JPH0745600Y2 - スクリーンシリンダ - Google Patents

スクリーンシリンダ

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JPH0745600Y2
JPH0745600Y2 JP387990U JP387990U JPH0745600Y2 JP H0745600 Y2 JPH0745600 Y2 JP H0745600Y2 JP 387990 U JP387990 U JP 387990U JP 387990 U JP387990 U JP 387990U JP H0745600 Y2 JPH0745600 Y2 JP H0745600Y2
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守司 松本
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石川島播磨重工業株式会社
石川島産業機械株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、繊維懸濁液(紙料)から形状差により異物を
選択的に分離し紙料を精選するためのスクリーン装置に
使用するスクリーンシリンダに関する。
〈従来の技術〉 紙料を精選するスクリーン装置は第10図や第11図に示す
ものがある。第10図は紙料がスクリーンシリンダの内側
から外側に流れるスクリーン装置の断面図であり、第11
図は紙料がスクリーンシリンダの外側から内側に流れる
スクリーン装置の断面図である。第10図において1はス
クリーンシリンダ、5はスクリーン本体、6は紙料入
口、7は紙料出口、8はリジェクト出口、9はフォイ
ル、10はフォイル駆動手段、11は紙料通過方向を表す矢
印である。紙料は紙料入口6からスクリーン本体5内を
経て、スクリーンシリンダ1内に入り、スクリーンシリ
ンダ1の内外の圧力差によりスクリーンシリンダ1に穿
設された多数のスロットを矢印11の方向に通過する。紙
料中に混入している異物はスロットを通過できず、スク
リーンシリンダ1の内面に滞留する。そしてフォイル9
がスクリーンシリンダ1面を通過するときその作用でス
クリーンシリンダ1の内面から剥離されて、スクリーン
シリンダ1の内面に沿ってら線状に流下し、リジェクト
出口8から外部に流出する。尚、スクリーンシリンダ1
を通過した紙料は紙料出口7より外部に流出する。
第11図は紙料がスクリーンシリンダの外部から内部に流
入する形式のスクリーン装置の断面であり、第10図に対
応する各部の付号はサフィックスaを付して(例えばス
クリーンシリンダは1aなど)表しており、精選の原理は
第10図のものと同様なので説明を省略する。
かかるスクリーン装置においてスクリーンシリンダ1は
第11図に示すように円筒状に形成されたスクリーンプレ
ート母線方向の多数のスロット4aが円周方向に並んで、
かつ、母線方向に副数段穿設され、さらに各スロットの
流出側には紙料の通過抵抗を減少させるためスロット巾
を流出方向に向って拡巾した逃げ加工3aが施されてい
る。
従来かかるスクリーンシリンダの流入側の表面は平滑で
あったが、スクリーンシリンダの流入側の表面近傍に形
成される紙料繊維濃度の高い部分、即ち繊維ネットがス
ロット入口から離れて形成されたり、繊維ネットが乱流
により破壊されたりすることによりスクリーンシリンダ
の紙料通過量を増してスクリーン装置の処理量を増加さ
せるための工夫をしたものが現れている。例えばスクリ
ーンシリンダ1の流入側の表面に溝15を設け、各溝15の
底部にスロット4が穿設されたもの(特開昭59-13759
4、第6図及び第8図参照)、複数のスロット4が紙料
流入側の表面に設けられた比較的深い窪み2の底部に穿
設されており、各スロット4の紙料流出側のエッジはス
クリーンシリンダ1の紙料流出側表面と面一で逃げ加工
にされていないもの(特開昭62-289693、第7図および
第9図参照)などがある。尚、この場合には窪み2以外
のランド部が格子状に残されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 一般にこの形式のスクリーン装置においては、回転する
フォイル9の前縁部近傍に正の圧力、後縁部近傍に負の
圧力が発生しており、このためスクリーンプレートに円
周方向の反復曲げモーメント13がかかる。特にフォイル
9が高速で回転する場合はこの曲げモーメントが大きい
が、溝15や窪み2が設けられているとスクリーンプレー
トの断面係数が低下するので、応力が最大となるスクリ
ーンプレート表面付近で過大な応力にさらされることに
なる。
ところでスロット4は、円板状で周縁部に刃を有するす
りわりカッタで加工されるが、カッタのボス部分がスク
