JPH0749361A - 回線特性測定装置 - Google Patents

回線特性測定装置

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JPH0749361A
JPH0749361A JP19370593A JP19370593A JPH0749361A JP H0749361 A JPH0749361 A JP H0749361A JP 19370593 A JP19370593 A JP 19370593A JP 19370593 A JP19370593 A JP 19370593A JP H0749361 A JPH0749361 A JP H0749361A
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Sunao Ronte
素直 論手
Hitoshi Hiraike
均 平池
Keiichi Shibata
佳一 柴田
Kazuhide Tokumaru
和秀 徳丸
Isao Ishikura
功 石倉
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のアナログ回路で主に構成されたPLL
回路等をデジタル回路に置換えることによって、これら
の信号相互間にビートが発生したり、回路雑音等の発生
を抑制する。また、各回路をテジタル回路で実現するこ
とによって、稼働前の繁雑な調整作業を簡略化でき、測
定作業能率を大幅に向上させる。 【構成】 被測定回線に対して印加する送信用のサイン
波形信号と同期検波用のサインおよびコサイン波形信号
を一つの波形メモリでもって実現する。また、一対の乗
算回路、一対のLPF、一対の2乗算回路,加算回路を
用いて被測定回線を経由して再びこの回路に入力した受
信信号の信号レベルを最終的にデジタルの直流値として
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば4線式の電話回
線やデータ回線等の各周波数における減衰特性や時間遅
延特性等を測定する回線特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各家庭や各事業所における電話端
末には、相手と通常の会話を行うための通常の電話機の
他に、ファクシミリ装置,パーソナルコンピュータ等の
各種事務機器が接続されている。これらの機器はモデム
を介して電話回線に接続される。
【0003】したがって、各端末機と電話局とを接続す
る信号回線には通常の音声のみならず、各種のデータ信
号が伝送される。一般に、これらのデータ信号は種々の
形態に変調されて伝送される。したがって、これらの各
種デジタルデータ信号が正確に送受信されるために、信
号波形が正確に伝送される必要がある。
【0004】しかし、周知の通り、一般電話の信号回線
はペア線等の簡易なものが多いので、各端末機と電話局
とを接続する信号線の距離が長いと、信号伝送過程で信
号が減衰したり遅延する。また、これらの減衰量や遅延
量も周波数に応じて大きく変化する。特に、QAM変調
方式による場合は、減衰歪及び遅延歪の増加がデータ通
信における誤り率を大きく劣化させる要因となる。
【0005】このような信号の減衰や遅延を防止するた
めに、図4に示すように、電話局1と端末機2とを接続
する例えば4線式の信号回線3の中間位置に等化器4を
介在させて、この信号回線3を伝送される各種信号の減
衰および遅延を補償するようにしている。等化器4内に
は、電話局1から端末機2への信号線3aおよび端末機
2から電話局1への信号線3bに、それぞれ、振幅補償
回路および遅延補償回路が直列介挿されている。
【0006】この振幅補償回路や遅延補償回路には信号
回線3の周波数特性を補償するために、この信号回線3
の周波数特性に対して逆特性となる周波数特性が設定さ
れている。よって、予め信号回線3の周波数特性を測定
しておく必要がある。
【0007】この信号回線3の周波数特性を測定する一
般的手法は、例えば、図4において、端末機2の代りに
試験信号を出力する発振器を取付け、等化器4の代りに
測定器を取付ける。そして、発振器の発振周波数を予め
定められた測定領域全体に亘って掃引する。そして、測
定器でもって各周波数における受信信号レベルを観測す
