JPH0748232Y2 - ミシンの針留 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、ミシンの針留に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の針留１は、針穴２が下方向に開口
していて作業者の目の位置より下にあり、しかも、針留
１の正面１ａから針孔２までは針止め螺子４の嵌合長分
の距離がある。また、針止め螺子４によって針３を押圧
して、針３を針孔２に固定する構造になっている。

【０００３】

【従来技術の問題点】従来の針留は上記の構成となって
いるため、針３を針孔２にいれるとき、針３を針留１の
下方に移動し針孔２を感覚的に探して針３を針孔２に入
れていた。このため、針３を針孔２に入れにくいという
問題があった。さらに、針孔２が複数個ある場合、間違
えて別の針孔に挿入し、所定の縫い目が形成できないと
いう問題があった。

【０００４】

【問題を解決するための手段】下面に開口する針孔が設
けられたミシンの針留において、針孔の開口部から正面
まで連続する針ガイドを下面に設けたミシンの針留を使
用する。

【０００５】

【作用】針留の正面の下部より針孔下面に針穴まで連続
して形成された溝に沿って針を移動させることにより、
適切な針孔に針をいれる。

【０００６】

【考案の実施例】図面は本考案の一実施例を示す。図に
おいて針留１の下面１ａには針孔（針挿入孔）２が開口
している。この針孔２には針の取付位置２が４ヶ所（２
ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ）設けられている。５は針留１の
下面１ａの開口部から正面１ｂまで連続する溝（針ガイ
ド）であり、針３の取付位置に対応して４ヶ所（５ａ、
５ｂ、５ｃ、５ｄ）設けられている。この溝５は針３の
上端と係合して該針を摺動案内可能な形状に形成され
る。４は針留１の正面１ａに設けられた螺子孔７と螺合
する針止め螺子である。

【０００７】例えば針孔２内の針取付位置２ｄに針３を
挿入する際、針３の上端部を針留１の正面側から溝５ｄ
内に入れ、そのまま溝５ｄに沿って針孔２に達するまで
動かす。針孔２に達して針３を針孔２に十分差し込んだ
後針止め螺子４を締めて針３を固定する。このとき第２
図に示すように針止め螺子４の先端部の傾斜部６が図中
針３の左上部を押圧し、針３へ下方向と右方向へ力を加
える。下方向に加わった力で針３は針孔２の壁２Ａに押
し付けられ、右方向に加わった力によって壁２Ｂに押し
付けられて固定される。

【０００８】なお、図示実施例においては、複数の針孔
を持つ針留を示したが、単一の針孔を持つ針留に溝を形
成してもよい。

【０００９】

【効果】針孔に針を挿入する事が容易になり、さらに、
複数個の針孔がある際、間違った針孔に針を挿入するこ
とが少なくなるので縫製ミスが少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の針留を正面から見た図である。

【図２】第１図のＡーＡ断面図である。

【図３】針留を下から見た図である。

【符号の説明】

１ 針留 ２ 針孔 ３ 針 ４ 針止め螺子 ５ 溝 ６ 傾斜部 ７ 螺子孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下面に開口する針孔が設けられたミシン
   の針留において、針孔の開口部から正面まで連続する針
   ガイドを下面に設け、針を取付ける際に該針ガイドによ
   り針の上端を針挿入孔へ案内することを特徴とするミシ
   ンの針留。