JPH0748639B2 - 適応ディジタルフィルタ - Google Patents

適応ディジタルフィルタ

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JPH0748639B2
JPH0748639B2 JP12265187A JP12265187A JPH0748639B2 JP H0748639 B2 JPH0748639 B2 JP H0748639B2 JP 12265187 A JP12265187 A JP 12265187A JP 12265187 A JP12265187 A JP 12265187A JP H0748639 B2 JPH0748639 B2 JP H0748639B2
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茂 小野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エコーキャンセラや自動等化器として多用さ
れ、入力信号と希望出力信号を与えると、その制御係数
を自動的に適応修正し、希望出力信号を近時生成して出
力する適応ディジタルフィルタに関するものである。
(従来の技術) 従来多用されている適応ディジタルフィルタの構成につ
いては、『ディジタル信号処理,電子通信学会編,pp.22
8〜231』昭和58年2月20日発行(以下、文献〔1〕と呼
ぶ)に記載されている。また、従来多用されている制御
係数の制御方法については、この文献〔1〕と『アフィ
ン部分空間への直交射影を用いた適応フィルタ・アルゴ
リズムとその諸性質,電子通信学会論文誌,67−A巻2
号,pp.126〜132』(以下、文献〔2〕と呼ぶ)に記載さ
れている。
第2図は、適応ディジタルフィルタの構成例を示す図で
ある。第2図において、1は入力端子、7は出力端子、
8はディジタルフィルタ部、9は制御部である。適応デ
ィジタルフィルタは、一般に、大きく分けて、ディジタ
ルフィルタ部8と制御部9とから構成されている。
ディジタルフィルタ部8は、適応ディジタルフィルタの
特性を形成する部分であり、また、制御部9は、ディジ
タルフィルタ部8内の制御係数を制御することにより、
特性を制御する部分である。制御部9は、ディジタルフ
ィルタ部8の出力信号を入力とし、この出力信号が希望
出力信号にできるだけ近くなるようにディジタルフィル
タ部8内の制御係数を制御する。
第3図は、従来のディジタルフィルタ部8の構成例を示
す図である。第3図において、2は加算器、3は乗算
器、4は単位時間だけ信号を遅らせる遅延回路であり、
w0,w1,w2,…wMは制御係数である。また、第2図と同
一の要素には、同一の記号が付されている。単位時間と
は、ディジタルフィルタを動作させる1クロックに対応
する時間であり、本明細書ではTcで表す。
入力端子1から入力された信号は、M個の遅延回路4に
入力され、遅延回路4を全く通らない信号と各遅延回路
4の出力信号とに制御係数w0,w1,w2,…wMを各乗算器
3で掛けられ、その出力が各加算器2で加え合せられ
て、出力端子7へ出力される。第2図に示した制御部9
で制御係数w0,w1,w2,…wMの値を決めて、そのように
設定することで、希望の特性を得ることができる。
制御係数w0,w1,w2,…wMの制御は、通常、二乗誤差を
最小にするように繰り返し制御係数を修正する反復アル
ゴリズムにより行われる。その代表的なものは、最大傾
斜法や学習同定法である。時刻nにおける入力端子1か
らの入力信号をXn,誤差信号すなわち出力信号と希望出
力信号との差信号をenとして、これらは、次式で表せ
る。
最大傾斜法:wk (n+1)=wk (n)−α・en・Xn-k …(1) 学習同定法:wk (n+1)=wk (n)−α・en・Xn-k/(X2 n+X
2 n-1+X2 n-2+…+X2 n-M) …(2) ここで、αは修正係数であり、アルゴリズムの収束のた
めには、十分小さく選ぶ必要がある。学習同定法では0
<α<2になるようにすれば、収束する。また、wk (n)
は、時刻nにおける制御係数wkの値を示している。αが
適当に選らばれていれば、上の反復アルゴリズムによ
り、制御係数は徐々に希望出力信号を与える最適値に近
