JPH0749913B2 - 潜熱蓄熱装置 - Google Patents

潜熱蓄熱装置

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JPH0749913B2
JPH0749913B2 JP61258849A JP25884986A JPH0749913B2 JP H0749913 B2 JPH0749913 B2 JP H0749913B2 JP 61258849 A JP61258849 A JP 61258849A JP 25884986 A JP25884986 A JP 25884986A JP H0749913 B2 JPH0749913 B2 JP H0749913B2
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heat
heat storage
heat exchanger
latent
latent heat
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勝明 山岸
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は例えばヒートポンプ式空気調和機内に組込ま
れて使用される潜熱蓄熱装置に関する。
(従来の技術) 一般に、ヒートポンプ式空気調和機として第10図に示す
ように冷凍サイクル内に蓄熱装置1を配設したものが考
えられている。第10図中で、2は圧縮機、3は四方切換
え弁、4は室外側熱交換器、5は第1の膨張弁、6は室
内側熱交換器、7は第2の膨張弁、8,9,10,11は電磁開
閉弁である。この場合、従来の蓄熱装置1は第11図に示
すように例えばパラフィン等の潜熱蓄熱材12を充填させ
た容器13内にスパインフィン熱交換器14を装着して蓄熱
装置本体15が形成されている。このスパインフィン熱交
換器14は冷媒管16の外周面に多数のスパインフィン17…
を装着させて形成されている。
また、下表は通常の暖房運転時、蓄熱運転時、暖房運転
の立上り時および除霜運転時等の各運転モードにおける
冷凍サイクル内の電磁開閉弁8,9,10,11の開閉状態を示
すものである。
したがって、通常の暖房運転時には第10図中に実線矢印
で示すように圧縮機2からの吐出冷媒は四方切換え弁3,
電磁開閉弁8,室内側熱交換器6,電磁開閉弁10,第1の膨
張弁5,室外側熱交換器4,四方切換え弁3,圧縮機2の順に
流れ、室内側熱交換器6が凝縮器,室外側熱交換器4が
蒸発器としてそれぞれ機能するようになっている。
また、蓄熱運転時には第10図中に一点鎖線矢印で示すよ
うに圧縮機2からの吐出冷媒は四方切換え弁3,電磁開閉
弁9,蓄熱装置1のスパインフィン熱交換器14,電磁開閉
弁10,室内側熱交換器6,第1の膨張弁5,室外側熱交換器
4,四方切換え弁3,圧縮機2の順に流れ、蓄熱装置1のス
パインフィン熱交換器14および室内側熱交換器6が凝縮
器,室外側熱交換器4が蒸発器としてそれぞれ機能す
る。そのため、蓄熱装置1のスパインフィン熱交換器14
内に導入される高温状態の冷媒ガスとの熱交換によって
容器13内の潜熱蓄熱材12が加熱され、低温状態では凝固
状態で保持される潜熱蓄熱材12がこの熱によって融解さ
れて蓄熱装置本体15内に蓄熱される。
さらに、暖房運転の立上り時には第10図中に二点鎖線矢
印で示すように圧縮機2からの吐出冷媒は四方切換え弁
3,電磁開閉弁8,室内側熱交換器6,第2の膨張弁7,蓄熱装
置1のスパインフィン熱交換器14,電磁開閉弁11,四方切
換え弁3,圧縮機2の順に流れ、室内側熱交換器6が凝縮
器、蓄熱装置1のスパインフィン熱交換器14が蒸発器と
してそれぞれ機能する。そのため、蓄熱装置1内に蓄熱
されている熱量をスパインフィン熱交換器14によって吸
熱し、室内側熱交換器6から放熱させることができる。
この場合、スパインフィン熱交換器14の吸熱作用によっ
て蓄熱装置1内の潜熱蓄熱材12は凝固される。
