JPH0746547Y2 - 冊 子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、野外活動をする者にと
って利便性のある手帳、ノート等の冊子の改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から種々の手帳やノート等の冊子が
多数市販されているが、これら冊子には、例えば、週間
を各日毎に予定事項等を記入し得る記入欄を設け、この
記入欄に１時間単位で横方向に時刻目盛を付した手帳等
がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
手帳は、ビジネススケジュールを記入する場合には便利
でも、日別情報が盛り込まれていないため、野外活動を
する者にとっては、物足りなさがあった。また、記入欄
に施した時刻目盛が横方向に付してあるため、利用者に
は見にくいという問題もあった。

【０００４】本考案は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、ビジネススケジュールの記入にも利用でき、海や
山へのレジャーや野外活動をする者にとって利便性が高
く、スケジュール時刻の見やすい冊子を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案の冊子は、見開き頁を横方向に等分割し、上部に一週
間分の曜日を対応する六輝とともに順次区分して表示し
た曜日欄を設け、各曜日欄には、該曜日に対応する祝
日、国民的記念日、全国各地の主な祭礼行事、種々の運
動行事等を表示した記念日等表示区と、この曜日に対応
した潮の干満時刻を表示した潮干満表示区とを設けたう
えで予定記入欄を設け、この予定記入欄の下部には縦方
向に時間単位の時刻数字を施し、各時刻によって区画さ
れた空間を書込みスペースとするとともに、この曜日に
おける日の出および日の入りの概ねの時刻を示す日出没
表示線が施された週間帳表と、見開き頁がそれぞれ左右
に２等分され縦方向には１ケ月分の予定を記入し得る月
間予定記入欄が設けられた月間帳表と、見開き頁にそれ
ぞれ氏名欄、電話欄、ＦＡＸ欄及び住所欄が１セットと
して多数記載された住所録と、二十四節気、民族行事お
よび雑節が表記された季節表記箋とをそれぞれ分冊と
し、これらはそれぞれ折り畳み形状が所定の大きさの矩
形状をしたものであり、全体がカバーにより一冊の冊子
に合冊し得るように構成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】本考案に係る冊子によれば、所定の大きさの複
数冊の週間帳表と、それぞれ独立した月間帳表、住所録
および季節表記箋からなる帳表が分冊され、全体がカバ
ーにより一括して束ねる方式としたため、嵩張らず、携
帯に便利なばかりでなく、必要な帳表のみをビニールカ
バー内に入れ携帯できる。

【０００７】週間帳表は、見開き頁を横方向に等分割
し、一週間分の曜日を対応する六輝とともに順次区分し
て表示した曜日欄を設けているので、行動予定日が六輝
のうち何に当たるのか、曜日欄を見ればすぐに分かり、
公私の行事の日時が決め易くなる。各曜日欄には、該曜
日に対応する祝日、国民的記念日、全国各地の主な祭礼
行事、種々の運動行事等を表示した記念日等表示区と、
この曜日に対応した潮の干満時刻を表示した潮干満表示
区とを設けたうえで予定記入欄を設け、この予定記入欄
には縦方向に時間単位の時刻数字を施し、各時刻によっ
て区画された空間を書込みスペースとするとともに、こ
の曜日における日の出および日の入りの概ねの時刻を示
す日出没表示線が施されているので、当該日は、どんな
記念日かも記念日表示区により即座に認識でき、当該日
の満潮、干潮時刻は潮干満表示区で、日の出、日の入り
時刻は予定記入欄の日出没表示線で分かるので、野外活
動をする者にとっては利便性が向上する。短期スケジュ
ールは、予定記入欄に記入しておけばよいので、ビジネ
スにも利用することができる。そして、この予定記入欄
は、時間の経過を縦方向にとってあるので、横方向に時
間経過を盛り込んだ従来冊子に比べ、一段と見易くな
る。

【０００８】一方、長期スケジュールは、月間帳表の予
定記入欄に記入すればよく、前記週間帳表の短期スケジ
ュールと併用すれば、長期短期の予定が簡単に分かり、
ビジネス等において極めて利便性のあるものとなる。季
節表記箋は、普段使い慣れていない二十四節気等を簡単
に知ることができて、極めて便利なものである。

【０００９】

【実施例】以下、図示実施例につき本考案を説明する。

【００１０】図１は、本考案の一実施例を示す冊子の全
体概略斜視図、図２は、図１の２−２線に沿う断面図、
図３は、週間帳表を示す平面図、図４は、月間帳表の平
面図、図５は、住所録を示す部分平面図、図６は、季節
表記箋の平面図である。

【００１１】本実施例は、図１，２に示すように、季節
に対応して分冊とされた週間帳表１０と、月間帳表３０
と、住所録４０と、二十四節気等を表記した季節表記箋
５０とから構成され、これらがそれぞれ折り畳み形状
が、縦約１８ｃｍ、横約９ｃｍ程度の冊子であり、しか
もそれぞれが別冊とされ、ビニール製などの透明あるい
は半透明のカバーＣにより一冊の冊子に合冊されたもの
である。

