JPH0745103Y2 - 歯周外科実習用模型 - Google Patents
歯周外科実習用模型Info
- Publication number
- JPH0745103Y2 JPH0745103Y2 JP1913591U JP1913591U JPH0745103Y2 JP H0745103 Y2 JPH0745103 Y2 JP H0745103Y2 JP 1913591 U JP1913591 U JP 1913591U JP 1913591 U JP1913591 U JP 1913591U JP H0745103 Y2 JPH0745103 Y2 JP H0745103Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- model
- palate
- arteriovenous
- mucous membrane
- training
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Instructional Devices (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯周外科実習、特に遊
離歯肉移植術の実習に使用される模型に関するものであ
る。
離歯肉移植術の実習に使用される模型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、歯周炎治療において、歯周外科治
療が注目されるようになってきているが、歯肉及び口蓋
粘膜の深部には骨膜や大口蓋動静脈などが存在し、遊離
歯肉移植術を行う場合、これらの部分を傷つけないよう
にしなければならない。従って、このような治療技術を
習得するためには相当の経験が必要である。そこで、歯
周外科治療技術を効率的に習得するための方法として、
患者の治療を実際に行う前に、顎模型を使用した模型実
習が行なわれてきており、この時に使用される顎模型
は、生体に近い構造を有したものであることが望まし
い。
療が注目されるようになってきているが、歯肉及び口蓋
粘膜の深部には骨膜や大口蓋動静脈などが存在し、遊離
歯肉移植術を行う場合、これらの部分を傷つけないよう
にしなければならない。従って、このような治療技術を
習得するためには相当の経験が必要である。そこで、歯
周外科治療技術を効率的に習得するための方法として、
患者の治療を実際に行う前に、顎模型を使用した模型実
習が行なわれてきており、この時に使用される顎模型
は、生体に近い構造を有したものであることが望まし
い。
【0003】ところが、歯周外科用顎模型として今日ま
でに提案されているものは、単に歯牙植立部近傍に歯肉
部が形成された歯肉剥離掻爬術用模型であって、このよ
うな構造の模型の場合では、実習時において、歯肉部に
メスを入れて切開、摘出するだけであり、歯肉及び口蓋
粘膜の深部に存在する骨膜や大口蓋動静脈を意識した実
習を行うことはできない。上述の如く、今日まで、遊離
歯肉移植術実習に適した構造を有する模型は提案されて
いない現状である。
でに提案されているものは、単に歯牙植立部近傍に歯肉
部が形成された歯肉剥離掻爬術用模型であって、このよ
うな構造の模型の場合では、実習時において、歯肉部に
メスを入れて切開、摘出するだけであり、歯肉及び口蓋
粘膜の深部に存在する骨膜や大口蓋動静脈を意識した実
習を行うことはできない。上述の如く、今日まで、遊離
歯肉移植術実習に適した構造を有する模型は提案されて
いない現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の欠点
を改良し、骨膜や大口蓋動静脈の存在を十分に意識した
歯周外科実習、特に遊離歯肉移植術実習を行うことがで
きる模型を提供することを課題とする。
を改良し、骨膜や大口蓋動静脈の存在を十分に意識した
歯周外科実習、特に遊離歯肉移植術実習を行うことがで
きる模型を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の歯周外科実習用
模型は、顎本体の表面が、歯肉及び口蓋粘膜が一体とな
った粘膜部材によって覆われており、しかも顎本体の歯
槽部に歯牙が植立されたものであって、顎本体と粘膜部
材の間には、歯列に沿って骨膜部材及び大口蓋動静脈部
材が設けられていることを特徴とする。
模型は、顎本体の表面が、歯肉及び口蓋粘膜が一体とな
った粘膜部材によって覆われており、しかも顎本体の歯
槽部に歯牙が植立されたものであって、顎本体と粘膜部
材の間には、歯列に沿って骨膜部材及び大口蓋動静脈部
材が設けられていることを特徴とする。
