスの効果
を見ることなしにシーケンスがその実行とは分離された
状態で特定されることから、これの実際には対話式では
ない。
【0004】同様の「視覚的にプログラム可能な」画像
解析システムがV.HaarslevおよびR.Mol
ler「Visualisation of Expe
rimental Systems」Proc,198
8IEEE Workshop on Visual
Languagesページ175〜182に示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
ピュータプログラミングの詳細な理解を必要とせずに、
ユーザが比較的簡単にプロセスを選択して、組合せ、変
更することができる画像処理の方法および装置を提供す
ることにある。
【0006】ユーザがそのシーケンスにおける中間プロ
セスの結果を見ることができ、したがってこのシーケン
スを対話方式で変更できることが好ましい。
【0007】画像が大量のデータによって表現される
(例えば画素6K×6K配列が珍しくない)ことから、
画像処理および転送が遅くなり得る。したがって別の目
的は、画像処理リリースおよび/または画像データ転送
が経済的なそのような方法および装置を提供することに
ある。
【0008】一般的にいって、本発明は、ユーザへの視
覚的フィードバックを伴って関連画像処理動作を特定す
るシステムを提供するものである。また、本発明は、例
えば画像処理といったタスクが必要な場合に必要な程度
で遂行されるこの種のシステムを提供する。
【0009】本発明の一面にしたがって、ユーザが視覚
的プログラミング(即ち表示画面上において対象物を操
作すること)によって画像処理動作のシーケンスを組立
てることができ、その必要が生じる(例えば画面出力を
生成するためユーザ命令)までは画像処置が遂行されな
い画像処理装置が提供される。
【0010】これは対話形システムの効果を備えている
が、しかし、不必要な画像処理動作(例えばユーザがシ
ーケンスを変更しているときに遂行されしたがって不適
切なもの)をしないようにし、したがって画像処理装置
のロードを削減するものであり、このことはユーザの動
作に対するより速やかな応答を可能にしている。
【0011】本発明の別の一面にしたがって、ユーザへ
の視覚的フィードバックを伴って関連画像処理動作を指
定し、反復的動作の指定を可能にする画像処理システム
が提供される。これは複雑な動作を簡単に指定すること
を可能にする。
【0012】別の一面において、本発明は、表示された
出力画像を画像データを書き直すことなしに操作できる
視覚的にプログラムされた画像処理装置を提供する。こ
れは、ユーザに対して処理の効果についてのより多くの
視覚的フィードバックを与えるものである。
【0013】さらに別の一面において、本発明は、各動
作間の接続の構文法が妥当性についてチェックされる複
数の相互に関連する画像処理動作を視覚的フィードバッ
クを伴って指定するシステムを提供する。
【0014】さらに別の一面において、本発明は、異な
る種類のデータに対して動作する等価ファンクションが
共通の図的表現を与えられる視覚的にプログラムされる
画像処理システムを提供する。これは、ユーザへの視覚
的フィードバックの質を大きく向上させる。
【0015】本発明によってもたらされる視覚的フィー
ドバックの多くの態様が、画像処理動作のシーケンスが
評価、指定、遂行される独特の方法とは無関係であるこ
とが認識される。
【0016】しかし、本発明のさらに別の一面において
は、ユーザに視覚的フィードバックを与えるプロセスを
画像処理動作を評価、指定および遂行するそれから分離
することが特に効果的である。これらの「ユーザインタ
ーフェース」タスク、処理評価/指定タスクおよび画像
処理動作が、それぞれ互いから分離して遂行されるシス
テムが特に好ましい。
【0017】この種類のシステムにおいては、それぞれ
のタスクを物理的に分離した装置において遂行し、各装
置を電気通信リンクによって接続できることは明らかで
ある。したがって、本発明は、そのようなシステムにお
いて用いられる新しい端末装置におよぶ、本発明は、対
応する画像処理の方法にも等しく及ぶものである。
【0018】本発明の他の発明の態様および特徴は、本
発明のそれらの態様の効果と共に、以下の説明から明ら
かとなる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像処理装置
において所定の画像処理動作のレパートリを有し、所定
の信号に応答して、レパートリからの対応する動作を画
像データに対して遂行するように構成された処理手段
と、このような動作の組み立てを明確な順序で遂行のた
めの複数のステージとして指定するためのユーザ命令を
受け入れる手段であって前記組立がその構成要素動作の
事前の遂行なしに指定できるような構成の手段と、前記
組立のグラフィック表現を表示するための手段とを含
み、指定されたステージに対応する画像データの出力を
引き起こすための画像出力動作を指定するユーザ命令を
受け入れるように構成されており、そのような画像出力
命令を受けると、出力画像データを生成するために指定
されたステージに先立つ必要な動作のサブシーケンスを
遂行することができる画像処理装置により上述の課題を
実現する。
【0020】本発明はシーケンスの各ステージについ
て、そのステージの識別を表わすデータと、シーケンス
中でそのステージに直接に先行するステージまたは複数
のステージの識別を表わすデータとを含む記録を記憶す
るシーケンス記憶手段と、表示命令を受けた後に、指定
されたステージについて記憶された記録を調べ、且つそ
のステージに先行するものがある場合にそれらの遂行に
引き続いてそのステージを遂行できるかどうかを判断
し、そうである場合に、これらの先行ステージのそれぞ
れを同じように調べるように構成された評価手段とを含
み、このような各先行ステージが遂行可能な場合に、指
定されたステージへのシーケンスの遂行をさせるため
に、処理手段へ供給するのに適切な所定信号の対応する
シーケンスを生成するように前記評価手段が構成されて
いることを特徴とする装置により実現する。
【0021】本発明は評価手段の指定されたステージに
ついて記録を調べ且つそのステージを遂行することを可
能にするデータが利用可能かを判断するようにさらに構
成されており、そのステージを遂行可能な場合に、その
ステージを遂行するように処理手段に対して命令するた
めの所定の信号を生成するように前記評価手段が構成さ
れていることを特徴とする装置により実現する。
【0022】本発明は評価手段の、画像処理手段による
ステージの遂行の完了を待つことがないように構成され
ていることを特徴とする画像処理装置により実現する。
【0023】本発明はステージの遂行から生じるデータ
が、データ記憶装置に記憶されることを特徴とする装置
により実現する。
【0024】本発明はデータ記憶装置の充満度に依存し
て所定のそのようにして生じたデータのみを記憶するこ
とを特徴とする装置により実現する。
【0025】本発明は出力命令を受け取ると動作するよ
うに評価手段が構成されていることを特徴とする方法に
より実現する。
【0026】本発明は評価手段の、組み立ての修正を指
定するユーザ命令に応答して動作するように構成されて
いることを特徴とする装置により実現する。
【0027】本発明は評価手段の、各ステージが動作す
る対象の画像データの変更を指定するユーザ命令に応答
して動作するように構成されていることを特徴とする装
置により実現する。
【0028】本発明は無効判断基準に応答して、画像表
示動作を取り消す手段をさらに含むことを特徴とする先
行する装置により実現する。
【0029】本発明は無効判断基準の、動作が遂行され
る対象の画像データを変えるユーザ命令を含むことを特
徴とする装置により実現する。
【0030】本発明は無効判断基準の、画像処理動作に
先立つ組み立ての修正を指定するユーザ命令を含むこと
を特徴とする装置により実現する。
【0031】本発明は所定の画像処理動作のレパートリ
を有し、所定の信号に応答して、レパートリからの対応
する動作を画像データに対して遂行するように構成され
た処理手段と、そのような動作のシーケンスを指定する
ためのユーザ命令を受け入れる手段と、シーケンスのグ
ラフィック表現を表示する手段とを含み、シーケンスを
再帰的なものとして指定することができるような構成で
あることを特徴とする画像処理装置により実現する。
【0032】本発明は所定の画像処理動作のレパートリ
を有し、所定の信号に応答してレパートリからの対応す
る動作を画像データに対して遂行するように構成された
処理手段と、そのような動作を指定するためのユーザ命
令を受け入れる手段と、動作のグラフィック表現を表示
するための手段とを含み、指定された画像データに対す
るそのような動作の指定されたシーケンスの遂行から生
じる処理画像データのグラフィック表現を表示する手段
と、ユーザ命令に応答して、処理画像データを修正する
ことなしにグラフィック表現の外観を変化させる表示制
御手段とをさらに含むことを特徴とする画像処理装置に
より実現する。
【0033】本発明は表示制御手段の、処理画像データ
が関連する画像内に、そのグラフィック表現として表示
するための領域をユーザが指定することを可能にするこ
とを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
【0034】本発明は表示制御手段の、ユーザがグラフ
ィック表現が表示される大きさを指定することを可能に
することを特徴とする方法により実現する。
【0035】本発明は表示制御手段の、グラフィック表
現の外観をユーザ命令によって指定されたそれに少しず
つ変化させるように構成されて、比較的なめらかな外観
の変化をもたらすようにしていることを特徴とする装置
により実現する。
【0036】本発明はグラフィック表現の少なくとも2
つの別個の態様を同時に変化させるように構成されたこ
とを特徴とする装置により実現する。
【0037】本発明は指定されたシーケンスの遂行から
生じる処理画像データのグラフィック表現の外観を指定
するユーザ命令に応答して、処理手段がシーケンスを遂
行する対象の画像データを指定するように構成されたこ
とを特徴とする装置により実現する。
【0038】本発明は指定された入力画像アレイに対し
て、グラフィック表現として表示される処理画像データ
の領域に対応する入力画像アレイの部分集合のみを処理
するように処理手段に対して命令するように装置が構成
されていることを特徴とする装置により実現する。
【0039】本発明は所定の画像処置動作のレパートリ
を有し、所定信号に応答して、レパートリからの対応す
る動作を画像データに対して遂行するように構成された
処理手段と、複数のそのような動作を順次の実行のため
に指定するユーザ命令を受け入れる手段と、シーケンス
のグラフィック表現を表示する手段とを有し、ユーザ命
令を受け入れる手段は、指定された動作がそれの指定さ
れた先行者に引き続いて有効に遂行され得るかどうかを
判断し、且つ遂行され得ない場合は、ユーザに対してそ
う指示するように構成されていることを特徴とする画像
処理装置により実現する。
【0040】本発明はユーザ命令を受け入れる手段は、
指定された動作を実行する前に判断するように構成され
ていることを特徴とする装置により実現する。
【0041】本発明はイメージデータのフォーマット以
外のフォーマットのデータに対する動作を指定するユー
ザ命令も受け入れるように構成され、ユーザ命令を受け
入れる手段は、指定された先行者の遂行から生じるデー
タがその動作の遂行のために適切なフォーマットである
かどうかを依存して判断するように構成されていること
を特徴とする装置により実現する。
【0042】本発明は所定の画像処理動作のレパートリ
を有し、所定の信号に応答してレパートリからの対応す
る動作を画像データに対して遂行するように構成された
処理手段と、そのような動作を指定するためのユーザ命
令を受け入れる手段と、指定された動作のグラフィック
表現を表示する手段とを含み、処理手段は、所定の信号
に応答して、非画像フォーマットで配列されたデータに
対して対応する動作を遂行するようにさらに構成されグ
ラフィック表現を表示する手段は、与えられた動作を、
それが動作するように指定されたデータのフォーマット
とは事実上無関係な様式で表現するように構成されてい
ることを特徴とする画像処理装置により実現する。
【0043】本発明はグラフィック表現の、線によって
リンクされた動作の表現を含み、特定のデータフォーマ
ットについて定義される1つまたはそれ以上の動作を線
がリンクする場合は、前記線のグラフィック表現がその
フォーマットを示すことを特徴とする装置により実現す
る。
【0044】本発明は所定の画像処理動作のレパートリ
を有し、所定の信号に応答して、レパートリからの対応
する動作を画像データに対して遂行するように構成され
た処理手段と、決定した順序で遂行される動作のアセン
ブリを指定するためのユーザ命令を受け入れるための手
段と、各動作のグラフィック表現を表示する手段とを含
む画像処理装置であって、各手段はユーザ命令を周期的
に読み取る段階と、命令に対応してグラフィック表現を
表示する段階とを含む第1のプロセスと、アセンブリを
指定するテーブルを維持する段階と、その遂行の順序を
決定する段階と、その順序にしたがってレパートリから
の画像処理動作のシーケンスの遂行を命令する所定の信
号を発行する段階とを含む第2のプロセスと、周期的に
そのような命令を受け入れ且つそのような動作を遂行す
る段階を含む第3のプロセスと、を実行するように構成
されたプログラム可能な処理手段を含み、各プロセスが
実質的には互いと無関係に実行可能であることを特徴と
する画像処置装置により実現する。
【0045】本発明は第1および第2のプロセスの、第
1のプログラム可能な処理手段上で時間的に交互する様
式で実行され、第3のプロセスは、前記プログラム可能
な処理手段とは物理的に別個で且つそこへ物理的なデー
タチャンネルを介して接続する画像処理手段によって実
行されることを特徴とする装置により実現する。
【0046】本発明は一連の画像処理タスクのステージ
を指定するユーザ命令を受け入れるように構成されたユ
ーザインターフェース手段であって、前記タスクのグラ
フィック記号表現を表示し、必要な場合には、前記タス
クの遂行によって生成されたそれに対応する出力データ
を表示する前記ユーザインターフェース手段と、前記出
力画像データを生成する評価および遂行手段とを含み、
ユーザインターフェース手段が、評価および遂行手段と
は実際的には無関係に動作することを特徴とする画像処
理装置により実現する。
【0047】
【実施例】本発明を以下に示した図面と照らし合わせて
具体的に説明する。
【0048】図1の実施例において、本発明にしたがっ
て装置は、別の画面またはウィンドウを記憶するための
フレームバッファを一般に含む従来型の表示コントロー
ラユニット2(例えば、CG6Frame Buffe
rのためのSun Microsystems GX
Confroller)によって制御される表示ユニッ
ト1(一般に高解像度グラフィックスディスプレイの可
能なカラーCRT,VDU)を備えている。
【0049】中央処理装置3は、後述する図3〜図24
に示される制御手順を記憶した付随するプログラムメモ
リの内容に基づいて後述する処理手順を実行する。
【0050】付随するプログラムメモリを伴った中央処
理装置(CPU)3(現在市販されている16ビットま
たは32ビットマイクロプロセッサの広く市販されてい
るものの1つ)が、表示コントローラに結合している。
CPU3は、表示ユニット1上に生成される表示の内容
及びモードを示すデータを供給するために表示コントロ
ーラユニット2に接続している。本装置のユーザが装置
に対して画像処理命令を発することを可能にするユーザ
入力装置4が、何らかの適切な入力回路(図示せず)を
介してCPU3に結合している。推奨実施例において
は、ユーザ入力装置は、ユーザ指示の表示装置上の視覚
的フィードバックを可能にするタイプのものであり、一
般に、ユーザが画面上のオプションにポインタまたはカ
ーソルを位置させて、そのオプションを選択したことを
示すことを可能にさせる「マウス」装置である(この他
の適切な装置にはライトペンタッチセンシティブスクリ
ーンなどが含まれている)。入力画像データ(例えば1
024×1024画素の配列のそれぞれが8ビット輝度
値または可能な場合には3色の値で構成されるもの)を
受信し、且つ画像処理動作(例えばエッジエンハンスメ
ント動作)を遂行することのできる専用の画像プロセッ
サユニット5を設けて、対応する処理された画像データ
(一般には入力データと同じフォーマットのもの)を出
