JPH0749186A - 火格子板 - Google Patents

火格子板

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JPH0749186A
JPH0749186A JP36212792A JP36212792A JPH0749186A JP H0749186 A JPH0749186 A JP H0749186A JP 36212792 A JP36212792 A JP 36212792A JP 36212792 A JP36212792 A JP 36212792A JP H0749186 A JPH0749186 A JP H0749186A
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ケイ.アレシ シェイン
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ホランド ロバート
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却装置に使用する火格子板を提供する。 【構成】 露出面積部分70、すなわち先の火格子板2
0と重ならない火格子板の面積部分が外周面から凹まさ
れる。この凹んだ露出面積部分70は、冷却装置を通る
固体材料の移動と平行な方向にその凹んだ露出面積部分
70の全長にわたって実質的に移動する(a)実質的に
筒状で中空の空気分配導管30であり、冷却装置を通し
て運ばれる幾らかの粒状材料が接触される頂面28と、
2つの側壁21,22とを有する前記空気分配導管30
と、(b)実質的に前記凹んだ露出面積部分70の全距
離を、冷却装置を通る材料の移動と平行な方向に実質的
に動く狭い開かれた二次空気分配溝56とが交互の配列
されて形成される。また、前記側壁21,22はそれに
配置されたそれぞれ複数の一次空気出口55を有し、こ
の一次空気出口55を通して冷却空気が空気分配導管3
0の内部から隣接の二次空気分配溝の中に流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的に言えば、例えば
窯炉から排出されたような高温材料を冷却する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明が関係するような一般的なクラス
の冷却装置は、窯炉で燃焼された粒状材料(例えばセメ
ントクリンカーやその他の鉱物材料)を冷却するのに使
用される。このような装置は移動ゲート冷却器、スラス
トゲート冷却器、等を含んで構成できる。窯炉出口から
排出された高温粒状材料は、典型的には冷却装置の材料
入口部分において急冷され、しかる後に移動され、火格
子の連続する列にできるだけ分配される。火格子の上で
しかる後に付加的な冷却が行われ、その間冷却すべき材
料は前記火格子板の冷却器の材料入口から材料出口へ延
在する経路に沿って移送される。典型的には、冷却装置
の回復領域において高温材料を通して吹き付けられる冷
却空気はしかる後に再使用される、すなわち更に一般的
には先の窯炉における燃焼に供される空気として再循環
される。
【0003】冷却および燃焼のための火格子は一般に重
なった火格子板を備えている。その火格子板の幾つかは
固定位置に取り付けられ、他の火格子板は往復移動され
る。このことは一般に、これらが長手方向に振動し、こ
の振動の前進行程は冷却されるべき粒状材料が冷却器を
通して移動する方向とされ、それ故火格子板は一部で冷
却器を通る材料の移動を容易化させることを意味する。
火格子板はキャリヤビームに取り付けられ、キャリヤビ
ームは冷却器を通る材料の流れ方向を横断し、隣接する
火格子板は突き合わされる。冷却または燃焼に必要な空
気は火格子板の下側からポート状開口を通して導かれ
て、冷却または燃焼されるべき材料床に進入し、浸透し
そして通過する。前記材料は火格子板の頂面上に載置さ
れる。
【0004】火格子板は機械的および熱的な作用を受け
て摩滅する。例えば火格子を冷却する場合、冷却器の排
出端部の近くに位置する火格子の露出された面積部分は
かなりの摩滅を受け、また熱に曝される。これに対して
火格子板の後部の露出されていない部分は殆ど摩耗され
ず、最小限の熱に曝されるだけである。
【0005】火格子板は様々な形状で提供されている。
或1つの一般的な形状はフラット火格子板形状と呼ばれ
ており、これはその名称が暗示するように平坦面を使用
