JPH0744744A - 硬貨払出し装置及び自動販売機 - Google Patents

硬貨払出し装置及び自動販売機

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JPH0744744A
JPH0744744A JP5185415A JP18541593A JPH0744744A JP H0744744 A JPH0744744 A JP H0744744A JP 5185415 A JP5185415 A JP 5185415A JP 18541593 A JP18541593 A JP 18541593A JP H0744744 A JPH0744744 A JP H0744744A
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JP
Japan
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coin
dispensing device
coin dispensing
receiving
center
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JP5185415A
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Inventor
Yoshinori Ito
義矩 伊藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F5/00Coin-actuated mechanisms; Interlocks
    • G07F5/24Coin-actuated mechanisms; Interlocks with change-giving
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D1/00Coin dispensers
    • G07D1/02Coin dispensers giving change

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転駆動型の硬貨払出し板を採用することに
より、硬貨保留筒に対する硬貨払出し板のはみ出し領域
を小さくし、奥行き寸法の縮小化された硬貨払出し装置
を実現すること。 【構成】 硬貨払出し装置は、硬貨11を整列して積載
する硬貨保留筒12と、硬貨保留筒12の中心C1 より
偏倚した位置に回転中心C2 を有し、この回転中心C2
に対して偏心した位置に穴中心C3 のある硬貨受入口1
3aを備えた硬貨払出し板13と、硬貨払出し板13を
回転可能に支承する軸受け穴14a,硬貨払出し板13
の円板部13bを受容し硬貨受入口13aに受入られた
硬貨11を支持する硬貨受け面14b及びこれとは反対
側に形成された硬貨払出口14cを有するベースユニッ
ト14とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機等に搭載さ
れ、釣銭の払出しを行ったり紙幣を硬貨に換金するのに
用いられる硬貨払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨払出し装置の従来の技術としては、
特公昭57−52632号や特公昭61−41035号
公報が公知である。図10は従来の硬貨払出し装置を示
す縦断面図である。この硬貨払出し装置は、硬貨受け部
1の上で装置の奥行き方向(矢印A方向)に直進往復動
可能の硬貨払出し板3と、この硬貨払出し板3の上に設
けられ、複数の同種の硬貨4を整列積載する硬貨保留筒
(コインチューブ)5とを有している。図11に示すよ
うに、硬貨払出し板3には最下段の硬貨4Aを受け入れ
る丸穴の硬貨受入口6が形成されており、また硬貨受け
部1の端部に円欠状の硬貨払出口1Aが形成されてい
る。硬貨保留筒5の脇部には、モータ9と、これにより
駆動回転される回転円板7A及びこれに形成された突起