力としてもたらすようにすることが好ましい場合があ
る。適切な処理装置としてはNEXUS6180(日本
のNEXUS Corp.の製品)がある。このような
装置は、所望の画像処理サブルーチンを実行するようプ
ログラム可能であり、プログラミング言語としてはC言
語の変形であるC++が好ましいが、勿論、適切な言語
であればどれを用いてもよい。したがって、この装置に
はそのようなサブルーチンを記憶するための付随するプ
ログラムメモリが必要であり、レパートリーからの各サ
ブルーチンは、適切な呼出しによってアクセスされる。
画像処理を応用したものの総てがそうであるように、未
処理の画像データ、中間の計算の結果及び処理された画
像データを記憶するために読出し書込みデータメモリが
必要で、これは図6によって概略的に示されるものであ
り、適切な形式のものであればどのようなものでも良
い。本装置の各構成要素は、7によって示されるデータ
バス及び付随するアドレス線(図示せず)によって相互
に接続されている。
【0051】好適には、上述の装置を、例えば日本のS
un Micro Corp.のSun3/260Cの
ような適切にプログラムされたエンジニアリングワーク
ステーションを上述の画像処理ハードウェアと合わせて
構成することができる。このようなワークステーション
は一般に、マルチユーザ環境において動作するものであ
り、すなわち、複数のプログラムが計算リリースを分け
合うことができ、ユーザからは同時に走行しているよう
に見え、必要に応じて互いの間でデータを渡すものであ
る。このような環境の典型としては、もとはATTによ
って開発されUNIXシステム及びその変形がある。
【0052】システム機能 図2を参照してユーザから見た図1の装置の動作を説明
する。
【0053】表示コントローラ2は、表示装置1上に、
中央作業スペース領域10と、それを囲むサポート領域
(または「ペイン」)11a,11b,11c,11d
などとで構成される「タイル張り」ウィンドウ表示を生
成し、これらのサポート領域は、ユーザ入力装置4と協
力してユーザがディスクまたはライブラリーアクセスな
どのサポートファクションへアクセスすることを可能に
し、また画像処理動作を組み合わせることができるよう
にしている。動作のシーケンスの構成を開始するため
に、ユーザはマウス4を用いて特定の種類の動作の種別
(例えばエッジによって限られる画像の領域を縮小また
は拡大する侵食または拡張動作)を選択することができ
る。CPU3は、カーソルの位置を確認し、メモリ6に
アクセスし、表示装置1上で選択された種別で利用可能
な処理動作の対応するリストを表示する。次に、ユーザ
はマウス4を用いて所望の動作を選択する(この場合は
「closing」―任意のスカラー幅より小さい画像
の高空間周波数の暗い領域が侵食されて、明るさ及び/
または周囲の領域からの色画素の値で満たされる)。
【0054】この時点において、もしそう欲するなら、
ユーザは、マウス4を用いてカーソルをインフォメーシ
ョン表示領域11cに位置させることによって、選択し
た機能についての情報を表示するように装置に命令する
ことができる。図2に示すように、その動作によって入
力として必要且つ出力として生成されるデータの種類
(この場合、画像データが入力として必要であり且つ生
成され、またクローズされる領域の幅を示すスカラー入
力も必要である)を示すその機能のアウトサイドビュー
を選択することができる。
【0055】カーソルを領域11cの他の区域(図2に
おいてボタンの図形的表現として示される)に位置させ
ることによって、(メモリ6に保持される)機能の動作
を説明する教示的注釈を表示(または別法として、Te
xas Instrumentsのものなどのテキスト
/音声変換器及び音声合成器を介して音声表示)するよ
うにユーザがCPU3に命令することができる。或は、
以下で説明するように機能のインサイドビューの表示を
命令することができる。
【0056】領域11cの指定された領域(図2におい
て「copy」領域として示す)にカーソルを適切に位
置させることによって、ユーザーは領域11cに示され
た動作を選択したいことをCPU3に指示し、対応する
図形的表現または「アイコン」12aがCPU3及び表
示コントローラ2によって生成される。表示コントロー
ラ2は、ユーザ入力装置4によって制御されるカーソル
の位置を追跡するためにアイコン12aの位置を反復的
に更新して、ユーザがアイコン12aを画面上の任意の
地点に位置させることができるようにしている。
【0057】この時点において、ユーザーは、別の画像
処理動作をアイコン12aによって示されたクロージン
グ動作のアップストリームまたはダウンストリームのど
ちらにでもつけ加えることができる。クロージング動作
によって処理された画像から元の画像を減算して、クロ
ーズされた小さな領域を強め、且つ背景の明るさを削減
しようとしていると仮定する。カーソルを領域11a内
に位置させて「arithmetic」動作ライブラリ
を選択し、次に、領域11b及び11c及びユーザ入力
装置4を上述したように用いて「minu5」動作(第
1の画像の各画素から第2の画像の対応する画素の輝度
値を減算して、差異画像を出力するとしてもたらす)を
選択することによって、この動作を表す別のアイコン1
2bを生成するようにCPU及び表示コントローラ2に
対して命令する。
【0058】次にユーザ入力装置4を用いてアイコン1
2bを作業スペース10内の適切な地点に位置させて、
CPU3に対してこれら2つの機能間の結合を示すよう
以下のように命令する。ユーザ入力装置4を用いて、ク
ロージング動作アイコン12aの出力ポート13aの近
くにカーソルを位置させる。CPU3は、リンク14a
の図形的表現をもたらすことによって応答し、カーソル
を出力ポート13aと接続する。このリンク14aの図
形的表現は、リンク14aによって示されるデータフロ
ーの本質が何であるかを視覚的に示すものであり、例え
ばこの場合には、クロージング機能の出力は画像データ
であり、このことはリンク14aを太い線で表示するこ
とによって示されている。表示コントローラ2はリヌ1
4aの表現をその一端がカーソル位置を維持するように
更新することから、ユーザはカーソルを動かすことによ
ってリンク14aを延長することができる。次にユーザ
は、カーソルを減算動作を表わすアイコン12bの入力
ポート13bへ動かす。CPU3はリンク14のカーソ
ル側の端をアイコン12bの入力ポート13bに接続
し、表示コントローラ2に対してユーザ入力装置4の動
きに応答してリンクの位置を更新することをやめるよう
に命令することによって、これら2つの動作がリンクさ
れてシーケンスを指定していることを示す。
【0059】処理のレパートリーから価値のある動作を
失うことなしに画像処理機能のライブラリの大きさを小
さく保ってユーザを困惑させるのを避けるためには、特
定の機能をフレキシンブルに定義することが極めて望ま
しい。例えばアイコン12bによって示された減算動作
は、文脈上は、異なる3つの動作の1つを表すことがで
きる。第1に、ここでそうであるように、1つの画像の
各画素を別のものの対応する画素から減算して画像出力
を生み出すマトリックス減算。第2に、1つの入力ポー
トが画像データのソースに接続し、2つ目のものがスカ
ラーデータのソースに接続している場合に、画像の各画
素の輝度値からまたカラーデータ値を減算して画像出力
をもたらすマトリックス演算。第3に、両方の入力ポー
トがスカラーデータのソースに接続している場合に、1
つのスカラー値を別のものから減算してスカラー出力を
生みだすスカラー演算がある。つまり、相似する動作が
異なるフォーマットのデータで演算されるものは、共通
の図形記号によって表される。
【0060】ユーザが代わりに、画像データのアレーを
入力または出力として必要とするポート(例えば13
a)を、異なるデータタイプ(例えばスカラー数)を必
要とするもの(例えば13f)に間違ってリンクで接続
しようとすると、CPU3は、一般にそのリンクを点滅
させたり、それを接続させないようにしたりして構文法
の誤りを信号で知らせる。
【0061】また、ユーザが1つの入力ポートを2つ以
上のポートに接続しようとすると、このことがシーケン
スの必然性を侵すことになるために、誤りを信号で知ら
せることになる。
【0062】ここで、アイコン12aによって表される
クロージング動作及びアイコン12bによって表される
減算動作の両方に対して同じ画像が入力として供給され
ることから、ユーザは入力ノードを指定することが便利
であると気づくかもしれない。したがって、領域11d
内に特に「Prev」及び「Next」として指定され
る各領域内にカーソルを位置させることによって、ユー
ザはCPUに対して、画像処理動作以外の処理ステージ
(例えば入力及び出力ステージ)を表すアイコンのシー
ケンスを表示するように命令する。所望のステージに達
すると、ユーザは領域11dの「copy」区域にカー
ソルを位置させることによって、そのステージを選択
し、前述同様に、CPU3は、表示コントローラ2に対
して入力ステージを表すアイコン12cを生成するよう
に命令することによって応答する。前述と同様にユーザ
はユーザ入力装置4を用いてアイコン12cを位置決め
し、次に、入力ノードを表すアイコン12cのポートか
ら動作アイコン12a及び12bの入力ポート13d,
13eへそれぞれリンク14b,14cを設定する。
【0063】アイコン12aによって表される「クロー
ジング」動作は、クローズされる領域の幅を指定するス
カラーパラメータの指定も必要とする。このために、ユ
ーザはカーソルを領域11dに前述のように位置させ、
利用可能な各ステージ中を進み、アイコン12dによっ
てスライダバーコントロールとして図形的に表されるス
カラー入力ステージに到達する。アイコン12dを前述
同様に位置決めし、「クロージング」アイコン12aの
入力ポート13eへのリンクを指定する。スカラー入力
ノードがスカラー入力ポートに接続されると、リンク1
4dが細い線を用いて図形的に表現され、このリンクに
よって表されるデータフローはスカラーデータのもので
あることを示す。
【0064】ここで、処理されるべき特定の入力画像を
指定することがユーザにとって便利な場合があり、これ
はユーザがその画像を処理したいため、或は別の画像の
後における処理のためにユーザが作成したシーケンスの
効果を確認するために用いるためである。そうするため
にユーザは、入力装置4を用いてカーソルを領域11e
内に位置させる。この領域内では、ディスク及び/また
は外部入力装置(例えばカメラ)などの画像ソースに保
持された利用可能な画像のリストが表示されており、特
定の画像をその画像の文章形式のイディケータ(この場
合は、/usr/vpldemo/images/ga
ntei)上にカーソルを位置させることによって選択
できる。カーソル位置によって示される画像の低解像度
表示11fがCPU3及び表示コントローラ2によって
作成され、ユーザが画像のリストを通して一瞥し、適切
な画像をその外観によって選択することを可能にしてい
る。ユーザがその入力画像の選択をCPU3に対して信
号で知らせると、図示のようにその画像に対する文章的
参照を入力ノード12c内に挿入するか或はユーザがカ
ーソルを動かして、その画像を表すアイコンを入力ノー
ドアイコン12c内に移動することを可能にさせるかし
て、この画像が入力を形成することの指示がもたらされ
る。この後者の方法がユーザにとってより明白であり、
且つユーザの関与を大きくすることから好ましい。この
一瞥を可能にする機能がユーザの試す自由を大きく向上
させることが知られており、ユーザが命令を入力するた
めの好ましい方法である。好適には、入力される画面だ
けではなく、画像処理動作及び他のシーケンスステージ
も、それぞれの選択の視覚的/図形的記述またはその効
果を示すものと合わせてユーザが一瞥できるリストとに
してユーザに提供するとよい。
【0065】ここで、ユーザは、指定した処理動作のシ
ーケンスの効果を見ることを望み、また、シーケンスの
中間ステージにおいて作成された画像を見ることによっ
て、各ステージの効果を個別に評価することを望むかも
しれない。これを達成するためには、ユーザ入力装値4
を用いてカーソルを領域11d内に位置させて、出力動
作を選択する。この場合、出力動作は装置に対して作業
スペース10の差し込み領域内に画像の映像を表示する
ように命令する。この出力動作は、表示領域を囲む「v
iewer」とラベルされるアイコン12bとして表示
される。ユーザは、前述同様に、ビュアーアイコン12
eのポート13gを入力ノード12cのポートに接続す
る。接続がなされると、画像の映像がビュアーアイコン
12e内に生成される。
【0066】そしてユーザは、第2のビュアーアイコン
12fを同様に「closing」アイコン12aの出
力ポート13aに接続できる。そうした後に、各領域を
クロージングした後の入力画像の外観がアイコン12f
内に表示される。
【0067】クロージング動作を調整して重要な領域の
総てをそしてそこだけをうめるために、ユーザはアイコ
ン12dのスライダを表す領域上にスライダを位置させ
ることができ、これに対して、CPU3は、表示コント
ローラ2にスライダ位置を更新してカーソルの動きを追
跡するように命令することで応答する。スライダをこう
して新しい位置に移動すると、アイコン12f内に表示
された映像は、ユーザによって指定された処理の変更を
反映して変化する。このようにして、ユーザは試行錯誤
によってクロージング動作のための適切なスカラー入力
に到達する。
【0068】ここでユーザはこのシーケンスに別の動作
を付加することができる。ユーザは上述のようなやり方
で「truncate」動作を選択し、これは、画像の
輝度画素値の範囲を第1と第2のスカラー限界の間にお
さまるように制限するもので、対応する「trunca
te」アイコン12gを作業スペース10内に配置す
る。減算動作を表すアイコン12bの出力ポートβhは
前述同様にリンク14fによってトランケーション動作
を表すアイコン12gの入力ポート13iに接続され、
そしてリンクを介してトランケートアイコン12gのス
カラー入力に接続される別のスライダバーアイコン12
h、12iによって2つのスカラー入力が設定される。
【0069】ビュアーアイコン12jはトランケートア
イコン12gの出力ポートに接続され、アイコン12f
及び12eに示された画像を減算し、次にその範囲をス
ライダアイコン12h及び12j上に示されたスカラー
値の間に納まるように切り捨てることによって生成され
る画像の映像がアイコン12j内に表示される。12j
内に表示される画像の画素の輝度がその間におさまるよ
うにする上限及び下限値を定めるスライダーバーアイコ
ン12h及び12iによって示される各スカラー値は、
視覚的に価値の高い画像をつくるために、ユーザが前述
同様に調節することができる。
【0070】ここで、ユーザは、適切な出力ステージを
前述同様に選択して、それをトランケートアイコン12
gの出力ポートに接続することによって、12jにおい
て表示された処理画像を(プリンタまたは高解像度モニ
タまたはディスク記録装置へ)出力させることができ
る。
【0071】また、作業領域10の表示の各要素の外観
をそれらの重要性変えることなく、この画像処理シーケ
ンスの中で直接に修正するようにユーザが表示コントロ
ーラ2に命令できることが好ましく、ユーザが(例えば
ビュアーアイコンの)出力として示される画像の部分を
拡大、ズームまたは移動することができるべきであり、
ズームインと画像の中心の移動とを組み合わせることが
できることが好ましい。同様に、各アイコンを再配置
(再接続の反対)することができれば便利である。
【0072】ユーザが望む場合には、出力アイコンの表
示上にカーソルを位置付けすることによって、例えば出
力アイコン12fと入力アイコン12cとの間のシーケ
ンスのステージ間で画像を手操作で転送することがで
き、これに応答してCPU3は、カーソルのある画像を
ユーザが望む地点に移動するように表示コントローラ2
に命令する。その画像が入力ステージアイコン12cに
位置付けされた場合は、12e、12f及び12jに表
示される画像は新しい入力を反映して変化する。
【0073】ユーザには他のオプションもある。例えば
ユーザは、その画像処理シーケンスを、他の画像に対す
る後の実行のためのプログラムとしてセーブすることが
できる。このことは好適にはそのシーケンスを新しい処
理動作として指定することによって達成され、そうする
と、アイコンがそれに割り当てられ、それをビルディン
グブロックとして別のシーケンスに一体化することがで
きる。このことは、カーソルを表示の領域11(「pa