また、除霜運転時には第10図中に点線矢印で示すように
圧縮機2からの吐出冷媒は四方切換え弁3,電磁開閉弁8,
室内側熱交換器6,第2の膨張弁7,蓄熱装置1のスパイン
フィン熱交換器14,第1の膨張弁5,室外側熱交換器4,四
方切換え弁3,圧縮機2の順に流れる。そのため、この場
合には蓄熱装置1内に蓄熱されている熱量をスパインフ
ィン熱交換器14によって吸熱し、この蓄熱装置1の熱を
室外側熱交換器4の除霜用の熱源および室内側熱交換器
6からの放熱用の熱源として利用することができる。
ところで、暖房運転の立上り時および除霜運転時には蓄
熱装置1側からスパインフィン熱交換器14側への放熱作
用を迅速に行なう必要があるのに対し、蓄熱運転は暖房
運転の終了後、次の暖房運転を開始するまでの間、或い
は次の除霜運転を開始するまでの間の比較的長い時間を
かけることができる。しかしながら、上記従来構成のも
のにあっては蓄熱装置1の蓄熱時および放熱時に同一の
スパインフィン熱交換器14を使用していたので、潜熱蓄
熱材12の融解時間および凝固時間が冷媒の温度によって
一律に決まってしまう問題があった。そのため、長い時
間をかけて蓄熱する場合には蓄熱運転時にスパインフィ
ン熱交換器14内に導入される冷媒の温度を下げる必要が
あるので、冷凍サイクルの構成が複雑化するとともに、
複雑な弁制御が必要になる問題があった。
さらに、通常の暖房運転、蓄熱運転、暖房の立上り運転
および除霜運転等の各運転モードの切換え操作に対応さ
せて蓄熱装置1内のスパインフィン熱交換器14内を流れ
る冷媒の流路を切換えるために冷凍サイクルの構成が複
雑になる問題があるとともに、通常の暖房運転、蓄熱運
転、暖房の立上り運転および除霜運転等の各運転モード
の切換え操作時に多数の電磁開閉弁8,9,10,11の切換え
作業が必要になり、その操作が複雑化する問題もあっ
た。
(発明が解決しようとする問題点) 従来構成のものにあっては潜熱蓄熱材12の融解時間およ
び凝固時間を適正な状態に制御することができないう
え、通常の暖房運転、蓄熱運転、暖房の立上り運転およ
び除霜運転等の各運転モードの切換え操作に対応させて
蓄熱装置1内のスパインフィン熱交換器14内を流れる冷
媒の流路を切換えるために冷凍サイクルの構成が複雑に
なる問題があるとともに、各運転モードの切換え操作時
に多数の電磁開閉弁8,9,10,11の切換え作業が必要にな
り、その操作が複雑化する問題もあった。
この発明は冷凍サイクルの構成の簡略化を図ることがで
きるとともに、蓄熱時に潜熱蓄熱装置本体内の潜熱蓄熱
材全体に亙り略均一状態で加熱してその熱効率の向上を
図ることができ、加えて潜熱蓄熱材の融解時間および凝
固時間を適正な状態に正確に制御することができる潜熱
蓄熱装置を提供することを目的とするものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明は潜熱蓄熱材を充填させた潜熱蓄熱装置本体の
容器内に、前記潜熱蓄熱材から吸熱する吸熱側熱交換器
を構成する複数の伝熱管を鉛直方向に並設させるととも
に、前記潜熱蓄熱材を加熱する加熱側熱交換器を構成す
る複数の伝熱管を鉛直方向に一定間隔で、かつ、前記加
熱側熱交換器の伝熱面積を吸熱側熱交換器の伝熱面積よ
りも小さくする状態で、前記吸熱側熱交換器の複数の伝
熱管の近傍部位に並設させたものである。
(作用) 加熱側熱交換器内への冷媒流入時には低温時に凝固状態
で保持される潜熱蓄熱材を加熱側熱交換器内に流入され
る高温冷媒との熱交換によって融解等の相変化させて蓄
熱し、吸熱側熱交換器内への冷媒流入時にはこの吸熱側
熱交換器内に流入れる低温冷媒との熱交換によって潜熱
蓄熱材を凝固等の相変化させて放熱する。さらに、潜熱
蓄熱装置本体内に鉛直方向に並設させた吸熱側熱交換器
の伝熱管の近傍部位に加熱側熱交換器の伝熱管を鉛直方
向に一定間隔で並設させることにより、蓄熱時に潜熱蓄
熱装置本体内の潜熱蓄熱材全体に亙り略均一状態で加熱
