JPH0748712Y2 - 損紙パルパーピットの構造 - Google Patents

損紙パルパーピットの構造

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JPH0748712Y2
JPH0748712Y2 JP3607190U JP3607190U JPH0748712Y2 JP H0748712 Y2 JPH0748712 Y2 JP H0748712Y2 JP 3607190 U JP3607190 U JP 3607190U JP 3607190 U JP3607190 U JP 3607190U JP H0748712 Y2 JPH0748712 Y2 JP H0748712Y2
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pit
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pulper
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昭 永田
英雄 北尾
寿 寺田
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新王子製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は抄紙工程における損紙パルパーピットの構造で
あって、損紙パルパーピット内に損紙の堆積がなく、損
紙をパルプスラリー中に迅速に溶き落すことができる損
紙パルパーピットの構造に関するものである。
[従来の技術] 抄紙工程における損紙パルパーピットは、連続抄紙中の
抄紙機、塗工機等の紙切時に発生する損紙を液中に溶解
させパルプスラリーとして回収する装置である。
第3図はカレンダーマシンに取付けられている損紙パル
パーピット(以下たんにピットという)であるが、カレ
ンダーマシン31で紙切れによって生じた損紙Sは、その
下に位置しているピット32内に落下し、ピット32内のパ
ルプスラリーlに溶解される。該スラリーlは攪拌機33
で攪拌されており、落下した損紙Sを溶解し小さく切断
してパルプスラリーとして回収している。
[本考案が解決しようとする課題] ピット32内の損紙の溶解は、従来紙の自重により落下さ
せてパルプスラリーl中に溶解させているが、この場合
損紙の溶解は攪拌機33の回転によって行なわれている。
従って、攪拌機の回転力が弱い場合には当然に損紙の溶
け落ちが遅くなる。それにもまして、抄紙工程の抄紙速
度が早い場合には(特に薄紙程速い)、損紙がバタ付
き、第4図に示すようにパルプスラリーl面上に浮かび
パルプスラリーl中への溶け落ちが困難となり、瞬く間
にパルプスラリーl面上に堆積し、甚だしい場合にはピ
ット32の口上部にまでも溢れて抄紙機、塗工機等の停止
を招いている。
従来、かかる欠点を改善するためにピット32の攪拌機33
の攪拌翼を大きくしたり、回転数を上げること、攪拌機
の容量アップ等で解決を図っているが十分な解決が得ら
れていない。
本考案は従来の欠点を改善し、損紙の溶け落ちを迅速な
らしめることによって高速抄紙工程にも充分に溶解処理
できるピットの構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、抄紙工程におけるピットにおいて、ピット内
に投入される損紙の表裏両面の対向する位置に夫々、斜
め下側に噴射する複数のシャワーノズルが取付けられて
いるという構成のものである。
前記ピットは、一般的にはステンレススチール製又はコ
ンクリート製のものからなり、抄紙工程中のカレンダー
マシン、コーターカレンダーマシン等のデッキ下に取付
けられており、ピット内のパルプスラリーはポンプによ
って調成工程へ送られて繊維を回収している。
本考案はピット内の上部で、かつ投入される口部近傍
で、損紙の表裏両面の対向する位置に、斜め下側に向っ
て噴射できる複数のノズルが取付けられている。
[作用] 本考案は以上の如き構成のものであって、ピット内へ損
紙が投入されたときに、損紙の表裏両面の対向する位置
に取付けられている複数のノズルからパルプスラリーを
噴射する。この場合パルプスラリーを噴射する複数のノ
ズルは、落下する損紙に対して、対象的に斜め下側に15
〜60度の角度θの範囲内で噴射する。尚、該噴射角度θ
は紙の種類、抄紙速度等を勘案して前記角度の範囲内で
適宜変更することができる。投入される損紙は、前記の
