JPH0749338A - 超音波探傷評価方法および装置 - Google Patents

超音波探傷評価方法および装置

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JPH0749338A
JPH0749338A JP5194747A JP19474793A JPH0749338A JP H0749338 A JPH0749338 A JP H0749338A JP 5194747 A JP5194747 A JP 5194747A JP 19474793 A JP19474793 A JP 19474793A JP H0749338 A JPH0749338 A JP H0749338A
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克彦 古谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】欠陥エコーと形状エコーとの判別が明確に行
え、これにより熟練を必要としないで反射源が欠陥であ
るか非欠陥であるかの判定を容易かつ確実に行えるとと
もに、欠陥の超音波探触子からの正確な深さ位置を高精
度で検知することができ、かつ探傷範囲を被検査用材料
の板厚全体に亘って拡大できる超音波探傷評価方法およ
び装置を提供することを目的とする。 【構成】被検査用材料11の表面に沿って超音波探触子
12を走査させ、反射源aからのエコー検出、超音波探
触子の位置検出および超音波探触子から反射源までのビ
ーム路程検出を一定パルス幅で同期的に進めてゆき、各
エコー検出位置毎に前回エコー検出位置からの超音波探
触子の位置変化量、ビーム路程の変化量およびエコー高
さの変化量をそれぞれ求め、その求めたデータ中のエコ
ー高さのピーク点が被検査用材料中の一定領域内にある
場合にはその反射源が欠陥と評価し、そのピーク点が前
記領域外にある場合には非欠陥と評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接欠陥検査等に適用さ
れる超音波探傷評価方法および装置に係り、特に自動探
傷を行う場合の超音波エコーに基づく反射源の位置検出
の高精度化、ひいては欠陥等の評価精度の向上が図れる
超音波探傷評価方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波探傷法に基づく鋼材溶接部等の欠
陥検査等においては、超音波探触子を鋼材等の材料表面
に沿って走査させ、その超音波探触子から発せられる超
音波ビームのエコー高さの検出により欠陥位置の特定を
行っている。
【0003】すなわち、超音波ビームの反射エコーは材
料中の溶接欠陥部等で大きくなるので、エコー高さが大
きく現れる位置を、超音波探触子の位置情報に基づいて
検出することにより特定するものである。
【0004】この超音波探傷の原理を図8に模式的に示
す。同図(A)に示すように、超音波探触子1から発し
た超音波ビーム2は、被検査材料3中を伝播するとき
に、ビーム中心Oの周りに外方に向って徐々に音波エネ
ルギが弱くなる形で、一定の立体的な指向角で矢印aの
如く三次元的に束状に広がりながら進む。
【0005】そして同図(A)に示すように、被検査材
料3中に欠陥4がある場合、エコー高さを縦軸に、また
超音波探触子1の移動距離を横軸にとったグラフ5にお
いて、ビーム2の広がりAと同様の広がりA´を持つエ
コー曲線Bが得られ、このエコー曲線Bとその位置情報
等とに基づいて、被検査材料3中の欠陥位置が求められ
る。
【0006】但し、この場合の欠陥は、同図(B)に4
´で示すように、エコー曲線Bの広がりA´に基づき、
被検査材料3中で上下に一定の長さを有するものとして
認識されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法で実際に溶
接欠陥検査等を行う場合、超音波ビームの広がりに起因
して、反射源が真の欠陥か否かの評価について問題が生
じることがある。すなわち、図9(A)は超音波探触子
1として斜角探触子を用い、溶接部の探傷を行う様子を
模式的に示したものである。
【0008】超音波探触子1が一定の走査範囲Cで移動
する途中で、被検査材料3である鋼板の突合せ溶接部6
内に欠陥4(反射源)があると、同図に示すように、欠
陥4からの反射エコー7が得られるが、欠陥ではない溶
接端部8も反射源となって、ここでも反射エコー9,1
0が得られる。
【0009】これらの反射エコー9,10は、前述した
超音波ビームの広がりのため、反射源が接近している場
合には、図9(B)に示すように、複数のピーク点P1
,P2 ,P3 を持つ連続波Dとして検出される。
【0010】このように、複数のピーク点P1 ,P2 ,
P3 を持つ連続波Dのデータが得られた場合、P1 は欠
陥の反射エコーであるが、P1 ,P2 は欠陥でない反射
源からのエコー(以下、形状エコーという)であるとい
う判定は、手動探傷では多くの経験を積まなければでき
ない。一方、自動探傷において検査部を断面表示する場
合には、図9(C)に示すように、反射源が各包絡線に
対応して実際より幅広い像E,Fが現れる。この場合、
Fは形状エコーであるにも拘らず、溶接部まで入り込
み、欠陥か否か不明確である。
【0011】そこで従来、省力化等の点から進められて
いる超音波探傷技術においては、図9(B)に示す1つ
のピーク点P1 をもつ包絡線と2つのピーク点P2 ,P
3 をもつ包絡線とが現れた場合、各ピーク点P1 ,P2
,P3 の連続・不連続を特に考慮することなく、包絡
線の幅A1 ,A2 に基づいて反射源があるものと推定し
ている。つまり、図9(C)に示すように、溶接部6の
