JPH074968U - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JPH074968U
JPH074968U JP3454793U JP3454793U JPH074968U JP H074968 U JPH074968 U JP H074968U JP 3454793 U JP3454793 U JP 3454793U JP 3454793 U JP3454793 U JP 3454793U JP H074968 U JPH074968 U JP H074968U
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spool
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巧 石原
茂 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、操作機構との接合端をスプール本
体の加工と同一行程でより簡単に加工でき、しかもピン
穴の穿設時にカエリの少ないスプール弁を提供する。 【構成】 スプール1の一端部に、軸方向に穿設された
キリ孔3と、このキリ孔3からスプール1の外周の両側
にいたる部分を一定の幅で軸方向にエンドミルで削り取
ることによって形成しれた縦溝4と、スプール1の外周
からこの縦溝4と直行する方向に穿設されたピン孔5と
からなるカップリング部を形成し、操作機構の端部に設
けた凸形継手をこの縦溝4に嵌合させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液圧機械、建設機械、産業車両、特殊車両等、液圧の切換え操作に よって作動する機構を備えた装置において、その切換え操作に利用されるスプー ル弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、流体の流路等を切換える場合にスプール弁が用いられる。図4は従来 のスプール弁を用いた一例を示すもので、スプール弁20には液圧源に連通する 高圧ポート26Hと2カ所の出口側ポート26L、26L’及びタンクポート2 7が設けられ、これらのポートはスプール21が摺動するボディ穴28内に開口 している。
【0003】 スプール21は複数のランド部21aとこれらのランド部間に設けられている 溝部21bからなり、ランド部21aは上記ポートの開口部を閉塞し、溝部21 bは上記ポートの開口部と開口部を互いに連通させる。例えば、スプール21が 右に移動すると、高圧ポート26Hと出口側ポート26Lが連通するとともに、 タンクポート27と出口ポート26L’が連通するので、出口側ポート26Lに 高圧の液体が流れ、出口側ポート26L’の液体はタンクに排出される。逆にス プール21が左に移動すると、高圧ポート26Hと出口側ポート26L’が連通 し、タンクポート27と出口側ポート26Lが連通するので、出口側ポート26 L’に高圧の液体が流れ、出口側ポート26Lの液体はタンクへ排出される。そ して、上記スプール21の軸方向の駆動はカップリング部Cを介してスプール2 1に連結される操作機構(図4では不図示)により行われる。この操作機構は、 レバー等を介して手動により、また電動によって、スプール21を駆動操作する ものである。
【0004】 ここで、従来、スプール21と操作機構は、このスプール21と操作機構の終 端部(カップリング部)を図5及び図6に示すように加工することで連結されて いた。すなわち、図5はスプールの終端部22を示す図で、図5(a)はその側 面図を、また図5(b)はその正面図を示す。図において、終端部22の軸心か ら一定の幅で軸方向に縦溝24を形成した二山クレビス26が設けられ、この二 山クレビス26の外周の両側からこの縦溝24とは垂直方向に円筒状のピン穴2 5が穿設されている。一方、図6は操作機構33の終端部を示す図で、端部に長 形凸部33aが突設され、この長形凸部33aの中央付近に操作機構側ピン穴3 3bが穿設されている。そして、この長形凸部33aをスプール21の縦溝24 に嵌挿し、それぞれのピン穴25、33bに不図示のピンを嵌合させることによ ってスプール21と操作機構33とを連結していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、スプール21の終端部22を図5に示す二山クレビス26に加 工するには、図7に示すようにノコギリ刃等によって切り込みを繰り返す重切削 が必要となるため、図4におけるスプール21のランド部21a及び溝部21b の加工とは別行程の加工が必要となり、しかも前記スプール21のランド部21 a等の本体の加工よりも多大な時間と労力を要するという問題があった。
【0006】 また、重切削を行う関係上、ピン穴25は縦溝24を形成した後に穿設しなけ ればならず、この場合、縦溝24とピン穴25とが交わった部分は平面状となる ため、その部分にカエリが生じ易くなる。そして、このカエリはブラシ等によっ てその部分を研磨しなければ取り除けないため、このカエリの除去に多大な時間 と労力を要するという問題があった。
【0007】 そこで、本考案はこれらの問題点を解消するために創案されたものであって、 スプールの終端部即ちカップリング部の加工をスプール本体の加工と同一行程で より簡単になしえ、しかもピン穴の穿設時にカエリの少ないスプールを提供する ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、弁本体のボディ穴内に軸方向摺動可能に配置され、カップリング機 構を介して操作機構に接合されるスプールを備え、 前記スプールの一端部に、軸方向に穿設されたキリ孔と、このキリ孔から前記 スプールの外周の両側にいたる部分を一定の幅で軸方向にエンドミルで削り取る ことによって形成された縦溝と、前記スプールの外周から前記縦溝と直行する方 向に穿設されたピン孔とからなるカップリング部を形成し、前記操作機構の端部 に設けた凸形継手を前記縦溝に嵌合させるようにしたことを特徴とするスプール 弁。
【0009】
【作用】
本考案の一実施例を示す図2、図3を用いて、本考案の作用を説明する。 本考案のスプール弁によればスプール1の終端部2から軸方向にキリ穴3を穿 設することによって、エンドミルとスプール1とをそれぞれの軸芯が直行して交 わる位置に配置し、そのまま両者を相対的に接近させれば、キリ穴3からスプー ル1の外周の両端にいたる部分を一定の幅で削り落とすことが可能となるため、 重切削によらずに縦溝4が形成できる。また、ピン穴5とキリ穴3との交わり部 が曲線になるため、ピン穴加工時にカエリがほとんど生じることがなく、またカ エリが生じた場合であっても、キリ穴3を穿設するのに用いたドリルをキリ穴3 に嵌挿すれば簡単にカエリの除去ができる。
【0010】
【実施例】