ckage up」のラベル)上に位置させることによ
って達成され、これに対してCPU3は、ユーザがユー
ザ入力装置4を用いるのにしたがってカーソル位置を追
跡するように表示ントローラに命令することで応答し、
アイコン12a,12b,12d,12g,12h,1
2iの周りボックスを作成する(12c,12e,12
f,12jは囲まれない)。
【0074】或は、ユーザは、リンク14a〜14fの
1つまたはそれ以上を切り離すことができ、これはまず
カーソルを「unlink」領域11上に、そして次に
リンクを切り離すべき地点のポート上に位置させ、それ
から入力ステージ、出力ステージおよび画像処理ステー
ジを異なるよう式で再接続することによってなされる。
変更を完了するごとに、出力12e,12f,12jの
うちの接続されたものはいずれも、その変更の効果を呈
することになる。同様に、ユーザはステージ(例えば
「viewer」出力ステージ)を削除することがで
き、これは、そのスーテジへの総てのリンクを切り離
し、ユーザ入力装置4を用いてカーソルを「eras
e」領域11i上にそして次にそのステージ上に位置さ
せることによって達成される。
【0075】上述したことから、ユーザが利用できるラ
イブラリの画像処理動作は、それ自体が他のいくつかの
そのような動作によって構成されていることがわかる。
上述した動作のインタナルビューを選択するオプション
がユーザにとって価値を持つのはこのような場合であ
り、そのようなビューを選択すると、それを構成する動
作のシーケンスの図形的表現(作業領域10内に示され
たものに相当する)が領域11c内に表示される。これ
らの動作は、それ自体が他のもののシーケンスで構成さ
れる場合があり、その場合ユーザは、カーソルを領域1
1c内でその動作上に位置させることで、その動作の更
なるインタナルビューを得ることができ、その先もそう
である。
【0076】ユーザが反復的動作を作成することが可能
であり、これは、第1の新しい「dummy」の動作を
作成し、このダミーをシーケンスの中に含む別の動作の
シーケンスを作成し、次にこの別のシーケンスを第1の
ものと同じ名称の1つの動作としてセーブする(第1の
ものはこれによってオーバーライトされる)ことによっ
てなされ、このようなシーケンスは呼び出されるとそれ
自体を再呼び出しする。この反復的動作を定義する能力
が、シーケンス中のどの動作をも実行しないでユーザが
シーケンスを定義できることからこそ利用できるもので
あり、そうでなければこのような「dummy」動作を
作成することが可能でないことは明らかである。
【0077】上で示したユーザ動作の順序が全く例示的
なものであることは、上述したことから明らかなはずで
ある。上述したユーザ動作はどれもどのステージにおい
ても選択できるものである。本発明の効果の1つは、ユ
ーザがシーケンスを組み立てる順序に制約がなく、動作
または入力/出力ステージを、シーケンスの順番または
終端部から始まる逆のシーケンスの順番、或はこれら2
つの混合でつけ加えることができ、シーケンスの総ての
ステージを、ステージ間の何らかのリンクを指定する前
にそれらを作業スペース内に位置させることで指定でき
ることにある。したがって、「シーケンス」の語は、い
くつかの相互に依存する動作を示すものとして大まかに
解釈すべきものである。
【0078】システム記述 図3〜23を参照し、図1の装置が図2について上述し
た特徴をもたらす態様を以下に説明する。この装置によ
って遂行される種々のファンクションは、以下のように
分類される。ユーザ入力/出力動作(ユーザによる入力
命令を受信及び解釈し、更に例えばアイコンをカーソル
を追跡するように移動したり画像出力を表示したりし
て、それらの命令の視覚的フィードバックをもたらすた
めに表示を変更する)。画像処理動作(出力画像アレイ
を生み出すために指定された画像データのアレイに対し
てマトリックス数字を応用する)。解釈動作(ユーザ入
力命令を理解し、対応する画像処理動作のシ−ケンスを
組み立て、これらの動作の遂行を命令する)。
【0079】ユ−ザ入力/出力 表示コントロ−ラ2は、好適には、同時に定義される多
数の画面ウィンドウを設け、それぞれのためにCPU3
が命令またはデ−タを読み出しまたは書き込みできる個
別にアドレス指定可能な記憶領域を備えた(現在一般的
な)型のものがよい。また、画像対象の外観を定義する
動作が備わっていることが好ましい。各処理動作または
入力/出力ステ−ジのためのアイコンに対応する多数の
所定のオブジェクトが表示コントロ−ラ記憶装置内に格
納されており、CPU3によって所定の画面ウィンドウ
内に呼び出し、移動が可能である。
【0080】ユーザ命令のためのユーザ入力装置4は、
上で明記した「マウス」等の画面対話式装置であること
が好ましいが、ユ−ザが必要な場合には文字数字のファ
イル名を設定して画像データファイルを直接に識別でき
るようにするために、文字数字キーボード入力装置が設
けられることも一般的に望ましい。マウス入力ユニット
に問い合わせし、ユーザに対する視覚的フィードバック
としての表示画面上のカーソルの動きをもたらす各サブ
ル−チンは、Smalltalk等の言語において標準
ルーチンとして利用可能なよく知られたツールであり、
ここではこれ以上の説明をしない。同様にどの画面ウィ
ンドウおよびそのウィンドウのどの副区域または「pa
ne」、或は他の画面オブジェクトがユーザによって選
択されたかをカーソルの位置から決定する動作はありふ
れたものであり、当業者に対してはこれ以上の説明を必
要としない。
【0081】図3において、画像処理装置がスイッチオ
ンされ、または呼び出されると、CPU3は表示コント
ローラ2に対して開始画面表示(作業スペ−ス10に何
もないことを除いてほぼ図2で示したもの)を生成する
ように命令する。
【0082】マウス入力装置4の位置出力を継続的に読
み出し、それに対応して画面上のカーソル位置を更新す
る動作は、一般的に表示コントローラおよびCPU3に
よって遂行される。この動作は、装置を使用中は常に起
きている。
【0083】ユーザが例えばマウス4を「クリッキン
グ」することによって命令を発行したいことを信号で知
らせると、CPU3は表示コントローラ2に問い合わせ
て、カーソルの下の該当する画面領域または画面オブジ
ェクト(すなわち領域)をつきとめ、その領域が有効な
命令に対応するかどうかをチェックする。そうでない場
合(例えばカーソルが空の作業スペース領域10内にあ
る場合)は、CPUは非活動状態のままとなる(例えば
可聴高音出力を生成して誤りを信号で知らせることもで
きる)。ユーザ命令が明らかに有効な場合は、CPU3
は、プログラム制御を適切なサブル−チンに渡すことに
よってこの命令に服するように動作する。
【0084】CPU3は、割り込み―駆動様式でユーザ
入力に応答することができるが、図3に示すようにユー
ザ入力装置4の状態を問い合わせるために継続的なポー
リング動作を実行するように構成されていることが好ま
しい。
【0085】ユーザ命令は、第1の、画像処理動作のシ
ーケンスのアセンブリを伴うものと、第2のそうでない
ものとに大別される。第2の種類の例は、利用可能な画
像処理動作に関する情報へのユーザアクセスに関する領
域11a,11bまたは11c上でカーソルを「クリッ
ク」することによって信号が発せられるユーザ命令であ
る。領域11aを用いてライブラリを選択すると、CP
U3は、記憶装置6(例えばディスクドライブユニッ
ト)にアクセスし、画像処理動作の対応するリストを検
索し、表示コントロ−ラ2に対してこれらを領域11b
内に表示するように命令する。領域11b及び11cか
らの対応するユーザ命令は、CPU3をメモリ6から選
択されたファンクションに関する文章または図形情報に
アクセスさせ、表示コントローラ2に対して、その情報
を領域11c内に表示するように命令させる。
【0086】一方で、ユーザ命令が画像処理動作のシー
ケンスのアセンブリに関する場合は、2つのアクション
が必要であり、まずグラフィックフィードバックがユー
ザにもたらされ、次にユーザの意図が理解され、実施さ
れなければならない。例えば、ユーザが「クロージン
グ」機能をシーケンスの中に配する選択をした場合は、
CPU3はまず表示コントローラ2に対してその画像メ
モリの中から適切なアイコン13aを選択するように命
令し、そのアイコンをカーソル位置に応答して所望の画
面上の位置に移動し、第2に、そのシーケンスの内部表
現を「クロージング」機能を含むように修正するもので
あり、この後者の動作は以下でより詳細に説明するよう
にユーザには見えないものである。
【0087】ユーザが何らかの画面上の画像出力を指定
した場合(すなわち画面上にビュアーアイコンがある場
合)は、各画像処理動作が完了した後に、CPU3は、
表示コントローラに対して画像プロセッサ5によって生
成された処理画像を表示するように命令する。
【0088】ユーザ命令は、2つのアイコン間のリンク
といったアクションの終了ではなく、むしろ開始をさせ
得るものである。この場合、CPU3は選択されたアイ
コンとカーソル位置との間にリンクの表現をすることに
よってグラフを更新するように表示コントローラ2に対
して命令する。ユーザがカーソルを別のアイコンのポー
ト上に移動し且つ/またはマウス4をクリックすること
によってリンクの完成を知らせると、CPU3は、その
リンクが有意味または有効なもので有るかどうかを判断
するための検査ルーチンを遂行する。接続しようとした
これら2つのアイコンのポートが同じデータタイプを用
いていない場合(例えば1つがスカラー出力を生成する
のに対してもう1つは画像入力を必要とする場合)は、
このユーザ命令は無効とみなされ、実行されない。そし
てCPU3は、このリンクの表現の表示をやめるように
画像プロセッサ2に対して命令する。
【0089】CPU3は、ユーザ命令を処理していない
ときには、以前に命令された処理動作に応答して(例え
ばビュアーアイコンに)表示すべき出力画像データにつ
いて画像プロセッサ5をポーリングすることができる。
そのような画像データが利用可能な場合は、CPU3は
画像データ表示しようとする出力装置または画面領域
(例えばビュアーアイコン)を識別し、それに従ってデ
ータを表示するように表示コントローラ2に対して命令
する。
【0090】画像処理動作 画像処理動作のいくつかの例を上で示した。良く知られ
たプログラム言語の現在販売されている画像処理プログ
ラムのライブラリがいくつか有り、例えば、FORTR
ANで書かれたSPIDERライブラリ、Cで書かれた
HIPSライブラリ、FORTRANで書かれたVIC
ARライブラリ、或はFORTRANで書かれたTAE
ライブラリなどである。CPU3は一般的にはこのよう
な画像処理動作を遂行するようにプログラムされること
が可能なものであるが、画像プロセッサ5を処理サブル
ーチンのライブラリを記憶するプログラムメモリが付随
し適切な命令セットを備えた別個の高速演算装置(例え
ば上述したNEXUS装置)として設定することが好ま
しい。一般に、このような装置に対する命令は、遂行す
べき動作を指定し、入力としてもたらされるデータを識
別し、且つ出力として生成されるデータの記憶位置を指
定する信号の形態を取る。普通は、入力データは、画像
プロセッサ5がメモリ6からのファイルにアクセスする
ことを可能にするファイル名によって指定され、行き先
は画像プロセッサがメモリ6、またはそのファイル名の
対応するアドレスにおいてデータを格納することを可能
にするファイル名、或は、特定の出力装置(例えば別個
の高解像度表示ユニット)を指定するものである。ゼロ
による除算オーバーフロー及びアンダーフローなどのラ
ンタイム算法の誤りを減らし、したがって誤りルーチン
の必要性を減少させ、且つ処理サブルーチン自体の複雑
さを減少させるために、画像処理プロセッサ5が(IE
EE基準754に従った)浮動小数点算法を用いるべき
ことが極めて好ましい。画像プロセッサが他のタスクと
並行して動作することが望まれる時は、画像処理動作の
完了を示す信号を生成するように構成することが好まし
い。
【0091】図4において、画像プロセッサ5の動作の
全体フローは以下のとおりである。CPU3から命令信
号(動作を指定しその動作のための入力データ及び動作
の結果の行き先を指定する命令で構成される)を受信す
ると、画像プロセッサ5は入力データを読み出すために
メモリ6にアクセスし、その入力データによって指定さ
れた処理動作を遂行し、結果として生じるデータを指定
された出力ファイル名の下にメモリ6に書き返す。そし
て、その動作が完了したことを示す確認信号がCPU3
に送られることが好ましい。
【0092】画像プロセッサ5に、例えばメモリ6の内
容を管理するなどの他のタスクを遂行させることが便利
なことがあり、この場合、画像プロセッサ5を例えばメ
モリからデータの特定のファイルを消去する命令を受け
取ることもできるようにすることができる。
【0093】解釈 図5及び図6について、画像処理動作のシーケンスを作
成するためにユーザ命令を解釈する方法を説明する。複
数フィールド記録のテーブルを含むシーケンス記憶装置
20(好適にはメモリ6の区分領域)が設定される。
「記録」の語は、特定のデータ構造を指すものではな
く、むしろ大まかに解釈すべきものである。再び図2及
び付随する説明において、ユーザがアイコン12aを
「クロージング」動作のために作業スペース10につく
り出すと本装置はこれを潜在的にシーケンスの部分とみ
なす。したがって、そのアイコン12aの実体およびそ
のアイコンによって表される動作のタイプ(文字cによ
って示す)は、シーケンス記憶装置20の第1の記録の
第1および第2フィールドに記録される。同様に、ユー
ザ作業スペース10内への減算アイコン12bのエント
リを命令すると、対応する実体およびタイプインジケー
タ(文字S)が、シーケンスメモリ20の第2記録の第
1および第2フィールドに書き込まれる。クロージング
アイコン12aの出力ポートと減算アイコン12bの入
力ポートとの間にリンクが形成されると、CPU3はこ
れら2つのアイコンの記録番号を突きとめるために作業
用メモリにアクセスし、減算アイコンの記録にその入力
が接続されたステージの詳細を入力する。言い換えると
(アイコン12bの第1入力ポートに関する)第2記録
の第3フィールドには番号1が入力されてこの入力ポー
トが記録1として保持されている動作の出力ポートに接
続されていることを示し、(アイコン12aの出力ポー
トに関する)第1記録の第5フィールドには番号2が入
力されてこの出力ポートが記録2として保持されている
動作の入力ポートに接続されいることを示す。
【0094】ユーザが該当するアイコンを作業スペース
10内に持って来て入力ステージ12cを設定すると、
CPU3は同様に、実体を示すものおよびステージのタ
イプをシーケンス記憶装置20の第1および第2フィー
ルドに記録する。ユーザがクロージングアイコン12a
の第1入力へのリンク14bを指定すると、CPU3は
入力アイコン12cに関する記録番号3をクロージング
動作に関するる記録の(第1入力を表わす)第3フィー
ルドに書き込み、記録番号1を記録3の(出力を表わ
す)第5フィールドに書き込む。同様に、リンク14c
に応答してCPU3は、番号3をシーケンス記憶装置2
0の(減算動作を表わす)第2記録の(第2入力を表わ
す)第4フィールドに書き込み、番号2を第3記録の
(これも出力を表わす)第6フィールドに書き込む。
【0095】このようにして、作業スペース10の、そ
こで組み立てられた総てのシーケンスまたは部分シーケ
ンスを含めた全内容の表現が、どの画像処理動作も事前
に遂行する必要なしに、シーケンス記録装置20内に保
持される。
【0096】出力ステージが作業スペース10内で指定
されると、出力テーブル21内にさらにエントリがなさ
れる。
【0097】組み立てられたシーケンスを実行させる方
法を、図5〜7を参照して以下で説明する。ビュアー1
2fがシーケンス記憶装置20の記録Kおよび出力リス
トの記録1を占めていると仮定する。クロージング機能
アイコン12aの出力ポート13aへ示したリンクが形
成されると、その動作の対応する記録番号1は、ビュア
ー12fの記録Kの先行フィールドおよびクロージング
動作アイコン12aの記録1の後続フィールドに書き込
まれる。そして、CPU3はアイコン12f内に表示す
るのに必要な出力の生成を試みる。
【0098】CPU3は、出力テーブル21を調べ(ビ
ュアー12fのための)エントリを見つける。ビュアー
12fのためのエントリを選択し、対応する作業スペー
ス記録番号(K)を出力テーブルから読み出す。そうし
て、CPU3はシーケンスの記録Kにアクセスする。そ
の記録内で調べられる第1のフィールドは、そのステー