一定範囲内に反射源E,Fの像が認識される場合を想定
し、実際の板厚Tから一定の領域tを除去した狭い範囲
を検査範囲として定め、この形状エコー9,10を欠陥
エコーではないとする処理等を行っている。ところが、
この場合に、誤検出を避けようとすると、同図の仮想線
Gから外側(図の下側)の領域を除外するなどの方法を
とらざるを得ず、それだけ試験範囲が狭まることにな
る。
【0012】なお、前記のグラフ画像を反射源毎に色分
けする、いわゆるカラー化により、反射エコーの高さを
忠実に画像化し、色分け状態の把握により人の目で判断
することは可能である。しかし、これを自動化するする
ためには、複雑な画像処理技法が必要になり、設備や操
作の複雑化あるいはコスト等の観点から、探傷試験の実
用には適さないものとなり、高速処理を行う際にも障害
となる。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、欠陥エコーと形状エコーとの判別が明確に行
え、これにより熟練を必要としないで反射源が欠陥であ
るか非欠陥であるかの判定を容易かつ確実に行えるとと
もに、欠陥の超音波探触子からの正確な深さ位置を高精
度で検知することができ、かつ探傷範囲を被検査用材料
の板厚全体に亘って拡大できる超音波探傷評価方法およ
び装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】発明者におい
て、反射エコのピーク点が現われる位置とビーム路程と
の関係についての検討を行なった結果、次のような傾向
が存在することが判明した。
【0015】即ち、図7は、縦軸にエコー高さHおよび
ビーム路程Wをとり、横軸にプローブ位置Yをとってこ
れらの関係を示したものである。超音波探触子を超音波
ビームの入射方向に沿って走査してゆくと、反射源から
超音波探触子が遠ざかるに連れてビーム路程Wは一次関
数的に漸増してゆく。また、エコー高さHは反射源があ
るごとに、それぞれピーク値Hm,Hnをもつ緩かな包
絡線を描く。そしてこのような場合、ビーム路程Wは一
連に漸増してゆくのではなく、1つの包絡線から別の包
絡線に移行する段階でステップ状態で大きく変化する
(W1 )。
【0016】このことから、発明者は、エコー高さHと
ともにビーム路程Wの変化を観察することによって、反
射源の異同が判別可能となることを見出した。即ち、ビ
ーム路程Wの変化量が被検査体の板厚、超音波探触子の
種類その他の要素に基づいて定められる一定の基準値Δ
Wよりも大きい場合には、反射源が独立したものと推定
でき、逆にビーム路程Wの変化量が基準値ΔWよりも小
さい場合には反射源が一連のものと推定できる。
【0017】このことは超音波探触子の位置Yの変化量
についても同様であり、反射エコー検出時の超音波探触
子の位置Yの変化量が基準値ΔYよりも大きい場合には
反射源が独立、小さい場合には一連のものと推定でき
る。
【0018】さらに、発明者においては、反射源が近接
配置の独立のものか一体のものかの判定を、反射エコー
のエコー高さHの連続性評価によっても行なえることが
わかった。
【0019】即ち、ピーク点を基にして、反射エコーを
グループ化する方法である。例えば独立した1つの反射
源が他の隣接するものなく単独で存在する場合には、エ
コー曲線として1つのピーク値Hmを有し両裾のエコー
高さが小さい包絡線が現われ、また、複数の反射源が隣
接して存在するような場合には1つの包絡線に複数のピ
ーク値Hn,Hlを有するエコー形状が現われる。この
ような場合には、上述の如く従来技術では反射源の独立
性判定が困難であった。
【0020】しかるに、発明者においては、このように
連続するエコー群の中に複数のピーク値Hm,Hn,H
lが含まれているとき、各ピーク値Hm,Hn,Hlと
その裾の部分である前後の極小値までのエコー高さの変
化量H1 ,H2 ,H3 ,H4を一定の基準値ΔHと比較
すると、そのエコー高さHの変化量H1 ,H2 ,H3,
H4 が基準値ΔHより大きい場合には反射源が独立した
ものであり、小さい場合には一連の反射源であるという
関係が存在することを見出した。この基準値は、溶接材
料や形態、超音波探触子の種類等の条件に基づいて設定
することができる。
【0021】しかして、請求項1の発明に係る超音波探
傷評価方法は、被検査用材料の表面に沿って超音波探触
子を走査させ、反射源からのエコー検出、超音波探触子
の位置検出および超音波探触子から反射源までのビーム
路程検出を一定パルス幅で同期的に進めてゆき、各エコ
ー検出位置毎に前回エコー検出位置からの超音波探触子
の位置変化量、ビーム路程の変化量およびエコー高さの
変化量をそれぞれ求め、その求めたデータ中のエコー高
さのピーク点が被検査用材料中の一定領域内にある場合
にはその反射源が欠陥と評価し、そのピーク点が前記領
域外にある場合には非欠陥と評価することを特徴とす
る。
【0022】本発明によれば、超音波探触子の移動距
離、または超音波探触子と超音波の反射源との間のビー
ム路程に基づき、反射エコーのピーク点が現われる反射
源位置が特定され、その特定された反射源の位置が被検
査体の一定領域内にある場合には、その反射源が欠陥と
評価され、同領域外にある場合には非欠陥と評価され
る。
【0023】したがって、本発明によれば、ピーク点に
対応する反射源位置を直接的に割出し、これにより欠陥
・非欠陥の評価を行なうので、反射エコーのピーク点を
含むエコー波形のうち一定幅の部分を反射源として概略
的に評価する従来の方法に比べて、非欠陥として消去す
る範囲をより少なくすることができる。
【0024】請求項2の発明は、被検査用材料の表面に
沿って超音波探触子を走査させ、反射源からのエコー検
出および超音波探触子から反射源までのビーム路程検出