して、冷却器を通して移送される際のクリンカーを支持
する。この形状において、冷却空気が流されるポートは
火格子の表面に配置されている。クリンカーはそれ故に
ポートの頂面上に直接に載置されることになる。クリン
カーがポートを通して移動して空気通路を詰まらせ、ま
た、しばしば下側の支持構造上に落下して支持構造を損
傷し、また、しばしば冷却空気流の一様でない分配が火
格子板の装置に高温部分を形成して、金属の耐久限界を
超えてしまうことになるような可能性が常に存在する。
【0006】長年にわたっていわゆるフラット火格子形
状から注目に値する形状の変更がなされてきた。例えば
このような1つの変更は楔火格子形である。これにおい
ては、火格子の露出された面積部分の一部を含む前部の
面積部分が、火格子の残る部分の平坦な水平面に対して
角度を付けて上方へ曲げもしくは傾けられた。この形状
は、曲がり位置に部分的に定めた面積部分を形成し、そ
の中でクリンカーが火格子の表面上に載るようにした。
この設計はまた冷却器を通るクリンカーの流れの速度を
遅くするように働き、これは最終的に冷却器内部の赤熱
状態(redriver condition)を遅ら
せる点で多少成功した。空気は典型的に火格子板の上方
へ曲がった面積部分に配置された開口を通してクリンカ
ー内に分配される。この設計はあらゆる移動防止の特徴
を含んでおらず、高温クリンカーの小さな粒子は空気分
配穴に進入してこれを詰まらせ、あるいはその穴を通過
して火格子の下側の空気分配部材の中に侵入してしま
う。更に、この火格子の特別な形状内にクリンカーが静
止したまま残されるような限られた傾向があった。この
形状は1950年代の半ば〜1960年代に主に使用さ
れた。
【0007】火格子板の他の設計に関しては、1950
年代初期に本発明の譲受人がパン火格子板として一般に
知られている特別な形状を設計し販売した。これは本質
的に上面に大きな凹部を有し、この凹部内にクリンカー
が保持されるような火格子板を含んでいる。その主目的
は、凹部内に配置されたクリンカー材料の大部分を基本
的に静止状態に保持し、これにより摩耗の軽減および赤
熱衝撃状態に対する抵抗力を良好にすることで火格子板
の寿命を改善することであった。この火格子板は往復ま
たは静止の態様で利用できる。
【0008】断面において、この従来技術の火格子板は
一般的な名称になったパン状形状を有しており、凹部の
度合いは様々で、火格子板の露出されていない面積部分
において火格子板の後部に最深凹部が位置されている。
露出されていない面積部分という用語は、少なくとも或
時間にわたり先の火格子板との重なりによってカバーさ
れる火格子板の上面のその面積部分を示している。凹部
は火格子板の前部、すなわち冷却器の材料出口に近い火
格子部分へ向かって深くなってはいない。
【0009】露出された浅い火格子板部分に配置されて
いる複数の空気分配穴を通して、クリンカーが静止状態
に保持されている凹部内に空気が直接に分配された。こ
の形状では、浅い面積部分におけるクリンカーの幾らか
は直接に空気分配穴の頂面上に載ることになり、これは
特に冷却ファンが停止状態の間に幾らかのクリンカーが
多分に空気分配穴の中に移動することを生じる。
【0010】従来技術の形状は、あらゆる移動防止の特
徴を有しておらず、空気分配穴を通してクリンカーへ流
れる空気の排出速度が速く、また、販売された形式では
1つの火格子が冷却器の全実働幅を横断方向に延在して
構成されており、それ故に火格子のたった1箇所が過度
に摩滅した場合でも火格子全体を交換することが必要と
され、高価で、保守が面倒となっていた。
【0011】
【本発明が解決しようとす課題、およびそれを達成する
手段】本発明は、粒状の固体材料を冷却装置に通して予
め定めた方向へ移送するための火格子板を提供する。本
発明は窯炉を出た後のセメントクリンカーを冷却するの
に特に有用である。この火格子板が使用される冷却装置
は、材料入口、材料出口および複数列の火格子板を含ん
で構成され、火格子板は典型的には静止または往復動作
の間で交互とされる。火格子板の各列は冷却器を通る材
料の流れを横断する方向において冷却器の幅を横断して
延在する。それぞれの先の火格子板の列は次の火格子板
の列と重なる。各火格子板の下面はキャリヤビームに取
り付けられる。火格子板の上面は、先の火格子の何れの
部分とも決して重ならず、冷却器の材料出口端部に近い
部分である火格子板の前部に位置付けされた露出面積部