【００１２】まず、週間帳表１０は、図３に示すよう
に、見開き頁の左頁１１と右頁１２のほぼ全面にわたり
週間予定を記入できるように構成され、横方向に１週間
分等分された曜日欄１３を備えている。この曜日欄１３
内には、日と七曜日の他、公私の行事の日時を決める目
安となる六輝（先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口）
が併記されている。また、前記曜日欄１３の上部の欄外
には年月表示部１４が設けられている。

【００１３】各曜日欄１３には、縦方向に順に、記念日
等の表示区１５、潮干満表示区１６、予定記入欄１７が
設けられている。この表示区１５には、曜日に対応する
祝日、国民的記念日は勿論のこと、全国各地で行なわれ
ている主な祭礼行事や種々の運動行事等が表記されてお
り、この表記を利用者が見ることによって、野外活動等
の参考にすることができる。潮干満表示区１６は、野外
活動をする者の利便性を考慮したもので、当該曜日にお
ける潮の干満、すなわち、満潮時と干潮時が一目で分か
るように表記されている。そして、潮干満表示区１６の
下に設けられている予定記入欄１７は、見開き頁の中央
に縦方向に表示された時刻数字Ｔに対応する線で区画さ
れた空間が書込みスペースとなっている。予定記入欄１
７の書込みスペースは、４時から２１時までは等間隔に
なっており、２１時と２４時の間は、３時間分を一度に
とった広いスペースとなっている。したがって、予定記
入欄１７は、下方向への時間の経過に対応した縦配列と
なっている。そして、予定記入欄１７のそれぞれには、
対応する曜日の日の出および日の入りの概ねの時刻を表
示する日出没表示線Ｈが施されている。この日出没表示
線Ｈは、実線、破線、鎖線等でよいが、朱色等の目立つ
色で施すのが好ましい。

【００１４】前記週間帳表１０の左端には、各曜日欄１
３と同幅に設定された週間メモ欄２０が設けられてい
る。この週間メモ欄２０は、当該週の一週間のスケジュ
ールを簡単なメモとして記入できるよう、線を入れない
空白スペースで構成されているが、好ましくは多忙な都
会人が季節感をもつように季節にマッチした俳句を淡い
色を使用して記載する。

【００１５】また、週間帳表１０を表記した左頁１１と
右頁１２の裏面は、図示しないが無表記あるいは単なる
横罫のみが記入された頁で構成され、雑記用のメモ頁と
なっている。週間帳表１０は、４ケ月分が１分冊とさ
れ、３冊の分冊子が１セットとされている。ただし、季
節に対応するように春夏秋冬用の４分冊としてもよい。
前記月間帳表３０は、図４に示すように、見開き頁の左
頁３１と右頁３２にそれぞれ、横方向に２分割されて計
４ケ月分が表記できるようになっており、縦方向には１
ケ月分の予定を記入し得る月間予定記入欄３３が設けら
れている。この月間予定記入欄３３には、縦方向に３１
等分に区切られて１ケ月分の曜日欄３４が設けられてい
る。この曜日欄３４は、左側に日表示部３５を、右側に
曜日表示部３６をそれぞれ設けてあり、各曜日欄３４に
対応して予定書込み部３７が設けられている。

【００１６】前記住所録４０は、図５に示すように、見
開き頁の左頁４１と右頁４２にそれぞれ氏名欄４３、電
話欄４４、ＦＡＸ欄４５及び住所欄４６が１セットとし
て多数記載されたものであり、好ましくは、欄外に分野
別を示す分別記載欄４７を設けたり、また巻末に、所有
者の住所、氏名、年齢、勤務先、血液型、免許書番号等
の「おぼえ欄」を設ける。

【００１７】前記季節表記箋５０は、二十四節気（地球
と太陽と月と季節を記載したもので、例えば、大寒、啓
蟄、春分等）や、民族行事（例えば、ひな祭り、十五夜
等）、雑節（例えば、節分、入梅等）を一覧表にしたも
のでる。

【００１８】このように構成された本実施例において
は、ビニールカバーにより所定の大きさの週間帳表１
０、月間帳表３０、住所録４０及び季節表記箋５０を纏
めて一冊の冊子となるように合冊することができるの
で、嵩張らず、携帯に便利なばかりでなく、必要な帳表
のみをビニールカバー内に入れ携帯できる。

【００１９】また、各冊子の週間帳表１０に記載されて
いる１週間のスケジュールは、週間メモ欄２０に記入し
ておき、当該週の各曜日のスケジュールは、週間帳表１
０の予定記入欄１７に記入する。行動予定日のスケジュ
ールメモは、当該日と予定時刻の時刻数字Ｔを追ってそ
の合致した予定記入欄１７に記入する。

【００２０】予定記入欄１７に記入した日が、六輝のう
ち何に当たるかは、曜日欄１３を見ればよく、当該日の
全国行事等は、記念日等表示区１５を、潮の干満時刻は
潮干満表示区１６を見ることで即座に分かる。さらに、
当該日の日の出、日の入りは、予定記入欄１７に施した
日出没表示線Ｈを見ればよい。