【0006】即ち、本考案の模型においては、実際の患
者の口蓋において存在する骨膜に相当する骨膜部材、及
び左右の大口蓋動静脈に相当する大口蓋動静脈部材が、
生体の場合と同様の位置に再現されているので、口蓋粘
膜側の歯肉部分を摘出して頬側の歯肉部に移植する際、
実習者は、その深部に配置された大口蓋動静脈部材及び
骨膜部材を傷つけないように意識した実習を行うことが
できる。
者の口蓋において存在する骨膜に相当する骨膜部材、及
び左右の大口蓋動静脈に相当する大口蓋動静脈部材が、
生体の場合と同様の位置に再現されているので、口蓋粘
膜側の歯肉部分を摘出して頬側の歯肉部に移植する際、
実習者は、その深部に配置された大口蓋動静脈部材及び
骨膜部材を傷つけないように意識した実習を行うことが
できる。
【0007】まず初めに、本考案の具体例を図面に示
し、本考案を詳細に説明する。図1は、本考案の歯周外
科実習用模型の一例を示す斜視図である。図1に例示さ
れる上顎模型にあっては、顎本体1の表面が、歯肉及び
口蓋粘膜が一体となった粘膜部材2によって覆われてお
り、このようにして構成される顎の歯槽部には、全歯に
わたって歯牙3が植立されている。そして、上記粘膜部
材2の口蓋粘膜の深部には、生体における左右の大口蓋
動静脈に相当する位置に大口蓋動静脈部材5が設けられ
ており、この大口蓋動静脈部材5は、左右の大口蓋孔7
の位置から唇側に向かって延びた形状を有している。
し、本考案を詳細に説明する。図1は、本考案の歯周外
科実習用模型の一例を示す斜視図である。図1に例示さ
れる上顎模型にあっては、顎本体1の表面が、歯肉及び
口蓋粘膜が一体となった粘膜部材2によって覆われてお
り、このようにして構成される顎の歯槽部には、全歯に
わたって歯牙3が植立されている。そして、上記粘膜部
材2の口蓋粘膜の深部には、生体における左右の大口蓋
動静脈に相当する位置に大口蓋動静脈部材5が設けられ
ており、この大口蓋動静脈部材5は、左右の大口蓋孔7
の位置から唇側に向かって延びた形状を有している。
【0008】又、図2は、図1に示される本考案の模型
をA−B線において切断した際の断面構造を表す図であ
り、大口蓋動静脈部材5は、図2の如く、顎本体1と粘
膜部材2との間に配置されるが、この際、大口蓋動静脈
部材5を生体と同じ位置に安定して固定する方法として
は、粘膜部材2に、大口蓋動静脈部材5を嵌め込むため
の凹部を設けることが好ましい。一方、顎本体1の歯槽
部の頬側には、歯列に沿って骨膜部材4が設けられ、そ
の表面を粘膜部材2が覆うようにして固定されている。
尚、この粘膜部材2を顎本体1と固定する方法として
は、図2に示したように、顎本体1の歯槽部の外側に、
歯列に沿って凹状の固定溝9を設け、この固定溝9に、
粘膜部材2と骨膜部材4とを一緒に嵌め込むようにして
固定することが好ましい。又、顎本体1の歯槽部に歯牙
3を植立固定する際には、接着剤等を使用して完全に固
定しても良いが、図2に示されるような固定ネジ6によ
る固定が好ましく、このようなネジ止め固定の場合で
は、実習を行った後に歯牙3を全て取り外して、粘膜部
材2を新しいものと交換した後、再度歯牙3を植立する
ことで、模型を繰り返し実習に使用することが可能とな
る。
をA−B線において切断した際の断面構造を表す図であ
り、大口蓋動静脈部材5は、図2の如く、顎本体1と粘
膜部材2との間に配置されるが、この際、大口蓋動静脈
部材5を生体と同じ位置に安定して固定する方法として
は、粘膜部材2に、大口蓋動静脈部材5を嵌め込むため
の凹部を設けることが好ましい。一方、顎本体1の歯槽
部の頬側には、歯列に沿って骨膜部材4が設けられ、そ
の表面を粘膜部材2が覆うようにして固定されている。
尚、この粘膜部材2を顎本体1と固定する方法として
は、図2に示したように、顎本体1の歯槽部の外側に、
歯列に沿って凹状の固定溝9を設け、この固定溝9に、
粘膜部材2と骨膜部材4とを一緒に嵌め込むようにして
固定することが好ましい。又、顎本体1の歯槽部に歯牙
3を植立固定する際には、接着剤等を使用して完全に固
定しても良いが、図2に示されるような固定ネジ6によ
る固定が好ましく、このようなネジ止め固定の場合で
は、実習を行った後に歯牙3を全て取り外して、粘膜部
材2を新しいものと交換した後、再度歯牙3を植立する
ことで、模型を繰り返し実習に使用することが可能とな
る。
【0009】更に、図3は、大口蓋動静脈部材5の形状
が明らかとなるように、図1に示される本考案の模型を
粘膜部材2側から見た時の図であって、粘膜部材2の深
部には、生体の場合と同様の位置に、大口蓋孔7の位置
から唇側に向かって延びた大口蓋動静脈部材5が設けら