分と、少なくとも一時期は先の火格子板と重なる非露出
面積部分とに分けられる。本発明の火格子板は制御した
空気の供給を受け入れることに好適である。
【0012】本発明の火格子板において、露出される面
の実質的に面積部分全体がその外縁の上縁および実質的
なレベル位置にある露出されない面積部分の表面の両方
から凹まされる。この凹んだ面積部分は、冷却される粒
状材料を受け入れる全体形状をしている。この凹んだ面
積部分内に載置される材料の大部分は静止状態となるの
が好ましい。凹まされた露出される面積部分の起伏形状
は、空気分配導管と二次分配溝とが交互に配列されて形
成される。特に少なくとも1つの、好ましくは複数の実
質的に筒状の中空な空気分配導管が備えられ、これらは
冷却装置を通る材料の移動と実質的に平行な方向にて凹
んだ露出される面積部分の全距離にわたって実質的に移
動される。この導管は冷却空気の供給源と連結される。
筒状の空気分配導管は頂面と、2つの側面とを有し、そ
の上に冷却装置を通して移送される材料の幾らかが接触
される。冷却空気は空気分配導管の側壁に配置されてい
る複数の空気入口および出口を経て火格子板の下側から
空気分配導管に進入し、その導管の長さ部分に沿って移
動して、その導管を出て二次空気溝の中に進入する。し
かる後、その空気は凹んだ面積部分内に保持されている
材料を通して、および(または)火格子板によって冷却
装置を通して移送されている材料を通して、方向付けら
れる。空気分配導管は長手方向の側縁の1つ以上にて隣
接される。これは、冷却装置を通る材料の移動に平行な
方向にて凹んだ露出される面積部分の全距離を実質的に
移動する狭い開かれた二次空気分配溝に対して、火格子
板の側部に位置されるか、中央に向けて位置されるかに
よって決まる。この二次空気分配溝は2つの隣接する空
気分配導管の間、または空気分配導管と火格子板の露出
される面積部分の内側の側壁との間の何れかに位置され
る。空気分配導管と二次空気分配溝との交互の配列は凹
んだ露出される面積部分に隆起効果を生み出す。凹んだ
露出される面積部分は火格子板の前部内側の側壁、すな
わち前部押圧面と対向する側壁、火格子板の露出される
面積部分の内側の側壁、そして前部押圧面に平行な露出
されない面積部分の隣接側部で境界される。
【0013】本発明の火格子板の冷却空気分配装置の形
状の利点の1つは、従来の火格子板の形状に比較して、
冷却空気が空気分配出口から最初に排出されるとき、お
よび保持されたクリンカーが載置されている面積部分を
通して移動されるときの両方において、冷却空気の速度
の減速が達成できることである。この減速は多くの利点
を与える。これには、(1)向上された熱回復、(2)
高い二次空気温度、(3)正常時および赤熱状態の間の
クリンカーの流動化状態を促進しない、(4)保持され
たクリンカー量の中に冷却空気を保持する要素が大き
い、(5)空気出口およびその周囲の火格子板面を摩滅
させる物質が高速度であることに起因する火格子板に対
する摩耗が少ない特性、および(6)改良された急冷、
が含まれる。実際の実現された空気速度は、部分的には
冷却空気の排出を二次空気溝に向ける一次冷却空気出口
の形状により、また、このような二次空気溝の形状によ
って直接に影響され、その両方とも更に以下に説明され
る。以下に説明される好ましい実施例においては、冷却
空気の速度が最適化されて、材料の適切な冷却に必要と
される一方で所望の移動防止および流動化防止の特徴を
促進するような最低限の冷却空気速度を使用されること
が、予測される。この点について、二次空気溝を通る最
終的な空気速度は一次空気出口および二次空気溝の形状
以外の要素として機能するのであり、1つの要素は二次
組溝に位置され得るあらゆる材料のパッキング要素であ
ることが理解される。本発明のこの設計の他の利点は、
露出される面積部分の凹んだ面積部分が本質的に静止状
態で材料を受け入れることである。火格子板の露出され
る金属面の面積部分に対して材料の動きを軽減すること
は前記部分における摩滅をかなり低減する。
【0014】
【実施例】全図において同じ符号は同じ部材を示してい
る。図1、図2および図3を参照すれば、本発明の火格
子板の1つの実施例が全体を符号20で示されている。
この火格子板は静止または往復移動の何れの態様におい
ても使用できる。
【0015】図1に示された火格子板20の図面は頂面
図であり、この頂面は長手方向の境界を点線61で示さ