を一定パルス幅で同期的に進めてゆき、各エコー検出位
置毎に前回エコー検出位置からのビーム路程の変化量お
よびエコー高さの変化量をそれぞれ求め、その各変化量
に基づいて、(1)前回エコー検出位置から今回エコー
検出位置までのビーム路程の変化量を一定の基準値と比
較して、ビーム路程変化量が基準値より小さい場合には
連続する一連のエコー群を同一グループと判別し、大き
い場合には別グループと判別する、(2)ビーム路程変
化量に基づく前記(1)の操作により同一グループとさ
れた場合において、連続するエコー群の中に複数のピー
ク値が含まれているとき、各ピーク値とその前後の極小
値とのエコー高さの変化量を一定の基準値と比較して、
エコー高さ変化量が基準値より小さい場合には連続する
一連のエコー群を同一グループと判別し、大きい場合に
は別グループと判別する、という前記(1)および
(2)の操作を行い、これにより、グループ分けされた
各グループのエコー群毎に独立した反射源が存在すると
評価するとともに、その各反射源の位置を、それぞれ超
音波探触子の位置情報およびビーム路程情報に基づいて
特定されるエコー高さのピーク点に対応する被検査材料
中の位置と評価することを特徴とする。
【0025】本発明によれば、まず(1)の操作により
ビームの変化量が基準値よりも大きい場合には、その部
分に対応する位置を境界としてエコー群が別グループと
判別でき、そのエコー群毎に独立した反射源が存在する
ことがわかる。
【0026】また、(1)の操作により同一グループと
判別された場合でも、(2)の操作により補追的にエコ
ー高さの包絡線毎に判別を行うことにより、複数の各ピ
ーク点の落差が一定以上であることが発見される場合が
あり、このときは、複数のエコー群にグループ分けさ
れ、各ピーク点に対応して互いに異なる反射源が存在す
ることがわかる。
【0027】請求項3の発明は、被検査用材料の表面に
沿って超音波探触子を走査させ、反射源からのエコー検
出、超音波探触子の位置検出および超音波探触子から反
射源までのビーム路程検出を一定パルス幅で同期的に進
めてゆき、各エコー検出位置毎に前回エコー検出位置か
らの超音波探触子の位置変化量、ビーム路程の変化量お
よびエコー高さの変化量をそれぞれ求め、その各変化量
に基づいて、(1)前回エコー検出位置から今回エコー
検出位置までの超音波探触子の位置変化量を一定の基準
値と比較して、位置変化量が基準値より小さい場合には
連続する一連のエコー群を同一グループと判別し、大き
い場合には別グループと判別する、(2)超音波探触子
の位置変化量に基づく前記(1)の操作により同一グル
ープとされた場合において、前回エコー検出位置から今
回エコー検出位置までのビーム路程の変化量を一定の基
準値と比較して、ビーム路程変化量が基準値より小さい
場合には連続する一連のエコー群を同一グループと判別
し、大きい場合には別グループと判別する、(3)超音
波探触子の位置変化量およびビーム路程変化量に基づく
前記(1)および(2)の操作により同一グループとさ
れた場合において、連続するエコー群の中に複数のピー
ク値が含まれているとき、各ピーク値とその前後の極小
値とのエコー高さの変化量を一定の基準値と比較して、
エコー高さ変化量が基準値より小さい場合には連続する
一連のエコー群を同一グループと判別し、大きい場合に
は別グループと判別する、という前記(1)〜(3)の
操作を行い、これにより、グループ分けされた各グルー
プのエコー群毎に独立した反射源が存在すると評価する
とともに、その各反射源の位置を、それぞれ超音波探触
子の位置情報およびビーム路程情報に基づいて特定され
るエコー高さのピーク点に対応する被検査材料中の位置
と評価することを特徴とする。
【0028】本発明では、請求項2の発明と同様のビー
ム路程の変化量に基づく判定に先だって、超音波探触子
の位置変化量に基づくグループ判別が行なわれる。この
位置変化による判別段階でエコー群が別グループと判別
された場合には、ビーム路程およびエコー高さに基づく
判別を行なうまでもなく、反射源の特定が容易に行なえ
る。
【0029】請求項4の発明は、請求項2または3に記
載の超音波探傷評価方法において、反射源が被検査用材
料中の一定領域内にあると判断された場合にはその反射
源が欠陥と評価し、その反射源が前記領域外にあると判
断された場合には非欠陥と評価することを特徴とする。
【0030】本発明においては、例えば試験範囲を被検
査用材料の断面形状の全体に亘って設定しておき、請求
項1または2の発明の方法によって抽出されたピーク点
の位置を超音波試験の計算手法に基づいて求め、そのピ
ーク点の位置が設定された試験範囲に含まれない場合に
は、対応するエコーの反射源を被欠陥と評価する。
【0031】本発明によれば、反射エコーのピーク点の
グループ化の方法によって材料中の反射源の位置を点と
して明確に把握した上で、形状エコーその他の不要エコ
ーとなる反射源を非欠陥として除外するものであるか
ら、例えば被検査材料の板厚全体に亘って試験領域を拡
大することができる。
【0032】したがって、欠陥エコーと形状エコーとの
判別が明確に行え、これにより熟練を必要としないで反
射源が欠陥であるか非欠陥であるかの判定を容易かつ確
実に行えるとともに、欠陥の超音波探触子からの正確な
深さ位置を高精度で検知することができ、かつ探傷範囲
を被検査用材料の板厚全体に亘って拡大できる。
【0033】請求項5の発明は、被検査用材料の表面に
沿って走査される超音波探触子と、前記超音波探触子の
位置を検出する位置検出器と、反射源からのエコー高さ
を検出するエコー検出器と、前記超音波探触子から反射
源までのビーム路程を検出するビーム路程検出器と、前
記位置検出器から出力される位置信号を入力し、各エコ