してその熱効率の向上を図るとともに、加熱側熱交換器
の伝熱面積を吸熱側熱交換器の伝熱面積よりも小さくす
ることにより、潜熱蓄熱材の融解時間を長く、凝固時間
を短くする状態に適正に制御するようにしたものであ
る。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を第1図乃至第7図を参照し
て説明する。第1図はこの発明の潜熱蓄熱装置21を組込
んだヒートポンプ式冷凍サイクル全体の概略構成を示す
もので、22は圧縮機、23は四方切換え弁、24は室外側熱
交換器、25は膨張弁、26は室内側熱交換器、27は電磁開
閉弁、28はキャピラリィチューブである。この場合、潜
熱蓄熱装置21は例えば相変化温度(融点)が45℃程度の
パラフィン等の潜熱蓄熱材29を充填させた共通の容器30
内に凝縮器として機能する加熱側熱交換器31および蒸発
器として機能する吸熱側熱交換器32をそれぞれ装着させ
て潜熱蓄熱装置本体33が形成されている。
また、ヒートポンプ式冷凍サイクルは圧縮機22、潜熱蓄
熱装置21の加熱側熱交換器31、四方切換え弁23、室内側
熱交換器26、膨張弁25、室外側熱交換器24が順次連結さ
れて暖房用の主回路Aが形成されている。さらに、この
暖房用の主回路Aの室内側熱交換器26と膨張弁25との間
にはバイパス回路Bの一端が連結されている。このバイ
パス回路Bには電磁開閉弁27、キャピラリィチューブ2
8、潜熱蓄熱装置21の吸熱側熱交換器32が順次連結され
ている。そして、このバイパス回路Bの他端は暖房用の
主回路Aの膨張弁25と室外側熱交換器24との間に連結さ
れている。なお、このバイパス回路Bの他端側には主回
路A側からバイパス回路B側への冷媒の逆流を防止する
逆止弁34が介設されている。また、バイパス回路Bの電
磁開閉弁27は通常の暖房運転時、蓄熱運転時、暖房運転
の立上り時および除霜運転時等の各運転モードに応じて
開閉操作されるようになっており、通常の暖房運転時お
よび蓄熱運転時にはこの電磁開閉弁27が閉塞状態で保持
されるとともに、暖房運転の立上り時および除霜運転時
にはこの電磁開閉弁27が開放状態に切換え操作されるよ
うになっている。したがって、通常の暖房運転時および
蓄熱運転時には第1図中に実線矢印および一点鎖線矢印
で示すように圧縮機22からの吐出冷媒は潜熱蓄熱装置21
の加熱側熱交換器31、四方切換え弁23、室内側熱交換器
26、膨張弁25、室外側熱交換器24、四方切換え弁23、圧
縮機22の順に流れる。さらに、暖房運転の立上り時およ
び除霜運転時には同図中に二点鎖線矢印および点線矢印
で示すように圧縮機22からの吐出冷媒は潜熱蓄熱装置21
の加熱側熱交換器31、四方切換え弁23、室内側熱交換器
26、電磁開閉弁27、キャピラリィチューブ28、潜熱蓄熱
装置21の吸熱側熱交換器32、逆止弁34、室外側熱交換器
24、四方切換え弁23、圧縮機22の順に流れる。
一方、第2図は潜熱蓄熱装置本体33の内部の概略構成を
示すものである。この場合、加熱側熱交換器31および吸
熱側熱交換器32は第3図に示すように冷媒管35の外周面
に多数のスパインフィン36…を装着させたスパインフィ
ン熱交換器によって形成されている。また、吸熱側熱交
換器32の冷媒管35は上,下方向(鉛直方向)に並設され
た複数の直線状の伝熱管37…と上,下の伝熱管37,37間
を連結する複数の円弧形状の伝熱管とによって略つずら
折状に屈曲形成されている。さらに、加熱側熱交換器31
の冷媒管35も略同様に上,下方向(鉛直方向)に並設さ
れた複数の直線状の伝熱管38…と上,下の伝熱管38,38
間を連結する複数の円弧形状の伝熱管とによって略つず
ら折状に屈曲形成されている。この場合、吸熱側熱交換
器32の直線状伝熱管37…の数は加熱側熱交換器31の直線
状伝熱管38…の数よりも多く配設されており、加熱側熱
交換器31の各直線状伝熱管38は複数の吸熱側熱交換器32
の直線状伝熱管37…群間に一定間隔Z0で配置されてい
