JPH0748267Y2 - 医療ガス送気ホース - Google Patents

医療ガス送気ホース

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JPH0748267Y2
JPH0748267Y2 JP8197489U JP8197489U JPH0748267Y2 JP H0748267 Y2 JPH0748267 Y2 JP H0748267Y2 JP 8197489 U JP8197489 U JP 8197489U JP 8197489 U JP8197489 U JP 8197489U JP H0748267 Y2 JPH0748267 Y2 JP H0748267Y2
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JP
Japan
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inner tube
hose
tube
resin
intermediate layer
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JP8197489U
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JPH0321346U (ja
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好己 高木
達郎 能勢
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Kuraray Plastics Co Ltd
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Kuraray Plastics Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、医療ガス送気ホースに関し、更に詳述すれば
酸素、笑気ガス、圧縮空気等の医療ガスを輸送するのに
際し、帯電防止性能および溶剤臭のないホースを提供す
るものである。
[従来の技術] 従来、医療ガス送気ホースとして、内管および外管がポ
リ塩化ビニル樹脂および/またはゴムからなるホースが
汎用されている。これらのホースにおいては、内管およ
び外管を一体化するために接着剤として溶剤系接着剤が
一般に使用されている。
[考案が解決しようとする課題] 内管および外管の接着に溶剤系接着剤を使用したホース
は、接着剤中の溶剤がホース壁材料中に浸透拡散してお
り、乾燥、放置等の手段を講じても、溶剤を完全に除去
することができず、ホースを用いて酸素、空気等を患者
が吸引する医療用途に使用するときには、残存した溶剤
臭により患者に不快感を与えるという欠点がある。ま
た、内管がポリ塩化ビニル樹脂からなるホースにおいて
は、ホース自体に溶剤臭のない場合でも消毒用エチレン
オキサイドガス等を使用する場合、当該樹脂内に該ガス
が浸透拡散して残存しているという欠点を有する。さら
に、一般に、このようなホースは、内管に帯電防止性能
を有していないため、酸素、笑気ガス、圧縮空気等の輸
送に際し、静電気が発生し、医療用機器の誤動作につな
がる恐れ等の欠点がある。
本考案は、このような欠点を解決するために考案された
ものであつて、医療用機器の誤動作がなく、かつ、酸
素、笑気ガス、空気等を吸引する患者に不快感を与えな
い医療ガス用ホースを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、内管とその外周面に補強繊維層を埋入した接
着性の熱可塑性樹脂からなる中間層およびその外周面に
一体化された外管からなるホースにおいて、内管がアク
リロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)およびポリ塩化
ビニル樹脂の混合組成物からなり、102〜105Ω・cmの体
積固有抵抗値を有する加硫ゴム管、中間層が軟化温度が
40〜70℃の熱可塑性ポリウレタン樹脂および外管が熱可
塑性樹脂からなり内管、補強繊維層および外管が中間層
の熱可塑性ポリウレタン樹脂を介して熱融着しているこ
とを特徴とする医療ガス送気用ホースに関する。
まず、本考案者らは、医療ガス送気ホースにおいて、各
層の接着に溶剤系接着剤を用いない手段を検討し、かつ
内管としてエチレンオキサイドガスの浸透拡散、残存の
ない材料について検討した結果、該内管を構成するゴム
として、特殊な配合のゴム組成物すなわちNBRとポリ塩
化ビニルの混合組成物を採用するとき、溶剤系接着剤を
用いることなく熱可塑性ポリウレタンにより他の層と熱
融着により強固に接着し、しかも前記のエチレンオキサ
イドガス等の内管材料中への浸透拡散による残存をなく
することができることを見い出した。そして、該内管を
通常のゴク組成物と同様に導電性付与のために必要な組
成とすることによつても、前記性能を損うことはないこ
とがわかつた。
以下、本考案について詳述する 第1図は、本考案のホースの一部を剥離した正面例図、
第2図はそのA−A′断面図であり、1は加硫ゴムから
なる内管、2は補強繊維層3を埋入したポリウレタン中
間層、4は熱可塑性樹脂外管を示す。