れている全体を符号70で示された露出された面積部分
と、点線60で示された露出されていない面積部分71
とに分けられている。材料は矢印Fで示す方向に冷却器
を長手方向に通して移動する。露出された面積部分の境
界は、更にまた外側の側壁21および22、そして前部
押圧面23および露出されていない面積部分の縁部25
によって形成されている。
【0016】露出された面積部分のかなりの部分が凹ま
されており、前記凹部は前部押圧面23の頂縁24長手
方向の縁部26および27、そして露出されていない面
積部分の面28から判断される。
【0017】材料が冷却器を通して移動する際、その材
料は一般に露出された面積部分上に落下する。露出され
ていない面積部分の面28は、冷却器が作動する間、少
なくとも一時期において冷却器におけるそのすぐ後側の
火格子板により形成される重なりによってカバーされ
る。前記先の火格子板は静止されるか往復作動されるか
の何れにもなし得ることに留意されたい。
【0018】火格子板の露出された面積部分の凹部は、
図2および図3の線40を参照して良好に認識できる。
これは、火格子板20の上面に位置付けられる最高位置
と交わる平面を表す。火格子板20は、図1〜図3に示
した実施例の場合は、長手方向の縁部26、露出されな
い面積部分の表面28、そして頂縁24と同一平面に位
置し、露出されない面積部分の表面28およ頂縁24は
図2には示されていない。
【0019】露出された面積部分70には少なくとも1
つの、好ましくは複数の空気導管30が配置され、これ
を通して冷却空気が移動される。冷却空気は主としてキ
ャリヤビーム80から空気導管30に供給される。キャ
リヤビーム80は火格子板20の下側に配置される。冷
却空気は露出された面積部分と露出されない面積部分と
の連接位置の近くで火格子板の下部から水平方向に空気
導管30の中に進入できる。冷却空気は垂直方向に空気
導管の中に流入することもできる。空気導管30は本質
的に中空の筒状構造とされ、空気通路31を備えてい
る。導管30は本質的に露出された面積部分の全水平長
さにわたって延在し、その方向は冷却器を通る材料の流
れ方向に平行である。冷却空気は空気導管30を長手方
向に通って通路31内を材料の流れと同じ方向に、すな
わち後部から前部へ移動する。冷却空気は空気導管30
から一次空気出口55を通して二次空気溝56内に排出
される。二次空気溝は導管30と同様に露出された面積
部分の全長にわたって実質的に延在し、凹んだ全面積部
分を導管30と交互に実質的に埋めている。図2を参照
すれば、二次空気溝56は2つの隣接する空気導管30
の間、または火格子板20の内側の長手方向の縁部29
もしくは29aと隣接する空気導管との間の何れかに配
置される。
【0020】空気導管30は図2に示したように二次空
気分配溝によって露出された面積部分の長手方向縁部の
内側の側壁から隔てられるか、あるいは或る種の実施例
において前記内側の側壁と同一面内に位置され得る。
【0021】一次空気出口55を通して流れる空気は二
次空気溝56内に向かう。この空気は下方へ向かう角度
を有する、すなわち水平よりも若干下方へ向かう角度で
前記二次空気分配溝56内に向かうことが好ましい。二
次空気溝56の形状は勿論のことながら隣接する空気分
配導管30の側壁58の少なくとも一方の形状によって
定まる。本発明の好ましい実施例ではこれらの側壁58
は、材料に対して直接に露出されないように一次空気出
口55を遮蔽するために内方へ向けて傾けられることが
好ましい。また、このような場合には、二次空気分配溝
の底部91は上部面積部分92よりも広くなる。側壁5
8の内方へ向かう傾きは一次空気出口55の下方へ向か
う角度と関連して火格子板の本質的な移動のない状態を
もたらす。更に、上部面積部分92が底部91よりも狭
いことから、空気は二次空気溝56の全長にわたって良
好に分配され、同様に冷却空気はこれにより溝56の頂
部から排出されないように更に制限される。更に、この
ような良好な空気分配はまた制限された上部の下側に拡
大された保管および移送面積部分が存在することの結果
でもある。この結果、冷却空気は二次空気溝の頂部に一
様な空気流を維持するために必要に応じて溝を上下方向
に移動する。
【0022】一次空気出口55は空気分配導管30の側
壁58において四角い形状のスロット60として見られ
ることが好ましい。スロットの長い方の側縁は冷却器を
