JPH0748000A - 再突入宇宙航行体の耐熱装置 - Google Patents

再突入宇宙航行体の耐熱装置

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Publication number
JPH0748000A
JPH0748000A JP19599393A JP19599393A JPH0748000A JP H0748000 A JPH0748000 A JP H0748000A JP 19599393 A JP19599393 A JP 19599393A JP 19599393 A JP19599393 A JP 19599393A JP H0748000 A JPH0748000 A JP H0748000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
filler
beltlike
resistant
tips
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19599393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamao
裕行 山尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP19599393A priority Critical patent/JPH0748000A/ja
Publication of JPH0748000A publication Critical patent/JPH0748000A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より信頼性の高い再突入宇宙航行体の耐熱装
置を得る。 【構成】 機体表面に取付けられるタイル状の断熱材
1、同断熱材を覆うように取付けられるシート状のC/
C TIPSとを有する再突入宇宙航行体の耐熱装置に
おいて、一個または複数個の集合体毎に少くとも気流a
に交叉する一辺bに沿い表面上に所定深さの帯状段差c
が形成される断熱材1、一個または複数個の集合体を覆
うとともに少くとも一辺が隣接の帯状段差c分長いC/
C TIPS2、耐高温断熱性の繊維製でほぼ帯状段差
cの幅を有するとともに帯状段差部に配置される帯状フ
イラー5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再突入宇宙航行体の耐
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現存する再突入型の宇宙航行体としては
米国のスペースシャトルがあげられるが、本発明が対象
としているカーボン/カーボン複合材を用いた耐熱構造
材、つまり機体構造を空力加熱の高温化から熱的に防護
する熱防護材については研究開発中のものであり、実用
化していない。このため従来技術として文献等で見られ
るものを次に説明する。
【0003】カーボン/カーボン複合材による耐熱装置
は図7に示すように再突入宇宙航行体01のA部に設置
されている。その詳細は図8〜図10に示すように、機
体上にタイル状の断熱材1の2辺が気流a方向に沿うよ
うに設置される。隣接する断熱材1の後流側断熱材1に
は、気流aに交叉する辺bに沿い所定幅と所定深さの帯
状段差cが形成される(図9)。その上に図10に示す
ようなカーボン/カーボン複合材2a(厚み約1.5m
m)の上に100〜200μの耐酸化コーテング2bが
施された耐熱高強度複合材(以下C/C TIPSと云
う)2が接着される。このとき、気流aに沿うC/C
TIPSの辺は帯状段差cの幅ぶん長く形成されてい
る。したがってこの部分が帯状段差c部で重なり合う状
態になる。
【0004】このようにして、C/C TIPS2の縁
部がオーバーラップ(重ね合せる)することにより、ち
ょうど屋根の“かわら”で、水が浸入しないのと同様
に、高温ガスが流入しないように工夫されている。
【0005】また図11に示すように、シール用断熱材
4を特別にそう入し、その部分にC/C TIPS2、
3の縁を折り曲げさし込む案もある。図中7は機体側構
造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のC/C T
IPSを機体に取付けるための従来の装着法には、次の
ような問題点があった。 (1) 図9のようにオーバーラップさせるひさしだけ
では、C/C TIPSの接触面の寸法精度要求を高く
する必要があり、C/C TIPSの製造コストが高く
なる可能性がある。 (2) 図9のようなオーバーラップ部では、打上げ時
のTIPSまわり圧力変動(音響振動など)により、振
動による変位が発生する。そして隣接するC/CTIP
Sがフレッティング(接触による摩耗)により損傷する
可能性が高い。C/C TIPSには耐酸化コーティン
グ層が必要で、特にこの層を破壊させる可能性が高い。 (3) 図11では前項(1)、(2)に加えて、シー
ル用の断熱材が、C/CTIPS自身に必要な断熱材の
他にシール用断熱材を包むブラケット等余分に必要とな
り、重量増加となる。 (4) また図9のC/C TIPSの端部の折曲げ部
には、加工上高度な技術が必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
【0008】すなわち、再突入宇宙航行体の耐熱装置と
して、機体表面に取付けられるタイル状の断熱材と、同
断熱材を覆うように取付けられるシート状の耐熱高強度
複合材とを有する再突入宇宙航行体の耐熱装置におい
て、一個または複数個の集合体毎に少くとも気流に交叉
する一辺に沿い表面上に所定深さの帯状段差が形成され
る上記断熱材と、上記一個または複数個の集合体を覆う
とともに少くとも一辺が隣接の上記帯状段差分長い上記
耐熱高強度複合材と、耐高温断熱性の繊維製でほぼ上記
帯状段差の幅を有するとともに上記帯状段差部に配置さ
れる帯状のフイラーとを設ける。
【0009】
【作用】上記手段において、各断熱材は相互に隣接して
機体表面に設置される。このとき、断熱材の1個または
複数個の集合体毎に帯状段差部が気流と交叉する状態に
なっている。また耐熱高強度複合材は断熱材の1個また
は複数個の集合体毎にその表面を覆うように取付けられ
る。このとき隣接の帯状段差に対向する辺は揃えて配置
される。従って耐熱高強度複合材が断熱材の上に設置さ
れると、少くとも一辺は隣接後流側にはみ出す。はみ出
し部分は隣接する断熱材の帯状段差部の上に帯状隙間を
あけて重なることになる。この帯状隙間に、フイラーが
挿入されて、帯状段差上の耐熱高強度複合材、フイラ
ー、はみ出した耐熱高強度複合材間が接続される。
【0010】このようにして、隣接する耐熱高強度複合
材間は後流側の段差部でオーバーラップし、フイラーを
介して接続されている。このため、再突入時の高温気流
が、断熱材側へ逆流して流入しなくなり、温度上昇が確
実に防止される。また耐熱高強度複合材間が直接接合し
ていないで、フイラーを介して接合しているため、フレ
ッティングによる破損が防止される。
【0011】以上のようにして、安全、確実に機体の高
温上昇が防止される。
【0012】
【実施例】
(1) 本発明の一実施例を図1〜図4により説明す
る。図2は図1のA−A断面図である。
【0013】なお、従来例で説明した部分は、同一の番
号をつけ説明を省略し、この発明に関する部分を主体に
説明する。
【0014】図1にて、機体表面上にタイル状の断熱材
1が設置される。気流aに交叉する辺bに沿ってその後
流側に、図2に示すように断熱材1の表面に帯状段差c
が形成される。帯状段差cの深さは後述の耐熱高強度複
合材(C/C TIPS)2とフイラー5の厚みをたし
た寸法に決められる。C/C TIPS 2は各断熱材
1を覆うように設置される。このとき隣接の断熱材1の
帯状段差cに対向する辺、すなわち自己の断熱材1の前
縁は辺を揃えて配置される。従って隣接の帯状段差c部
側はオーバーラップしかつ隙間を持っている。この隙間
部に図3に示すような、セラミック系の織布5aを帯状
に束ね、糸5bでぬい合されたフイラー5が挿入され
る。
【0015】実際の取付け方法は図4に示すように、後
流側のC/C TIPS2を設置し、段差部にフイラー
5をセラミック系耐熱接着剤で接着6する。その次に上
流側のC/C TIPS2を設置する。これを繰り返し
し行う。
【0016】以上において、各C/C TIPS2間は
後流側でスムースにオーバーラップし、フイラー5を介
して接合されている。このため、再突入時の高温気流が
断熱材1側へ逆流して流入しなくなり、温度上昇が確実
に防止される。またC/CTIPS2間が直接接合して
いないで、フイラー5を介して接合しているため、フレ
ッティングによる破損が防止される。
【0017】以上のようにして、安全、確実に機体の高
温上昇が防止される。
【0018】上記では、断熱材1個毎をTIPS2で覆
うようにしたが、2個とか4個とかの集合体毎に覆うよ
うにしてもよい。また気流aに交叉する辺に段差cを設
けたが、気流aに沿う辺にも設けてもよい。 (2) 本発明の第2実施例を図5、図6により説明す
る。
【0019】図5にて、断熱材1の気流に交叉する辺b
の後流側の断熱材1に対しては第1実施例とほぼ同様に
帯状段差cが形成される。さらに辺bの上流側にもシー
ル材5の厚み分の深さの帯状段差dが辺bに沿って形成
される。またTIPS2は前記と同様オーバーラップ分
長く形成される。
【0020】取付け方法は、図6に示すように、後流側
の断熱材1aを設置し、次にその上に後流側のC/C
TIPS2を設置する。次に後縁の段差d部にぬい付け
られたフイラー5を持つ上流側の断熱材1bを設置す
る。そしてその上に上流側のC/C TIPS2を設置
する。これを繰り返して行う。
【0021】その他は第1実施例とほぼ同様である。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、断熱材を覆う耐熱高強度複合材の継目間に耐高温断
熱性の繊維製のフイラーが配置される。このため高温ガ
スの進入が防止され、断熱性が確保される。またフイラ
ーを介しているためフレッティングによる損傷が防止さ
れ、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の部分構成斜視図である。
【図2】同実施例の図1のA−A断面図である。
【図3】同実施例のフイラーの斜視図である。
【図4】同実施例の取付方法説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の構成断面図である。
【図6】同実施例の取付方法説明図である。
【図7】従来例の装置の設置位置説明図である。
【図8】同従来例の部分構成斜視図である。
【図9】同従来例の図8のB−B断面図である。
【図10】同従来例のC/C TIPSの説明図であ
る。
【図11】従来の他例の装置の設置位置説明図である。
【符号の説明】
01 再突入宇宙航行体 1,4 断熱材 2,3 C/C TIPS 5 フイラー 7 機体側構造