る。したがって、加熱側熱交換器31の伝熱面積は吸熱側
熱交換器32の伝熱面積よりも小さくなるように設定され
ている。なお、第2図中で、31aは加熱側熱交換器31の
冷媒流入端、31bは加熱側熱交換器31の冷媒流出端、32a
は吸熱側熱交換器32の冷媒流入端、32bは吸熱側熱交換
器32の冷媒流出端である。
次に、上記構成の作用について説明する。まず、通常の
暖房運転時および蓄熱運転時には圧縮機22からの吐出冷
媒は潜熱蓄熱装置21の加熱側熱交換器31、四方切換え弁
23、室内側熱交換器26、膨張弁25、室外側熱交換器24、
四方切換え弁23、圧縮機22の順に流れる。そのため、加
熱側熱交換器31内には圧縮機22から吐出された高温状態
の冷媒ガスが流入するので、加熱側熱交換器31内を流れ
る高温冷媒との熱交換によって低温時には例えば凝固状
態で保持される潜熱蓄熱材29が融解され、この状態で圧
縮機22から吐出された高温状態の冷媒ガスの熱量の一部
を潜熱蓄熱装置本体33内に蓄熱することができる。な
お、第4図は潜熱蓄熱材29として相変化温度(融点)が
45℃のパラフィンを使用した場合の加熱側熱交換器31の
各スパインフィン36…の内側部分に対応する部分に充填
された潜熱蓄熱材29の融解時間t0と冷媒温度Tとの関
係を示すものである。さらに、第5図は加熱側熱交換器
31の各スパインフィン36…の外側部分に対応する部分に
充填された潜熱蓄熱材29の融解時間t0′と加熱側熱交換
器31の直線状伝熱管38…の配設間隔Zとの関係を示す
ものである。したがって、これらの第4図および第5図
を用いて加熱側熱交換器31の直線状伝熱管38…の配設間
隔Z0を求めることができる。すなわち、冷媒温度T
仮定して第4図から加熱側熱交換器31の各スパインフィ
ン36…の内側部分に対応する部分に充填された潜熱蓄熱
材29の融解時間t0を求め、この融解時間t0を所望の蓄熱
時間から引いて加熱側熱交換器31の各スパインフィン36
…の外側部分に対応する部分に充填された潜熱蓄熱材29
の融解時間t0′を求め、次に第5図を使って加熱側熱交
換器31の直線状伝熱管38…の配設間隔Z0を計算する。こ
の場合、加熱側熱交換器31の直線状伝熱管38…の配設間
隔Z0は次式の通りである。
ここで、α:冷媒の管内熱伝達率,Api:伝熱管38内面
積,T:冷媒温度,T:相変化温度(融点),α:潜
熱蓄熱材29の液相の熱伝達率,Apo:Api+Af・ηf,Af:フ
ィン表面積,ηf:フィン効率,A:潜熱蓄熱材29の液相,
固相界面の伝熱面積,ρ:潜熱蓄熱材29の液相の密
度,L:潜熱蓄熱材29の融解潜熱 なお、この式はパラフィン以外の潜熱蓄熱材29を用いた
場合やスパインフィン熱交換器以外の熱交換器を使用し
た場合にも適用することができる。この場合、スパイン
フィン熱交換器以外の熱交換器でもフィンが接触してい
る部分の潜熱蓄熱材29の融解時間はフィンが接触してい
ない部分よりも早いと考えられるので、実用上は所望の
蓄熱時間=t0′と近似して前式から加熱側熱交換器31の
直線状伝熱管38…の配設間隔Z0を計算することができ
る。なお、プレートフィンを使用した場合には潜熱蓄熱
装置本体33内の潜熱蓄熱材29の大部分がフィンの内側に
なるが、伝熱管38…からの距離が大きくなるにしたがっ
てフィン効率が小さくなるので、有効伝熱面積が小さく
なり、フィンの外側の融解時間を示す前式を近似的に使
うことができる。
また、暖房運転の立上り時および除霜運転時には圧縮機
22からの吐出冷媒は潜熱蓄熱装置21の加熱側熱交換器3
1、四方切換え弁23、室内側熱交換器26、電磁開閉弁2
7、キャピラリィチューブ28、潜熱蓄熱装置21の吸熱側
熱交換器32、逆止弁34、室外側熱交換器24、四方切換え
弁23、圧縮機22の順に流れる。そのため、この場合には
室内側熱交換器26から流出された低温状態の冷媒液が電
磁開閉弁27およびキャピラリィチューブ28を順次介して