部7Bからなる駆動カム7とが設けられている。硬貨払
出し板3はその先端部側に溝8を有しており、この溝8
に駆動カム7の突起部7Bが係合され、回転円板7Aの
回転運動が硬貨払出し板3の直線往復運動に変換され
る。図10(a)は硬貨払出し板3の待機状態を示し、
最下段の硬貨4Aは硬貨払出し板3の硬貨受入口6に受
容されており、図11に示す硬貨4Aの受け領域Sは硬
貨受け部1に支持されている。この状態から硬貨払出し
板3が装置奥行き方向へスライドし、硬貨受入口6に硬
貨4Aが保持されたまま繰り出されて図10(b)の硬
貨払出し状態になると、硬貨4Aの受け面がなくなる硬
貨払出口1Aの上まで硬貨4Aが移動されるので、硬貨
4Aは硬貨払出口1Aを介して落下し払い出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今、自動
販売機の路上はみ出しの対応策の一つとして、自動販売
機の奥行き寸法を縮小化することが要請されており、自
動販売機に搭載される硬貨払出し装置の奥行き寸法も縮
小化する必要がある。しかしながら、上記の直進往復駆
動型の硬貨払出し板3においては、最下段の硬貨4Aが
払出口1Aまで運ばれた際その上の硬貨4Bが払出し板
3の受け面3aにスムーズに載り、硬貨の相互の食いつ
き(ブリッジ)が発生しないようにするために、その往
復動ストロークL1 は硬貨4の直径Dの2/3程度が必
要である。また、硬貨払出し板3の奥行き寸法は、硬貨
4の直径Dに相当する硬貨受入口6の長さL2 と、払出
しの際に次の硬貨を受ける受け面3aの寸法L3 (≒L
1 )と、駆動カム7に係合する溝8の形成領域の寸法L
4 との和である。従って、直進往復駆動型の硬貨払出し
板3を用いる硬貨払出し装置においては、硬貨保留筒5
の直径方向に横断するストロークL1 と、硬貨払出し板
3は硬貨受入口6の穴を挟んで奥行き方向の前後に受け
面3aの寸法L3 及び溝8の形成領域の寸法L4 との余
分なスペースを必要とする。実際、硬貨保留筒5の奥行
き方向の前後にはそれぞれ硬貨4の直径D程度のスペー
スを確保する必要があり、必然的に奥行き寸法の大きな
装置構成となっていた。
【0004】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、回転駆動型の硬貨払出し板を採用することにより、
装置奥行き寸法を縮小化できる硬貨払出し装置を実現す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の講じた手段は、
多数枚の硬貨を積載する硬貨保留筒と、回転中心より偏
倚した位置に硬貨保留筒内の最下段の硬貨を受け入れる
硬貨受入口を備えた回転駆動型の硬貨払出し板と、回転
中心を挟んで硬貨保留筒の中心とは反対側の領域で硬貨
払出し板の下に形成された硬貨払出口と、硬貨受入口に
受入れた硬貨を前記硬貨払出口まで移動する際に硬貨の
下面を支持する硬貨受け部とを有することを特徴とす
る。ここで、硬貨受け部は硬貨払出し板と別体でも良い
し、部分的に一体構成のものでも良い。別体の硬貨受け
部には硬貨払出口へ硬貨を滑り落とす硬貨滑落傾斜面を
形成することが望ましい。硬貨払出し板は円板部のみか
らなる構成を採用できるが、回転可能に構成するには、
通常、硬貨受入口が形成された円板部とこの下に一体的
に形成された駆動軸部とからなる構成を採用することが
望ましい。
【0006】ここで、硬貨受入口の中心と前記回転中心
とのオフセット距離αが硬貨の直径Dの1/4〜1/2
倍の範囲である場合には、駆動軸部の位置が硬貨受入口
の範囲内に含まれている。かかる場合には、駆動軸部と
円板部とを一体的に連結する意味においても、硬貨払出
し板に硬貨受入口に受入れた硬貨の下面を支持する硬貨
受け面を一体的に設ける。そしてまた、硬貨受け面に連
続し、硬貨払出口に硬貨を滑り落とす硬貨滑落傾斜面を
一体的に設けることが望ましい。この硬貨滑落傾斜面は
上に凸の円弧面としても良い。
【0007】他方、本発明では、硬貨払出口の上方付近
において硬貨払出し板の上面に弾力的に圧接する弾接部