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体表面に取付けられるタイル状の断熱
    材と、同断熱材を覆うように取付けられるシート状の耐
    熱高強度複合材とを有する再突入宇宙航行体の耐熱装置
    において、一個または複数個の集合体毎に少くとも気流
    に交叉する一辺に沿い表面上に所定深さの帯状段差が形
    成される上記断熱材と、上記一個または複数個の集合体
    を覆うとともに少くとも一辺が隣接の上記帯状段差分長
    い上記耐熱高強度複合材と、耐高温断熱性の繊維製でほ
    ぼ上記帯状段差の幅を有するとともに上記帯状段差部に
    配置される帯状のフイラーとを備えてなることを特徴と
    する再突入宇宙航行体の耐熱装置。
JP19599393A 1993-08-06 1993-08-06 再突入宇宙航行体の耐熱装置 Withdrawn JPH0748000A (ja)

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JP19599393A JPH0748000A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 再突入宇宙航行体の耐熱装置

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JP19599393A JPH0748000A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 再突入宇宙航行体の耐熱装置

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Publication Number Publication Date
JPH0748000A true JPH0748000A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16350440

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19599393A Withdrawn JPH0748000A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 再突入宇宙航行体の耐熱装置

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JP (1) JPH0748000A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081285A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 三菱重工業株式会社 飛昇体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017081285A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 三菱重工業株式会社 飛昇体

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