本考案のスプール弁の一実施例であるスプールを図1〜図3を用いて説明する 。 図1はスプール1全体の概略図であり、弁本体の圧力通路を遮断するランド部 11、この圧力通路を連通させる溝部12、及びスプール1と操作機構とを連結 するよう加工された終端部2から構成される。そして、スプール1のランド部1 1、溝部12及び終端部2は旋盤で、また流路の切換え時等に生じるショックを 低減するランド部12に設けられたノッチ(不図示)はエンドミルによって簡単 に加工できる。
【0011】 図2は終端部2の詳細を示す図で、図2(a)は終端部2の側面図を、また図 2(b)は終端部2の正面図を示す。図で1はスプール、2はスプール1の終端 部、3はこの終端部2の正面より軸方向に穿設されたキリ穴で、4はこのキリ穴 3からスプール1の外周の両側にいたる部分を一定の幅で軸方向にエンドミルで 削り取ることによって形成した縦溝であり、この縦溝4の軸方向深さはキリ穴3 の軸方向の深さと略同一である。5はスプール1の外周から軸芯方向にキリ穴3 を横断して他端へ貫通する円筒状のピン穴である。そして、図6に示す操作機構 33の端部に突設した長形凸部33aをスプール1の縦溝4に嵌挿し、それぞれ のピン穴5、33bに不図示のピンを嵌合させることによってスプール1と操作 機構33とが連結される。
【0012】 ここで、以上の構成を有する終端部2の加工方法について説明すると、まず、 終端部2の正面の軸芯位置から軸方向に終端部2の略軸方向長さだけキリ穴3を 穿設する。このキリ穴3は所定径のドリルによって簡単に穿設することができる 。次に、図3に示すように、エンドミルとスプール1とをそれぞれの軸芯が直行 して交わる位置に配置し、その状態で両者を接近させる方向にエンドミルの送り 動作を行う。これにより、キリ穴3からスプール1の外周の両側にいたる部分が 一定の幅で削り取られ、縦溝4が形成される。なお、縦溝4の軸方向深さはキリ 穴3の軸方向深さと略同一長さだけ形成する。次に終端部2の外周から軸芯方向 に向けてかつ縦溝4とは垂直方向にキリ穴3を横断して他端へ貫通する円筒状の ピン穴5を穿設する。このピン穴5もキリ穴3の場合と同様に、所定径のドリル によって簡単に穿設することができる。
【0013】 このように本考案にかかるカップリング部は、縦溝4をエンドミルによって形 成できるため終端部2の加工がスプール1の本体であるランド部11、溝部12 等の加工と同一行程で成し得る。このため、スプール1の加工に重切削を必要と せずスプール1全体の加工時間を大幅に低減することができる。また、キリ穴3 を横断してピン穴5を穿設したため、ピン穴5とキリ穴3との交わり部が曲線に なり、ピン穴5の穿設時にその交わり部分でカエリがほとんど生じず、また、た とえカエリが生じた場合であっても、キリ穴3を穿設したドリルをキリ穴3に嵌 挿することにより、簡単にカエリを除去することができる。従って、従来このカ エリを除去するのに要していた行程を省略することができ、スプール全体の加工 時間が大幅に低減できる。さらに、スプール1の終端部に溝加工を施した後であ ってもキリ穴3を利用してセンタ穴を用いた研削加工も可能となる。
【0014】
【考案の効果】
本考案のスプール弁によれば、操作機構とのカップリング部の加工をスプー の本体であるランド部、溝部等の加工と同一行程で成し得ることから重切削を必 要せず、しかも、キリ穴を横断してピン穴を穿設したことからカエリの除去処理 がほとんど不要になるためスプール全体の加工時間が大幅に低減される。さらに 、スプールの終端部に溝加工を施した後であってもキリ穴をセンタ穴として用い た研削加工も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるスプール弁の全体図で
ある。
【図2】本考案の要部であるスプールの終端部の一実施
例を示す図である。
【図3】エンドミルによる縦溝の加工時の状態を示す図
である
【図4】スプール弁の全体図である。
【図5】従来のスプールの終端部を示す図である。
【図6】操作機構のスプールとの接合端を示す図であ
る。
【図7】ノコギリ刃による縦溝の加工時の状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 スプール 2 終端部 3 キリ穴 4 縦溝 5 ピン穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体のボディ穴内に軸方向摺動可能に
    配置され、カップリング機構を介して操作機構に接合さ
    れるスプールを備え、 前記スプールの一端部に、軸方向に穿設されたキリ孔と
    このキリ孔から前記スプールの外周の両側にいたる部分
    を一定の幅で軸方向にエンドミルで削り取ることによっ
    て形成された縦溝と前記スプールの外周から前記縦溝と
    直行する方向に穿設されたピン孔とからなるカップリン
    グ部を形成し、前記操作機構の端部に設けた凸形継手を
    前記縦溝に嵌合させるようにしたことを特徴とするスプ
    ール弁。
JP3454793U 1993-06-25 1993-06-25 スプール弁 Expired - Lifetime JP2550901Y2 (ja)

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JP3454793U JP2550901Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 スプール弁

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JP3454793U JP2550901Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 スプール弁

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Publication Number Publication Date
JPH074968U true JPH074968U (ja) 1995-01-24
JP2550901Y2 JP2550901Y2 (ja) 1997-10-15

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ID=12417342

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154389A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Denso Corp スプールバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012154389A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Denso Corp スプールバルブ

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