通る材料の流れ方向と実質的に平行である。スロットは
ほぼ中央部分、すなわち側壁58のほぼ中間高さに位置
されることが好ましい。スロット60は空気分配導管3
0の側壁58に位置されているので、空気は一次空気出
口55から冷却器を通るクリンカーの流れを横断する方
向に排出される。空気分配導管の長さ部分に沿って延在
する1つのスロットが各側壁に備えられるのではなく、
複数のスロットが各々の側壁58の長さ部分に沿って配
置される。この構造は多くの利点を有することが見いだ
された。例えば、火格子板の構造一体性が向上する。ス
ロットは移動速度を維持し、このことは材料が空気導管
へ逆流入(バックフラッシュ)することを最小限に抑え
る。更に、排出速度を最小限にすることによって流動化
の可能性は減少する。図3はスロット60の配置の好ま
しい実施例を示している。
【0023】図3はまた火格子板の押圧面に近い位置の
スロットが遠い位置のスロットよりも長いことを示して
いる。この結果、火格子板の露出された全面積部分にわ
たって空気が均等に分散される。本発明の他の実施例で
はスロットの幅が変化され得る。
【0024】本発明の特に有利な特徴は、二次空気排出
溝56が一次空気出口55と直接的に隣接されて流体連
通状態となることを包括することである。示されるよう
に、火格子板の露出された面積部分の全長を実際に横断
する材料の流れ方向と実際に平行に延在する複数の二次
溝がある。この二次空気溝はノズルとして働き、また、
クリンカー保持面積部分へ排出された冷却空気の速度を
低減して、これによりクリンカーが流動化される可能性
を軽減するように作用する。
【0025】空気導管30は一般に二次空気溝56より
も幅が広い。これに関して、二次空気溝の形状はそれら
の幅に対する長さの比が約8:1〜約30:1の範囲で
あるときに好ましく、約10:1〜26:1であるとき
に更に好適であるとされた。二次空気溝が30:1より
も大きな幅に対する長さの比を有するならば、これらの
溝を通して流れる空気の速度は速くなり過ぎる。この比
が8:1よりも小さいならば、二次空気溝の性能は不利
な影響を受け、ノズルとして機能しない。
【0026】与えられた火格子板に複数の空気導管また
は二次空気溝が備えられる場合、1つ以上は任意に幅お
よび(または)高さを対応する導管または溝から変化さ
せることができる。特に、火格子板の側縁に対して配置
された空気導管および二次溝は一般に火格子の中央面積
部分に配置されたそれよりも狭くされる。他の実施例で
は全ての二次空気溝は同じ高さおよび(または)幅とさ
れ、および(または)全ての導管は同じ高さおよび(ま
たは)幅とされ得る。
【0027】空気導管30の各々の頂面32は線40で
示される平面から凹まされることが好ましく、十分な程
度に凹まされてこの凹んだ面積部分の中のクリンカーの
少なくとも幾らか、しかし大部分であることが好まし
い、が静止状態に保持されるのが好ましい。
【0028】図2に示された実施例では、隣接する火格
子板の縁部21が重なり、底縁26aが縁部27と組み
合って重なり結合を形成し、これにより実際にクリンカ
ーが隣接する火格子板の間に落下することを排除するほ
どに、側縁27が面40から凹まされるのが好ましい。
この代わりに、火格子板の長手方向の縁部は互いに高さ
および形状を同じとされて、リレーする火格子板が重な
らずに突き合わされるようになされることができる。
【0029】図4は本発明の他の実施例を示している。
これにおいては空気導管30の頂面32はシュラウドの
ように一次空気出口55に張り出して、これにより本発
明の移動防止の特徴を促進している。
【0030】図5は本発明の更に他の実施例を示してい
る。この実施例は図1〜図4の実施例とは幾つかの点で
異なる。第1に、空気溝が二次空気導管によって側壁か
ら変位されている図1〜図4に示された実施例と比較し
て、図5は内側の側壁29に対して直接に配置された空
気導管30を示している。更に、一次空気出口55から
の空気は二次空気溝の底部91にて水平方向に二次空気
溝56に進入するのであり、図2に示した実施例の場合
のように下方へ向けて二次空気導管のほぼ中央部分にて
進入するのではない。最後に、図5に示した実施例で
は、シュラウド形頂面32が一次空気出口55に張り出
している。
【0031】本発明の火格子板は、本発明の独特な特徴
を変化させることなく、冷却器の何れの連通にも使用で