ー検出位置毎に前回エコー検出位置からの超音波探触子
の位置変化量を求め、その位置変化量を一定の基準値と
比較して、その基準値より小さい場合には両エコーを同
一反射源に属する同一グループ、その基準値より大きい
場合には両エコーを互いに異る反射源に属する非同一グ
ループとするプローブ位置変化量連続性評価手段と、前
記ビーム路程検出器から出力されるビーム路程信号を入
力し、各エコー検出位置毎に前回エコー検出位置からの
ビーム路程の変化量を求め、そのビーム路程変化量を一
定の基準値と比較して、その基準値より小さい場合には
両エコーを同一反射源に属する同一グループ、その基準
値より大きい場合には両エコーを互いに異る反射源に属
する非同一グループとするビーム路程変化量連続性評価
手段と、前記エコー検出器から出力されるエコー信号を
入力し、連続するエコー群の中に複数のピーク値が含ま
れているとき、各ピーク値からその後の極小値までのエ
コー高さの変化量を求め、その各エコー高さ変化量をそ
れぞれ一定の基準値と比較して、その基準値より小さい
場合には両エコーを同一反射源に属する同一グループ、
その基準値より大きい場合には両エコーが互いに異る反
射源に属する非同一グループとするエコー高さ変化量連
続性評価手段と、これら各評価手段からの連続性評価信
号を入力し、各グループ毎に、エコー高さのピーク値に
対応する超音波探触子の位置情報およびビーム路程情報
に基づいて被検査用材料中の反射源の位置を求め、その
反射源が前記被検査材料中の一定領域内にある場合には
欠陥と評価し、同領域外にある場合には非欠陥と評価す
る欠陥評価手段とを備えたことを特徴とする。
【0034】本発明によれば、請求項1〜4の方法を自
動的に実施することができ、自動超音波探傷装置として
溶接欠陥検査等に有効的に利用することができる。
【0035】しかも、本発明の装置は特別に複雑な画像
処理機構等を必要としないものであるから、実施化が極
めて容易に図れるようになる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7を参照
して説明する。
【0037】図1は本実施例による自動超音波探傷評価
装置の概略構成、図2および図3は同装置の詳細な回路
構成を示す。また、図4〜図6は本実施例による自動超
音波探傷評価方法の手順を示し、図7は作用を示す。
【0038】本実施例の自動超音波探傷評価装置は図1
に示すように、被検査用材料11の表面に沿って自動走
査される超音波探触子(プローブ)12と、この超音波
探触子12の位置Yを検出する位置検出器13と、超音
波探触子12から反射源aまでのビーム路程Wを検出す
るビーム路程検出器14と、反射源aからのエコー高さ
Hを検出するエコー検出器15とを備えている。
【0039】そして、各検出器13,14,15からの
検出信号に基づいてプローブ位置Y,ビーム路程W,エ
コー高さHの変化量を求め、これらの連続・非連続性の
評価を行なうプローブ位置変化量連続性評価手段16、
ビーム路程連続性評価手段17およびエコー高さ変化量
連続性評価手段18を備えるとともに、これら各評価手
段16,17,18からの評価信号を入力し、反射源a
が欠陥であるか否かの評価を行なう欠陥評価手段19お
よびその表示を行なう表示手段20を備えている。
【0040】次に図2および図3によって各評価手段1
6,17,18,19を詳細に説明する。
【0041】図2に示すように、プローブ位置変化量連
続性評価手段16は、超音波探触子12の位置信号Yi
を反射エコーの検出に伴なって入力する入力レジスタ2
1と、前回の位置信号Yi-1 を入力する前回値レジスタ
22と、今回と前回との位置変化量|Yi−Yi-1 |の
演算を行なう減算回路23と、その変化量を一定の基準
値ΔYと比較する比較回路24とを有している。
【0042】入力レジスタ21および前回値レジスタ2
2には各位置信号Yi,Yi-1 とともに、初期化信号R
および同期信号(クロック)Cが入力され、それぞれス
タート時にデータがクリアされるとともに、スタート
後、同一周期で逐次に今回値信号Yiと前回値信号Yi-
1 とが減算回路23に出力されて、その差|Yi−Yi-
1 |が求められるようになっている。そして、この求め
られた差の値が、比較回路24において基準値ΔYと比
較され、|Yi−Yi-1 |>ΔYの場合、即ち前回のエ
コー検出時のプローブ位置から今回のエコー検出時のプ
ローブ位置までの変化量が一定値ΔYよりも大きい場合
に、各エコーが互いに別グループに属する(非連続)と
の判別信号101を出力するようになっている。
【0043】また、ビーム路程連続性検出手段17は、
反射エコー検出に伴なって超音波探触子12と反射源a
との間のビーム路程信号Wiを入力する入力レジスタ2
5と、前回のビーム路程信号Wi-1 を入力する前回値レ
ジスタ26と、今回と前回とのビーム路程変化量|Wi
−Wi-1 |の演算を行なう減算回路27と、その変化量
を一定の基準値ΔWと比較する比較回路28とを有して
いる。
【0044】そして、入力レジスタ25および前回値レ
ジスタ26には、ビーム路程信号Wi,Wi-1 ともに初
期化信号Rおよび同期信号Cとが入力され、それぞれス
タート時にデータがクリアされるとともに、スタート
後、同一周期で逐次に今回値信号Wiと前回値信号Wi-
1 とが減算回路27に出力されて、その差|Wi−Wi-
1 |が求められるようになっている。そして、この求め
られた差の値が、比較回路28において基準値ΔWと比
較され、|Wi−Wi-1 |>ΔWの場合、即ち前回のエ
コー検出時のビーム路程と今回のエコー検出時のビーム
路程との差が一定値ΔWよりも大きい場合に、各エコー
が互いに別グループに属する(非連続)との判別信号1
02を出力するようになっている。