材を採用する。この弾接部材としては、弾接レバーであ
っても良いし、弾接球体であっても良い。
【0008】そして、上述の硬貨払出し装置は自動販売
機に好適に適用可能である。
【0009】
【作用】待機状態においては、硬貨払出し板はその硬貨
受入口と硬貨保留筒とが一致しない位置で停止してい
る。払出し動作は硬貨払出し板の1回転で行われるが、
回転途中で硬貨受入口と硬貨保留筒とが一致すると、硬
貨保留筒の最下段の硬貨が硬貨払出し板の硬貨受入口に
受入れられる。硬貨払出し板は更に回転すると、硬貨受
入口の受け面の面積が無くなるので、硬貨払出口近傍で
硬貨受入口内の硬貨が抜け出て、硬貨払出口へ払い出さ
れる。
【0010】このような回転駆動型の硬貨払出し板を有
する硬貨払出し装置の奥行き寸法は、硬貨保留筒の直径
に対する硬貨払出し板のはみ出し領域の大きさで決ま
る。はみ出し領域の奥行き寸法は硬貨受入口の中心と回
転中心とのオフセット距離αの2倍である。オフセット
距離αが硬貨の直径Dの1/2〜1倍の範囲である場合
でも、はみ出しの奥行き寸法は2D以下であるので、従
来の直進往復駆動型の硬貨払出し板を用いた硬貨払出し
装置に比して、奥行き寸法の縮小化を図ることができ
る。また、回転−直進変換機構系を用いなくても良いの
で、機構系の簡略化を図ることができ、部品点数の削減
による低コスト化にも寄与する。オフセット距離αが硬
貨の直径Dの1/2〜1倍の範囲である場合では、硬貨
払出し板とは別体の硬貨受け部でも良い。しかし、硬貨
受入口の中心と前記回転中心とのオフセット距離αが硬
貨の直径Dの1/4〜1/2倍の範囲である場合には、
駆動軸部の位置が硬貨受入口の範囲内に含まれている。
かかる場合には、駆動軸部と円板部とを一体的に連結す
る意味においても、硬貨払出し板に硬貨受入口に受入れ
た硬貨の下面を支持する硬貨受け面を一体的に設ける。
これによれば、硬貨受入口内の硬貨をこの硬貨払出し板
自身の硬貨受け面と硬貨受け部とで払出口近傍まで支持
できる。
【0011】また、硬貨滑落傾斜面を一体的に設けた構
成においては、支障なく硬貨を払い出すことが可能であ
るが、硬貨払出口の上方付近において硬貨払出し板の上
面に弾力的に圧接する弾接部材も設けた場合には更に積
極的且つ確実に硬貨の払出しが行われる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による硬貨払出
し装置の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施例に係る硬貨払出
し装置を示す分解斜視図で、図2は同硬貨払出し装置に
おける回転駆動型の硬貨払出し板を示し、図3は同硬貨
払出し装置におけるベースユニットを示す。この硬貨払
出し装置は、硬貨11を整列して積載する硬貨保留筒1
2と、硬貨保留筒12の中心C1 より偏倚した位置に回
転中心C2 を有し、この回転中心C2 に対して偏心した
位置に穴中心C3 のある硬貨受入口13aを備えた硬貨
払出し板13と、硬貨払出し板13を回転可能に支承す
る軸受け穴14a,硬貨払出し板13の円板部13bを
受容し硬貨受入口13aに受入られた硬貨11を支持す
る硬貨受け面14b及びこれとは反対側に形成された硬
貨払出口14cを有するベースユニット14とから構成
されている。
【0014】硬貨払出し板13は、図2に示すように、
円板部13bと軸部13cとの間に硬貨滑落誘導部13
dを有している。この硬貨滑落誘導部13dは、円板部
13bの硬貨受入口13aにおいてその回転中心C2
縁部近点P1 側に底面領域を形成する硬貨受け面13e
と、この硬貨受け面13eから回転中心C2 の縁部遠点
2 側に下降する硬貨滑落傾斜面13fを有している。
円板部13bの回転中心C2 (軸部13cの中心)は硬
貨保留筒12の中心C1 よりオフセット長さα程度だけ
偏倚しており、また硬貨受入口13aの穴中心C3 の位
置は回転中心C2 からオフセット長さα程度だけ偏倚し
ているので、硬貨払出し板13の回転途中においては硬
貨受入口13aの穴中心C3 が硬貨保留筒12の中心C
