JPH074397Y2 - 工作機械用潤滑油噴霧装置 - Google Patents

工作機械用潤滑油噴霧装置

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JPH074397Y2
JPH074397Y2 JP6877192U JP6877192U JPH074397Y2 JP H074397 Y2 JPH074397 Y2 JP H074397Y2 JP 6877192 U JP6877192 U JP 6877192U JP 6877192 U JP6877192 U JP 6877192U JP H074397 Y2 JPH074397 Y2 JP H074397Y2
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浩二 和泉
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浩二 和泉
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作機械による切断等
各種加工時に工具及び被加工材に対し切削油等の潤滑油
をミスト状に噴射するのに使用される潤滑油噴霧装置に
関し、特に、潤滑油を吐出する潤滑油ポンプと、油用内
管とエアー用外管の二重管からなり、その基端において
油用内管が送油路を介して潤滑油ポンプの吐出口に、エ
アー用外管が噴霧用エアー供給路にそれぞれ連通連結さ
れた油・エアー送給管と、この油・エアー送給管の先端
に設けられた噴霧ノズルとを備えた潤滑油噴霧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来この種の潤滑油噴霧装
置では、各噴霧装置ごとに1本の油・エアー送給管とそ
の先端に設けられた1つの噴霧用ノズル26が備わった
構成となっているため、例えばドリルにより穴あけ加工
を行う際にそのドリルを挟んでその両側から被加工部に
対し潤滑油ミストを噴射するような場合には、2台の潤
滑油噴霧装置を必要としていたために、設備コストや維
持コストが高くつくという問題があった。
【0003】本考案は、上記の課題に鑑み、1台の噴霧
装置によって同時に複数箇所での潤滑油ミストの噴射作
業を行える潤滑油噴霧装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の潤滑油噴霧装置
は、潤滑油を吐出する潤滑油ポンプ5と、油用内管23
とエアー用外管24との二重管からなり、その基端にお
いて油用内管23が潤滑油ポンプ5の吐出口に、エアー
用外管25が噴霧用エアー供給路25にそれぞれ連通連
結された油・エアー送給管22と、この油・エアー送給
管22の先端に設けられた噴霧用ノズル26とを備え、
前記油・エアー送給管22は、本管22Aと、この本管
22Aから分岐されて各先端に噴霧ノズル26を備えた
複数の分岐管分岐管22b,22cとにより構成される
と共に、これら本管22Aと複数の分岐管22b,22
cとは連結ブロック28を介して連通連結され、この連
結ブロック28には、各分岐管分岐管22b,22cに
おける油用内管23の油流量及びエアー用外管24のエ
アー流量をそれぞれ調整する流量調整弁37,38が設
けられていることを特徴とする。
【0005】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は潤滑油噴霧装置の外観図、図2及び図3は要部拡
大断面図を示しており、これらの図において、1はブロ
ックの積層体からなる装置本体で、上段ブロック2と、
上部中間ブロック3と、下部中間ブロック4と、潤滑油
ポンプ5の主要部が形成されるポンプ本体ブロック6
と、基台ブロック7とから構成され、これらのブロック
2〜7は、上段ブロック2と基台ブロック7とに連結さ
れた両側一対の締結用ねじ杆8により相互に締結されて
一体的に連結固定されている。
【0006】図2に示すように、前記潤滑油ポンプ5
は、ポンプ本体ブロック6内のシリンダ室9を摺動する
ピストン10の一端に同軸一体に連設されたプランジャ
ー11を有する。このプランジャー11は、当該プラン
ジャー11と直交する方向に設けられた潤滑油供給孔部
12から前記プランジャー11と同軸方向に設けられた
孔部、即ちポンプ室13に亘って移動するものである。
前記ピストン10とシリンダ室9内周面との間には可変
容積室14が設けられ、前記シリンダ室9内の前記ピス
トン10とは反対側にはプランジャー復帰用のコイルば
ね15が設けられ、前記ポンプ室13の吐出口にはチェ
ック弁16が設けられている。また、前記ピストン10
の外端側にはプランジャー11のストローク位置を変位
させて潤滑油の吐出流量を調整する潤滑油吐出流量調整
手段17が設けられている。
【0007】前記潤滑油供給孔部12には、前記装置本
体1の上段ブロック2及び中間ブロック3,4を貫通し
