JP2550901Y2 - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JP2550901Y2
JP2550901Y2 JP3454793U JP3454793U JP2550901Y2 JP 2550901 Y2 JP2550901 Y2 JP 2550901Y2 JP 3454793 U JP3454793 U JP 3454793U JP 3454793 U JP3454793 U JP 3454793U JP 2550901 Y2 JP2550901 Y2 JP 2550901Y2
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JP
Japan
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spool
hole
axial direction
drill
groove
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JP3454793U
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巧 石原
茂 山下
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液圧機械、建設機械、
産業車両、特殊車両等、液圧の切換え操作によって作動
する機構を備えた装置において、その切換え操作に利用
されるスプール弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体の流路等を切換える場合に
スプール弁が用いられる。図4は従来のスプール弁を用
いた一例を示すもので、スプール弁20には液圧源に連
通する高圧ポート26Hと2カ所の出口側ポート26
L、26L’及びタンクポート27が設けられ、これら
のポートはスプール21が摺動するボディ穴28内に開
口している。
【0003】スプール21は複数のランド部21aとこ
れらのランド部間に設けられている溝部21bからな
り、ランド部21aは上記ポートの開口部を閉塞し、溝
部21bは上記ポートの開口部と開口部を互いに連通さ
せる。例えば、スプール21が右に移動すると、高圧ポ
ート26Hと出口側ポート26Lが連通するとともに、
タンクポート27と出口ポート26L’が連通するの
で、出口側ポート26Lに高圧の液体が流れ、出口側ポ
ート26L’の液体はタンクに排出される。逆にスプー
ル21が左に移動すると、高圧ポート26Hと出口側ポ
ート26L’が連通し、タンクポート27と出口側ポー
ト26Lが連通するので、出口側ポート26L’に高圧
の液体が流れ、出口側ポート26Lの液体はタンクへ排
出される。そして、上記スプール21の軸方向の駆動は
カップリング部Cを介してスプール21に連結される操
作機構(図4では不図示)により行われる。この操作機
構は、レバー等を介して手動により、また電動によっ
て、スプール21を駆動操作するものである。
【0004】ここで、従来、スプール21と操作機構
は、このスプール21と操作機構の終端部(カップリン
グ部)を図5及び図6に示すように加工することで連結
されていた。すなわち、図5はスプールの終端部22を
示す図で、図5(a)はその側面図を、また図5(b)
はその正面図を示す。図において、終端部22の軸心か
ら一定の幅で軸方向に縦溝24を形成した二山クレビス
26が設けられ、この二山クレビス26の外周の両側か
らこの縦溝24とは垂直方向に円筒状のピン穴25が穿
設されている。一方、図6は操作機構33の終端部を示
す図で、端部に長形凸部33aが突設され、この長形凸
部33aの中央付近に操作機構側ピン穴33bが穿設さ
れている。そして、この長形凸部33aをスプール21
の縦溝24に嵌挿し、それぞれのピン穴25、33bに
不図示のピンを嵌合させることによってスプール21と
操作機構33とを連結していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、スプー
ル21の終端部22を図5に示す二山クレビス26に加
工するには、図7に示すようにノコギリ刃等によって切
り込みを繰り返す重切削が必要となるため、図4におけ
るスプール21のランド部21a及び溝部21bの加工
とは別行程の加工が必要となり、しかも前記スプール2
1のランド部21a等の本体の加工よりも多大な時間と
労力を要するという問題があった。
【0006】また、重切削を行う関係上、ピン穴25は
縦溝24を形成した後に穿設しなければならず、この場
合、縦溝24とピン穴25とが交わった部分は平面状と
なるため、その部分にカエリが生じ易くなる。そして、
このカエリはブラシ等によってその部分を研磨しなけれ
ば取り除けないため、このカエリの除去に多大な時間と
労力を要するという問題があった。
【0007】そこで、本考案はこれらの問題点を解消す
るために創案されたものであって、スプールの終端部即
ちカップリング部の加工をスプール本体の加工と同一行
程でより簡単になしえ、しかもピン穴の穿設時にカエリ
の少ないスプールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、弁本体のボデ
ィ穴内に軸方向摺動可能に配置され、カップリング機構
を介して操作機構に接合されるスプールを備え、前記ス
プールの一端部に、軸方向に穿設されたキリ孔と、この
キリ孔から前記スプールの外周の両側にいたる部分を一
定の幅で軸方向にエンドミルで削り取ることによって形
成された縦溝と、前記スプールの外周から前記縦溝と直
行する方向に穿設されたピン孔とからなるカップリング
部を形成し、前記操作機構の端部に設けた凸形継手を前
記縦溝に嵌合させるようにしたことを特徴とするスプー
ル弁。
【0009】
【作用】本考案の一実施例を示す図2、図3を用いて、
本考案の作用を説明する。本考案のスプール弁によれば
スプール1の終端部2から軸方向にキリ穴3を穿設する
ことによって、エンドミルとスプール1とをそれぞれの
軸芯が直行して交わる位置に配置し、そのまま両者を相
対的に接近させれば、キリ穴3からスプール1の外周の
両端にいたる部分を一定の幅で削り落とすことが可能と
なるため、重切削によらずに縦溝4が形成できる。ま
た、ピン穴5とキリ穴3との交わり部が曲線になるた
め、ピン穴加工時にカエリがほとんど生じることがな
