JPH0744838Y2 - ベルト締具 - Google Patents

ベルト締具

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JPH0744838Y2
JPH0744838Y2 JP13398189U JP13398189U JPH0744838Y2 JP H0744838 Y2 JPH0744838 Y2 JP H0744838Y2 JP 13398189 U JP13398189 U JP 13398189U JP 13398189 U JP13398189 U JP 13398189U JP H0744838 Y2 JPH0744838 Y2 JP H0744838Y2
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shaft
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保生 島本
諄一 松尾
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Nippon Yusen KK
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Nippon Yusen KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車を海上輸送する際に、自動車と
船舶との間をベルトで緊締して自動車を固縛するために
用いられるベルト締具に係り、特に操作が容易で、しか
も締具に衝撃が加わっても、ベルト締付け状態が解除さ
れるおそれが全くないベルト締具に関する。
[従来の技術] 従来、この種のベルト締具としては、例えば実開昭62−
37647号公報に示されているように、メインボディとサ
ブボディとアームとを、一体のピンを介し相互に回動自
在に連結するとともに、前記アームに、ベルト巻掛け軸
とベルト押込軸とをそれぞれ設けたものが知られてい
る。そして、この種のベルト締具において、ベルトは、
ベルト押込軸を迂回してベルト巻掛け軸に巻回され、さ
らに前記ベルト押込軸とベルトとの間を通って前記ベル
トの上に引出されるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] ところで前記従来のベルト締具においては、ベルト巻掛
け軸に巻掛けられたベルト押込軸を介して引出されたベ
ルトが、アームの支点ピン(メインボディ、サブボディ
およびアームを連結する一対のピン)の位置より上方に
くるようにし、これにより、アームに閉じ方向の回動力
が常時作用するようにしてベルトに締付け力を与える方
法を採っている。
ところが、前述の方式を採るベルト締具においては、基
本的には、ベルトの引出し位置と支点ピンの位置との関
係により、締具を締付け状態に保持するものであるた
め、アームには、常に閉じ方向の回動力が作用している
ことになる。このため、アームを前方に揺動させて締付
け状態を解除する際に、アームに作用している閉じ方向
への回動力に抗してアームを揺動させなければならず、
大きな力を要するという問題がある。また、締具に衝撃
が加わったり締具が上下裏返しになって、前記ベルトの
引出し位置と支点ピンの位置との関係が崩れた場合に
は、アームが開方向に揺動して締付け状態が解除されて
しまうという問題がある。
そこで、本考案者等は先に、実願昭63−122415号におい
て、ストッパを一対の係合凹部にスナップ係合させてア
ームを閉じ位置で固定するようにしたベルト締具を提案
した。
このベルト締具は、ベルトの締付け状態において、常に
アームに開方向の力が作用しているため、ストッパを外
すだけでベルトを緩めることができ、操作が容易である
とともに、ストッパを外さない限り、アームが開方向に
揺動することはないため、締具に衝撃が加わっても、ベ
ルト締付け状態が解除をされるおそれは全くない等、種
々の利点を有している。
ところが、従来のベルト締具も同様であるが、ベルトの
緊締方向によっては、アームを開方向に揺動させても、
ベルト押込軸がベルト巻掛け軸から離れず、ベルトが即
座に緩まないという問題がある。
また、軟質のベルトを用いた場合、アームに対してスラ
イドするベルト押込軸のスライド部にベルトが喰い込