1 に一致する状態がある。ここで、硬貨受入口13aの
直径は硬貨Dの直径よりやや大きく、硬貨保留筒12の
内径とほぼ等しい。本例においてはオフセット長さαは
D/4以下程度に設定してある。
【0015】ベースユニット14は、硬貨払出し板13
の軸部13cを受容する軸受け穴14a,円板部13b
を受容し硬貨受け面14bが形成された凹部14dと、
硬貨滑落誘導部13dを受容する凹部14eと、硬貨滑
落誘導部13dの支持部14gを受容する軸受け穴14
fと、硬貨払出し板13の縁部を支持する支持部14g
を備え硬貨払出口14cを画成する仕切り板14hを有
している。図4(b)に示すように、硬貨払出し板13
の軸部13cが軸受け穴14aに挿入され貫通した先端
部分にはギア31が取付けられており、このギア31は
減速ギア32,33等を介して駆動モータ(図示せず)
からの回転駆動力を受けて回転する。また、ベースユニ
ット14の硬貨払出口14c側には硬貨滑落誘導部13
dの硬貨滑落傾斜面13fに合わせた角度で傾斜した硬
貨滑落傾斜面14iが形成されている。
【0016】次に、本実施例の動作を説明する。まず待
機状態においては図4に示すように、硬貨払出し板13
の硬貨受入口13aの開口部が硬貨払出口14cの真上
にあり、硬貨受入口13aの穴中心C3 の硬貨保留筒1
2の中心C1 からの離心距離が最大になっている。ここ
で、最下段の硬貨11Aは硬貨払出し板13の円板部1
3bにおける三日月形領域(図4の斜線部分)Sに接触
しこの領域Sにて支持されている。次に、硬貨払出し板
13が反時計方向(矢印a方向)に180°回転し、穴
中心C3 が硬貨保留筒12の中心C1 に一致すると、図
5に示すように、最下段の硬貨11Aが硬貨払出し板1
3の硬貨受入口13aに落ち込みこれに受入れられる。
かかる硬貨受入れ状態においては、その硬貨11Aは近
点P1 側の硬貨滑落誘導部13dの硬貨受け面13eと
遠点P2 側の開口を塞ぐベースユニット14の硬貨受け
面14bとに接触し、円欠状の領域S1 及び三日月形の
領域S2 により支持される。図4に示す待機状態から図
5に示す硬貨受入れ状態に至る過程では、硬貨払出し板
13の回転に伴い硬貨受け面であるその三日月形領域S
2 の面積は減少し、円板部13bの上面での支持が不安
定となり、やがて図5の硬貨受入れ状態に至る直前に最
下段の硬貨11Aは円板部13bの厚み分だけ低いレベ
ルに落ち込み硬貨受入口13aに滑り込む。次に、硬貨
払出し板13が矢印a方向へ回転すると、図6に示すよ
うに、ベースユニット14には硬貨払出口14c側に硬
貨滑落傾斜面14iが形成されているので、硬貨11A
と硬貨受け面14bとの接触領域S2 の面積は減少する
が、硬貨払出し板13の硬貨受け面13eとベースユニ
ット14の硬貨受け面14bとにより硬貨11Aはなお
も両端支持されているので、硬貨11Aの姿勢が不安定
になることはない。ここで、硬貨払出し板13の厚みは
1枚ずつ硬貨11を払出すために硬貨11の厚みよりも
若干小さな厚み寸法としてある。従って、最下段の次の
硬貨11Bの受け面は最下段の硬貨11Aの上面であ
る。そして、図6に示す状態から更に硬貨払出し板13
が矢印a方向へ回転するにつれ、上記の接触領域S2
面積は徐々に減少し、図7に示すように、待機状態と同
じ状態に戻った状態(払出し状態)ではその面積はすべ
て消失し、最下段の硬貨11Aの受け面は近点P1 側の
硬貨受け面13eの領域S1 のみになる。かかる状態は
硬貨11Aの片端支持状態であるので、硬貨11Aの遠
点P2 側の端部が下方へ沈み込み、図7に示すように、
硬貨11Aは硬貨払出口14cへ落下して払い出され
る。最下段の硬貨11Aの払出しによってその上にあっ
た硬貨11Bが硬貨払出し板13の円板部13b上に載
り、図4の待機状態に戻る。図6に示す状態から図7に
示す状態へ移る過程においては、払い出される硬貨11
Aの上に積載された硬貨11Bの受け面積も徐々に減少
し、硬貨払出し板13の厚みと硬貨11の厚みとの差の
段差が形成された後、2枚目の硬貨11Bを安定した姿