きるように当業者に知られているような方法で改良し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい1つの実施例の頂面図。
【図2】図1の線A−Aに沿う図1に示した実施例の断
面図。
【図3】図2の線B−Bに沿う図1に示した実施例の他
の断面図。
【図4】本発明の他の実施例の断面図。
【図5】本発明の第3の実施例の断面図。
【符号の説明】
20 火格子板 21,22 側壁 23 前部押圧面 24 頂縁 25 縁部 26,27 長手方向の縁部 28 面 29 内側の長手方向の縁部 30 空気分配導管 31 空気通路 32 頂面 40 面 55 一次空気出口 56 二次空気溝 58 側壁 60 スロット 70 露出された面積部分 71 露出されていない面積部分 91 底部 92 上部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シェイン ケイ.アレシ アメリカ合衆国ペンシルバニア州クッツタ ウン,ボックス 337 − キュー,アー ル.ディー.ナンバー 3 (72)発明者 ロバート ホランド アメリカ合衆国ペンシルバニア州ホワイト ホール,アモン ウェイ 4341 (72)発明者 ジョージ ダブリュ.ブライド アメリカ合衆国ペンシルバニア州クッツタ ウン,クッツタウン ロード 15582

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料入口、材料出口および複数列の火格
    子板を有し、先行する各列の火格子板は一部が次の列の
    火格子板に重ねられ、前記火格子板は外縁、上面および
    下面を有し、下面は担持ビームに取り付けられ、上面は
    決して重ねられない露出面積部分と、少なくとも一時期
    は先行する火格子板が重ねられる非露出面積部分とに分
    けられているような冷却装置を通して、予め定めた方向
    に粒状材料を移送する火格子板であって、 全体的に露出される面積部分が実質的に外縁の上面から
    凹まされて、その中に大量の粒状材料を収容するように
    され、また更に前記凹部の形成された面積部分は、
    (a)実質的に前記凹んだ露出面積部分の全距離を、冷
    却装置を通る材料の移動と平行な方向に実質的に動く実
    質的に筒状で中空の空気分配導管であって、冷却装置を
    通して運ばれる幾らかの粒状材料が接触される頂面と、
    2つの側壁とを有する前記実質的に筒状で中空の空気分
    配導管、および(b)実質的に前記凹んだ露出面積部分
    の全距離を、冷却装置を通る材料の移動と平行な方向に
    実質的に動く狭い開かれた二次空気分配溝、の交互の列
    によって形成されており、また、前記空気導管の前記側
    壁はそれに配置されたそれぞれ複数の一次空気出口を有
    し、この一次空気出口を通して冷却空気が空気分配導管
    の内部から隣接の二次空気分配溝の中に流される、よう
    になされたことを特徴とする火格子板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、少なくとも幾つかの一次空気出口は空気導管の側壁
    に備えられた四角いスロットとされ、前記スロットは長
    手方向の側縁が冷却装置を通って移動される材料の方向
    に平行であることを特徴とする火格子板。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された火格子板であっ
    て、スロットが側壁のほぼ中央部分に位置付けられたこ
    とを特徴とする火格子板。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された火格子板であっ
    て、冷却装置の材料入口から離れたスロットの方が材料
    入口に近いスロットよりも長いことを特徴とする火格子
    板。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、冷却空気が一次空気出口を通して下流方向へ隣接す
    る二次空気分配溝の中へ流れることを特徴とする火格子
    板。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、冷却空気が隣接する二次空気分配溝の中へその底部