ジの出力として保持されるデータの欠落または存在する
場合はその実体を示すものである(或いはより正確に
は、そのステージの出力ポートにおける出力であり、1
つのステージが数個の出力ポートを備えている場合はそ
れぞれが付随する出力データフィールドを有するように
する)。この場合、アイコン12fは以前に接続をされ
ていないから、このフィールドは利用可能なデータがな
いことの指示(例えばコードhex ff)を保持す
る。
【0099】次に、先行ステージまたは複数のそれに関
するフィールドが読み出される。この例ではこのステー
ジの実体が入力ポートを1つしか持たない出力ステージ
として示されていることから、先行スーテジが1つだけ
指定される。ビュアーアイコン12fが「クロージン
グ」アイコン12aの出力ポートに接続されたことか
ら、先行フィールドはそのステージの記録番号(1)を
含む。その一方で、このリンクが指定されておらず、し
たがってビュアー12fのための記録K内のフィールド
が「データ利用不可能」フラグを含む場合には、CPU
3はグラフのこの部分を評価する試みを直ちに断念し、
出力テーブル21にリストされている(もしあるなら)
次の出力ステージについて再び開始することになる。
【0100】次に、CPU3は、各先行ステージに対す
る記録(この例ではステージ12aの記録)の「データ
利用可能」フィールドを検査する。この例では、グラフ
のこの部分が以前に評価されたことがないことから、デ
ータは利用不可能として示される。しかし、この先行ス
テージからのデータが利用可能であるなら、CPU3は
そのようなデータに基づいて現行ステージの出力を(以
下でより詳細に述べるように)評価することになる。あ
るステージに対してデータが利用可能であり、そのステ
ージが出力ステージである場合は、CPU3は、出力テ
ーブル21から次の出力ステージを選択して同じように
進む。
【0101】この場合のように少なくとも1つの先行ス
テージについてデータが保持されていない場合は、CP
U3はそれに対するデータが保持されていない最初の先
行ステージを選択し、そのステージの記録を読み出し、
そのステージを評価しようとして進む。
【0102】したがって、この例では記録Kにおいて参
照される唯一の先行ステージは、記録1に格納されたも
のであり、CPUはこの記録を読み出す。このステージ
に対しては、それが以前に評価されたことがないことか
ら、出力データは保持されていない。総ての先行ステー
ジが指定され(アイコン12cおよび12d、記録3お
よび4)、該当する記録にアクセスすることによって、
CPU3はそれぞれに対してデータが保持されているこ
とを確認する。したがって「クロージング」処理動作の
結果を評価することが可能であり、評価はCPU3から
画像プロセッサ4への命令(以下で特定する)を介して
命令される。このステージが評価され、出力ステージで
ない場合は、CPU3はステージ記録から後続ステージ
の実体を読み出し(この例では、後続ステージは記録
K、ビュアーアイコン12fである)ステージ記録を読
み出し、先行ステージが指定されていることを判定し、
その先行者に対してデータが(現在)保持されているこ
とを判定し、必要なデータを評価する。出力ステージの
場合は特別で、そのステージにおけるデータの評価は、
それが先行ステージの出力ポートにおいて作成されたデ
ータと同一に対応することから、画像処理動作を必要と
せず、したがってクロージングステージ(記録1)のデ
ータ参照が、出力ステージ(記録K)のそれに単にコピ
ーされる。そしてCPU3は、その出力ステージに対す
る評価ループを停止し、出力テーブルに別の出力ステー
ジがあるかどうかをチェックし、ある場合には、評価プ
ロセスが次の出力ステージから始まって逆方向に進む。
【0103】後続ステージが出力ステージでない場合は
CPU3は、そのステージの評価を試み、その各先行者
のうちの別のものについてデータが利用可能でない場合
には、その先行者を選択し、上述のように進む。
【0104】以上説明したことから、この評価プロセス
が、評価されたデータが突きとめられるまで反対方向へ
進み、それから後に続くステージを評価するために前に
進む、以下同様の再帰的な樹木追従プロセスの性質のも
のであることは明きからである。
【0105】上述したデータ評価ステップを、図4〜8
を参照して以下により詳細に説明する。
【0106】画像プロセッサ5を呼び出すためには、遂
行されるプロセスおよびそのプロセスが動作するデータ
を充分に識別することが必要である。一般に、画像デー
タはCPU3と画像プロセッサ4との間で渡されるには
量が多すぎるので、処理されるデータは、画像プロセッ
サ5がメモリ6内でデータを突きとめることを可能にす
るファイル名またはアドレスによって識別される。同様
に、動作の結果を表わすデータをCPU3に戻す代わり
に、画像プロセッサ5はその結果をコンピュータに知ら
れた(又は返送された)アドレスまたはファイル名にお
いてメモリ6に書き込む。普通は(上述したように出力
ステージの場合を除いて)ステージを評価する場合は、
CPU3は、先行ステージ記録から画像処理動作への入
力形成するデータのファイル名またはアドレスを押し、
そのステージ記録からステージの実体(すなわちバック
エンドによっ遂行される動作)を抽出する。次にCPU
3は、その画像処理動作から生じるデータを保持するた
めの新しいファイル名を生成し、画像プロセッサ5に、
遂行する動作を示す信号および入力として用いられるデ
ータおよび出力として生成されるデータの各ファイル名
を送る。次に、CPU3は画像プロセッサ5から命令さ
れた処理動作であって未だ応答していないもののリスト
で構成される処理リクエストのテーブル22を更新す
る。このテーブルは、リクエスト番号(画像プロセッサ
5にもヘッダとして送られる)および処理動作によって
評価されるステージの記録内の出力ポートフィ−ルドの
標識で構成される新しい記録の追加によって更新され
る。
【0107】CPU3が遊休し、データが返送されたこ
との画像プロセッサ5からの指示を待つことができるの
は明らかであり、勿論この例では常に画像処理動作が1
つだけ出回っていることからリクエストテーブル22は
必要ではない。しかし、推奨実施例においては、画像処
理動作の完了を待つことに関連する遅延を、以下で説明
するように防いでいる。画像プロセッサ5は処理動作を
完了し、対応する処理画像データをメモリ6内の所望の
ファイルに書き込むと、CPU3によってヘッダ情報と
してあらかじめ送信されていたリクエスト番号で構成さ
れる応答信号をCPU3に送信する。このような応答信
号を受信すると、CPU3はリクエストテーブル22に
アクセスする。応答の信号が発せられたものに対応する
リクエストテ−ブル記録が「リクエスト取消し」値(例
えばゼロ)に設定されている場合、このことは(下で述
べるように)関連するデータに対する必要が後のユーザ
アクションによって不用にされており、それ以上のアク
ションをとらないことを示すものである。好ましい実施
例においてはメモリ6内の利用可能なスペースを、不必
要な画像ファイルを削除することによって節約する。
【0108】他の例では、この画像データは依然として
必要であり、その行先(シーケンステーブル20内での
記録および出力ポート)はリクエストテーブル22内で
示されたそのステージのための対応する記録においてシ
ーケンス記憶装置20にアクセスすることによって突き
とめられる。そして、データファイル名がシーケンステ
ーブル20のステージ記録内のそのポートフィールド書
き込まれる。
【0109】出力データを表示する際の潜在的遅延を削
減するために、CPU3はデータが送られるべきステー
ジについてのシーケンステーブル記録を判断すると、そ
の記録の後続者フィールドから、その後続者のいずれか
が出力するステージであるかどうかをさらに判断する。
このステージに出力が続いている場合は、CPU3は、
そのデータを表示を可能にする信号を生成する。この信
号は、そのステージを指示するものと合わせたデータフ
ァイル名およびデータが対応する出力ポートを含んでい
る。そして、このリクエストテーブル記録は、ゼロエン
トリで上書きすることによって削除される。
【0110】そして、CPU3は図6に示したプロセス
を開始し、出力リスト21に出力ステージが存在すると
(図6に示したような)シーケンスを評価するための試
みがなされる。
【0111】図9を参照して、ユーザ命令が(例えばリ
ンクを動かすかまたは入力データの値または実体を変更
することによって)シーケンスを修正した場合に遂行さ
れる無効データを消去するプロセスを以下に説明する。
【0112】簡単なプログラム構造のために、この実施
例においては、以下のデータ消去手続きは、ユーザ命令
がシーケンスの変更を示す場合にはいつでも行われるも
のであるが、僅かにより複雑なプログラムを使えば、新
しいステージまたは新しいリングが付加された場合に
は、この手続きは呼び出されなくなり、これはこれらの
動作がいずれもシーケスにおいて後に起きるプロセスの
結果を無効にする影響を及ぼさないためであることは理
解されるところである。一方で、入力データの変更また
はリンクの削除は、そのリンクまたは入力の後続ステー
ジである総てのプロセスの結果を無効にし、したがって
不適切な要素でユーザを混乱させないためには、そのよ
うなデータの総てが消去されなければならない。
【0113】シーケンスを変更するそれぞれのユーザ命
令が、関わる各ステージに関わる特定の記録を修正する
ことになる。入力データの値または識別を変える命令に
ついては、関連する記録は入力ステージに関するもので
あり、それに対して、リンクを削除する命令については
(消去プロセスの観点からは)関連する記録はリンクさ
れた2つのステージの後者に関するものである。消去プ
ロセスを実行するために、CPU3はシーケンステーブ
ル20から関連するステージの記録を読み出し、その後
続ステージの記録番号を判断する。各後続ステージ記録
はかわるがわるアクセスされ、どれにも利用可能な出力
データの指示がない場合には、消去プロセスは停止す
る。1個またはそれ以上の後続ステージが利用可能なデ
ータの指示を有する場合は、最初の後続ステージが選択
され、その記録が読み出され、そのステージについてデ
ータが利用できないことを示すために、その「indi
cation of data」フィールドが修正され
る。
【0114】そしてこのプロセスが全く同じ様式で繰返
されて、CPU3は後続ステージを突きとめるために記
録を調べ、次に各後続者を調べ且つ(消去されることに
なる)利用可能なデータのある新しい後続ステージを選
択する。このようにして、CPU3は終了端に向け或い
はデータの利用できない最初の地点まで、シーケンスを
通して修正されたステージから前へ進む。
【0115】そのような地点に達すると、CPU3は直
前に調べた先行ステージの記録を選択するために戻り、
利用可能なデータのある次の後続ステージ(ある場合)
の記録の読出しを試みる。利用可能なデータのある後続
ステージがある場合は、CPU3はシーケンスのその
「枝」を消去するために前述同様に進む。各後続ステー
ジの全「枝」が消去されると、CPU3は再び直前の先
行ステージにさらに戻り、ユーザ命令による修正が生じ
た場所に戻って、したがってそのステージに続く各ステ
ージにおいて全データが消去されるまで上述の消去プロ
セスを繰り返す。そしてCPU3はこのプロセスを停止
する。上述した評価プロセスとの類似は明らかである。
【0116】データ消去の各ステージにおいては、リク
エストテーブル22も調査され、データが消去されたス
テージに対するテーブルエントリはいずれも、生じた処
理データはもはや画像プロセッサ5から必要とされない
ことを示すために修正される。また望ましい場合は画像
プロセッサ5に対して処理動作を実行することをやめて
(または避けて)したがって処理時間およびメモリスペ
ースをさらに節約するように命令するために、画像プロ
セッサ5に信号を送ってもよい。
【0117】同様に、各ステージに対するデータが消去
されたことを示す信号が(必要な場合は)表示を修正す
るためにユーザ出力ルーチンに送られる。
【0118】このルーチンおよび評価ルーチンは共に基
本的にはメモリテーブルアクセスおよび論理検査の各動
作に関わるものであり、したがって間接アドレス指定等
のよく知られた手法を用いて実現することが極めて容易
であり、同様に従来の計算装置で速やかに実行されるも
ので、複雑なグラフを評価するものでさえ、画像処理動
作よるはるかに少ない計算および基本的演算動作を伴う
のが普通であることが理解されるであろう。
【0119】出力は指定されたがユーザが必要なリンク
の総てを指定していないか或いは入力データを指定して
いないために、シーケンスを完全に構成することが不可
能な場合は、CPU3は行きどまりに達すると、図7に
示すようにシーケンスを評価する試みを断念するか、或
いは先行ステージに後戻りし別のサブシーケンスの評価
を試みることができる。評価プロセス中に、動作が他の
動作から組み立てられた複合体であることを示す動作識
別子に出会うと、CPU3はその動作の構成要素動作に
対応する新しい記録を作成し、そのユーザの定義による
動作についてメモリ6に保持される動作定義テーブルに
間合わせることによって、それらのリンクを適切なもの
として指定する。
【0120】シーケンスの評価が一旦成功すると、ユー
ザがシーケンスの何らかの要素を変えるか或いは新しい
入力データを設定する毎に再評価が起きる。
【0121】シーケンスを評価するプロセスが、その出
力側から逆方向に進むことから、画像プロセッサ5に対
して評価中に動作を遂行するように命令する代わりに、
種々の動作が積み重ねられてそのシーケンスに対応する
命令リストを形成するようにすれば、基本的には各ステ
ージについての記録にシーケンスにおけるそれの各先行
ステージの記録のアドレスのみを(上述したように)記
録するればよいことになる。
【0122】実施 この実施例における本発明の遂行のために必要な基礎的
なタスクを説明したところで、プログラムされたハード
ウェアの好ましい構成の1つを開示する。
【0123】高価な演算時間の必要な減らし、ユーザに
対する装置の応答の速度を増すために、遂行される画像
処理の量を減らすことが望ましい。したがって本発明の
この実施例はユーザ命令を受け入れるユーザ入力タスク
が画像処理およびシーケンス評価タスクによって中断さ
れないことを確実にするものであり、こうしてシーケン
スが変更されることを示すユーザ命令を装置が受け入れ
ることができ、新しいシーケンスが確立するまで総ての
画像処理およびシーケンスの評価を中断できるようにし
て、不必要な結果が計算されないようにすることができ
る。したがって、ユーザ入力/出力タスクは解釈/評価
タスクおよび画像処理タスクから分離されている。
【0124】画像プロセッサ5に対して命令ができる前
に評価プロセスを遂行しなければならず、またこのプロ
セスが出力が指定された(またはシーケンスの何らかの
態様がユーザによって変更された)場合にのみ起こるこ
とから、画像処理動作に対する要求は、休止期間によっ
て分離されたバーストで発生する。装置の応答速度を向
上させるためには、したがって画像処理タスクを解釈ま
たは評価タスクから分離し、後者が前者の結果を待つの
を防ぐことが望ましく、このことはもしそうでないな
ら、画像プロセッサ5が時間のかかる動作のシーケンス
を遂行している間にユーザがシーケンスの構成要素を変
更した場合に、不適切なデータが表示されることがある
からである。
【0125】画像プロセッサ5によってひき起こされる
遅延をさらに減らすためには、画像プロセッサ5に対し
てコマンドを発行する前にシーケンス全体が評価される
のを待つのではなく、むしろこれらの動作を含むシーケ
ンスのサブシーケンスが完全に評価されるとすぐに画像
処理動作を遂行するように画像プロセッサ5に対して命
令するように評価タスクを構成する。
【0126】3つのタイプのタスクを複雑な割込み駆動
プログラムを用いて単一の処理装置上で実行するように
構成できるが、それはより故障しやすく、プログラムが
難しい。
【0127】図10においては、これらの動作はしたが
って、3つの別個の「仮想マシン」として実行される。
これらを互いにデータを伝達し合う物理的に別個のプロ
グラムされた処理ユニットによって遂行することができ
るが、現在のワークステーションによってもたらされる
機能に適合するためには、ユーザ入力/出力(またはユ
ーザインタフェース)タスクおよび評価タスクは別個の
プログラムスィート3a、3bとして設定され、それぞ
れが連続的ループで構成されて単一の処理装置またはC
PU3上で時間介在様式で非同期に走行し、図1で示し