まず、本考案の特徴の一つである内管1は、NBR・ポリ
塩化ビニル樹脂混合物に必要に応じて加硫剤、充填剤、
その他を混合し、さらにカーボンブラツク、金属あるい
は金属酸化物等の公知の導電性粉粒物を配合した組成物
からなる加硫ゴムからなるものである。
該ゴム組成物において、特にNBRとポリ塩化ビニルの混
合比率は85:15〜50:50が好ましく、このような混合比率
とするとき、後述する熱可塑性ポリウレタンとの熱融着
性が良好で、しかも、ポリ塩化ビニル単独の場合のよう
なエチレンオキサイドガス等の消毒ガスの材料中への浸
透拡散による残存をなくすることが可能となる。なお、
ポリ塩化ビニルの混合比率が小さい場合ポリウレタンと
の熱融着性がなくなり、大となる場合前記消毒ガスの材
料中への浸透拡散による残存を防止することができな
い。なお、他のゴムを配合したものでもよい。
なお、本考案においては、前述のように内管に導電性を
付与するが、その体積固有抵抗値は102〜105Ω・cmとす
る。105Ω・cm以上では目的とする導電性とすることの
効果が十分期待できず、102Ω・cm以下の場合には、導
電性粉粒物の混入量が多くなりすぎて、内管強度、接着
性にマイナスとなり不都合である。
中間層2は軟化温度が40℃〜70℃の熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂からなり、内管1の外周面に押出被覆することに
より形成される。
補強繊維層3はポリエステル糸、ビニロン糸、ナイロン
糸等通常用いられている繊維糸を前記中間層の上に編
組、捲きつけ等により形成される。繊維層は、前述の繊
維層形成後熱可塑性樹脂外管が押出被覆される工程で軟
化溶融するポリウレタン中間層中に埋入され、該ポリウ
レタンにより内管、繊維層および外管が一体に融着され
る。
なお、中間層2の軟化温度が40℃より低い場合葉、屈曲
疲労等により層間剥離をおこし、実用に耐えない。また
70℃を越える場合は、加工時、内管1と外管4とを一体
化するために高温にしなければならず、特別の装置を必
要としたり、ホースが変形する等の欠点が生ずる。
また、外管4はポリ塩化ビニル樹脂等、通常の熱可塑性
合成樹脂であればよく、前記繊維層形成後、その上に押
出被覆することによつてしたものである。
[考案の作用・効果] 本考案によれば、接着強度は温度25℃の状態で、内管1
と補強繊維層3との間で6〜12kgf/25mm、補強繊維層3
と外管4との間で19kgf/25mmの値が得られ、内管1、補
強繊維層3および熱可塑性樹脂外管4が中間層2の熱可
塑性樹脂を介して、強固に接着できる。通常のホースで
は、各層間の接着強度は、温度25℃の状態で3kgf/25mm
以上であれば使用上支障なしとされているが、本考案品
においては、前記のように、高い接着強度が得られる。
しかも、中間層2は溶剤を使用していないために溶剤が
ホースの中に浸透拡散し、溶剤臭が残存するという欠点
もない。
また、本発明によれば、内管材料内にエチレンオキサイ
ド等の消毒用ガスが浸透拡散して残存することがない。
このため、医療ガス用ホースとして本考案のホースを使
用するとき、患者に不快感を与えることがない。
さらに、本考案の医療ガス用ホースは、導電性内管を構
成要素とするため帯電防止効果があり、使用中に静電気
のスパーク等にて医療用機器の誤動作をまねくこともな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る医療ガス用ホースの一部剥離され
た正面図、第2図は、第1図のA−A′線断面図であ
る。 1……内管、2……中間層 3……補強繊維層、4……外管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管とその外周面に補強繊維層を埋入した
    接着性の熱可塑性樹脂からなる中間層およびその外周面
    に一体化された外管からなるホースにおいて、内管がア
    クリロニトリル・ブタジエンゴムおよびポリ塩化ビニル
    樹脂の混合組成物からなり、102〜105Ω・cmの体積固有
    抵抗値を有する加硫ゴム管、中間層が軟化温度が40〜70
    ℃の熱可塑性ポリウレタン樹脂および外管が熱可塑性樹
    脂からなり、内管、補強繊維層および外管が中間層の熱
    可塑性ポリウレタン樹脂を介して熱融着していることを
    特徴とする医療ガス送気ホース。
JP8197489U 1989-07-11 1989-07-11 医療ガス送気ホース Expired - Lifetime JPH0748267Y2 (ja)

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JPH0321346U JPH0321346U (ja) 1991-03-04
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JP2010169234A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Toyox Co Ltd 耐圧ホース及びその製造方法

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