る。この測定器の種類としては、一般に、フラットレベ
ルメータとセレクティブレベルメータとが考えられる。
【0008】フラットレベルメータは、前記測定周波数
領域全域に亘って同一の受信レベルを有したレベルメー
タであり、どのような周波数を有する信号が入力したと
してもその入力信号のレベルを正確に測定できる。しか
し、信号以外の異なる周波数の雑音も同時に検出するの
で、外部雑音の影響を受けやすく、測定結果のS/Nが
低下して、得られた周波数特性の信頼性が低下する懸念
がある。
【0009】一方、セレクティブレベルメータは、受信
信号のうちの発振器の発振周波数と同一周波数の信号レ
ベルのみを抽出する。したがって、測定結果に測定周波
数以外の周波数の雑音が混入することはないので、得ら
れた周波数特性の信頼性を向上できる。
【0010】しかし、受信信号から発振周波数を抽出し
てこの周波数でもって受信信号を同期検波するために、
回路構成が大幅に複雑化する。図5はPLL回路を用い
たセレクティブレベルメータの概略構成を示すブロック
図である。
【0011】入力端子5から入力された例えば(1) 式で
示される受信信号aはBPF(バンドパスフィルタ)6
を介してPLL回路7へ入力される。
【0012】 a=A sin(2πft+φ) …(1) PLL回路7は受信信号aから同期周波数信号を抽出し
て第1の乗算回路8および90°移相器9を介して第2
の乗算回路10へ送出する。したがって、各乗算回路
8,10には(2)(3)式で示される同期検出信号b,cが
印加される。
【0013】 b= sin2πft …(2) c= cos2πft …(3) 各乗算回路8,10は受信信号aと各同期検出信号b,
cとを乗算して、乗算信号d,eに変換して次のLPF
(ローパスフィルタ)11,12へ送出する。
【0014】 d=A sin(2πft+φ) sin2πft =−(A/2) cos(4πft+φ)+(A/2) cosφ …(4) e=A sin(2πft+φ) cos2πft =−(A/2) sin(4πft+φ)−(A/2) sinφ …(5) そして、LPF11,12によって、前記乗算信号d,
eの直流成分A cosφ,A sinφのみが抽出される。抽
出された各直流成分は次の2乗算回路13,14でもつ
て2乗演算される。各2乗算回路13,14から出力さ
れた2乗値は次の加算回路15でもって加算される。
【0015】よって、この加算回路15から出力端子1
6へ出力される出力信号gは(6) 式に示すように振幅A
の2乗値となる。
【0016】 g=[(A/2) cosφ]2 +[(A/2) sinφ]2 =A2 /4 …(6) このように受信信号aの振幅値Aのみを正確に測定でき
る。
【0017】したがって、端末機2側に取付けた発振器
の発振周波数を掃引しながらこのセレクティブレベルメ
ータの出力信号gのレベルを観測すれば、信号回線3の
周波数特性が得られる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したセレクティブレベルメータを採用した回線特性測
定装置においても、まだ解消すべき次のような課題があ
った。
【0019】すなわち、PLL回路7は、一般に、位相
検出回路やLPFやVCOや分周回路等の複雑なアナロ
グ回路から主に構成されている。よって、回路構成が複
雑になるのみならず、調整作業に多大の時間と労力が必
要であった。また、BPFも受信信号aの周波数にある
程度追従させる必要がある。さらに、複雑な回路構成を
有し、かつ調整が繁雑な90°移相器9も必要となる。
【0020】このように従来の回線特性測定装置におい
ては、回路構成が複雑化するのみならず、調整に多大の
労力が必要であった。
【0021】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、波形メモリの各アドレスに記憶されている
波形を順番に読出すことによって、被測定回線に印加す
る送信用のサイン波形信号およびコサイン波形信号を含
む同期検波用の各信号波形を発生でき、簡単な回路構成
でもって、正確に被測定回線の周波数特性が測定できる
回線特性測定装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明の回線特性測定装置においては、4線式被測