    から進入することを特徴とする火格子板。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、幅の変化した複数の空気分配導管が備えられたこと
    を特徴とする火格子板。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、高さの変化した複数の空気分配導管が備えられたこ
    とを特徴とする火格子板。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、二次空気分配導管の長さと幅との比が約8:1から
    約30:1の範囲であることを特徴とする火格子板。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、空気導管が二次空気分配溝によって露出された面積
    部分の長手方向の側壁から隔てられていることを特徴と
    する火格子板。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、露出された面積部分の長手方向の側壁に対して位置
    付けられた少なくとも1つの空気導管を有することを特
    徴とする火格子板。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、空気導管の側壁が内方へ傾いていることを特徴とす
    る火格子板。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、二次空気導管の頂面が一次空気分配出口に張り出し
    ていることを特徴とする火格子板。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、露出された面積部分内に位置する実質的に全ての材
    料が静止状態とされることを特徴とする火格子板。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、1列において隣接する火格子板の長手方向の縁部が
    互いに重なり合って嵌合していることを特徴とする火格
    子板。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載された火格子板であっ
    て、材料がセメントクリンカーであることを特徴とする
    火格子板。
  17. 【請求項17】 材料入口、材料出口および複数列の火
    格子板を有し、先行する各列の火格子板は一部が次の列
    の火格子板に重ねられ、前記火格子板は外縁、上面およ
    び下面を有し、下面は担持ビームに取り付けられ、上面
    は決して重ねられない露出面積部分と、少なくとも一時
    期は先行する火格子板が重ねられる非露出面積部分とに
    分けられているような冷却装置を通して、予め定めた方
    向に粒状材料を移送する火格子板であって、1列におい
    て隣接する火格子板の長手方向の縁部が互いに重なり合
    って嵌合しており、 全体的に露出される面積部分が実質的に外縁の上面から
    凹まされて、その中に大量の粒状材料を実質的に静止状
    態で収容するようにされ、また更に前記凹部の形成され
    た面積部分は、(a)実質的に前記凹んだ露出面積部分
    の全距離を、冷却装置を通る粒状材料の移動と平行な方
    向に実質的に動く実質的に筒状で中空の空気分配導管で
    あって、冷却装置を通して運ばれる幾らかの粒状材料が
    接触される頂面と、2つの内方へ傾いた側壁とを有する
    前記実質的に筒状で中空の空気分配導管、および(b)
    実質的に前記凹んだ露出面積部分の全距離を、冷却装置
    を通る材料の移動と平行な方向に実質的に動く複数の狭
    い開いた二次空気分配溝、の交互の列によって形成され
    ており、また、前記空気導管の前記側壁はそれに配置さ
    れたそれぞれ複数の一次空気出口を有し、この一次空気
    出口を通して冷却空気が空気分配導管の内部から隣接の
    二次空気分配溝の中へと下流方向に流され、また、少な
    くとも幾つかの一次空気出口は空気導管の側壁に備えら
    れた四角いスロットとされ、前記スロットは冷却装置を
    通して移動する材料の方向に平行な長手方向側部を有す
    る、ようになされたことを特徴とする火格子板。
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