たように別個の画像プロセッサ5が備えるようにするこ
とが好ましい。。これら3組のタスク間の通信は必然的
バーストでなされ、したがって非同期通信チャンネルが
インターネットソケット(単一装置によって動作する各
プログラム内でのデータ転送並びに装置間の物理的接続
を含む語として理解される)を介してデータバス7を通
じて使用される。各チャンネルを通じてのメッセージの
フォーマットを図11に示す。
【0128】誤りメッセージのための別のチャンネルを
画像プロセッサ5から評価ルーチンに向けて設けること
ができ、このチャンネル2は評価ルーチンのサイクル毎
にチェックされる。画像プロセッサ5またはメモリ6に
おける大きな故障(例えば電力のそう失)の場合は誤り
メッセージが画像プロセッサ5から送られ、CPU3に
よって適切なアクションがとられる(例えば画面が消去
され誤りメッセージが表示される)。
【0129】ユーザインタフェースルーチン 図3および図12〜16を参照して、入力出力タスク
(または「ユーザインタフェース」)ルーチンの動作
を、以下に詳細に説明する。上述したように、このルー
チンは画面入力装置並びにウィンドウおよびアイコンと
しての画面出力の容易な操作を可能にする(例えばSm
alltalk等の)言語で書かれていることが好まし
く、これらの点については詳細な説明をしない。
【0130】図3に示すように、このルーチンは各パス
毎にデータバス7からユーザインタフェース装置4の出
力(および命令の存在しない場合は評価ルーチンからの
データチャンネル)を読み出す連続的ループで構成され
る。図12において、ユーザインタフェースルーチンは
ユーザが処理動作に含めたいと望むかもしれないステー
ジのそれぞれのタイプについての記録を含む一般的には
メモリ6の区分領域であるステージプロトタイプテーブ
ル23を用いている。各タイプの記録は、そのステージ
に相当するアイコンの外観を示すもので(例えば表示コ
ントローラ2によって用いられるそのアイコンの定義の
アドレス)と、そのアイコンの入力および出力ポートの
リストおよび各ポートについてのそのポートが入力とし
て予期するか或いは出力として生成するデータのフォー
マットのタイプ(例えばそれが画像画素のアレイである
か或いは単一のスカラー値であるか)を示すものと、関
連する動作の本質の記述による説明を含む文章ファイル
のメモリ6におけるアドレスとを含んでいる。
【0131】また、このユーザインタフェースルーチン
は、作業スペーステーブル24として示した作業スペー
ス領域の外観のモデルとしての役目をするテーブルも維
持している。各ステージが画面の作業スペース領域10
にそう入されるのにしたがって、インタフェースルーチ
ンはCPU3に、ユーザによって選択されたアイコンの
プロトタイプ記録テーブルにアクセスをさせ、対応する
エントリを作業スペーステーブル24の次に利用可能な
記録にコピーさせる。作業スペーステーブル24には付
加的なフィールドも含まれており、それらは各ポートに
ついて、そのポートがリンクによって接続されている
(ある場合の)ステージのポートおよび作業スペーステ
ーブル記録番号を示すものおよび(ある場合には)その
ポートに対応するデータのメモリ6におけるアドレスを
含んでいる。
【0132】新しいステージ 図3、5〜7、12および13を参照して、ユーザによ
る新しいステージの作成に対応するユーザインタフェー
スルーチンの動作を以下において詳細に説明する。上述
したように画面領域11c内においてアイコンを選択す
ることによって、そのステージをシーケンスに含もうと
するその要求を信号で知らせる。CPU3は、領域11
a,11bおよび11c内に表示されたデータからユー
ザの選択したアイコンのタイプを知り、プロトタイプテ
ーブル23内の対応する記録にアクセスする。そしてそ
の記録は、全データおよびリンクフィールドが空の作業
スペーステーブル24の新しい記録にコピーされる。次
に(詳細を示していない)表示ルーチンが該当するアイ
コンの図形的定義にアクセレスし、それをユーザ入力装
置4によって示された位置に表示する。そして、CPU
3は、新しいステージを加える命令とそれに続くアイコ
ンのタイプを示すものおよびステージの作業スペーステ
ーブル記録番号で構成され、シーケンステーブル20を
更新させることのできる信号を生成する。ユーザがステ
ージを削除することを望む場合は、CPU3によって等
価の手続きが遂行される。
【0133】ステージ間のリンク 図3、5〜7、12および14を参照して、作業スペー
ス10内で2つのステージをリンクする動作を以下にお
いて詳細に説明する。
【0134】画面に表示されたアイコンのポート上でマ
ウス4を「クリッキング」することによってユーザがリ
ンクを形成する意図を知らせると、CPU3は作業スペ
ーステーブル24のそのアイコンについての記録を読み
出し、そのポートに関するフィールドからそのポートに
対するデータのタイプが何であるべきかを判断する。次
にCPU3はそのポート上とユーザによって示されたカ
ーソル位置に線をひき画面上で維持するように表示コン
トローラ2に対して命令し、線を対応する図形形式で表
示することによってデータのタイプを示す(例えば画像
データには太い線)。カーソルを第2のステージのポー
トまたはその近くに位置させることによってユーザがリ
ンクを完成すると、作業スペーステーブル24のそのス
テージについての記録のそのポートに対応するフィール
ドがCPU3によってアクセスされる。ここで、リンク
によって指定されたシーケンスの有効性についての一連
のテストがCPU3によって遂行される。まず。2つの
アイコンのタイプおよびポートが比較され、2つのポー
トの間のある種の接続は一般的に不可能である(例えば
多くの処理動作において、出力ポート同じ動作の入力ポ
ートに接続すべきでない)。第2に、1つの出力ポート
と1つの入力ポートとの間にリンクがあることをチェッ
クする。第3に2つのうちの入力ポートが既に接続され
ていないことをチェックする。第4に接続しようとして
いる入力ポートおよび出力ポートのデータのタイプが同
じであることをチェックする。これらの条件のいずれか
が満足されない場合には、ユーザに対して誤りであるこ
とを示し、例えばCPU3は表示コントローラ2に対し
て、リンクの表現を消去するように命令する。この提案
されたリングが有効のための基準を満たすと、CPU3
は作業スペーステーブル24のこれら2つのステージの
記録にアクセスし、それぞれのポートフィールドに、も
う1つのポートの作業スペーステーブル24におけるア
ドレス(記録およびフィールド番号)を書き込む。
【0135】そしてシーケンステーブル20に保持され
たシーケンスモデルを更新させることを可能にするため
に信号が生成される。この信号はリンクを更新するため
の命令と、リンクされたステージそれぞれの作業スペー
ステーブルレファレンス(記録およびフィールド)とを
含んでいる。2つのステージ間のリンクを切り離すプロ
セスは類似するものである。
【0136】入力データ 図3、5〜7、12および15を参照して、ユーザから
入力命令を受け取った際にユーザインタフェースルーチ
ンを実行するCPU3によって遂行される手続きを以下
に説明する。
【0137】入力を命令するためにユーザはカーソルを
作業スペース領域10の入力ステージまたはその近くに
位置させる。また、その入力ステージに対する入力デー
タを指定する。画像の場合は領域11eおよび11fの
索引からその画像を選択することができる。このアクシ
ョンに応答して、CPU3は表示コントローラ2に対し
て、その画像のグラフィック表現を作業スペース領域1
0に生成するように命令する。
【0138】画像のためのアイコンは、いずれも画面上
の小さなウインドウ内でのその画像の実際の表示である
ことが好ましい。カーソルを画像アイコン上に位置させ
ることによって、ユーザは画像を移動させる要求を示
し、CPU3は表示コントローラ2に対して、カーソル
が入力ステージ達するまで画像をカーソルの下で移動さ
せるように命令する。(別の実施例においては、画像ア
イコン自体がステージとして取り扱われ、他のステージ
へ直接リンクさせられ得る。)本発明の好ましい実施例
においては、出力装置に表示された出力画像は、いずれ
も画像索引領域11eおよび11fを通じて生成された
画像アイコンと全く同様に取り扱われ、さらなる処理へ
の入力を形成するために入力ステージまで画面上をユー
ザによって動かされることができる。カーソル位置が入
力ステージに達すると、CPU3は、その入力ステージ
内に画像アイコンを表示することによってその入力が受
けられたことを示す。次にCPU3は、入力データを書
き込むための命令と(作業スペーステーブル24内の)
入力ステージ記録番号と(入力データにメモリ6からア
クセスすることを可能にする)入力データファイル名ま
たはアドレスとを含んでシーケス記憶装置20を更新す
るための信号を生成する。
【0139】カーソルを入力ステージ上に位置させ、数
値をキーボードからタイプで入れることによって、スカ
ラー入力値を生成することができるが、好ましい方法で
は図2のアイコン12d,12hおよび12i等のスラ
イダバー入力ステージの利用を伴う。このような入力ス
テージを用いて入力を生成または変更するためにはユー
ザはそうする意図を(アイコンのスライダ部分上でマウ
ス4をクリックすることによって)示す。そうすとと、
CPU3は表示コントローラ2に対して、スライダをカ
ーソル位置によって移動するように命令する。
【0140】このデバイスは一定のスカラー値を表示す
るように見えるが、装置がこの入力値に直ちには応答し
ないことが望ましく、これはそうでないと、急速に動く
カーソルが入力値の間断なしの相次ぐ生成の原因とな
り、非常に多数の画像処理動作を引き起こし得るからで
ある。したがってCPU3はカーソルが各位置に留まる
時間の長さをカウントし、カーソルが一旦例えば2分の
1秒間静止したところの示された入力データ値について
動作するようにのみ進む。例えばユーザ入力装置からの
2回目のクリックといった他の信号を用いることもでき
る。
【0141】このようにしてユーザがある入力データ値
を選択したと判断すると、CPU3はスライダの位置を
読み、対応するデータ値を入力として受け入れる。次に
この入力はメモリ6のファイルに書き込まれ、前述と同
様に、シーケンステーブル20の更新を可能にするため
にファイル名が信号で送られる。メモリ6にデータ値を
書き込む代わりに、CPU3はそれに引き続く部分がフ
ァイルアドレスではなく、むしろ実数データで表現され
ていることを示すプリアンブルを含むダミーのファイル
名を形成することができ、入力スカラーデータの実際の
値を含むこのデータファイル名をシーケンス記憶装置2
0を更新するために信号にして送ることができる。この
ような別法はメモリ6のスペースに対して経済的なもの
である一方で、用いられるプログラム構造を複雑なもの
にする。
【0142】出力表示 図3および16を参照して、出力するデータのあること
を示す信号を受信した際に、ユーザインタフェースルー
チン3aの管理の下でCPU3によって遂行される手続
きを、以下で説明する。信号が読まれ、そのデータファ
イル名が、信号によって示された作業スペーステーブル
24のアイコン記録の出力ポートのデータフィールドに
書き込まれる。このような信号データが、そのステージ
の後続ステージの少なくとも1つが出力ステージである
ことをシーケンステーブル20が示す場合にのみ送られ
ることは、前述したことから思い出されるはずである。
作業スペーステーブル記録においてその出力ポートにリ
ンクしているとして示されるアイコンの識別は、例えば
対応する記録に代わるがわるアクセスすることでCPU
3によって調べられ、出力アイコンに出会うとCPU3
は、メモリ6にアクセスし信号によって示されたファイ
ル名の下で格納されたデータを読み出し、表示コントロ
ーラ2に対して、出力ステージの場所で対応する画像を
表示するか、或いは出力アイコンによって指定された何
らかの他の出力装置(例えば別個の高解像度モニタまた
はプリンタ)にデータを書き込むように命令する。この
ようにして、同じポートに複数の出力ステージが接続し
ている場合は、ユーザインタフェースルーチンは評価ル
ーチンへのまたはそこからのそれ以上の信号伝達なしに
それらの出力総てを表示することができる。この「順方
向データ伝播」プロセスは、上述したように、ユーザが
新しいデータ入力をもたらした場合にも遂行され得るも
のである。
【0143】周期的間隔(例えば各パス毎)で、ユーザ
インタフェースルーチン3aは、作業スペーステーブル
24内に保持された全出力アイコンのリストをチェック
することもでき、先行アイコンのためにデータが利用可
能であるかどうかを判断し、利用できる場合には、その
データを該当する出力アイコンにおいて表示する。デー
タ伝播のこのメカニズムは、上述したそれに付加的に、
或いはそれに代えて用いることができる。
【0144】出力表示操作 出力アイコンが、データを外部装置(例えば高解像度ワ
ークステーション)に送ったことを示すものである場合
は、その装置は、例えば画像の部分の輝度またはコント
ラスト変えば等の表示操作制御を含むことが多い。同じ
ように表示装置1に表示された出力画像が、画像データ
それ自体を何らかの方法で変えることなしに、そのビュ
ーの価値を高めるためにユーザによって操作可能であれ
ば効果的である。2つの極めて好ましい操作動作はま
ず、出力表示の大きさが増大または縮小されるスケーリ
ング動作と、次に、ユーザが画像の部分のみを表示のた
めに選択することができる「ズーム」または選択動作で
ある。これら2つの手法の組合せは、ユーザが画像の部
分を選択してからそれを全体の元の大きさにまで拡大す
ることができることから、ユーザにとってさらに有益で
ある。所望の正確な出力形式を選択する際にユーザにさ
らに大きな制御を与えるために、ユーザが変更(例えば
大きさの50%増大)を指定した場合には、その変更は
少しずつ実行される(すなわち画像はその元の大きさか
ら拡大された大きさまでなめらかな増分で成長する)。
画像の外観におけるなめらかな少しずつの変化は、「d
ouble−buffering」等のよく知られた表
示グラフィックス手法を用いてもたらすことができ、例
えば、R.Salmon and M.Slater
「Computer Graphics Syste
ms and Concepts」1987年にAdd
ison Wesleyによって発刊を参照のこと。前
述では、出力画像が表示される様式に影響を与える表示
操作動作を、画像処理動作とは別個のものとして説明し
た。この前者の動作(例えば画像を拡大したり、画像の
特定の部分を表示のために選択したりすること)は画像
自体を変化させないものとして見る人によって認められ
るものであり、実際に、出力データファイル自体はこれ
らの動作によって変更されることはない(これらは一般
に操作された表示画像を含む一時的表示ファイルを作成
し、ユーザが表示の様式を変えた場合には、このファイ
ルを新しいファイルで上書きする)。対照的に、後者の
動作は、新しい持続的な出力画像ファイルを作成する。
【0145】しかし、本発明の好ましい実施例において
本装置は、表示の形状を認識することによって、必要な
画像処理計算の量を削減している。その1つの例は以下
の通りである。ユーザが出力画像の表示を操作して画像
の1部分(例えば画像の1隅)のみを表示するようにす
ると、CPU3は、ユーザインタフェースルーチン3a
の一環として、表示操作を記憶し、表示された画像の部
分の全体画像内での座標を記録する。これらの座標は次
に評価ルーチン3bに渡され、その画像が表示された出
力ステージに関する画像処置リクエストのいずれにおい
ても、画像プロセッサ5に対して発行される画像処理リ
クエストはこの座標を含む。
【0146】したがって、画像プロセッサは、メモリ6
内の各画像データファイルから各座標間にある画素値の
み(およびできれば「windowing」動作が必要
な場合はこれら座標の外側にある隣接する画素値を少
し)を読み、縮小した大きさの出力データファイルを生
成する。したがって、計算動作は縮小された大きさの画
像アレイについてのみ行われ、メモリ6内でのメモリ利
用もより高度なものとなり得る。
【0147】表示のパラメータの何らかの変更は、その
後の出力データおよび中間結果データの消去を必要とす
ることから、勿論、ユーザインタフェースルーチン3a
によって評価ルーチン3bへ信号で知らされる。
【0148】同様に、ユーザによって選択された表示の
操作の他のパラメータを、必要となる処理の量を削減す
るのに利用することができ、例えば、ユーザが単色表示
を選択すると、カラー画素値が画像プロセッサ5に無視
されることが可能であり、ユーザが低解像度表示を選択