ように表裏両面からパルプスラリーが噴射され、損紙は
パルプスラリーを吸収して重くなり急速に落下できる。
しかも、前記のように損紙は、パルプスラリーを吸収し
て濡れた状態であるから、ピット内のパルプスラリーに
良く馴染み、急速にパルプスラリー中に浸漬する。
従って、高速抄紙工程における損紙処理の場合でも、損
紙はピット中のパルプスラリー中に迅速に浸漬され、従
来の如くパルプスラリー液面上に浮遊することが全くな
く、抄紙機、塗工機等の運転を中止する必要は全く無
い。
茲に、複数のノズルから噴射される液は、清水又は白水
等でも良いが、噴射する液は大量であるため、清水又は
白水ではパルプスラリーが稀薄になり、後工程で脱水設
備が必要となり多大のコストを要するため、望ましくは
ピット中のパルプスラリーを循環して使用する。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例であるが、つぎに第1図を参
照して本考案を具体的に説明する。カレンダーマシン1
の下デッキ2に投入口3が形成されており、該投入口3
のデッキ2下側にピット4が設置されている。
前記投入口3の両側近傍裏側、即ち投入される損紙Sの
表裏両面に対向するよう位置して第2図に示すように略
等間隔に形成されている複数のシャワーノズル5を有す
るパイプ6が取付けられている。
該複数のシャワーノズル5の噴射角度θは、損紙の落下
方向に対して夫々対象的に斜め下15〜60度の角度に形成
されている。尚シャワーノズル5の噴射角度θは紙の種
類、抄紙速度によって前記角度の範囲内で適宜変更する
ことができる。
また、前記パイプ6には、ピット4内のパルプスラリー
lを調成工程へ送るためのパイプ7にバイパス回路8を
取付け、該バイパス回路8が夫々接続されている。
カレンダーマシンで紙切れが生じた場合、損紙Sがデッ
キ2の投入口3からピット4内へ落下する。このとき、
シートの紙切検出器(図示省略)からの信号によってバ
イパス回路8のポンプP1が作動し、パルプスラリーlの
一部をパイプ6、6に送り、該2本のパイプ6、6から
パルプスラリーlが損紙Sの表裏両面に噴射され、損紙
Sはパルプスラリーlによって湿った状態となって落下
する。
前記のようにパルプスラリーlを噴射され湿った状態と
なった損紙Sは、パルプスラリーlを吸収して重量が増
し、迅速にピット4底部のパルプスラリーlに達する。
また、損紙Sは湿った状態であるため、損紙Sのバタ付
きもなく、湿った状態であるからパルプスラリーl面上
に浮かぶことがなく容易に浸漬でき、攪拌機Kの攪拌に
よって簡単に溶解し分解される。
尚、図示例ではバイパス回路8が白水系とバルブVを介
して接続されており、必要によってバブルVを開いてパ
イプ6、6からパルプスラリーlに白水を混合して噴射
せしめることができる。もっとも、本考案はパイプ6、
6から噴射する液はパルプスラリー又は白水に限られる
ものではなく、場合によって清水処理できることもとよ
りである。
[考案の効果] 以上の如く本考案は簡単な構造であって、従来の如く損
紙がピット内のパルプスラリー面に浮かぶことなく迅速
に浸漬されるから、高速抄紙条件でもピット内で損紙が
堆積すること、該堆積によって抄紙機、塗工機等の停止
を引き起すおそれは全くない。
また、損紙の迅速な浸漬が達成できるから従来の攪拌機
による溶解、分解が簡単に達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の説明図、第2図はピット内
に取付けるパイプの一例の正面図、第3図は従来のピッ
トの説明図、第4図は従来のピット内の損紙の状態の説
明図である。 1:カレンダーマシン、2:デッキ、3:投入口、4:ピット、
5:シャワーノズル、6:パイプ、8:バイパス回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抄紙工程における損紙パルパーピットにお
    いて、損紙パルパーピット内に投入される損紙の表裏両
    面の対向する位置に夫々、斜め下側に噴射する複数のシ
    ャワーノズルが取付けられていることを特徴とする損紙
    パルパーピットの構造。
JP3607190U 1990-04-03 1990-04-03 損紙パルパーピットの構造 Expired - Fee Related JPH0748712Y2 (ja)

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