み、ベルトを外すことができなくなってしまう等の問題
がある。
また、アームには、常に開方向への力が作用しているた
め、ストッパを外した際に、アームが勢いよく前方に揺
動し、作業員が本体とアームとの間に手を挟むおそれが
ある等の問題もある。
本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、アームを
開方向に揺動させた際に、ベルト押込軸を自動的にベル
ト巻掛軸から引離し、ベルトを即座に緩めることができ
るベルト締具を提供することを目的とする。
本考案の他の目的は、軟質のベルトを用いた場合でも、
ベルト押込軸のスライド部にベルトが喰い込んでしまう
恐れが全くないベルト締具を提供するにある。
本考案のさらに他の目的は、ベルトを緩める際の作業性
および安全性を向上させることができるベルト締具を提
供するにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前記目的を達成する手段として、所要間隔で
対向配置された一対の側板を有し、先端にフックが直接
またはフック取付金具を介し間接的に取付けられる本体
と;この本体の前記両側板に配置され、両側板に亘って
配される支持機構を介し前記本体に対して前後方向に揺
動可能に取付けられたアームと;前記支点機構のアーム
内部位置に形成され、外周面の少なくとも一箇所が平面
をなすベルト巻掛け軸と;前記アームの先端部に、前記
ベルト巻掛け軸に対し遠近方向にスライド可能に取付け
られ、ベルト巻掛け軸の前記平面との対向面が平坦面を
なすベルト押込軸と;前記アームの基端部に、所定スト
ロークスライド可能に取付けられ、かつスプリングによ
り常時アームの先端側に押圧付勢されるストッパと;前
記本体の各側板基端部にそれぞれ形成され、アームの後
方への揺動により、前記ストッパの両端部がスナップ係
合されるとともに、ストッパを前記スプリングの付勢力
に抗しスライドさせることにより、ストッパとの係合が
解除される一対の係合凹部と;前記本体の少なくともい
ずれか一方の側板の内面に設けられ、アームの前方への
揺動により、前記ベルト押込軸に接触してベルト押込軸
をベルト巻掛け軸から引離す締解除用カムと;を具備す
ることを特徴とする。
そして、本考案においては、ベルト押込軸を、その両端
部がアームに設けたスライドガイド孔に嵌入されてスラ
イド可能な構造とし、かつベルト押込軸の前記スライド
ガイド孔に嵌入された部分に、ベルトをベルト押込軸の
中央部に案内するガイド用突起が設けるようにすること
がより好ましい。
また、ストッパに、アームの揺動方向上面側に突出する
操作用突片を設けるようにすることがより好ましい。
[作用] 本考案に係るベルト締具においては、アームを前方に揺
動させた状態で、ベルトの先端を、ベルト押込軸を迂回
させてベルト巻掛け軸に巻掛け、さらにその先端を、ベ
ルト押込軸とベルトとの間を通して前記ベルトの上に引
出す。そしてその後、ベルトの先端を人力で引張りなが
ら、アームを後方に揺動させる。すると、ベルト押込軸
は、ベルト巻掛け軸を支点として、ベルトを締付ける方
向に回動するので、ベルトが締付けられるとともに、こ
の締付けにより、ベルト押込軸がベルト巻掛け軸に接近
し、ベルト巻掛け軸の平面とベルト押込軸の平坦面との
間でベルトが挟持される。このため、ベルトに加わる負
荷が変動しても、ベルトに緩みが生じることはなく、ま
た両軸のベルト挟持部分が平面をなしているので、ベル
トに大きな負荷が加わっても、ベルトが破断するおそれ
がない。
ところで、アームを後方に揺動させると、ストッパの両
端部が、本体の各側板基端部にそれぞれ形成された一対
の係合凹部にスナップ係合され、アームが閉じ位置で固
定される。この固定は、ストッパをスプリングの付勢力
に抗しスライドさせない限り解除されることはないの
で、従来のアーム固定方法と異なり、アームをその閉じ
位置で確実に固定することが可能となる。
一方、ストッパの係合凹部への係合を解除すると、アー
ムへは、ベルト締付け状態において、常に開方向の力が
作用しているので、アームは極めて容易に前方に揺動す
る。アームが前方に揺動すると、締解除用カムがベルト
押込軸に接触し、ヘルト巻付け軸から引離す。このた
め、ベルトを確実に緩めることが可能となる。
そして、本考案において、ベルト押込軸を、その両端部