勢で円板部13b上面に受けささすことができる。
【0017】円板部13bの回転中心C2 (軸部13c
の中心)は硬貨保留筒12の中心C1 よりオフセット長
さα程度だけ偏倚しており、このオフセット長さαは硬
貨11の直径Dの1/4以下程度に設定してあるので、
本例における硬貨払出し板13の円板部13bの直径は
3D/2程度である。従って、硬貨払出し板13のうち
硬貨保留筒12からのはみ出し部分の長さLは図6に示
すようにD/2程度である。従来の直進往復動型の硬貨
払出し板を用いた硬貨払出し装置では、硬貨保留筒の奥
行き方向前後にそれぞれ硬貨直径Dのスペースが必要で
あったのに比べると、3D/2程度の奥行きスペースの
削減が達成されている。従って、奥行き寸法の縮小化し
た自動販売機を実現できる。また、本例におけるように
回転駆動型の硬貨払出し板を用いた硬貨払出し装置にお
いては、モータの回転運動を硬貨払出し板の直進往復運
動に変換するカム機構を必要としない。減速ギア機構を
介してモータの回転を硬貨払出し板13へ伝達する簡易
な機構系の採用が可能となり、部品点数の削減を図るこ
とができ、低コスト化にも寄与する。なお、減速ギア機
構も図4(b)に示すように、硬貨保留筒12の直下に
配することができる。
【0018】本例においては、円板部13bの回転中心
2 と硬貨保留筒12の中心C1 とのオフセット長さα
を硬貨11の直径Dの1/4以下程度に設定してある
が、これ以上の長さ例えばD/2以上〜3D/4程度に
しても良い。かかる場合でも、硬貨払出し板13のはみ
出し長さは従来に比して小さいので、奥行き寸法の縮小
化に寄与する。また硬貨払出し板の上面での硬貨受け領
域の面積やベースユニットの硬貨受け面の面積が実質的
に硬貨面積とほぼ等しくなるので、硬貨の姿勢がより安
定化する。そしてかかる場合には、ベースユニット側の
硬貨受け部のみを設ければ足り、硬貨払出し板の硬貨受
入口の下側に臨む硬貨受け面を設ける必要がない。た
だ、オフセット長さαがD/2以下になると、硬貨受入
口13aの近点P1 側に下面レベルで硬貨を支持する硬
貨受け面13eを設けることが望ましい。ベースユニッ
ト14における遠点P2 側の硬貨受け面14bとにより
硬貨払出口14c近傍までの回転過程において硬貨11
Aを両端支持するためである。
【0019】ここで、硬貨払出し板13と硬貨滑落誘導
部14eは、部品点数の削減のために、一体化構成とな
っているが、両者は別体のものでも良い。
【0020】図8は本発明の第2実施例に係る硬貨払出
し装置を示す図である。本実施例が第1実施例と異なる
点は、硬貨払出口の上部付近に弾接レバー41を設けた
ところにある。この弾接レバー41はベースユニット1
4に固定されたスプリング掛け42に支点43を中心と
して回動可能に取付けられ、弾接レバー41の左端41
aはコイルスプリング44により常時上方に引張付勢さ
れており、弾接レバー41の半球状先端部41bが硬貨
払出し板13の上面の周囲側を弾力的に押圧している。
硬貨払出し板13が回転し、硬貨11Aが硬貨払出口1
4cの上方に現れて来ると、それまで弾接レバー41の
半球状先端部41bに弾接されていた硬貨払出し板13
の円板部上面に代わり、硬貨11Aの上面が相対的に半
球状先端部41bに弾接されることになる。硬貨11A
が硬貨払出口14cの真上近くになると、硬貨11Aの
受け面が無くなるので、この時点で弾接レバー41が時
計方向に回転し、半球状先端部41bが硬貨11Aを押
し落とす。このように、弾接レバー41を設けることに
より、硬貨11Aを確実に払出口14cに落とし込むこ
とができる。
【0021】図9は本発明の第3実施例に係る硬貨払出
し装置を示す図である。本実施例が第1実施例と異なる
点は、硬貨払出口の上部付近に弾接球体51を設けたと
ころにある。この弾接球体51はベースユニット14の
上部に設けられた円筒形のガイド溝52内に収められた
圧縮コイルスプリング53により常時下方に付勢されて
おり、硬貨払出し板13の上面の周囲側を弾力的に押圧
している。第2実施例と同様に、硬貨払出し板13が回