すると、計算ステージにおいて相応に低い正確度を用い
ることが可能である。ユーザが望む出力のために必要な
処理のみを遂行することのコンセプトが、求められる出
力を生成するために必要な画像処理動作を遂行するだけ
の上述した原理とおおいに共通するところがあるのは明
らかである。
【0149】複合動作ステージ 上述したように、ステージが実際には複数の複数の個別
の画像処理動作を含むことがある。そのような複合動作
がこの実施例で取り扱われる態様を、図17〜19を参
照して以下に説明する。このような複合ステージを作成
することを決めた場合ユーザは、画面表示の該当する領
域を選択することによって考えられる再使用のためにそ
のステージをセーブしようとするその要求を示す。図1
8において、ユーザインタフェースルーチン3aを実行
しているCPU3は、次に例えばユーザが作業スペース
領域10内で所望のシーケンスの周囲にボックスを描く
ことができるようにするためにカーソルの下で線を形成
することによって、複合ステージとしてセーブすべきシ
ーケンスを定義するようにユーザをうながす。次に、C
PU3は、プロトタイプテーブル23内にその複合ステ
ージのための新しいプロトタイプステージ記録を形成
し、その複合ステージを表現するための新しいアイコン
を割り当てる。また、CPU3は、図17に示すよう
に、アイコン名をつけるようにユーザをうながす。この
プロトタイプ記録は、新しいステージを構成する全ステ
ージのプロトタイプ記録および各ステージ間のリンクを
示すフィールドを(作業スペーステーブル24と同じ様
式で)も含んでいる。
【0150】図19において、ユーザがこの新しいステ
ージをシーケンスに組み入れるために作業スペース10
に呼び出すと、シーケンステーブル20に普通の様式で
記録が書き込まれる。しかし、このシーケンスを評価し
ようとする途中でこのステージに出会うと、その記録を
読んだCPU3は、そのステージの識別を「基本的」動
作として認識することができないことになる。したがっ
て、プロトタイプテーブル23(または評価タスクが別
個のマシンによって遂行される場合はそこに保持される
コピー)の参照が行われて、構成要素ステージのリスト
およびそれらの接続の詳細が読み出される。次に、CP
U3は、各構成要素動作について新しい記録をつけ加え
ることによってシーケンステーブル20を拡張する。こ
の複合ステージに対する元の記録は残るが、その先行者
および後続者フィールドは、それぞれ新しい記録の出力
および入力フィールドに変えられ、事実上はシーケンス
が新しいサブシーケンスを含むために拡張されたように
なる。そして、CPU3は、その離れた地点において、
図7の評価ルーチンに戻る。
【0151】複合動作表示 図20および21を参照して、複合動作の構成要素部分
を、CPU3において実行されるユーザインタフェース
ルーチンの一環として表示する方法を説明する。ユーザ
が領域11cの「inside」領域上にカーソルを位
置させることによって、複合動作の内側(すなわちその
動作に相当する動作のサブシーケンスを定義する各ステ
ージ)をみる要求を信号で知らせた場合は、CPU3
は、(領域11bの内容から)求められたアイコンを判
断し、プロトタイプテーブル23の対応する記録にアク
セスし表示コントローラ2に対して視覚表示1の領域1
1cに求められたアイコンを表示するように命令する。
【0152】図20において、アイコンはこの動作が構
成されるサブシーケンスの表現を含んでいる。図21に
おいて、このルーチンは、命令についてユーザ入力装置
4の出力を走査する。動作の構成要素ステージの1つの
上にカーソルを位置させることによって、その動作をよ
り詳細にみようとする要求を示すことでができる。その
動作自体が複合動作であるかもしれない。ユーザがそう
した場合には、CPU3は、現在表示されているアイコ
ンビューを示すものをスタックメモリ(図示せず)に格
納し、どのステージをユーザが選択したかを判断する。
次に、CPU3は、ステージフィールドのリストを用い
てそのステージについてのプロトタイプテーブル内の記
録にアクセスし、領域11c内に対応するアイコン表示
を表わす。ユーザによって選択された動作自体がステー
ジのシーケンスで構成される複合動作である場合があ
る。
【0153】ここで、ユーザは、このような構成要素ス
テージの1つを選択するか或いは前の表示に戻るかを選
ぶことができ、前者の場合は、現在の表示が前述同様に
スタックされ、新しい表示が生成されることになり、後
者の場合はCPU3はスタックメモリにアクセスし、そ
のスタックから前の表示を引き出す。このようにして、
ユーザは、階層的に下向きにより詳しくざっと目を通す
ことができ、そしてそれから戻ることができる。領域1
1cの適切な領域を介して「comment」命令を選
択することによって、ユーザは図22に示すようにその
アイコンが現在表示されている動作に関する文章フィー
ルドをどの段階においても表示することができ、この場
合、CPU3は、プロトタイプテーブル23内該当する
記録にアクセスし、文章ファイル名フィールドを読み、
そしてメモリ6から文章ファイルにアクセスし、表示コ
ントローラ2に対して領域11cのアイコンの代わりに
その文章を表示するように命令する。
【0154】現在入手可能な画像処理装置の多くが、名
称で呼び出し得るプログラムを定義する命令のシーケン
スを受け入れることができることで、プログラム可能で
ある。ある実施例においては、適切な画像プロセッサ5
のこの機能を利用して、プロセッサ5によって提供され
る処理動作のレパートリを豊かなものにする。これは幾
通りかの方法でなし得るものであるが、1つの例におい
ては、プロトタイプテーブル23に新しいプロトタイプ
ステージが形成されると、評価ルーチンは、シーケンス
の対応する部分を評価しようと試みる。しかし、画像プ
ロセッサ5に画像処理命令を送る代わりに、これらは記
憶装置の命令リストで逆順序で組み立てられる。そうす
ると、それに続く命令が画像プロセッサ5のレパートリ
内で新しい動作として受け入れられるべきことを示し、
且つその新しい動作を知らしめる名称を示す信号が、画
像プロセッサ5に送られる。そして、命令のリストが、
画像プロセッサ5に送られる。
【0155】条件付きステージ 図23において、ユーザは、潜在的入力間または先行ス
テージ間で別の入力の条件によって選択をする条件付き
ステージをシーケンス内に含むことを望むことができ
る。このようなステージは、幾つかの択一的なデータの
ための入力ポートと、1つのデータのための出力ポート
と入力ポートの1つを選択するための制御入力とを備え
たものとして表わされている。
【0156】シーケンスを評価しようとする試みの途中
で、このような条件付きステージの記録に出会うと、C
PU3はまず、制御入力ポートに対してデータが利用可
能であるかどうかを知るために、制御入力ポートフィー
ルドによってポイントされる先行ステージの記録を読み
出す。そのようなデータが利用可能の場合CPU3は、
データの値によって、データ入力ポートフィールドから
ポイントされた先行ステージのうちどれを選択するかを
評価し、そのステージに対する記録を選択する。制御入
力ポートの先行ステージが現在利用可能なデータを有し
ていない場合は、CPU3は、そのステージに対する記
録を選択し、制御入力を試し且つ評価するために進む。
図7は、与えられたステージが条件付きステージあるか
どうかを検査し且つそうである場合にこの方式で進む段
階を含むものとして理解される。
【0157】評価 図24を参照して、評価ルーチン3bの導きの下にCP
U3によって遂行される手続きを、以下に簡単に述べ
る。評価ルーチンは、第1にユーザインタフェースルー
チン3aからチャンネルが読み出されて必要なアクショ
ンがとられ、第2に画像プロセッサ5からのチャンネル
が読出されて必要なアクションがとられる連続的なルー
プを含む。もしある場合には、画像プロセッサ5からの
エラーチャンネルも読出される。
【0158】ユーザインタフェースルーチン3aからの
メッセージがある場合には、図6に示したルーチン(お
よび該当する場合は図9のそれ)が実行され、画像プロ
セッサ5からのメッセージの場合は、図8のルーチンが
実行される。
【0159】リクエストテーブル22は、各リクエスト
について、そのリクエストが画像プロセッサ5に送信さ
れた時点を示すフィールドを付加的に含むことができ
る。この場合、図8に示したルーチンは、CPU3が画
像プロセッサ5から応答信号を受信した時点を判断し、
リクエストテーブル22から経過した時間を判断する付
加的な検査段階を加えることによって変更される。所定
の限界を超える時間が経過した場合は、その応答は無視
され、エントリがリクエストテーブルから削除される。
或いはプロセッサは周期的間隔でリクエストテーブルを
調査し、経過した時間が所定のしきい値を超えたエント
リをリクエストテーブルから削除することができる。こ
のようにして、長くなった時間間隔のためにほぼ間違い
なくもはや必要でないデータは捨てられる。
【0160】この「タイムスタンピング」プロセスは、
評価ルーチンから出力データの可用性を示す指示を受信
した際に、ユーザインタフェースルーチンによって遂行
されることも可能である。
【0161】画像処理 図4において、画像プロセッサ5は、各パス毎に評価ル
ーチン3bからのデータチャンネルが読み出される連続
的ループを実行する。命令の場合は、メモリ6にアクセ
スすることによって該当する画像処理動作が実行され
る。また、命令は、データ操作動作(例えばメモリ6の
特定のファイルを消去する)に関する場合もあり、画像
プロセッサ5は、このような動作も取り扱うように好都
合に構成されている。
【0162】本発明によってもたらされるいくつかの好
ましい処理動作の概要は、以下の通りである。
【0163】「add」 スカラー量に対して:第1の入力を第2のものに加え、
スカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像の点毎の加算を行い、画像出
力を生じる。 詳細:1つの入力が画像お場合、もう1つの入力は画像
或いはスカラー量でなければならず、出力は画像とな
る。
【0164】「minus」 概要: スカラー量に対して:第2の入力を第1のものから減算
し、スカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像の点毎の減算をし、画像を生
じる。
【0165】「times」 スカラー量に対して:入力を一緒に乗算し、スカラ出力
を生じる。 画像に対して:2つの画像の点毎の乗算を行いスカラー
出力を生じる。 詳細:入力の1つが画像の場合、もう1つの入力は、画
像またはスカラー量でなければならず出力は画像とな
る。
【0166】画像の1つがスカラー量の場合、出力は画
像入力と同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさ
の画像であるかのように取り扱われ、各画素が値におい
てスカラー量に等しい。
【0167】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。点毎の乗算がこの位置合せで行われ
る。
【0168】「divide」 概要: スカラー量に対して:第2の入力を第1のものから割リ
ースカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像の点毎の除算−画像出力を生
じる。 詳細:入力の1つが画像の場合、もう1つの入力は画像
またはスカラー量でなければならず、出力は画像入力と
同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさの画像で
あるかのように取り扱われ、各画素がその値においてス
カラー量に等しい。
【0169】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。点毎の除算がこの位置合せで行われ
る。
【0170】第2の入力(いずれかの点において)ゼロ
の場合は、結果はゼロとなる。それに加えて警告メッセ
ージが生成される。〔注意:マシーンによっては、ゼロ
による除算は極めて遅くしたがって画像をゼロで割るこ
とは、それを非ゼロ値で割るよりもずっと長くかか
る。〕「=」 概要: スカラー量に対して:第1の入力が第2のものに等しい
場合は1(真)を戻し、そうでない場合は0(偽)を戻
しスカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像について点毎に等しいことの
検査を行う。 詳細:入力の1つが画像の場合、もう1つの入力は画像
またはスカラー量でなければならず、出力は画像とな
る。
【0171】画像の1つがスカラー量の場合、出力は画
像入力と同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさ
の画像のように取り扱われ、各画素はその値においてス
カラー量に等しい。
【0172】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。点毎の比較がこの位置合せで行われ
る。
【0173】「not」 概要: スカラー量に対して:入力がゼロ(偽)の場合、1
(真)を戻し、そうでない場合は0(偽)を戻し、スカ
ラー出力を生じる。 画像に対して:画像上で各点毎に否定を行い、画像出力
を生じる。 詳細:入力が画像の場合、出力画像は同じ大きさとな
る。
【0174】「<」 スカラー量に対して:第1の入力が第2のものより小さ
い場合に1(真)を戻し、そうでない場合に0(偽)を
戻し、スカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像に対して点毎の“より小”を
行い、画像出力を生じる。 詳細:入力の1つが画像の場合、もう1つの入力は画像
またはスカラー量でなければならず出力は画像となる。
【0175】画像の1つがスカラー量の場合、出力は画
像入力と同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさ
の画像であるかのように取り扱われ、各画素はその値に
おいてスカラー量に等しい。
【0176】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。点毎の比較がこの位置合せで行われ
る。
【0177】「>」 スカラー量に対して:第1の入力が第2のものより大き
い場合に1(真)を戻し、そうでない場合に0(偽)を
戻し、スカラー出力を生じる。 画像に対して:2つの画像に対して点毎の“より大”を
行い、画像出力を生じる。 詳細:入力の1つが画像の場合、もう1つの入力は画像
またはスカラー量でなければならず出力は画像となる。
【0178】画像の1つがスカラー量の場合、出力は画
像入力と同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさ
の画像であるかのように取り扱われ、各画素はその値に
おいてスカラー量に等しい。
【0179】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。点毎の比較がこの位置合せで行われ
る。
【0180】「opening」 高空間周波数の明るい領域を除去する−この領域の大き
さは第2の入力によって制御される。
【0181】「closing」 画像から高空間周波数の暗い領域を除去する−この領域
の大きさは第2の入力によって制御される。
【0182】「dilafe」 画像(第1入力)を与えられた半径(第2入力)の平方
「円面」で拡張させ画像出力を生じる。 詳細:第1入力が画像でなければならず、第2入力はス
カラー量でなければならない。
【0183】出力画像は入力画像と同じ大きさである。
半径=max(0,第2入力)とすると、出力画像の各
点における値は、入力画像の対応する画素を中心とした
直径(2×半径+1)の平方内の各値のうちの最大のも
のとなる。この平方が入力画像のへりと重なる場合は、
画像内の画素のみが検査される。
【0184】「erode」 画像(第1入力)を与えられた半径(第2入力)平方
「円面」で侵食し、画像出力を生じる。
【0185】「fill」 詳細:(2値)画像の穴を充たす。 代表的用法:入力は2値画像である。そうすると、出力
は、つながった領域内の総ての穴を(非ゼロ値で)充た
した2値画像で構成される。 詳細:入力は画像でなければならない。
【0186】出力画像は入力と同じ大きさである。前景
(非ゼロ)画素の値は変えない。画像のへりに四方でつ
ながる背景(ゼロ)画素はゼロのままにされる。その他
は非ゼロ値に設定される。
【0187】「label] 概要:2値画像のつながった領域にラベルをつけ画像出