【００２１】月間帳表３０は、該当する曜日欄３４の月
間予定記入欄３７に簡単なメモ等にして記入することが
できる。特に、見開き頁には４ケ月分が表記できるよう
になっているので、比較的長期の予定を記入でき、また
確認することができる。

【００２２】さらに、季節表記箋５０は、普段使い慣れ
ない二十四節気や、民族行事、雑節を知ることができ
て、極めて便利なものである。

【００２３】

【考案の効果】本考案に係る冊子によれば、所定の大き
さの帳表が分冊されかつカバーにより一括束ねる方式の
ものであるため、嵩張らず、携帯に便利なばかりでな
く、必要な帳表のみをビニールカバー内に入れ携帯でき
る。

【００２４】また、週間帳表は、見開き頁を横方向に等
分割し、一週間分の曜日を対応する六輝とともに順次区
分して表示した曜日欄を設けているので、行動予定日が
六輝のうち何に当たるのか、曜日欄を見ればすぐに分か
り、公私の行事の日時が決め易くなる。各曜日欄には、
該曜日に対応する国民的記念日、全国各地の主な祭礼行
事、種々の運動行事等を表示した記念日等表示区と、こ
の曜日に対応した潮の干満時刻を表示した潮干満表示区
とを設けたうえで予定記入欄を設け、この予定記入欄に
は縦方向に時間単位の時刻数字を施し、各時刻によって
区画された空間を書込みスペースとするとともに、この
曜日における日の出および日の入りの概ねの時刻を示す
日出没表示線が施されているので、当該日は、どんな記
念日かも記念日表示区により即座に認識でき、当該日の
満潮、干潮時刻は潮干満表示区で、日の出、日の入り時
刻は予定記入欄の日出没表示線で分かるので、野外活動
をする者にとっては利便性が向上する。

【００２５】さらにスケジュールは、週間帳表と月間帳
表の予定記入欄に記入し、これを見ると長期短期の予定
が簡単に分かり、ビジネス等において極めて利便性のあ
るものとなる。そして、この週間帳表の予定記入欄は、
時間の経過を縦方向にとってあるので、横方向に時間経
過を盛り込んだ従来冊子に比べ、一段と見易くなる。季
節表記箋は、普段使い慣れない二十四節気等を簡単に知
ることができて、極めて便利なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す冊子の全体概略斜視
図である。

【図２】 図１の２−２線に沿う断面図である。

【図３】 週間帳表を示す平面図である。

【図４】 月間帳表の平面図である。

【図５】 住所録を示す部分平面図である。

【図６】 季節表記箋の平面図である。

【符号の説明】

１０…週間帳表、 １３…曜日欄、１
５…記念日等の表示区、 １６…潮干満表示
区、１７…予定記入欄、 ２０…週間予
定欄、３０…月間帳表、 ３３…月間
予定記入欄、４０…住所録、 ４３
…氏名欄、４４…電話欄、 ４５…
ＦＡＸ欄、４６…住所欄、 ５０…
季節表記箋、Ｃ…カバー、 Ｈ
…日出没表示線、Ｔ…時刻数字。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 見開き頁を横方向に等分割し、上部に一
   週間分の曜日を対応する六輝とともに順次区分して表示
   した曜日欄(13)を設け、各曜日欄(13)には、該曜日に対
   応する祝日、国民的記念日、全国各地の主な祭礼行事、
   種々の運動行事等を表示した記念日等の表示区(15)と、
   この曜日に対応した潮の干満時刻を表示した潮干満表示
   区(16)とを設けたうえで予定記入欄(17)を設け、この予
   定記入欄(17)の下部には縦方向に時間単位の時刻数字
   (T) を施し、各時刻によって区画された空間を書込みス
   ペースとするとともに、この曜日における日の出および
   日の入りの概ねの時刻を示す日出没表示線(H) が施され
   た週間帳表(10)と、 見開き頁がそれぞれ左右に２等分され縦方向には１ケ月
   分の予定を記入し得る月間予定記入欄(33)が設けられた
   月間帳表(30)と、 見開き頁にそれぞれ氏名欄(43)、電話欄(44)、ＦＡＸ欄
   (45)及び住所欄(46)が１セットとして多数記載された住
   所録(40)と、 二十四節気、民族行事および雑節が表記された季節表記
   箋(50)と、 をそれぞれ分冊とし、これらはそれぞれ折り畳み形状が
   所定の大きさの矩形状をしたものであり、全体がカバー
   (C) により一冊の冊子に合冊し得るように構成したこと
   を特徴とする冊子。
2. 【請求項２】 前記週間帳表(10)の曜日欄(13)の左端に
   は、週間予定欄(20)が設けられている請求項１に記載の
   冊子。
3. 【請求項３】 前記週間帳表(10)は、表記した見開き頁
   の裏面に無表記面が設けられている請求項１に記載の冊
   子。