転し、硬貨11Aが硬貨払出口14cの上方に現れて来
ると、それまで弾接球体51に弾接されていた硬貨払出
し板13の円板部上面に代わり、硬貨11Aの上面が相
対的に弾接球体51に弾接されることになる。硬貨11
Aが硬貨払出口14cの真上近くになると、硬貨11A
の受け面が無くなるので、この時点で弾接球体51が下
方に移動し、硬貨11Aを押し落とす。このように、弾
接レバー41に代えて、弾接球体51を設けることで
も、硬貨11Aを確実に払出口14cに落とし込むこと
ができる。
【0022】なお、弾接レバー41,弾接球体51の代
わりに板バネを用いても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転中
心より偏倚した位置に硬貨保留筒内の最下段の硬貨を受
け入れる硬貨受入口を備えた回転駆動型の硬貨払出し板
を用いた硬貨払出し装置に特徴を有するものである。従
って、次の効果を奏する。
【0024】 回転駆動型の硬貨払出し板を有する硬
貨払出し装置の奥行き寸法は、硬貨保留筒の直径に対す
る硬貨払出し板のはみ出し領域の大きさで決まる。はみ
出し領域の奥行き寸法は硬貨受入口の中心と回転中心と
のオフセット距離αの2倍である。オフセット距離αが
硬貨の直径Dの1/2〜1倍の範囲である場合でも、は
み出しの奥行き寸法は2D以下であるので、従来の直進
往復駆動型の硬貨払出し板を用いた硬貨払出し装置に比
して、奥行き寸法の縮小化を図ることができる。
【0025】 また、回転−直進変換機構系を用いな
くても良いので、機構系の簡略化を図ることができ、部
品点数の削減による低コスト化にも寄与する。
【0026】 オフセット距離αが硬貨の直径Dの1
/4〜1/2倍の範囲である場合には、駆動軸部の位置
が硬貨受入口の範囲内に含まれている。かかる場合に
は、硬貨払出し板と別体の硬貨受け部のみでは硬貨受入
口内の硬貨を支持できないが、駆動軸部と円板部とを一
体的に連結する意味においても、硬貨払出し板に硬貨受
入口に受入れた硬貨の下面を支持する硬貨受け面を設け
た構成によれば、硬貨受入口内の硬貨をこの硬貨払出し
板自身の硬貨受け面と硬貨受け部とで払出口近傍まで支
持できる。これによって奥行き寸法の更なる縮小化を図
ることができる。
【0027】 硬貨滑落傾斜面を設けた構成において
は、支障なく硬貨を払い出すことが可能であるが、硬貨
払出口の上方付近において硬貨払出し板の上面に弾力的
に圧接する弾接部材も設けた場合には更に積極的且つ確
実に硬貨の払出しが行われる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る硬貨払出し装置を示
す分解斜視図である。
【図2】(a)は同実施例における回転駆動型の硬貨払
出し板を示す平面図、(b)はその左側面図、(c)は
その正面図、(d)はその右側面図、(e)はその底面
図である。
【図3】(a)は同実施例におけるベースユニットを示
す縦断面図、(b)はその正面図である。
【図4】(a)は同実施例の待機状態を示す平面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】(a)は同実施例の硬貨受入れ状態を示す平面
図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図6】(a)は同実施例の硬貨払出の直前状態を示す
平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図7】(a)は同実施例の硬貨払出状態を示す平面
図、(b)は(a)のD−D断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る硬貨払出し装置を示
す正面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る硬貨払出し装置を示
す正面図である。
【図10】従来の直進往復駆動型の硬貨払出し板を用い
た硬貨払出し装置を示す縦断面図である。
【図11】同従来装置における直進往復駆動型の硬貨払