定回線の遠端で、上り伝送回線と下り伝送回線を所定の
インピーダンスで終端し、かつ各々の回線を折返すため
の結合器と、サイン波形を記憶する波形メモリと、読出
クロック信号に同期して、測定周波数に対応した順序で
波形メモリ内の各アドレスを指定してサイン波形信号を
出力させるサイン波形カウンタと、読出クロック信号に
同期して、測定周波数に対応した順序で波形メモリ内の
各アドレスを指定してコサイン波形信号を出力させるコ
サイン波形カウンタと、波形メモリから出力され、被測
定回線および減衰器を経由したサイン波形信号と波形メ
モリから出力されたサイン波形信号との乗算値を算出す
る第1の乗算回路と、波形メモリから出力され、被測定
回線および減衰器を経由したサイン波形信号と波形メモ
リから出力されたコサイン波形信号との乗算値を算出す
る第2の乗算回路と、第1,第2の乗算回路から出力さ
れる各乗算値信号の直流成分を抽出する一対のローパス
フィルタと、この一対のローパスフィルタから出力され
た各直流成分の2乗値を算出する一対の2乗算回路と、
この一対の2乗算回路で算出された各2乗値を加算する
加算回路とを備えたものである。
【0023】
【作用】このように構成された回線特性測定装置であれ
ば、サイン波形を記憶した一つの波形メモリでもって、
この波形メモリにおけるアドレスの指定方法を変更する
ことによって、サイン波形,コサイン波形等の波形種
類,位相遅れ,および出力される信号の周波数を任意に
変更可能である。すなわち、例えばアドレスを複数個づ
つ飛ばして指定すれば、出力される信号波形の周波数が
高くなる。また、波形の読出開始アドレスを故意に90
°分だけずらせば、コサイン波形信号が出力される。
【0024】したがって、この波形メモリから出力され
るサイン波形信号を被測定回線に対する試験信号として
用いることの他に、この試験信号を使用した場合におけ
る同期検波信号として使用することが可能である。
【0025】したがって、第1の乗算回路でもって、被
測定回線を経由したサイン波形信号と波形メモリから出
力されたサイン波形信号との乗算信号が作成され、第2
の乗算回路でもって被測定回線を経由したサイン波形信
号と波形メモリから出力されたコサイン波形信号との乗
算信号が作成される。したがって、この各乗算信号の直
流成分をLPFでもって抽出し、各2乗算出回路でもっ
て2乗算値を求めて、加算器で加算することによって、
被測定回線を経由した信号の振幅値が測定できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0027】図2は実施例の回線特性測定装置が組込ま
れた等化器の概略構成を示すブロック図である。この等
化器21は例えば図4に示す電話局1と端末機2との間
の4線式の信号回線3のほば中間位置に介挿されてい
る。そして、この信号回線3の周波数特性を測定する場
合に、端末機2の代りに結合器としての抵抗減衰器22
が接続される。
【0028】電話局1から端末機2への信号が伝送され
る信号線3aには、この等化器21内で、A/D変換器
24a,デジタルフィルタ25a,切換スイッチ26
a,D/A変換器27aが介挿されている。一方、端末
機2から電話局1への信号が伝送される信号線3bに
は、端末機2側から順番に、A/D変換器24b,切換
スイッチ26b,デジタルフィルタ25b,D/A変換
器27bが介挿されている。なお、各切換スイッチ26
a,26bにおいて、通常は常閉側に接続されており、
信号回線3に対する周波数特性の測定を実施するときの
み常開端子側に切換わる。
【0029】したがって、信号線3aのうちのA/D変
換器24aからD/A変換器27aまではnビットのデ
ジタル信号である。信号線3bのうちのA/D変換器2
4bからD/A変換器27bまでは同様である。
【0030】信号線3aの切換スイッチ26aの常開端
子には発振部28が接続され、信号線3bの切換スイッ
チ26bの常開端子にはレベル測定部29が接続されて
いる。そして、このレベル測定部29にフーリエ演算部
30が接続されている。さらに、等化器21内には例え
はマイクロコンピュータで構成された制御部31が組込
まれている。この制御部31は電話局1からの指令に応
じて、発振部28の起動停止制御,各切換スイッチ26