一端側が潤滑油タンクTに接続された潤滑油供給路18
の他端が連通連結され、また前記ポンプ室13の吐出口
側は中間ブロック3,4を貫通して設けられた送油路1
9の一端と連通連結している。前記可変容積室14に
は、上部中間ブロック3から下部中間ブロック4を貫通
してポンプ本体ブロック6内に延びるポンプ駆動用エア
ー供給路20の先端が連通連結され、そしてこのポンプ
駆動用エアー供給路20の途中には下部ブロック4内
に、パルスジェネレータ21が設けられている。ポンプ
駆動用エアー供給路20の基端側は高圧エアー供給源P
に接続されている。
【0008】しかして、前記高圧エアー供給源Pからポ
ンプ駆動用エアー供給路20に供給される高圧エアー
は、パルスジェネレータ21により脈動せしめられて前
記可変容積室14に導入され、この導入された脈動圧力
エアーによってピストン10と同軸一体のプランジャー
11が例えば毎分100回程度の往復作動を行い、各往
動時に潤滑油供給孔部12内の潤滑油をポンプ室13に
送り込んで加圧し、その油圧力でチェック弁14を開い
て潤滑油をポンプ室13の吐出口から吐出させるように
なっている。
【0009】図1及び図2に示すように、装置本体1の
上段ブロック2にはその端面に、油・エアー送給管22
の基端がニップル27によって取付けられている。この
油・エアー送給管22は、油用内管23と、この内管2
3と同心状を成すエアー用外管24との二重管に構成さ
れていて、上段ブロック2内において油用内管23が前
記送油路19に連結され且つエアー用外管24が噴霧用
エアー供給路25に連結され、そしてこの送給管22の
先端に噴霧用ノズル26が設けてある。前記噴霧用エア
ー供給路25は、前記ポンプ駆動用エアー供給路20と
同じ高圧エアー供給源Pに接続されている。
【0010】前記油・エアー送給管22は、図1に示す
ように、前記油・エアー送給管22は、本管22Aと、
この本管22Aから分岐されて各先端に噴霧ノズル26
を備えた2本の分岐管22b,22cと、から構成され
ると共に、本管22Aと複数の分岐管22b,22cと
は連結ブロック28を介して連通連結されている。
【0011】前記油・エアー送給管22における本管2
2Aは、その油用内管23及びエアー用外管24がそれ
ぞれ例えばナイロン製ホースからなり、各分岐管22
b,22cは、その油用内管23が可撓性管部22aの
ものと同じナイロン製ホースからなり、そのエアー用外
管24は屈曲変形可能な例えば銅製パイプからなり、本
管22Aの基端は図2に示すように装置本体1の上段ブ
ロック1にニップル27によって取付けられ、その他端
部は、図3に示すように、連結ブロック28の本管取付
口30にニップル29を介して取付けられている。
【0012】また図3に示すように、前記連結ブロック
28には、前記本管取付口30と反対側に2つの分岐管
取付口31,32が設けてあって、両分岐管取付口3
1,32に分岐管22b,22cのそれぞれの一端部が
ニップル33,34を介して取付けられている。この連
結ブロック28内において、本管22Aの油用内管23
がY字状の油流通路35を介して両分岐管22b,22
cの油用内管23と連通し、また本管22Aのエアー用
外管24が2つのエアー流通路36,36を介して両分
岐管22b,22cのそれぞれのエアー用外管24と連
通している。そして、前記Y字状油流通路35の各分岐
管側通路部分35aには、各分岐管22b,22cにお
ける油用内管23の油流量を調整する絞り弁式の油流量
調整弁37が設けられ、また前記各エアー流通路36に
は各分岐管22b,22cにおけるエアー用外管24の
エアー流量を調整する絞り弁式のエアー流量調整弁38
が設けられている。
【0013】一方、前記分岐管22b,22cのそれぞ
れの先端には噴霧用ノズル26が取付けられているが、
その各噴霧用ノズル26内では、図3に示すように、油
用内管23の先端に接続された短管39と、エアー用外
管24との間に、エアー通路40aを有するスペーサ4
0が介装されている。しかして、この噴霧用ノズル26
の先端部において、油用内管23により送給された潤滑
油が、エアー用外管24によって送給される高圧エアー
と混合し、当該ノズル26の先端よりミストとなって、
噴射される。
【0014】上述したような構成の潤滑油噴霧装置の使
用にあたっては、本管22Aと両分岐管22b,22c
とを連結する連結ブロック28をドリル装置の固定部に
適宜固定させ、そしてこの連結ブロック28から延出さ
れた両分岐管22b,22cを適当に折曲変形させて、
図6に示すように、これら両分岐管22b,22c先端
の噴霧用ノズル26,26が、ドリルKを挟んでその両
側対称位置で斜め下方を向くようにセットする。
【0015】しかして、装置本体1のポンプ駆動用エア
ー供給路20に高圧エアーを供給し、パルスジェネレー
タ21により潤滑油ポンプ5を作動させて、潤滑油供給