がアームに設けられたスライドガイド孔に嵌入されてス
ライド可能な構造とし、かつベルト押込軸の前記スライ
ドガイド孔に嵌入された部分に、ベルトをベルト押込軸
の中央部に案内するガイド用突起を設けることにより、
ベルトが常にベルト押込軸の中央部に案内され、軟質の
ベルトを用いても、ベルト押込軸とスライドガイド孔と
の間にベルトが喰い込んで取れなくなるおそれがない。
また、ストッパに、アームの揺動方向上面側に突出する
操作用突片を設けることにより、この操作用突片をハン
マ等で殴打するだけで、ストッパの係止凹部への係合を
解除することができ、解除作業が容易であるとともに、
勢いよく前方に揺動してきたアームと本体との間に、作
業員が手を挟むといった危険もなく安全である。
[実施例] 以下、本考案の第一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、本考案に係るベルト締具の一例
を示すもので、このベルト締具1は、先端にフック3が
枢着された本体2と、この本体2内に支点機構4を介し
前後方向に揺動可能に取付けられたアーム5とを備えて
いる。
前記本体2は、第1図ないし第4図に示すように、所要
間隔で対向配置された一対の側板6a,6bを、連結板7で
連結して構成されており、前記両側板6a,6bの先端部に
は、フック3をピン8を介し枢着するためのピン孔9が
それぞれ設けられ、また前記連結板7には、2個のベル
ト締具1,1′のフック3,3′を相互に連結する際に、相手
側のベルト締具1′のフック3′を本体2に係止する空
間を得るための凹部10が設けられている。これについて
は、後に詳述する。
また前記両側板6a,6bの基端寄りの位置には、第2図な
いし第4図に示すように、後述する支点機構4の支点軸
11を挿通固定するための支点孔12がそれぞれ設けられて
おり、また両側板6a,6bの基端部には、後述するストッ
パ13をスナップ係止するため係合凹部14がそれぞれ設け
られている。また、両側板6a,6bの内面の前記支点孔12
と係止凹部14との間には、第3図および第4図に示すよ
うに、後述するベルト押込軸20をベルト巻掛け軸18から
引離すための締解除用カム15がそれぞれ固設されてお
り、また、両側板6a,6bの上端縁には、第1図に鎖線で
示すように、アーム5を前方に揺動させた際の揺動角を
大きくとれるようにするための凹部16がそれぞれ設けら
れている。
一方、前記アーム5は、第1図,第2図,第5図および
第6図に示すように、所要間隔で対向する一対の側板部
5a,5bの基端上面を、先端に折曲げ部17を有する連結板
部5cで連結して構成されており前記両側板部5a,5bに
は、支点機構4を構成するベルト巻掛け軸18の挿通固定
孔19およびベルト押込軸20のスライドガイド孔21が連続
して設けられているとともに、ストッパ13を構成するス
トッパピン22がスライド可能に挿通されるガイド孔23が
設けられている。
また、支点機構4は、第2図,第7図および第8図に示
すように、両端が前記各支点孔12に挿通固定された丸棒
状の支点軸11と、この支点軸11の外周部に回動可能に装
着された円筒状のベルト巻掛け軸18とから構成されてお
り、ベルト巻掛け軸18の両端部は、前記挿通固定孔19に
挿通固定された後、前記本体2の各側板6a,6bの内面に
接触してアーム5の幅方向の位置決めを行なっている。
また、このベルト巻掛け軸18のベルト押込軸20に対向す
る部分には、第8図に示すように、外面が平坦にカット
されて平面24が設けられている。
このベルト巻付け軸18に対向するベルト押込軸20は、第
2図,第7図および第8図に示すように、例えば合成樹
脂材により断面が概略長円形状をなす厚板状に形成され
ており、その長手方向両端部は、前記各スライドガイド
孔21に嵌入されてベルト巻掛け軸18に対し遠近方向にス
ライド可能となっているとともに、ベルト押込軸20のベ
ルト巻掛け軸18との対向端は、平坦にカットされて平坦
面25となっている。
また、このベルト押込軸20の前記各スライドガイド孔21
に嵌入される部分には、第2図,第7図および第8図に
示すように、後述するベルト26をベルト押込軸20の中央
部に案内するためのガイド用突起27がそれぞれ一体に設
けられており、一方のガイド用突起27の外面には、一方
の側板部5aのスライドガイド孔21からの抜け止めを行な