付き、希望出力信号を近時することができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、第3図に示す従来のディジタルフィルタ
部を用いた適応ディジタルフィルタにおいては、文献
〔2〕に述べられているように、入力信号が白色信号で
なく、特定のスペクトル成分が大きくなる有色信号の場
合、修正係数αを適当に選んだとしても、収束時間、す
なわち、出力信号が希望出力信号に十分近くなるまでの
時間が、極めて長くなるという問題点があった。
そこで、この発明の目的は、入力信号が有色信号のとき
にも収束時間が短い適応ディジタルフィルタを提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記問題点を解決するために、2次巡回フィ
ルタと、この2次巡回フィルタの第1の出力に第1の係
数を掛ける第1の乗算器と、この第1の出力に第2の係
数を掛ける第2の乗算器と、この第1の出力よりも単位
時間遅れた第2の出力に第3の係数を掛ける第3の乗算
器と、この第2の出力に第4の係数を掛ける第4の乗算
器と、第1の乗算器の出力と第3の乗算器の出力を加え
る第1の加算器と、第2の乗算器の出力と第4の乗算器
の出力を加える第2の加算器と、第1の加算器の出力に
第1の制御係数を掛ける第5の乗算器と、第2の加算器
の出力に第2の制御係数を掛ける第6の乗算器とで基本
フィルタを構成し、Z平面の単位円上を等間隔に分割し
た位置に複素共役零点あるいは実多重零点を有する櫛形
フィルタと、この櫛形フィルタの出力を入力とする複数
の前記の基本フィルタと、この複数の基本フィルタ内の
各第5の乗算器と第6の乗算器の出力を全て加え合せる
加算器群あるいは多入力加算器とで前記ディジタルフィ
ルタ部を構成し、前記櫛形フィルタの零点の総対数は、
前記のディジタルフィルタ部内の基本フィルタの総数と
同じになるようにし、前記の櫛形フィルタの出力を入力
とする複数の前記の基本フィルタの内の任意に1つを選
んだとき、この基本フィルタ内の2次巡回フィルタの2
つの極は、前記櫛形フィルタの複素共役零点あるいは実
多重零点の内の1対と同じ位置になるようにし、かつ、
前記の櫛形フィルタの出力を入力とする複数の前記の基
本フィルタの内のここで選んだ基本フィルタ以外の基本
フィルタ内の2次巡回フィルタの2つの極と同じになら
ないようにし、前記の櫛形フィルタの出力を入力とする
複数の前記の基本フィルタの内の任意の1つを選んだと
き、この選んだ基本フィルタ内の第1の係数は、この選
んだ基本フィルタ内の2次巡回フィルタの2つの極のう
ちの虚数部が非負となる極の偏角に予め定められた整数
を掛けた第1の角度の余弦値となるようにし、この選ん
だ基本フィルタ内の第3の係数は、前記の偏角に前記の
予め定められた整数から1を減じた整数を掛けた第2の
角度の余弦値となるようにし、この選んだ基本フィルタ
内の第4の係数は、この第2の角度の正弦値となるよう
にし、前記の予め定められた整数は、前記のディジタル
フィルタ部を構成する全ての基本フィルタに対して同じ
値となるようにして、適応ディジタルフィルタのディジ
タルフィルタ部を構成したものである。
(作用) 本発明によれば、以上のように適応ディジタルフィルタ
のディジタルフィルタ部を構成したため、ディジタルフ
ィルタ部内の各基本フィルタ内の制御係数を掛ける第5
の乗算器への入力信号と第6の乗算器への入力信号は、
ディジタルフィルタ部内の任意の2つをとったときに全
ての場合で相関が極めて小さく、それゆえ、入力信号が
有色信号のときにも収束時間が長くならない。換言すれ
ば入力信号が白色信号と有色信号のときで収束時間がほ
とんど変化がなく、かつ、短い。したがって、前記問題
点を解決できるのである。
(実施例) 第1図は、本発明の適応ディジタルフィルタのディジタ
ルフィルタ部8の構成例を示す図である。第1図におい
て、400は単位時間の2M倍に相当する2MTcの遅延時間を
有する遅延回路、50,51,52,…,5Mは2次巡回フィルタ,
wC0,wC1,wC2,…,wCM,wS1,wS2,…,wS(M-1),は
制御係数、g,a0,a1,a2,…,aM,b0,b1,b2,…,
bM,pC0,pC1,pC2,…,pCM,pS1,pS2,…,
pS(M-1),qC0,qC1,qC2,…qCM,qS1,qS2,…,q
S(M-1)は係数である。また、第2図,第3図と同一の要
素には、サフィックスのみ異ならせて同一の記号が付さ