【0045】また、エコー高さ変化量連続性評価手段1
8は、超音波探触子12で得られた反射エコーのエコー
高さ信号Hiを入力する入力レジスタ29と、位置信号
Yi、ビーム路程信号Wiおよびエコー高さ信号Hiの
それぞれピーク値を取込んで一時記憶を行なうピークレ
ジスタ30と、このピークレジスタ30中のエコー高さ
のピーク値P(H)と入力レジスタ29からのエコー高
さ信号Hiとを比較するピーク値更新用の比較回路31
とを備え、今回の入力値Hiがピーク値P(H)よりも
高い場合には、Hiが新たなエコー高さのピーク値とな
り、このHiが更新パルスとしてピークレジスタ30に
入力され、一時記憶されるようになっている。
【0046】また、このエコー高さ変化量連続性評価手
段18は、逐次更新されたエコー高さのピーク値P
(H)と、新たに入力されたエコー高さHi-1 との差を
求める減算回路32と、その差P(H)−Hi-1 を一定
のエコー高さの落差の基準値ΔHと比較する比較回路3
3とを備え、P(H)−Hi-1 >ΔHの場合に落差信号
103を出力するようになっている。
【0047】さらに、このエコー高さ変化量連続性評価
手段18は、極小出力回路34を備えている。この極小
出力回路34は、前回入力したエコー高さの値、即ち前
回値Hi-1 を保持する前回値レジスタ35と、この前回
値Hi-1 と今回入力したエコー高さHiとを比較する比
較回路36と、今回値Hiが前回値Hi-1 以下であると
きにその値を入力する極小値レジスタ37とを有し、常
に極小値が求められて、極小値信号104が出力される
ようになっている。
【0048】この極小値信号104と前記の落差信号1
03とが、共にアンド回路38に入力された時、判別信
号105が出力されるようになっている。
【0049】また、前述したピークレジスタ30から、
プローブ位置Y、ビーム路程W、エコー高さHのそれぞ
れのピーク値を示すピーク信号106,107,108
も出力されるようになっている。
【0050】欠陥評価手段19は、グループメモリ39
と、判定回路40とを有している。グループメモリ38
には前述した判別信号101〜105がオア回路41を
介して所定の優先順位に従い、書込み信号109として
入力されるとともに、前述したピーク信号106〜10
8も入力され、記憶される。そして、グループメモリ3
8から判定回路40に、ピークグループデータ信号Gj
(H),Gj(W),Gj(Y)が出力される。
【0051】判定回路40はビーム路程ピークグループ
データ信号Gj(W)およびプローブ位置ピークグルー
プデータ信号Gj(Y)に基づいて反射源の位置を求
め、その求めた位置が一定の領域内にあるか否かによっ
て欠陥・非欠陥の判定を行なうもので、図3に示すよう
に、被検査材料中の反射源の深さ位置を求めて判定を行
なう乗算回路42および範囲比較回路43と、プローブ
走査方向に沿う横方向位置を求めて判定を行なう乗算回
路44、減算回路45および範囲比較回路46と、前記
の両方向の判定により共に設定領域内に反射源位置が存
在する場合に欠陥信号を出力するアンド回路47とを備
えている。なお、判定内容については後に詳述する。
【0052】次に図4〜図7によって作用を説明する。
【0053】図4は、図2の構成に基づいてグループ判
別を行なうまでの手順を示している。
【0054】装置スタート後、まず入出力系統で初期化
処理が行なわれ(ステップS1,S2)、次いで入力系
統へのデータ入力が行なわれる(ステップS3)。
【0055】入力系統としては図2の各レジスタ21,
22,25,26,29,35が主なものであり、各入
力データY,W,H(Y:プローブ位置,W:ビーム路
程,H:エコー高さ)に添字iが0から設定される。出
力系統としてはグループメモリ39が主なものであり、
添字jが0から設定される。
【0056】なお、データ入力の際には入力レジスタ2
1…およびピークレジスタ30等が初期化するタイミン
グか否かのチェックが常に行なわれ(ステップS4)、
初期化を行なう場合(YES,図示(Y))には、i=
0からスタートする(ステップS5,S6)。なお、本
実施例ではi=1からが今回入力値となり、i=0は前
回値データに相当するものとなる。
【0057】探傷操作がスタートした後は、ステップS
4の判断がNO(図示N)であるから、各計算段階に入
る。プローブ位置連続性評価手段16では、まず減算回
路23によりプローブ位置の変化量の計算が行なわれ
(ステップS7)、現在の位置(Yi)と1回前の位置
(Yi-1 )との差の絶対値|Yi−Yi-1 |が求められ
る。
【0058】次に、求められた変化量と基準値ΔYとの
比較ΔY≧|Yi−Yi-1 |が行なわれる(ステップS
8)。変化量が基準値より小さい場合(YES)には、
今回値Yiと前回値Yi-1 との各位置で検出されている
反射エコーが反射源の共通な同一グループに属するもの
と判別され、次のビーム路程の変化量計算のステップ
(S9)に移る。つまり、この場合には、図2の判別信
号101が出力されない。逆に変化量が基準値より大き
い場合(NO)には、今回値Yiと前回値Yi-1との各
位置で検出されている反射エコーが反射源の異なる別グ
ループに属するものと判別され、図2の判別信号101
が出力されて、ビーム路程の変化等に基づく判別信号1
02,105に優先して、欠陥評価手段19のグループ
メモリ39に入力され(ステップ16)、その後、次の
位置(Yi+1 )での変化量の計算へと進む。
【0059】ステップS8の判断が(YES)で、ビー
ム路程の変化量計算のステップS9に移った場合には、
まず減算回路27により現在のビーム路程Wiと1回前
のビーム路程Wi-1 との差の絶対値|Wi−Wi-1 |が
求められる。