路18からの潤滑油を吐出口から周期的に吐出し、送油
路19を介して油・エアー送給管22における本管22
Aの油用内管23に供給すると共に、噴霧用エアー供給
路25より高圧エアーを同本管22Aのエアー用外管2
4に供給する。本管22Aの油用内管23に供給される
潤滑油は、連結ブロック28のところで両分岐管22
b,22cのそれぞれの油用内管23に分流し、また本
管22Aのエアー用外管24に供給されるエアーも、連
結ブロック28のところで両分岐管22b,22cのそ
れぞれのエアー用外管24に分流し、しかして両分岐管
22b,22cの先端のそれぞれ噴霧用ノズル26で潤
滑油とエアーとが混合して両噴霧用ノズル26の先端か
らドリルKに向けて図6に示すようにミストを噴射す
る。
【0016】前記分岐管22b,22cはそれぞれの油
用内管23の油流量及びエアー用外管24のエアー流量
を油流量調整弁37及びエアー流量調整弁38によって
各分岐管22b,22cごとに調整できるため、各分岐
管22b,22cの油用内管23及びエアー用外管24
に必要な流量の潤滑油及びエアーを送給することができ
る。噴霧用エアーの流量は噴霧用エアー流量調整弁27
によって所望に調整することができる。
【0017】以上説明した実施例では、本管から2つの
分岐管に分岐させているが、もちろん分岐管は2つに限
ることはなく、3つ以上の分岐管としてもよい。また、
実施例では、潤滑油ポンプとして、高圧エアーをパルス
ジェネレータにより脈動させその脈動圧力エアーにより
プランジャーを往復作動させて潤滑油を周期的に吐出す
るタイプのポンプを使用しているが、本考案潤滑油噴霧
装置の潤滑油ポンプは実施例のものに限らず他の適当な
ポンプを使用することができる。
【0018】
【考案の作用及び効果】本考案によれば、本管の油用内
管を送給される潤滑油は、連結ブロックのところで複数
の分岐管のそれぞれの油用内管に分流され、また本管の
エアー用外管を送給されるエアーも、連結ブロックのと
ころで両分岐管のそれぞれのエアー用外管に分流され、
しかして両分岐管の先端のそれぞれ噴霧用ノズルで潤滑
油とエアーとが混合して両噴霧用ノズルの先端からミス
トとなって噴射される。従って、工作機械により各種加
工を行う際、或る1つの加工箇所に複数の方向から潤滑
油ミストを噴射する必要がある場合に、1台の潤滑油噴
霧装置で済むことになるため、従来装置に較べ設備コス
ト及び維持コストが非常に安くつく上、装置の設置に場
所をとらず、作業もし易くなる。
【0019】また、前記分岐管はそれぞれの油用内管の
油流量及びエアー用外管のエアー流量を油流量調整弁及
びエアー流量調整弁によって各分岐管ごとに調整できる
ため、各噴霧用ノズルに必要な流量の潤滑油及びエアー
を送給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す潤滑油噴霧装置の外観斜
視図である。
【図2】潤滑油噴霧装置の要部縦断面図である。
【図3】油・エアー送給管の一部横断面拡大平面図であ
る。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】本考案装置の使用方法を示す説明図である。
【符号の説明】 1 装置本体 5 潤滑油ポンプ 22 油・エアー送給管 22A 本管 22b 分岐管 22c 分岐管 23 油用内管 24 エアー用外管 26 噴霧用ノズル 28 連結ブロック 37 油流量調整弁 38 エアー流量調整弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】潤滑油を吐出する潤滑油ポンプと、油用内
    管とエアー用外管との二重管からなり、その基端におい
    て油用内管が潤滑油ポンプの吐出口側に、エアー用外管
    が噴霧用エアー供給路にそれぞれ連通連結された油・エ
    アー送給管と、この油・エアー送給管の先端に設けられ
    た噴霧ノズルとを備え、前記油・エアー送給管は、本管
    と、この本管から分岐されて各先端に噴霧ノズルを備え
    た複数の分岐管とにより構成されると共に、これら本管
    と複数の分岐管とは連結ブロックを介して連通連結さ
    れ、この連結ブロックには、各分岐管における油用内管
    の油流量及びエアー用外管のエアー流量をそれぞれ調整
    する流量調整弁が設けられてなる工作機械用潤滑油噴霧
    装置。
JP6877192U 1992-08-19 1992-08-19 工作機械用潤滑油噴霧装置 Expired - Lifetime JPH074397Y2 (ja)

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JPH0620996U JPH0620996U (ja) 1994-03-18
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