れている。第1図において、2次巡回フィルタの総数を
M+1としている。
第1図のディジタルフィルタ部8は、第3図のときと同
様に、第2図の形で制御部9と合せられて適応ディジタ
ルフィルタを構成する。制御部9における作用は、前記
の従来の適応ディジタルフィルタにおける制御部9の作
用と同様である。
入力端子1から入力された入力信号は、左端の加算器2
00により、遅延回路400を通り遅れた入力信号に係数g
を乗算器300で掛けられた信号と加えられる。以上の作
用を行なう部分が、櫛形フィルタを構成している。櫛形
フィルタ部分の伝達関数Hg(z)は、次式で表される。
HK(Z)=(1+g・z-2M) …(3) 但し、 z=exp(jωT) …(4) g=−1 …(5) である。櫛形フィルタの出力すなわち加算器200の出力
は、M+1個の2次巡回フィルタ50,51,52,…,5Mに入力
される。
代表として、上からk+1番目の2次巡回フィルタ5kへ
の信号について、流れを説明する。2次巡回フィルタ5k
へ入力された信号は、2つの加算器2k6,2k7により、遅
延回路4k1を1つ通ってから乗算器3k7で係数akを掛けら
れた信号と、2つの遅延回路4k1,4k2通ってから乗算器
3k8で係数bkを掛けられた信号とを、加えられる。2次
巡回フィルタ5kの伝達関数Hbk(z)は、次式で表される。
Hbk(z)=1/(1−ak・z-1−bk・z-2) …(6) 但し、 ak=2cos(kd) …(7) bk=−1 …(8) d=π/M …(9) である。したがって、2次巡回フィルタ5kは、kが0と
Mのときは実重極、それ以外のときは複素共役極を、z
平面の単位円上に有している。
2次巡回フィルタ5k内の上の加算器2k6の出力は、2つ
の乗算器3k1,3k2で、第1の係数pckと第2の係数pSk
掛けられる。また、2次巡回フィルタ5k内の上の遅延回
路411の出力に、2つの乗算器3k3,3k4で、第3の係数q
ckと第4の係数qSkが掛けられる。そして、係数pckを掛
けられた信号と係数qCKを掛けられた信号が、加算器2k2
で加えられ、更に乗算器3k6で第1の制御係数WCkを掛け
られる。また、係数Pskを掛けられた信号と係数qSkを掛
けられた信号が、加算器2k1で加えられ、更に乗算器3k5
で第2の制御係数Wskを掛けられる。ここで、各係数
は、次式で表わされる。
pck=cos(kdi) …(10) psk=sin(kdi) …(11) qck=ーcos[kd(i−1)] …(12) qsk=ーsin[kd(i−1)] …(13) 但し、iは、この適応ディジタルフィルタに対して、予
め決められた整数である。2次巡回フィルタ5kと、係数
pck,psk,qck,qsk制御係数Wck,Wskを掛ける6つの乗
算器3k1〜3k6と、2つの加算器2k1,2k2とで、上からk
+1番目の基本フィルタを構成する。
入力端子1から、上からk+1番目の基本フィルタ内の
第1の制御係数Wckを掛ける乗算器3k5の入力までの伝達
関数Hck(z)は、次式で表わされる。
Hck(z)=(1+g・z-2M)・(pck+qck・z-1)/
(1−ak・z-1−bk・z-2) …(14) また、入力端子1から、上からk+1番目の基本フィル
タ内の第2の制御係数wskを掛ける乗算器3k6の入力まで
の伝達関数Hsk(z)は、次式で表わされる。
Hsk(z)=(1+g・z-2M)・(psk+qsk・z-1)/
(1−ak・z-1−bk・z-2) …(15) なお、第1図において、一番上と一番下の基本フィルタ
は、係数ps0,qs0,pSM,qSMが0になるため、回路が簡
単になっている。
式(14)と式(15)に、各係数を代入して、z逆変換を
施して、上からk+1番目の基本フィルタ内の第1の制
御係数wckを掛ける乗算器3k5の入力における単位サンプ
ル応答hck(n)と、第2の制御係数wskを掛ける乗算器
3k6の入力における単位サンプル応答hSk(n)とを求め
ると、以下のようになる。
hck(n)=cos[kd(n+i)]・[u(n)−n(n
−2M)] …(16) hSk(n)=sin[kd(n+i)]・[u(n)−n(n
−2M)] …(17) 但し、u(n)はnが負で0,非負で1であるようなステ
ップ関数である。式(16)と式(17)は、長さ2Mの余弦
波と正弦波を表わしている。これより、2次巡回フィル