う抜止め片28が一体に設けられ、また他方のガイド用突
起27の外面には、第2図および第7図に示すように、他
方の側板部5bのスライドガイド孔21からの抜止めを行な
う抜止め板29がビス30により取付けられている。そし
て、前記各締解除用カム15は、アーム5を前方に揺動さ
せた際に、前記抜止め片28および抜止め板29に接触して
ベルト押込軸20をベルト巻掛け軸18から引離すようにな
っている。これについては、後に詳述する。
前記ストッパ13は、第1図,第2図,第7図および第8
図に示すように、、両端が前記各ガイド孔23に嵌入され
て前記各係合凹部14にスナップ係止される丸棒状のスト
ッパピン22と、ストッパ本体31とを備えており、ストッ
パ本体31の両側部には、前記ストッパ22が貫通固定され
る固定片32が一体に設けられ、またストッパ本体31の前
端には、アーム5の揺動方向上面側に突出する操作用突
片33が一体に設けられている。また、ストッパ本体31の
基端部は、第8図に示すように、前記折曲げ部17に設け
た孔34に遊嵌された後、止めピン35により折曲げ部17か
らの外れ止めがなされており、このストッパ本体31に
は、前記ストッパピン22を常時前方に押圧付勢するスプ
リング36が装着されている。そして、このスプリング36
の付勢力により、後に詳述するようにストッパピン22の
両端が、前記各係合凹部14にスナップ係止されるように
なっている。
なお、第9図および第10図において、符号26は、先端が
ベルト締具1により締付けられるベルトであり、このベ
ルト26の基端側の端部には、第11図に示すように、フッ
ク37を枢着するフック取付金具38が取付けられている。
このフック取付金具38は、第11図に示すように、丸棒を
折曲加工して概略三角形状に形成されており、このフッ
ク取付金具38の先端には、リベット39およびプッシュナ
ット40を介してフック37が枢着されるようになってい
る。そして、ベルト26が損傷した場合には、プッシュナ
ット40をリベット39から取外してフック取付金具38から
フック37を取外すことにより、フック取付金具38先端の
間隙を通してベルト26の交換ができるようになってい
る。
次に、本実施例の作用について説明する。
ベルト締具1を用いてベルト26の締付けを行なう場合に
は、まず第1図に鎖線で示すように、アーム5を前方に
揺動させた後、ベルト26の先端を、ベルト押込軸20の第
9図における下方を通してベルト巻掛け軸18に時計廻り
に巻掛け、さらに、両軸18,20の間およびベルト26の基
端側とベルト押込軸20との間を順次通し、ベルト26の基
端側の上面に引出す。
この状態で、ベルト26の先端を、第9図における右方に
手で引張ると、ベルト26の弛みがなくなる。そこで、ベ
ルト26の先端を、軽く引張りながら、アーム5を支点機
構4を軸として後方に,すなわち第9図において時計廻
りに揺動させる。すると、これに伴ないベルト押込軸20
も時計廻りに回動し、ベルト26が締付け方向に引張られ
ることになる。ベルト26が締付け方向に引張られると、
その反力でベルト押込軸20はベルト巻掛け軸18に押付け
られ、ベルト26は、両軸18,20の間で大きな力で挟持さ
れる。
アーム5を、最大限に後方に揺動させると、第10図に示
すように、ストッパピン22の両端が、各係合凹部14にそ
れぞれスナップ係止され、アーム5の前方への揺動が阻
止される。
この状態において、アーム5には、ベルト26の張力によ
り常に前方(開方向)に揺動させようとする力が作用
し、常に後方(閉方向)への回動力が作用する従来のベ
ルト締具とは、その点が全く異なっている。
一方、ベルト締具1で締付けられているベルト26を緩め
る場合には、まずストッパピン22を、スプリング36の付
勢力に抗し第10図における右方にスライドさせる。これ
により、ストッパピン22と各係合凹部14との係合が解除
され、アーム5が揺動可能な状態となる。そこで、アー
ム5を前方,すなわち第10図において反時計廻りに揺動
させる。すると、これに伴ないベルト押込軸20も第9図
に示すように反時計廻りに回動し、ベルト26が緩められ
る。
ところで、ベルト26の緊締方向によっては、アーム5を
前方に揺動させても、ベルト押込軸20がベルト巻掛け軸
18側に押付けられ、ベルト26が緩み難いことがある。