a,26bの切換状態制御等の処理業務を行う。
【0031】また、図2に示す各切換スイッチ26a,
26b,各テジタルフィルタ25a,25bと,各A/
D変換器24a,24b,各D/A変換器27a,27
b等はデジタル化に適した回路構成であり、一つのLS
Iに組込むことも可能である。
【0032】図1は発振部28,レベル測定部29およ
び制御部31で構成される回線特性測定装置の概略構成
図である。
【0033】発振部28は、例えばROM等の記憶素子
で形成された波形メモリ28a,サイン波形カウンタ2
8b,28c,コサイン波形カウンタ28d、2個の切
換スイッチ28e,28f、クロック発振器28gおよ
びバッファ28hで構成されている。
【0034】前記波形メモリ28a内には、図3に示す
ように、各アドレスA0 ,A1 ,…,AN/2 ,…AM
それぞれサイン波形の各波高値が例えばnビットのデジ
タル値として記憶されている。そして、外部からアドレ
スAが指定されるとこのアドレスAに記憶されたnビッ
トの波高値が切換スイッチ28fの共通端子cへ送出さ
れる。したがって、アドレスAがA0 〜AM まで順番に
指定されると、サイン波形信号が出力される。
【0035】波形メモリ28aの入力端子は切換スイッ
チ28eの共通端子cに接続されている。切換スイッチ
28eの各端子a,b,dは、それぞれ送信用のサイン
波形カウンタ28b,同期検波用のサイン波形カウンタ
28c,同期検波用のコサイン波形カウンタ28dに接
続されている。また、切換スイッチ28fの各端子a,
b,dは、それぞれ切換スイッチ26aの常開接点に接
続されたバッファ28h,レベル測定部29の一方のバ
ッファ32a,同他方のバッファ32bに接続されてい
る。
【0036】送信用のサイン波形カウンタ28bは制御
部31から周波数fが指定されると、クロック発振器2
8gからクロック信号が入力する毎に、波形メモリ28
a内のアドレスAS を増加していく。
【0037】 AS =AS +Nf …(7) 具体的には、(7) 式に示すように、クロック信号が入力
する毎に、指定アドレスAS がNfづつ増加していく。
したがって、指定周波数fが高い場合は、図3のサイン
波形のサンプル数が減少し、指定周波数fが低い場合は
図3のサイン波形のサンプル数が増大する。よって、指
定周波数fに応じたサイン波形信号が波形メモリ28a
から出力される。
【0038】また、同期検波用のサイン波形カウンタ2
8cも送信用のサイン波形カウンタ28bと同一動作を
行う。さらに、同期検波用のコサイン波形カウンタ28
dは、(8) 式に示すように、サイン波形カウンタ28
b,28cの指定するアドレスAS に対して90°度だ
け位相が進んだアドレスAC を指定する。
【0039】 AC =AC +Nf+AM/4 …(8) よって、指定周波数fに応じたコサイン波形信号が波形
メモリ28aから出力される。
【0040】各切換スイッチ28e,28fは制御部3
1によってクロック発振器28gより早い切換信号に同
期して端子a,b,dを順番に切換制御する。したがっ
て、波形メモリ28aから送信用のサイン波形信号
1 ,同期検波用のサイン波形信号b1 ,および同期検
波用のコサイン波形信号c1 が時分割されて、各バッフ
ァ28h,32a,32bへ送出される。
【0041】 a1 =b1 = sin2πft …(9) c1 = cos2πft …(10) なお、振幅は[1]に正規化されている。
【0042】送信用のサイン波形信号a1 はバッファ2
8hを介して常開側に切換えられた切返スイッチ26a
を介してD/A変換器27aでもってアナログのサイン
波形信号a1 へ変換されて、信号線3a,抵抗減衰器2
2,信号線3bを介してA/D変換器24bでもって再
度テジタル値に変換される。そして、切換スイッチ26
bの常開端子を介して、レベル測定部29内へ入力す
る。
【0043】そして、サイン波形信号a1 は、レベル測
定部29に入力した時点で、前記各信号線3a.3bか
らなる信号回線3を経由したために、(9) 式で示した信
号波形が減衰および遅延したために、(11)式で示す受信
信号a2 に変化したとする。
【0044】 a2 =Asin (2πft+φ) …(11) レベル測定部29は第1.第2の乗算回路33a,33