タ5kは、kdに対応する周波数成分付近のみを通過する極
めて帯域の狭いバンドパスフィルタ(以下、BPFと略
す)になっており、制御係数wckとwskを掛ける乗算器3k
5,3k6の入力へは、この周波数成分を余弦波成分と正弦
波成分に分解した信号が到来することがわかる。すなわ
ち、第1図本発明のディジタルフィルタ部8は、入力信
号をフーリエ展開する作用を近似的に行なっている。
入力信号を近似的にフーリエ展開し、各周波数の余弦波
成分ならびに正弦波成分に対する修正係数である制御係
数wC0,wC1,wC2,…wCM,wS1,wS2,…wS(M-1)を掛け
られた信号は、合計2M−1個の加算器214〜2(M-1)4,2
05〜2(M-1)5で全て加え合せられて合成される。そし
て、出力端子7へ出力される。
本発明の適応ディジタルフィルタにおいても、制御部9
による制御係数の制御アルゴリズムとして、最大傾斜法
や学習同定法を用いることができる。これらは、時刻n
における制御係数wckを掛ける乗算器3k5の入力信号をx
kn,制御係数wskを掛ける乗算器3k5の入力信号をykn
して、次式で表せる。
最大傾斜法: wck (n+1)=wck (n)−α・en・Xkn …(18) wsk (n+1)=wsk (n)−α・en・Xyn …(19) 学習同定法: wck (n+1)=wck (n)−α・en・xkn/(x2 0n+x2 1n+…+x
2 Mn+y2 1n+y2 2n+…+y2 (M-1)n) …(20) wsk (n+1)=wsk (n)−α・en・ykn/(x2 0n+x2 1n+…+x
2 Mn+y2 1n+y2 2n+…+y2 (M-1)n) …(21) 但し、、wck (n),wsk (n)は、それぞれ、時刻nにおける
制御係数wck,wskの値を表わしている。
第4図は、本発明の適応ディジタルフィルタのディジタ
ルフィルタ部8の他の構成例を示す図である。第4図に
おいて、11,12は1次巡回フィルタ、c0,cMは係数であ
る。また、第1図,第2図,第3図と同一の要素には、
同一の記号が付されている。前記の適応ディジタルフィ
ルタに付して予め決められた整数iを0とすると、第1
図は第4図のように縮退される。
第4図において、係数c0,cMは、それぞれ1,−1であ
る。他の係数は、第1図における同じ記号で示された係
数と同じ値である。第4図のディジタルフィルタ部8
は、第1図のディジタルフィルタ部8よりもハードウエ
アの規模あるいは処理量が小さくてすむため、有利であ
る。
第1図あるいは第4図に対する以上の説明では、係数
b0,b1,b2,…bM,cMは−1、係数c0は1としていた。
巡回フィルタは、極がz平面の単位円の外に出ると不安
定になるため、雑音等の影響を考慮すると、安定性を完
全に確保するためには、これらの係数の絶対値を、1よ
り小さく1に極めて近い値に設定する方が安心である。
但し、このようにすると、直交性の乱れが大きくなっ
て、僅かではあるが収束時間は長くなる。また、このと
きには、櫛形フィルタの係数gも、同じ程度絶対値を1
より小さくした方が、極と零点の整合性が良くなる。
以上の説明では、ディジタルフィルタ部8をハードウエ
アで作ることを前提に説明したが、この一部あるいは全
部を、ディジタル・シグナル・プロセッサにより処理す
ることも可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の適応ディジタルフ
ィルタのディジタルフィルタ部8は、入力信号を近似的
にフーリエ展開し、これを再合成している。そして、こ
の再合成における各周波数の余弦波成分と正弦波成分の
大きさを制御することで、適応ディジタルフィルタの特
性を制御している。フーリエ展開は、良く知られている
ように、直交展開である。したがって、展開された後の
各信号成分の間の相関は、0である。このため、制御係
数wC0,wC1,wC2,…wCM,wS1,wS2,…wS(M-1)を掛け
る各乗算器305〜3M5,316〜3(M-1)6の入力信号、すなわ
ち、x0n,x1n,x2n,…xMn,y1n,y2n,…,y(M-1)n
間の相関は、極めて小さくなる。これは、適応ディジタ
ルフィルタの入力信号にほとんど依存しない。文献
〔2〕にも示されているように、アルゴリズムの収束時
間は、全ての組み合わせにおいて、誤差信号と相関をと