力を生じる。 詳細:入力は画像でなければならない。これは2値と想
定され即ち、総ての非ゼロ画素が前景とみなされ、総て
のゼロ画素が背景とみなされる。
【0188】ラベルは、それぞれの(4方向で連結す
る)領域に固有の整数識別数をあたえその領域の全画素
をその値に設定する。ラベルの値は1から連結領域の数
までである。背景画素は0に設定される。
【0189】「r on b」 概要:ラベル付けされた2値入力を与えられると画像の
へりに隣する全領域を取り除く。 代表的使用法:入力はラベル付けされた2値画像であ
る。(label参照。)出力は、画像のへりに隣接す
る全領域が0に設定されることを除いて入力に似た画像
で構成される。 詳細:入力は画像でなければならない。
【0190】出力画像は入力画像と同じ大きさのもので
ある。出力画素は、入力画像の端上の画素と同じ値を有
する画素が0に設定されることを除いて、入力画素と同
じ値を有する。
【0191】「truncate」 第3の入力より値の大きい画素は、その値まで切り捨て
られ、総ての他の画素は変えない。〔不必要な暗いまた
は明るいスポットを取り除いたり、表示のコントラスト
を向上させる有用である。〕「extract」 画像の指定された限界内の全区域を抽出し、画像出力を
生じる。 代表的用法:第 の入力はラベル付けされた2値画像で
ある。(label参照。)出力画像は、「第2入力」
を下回る画素または「第3入力」を超える画素の領域の
総てが0に設定されることを除いて、入力に似た画像で
構成される。 詳細:第1入力は画像でなければならなず、第2および
第3入力はスカラーでなければならない。
【0192】出力画像は入力と同じ大きさである。mi
n=第2入力の値、且つmax=第3入力の値とする。
そうすると、出力画素は以下の例外を除いて入力画素と
同じ値を有する。
【0193】与えられた入力値のminより小さい画素
がある場合、対応する出力値は0に設定される。
【0194】与えられた入力値のmaxより大きい画素
がある場合、対応する出力値は0に設定される。
【0195】「modulo」 概要: スカラー量に対して:第1入力を第2入力で割った場合
にその剰余を戻し、スカラ出力を生じる。 画像に対して:2つの画像の点毎のモジュロを行い、画
像出力を生じる。 詳細:
【0196】
【外1】
【0197】入力の1つが画像の場合、もう1つの入力
は画像またはスカラー量でなければならず、出力は画像
となる。
【0198】画像の1つがスカラー量の場合、出力は画
像入力と同じ大きさになる。スカラー入力は同じ大きさ
の画像であるかのように取り扱われ、各画素はその値に
おいてそのスカラー量に等しい。
【0199】入力が両方共に画像の場合、それらの左上
隅が位置合せされ、出力画像は2つの入力の重なりと同
じ大きさになる。この位置合せで点毎のモジュラスが行
われる。
【0200】変化例 ユーザインタフェースおよび評価タスクを画像処理タス
クから分離し、データチャンネルを介して非同期に通信
する特徴が、幾つかの並行な画像処理装置の利用を可能
にし、したがってユーザに対してより速やかな応答をも
たらすことは明らかである。数個のそのような装置が、
評価ルーチン3bを行うCPU3からのデータチャンネ
ルに並列に接続され、メモリ6への総ての共有アクセス
が設定されるかまたは共通のデータファイルアドレスフ
ォーマットについての何らかの配列が決められ評価ルー
チンがデータチャンネルに接続する画像プロセッサの数
にかかわらず機能を別様にする必要をなくすことが可能
である。いくつかのプロセッサが同じリクエストを実行
しようと試みることを防ぐために、各画像プロセッサ5
によって動作するルーチン内にある(よく知られた)コ
ンフリクト解決法が必要である。
【0201】また、評価タスクを実行する上述の方法が
並行した計算にも適していることは明らかである。シー
ケンステーブル20および出力テーブル21を共通の記
憶装置に配置し、数個の先行ステージについて評価が必
要なステージ記録に達すると、(図7に示したように)
各先行ステージを代わるがわるに評価するように進むの
ではなく各先行ステージを評価するために別個のプロデ
ッサを割り当てて、シーケンスの別の「ブランチ」を並
行して評価するようにすることができる。
【0202】上述した評価プロセスがシーケンステーブ
ル20中を出力ステージの記録からデータが利用可能な
ステージへと逆に進み、且つ出力ステージでないステー
ジについて記憶装置26にデータ(このようなデータを
中間結果データという)が記憶され、入力データまたは
シーケンスの定義の変更がそれを無意味にした場合にの
み消去されることから、同じ中間結果データはそれが有
効な間は反復的に再計算されることはなく、画像プロセ
ッサ5によって消費される処理時間は最高に活用され
る。このことは、ユーザに対する応答の速度の点から大
きな利点をもたらし、対話式の装置において効果的であ
る。
【0203】しかし、上述したように単一の画像を表わ
すために必要なデータの量は極めて大きなものになり得
る(一般に1メガバイト程度)ために、画像処理時間が
利用可能な記憶シペースよりも価値が低い場合(例えば
複数の画像処理装置が利用可能であるが、メモリ6の大
きさが限られている場合)は装置を応答の速度よりはむ
しろ記憶容量に対して最適化することが好ましいことが
ある。この場合、シーケンスを評価しようとする試み毎
後に、CPU3画像プロセッサ5に対して、総ての中間
結果データファイルを消去する命令を送信する。したが
って、評価は各試み毎にシーケンスの各出力ステージか
ら関連する入力ステージへ逆に進むことになる。
【0204】最も好ましいのは、装置がメモリ6の充満
度をモニタし、評価ルーチンの動作をそれにしたがって
変えて過剰を防ぐ適応記憶装置利用戦略である。その最
も簡単な形式においては、このような戦略は、記憶装置
充満度の所定状態に達すると(例えばメモリ6が90%
の充満度になると)信号を生成することを伴うものであ
り、それを受信すると、評価ルーチン3bは、簡単に上
述した記憶最適化評価法の動作を開始することになる。
しかし、(出力ステージの前で可変の深度で必要とされ
る)中間結果の変数が、充満度のレベルに応答してメモ
リ6に記憶されるより複雑な構成も容易に実現される。
【0205】本発明を画像処理について説明してきたが
この発明的手法の多くが、シーケンスに組み立てられる
他のタイプのタスクにも適用可能である。
【0206】
【発明の効果】本発明によれば、コンピュータプログラ
ミングの詳細な理解を必要とせずに、ユーザが比較的簡
単にプロセスを選択して、組合せ、変更することができ
る。
【0207】また、ユーザがそのシーケンスにおける中
間プロセスの結果を見ることができ、したがってこのシ
ーケンスを対話方式で変更できる。
【0208】また、画像が大量のデータによって表現さ
れる(例えば画素6K×6K配列が珍しくない)ことか
ら、画像処理および転送が遅くなり得る。したがって画
像処理リリースおよび/または画像データ転送が経済的
なことにある。また、ユーザへの視覚的フィードバック
を伴って関連画像処理動作を特定するシステムを提供す
ることができる。また、本発明は、例えば画像処理とい
ったタスクが必要な場合に必要な程度で遂行されるこの
種のシステムを提供することができる。また本発明の一
面にしたがって、ユーザが視覚的プログラミング(即ち
表示画面上において対象物を操作すること)によって画
像処理動作のシーケンスを組立てることができ、その必
要が生じる(例えば画面出力を生成するたユーザ命令)
までは画像処理が遂行されない画像処理装置が提供でき
る。
【0209】また、不必要な画像処理動作(例えばユー
ザがシーケンスを変更しているときに遂行されしたがっ
て不適切なもの)をしないようにし、したがって画像処
理装置のロードを削減するものであり、このことはユー
ザの動作に対するより速やかな応答を可能にしている。
【0210】本発明の別の一面にしたがって、ユーザへ
の視覚的フィードバックを伴って関連画像処理動作を指
定し、反復的動作の指定を可能にする画像処理システム
が提供される。これは複雑な動作を簡単に指定すること
を可能にすることができる。
【0211】別の一面において、本発明は、表示された
出力画像を画像データを書き直すことなしに操作できる
視覚的にプログラムされた画像処理装置を提供する。こ
れは、ユーザに対して処理の効果についてのより多くの
視覚的フィードバックを与えるものである。
【0212】さらに別の一面において、本発明は、各動
作間の接続の構文法が妥当性についてチェックされる複
数の相互に関連する画像処理動作を視覚的フィードバッ
クを伴って指定するシステムを提供する。
【0213】さらに別の一面において、本発明は、異な
る種類のデータに対して動作する等価ファンクションが
共通の図的表現を与えられる視覚的にプログラムされる
画像処理システムを提供する。これは、ユーザへの視覚
的フィードバックの質を大きく向上させる。
【0214】本発明によってもたらされる視覚的フィー
ドバックの多くの態様が、画像処理動作のシーケンスが
評価、指定、遂行される独特の方法とは無関係であるこ
とが認識される。
【0215】本発明のさらに別の一面においては、ユー
ザに視覚的フィードバックを与えるプロセスを画像処理
動作を評価、指定および遂行するそれらから分離するこ
とが特に効果的である。これらの「ユーザインタフェー
ス」タスク、処理評価/指定タスクおよび画像処理動作
が、それぞれ互いから分離して遂行される。
【0216】また本発明はこの種類のシステムにおいて
は、それぞれのタスクを物理的に分離した装置において
遂行し、各装置を電気通信リンクによって接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがった装置の1つの形態を概略的
に示す図である。
【図2】本発明にしたがった1つの種類の装置によって
つくられた画面表示の一例を示す図である。
【図3】この実施例のユーザインタフェースルーチンの
動作のフローを概略的に示す図である。
【図4】本発明のこの実施例の画像プロセッサ装置の動
作のフローを概略的に示す図である。
【図5】本実施例における各テーブルの内容を概略的に
示す図である。
【図6】この実施例の評価ルーチンの動作のフローを概
略的に示す図である。
【図7】図6のルーチンの評価サブルーチンの動作のフ
ローを概略的に示す図である。
【図8】この実施例の画像処理動作から生じるデータに
応答するルーチンの動作のフローを概略的に示す図であ
る。
【図9】図6のルーチンのデータ消去サブルーチンを示
す図である。
【図10】先行する各図において示された各ルーチン間
の関係を概略的に示す図である。
【図11】上の各図で示した各ルーチン間で渡されるメ
ッセージの内容を概略的に示す図である。
【図12】図3のユーザインタフェースルーチンによっ
て維持される各テーブルの内容を概略的に示す図であ
る。
【図13】新しい処理ステージを作成するための図3の
ユーザインタフェースのサブルーチンの動作のフローを
概略的に示す図である。
【図14】各ステージ間の新しいリンクを作成するため
の図3のユーザインタフェースルーチンのサブルーチン
の動作のフローを概略的に示す図である。
【図15】シーケンスへの入力データを修正するための
図3のルーチンのサブルーチンを概略的に示す図であ
る。
【図16】処理された画像を表示するための図3のルー
チンのサブルーチンの動作のフローを概略的に示す図で
ある。
【図17】本発明のこの実施例によって生成された画面
表示を示す図である。
【図18】複合動作を作成する際のユーザインタフェー
スルーチンの動作のフローを概略的に示す図である。
【図19】このような複合動作を含むシーケンスを評価
する際の評価ルーチン動作のフローを概略的に示す図で
ある。
【図20】本発明のこの実施例によって作成された別の
画面表示を示す図である。
【図21】図20の表示を作成する際のこの実施例のユ
ーザインタフェースルーチンの動作のフローを概略的に
示す図である。
【図22】本発明のこの実施例によって作成された別の
画面表示を概略的に示す図である。
【図23】本発明のこの実施例によって作成された別の
画面表示を概略的に示す図である。
【図24】この実施例の評価ルーチンの動作のフローを
概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 表示装置 2 表示コントローラ 3 CPU 4 ユーザ入力 5 画像プロセッサ 6 メモリ 20 テーブル 21 出力テーブル 22 処理リクエストテーブル 23 プロトタイプテーブル 24 作業スペーステーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト・ポール・オットー イギリス国,サーレイ・ジーユー2・5ワ イディ,ギィルドフォード,サーレイユニ バーシティサーレイリサーチパーク,フレ デリック・サンガー・ロード,ユニット 19、20キヤノン・リサーチ・センタ・ヨー ロッパ・リミテッド内 (72)発明者 上里 泰生 イギリス国,サーレイ・ジーユー2・5ワ イディ,ギィルドフォード,サーレイユニ バーシティサーレイリサーチパーク,フレ デリック・サンガー・ロード,ユニット 19、20キヤノン・リサーチ・センタ・ヨー ロッパ・リミテッド内 (72)発明者 アダム・ビリヤード イギリス国,サーレイ・ジーユー2・5ワ イディ,ギィルドフォード,サーレイユニ バーシティサーレイリサーチパーク,フレ デリック・サンガー・ロード,ユニット 19、20キヤノン・リサーチ・センタ・ヨー ロッパ・リミテッド内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置において、 所定の画像処理動作のレパートリを有し、所定の信号に
    応答して、レパートリからの対応する動作を画像データ
    に対して遂行するように構成された処理手段と、 このような動作の組み立てを明確な順序で遂行のための
    複数のステージとして指定するためのユーザ命令を受け
    入れる手段であって前記組立がその構成要素動作の事前
    の遂行なしに指定できるような構成の手段と、 前記組立のグラフィック表現を表示するための手段とを
    含み、 指定されたステージに対応する画像データの出力を引き
    起こすための画像出力動作を指定するユーザ命令を受け
    入れるように構成されており、 そのような画像出力命令を受けると、出力画像データを
    生成するために指定されたステージに先立つ必要な動作
    のサブシーケンスを遂行することができることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 シーケンスの各ステージについて、その
    ステージの識別を表わすデータと、シーケンス中でその
    ステージに直接に先行するステージまたは複数のステー
    ジの識別を表わすデータとを含む記録を記憶するシーケ
    ンス記憶手段と、 表示命令を受けた後に、指定されたステージについて記
    憶された記録を調べ、且つそのステージに先行するもの
    がある場合にそれらの遂行に引き続いてそのステージを
    遂行できるかどうかを判断し、そうである場合に、これ
    らの先行ステージのそれぞれを同じように調べるように
    構成された評価手段とを含み、 このような各先行ステージが遂行可能な場合に、指定さ
    れたステージへのシーケンスの遂行をさせるために、処
    理手段へ供給するのに適切な所定信号の対応するシーケ
    ンスを生成するように前記評価手段が構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 評価手段は指定されたステージについて
    記録を調べ且つそのステージを遂行することを可能にす
    るデータが利用可能かを判断するようにさらに構成され
    ており、そのステージを遂行可能な場合に、そのステー
    ジを遂行するように処理手段に対して命令するための所
    定の信号を生成するように前記評価手段が構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 評価手段は、画像処理手段によるステー
    ジの遂行の完了を待つことがないように構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 ステージの遂行から生じるデータが、デ
    ータ記憶装置に記憶されることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 データ記憶装置の充満度に依存して所定