ところが、本実施例の場合には、ベルト押込軸20が締解
除用カム15により強制的にベルト巻掛け軸18から引離さ
れるので、ベルト26を容易かつ確実に緩めることができ
る。
すなわち、アーム5を前方に揺動させると、第9図に示
す段階までは、各締解除用カム15が抜止め片28および抜
止め板29に接触することはないが、それ以上アーム5を
前方に揺動せると、第12図に示すように、各締解除用カ
ム15の先端が抜止め片28および抜止め板29(第12図には
抜止め片28のみ図示)にそれぞれ接触する。そして、ア
ーム5をさらに前方に揺動させると、第13図に示すよう
に、ベルト押込軸20がベルト巻掛け軸18から強制的に引
離される。このため、ベルト26を容易かつ確実に緩める
ことができる。
なお、アーム5の前方への揺動は、作業員が意識的に行
なう必要はなく、ベルト26の張力により、ストッパ13を
解除するだけで、アーム5は自動的に前方に揺動する。
ところで、前述のように、アーム5はベルト26の張力で
前方に揺動するので、ストッパ13の解除を作業員が手で
行なう場合には、勢いよく前方に揺動するアーム5と本
体2との間に作業員が手を挟み、怪我をするおそれがあ
る。
ところが、本実施例では、ストッパ13に操作用突片33が
設けられているので、この操作用突片33をハンマ等で殴
打するようにすれば、安全にかつより簡単にストッパ13
を解除することができる。
一方、ベルト26の長さが足りない場合には、第10図に示
すように、ベルト締具1の他に、これと同一構造のベル
ト締具1′を用い、両ベルト締具1,1′のフック3,3′
を、相手方の本体2,2′に係止する。この際、各本体2,
2′の連結板7,7′には、凹部10,10′が設けられている
ので、フック3,3′の係止に支障がないとともに、各フ
ック3,3′が凹部10,10′の両縁で支持されることになる
ので、係止状態を安定させることができる。
なお、前記実施例では、本体2の両側板6a,6bの内面に
締解除用カム15をそれぞれ設けるようにした場合につい
て説明したが、いずれか一方の締解除用カム15だけでも
所期の効果は得られる。
また、前記実施例では、本体2の先端にフック3を直接
枢着する場合について説明したが、本体2の先端にフッ
ク取付金具の基端を枢着し、このフック取付金具の先端
にフック3を枢着するようにしてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、ストッパを一対の係合凹
部にスナップ係止してアームを閉じ位置で固定するよう
にしているので、操作が容易で、しかも締具に衝撃が加
わっても、ベルト締付け状態が解除されるおそれがな
い。また、ベルトは締付け状態において、ベルト巻掛け
軸とベルト押込軸の平面部間で挟持されるので、ベルト
に加わる負荷が変動しても、ベルトが緩んでしまうこと
がなく、また大きな負荷が加わっても、ベルトが破断す
るおそれがない。
また、ベルト押込軸は、アームを前方に揺動させること
により、締解除用カムで強制的にベルト巻掛け軸から引
離されるので、ベルトを容易かつ確実に緩めることがで
きる。
そして、本考案において、ベルト押込軸を、その両端部
がアームに設けられたスライドガイド孔に嵌入されてス
ライド可能な構造とし、かつベルト押込軸の前記スライ
ドガイド孔に嵌入された部分に、ベルトをベルト押込軸
の中央部に案内するガイド用突起を設けることにより、
ベルトが常にベルト押込軸の中央部に案内され、軟質の
ベルトを用いても、ベルト押込軸とスライドガイド孔と
の間にベルトが喰い込んで取れなくなるといった不具合
が全くない。
また、ストッパに、アームの揺動方向上面側に突出する
操作用突片を設けることにより、この操作用突片をハン
マ等で殴打するだけで、ストッパの係合凹部への係合を
解除することができ、解除作業が容易であるとともに、
勢いよく前方に揺動してきたアームと本体との間に、作
業員が手を挟むといった危険もなく安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す正面図、第2図は同
様の平面図、第3図は本体の正面図、第4図は同様の平
面図、第5図はアームの正面図、第6図は同様の平面
図、第7図は第2図のVII−VII線断面図、第8図は第2
図のVIII−VIII線断面図、第9図はベルト巻掛け軸およ