ることになるこれらの信号の間の相関が小さい方が短
い。したがって、本発明の適応ディジタルフィルタで
は、有色信号においてさえも、収束時間の短い適応ディ
ジタルフィルタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適応ディジタルフィルタのディジタル
フィルタ部の構成例を示す図、第2図は適応ディジタル
フィルタの構成を示す図、第3図は従来の適応ディジタ
ルフィルタのディジタルフィルタ部の構成例を示す図、
第4図は本発明の適応ディジタルフィルタのディジタル
フィルタ部の構成例を示す図である。 1…入力端子、2…加算器、3…乗算器、4…遅延回
路、50,51,52,5(M−1),5M…2次巡回フィルタ、7
…出力端子、8…ディジタルフィルタ部、9…制御部、
11,12…1次巡回フィルタ、wCO,wC1,wC2,…wCM
wS1,wS2,…wS(M-1)…制御係数、g,a0,a1,a2,…,a
M,b0,b1,b2,…,bM,PC0,PC1、PC2,…,pCM,pS1,p
S2,…,pS(M-1),qC0,qC1,qC2,…,qCM,qS1
qS2,…,qS(M-1),c0,cM…係数。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルフィルタ部と制御部とから成
    り、制御部により、ディジタルフィルタ部内の制御係数
    を適応的に制御して、ディジタルフィルタ部の特性を適
    応的に変化することができる適応ディジタルフィルタに
    おいて、 2次巡回フィルタと、この2次巡回フィルタの第1の出
    力に第1の係数を掛ける第1の乗算器と、この第1の出
    力に第2の係数を掛ける第2の乗算器と、この第1の出
    力よりも単位時間遅れた第2の出力に第3の係数を掛け
    る第3の乗算器と、この第2の出力に第4の係数を掛け
    る第4の乗算器と、第1の乗算器の出力と第3の乗算器
    の出力を加える第1の加算器と、第2の乗算器の出力と
    第4の乗算器の出力を加える第2の加算器と、第1の加
    算器の出力に第1の制御係数を掛ける第5の乗算器と、
    第2の加算器の出力に第2の制御係数を掛ける第6の乗
    算器とで基本フィルタを構成し、 Z平面の単位円上を等間隔に分割した位置に複素共役零
    点あるいは実多重零点を有する櫛形フィルタと、この櫛
    形フィルタの出力を入力とする複数の前記の基本フィル
    タと、この複数の基本フィルタ内の各第5の乗算器と第
    6の乗算器の出力を全て加え合せる加算器群あるいは多
    入力加算器とで前記のディジタルフィルタ部を構成し、 前記の櫛形フィルタの零点の総対数は、前記のディジタ
    ルフィルタ部内の基本フィルタの総数と同じになるよう
    にし、 前記の櫛形フィルタの出力を入力とする複数の前記の基
    本フィルタの内の任意の1つを選んだとき、この基本フ
    ィルタ内の2次巡回フィルタの2つの極は、前記櫛形フ
    ィルタの複素共役零点あるいは実多重零点の内の1対と
    同じ位置になるようにし、かつ、前記の櫛形フィルタの
    出力を入力とする複数の前記の基本フィルタの内のここ
    で選んだ基本フィルタ以外の基本フィルタ内の2次巡回
    フィルタの2つの極と同じにならないようにし、 前記の櫛形フィルタの出力を入力とする複数の前記の基
    本フィルタの内の任意の1つを選んだとき、この選んだ
    基本フィルタ内の第1の係数は、この選んだ基本フィル
    タ内の2次巡回フィルタの2つの極の内の虚数部が非負
    となる極の偏角に予め定められた整数を掛けた第1の角
    度の余弦値となるようにし、 この選んだ基本フィルタ内の第2の係数は、この第1の
    角度の正弦値となるようにし、 この選んだ基本フィルタ内の第3の係数は、前記の偏角
    に前記の予め定められた整数から1を減じた整数を掛け
    た第2の角度の余弦値となるようにし、 この選んだ基本フィルタ内の第4の係数は、この第2の
    角度の正弦値となるようにし、 前記の予め定められた整数は、前記のディジタルフィル
    タ部を構成する全ての基本フィルタに対して同じ値とな
    るようにしたことを特徴とする適応ディジタルフィル
    タ。
  2. 【請求項2】ディジタルフィルタ部と制御部とから成