潜熱蓄熱装置21の吸熱側熱交換器32内に流入する。この
ように潜熱蓄熱装置21の吸熱側熱交換器32内に低温状態
の冷媒液が流入するとこの吸熱側熱交換器32内を流れる
低温冷媒との熱交換によって潜熱蓄熱装置本体33内に蓄
熱されている熱が放熱される。さらに、この放熱作用に
ともない潜熱蓄熱装置本体33内の温度が低下し、潜熱蓄
熱材29が凝固する。なお、第6図は潜熱蓄熱材29として
相変化温度(融点)が45℃のパラフィンを使用した場合
の加熱側熱交換器31の各スパインフィン36…の内側部分
に対応する部分に充填された潜熱蓄熱材29の凝固時間t
と冷媒温度Tとの関係を示すものである。さらに、
第7図は加熱側熱交換器31の各スパインフィン36…の外
側部分に対応する部分に充填された潜熱蓄熱材29の凝固
時間t′とフィン先端からの距離X′との関係を示す
ものである。これらの第6図および第7図からも明らか
なように潜熱蓄熱材29の凝固時間は冷媒温度Tによっ
て異なり、また加熱側熱交換器31の各スパインフィン36
…の内側部分に対応する部分に充填された潜熱蓄熱材29
の凝固時間tに比較して加熱側熱交換器31の各スパイ
ンフィン36…の外側部分に対応する部分に充填された潜
熱蓄熱材29の凝固時間t′が極端に大きくなることが
わかる。
そこで、上記構成のものにあっては潜熱蓄熱材29を充填
させた共通の容器30内に加熱側熱交換器31および吸熱側
熱交換器32をそれぞれ装着させて潜熱蓄熱装置本体33を
形成したので、バイパス回路B内に介設された単一の電
磁開閉弁27の開閉操作にともない通常の暖房,蓄熱運転
状態と暖房運転の立上り,除霜運転状態とを切換え操作
することができる。そのため、従来のように蓄熱時およ
び放熱時に同一のスパインフィン熱交換器を使用する場
合に比べて冷凍サイクル全体の構成の簡略化および操作
の容易化を図ることができる。さらに、吸熱側熱交換器
32の直線状伝熱管37…の数を加熱側熱交換器31の直線状
伝熱管38…の数よりも多く配設し、加熱側熱交換器31の
各直線状伝熱管38を複数の吸熱側熱交換器32の直線状伝
熱管37…群間に一定間隔Z0で配置して加熱側熱交換器31
の伝熱面積を吸熱側熱交換器32の伝熱面積よりも小さく
なるように設定したので、潜熱蓄熱材29の融解時間を長
く、凝固時間を短くすることができ、従来のように蓄熱
時および放熱時に同一のスパインフィン熱交換器を使用
する場合に比べて潜熱蓄熱材29の融解時間および凝固時
間を適正な状態に制御することができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、第8図に示すように加熱側熱交換器31およ
び吸熱側熱交換器32の各伝熱管37,38の外周面側に突設
させたスパインフィン36…を潜熱蓄熱装置本体33の容器
30内全域に配設させる構成にしてもよい。この場合には
特に潜熱蓄熱装置本体33内の潜熱蓄熱材29からの放熱時
間および蓄熱時間を一層短縮することができ、潜熱蓄熱
装置本体33内の熱をさらに有効に利用することができる
とともに、熱損失の低減を図ることができる。また、第
9図に示すように潜熱蓄熱装置本体33の容器30内の加熱
側熱交換器31および吸熱側熱交換器32の各スパインフィ
ン36…等の熱交換フィンが存在しない潜熱蓄熱材29の充
填空間41内に例えば金網等の別個の伝熱部材42を充填さ
せてもよい。この場合には伝熱部材42によって潜熱蓄熱
材29と加熱側熱交換器31および吸熱側熱交換器32の各ス
パインフィン36…等の熱交換フィンとの間の伝熱効果を
高めることができ、潜熱蓄熱装置本体33内の潜熱蓄熱材
29からの放熱時間および蓄熱時間を短縮することができ
る。さらに、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
[発明の効果] この発明によれば潜熱蓄熱材を充填させた潜熱蓄熱装置
本体に加熱側熱交換器および吸熱側熱交換器をそれぞれ