れている。尚、この際、大口蓋動静脈部材5をより確実
に固定するには、顎本体1の大口蓋孔7の位置に凹部を
設け、大口蓋動静脈部材5の大口蓋孔7の位置に凸部を
設けて、これらを嵌め合わせる構造とすることが好まし
い。
が明らかとなるように、図1に示される本考案の模型を
粘膜部材2側から見た時の図であって、粘膜部材2の深
部には、生体の場合と同様の位置に、大口蓋孔7の位置
から唇側に向かって延びた大口蓋動静脈部材5が設けら
れている。尚、この際、大口蓋動静脈部材5をより確実
に固定するには、顎本体1の大口蓋孔7の位置に凹部を
設け、大口蓋動静脈部材5の大口蓋孔7の位置に凸部を
設けて、これらを嵌め合わせる構造とすることが好まし
い。
【0010】図4は、図2に示される断面構造を有する
本考案の模型を用いて、遊離歯肉移植実習を行う際の状
態を示す図であって、まず、粘膜部材2の口蓋粘膜側の
摘出される歯肉部分aを、点線で示される位置にメス8
を入れて摘出し、次に、この歯肉部分aを、頬側の移植
を受ける歯肉部分b上に移植し、縫合して固着させる
と、点線で示されるような歯肉の形状が最終的に得られ
る。この移植実習を行う際には、粘膜部材2の口蓋粘膜
側の歯肉の深部に配置された大口蓋動静脈部材5及び、
粘膜部材2の頬側の歯肉の深部に配置された骨膜部材4
を傷つけないように十分注意する必要があり、これらの
部材を傷つけたか否かの判断は、注意深く観察すること
により行える。
本考案の模型を用いて、遊離歯肉移植実習を行う際の状
態を示す図であって、まず、粘膜部材2の口蓋粘膜側の
摘出される歯肉部分aを、点線で示される位置にメス8
を入れて摘出し、次に、この歯肉部分aを、頬側の移植
を受ける歯肉部分b上に移植し、縫合して固着させる
と、点線で示されるような歯肉の形状が最終的に得られ
る。この移植実習を行う際には、粘膜部材2の口蓋粘膜
側の歯肉の深部に配置された大口蓋動静脈部材5及び、
粘膜部材2の頬側の歯肉の深部に配置された骨膜部材4
を傷つけないように十分注意する必要があり、これらの
部材を傷つけたか否かの判断は、注意深く観察すること
により行える。
【0011】本考案の歯周外科実習用模型にあっては、
実際の患者を治療する場合を想定して、粘膜部材2の摘
出される歯肉部分aは、厚目に形成されたものであるこ
とが好ましく、歯列における位置としては、例えば左右
の舌側部歯肉の4〜7位であることが好ましい。又、摘
出された歯肉部分aの移植を受ける歯肉部分bは、薄目
に形成されたものであることが好ましく、歯列における
位置としては、例えば左右の唇側部歯肉の1〜3位及び
/又は頬側部歯肉の3〜5位であることが好ましい。上
述のようにして、摘出される歯肉部分a及び移植を受け
る歯肉部分bの厚みを、実際の患者の場合と近いものに
することにより、本考案の模型は、更に遊離歯肉移植実
習に適したものとなる。
実際の患者を治療する場合を想定して、粘膜部材2の摘
出される歯肉部分aは、厚目に形成されたものであるこ
とが好ましく、歯列における位置としては、例えば左右
の舌側部歯肉の4〜7位であることが好ましい。又、摘
出された歯肉部分aの移植を受ける歯肉部分bは、薄目
に形成されたものであることが好ましく、歯列における
位置としては、例えば左右の唇側部歯肉の1〜3位及び
/又は頬側部歯肉の3〜5位であることが好ましい。上
述のようにして、摘出される歯肉部分a及び移植を受け
る歯肉部分bの厚みを、実際の患者の場合と近いものに
することにより、本考案の模型は、更に遊離歯肉移植実
習に適したものとなる。
【0012】尚、本考案では、粘膜部材2は、遊離歯肉
移植実習を行う際、実際の治療において使用されるメス
を用いて切開し、摘出されるので、生体の歯肉及び口蓋
粘膜と同様の硬度及び弾力性を有する材質から形成され
たものであることが好ましく、一般的にはシリコーン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂等から製造される。又、本考
案では、顎本体1の材質に関しては、特に限定されるも
のではなく、一般的なプラスチック、例えばポリウレタ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂等がいずれも使用でき、この
他、骨膜部材4及び大口蓋動静脈部材5の材質に関して
も特に限定されるものではない。
移植実習を行う際、実際の治療において使用されるメス
を用いて切開し、摘出されるので、生体の歯肉及び口蓋
粘膜と同様の硬度及び弾力性を有する材質から形成され
たものであることが好ましく、一般的にはシリコーン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂等から製造される。又、本考