bと、一対のLPF34a,34bと、一対の2乗算回
路35a,35bと、1個の加算回路36とで構成され
ている。
【0045】第1の乗算回路33aは受信した受信信号
2 とバッファ32aから出力された同期検波用のサイ
ン波形信号b1 との乗算値をデジタル的に演算して、乗
算信号d1 として出力する。
【0046】 d1 =A sin(2πft+φ) sin2πft =−(A/2) cos(4πft+φ)−(A/2) cosφ …(12) 同様に 第2の乗算回路33bは受信した受信信号a2
とバッファ32bから出力された同期検波用のコサイン
波形信号c1 との乗算値をデジタル的に演算して、乗算
信号e1 として出力する。
【0047】 e1 =A sin(2πft+φ) cos2πft =−(A/2) sin(4πft+φ)+(A/2) sinφ …(13) そして、次のデジタル回路で構成されたLPF34a,
34bによって、前記各乗算信号d1 ,e1 の直流成分
A cosφ,A sinφのみを抽出する。抽出された各直流
成分は次のデジタル回路で構成された2乗算回路35
a,35bでもつて2乗演算される。各2乗算回路35
a,35bから出力された2乗値は次のデジタル回路で
構成された加算回路36でもって加算される。
【0048】よって、この加振回路36から次のフーリ
エ変換部30へ出力されるnビットのデジタル出力信号
1 は(14)式に示すように振幅Aの2乗値となる。
【0049】 g1 =[(A/2) cosφ]2 +[(A/2) sinφ]2 =A2 /4 …(14) このように受信信号a1 の振幅値Aのみを正確に測定で
きる。
【0050】したがって、制御部31が各波形カウンタ
28b〜28dに指定する周波数fを測定周波数範囲の
下限周波数から上限周波数まで変化させると、フーリエ
変換部30にて被測定回線としての信号回線3の周波数
特性が得られる。
【0051】フーリエ変換部30は信号回線3に対する
周波数特性を得ると、この周波数特性を逆特性に変換し
て、逆特性の周波数特性をフーリエ逆変換して、各周波
数に対応する時間応答特性を算出する。そして、この時
間応答特性を各信号線3a,3bに介挿された各デジタ
ルフィルタ25a,25bに設定する。
【0052】以上で、この等化器21に対する周波数特
性の設定処理が終了したので、抵抗減衰器22を元の端
末機2に交換し、切換スイッチ26a,26bを常閉接
点側に戻す。しかして、電話局1と端末機2との間で信
号回線3を介して通常の通信業務が実行される。
【0053】このように構成された回線特性測定装置で
あれば、発振部28から出力される信号回線3へ送信す
るための送信用のサイン波形信号a1 ,同期検波用のサ
イン波形信号b1 ,および同期検波用のコサイン波形信
号c1 は、一つの波形メモリ28aの各アドレスに記憶
されている波高値をクロック信号に同期して順番に読出
すことによって生成される。
【0054】したがって、上記3つの波形信号a1 ,b
1 ,c1 の周波数fおよび位相はデジタル的に定められ
るので、各信号相互間に誤差が発生して、ビートを発生
することがない。その結果、回路の雑音や発熱が生じな
く、安定したデジタルの高精度のレベル測定部29が得
られる。したがって、このレベル測定部29から得られ
るデジタルの周波数特性データを用いてフーリエ変換部
30でフーリエ逆変換を行って、等化器21の周波数特
性をデジタルフィルタ25a,25bに設定するデジタ
ル的な信号処理に最も適した回線特性測定装置となる。
【0055】また、図5で示した従来のセレクティブレ
ベルメータのように多数のアナログ回路部材に構成され
たPLL回路7を用いていないので、図1および図2に
示すように、等化器21を構成する全ての回路をデジタ
ル回路で構成することが可能である。したがって、アナ
ログ回路で必要であった、測定前の繁雑な調整作業を大
幅に減少できる。よって、測定の作業能率を大幅に向上
できる。
【0056】さらに、図5で示した従来の測定装置に比
較して、アナログ回路を除去した分だけ回路構成が簡素
化される。さらに、回路をデジタル化することによっ
て、多数の回路を一つのLSI等に組込むことが可能と
なり、装置全体の小型軽量化を図ることが可能である。
その結果、製造費を低減できる。