    り、制御部により、ディジタルフィルタ部内の制御係数
    を適応的に制御して、ディジタルフィルタ部の特性を適
    応的に変化することができる適応ディジタルフィルタに
    おいて、 2次巡回フィルタと、この2次巡回フィルタの第1の出
    力よりも単位時間遅れた第2の出力に第3の係数を掛け
    る第3の乗算器と、この第2の出力に第4の係数を掛け
    る第4の乗算器と、前記の第1の出力と第3の乗算器の
    出力を加える加算器と、この加算器の出力に第1の制御
    係数を掛ける第5の乗算器と、第4の乗算器の出力に第
    2の制御係数を掛ける第6の乗算器とで複素共役極の基
    本フィルタを構成し、 1次巡回フィルタと、この1次巡回フィルタの出力に制
    御係数を掛ける乗算器とで実極の基本フィルタを構成
    し、 Z平面の単位円上を等間隔に分割した位置に複素共役零
    点あるいは実多重零点を有する櫛形フィルタと、この櫛
    形フィルタの出力を入力とする複数の前記の複素共役極
    の基本フィルタと、この櫛形フィルタの出力を入力とす
    る2つの前記の実極の基本フィルタと、複数の前記の複
    素共役極の基本フィルタ内の各第5の乗算器と第6の乗
    算器出力と2つの前記の実極の基本フィルタ内の乗算器
    の出力を全て加え合せる加算器群あるいは多入力加算器
    とで前記のディジタルフィルタ部を構成し、 前記の櫛形フィルタの零点の総対数は、前記のディジタ
    ルフィルタ部内の複素共役極の基本フィルタと実極の基
    本フィルタの総数と同じになるようにし、 前記の櫛形フィルタの出力を入力とする複数の前記の複
    素共役極の基本フィルタの内の任意の1つを選んだと
    き、この複素共役極の基本フィルタ内の2次巡回フィル
    タの2つの極は、前記の櫛形フィルタの複素共役零点の
    内の1対と同じ位置になるようにし、かつ、前記の櫛形
    フィルタの出力を入力とする複数の前記の複素共役極の
    基本フィルタの内のここで選んだ複素共役極の基本フィ
    ルタ以外の複素共役極の基本フィルタ内の2次巡回フィ
    ルタの2つの極と同じにならないようにし、 前記の櫛形フィルタの出力を入力とする2つの前記の実
    極の基本フィルタ内の1次巡回フィルタの極は、それぞ
    れ1と−1となるようにし、 前記の櫛形フィルタの出力を入力とする複数の前記の複
    素共役極の基本フィルタの内の任意の1つを選んだと
    き、この選んだ複素共役極の基本フィルタ内の第3の係
    数は、この選んだ複素共役極の基本フィルタ内の2次巡
    回フィルタの2つの極の内の虚数部が非負となる極の偏
    角の余弦値となるようにし、 この選んだ複素共役極の基本フィルタ内の第4の係数
    は、この偏角の正弦値となるようにしたことを特徴とす
    る適応ディジタルフィルタ。
  3. 【請求項3】各2次巡回フィルタの2つの極を、Z平面
    の単位円の内側で、かつ、櫛形フィルタの対応する1対
    の複素共役零点あるいは実多重零点の近傍に置くことを
    特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の適応ディジ
    タルフィルタ。
  4. 【請求項4】各2次巡回フィルタの2つの極を、Z平面
    の単位円の内側で、かつ、櫛形フィルタの対応する1対
    の複素共役零点の近傍に置き、 2つの1次巡回フィルタの極を、Z平面の単位円の内側
    で、かつ、櫛形フィルタの対応する1対の実多重零点の
    近傍に置くことを特徴とする前記特許請求の範囲第2項
    記載の適応ディジタルフィルタ。
  5. 【請求項5】櫛形フィルタあるいはそれに代るフィルタ
    と各2次巡回フィルタと各1次巡回フィルタと各乗算器
    と各加算器の作用の一部あるいは全部を、ディジタル・
    シグナル・プロセッサにより行うようにしたことを特徴
    とする前記特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、又
    は第4項記載の適応ディジタルフィルタ。
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