案では、顎本体1の材質に関しては、特に限定されるも
のではなく、一般的なプラスチック、例えばポリウレタ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂等がいずれも使用でき、この
他、骨膜部材4及び大口蓋動静脈部材5の材質に関して
も特に限定されるものではない。
【0013】本考案の模型は教育実習用に使用される点
から、上顎だけで構成されるものであっても良いが、実
際の生体と近い状況の下での実習を行う目的で、実習用
マネキン頭部模型に、市販の下顎模型と共に一体化した
状態で取り付けることが好ましい。
から、上顎だけで構成されるものであっても良いが、実
際の生体と近い状況の下での実習を行う目的で、実習用
マネキン頭部模型に、市販の下顎模型と共に一体化した
状態で取り付けることが好ましい。
【0014】
【実施例】ゴム型の内部に、シリコーン樹脂を注入する
ことによって成型を行い、図1に示される如く、歯肉及
び口蓋粘膜が一体となった形状の粘膜部材を作製した。
尚、この粘膜部材の左右の大口蓋動静脈が位置する部分
には、図2に示されるようにして大口蓋動静脈部材を固
定するための凹部を設けると共に、左右の4〜7部の舌
側部歯肉が厚目に形成され、左右の3〜5部の頬側部歯
肉が薄目に形成されるようにした。又、シリコーン樹脂
を用いて成型を行い、図3に示されるような生体と同様
の形状を有する大口蓋動静脈部材も作製した。一方、ポ
リウレタン樹脂を注入して成型を行い、図1に示される
形状及び、図2に示される断面構造を有する上顎本体を
作製した。そして、上記の上顎本体の頬側の歯槽部にお
ける左右の4〜7部には、歯列に沿って骨膜部材として
市販のガーゼを配置し、又、上記粘膜部材に設けた大口
蓋動静脈部材固定用の凹部には、上記の大口蓋動静脈部
材を嵌め込んだ後、この粘膜部材を顎本体の表面に被
せ、粘膜部材の頬側の端を、図2に示される如く、上顎
本体の歯列に沿って設けた凹状の溝に嵌め込んで固定し
た。更に、その後、上顎本体の歯槽部に、メラミン樹脂
製歯牙を全歯に渡って植立させ、図2に示されるように
して固定ネジを用いて固定し、本考案の歯周外科実習用
模型を作製した。
ことによって成型を行い、図1に示される如く、歯肉及
び口蓋粘膜が一体となった形状の粘膜部材を作製した。
尚、この粘膜部材の左右の大口蓋動静脈が位置する部分
には、図2に示されるようにして大口蓋動静脈部材を固
定するための凹部を設けると共に、左右の4〜7部の舌
側部歯肉が厚目に形成され、左右の3〜5部の頬側部歯
肉が薄目に形成されるようにした。又、シリコーン樹脂
を用いて成型を行い、図3に示されるような生体と同様
の形状を有する大口蓋動静脈部材も作製した。一方、ポ
リウレタン樹脂を注入して成型を行い、図1に示される
形状及び、図2に示される断面構造を有する上顎本体を
作製した。そして、上記の上顎本体の頬側の歯槽部にお
ける左右の4〜7部には、歯列に沿って骨膜部材として
市販のガーゼを配置し、又、上記粘膜部材に設けた大口
蓋動静脈部材固定用の凹部には、上記の大口蓋動静脈部
材を嵌め込んだ後、この粘膜部材を顎本体の表面に被
せ、粘膜部材の頬側の端を、図2に示される如く、上顎
本体の歯列に沿って設けた凹状の溝に嵌め込んで固定し
た。更に、その後、上顎本体の歯槽部に、メラミン樹脂
製歯牙を全歯に渡って植立させ、図2に示されるように
して固定ネジを用いて固定し、本考案の歯周外科実習用
模型を作製した。
【0015】このようにして得られた本考案の模型にお
いて、歯周炎に罹患したと想定した左右の4〜7部の舌
側部歯肉を、図4に示される如く、歯科用メスで切開し
て摘出し、摘出した歯肉をそれぞれ、左右の3〜5部の
頬側部歯肉上に移植し、縫合、固着させた。本考案の模
型を使用した遊離歯肉移植実習にあっては、生体の場合
と同様に粘膜部材の深部に埋入された大口蓋動静脈部材
及び骨膜部材を傷つけないように十分に注意する必要が
あり、歯肉歯槽粘膜形成術の臨床において必要な基礎技
術を習得するのに非常に適していた。
いて、歯周炎に罹患したと想定した左右の4〜7部の舌
側部歯肉を、図4に示される如く、歯科用メスで切開し
て摘出し、摘出した歯肉をそれぞれ、左右の3〜5部の
頬側部歯肉上に移植し、縫合、固着させた。本考案の模
型を使用した遊離歯肉移植実習にあっては、生体の場合
と同様に粘膜部材の深部に埋入された大口蓋動静脈部材
及び骨膜部材を傷つけないように十分に注意する必要が
あり、歯肉歯槽粘膜形成術の臨床において必要な基礎技
術を習得するのに非常に適していた。
【0016】