【0060】次に、この変化量と基準値ΔWとの比較Δ
W≧|Wi−Wi-1 |が行なわれる(ステップS1
0)。変化量が基準値より小さい場合(YES)には、
今回値Wiと前回値Wi-1 とに対応する反射エコーが同
一グループに属するものと判別され、次のエコー高さ比
較のステップ(S11)に移る。この場合にも、図2の
判別信号102は出力されない。逆に、変化量が基準値
より大きい場合(NO)には、今回値Wiと前回値Wi-
1 との各位置で検出されている反射エコーが別グループ
に属するものと判別され、グループメモリ39に入力さ
れ(ステップS16)、その後、次のビーム路程(Wi+
1 )の変化量の計算へと進む。
【0061】ステップS10の判断が(YES)でエコ
ー高さ比較のステップS11に移った場合には、まず比
較回路31により現在のエコー高さHiと、以前のピー
ク値P(H)との比較Hi>P(H)が行なわれる。こ
の判断が(YES)であると、ピークレジスタ30のピ
ーク値が更新され(ステップS12)、その後、次回値
Hi+1 の入力へと進む(ステップS19)。
【0062】一方、このステップS11の判断が(N
O)の場合、つまりピーク値P(H)より今回値Hiが
小さい場合には、まず前回値Hi-1 が極小であるか否か
の判断が行なわれる(ステップS13)。この判断が(N
O)であると、次回値Hi+1 の入力へと進み(ステップS
19)、(YES)であると、前回値Hi-1 についての
ピーク値P(H)からの落差計算P(H)−Hi-1 が行
なわれ(ステップS14)、次いで落差比較ΔH≧P
(H)−Hi-1 が行なわれる(ステップS15)。
【0063】つまり、エコー高さの極小値が現れる都
度、その前のピーク値からの落差が求められ、基準値と
の比較によって、1つの包絡線に含まれている複数のピ
ーク点に対応する反射源が独立か否か評価されるもので
ある。
【0064】ステップS15の判断が(YES)の場合
には、その前のピーク点に対応する反射源が独立ではな
いと評価され、次回値Hi+1 の入力へと進む(ステップ
S19)。
【0065】ステップS15の判断が(NO)の場合に
は、その前のピーク点に対応する反射源が独立と評価さ
れ、その際のY,W,Hの値がグループデータとしてグ
ループメモリ39に記憶される(ステップS16)。こ
の場合には、前回値レジスタ22,26,35に前回値
レジスタ初期化信号110が入力されることにより、そ
の各レジスタ22,26,35に今回値データYi,W
i,Hiが入力され、初期化が行なわれる(ステップS
17)とともに、ピークレジスタ30にピークレジスタ
初期化信号111が入力されてピークレジスタ30の初
期化も行なわれる(ステップS18)。この後は、次回
値Hi+1 の入力へと進む(テップS19)。
【0066】その後、iが最後か否かの判断(ステップ
S20)が行なわれ、(NO)であればデータ入力(ス
テップS3)を繰返し、(YES)であれば終了とな
る。
【0067】以上の操作により、グループ分けされた各
エコー群には、それぞれ独立した反射源が存在すると評
価される。次いで、各反射源位置の特定、および反射源
の欠陥・非欠陥の判定等が行なわれる。
【0068】図5は図3の判定回路40に基づく欠陥判
定の手順を示し、図6は欠陥判定用領域等の例を示して
いる。
【0069】まず、図6および図3によって領域設定お
よび位置特定の方法等を説明する。
【0070】図6には、被検査材料11としての一対の
板材の溶接部11aの断面形状を示している。本実施例
では、反射源aが欠陥と評価される領域Aが、破線で囲
まれる範囲、即ち、溶接部11aにおける深さS(d1
からd2 まで)および横方向長さT(T0 からT1 ま
で)の範囲とされている。反射源aがこの領域A内にあ
れば欠陥、同領域A外にあれば非欠陥と評価される。
【0071】また、反射源aの位置を座標的に示すと、
深さd、横方向zの位置となり、この反射源aの座標
は、超音波探触子12の位置Y、これより放出される超
音波ビーム2のビーム路程W、屈折角θ等によって次の
ように表わすことができる。
【0072】
【数1】 上記の式において、Wは図4に示した欠陥評価手段19
の判定回路40に入力されるビーム路程ピークグループ
データ信号Gj(W)より求められ、Yは同様にプロー
ブ位置ピークグループデータ信号Gj(Y)より求めら
れる。
【0073】即ち、判定回路40の乗算回路42ではG
j(W)と cosθとの乗算が行なわれ、その乗算数値で
ある深さdが範囲比較回路43に入力される。範囲比較
回路43では、深さdがd1 〜d2 の範囲内にあるか否
かの比較が行なわれる。
【0074】また、判定回路40の別の乗算回路44で
はGj(W)と sinθとの乗算が行なわれ、その乗算値
が減算回路34でGj(Y)から減算される。そして、
その減算値が範囲比較回路46に入力されて、横方向位
置zがT0 〜T1 の範囲内にあるか否かの比較T0 ≦z
≦T1 が行なわれる。
【0075】これらの両比較の結果、深さおよび横方向
位置とも領域A内にある場合には、アンド回路47を経
て反射源aが欠陥であるとの欠陥信号が出力される。
【0076】この手順を図5によって説明すると以下の
通りである。
【0077】スタート後、まずグループメモリ39の初
期化が行なわれ(ステップS51)、Gj(Y)および
Gj(W)に基づいて反射源位置の計算が行なわれる
(ステップS52)。
【0078】次に、得られた位置が領域Aの深さSおよ
び横方向位置−T0 からT1 までの範囲にあるか否かの
判定(ステップS53,S54)が順次に行なわれ、両
判定のいずれかが(NO)であるとGjで示される反射
源は欠陥ではないと評価され(ステップS56)、共に