【0057】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、実施例においては、送信用の
サイン波形カウンタ28bと同期検波用のサイン波形カ
ウンタ28cとを別々に設けたが、一つのサイン波形信
号を共通に使用することによって、これらを一つのカウ
ンタで実現することが可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回線特性測
定装置によれば、被測定回線に対して印加する送信用の
信号と同期検波用の信号とを一つの波形メモリでもって
実現している。よって、これらの信号相互間にビートが
発生したり、回路の雑音等が発生することはない。した
がって、測定精度を大幅に向上できる。また、デジタル
回路で実現できるので、稼働前の繁雑な調整作業を簡略
化でき、測定作業能率が大幅に向上する。さらに、各回
路を集積化でき、装置全体の小型軽量化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる回線特性測定装置
の概略構成を示すブロック図。
【図2】 同実施例装置が組込まれた等化器を示すブロ
ック図。
【図3】 同実施例装置における波形メモリの記憶内容
を示す図。
【図4】 一般的な電話回線を示す模式図。
【図5】 従来のレベル測定装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…電話局、2…端末機、3…信号回線、3a,3b…
信号線、21…等化器、22…抵抗減衰器(結合器)、
25a,25b…デジタルフィルタ、26a,26b,
28e,28f…切換スイッチ、28a…波形メモリ、
28b,28c…サイン波形カウンタ、28d…コサイ
ン波形カウンタ、33a…第1の乗算回路、33b…第
2の乗算器、34a,34b…LPF、35a,35b
…2乗算乗回路、36…加算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平池 均 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柴田 佳一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 徳丸 和秀 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 石倉 功 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4線式被測定回線(3) の遠端で、上り伝
    送回線(3b)と下り伝送回線(3a)を所定のインピーダンス
    で終端し、かつ各々の回線を折返すための結合器(22)
    と、サイン波形を記憶する波形メモリ(28a) と、読出ク
    ロック信号に同期して、測定周波数(f) に対応した順序
    で前記波形メモリ内の各アドレスを指定してサイン波形
    信号を出力させるサイン波形カウンタ(28b,28c) と、前
    記読出クロック信号に同期して、前記測定周波数に対応
    した順序で前記波形メモリ内の各アドレスを指定してコ
    サイン波形信号を出力させるコサイン波形カウンタ(28
    d)と、前記波形メモリから出力され、前記被測定回線お
    よび結合器を経由したサイン波形信号と前記波形メモリ
    から出力されたサイン波形信号との乗算値を算出する第
    1の乗算回路(33a) と、前記波形メモリから出力され、
    前記被測定回線および結合器を経由したサイン波形信号
    と前記波形メモリから出力されたコサイン波形信号との
    乗算値を算出する第2の乗算回路(33b) と、前記第1,
    第2の乗算回路から出力される各乗算信号の直流成分を
    抽出する一対のローパスフィルタ(34a.34b) と、この一
    対のローパスフィルタから出力された各直流成分の2乗
    値を算出する一対の2乗算回路(35a,35b) と、この一対
    の2乗算回路で算出された各2乗値を加算する加算回路
    (36)とを備えた回線特性測定装置。
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