【考案の効果】本考案の歯周外科実習用模型では、遊離
歯肉移植術を行う際、特に傷つけないようにしなければ
ならない重要な構成要素である骨膜及び大口蓋動静脈に
相当する部材が、粘膜部材の深部に埋入されるようにし
て配置されているので、生体と近い状況にて遊離歯肉移
植術の実習を行うことができる。又、本考案の模型は、
歯肉移植実習を行った後、粘膜部材だけを新しいものと
交換することで繰り返し実習に使用することができるた
め、経済性の点においても優れたものである。
歯肉移植術を行う際、特に傷つけないようにしなければ
ならない重要な構成要素である骨膜及び大口蓋動静脈に
相当する部材が、粘膜部材の深部に埋入されるようにし
て配置されているので、生体と近い状況にて遊離歯肉移
植術の実習を行うことができる。又、本考案の模型は、
歯肉移植実習を行った後、粘膜部材だけを新しいものと
交換することで繰り返し実習に使用することができるた
め、経済性の点においても優れたものである。
【図1】図1は、本考案の歯周外科実習用模型の具体例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示される本考案の模型をA−B
線において切断した際の断面構造を表す図である。
線において切断した際の断面構造を表す図である。
【図3】図3は、図1に示される本考案の模型を粘膜部
材側から見た時の図である。
材側から見た時の図である。
【図4】図4は、図2に示される断面構造を有する本考
案の模型を用いて、遊離歯肉移植を行う際の状態を示す
図である。
案の模型を用いて、遊離歯肉移植を行う際の状態を示す
図である。
1 顎本体 2 粘膜部材 3 歯牙 4 骨膜部材 5 大口蓋動静脈部材 6 固定ネジ 7 大口蓋孔 8 メス 9 固定用溝 a 摘出される歯肉部分 b 移植を受ける歯肉部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09B 23/30
Claims (1)
- 【請求項1】 顎本体1の表面が、歯肉及び口蓋粘膜が
一体となった粘膜部材2によって覆われており、しかも
上記顎本体1の歯槽部に歯牙3が植立されたものであっ
て、上記顎本体1と上記粘膜部材2の間には、歯列に沿
って骨膜部材4及び大口蓋動静脈部材5が設けられてい
ることを特徴とする歯周外科実習用模型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913591U JPH0745103Y2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 歯周外科実習用模型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913591U JPH0745103Y2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 歯周外科実習用模型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109781U JPH04109781U (ja) | 1992-09-22 |
JPH0745103Y2 true JPH0745103Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=31905476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1913591U Expired - Lifetime JPH0745103Y2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 歯周外科実習用模型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745103Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2941556B1 (fr) * | 2009-01-27 | 2023-09-15 | Thierry Mousques | Dispositif pedagogique d'incisions et de sutures |
-
1991
- 1991-03-04 JP JP1913591U patent/JPH0745103Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109781U (ja) | 1992-09-22 |
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