(YES)であると欠陥と評価される(ステップS5
5)。
【0079】これらの判断の後は、次のグループデータ
Gj+1 への移行(ステップS57)および終了か否かの
判断(ステップS58)を経て、全てのデータについて
の評価後、作業は終了する。
【0080】以上の実施例によると、超音波探触子12
の位置変化量に基づくグループ判別が、ビーム路程の変
化量によるグループ判別、およびエコー高さの判別によ
り、複数のエコー群毎にグループ分けを行ない、これに
より、各ピーク点に対応して互いに異なる反射源が存在
することがわかる。
【0081】また、反射エコーのピーク点のグループ化
の方法によって材料中の反射源の位置を点として明確に
把握した上で、形状エコーその他の不要エコーとなる反
射源を非欠陥として除外することにより被検査材料の板
厚全体に亘って試験領域を拡大することができる。
【0082】したがって、欠陥エコーと形状エコーとの
判別が明確に行え、これにより熟練を必要としないで反
射源が欠陥であるか非欠陥であるかの判定を容易かつ確
実に行えるとともに、欠陥の超音波探触子からの正確な
深さ位置を高精度で検知することができ、かつ探傷範囲
を被検査用材料の板厚全体に亘って拡大できる。
【0083】しかも、自動超音波探傷装置として溶接欠
陥検査等に有効的に利用することができ、特別に複雑な
画像処理機構等を必要としないものであるから、実施化
が極めて容易に図れるようになる。
【0084】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように、本発明
によれば、反射エコーのピーク点のグループ化の方法に
よって材料中の反射源の位置を点として明確に把握した
上で、形状エコーその他の不要エコーとなる反射源を非
欠陥として除外することにより、例えば被検査材料の板
厚全体に亘って試験領域を拡大することが設定でき、欠
陥エコーと形状エコーとの判別が明確に行え、これによ
り熟練を必要としないで反射源が欠陥であるか非欠陥で
あるかの判定を容易かつ確実に行えるとともに、欠陥の
超音波探触子からの正確な深さ位置を高精度で検知する
ことができ、かつ探傷範囲を被検査用材料の板厚全体に
亘って拡大できる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図。
【図2】同実施例による回路図。
【図3】同実施例による評価手段の回路図。
【図4】同実施例による作用を示すフロチャート。
【図5】同実施例による評価手段の作用を示すフロチャ
ート。
【図6】同実施例による欠陥・非欠陥の判別用領域を示
す図。
【図7】本発明の原理を示す説明図。
【図8】(A),(B)は従来例を示す説明図。
【図9】(A),(B),(C)は従来例を示す説明
図。
【符号の説明】
11 被検査用材料 12 超音波探触子 13 位置検出器 14 ビーム路程検出器 15 エコー検出器 16 プローブ位置変化量連続性評価手段 17 ビーム路程連続性評価手段 18 エコー高さ変化量連続性評価手段 19 欠陥評価手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査用材料の表面に沿って超音波探触
    子を走査させ、反射源からのエコー検出、超音波探触子
    の位置検出および超音波探触子から反射源までのビーム
    路程検出を一定パルス幅で同期的に進めてゆき、各エコ
    ー検出位置毎に前回エコー検出位置からの超音波探触子
    の位置変化量、ビーム路程の変化量およびエコー高さの
    変化量をそれぞれ求め、その求めたデータ中のエコー高
    さのピーク点が被検査用材料中の一定領域内にある場合
    にはその反射源が欠陥と評価し、そのピーク点が前記領
    域外にある場合には非欠陥と評価することを特徴とする
    超音波探傷評価方法。
  2. 【請求項2】 被検査用材料の表面に沿って超音波探触
    子を走査させ、反射源からのエコー検出および超音波探
    触子から反射源までのビーム路程検出を一定パルス幅で
    同期的に進めてゆき、各エコー検出位置毎に前回エコー
    検出位置からのビーム路程の変化量およびエコー高さの
    変化量をそれぞれ求め、その各変化量に基づいて、 (1)前回エコー検出位置から今回エコー検出位置まで
    のビーム路程の変化量を一定の基準値と比較して、ビー
    ム路程変化量が基準値より小さい場合には連続する一連
    のエコー群を同一グループと判別し、大きい場合には別
    グループと判別する、 (2)ビーム路程変化量に基づく前記(1)の操作によ
    り同一グループとされた場合において、連続するエコー
    群の中に複数のピーク値が含まれているとき、各ピーク
    値とその前後の極小値とのエコー高さの変化量を一定の
    基準値と比較して、エコー高さ変化量が基準値より小さ
    い場合には連続する一連のエコー群を同一グループと判
    別し、大きい場合には別グループと判別する、 という前記(1)および(2)の操作を行い、これによ
    り、グループ分けされた各グループのエコー群毎に独立
    した反射源が存在すると評価するとともに、その各反射
    源の位置を、それぞれ超音波探触子の位置情報およびビ
    ーム路程情報に基づいて特定されるエコー高さのピーク
    点に対応する被検査材料中の位置と評価することを特徴
    とする超音波探傷評価方法。
  3. 【請求項3】 被検査用材料の表面に沿って超音波探触
    子を走査させ、反射源からのエコー検出、超音波探触子
    の位置検出および超音波探触子から反射源までのビーム
    路程検出を一定パルス幅で同期的に進めてゆき、各エコ