リーンプレート1aに当るまでしかカッタをスクリーンプ
レートに押し込めないので、スロットの両端部には第8
図や第9図に示すようにカッタ押込み側と反対側にシャ
ープエッジ12が形成される。従ってこのシャープエッジ
12がスクリーンプレート1aの表面近くに形成されている
と先に述べたように応力はスクリーンプレート表面が最
大となるのでシャープエッジ12に応力集中が起り、そこ
にクラックが発生する危険がある。
また、第6図や第7図のように溝15や窪み2の側面を斜
めに加工することは困難で加工工数が多くかかる。
この考案は上述のような問題点に鑑み案出されたもので
スロット端部のシャープエッジ12に応力集中がなく、溝
の側面を斜めに加工しなくてもよいため、スクリーンプ
レートの厚さを薄くでき、加工工数の少いスクリーンシ
リンダを提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 以上述べた目的を達成するため本考案のスクリーンシリ
ンダは円筒状に形成されたスクリーンプレートに母線方
向の多数のスロットが円周方向に並んで、かつ母線方向
に複数段穿設され、さらに各スロットの紙料流出側には
スロット巾を拡巾した逃げ加工が施されているスクリー
ンシリンダにおいて、スクリーンプレートの紙料流入側
にはスロットの各段毎に複数のスロットにまたがる窪み
が窪み以外のランド部が格子状に残るように設けられて
おり、かつ前記窪みの深さと前記逃げ加工の深さがほぼ
等しく、スロット端部のシャープエッジがスクリーンプ
レート板厚のほぼ中心部に形成されており、前記窪みの
スクリーンシリンダ円周方向の側面はスクリーンプレー
ト面に対してほぼ直角に形成されており、該側面と側面
に直近のスロットとの距離は窪み深さよりも大きいこと
を特徴とするものである。
〈作用〉 スロット端部のシャープエッジがスクリーンプレート板
厚ほぼ中心部に形成されているので、その部分に応力集
中によるクラックの発生の危険がない。また窪み側面と
側面に直近のスロットの距離は窪みの深さより大きいの
で、側面がスクリーンプレート面に対してほぼ直角に形
成されていても、フォイルの回転にともなうスクリーン
シリンダ表面に沿う円周方向の流れにより惹き起される
上流側側面付近の最小圧力部や下流側側面の最大圧力部
にはスロットがなく、従って目詰りを起さない。
〈実施例〉 以下本考案について図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図は本考案のスクリーンシリンダの紙料流入側より
見た展開正面図、第2図は本考案のスクリーンシリンダ
の斜視図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図、第4
図は第1図のIV-IV矢視断面図、第5図は第4図のV-V矢
視図である。
第1図ないし第5図において1はスクリーンシリンダ、
1aはスクリーンプレート、1bはランド部、2は窪み、3
は逃げ加工、4はスロット、9はフォイル、11は紙料の
流れ方向を示す矢印、12はスロット4端部のシャープエ
ッジ、14、14′は窪み2の側面、aは窪み2の深さ、
b、b′は窪み側面14と側面14に直近のスロットとの距
離、cは逃げ加工3の深さ、dは過小圧力部分、eは過
大圧力部分である。
図に示すようにスクリーンシリンダ1はスクリーンプレ
ート1aが円筒状に形成されており、上下端にはスクリー
ン本体5に取付けるためにフランジが取付けられてい
る。スクリーンシリンダ1には円筒の母線方向の多数の
スロット4が円周方向に並んで、かつ母線方向に副数段
(本例では2段)穿設されている。各スロットの紙料流
出側(本例ではスクリーンシリンダ外側)にはスロット
4巾を拡巾した逃げ加工3が施されている。第1図に示
すようにスクリーンプレート1aの紙料流入側(本例では
スクリーンシリンダ内側)にはスロット4の各段毎に複
数のスロット(本例では2本)にまたがる窪み2が、窪
み2以外のランド部1bが格子状に残るように設けられて
いる。窪み2の深さaと逃げ加工3の深さcはほぼ等し
く、従ってスロット4の端部のシャープエッジ12がスク
リーンプレート1aの板厚のほぼ中心部に位置するように
なっている。窪み2の側面14、14はスクリーンプレート
面に対してほぼ直角に形成されている。窪み2の側面14
と側面14に最も近いスロット4との距離bは窪み2の深
さaよりも大きい。
次に作用を説明する。
スクリーンシリンダ1の内面に沿って回転するフォイル
9の作用で第4図に示すようにスクリーンシリンダ1の
内面に沿う円周方向の紙料の流れ11があるが、この流れ
11に窪み2が作用して乱流が発生し、スロット4の流入
側に付着した異物を引きはがすので目詰りが防止されス
ロット4を通過する紙料の量が増えスクリーン装置の処