    のそのようにして生じたデータのみを記憶することを特
    徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 出力命令を受け取ると動作するように評
    価手段が構成されていることを特徴とする請求項2乃至
    6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 評価手段は、組み立ての修正を指定する
    ユーザ命令に応答して動作するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の装
    置。
  9. 【請求項9】 評価手段は、各ステージが動作する対象
    の画像データの変更を指定するユーザ命令に応答して動
    作するように構成されていることを特徴とする請求項2
    乃至8のいずれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】 無効判断基準に応答して、画像表示動
    作を取り消す手段をさらに含むことを特徴とする先行す
    る請求項のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 無効判断基準は、動作が遂行される対
    象の画像データを変えるユーザ命令を含むことを特徴と
    する請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 無効判断基準は、画像処理動作に先立
    つ組み立ての修正を指定するユーザ命令を含むことを特
    徴とする請求項10または請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 所定の画像処理動作のレパートリを有
    し、所定の信号に応答して、レパートリからの対応する
    動作を画像データに対して遂行するように構成された処
    理手段と、 そのような動作のシーケンスを指定するためのユーザ命
    令を受け入れる手段と、 シーケンスのグラフィック表現を表示する手段とを含
    み、 シーケンスを再帰的なものとして指定することができる
    ような構成であることを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 所定の画像処理動作のレパートリを有
    し、所定の信号に応答してレパートリからの対応する動
    作を画像データに対して遂行するように構成された処理
    手段と、 そのような動作を指定するためのユーザ命令を受け入れ
    る手段と、 動作のグラフィック表現を表示するための手段とを含
    み、 指定された画像データに対するそのような動作の指定さ
    れたシーケンスの遂行から生じる処理が像データのグラ
    フィック表現を表示する手段と、ユーザ命令に応答し
    て、処理画像データを修正することなしにグラフィック
    表現の外観を変化させる表示制御手段とをさらに含むこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 表示制御手段は、処理画像データが関
    連する画像内に、そのグラフィック表現として表示する
    ための領域をユーザが指定することを可能にすることを
    特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 表示制御手段は、ユーザがグラフィッ
    ク表現が表示される大きさを指定することを可能にする
    ことを特徴とする請求項14または請求項15記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 表示制御手段は、グラフィック表現の
    外観をユーザ命令によって指定されたそれに少しずつ変
    化させるように構成されて、比較的なめらかな外観の変
    化をもたらすようにしていることを特徴とする請求項1
    4乃至16のいずれかに記載の装置。
  18. 【請求項18】 グラフィック表現の少なくとも2つの
    別個の態様を同時に変化させるように構成されたことを
    特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の装
    置。
  19. 【請求項19】 指定されたシーケンスの遂行から生じ
    る処理画像データのグラフィック表現の外観を指定する
    ユーザ命令に応答して、処理手段がシーケンスを遂行す
    る対象の画像データを指定するように構成されたことを
    特徴とする請求項14乃至18のいずれかに記載の装
    置。
  20. 【請求項20】 指定された入力画像アレイに対して、
    グラフィック表現として表示される処理画像データの領
    域に対応する入力画像アレイの部分集合のみを処理する
    ように処理手段に対して命令するように装置が構成され
    ていることを特徴とする請求項15に追加した場合の請
    求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 所定の画像処置動作のレパートリを有
    し、所定信号に応答して、レパートリからの対応する動
    作を画像データに対して遂行するように構成された処理
    手段と、 複数のそのような動作を順次の実行のために指定するユ
    ーザ命令を受け入れる手段と、 シーケンスのグラフィック表現を表示する手段とを有
    し、 ユーザ命令を受け入れる手段は、指定された動作がそれ
    の指定された先行者に引き続いて有効に遂行され得るか
    どうかを判断し、且つ遂行され得ない場合は、ユーザに
    対してそう指示するように構成されていることを特徴と
    する画像処理装置。
  22. 【請求項22】 ユーザ命令を受け入れる手段は、指定
    された動作を実行する前に判断するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項21記載の装置。
  23. 【請求項23】 イメージデータのフォーマット以外の
    フォーマットのデータに対する動作を指定するユーザ命
    令も受け入れるように構成され、ユーザ命令を受け入れ
    る手段は、指定された先行者の遂行から生じるデータが
    その動作の遂行のために適切なフォーマットであるかど
    うかを依存して判断するように構成されていることを特
    徴とする請求項22記載の装置。
  24. 【請求項24】 所定の画像処理動作のレパートリを有
    し、所定の信号に応答してレパートリからの対応する動
    作を画像データに対して遂行するように構成された処理
    手段と、 そのような動作を指定するためのユーザ命令を受け入れ
    る手段と、 指定された動作のグラフィック表現を表示する手段とを
    含み、 処理手段は、所定の信号に応答して、非画像フォーマッ
    トで配列されたデータに対して対応する動作を遂行する
    ようにさらに構成されグラフィック表現を表示する手段
    は、与えられた動作を、それが動作するように指定され
    たデータのフォーマットとは事実上無関係な様式で表現
    するように構成されていることを特徴とする画像処理装
    置。
  25. 【請求項25】 グラフィック表現は、線によってリン
    クされた動作の表現を含み、特定のデータフォーマット
    について定義される1つまたはそれ以上の動作を線がリ
    ンクする場合は、前記線のグラフィック表現がそのフォ
    ーマットを示すことを特徴とする請求項24記載の装
    置。
  26. 【請求項26】 所定の画像処理動作のレパートリを有
    し、所定の信号に応答して、レパートリからの対応する
    動作を画像データに対して遂行するように構成された処
    理手段と、 決定した順序で遂行される動作のアセンブリを指定する
    ためのユーザ命令を受け入れるための手段と各動作のグ
    ラフィック表現を表示する手段とを含む画像処理装置で
    あって、 各手段はユーザ命令を周期的に読み取る段階と、命令に
    対応してグラフィック表現を表示する段階とを含む第1
    のプロセスとアセンブリを指定するテーブルを維持する
    段階と、その遂行の順序を決定する段階と、その順序に
    したがってレパートリからの画像処理動作のシーケンス
    の遂行を命令する所定の信号を発行する段階とを含む第
    2のプロセスと、 周期的にそのような命令を受け入れ且つそのような動作
    を遂行する段階を含む第3のプロセスと、 を実行するように構成されたプログラム可能な処理手段
    を含み、 各プロセスが実質的には互いと無関係に実行可能である
    ことを特徴とする画像処置装置。
  27. 【請求項27】 第1および第2のプロセスは、第1の
    プログラム可能な処理手段上で時間的に交互する様式で
    実行され、第3のプロセスは、前記プログラム可能な処
    理手段とは物理的に別個で且つそこへ物理的なデータチ
    ャンネルを介して接続する画像処理手段によって実行さ
    れることを特徴とする請求項26記載の装置。
  28. 【請求項28】 一連の画像処理タスクのステージを指
    定するユーザ命令を受け入れるように構成されたユーザ
    インターフェース手段であって、前記タスクのグラフィ
    ック記号表現を表示し、必要な場合には、前記タスクの
    遂行によって生成されたそれに対応する出力画像データ
    を表示する前記ユーザインターフェース手段と、 前記出力画像データを生成する評価および遂行手段とを
    含み、 ユーザインターフェース手段が、評価および遂行手段と
    は実際的には無関係に動作することを特徴とする画像処
    理装置。
  29. 【請求項29】 所定の画像処理動作のレパートリを有
    する処理手段への接続のためのデータチャンネルへ所定
    の信号を供給するための手段を含むことを特徴とする先
    行する請求項のいずれかに記載の画像処理装置のための
    ユーザ端末装置。
JP22015291A 1991-08-30 1991-08-30 画像処理装置及びユーザ端末装置 Expired - Lifetime JP3238728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22015291A JP3238728B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 画像処理装置及びユーザ端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22015291A JP3238728B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 画像処理装置及びユーザ端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0749935A true JPH0749935A (ja) 1995-02-21
JP3238728B2 JP3238728B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=16746706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22015291A Expired - Lifetime JP3238728B2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 画像処理装置及びユーザ端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3238728B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251603A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 画像処理プログラム作成方法およびそのシステム
JP2007128306A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Omron Corp 画像処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251603A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 画像処理プログラム作成方法およびそのシステム
JP2007128306A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Omron Corp 画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3238728B2 (ja) 2001-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5631974A (en) Image processing
US5917730A (en) Computer implemented object oriented visualization system and method
CA1215795A (en) Dynamic generation and overlaying of graphic windows for multiple active program storage areas
US7269797B1 (en) Mechanism to organize windows in a graphic application
JPH04337843A (ja) プログラム動作表示方法
US5027291A (en) Application exit for potentially pickable primitives in a graphics system
KR20000012137A (ko) 디지털 이미지 처리 장치
JPH09258971A (ja) アイコンプログラミング装置
EP0217048A2 (en) Method for editing a graphic object in an interactive draw graphic system
KR20000016992A (ko) 데이터 처리 장치
KR20000012135A (ko) 디지털 비디오 처리장치
US5995984A (en) Apparatus and method for zoom-in entry of an element in a table
US6392662B1 (en) Draw order preservation in a computer-implemented graphics system
JP3238728B2 (ja) 画像処理装置及びユーザ端末装置
JPH08314679A (ja) アプリケーション管理制御方法
EP0325081B1 (en) Graphical access to statistical processing
EP0315172B1 (en) Automatic program generation method with a visual data structure display
Bovey A debugger for a graphical workstation
JPH08115192A (ja) データ編集処理方法及びそのシステム
JP3083552B2 (ja) 階層編集処理装置
JP2619487B2 (ja) フアイル操作方式
JPH0540590A (ja) マルチウインドウ表示方法及びその装置
JPH01191269A (ja) 画像制御装置
Barlett et al. SIGHT, a satellite interactive graphic terminal
Marovac et al. A network-oriented language—A new approach to network design, using interactive graphics

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071005

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081005

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term