    ー検出位置毎に前回エコー検出位置からの超音波探触子
    の位置変化量、ビーム路程の変化量およびエコー高さの
    変化量をそれぞれ求め、その各変化量に基づいて、 (1)前回エコー検出位置から今回エコー検出位置まで
    の超音波探触子の位置変化量を一定の基準値と比較し
    て、位置変化量が基準値より小さい場合には連続する一
    連のエコー群を同一グループと判別し、大きい場合には
    別グループと判別する、 (2)超音波探触子の位置変化量に基づく前記(1)の
    操作により同一グループとされた場合において、前回エ
    コー検出位置から今回エコー検出位置までのビーム路程
    の変化量を一定の基準値と比較して、ビーム路程変化量
    が基準値より小さい場合には連続する一連のエコー群を
    同一グループと判別し、大きい場合には別グループと判
    別する、 (3)超音波探触子の位置変化量およびビーム路程変化
    量に基づく前記(1)および(2)の操作により同一グ
    ループとされた場合において、連続するエコー群の中に
    複数のピーク値が含まれているとき、各ピーク値とその
    前後の極小値とのエコー高さの変化量を一定の基準値と
    比較して、エコー高さ変化量が基準値より小さい場合に
    は連続する一連のエコー群を同一グループと判別し、大
    きい場合には別グループと判別する、 という前記(1)〜(3)の操作を行い、これにより、
    グループ分けされた各グループのエコー群毎に独立した
    反射源が存在すると評価するとともに、その各反射源の
    位置を、それぞれ超音波探触子の位置情報およびビーム
    路程情報に基づいて特定されるエコー高さのピーク点に
    対応する被検査材料中の位置と評価することを特徴とす
    る超音波探傷評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の超音波探傷評
    価方法において、反射源が被検査用材料中の一定領域内
    にあると判断された場合にはその反射源が欠陥と評価
    し、その反射源が前記領域外にあると判断された場合に
    は非欠陥と評価することを特徴とする超音波探傷評価方
    法。
  5. 【請求項5】 被検査用材料の表面に沿って走査される
    超音波探触子と、前記超音波探触子の位置を検出する位
    置検出器と、反射源からのエコー高さを検出するエコー
    検出器と、前記超音波探触子から反射源までのビーム路
    程を検出するビーム路程検出器と、前記位置検出器から
    出力される位置信号を入力し、各エコー検出位置毎に前
    回エコー検出位置からの超音波探触子の位置変化量を求
    め、その位置変化量を一定の基準値と比較して、その基
    準値より小さい場合には両エコーを同一反射源に属する
    同一グループ、その基準値より大きい場合には両エコー
    を互いに異る反射源に属する非同一グループとするプロ
    ーブ位置変化量連続性評価手段と、前記ビーム路程検出
    器から出力されるビーム路程信号を入力し、各エコー検
    出位置毎に前回エコー検出位置からのビーム路程の変化
    量を求め、そのビーム路程変化量を一定の基準値と比較
    して、その基準値より小さい場合には両エコーを同一反
    射源に属する同一グループ、その基準値より大きい場合
    には両エコーを互いに異る反射源に属する非同一グルー
    プとするビーム路程変化量連続性評価手段と、前記エコ
    ー検出器から出力されるエコー信号を入力し、連続する
    エコー群の中に複数のピーク値が含まれているとき、各
    ピーク値からその後の極小値までのエコー高さの変化量
    を求め、その各エコー高さ変化量をそれぞれ一定の基準
    値と比較して、その基準値より小さい場合には両エコー
    を同一反射源に属する同一グループ、その基準値より大
    きい場合には両エコーが互いに異る反射源に属する非同
    一グループとするエコー高さ変化量連続性評価手段と、
    これら各評価手段からの連続性評価信号を入力し、各グ
    ループ毎に、エコー高さのピーク値に対応する超音波探
    触子の位置情報およびビーム路程情報に基づいて被検査
    用材料中の反射源の位置を求め、その反射源が前記被検
    査材料中の一定領域内にある場合には欠陥と評価し、同
    領域外にある場合には非欠陥と評価する欠陥評価手段と
    を備えたことを特徴とする超音波探傷評価装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283379A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Railway Technical Res Inst 超音波探傷方法及び装置
JP2013011526A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Jfe Steel Corp 超音波探傷方法および超音波探傷装置
JP2022046081A (ja) * 2020-09-10 2022-03-23 Jfeスチール株式会社 超音波探傷方法、超音波探傷装置、及び鋼材の製造方法

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JP2022046081A (ja) * 2020-09-10 2022-03-23 Jfeスチール株式会社 超音波探傷方法、超音波探傷装置、及び鋼材の製造方法

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