理量が増える。また、フォイル9がスクリーンシリンダ
1aの面を通過する際の圧力変動のためスクリーンプレー
トには曲げモーメント13が働くためスクリーンプレート
1aに曲げ応力が発生するがこの曲げ応力はプレート表面
で最大、プレート中心部で最小である。
一方、スロット4の端部には、スロット4がすり割りカ
ッタで加工される関係で、シャープエッジ12ができてし
まうが、シャープエッジ12には応力集中が起るので、こ
れが応力の大きい部分に存在すると応力過大によりクラ
ックが発生し、スクリーンシリンダ1が破損するおそれ
があるが、本考案のスクリーンシリンダ1ではシャープ
エッジ12が応力の小さいスクリーンシリンダ1a中心部に
存在するのでシャープエッジ12に過大な応力がかかるこ
とがなく、従って同一板厚のスクリーンシリンダ1では
目詰り防止用のフォイル9の回転速度を大きくできる
し、同一回転速度であれば板厚を薄く、従って低コスト
のスクリーンシリンダを実現できる。さらに窪み2の側
面14と側面14に直近のスロット4との距離b、b′は共
に窪み2の深さより大きいので側面14はスクリーンプレ
ート1aの表面に対しほぼ直角に形成されていても、紙料
の流れ11により発生する過小圧力部d(窪み2の上記流
れ11の上流側の側面14の近傍)および過大圧力部e(窪
み2の上記流れ11の下流側の側面14′の近傍)を避けて
スロット4が位置しており、これらの過大、過小圧力部
における紙料の流れのよどみに影響されることがなく、
スロット4の目詰りが防止される。
尚、本実施例では第10図のようにスクリーンシリンダ1
の内側から外側に紙料が流れるものにつき説明したが、
この型式に限られるものではなく、第11図のようにスク
リーンシリンダ1の外側から内側に紙料が流れる形式の
ものであってもよい。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案のスクリーンシリンダには以下
のような効果がある。
(1)スロット端部のシャープエッジがスクリーンプレ
ート板厚中心部付近に位置するのでスクリーンシリンダ
の疲労強度が大きい。
(2)窪みのまわりにランド部が格子状に残っているの
で曲げモーメントに対して断面係数が大きく、強度が大
きい。
(3)窪みの側面とスロットとの距離が十分とってある
ので側面がスクリーンプレート面に対して直角であって
もスロットの目詰りを起すことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスクリーンシリンダの紙料流入側より
見た展開正面図、第2図は本考案のスクリーンシリンダ
の斜視図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図、第4
図は第1図のIV-IV矢視断面図、第5図は第4図のV-V矢
視図、第6図は従来のスクリーンシリンダ(特開昭59-1
37594)の断面図、第7図は他の従来例のスクリーンシ
リンダ(特開昭62-289693)の断面図、第8図は第6図
のVIII-VIII矢視断面図、第9図は第7図のIX-IX矢視断
面図、第10図は紙料がスクリーンシリンダの内側から外
側に流れるスクリーン装置の断面図、第11図は紙料がス
クリーンシリンダの外側から内側に流れるスクリーン装
置の断面図である。 1はスクリーンシリンダ、1aはスクリーンプレート、1b
はランド部、2は窪み、3は逃げ加工、4はスロット、
12はスロット端部のシャープエッジ、14、14′は窪みの
側面、aは窪みの深さ、bは窪みの側面14と側面に直近
のスロット4との距離、cは逃げ加工の深さである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成されたスクリーンプレートに
    母線方向の多数のスロットが円周方向に並んで、かつ母
    線方向に複数段穿設され、さらに各スロットの紙料流出
    側にはスロット巾を拡巾した逃げ加工が施されているス
    クリーンシリンダにおいて、スクリーンプレートの紙料
    流入側にはスロットの各段毎に複数のスロットにまたが
    る窪みが窪み以外のランド部が格子状に残るように設け
    られており、かつ前記窪みの深さと前記逃げ加工の深さ
    がほぼ等しく、スロット端部のシャープエッジがスクリ
    ーンプレート板厚のほぼ中心部に形成されており、前記
    窪みのスクリーンシリンダ円周方向の側面はスクリーン
    プレート面に対してほぼ直角に形成されており、該側面
    と側面に直近のスロットとの距離は窪み深さよりも大き
    いことを特徴とするスクリーンシリンダ。
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