びベルト押込軸へのベルトの巻掛け状態を示す説明図、
第10図はベルト締具によるベルトの締付け状態を示す説
明図、第11図はベルト基端側のフックの取付構造を示す
部分断面図、第12図および第13図は締解除用カムの作用
をそれぞれ示す説明図である。 1,1′:ベルト締具 2,2′:本体 3,3′:フック 4:支点機構 5:アーム 5,5′:側板部 6a,6b:側板 11:支点軸 13:ストッパ 14:係合凹部 15:締解除用カム 18:ベルト巻掛け軸 20:ベルト押込軸 21:スライドガイド孔 22:ストッパピン 24:平面 25:平坦面 26:ベルト 27:ガイド用突起 28:抜止め片 29:抜止め板 34:操作用突片 36:スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−42893(JP,U) 実開 平1−73546(JP,U) 実開 昭62−37648(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要間隔で対向配置された一対の側板を有
    し、先端にフックが直接またはフック取付金具を介し間
    接的に取付けられる本体と、 この本体の前記両側板間に配置され、両側板に亘って配
    される支持機構を介し本体に対して前後方向に揺動可能
    に取付けられたアームと、 前記支点機構のアーム内部位置に形成され、外周面の少
    なくとも一箇所が平面をなすベルト巻掛け軸と、 前記アームの先端部に、前記ベルト巻掛け軸に対し遠近
    方向にスライド可能に取付けられ、ベルト巻掛け軸の前
    記平面との対向面が平坦面をなすベルト押込軸と、 前記アームの基端部に、所定ストロークスライド可能に
    取付けられ、かつスプリングにより常時アームの先端側
    に押圧付勢されるストッパと、 前記本体の各側板基端部にそれぞれ形成され、アームの
    後方への揺動により、前記ストッパの両端部がスナップ
    係合されるとともに、ストッパを前記スプリングの付勢
    力に抗しスライドさせることにより、ストッパとの係合
    が解除される一対の係合凹部と、 前記本体の少なくともいずれか一方の側板の内面に設け
    られ、アームの前方への揺動により、前記ベルト押込軸
    に接触してベルト押込軸をベルト巻掛け軸から引離す締
    解除用カムと、 を具備することを特徴とするベルト締具。
  2. 【請求項2】ベルト押込軸は、その両端部がアームに設
    けたスライドガイド孔に嵌入されてスライド可能となっ
    ており、かつベルト押込軸の前記スライドガイド孔に嵌
    入された部分には、ベルトをベルト押込軸の中央部に案
    内するガイド用突起が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のベルト締具。
  3. 【請求項3】ストッパは、アームの揺動方向上面側に突
    出する操作用突片を有していることを特徴とする請求項
    1または2記載のベルト締具。
JP13398189U 1989-11-20 1989-11-20 ベルト締具 Expired - Lifetime JPH0744838Y2 (ja)

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JP13398189U JPH0744838Y2 (ja) 1989-11-20 1989-11-20 ベルト締具

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JP13398189U JPH0744838Y2 (ja) 1989-11-20 1989-11-20 ベルト締具

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JPH0372142U JPH0372142U (ja) 1991-07-22
JPH0744838Y2 true JPH0744838Y2 (ja) 1995-10-11

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ID=31681360

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