出し板の奥行き寸法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
11…硬貨 12…硬貨保留筒 13…硬貨払出し板 13a…硬貨受入口 13b…円板部 13c…軸部 13d…硬貨滑落誘導部 13e…硬貨受け面 13f…硬貨滑落傾斜面 14…ベースユニット 14a…軸受け部 14b…硬貨受け面 14c…硬貨払出口 14i…硬貨滑落傾斜面 41…弾接レバー 51…弾接球体 C1 …硬貨保留筒の中心 C2 …硬貨払出し板の回転中心 C3 …硬貨受入口の穴中心 P1 …硬貨受入口の縁部近点 P2 …硬貨受入口の縁部遠点。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚の硬貨を積載する硬貨保留筒と、
    回転中心より偏倚した位置に前記硬貨保留筒内の最下段
    の硬貨を受け入れる硬貨受入口を備えた回転駆動型の硬
    貨払出し板と、前記回転中心を挟んで前記硬貨保留筒の
    中心とは反対側の領域で前記硬貨払出し板の下に形成さ
    れた硬貨払出口と、前記硬貨受入口に受入れた硬貨を前
    記硬貨払出口まで移動する際に前記硬貨の下面を支持す
    る硬貨受け部とを有することを特徴とする硬貨払出し装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記硬貨受け部は前記硬貨払出口に前記硬貨を滑り
    落とす硬貨滑落傾斜面を有していることを特徴とする硬
    貨払出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記硬貨払出し板は、前記硬貨受入口が形成された
    円板部とこの下に一体的に形成された駆動軸部とからな
    ることを特徴とする硬貨払出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記硬貨受入口の中心と前記回転中心とのオフセッ
    ト距離αは前記硬貨の直径Dの約1/4〜1/2倍の範
    囲であり、前記硬貨払出し板は前記硬貨受入口に受入れ
    た硬貨の下面を支持する硬貨受け面を一体的に有するこ
    とを特徴とする硬貨払出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記硬貨払出し板は、前記硬貨受け面に連続し、前
    記硬貨払出口に前記硬貨を滑り落とす硬貨滑落傾斜面を
    一体的に有していることを特徴とする硬貨払出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の硬貨払出し装置において、前記硬貨払出口の上方
    付近において前記硬貨払出し板の上面に弾力的に圧接す
    る弾接部材を有することを特徴とする硬貨払出し装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記弾接部材は弾接レバーであることを特徴とする
    硬貨払出し装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の硬貨払出し装置におい
    て、前記弾接部材は弾接球体であることを特徴とする硬
    貨払出し装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に
    規定する硬貨払出し装置を用いてなることを特徴とする
    自動販売機。
JP5185415A 1993-07-28 1993-07-28 硬貨払出し装置及び自動販売機 Pending JPH0744744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017038365A1 (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 富士電機株式会社 硬貨処理装置

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