装着させたので、蓄熱時および吸熱時に同一の熱交換器
を使用する場合に比べて冷凍サイクル全体の構成を簡略
化し、操作の容易化を図ることができる。
さらに、潜熱蓄熱装置本体内に鉛直方向に並設させた吸
熱側熱交換器の伝熱管の近傍部位に加熱側熱交換器の伝
熱管を一定間隔で並設させたので、潜熱蓄熱装置本体内
の潜熱蓄熱材全体に亙り略均一状態で加熱することがで
き、その熱効率の向上を図ることができる。
また、加熱側熱交換器の伝熱面積を吸熱側熱交換器の伝
熱面積よりも小さくしたので、潜熱蓄熱材の融解時間を
長く、凝固時間を短くするように適正に制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図はこの発明の一実施例を示すもので、
第1図はこの発明の潜熱蓄熱装置を組込んだヒートポン
プ式冷凍サイクル全体の概略構成図、第2図は潜熱蓄熱
装置本体の要部構成を示す縦断面図、第3図はスパイン
フィン熱交換器の要部構成を示す横断面図、第4図はス
パインフィンの内側部分と対応する部分に充填された潜
熱蓄熱材の融解時間t0と冷媒温度Tとの関係を示す特
性図、第5図はスパインフィンの外側部分に対応する部
分に充填された潜熱蓄熱材の融解時間t0′と加熱側熱交
換器の直線状伝熱管の配設時間Z0との関係を示す特性
図、第6図はスパインフィンの内側部分に対応する部分
に充填された潜熱蓄熱材の凝固時間tとの冷媒温度T
との関係を示す特性図、第7図はスパインフィンの外
側部分に対応する部分に充填された潜熱蓄熱材の凝固時
間t′とフィン先端からの距離X′との関係を示す特
性図、第8図および第9図はそれぞれ異なる別の実施例
を示す要部の縦断面図、第10図および第11図は従来例を
示すもので、第10図は蓄熱装置を組込んだヒートポンプ
式冷凍サイクル全体の概略構成図、第11図は潜熱蓄熱装
置本体の要部構成を示す縦断面図である。 29……潜熱蓄熱材、30……容器、31……加熱側熱交換
器、32……吸熱側熱交換器、33……潜熱蓄熱装置本体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜熱蓄熱材を充填させた潜熱蓄熱装置本体
    の容器内に、前記潜熱蓄熱材から吸熱する吸熱側熱交換
    器を構成する複数の伝熱管を鉛直方向に並設させるとと
    もに、前記潜熱蓄熱材を加熱する加熱側熱交換器を構成
    する複数の伝熱管を鉛直方向に一定間隔で、かつ、前記
    加熱側熱交換器の伝熱面積を吸熱側熱交換器の伝熱面積
    よりも小さくする状態で、前記吸熱側熱交換器の複数の
    伝熱管の近傍部位に並設させたことを特徴とする潜熱蓄
    熱装置。
  2. 【請求項2】前記加熱側熱交換器は前記伝熱管の外周面
    側に熱交換フィンを突設させ、かつ鉛直方向に並設させ
    る前記伝熱管の配置間隔Z0を、α:伝熱管内の冷媒の
    管内熱伝達率、Api:伝熱管の内面積、T:伝熱管内
    の冷媒温度、T:相変化温度(融点)、α:潜熱蓄
    熱材の液相の熱伝達率、APo:Api+Af・ηf、Af:熱交
    換フィンのフィン表面積、ηf:熱交換フィンのフィン効
    率、A:潜熱蓄熱材の液相、固相界面の伝熱面積、ρ
    潜熱蓄熱材の液相の密度、L:潜熱蓄熱材の融解潜熱、
    t0′:潜熱蓄熱材の融解時間としたときに の関係に設定したものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の潜熱蓄熱装置。
  3. 【請求項3】潜熱蓄熱装置本体は容器内の加熱側熱交換
    器および吸熱側熱交換器の各熱交換フィンが存在しない
    潜熱蓄熱材の充填空間内に別個の伝熱部材を充填させた
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の潜熱蓄熱装置。
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