く、またカエリが生じた場合であっても、キリ穴3を穿
設するのに用いたドリルをキリ穴3に嵌挿すれば簡単に
カエリの除去ができる。
【0010】
【実施例】本考案のスプール弁の一実施例であるスプー
ルを図1〜図3を用いて説明する。図1はスプール1全
体の概略図であり、弁本体の圧力通路を遮断するランド
部11、この圧力通路を連通させる溝部12、及びスプ
ール1と操作機構とを連結するよう加工された終端部2
から構成される。そして、スプール1のランド部11、
溝部12及び終端部2は旋盤で、また流路の切換え時等
に生じるショックを低減するランド部12に設けられた
ノッチ(不図示)はエンドミルによって簡単に加工でき
る。
【0011】図2は終端部2の詳細を示す図で、図2
(a)は終端部2の側面図を、また図2(b)は終端部
2の正面図を示す。図で1はスプール、2はスプール1
の終端部、3はこの終端部2の正面より軸方向に穿設さ
れたキリ穴で、4はこのキリ穴3からスプール1の外周
の両側にいたる部分を一定の幅で軸方向にエンドミルで
削り取ることによって形成した縦溝であり、この縦溝4
の軸方向深さはキリ穴3の軸方向の深さと略同一であ
る。5はスプール1の外周から軸芯方向にキリ穴3を横
断して他端へ貫通する円筒状のピン穴である。そして、
図6に示す操作機構33の端部に突設した長形凸部33
aをスプール1の縦溝4に嵌挿し、それぞれのピン穴
5、33bに不図示のピンを嵌合させることによってス
プール1と操作機構33とが連結される。
【0012】ここで、以上の構成を有する終端部2の加
工方法について説明すると、まず、終端部2の正面の軸
芯位置から軸方向に終端部2の略軸方向長さだけキリ穴
3を穿設する。このキリ穴3は所定径のドリルによって
簡単に穿設することができる。次に、図3に示すよう
に、エンドミルとスプール1とをそれぞれの軸芯が直行
して交わる位置に配置し、その状態で両者を接近させる
方向にエンドミルの送り動作を行う。これにより、キリ
穴3からスプール1の外周の両側にいたる部分が一定の
幅で削り取られ、縦溝4が形成される。なお、縦溝4の
軸方向深さはキリ穴3の軸方向深さと略同一長さだけ形
成する。次に終端部2の外周から軸芯方向に向けてかつ
縦溝4とは垂直方向にキリ穴3を横断して他端へ貫通す
る円筒状のピン穴5を穿設する。このピン穴5もキリ穴
3の場合と同様に、所定径のドリルによって簡単に穿設
することができる。
【0013】このように本考案にかかるカップリング部
は、縦溝4をエンドミルによって形成できるため終端部
2の加工がスプール1の本体であるランド部11、溝部
12等の加工と同一行程で成し得る。このため、スプー
ル1の加工に重切削を必要とせずスプール1全体の加工
時間を大幅に低減することができる。また、キリ穴3を
横断してピン穴5を穿設したため、ピン穴5とキリ穴3
との交わり部が曲線になり、ピン穴5の穿設時にその交
わり部分でカエリがほとんど生じず、また、たとえカエ
リが生じた場合であっても、キリ穴3を穿設したドリル
をキリ穴3に嵌挿することにより、簡単にカエリを除去
することができる。従って、従来このカエリを除去する
のに要していた行程を省略することができ、スプール全
体の加工時間が大幅に低減できる。さらに、スプール1
の終端部に溝加工を施した後であってもキリ穴3を利用
してセンタ穴を用いた研削加工も可能となる。
【0014】
【考案の効果】本考案のスプール弁によれば、操作機構
とのカップリング部の加工をスプーの本体であるランド
部、溝部等の加工と同一行程で成し得ることから重切削
を必要せず、しかも、キリ穴を横断してピン穴を穿設し
たことからカエリの除去処理がほとんど不要になるため
スプール全体の加工時間が大幅に低減される。さらに、
スプールの終端部に溝加工を施した後であってもキリ穴
をセンタ穴として用いた研削加工も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるスプール弁の全体図で
ある。
【図2】本考案の要部であるスプールの終端部の一実施
例を示す図である。
【図3】エンドミルによる縦溝の加工時の状態を示す図
である
【図4】スプール弁の全体図である。
【図5】従来のスプールの終端部を示す図である。
【図6】操作機構のスプールとの接合端を示す図であ
る。
【図7】ノコギリ刃による縦溝の加工時の状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 スプール 2 終端部 3 キリ穴 4 縦溝 5 ピン穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体のボディ穴内に軸方向摺動可能に
    配置され、カップリング機構を介して操作機構に接合さ
    れるスプールを備え、 前記スプールの一端部に、軸方向に穿設されたキリ孔と
    このキリ孔から前記スプールの外周の両側にいたる部分
    を一定の幅で軸方向にエンドミルで削り取ることによっ
    て形成された縦溝と前記スプールの外周から前記縦溝と
    直行する方向に穿設されたピン孔とからなるカップリン
    グ部を形成し、前記操作機構の端部に設けた凸形継手を
    前記縦溝に嵌合させるようにしたことを特徴とするスプ
    ール弁。
JP3454793U 1993-06-25 1993-06-25 スプール弁 Expired - Lifetime JP2550901Y2 (ja)

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JP3454793U JP2550901Y2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 スプール弁

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JPH074968U JPH074968U (ja) 1995-01-24
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JP2012154389A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Denso Corp スプールバルブ
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