JPH0743588B2 - フルート,ピッコロのトリル機構 - Google Patents

フルート,ピッコロのトリル機構

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JPH0743588B2
JPH0743588B2 JP63156975A JP15697588A JPH0743588B2 JP H0743588 B2 JPH0743588 B2 JP H0743588B2 JP 63156975 A JP63156975 A JP 63156975A JP 15697588 A JP15697588 A JP 15697588A JP H0743588 B2 JPH0743588 B2 JP H0743588B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D9/00Details of, or accessories for, wind musical instruments
    • G10D9/04Valves; Valve controls
    • G10D9/047Valves; Valve controls for wood wind instruments

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフルート,ピッコロのトリル機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、フルート,ピッコロのトリル機構は、第6図に示
すように、頭部管bを接続する胴部管aに穿設した2つ
のトーンホールすなわちDトリルトーンホール1及びD
#トリルトーンホール2、Dトリルカップ3及びD#ト
リルカップ4、これらを開閉操作するDトリルキーtr1
及びD#トリルキーtr2、上記カップ3とキーtr1及びカ
ップ4とキーtr2を両側に備えた横架軸5,6等からなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在、トリル奏法において、トリル機構のトーンホール
が上記のように2つである必要性が理論的に証明されて
いるとは言えない。
却って、2つのトーンホールがあることにより、D′音
が例えば442Hzを基準周波数とするとき理想的には586Hz
が基準周波数であるべきD″#音がかなり低くなり音程
が不安定であるとか、雑音が多く、基音が曖昧で音がか
すれ、しかも、不鮮明な音となり音質が悪いとか、さら
には音の流れが悪いために、該D′(D″#)音がそれ
以外の音に比べて音量が少ない等の欠点がある。
Dトリルキーtr1を操作して出る実際の音D′は、流体
学的エネルギー(息の流量・スピード)が少ないときの
音でありどうしても下がる傾向にあり、また、D#トリ
ルキーtr2を操作して出る実際の音D″#は、流体学的
エネルギーが大きく、D′音の2倍以上の振動数となる
ため、音が上ずる傾向にある。
本発明の目的は、上記の欠点を解消し、安定した音程を
得ること、雑音を少なくし基音を明確にすること、透明
感のある澄んだ音質にすること、D′(D″#)音とし
てそれ以外の音とほぼ同程度の音量(従来の約3倍)を
得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために採用した本発明の構成を後
記の実施例を参照して述べると次のとおりである。
10は胴部管Aの所要位置に穿設したトリルトーンホール
で、このトリルトーンホール10は、442Hz等基準周波数
のD′音を発するDトリルトーンホールの位置より歌口
寄りであり、かつ、586Hz等基準周波数のD″#音を発
するD#トリルトーンホールの位置よりは歌口から遠い
位置、還元すると、従来設けられていたDトリルトーン
ホール1とD#トリルトーンホール2の位置のほぼ中間
部分にあたるところは穿設されている。
すなわち、本発明は、1個のトリルトーンホール10を備
えているだけであり、しかも、そのトリルトーンホール
10の歌口からの穿設位置は、従来のトリル機構のDトリ
ルトーンホール1に比べると歌口寄りであり、D#トリ
ルトーンホール2に比べると歌口より遠い。
11は上記トリルトーンホール10を開閉するトリルカップ
である。このトリルカップ11はノーマルクローズドタイ
プであり、Dトリルキーtr1及びD#トリルキーtr2の操
作によって、開度を二様に、すなわち、トリルトーンホ
ール10からトリルカップ11までの離隔距離が、例えば1.
2mm(許容±5/10mm)の短い低開度と、該距離が、例え
ば2.0mm(許容±5/10mm)の長い高開度とに、適宜操作
設定することができる構造をなし、これによりD′音と
D″#音を各別に得ることができるようにしてある。
トリルカップ11が低開度のとき振動数が抑えられるため
低い音D′が出るものであり、高開度のときは、振動数
が増すため高い音D″#が出るものである。
従来のトリル機構では、前記のように、Dトリルキーt
r1を操作して出る実際の音D′は、流体学的エネルギー
(息の流量・スピード)が少ないときの音であり、どう
しても下がる傾向にあったが、本発明のトリルトーンホ
ール10は、従来のDトリルトーンホール1に比べ歌口寄
りにあって、該歌口からの距離が短いので、トリルカッ
プ11の低開度と相俟って安定した振動数、振動波をもっ
たD′音が得られる。
また、D#トリルキーtr2を操作して出る実際の音D″
#は流体学的エネルギーが大きく、D′音の2倍以上の
振動数となって音が上ずる傾向にあったが、本発明のト
リルトーンホール10は、従来のD#トリルトーンホール
2に比べ歌口より遠くにあって、該歌口からの距離が長
いので、トリルカップ11の高開度と相俟って安定した振
動数、振動波をもったD″#音が得られる。
ピッコロの場合、従来のDトリルトーンホール1及びD
#トリルトーンホール2の直径は4.1mmであるが、本発
明のトリルトーンホール10の直径を例えば5.2mm(許容
±1mm)のように大きくすると、安定した振動数、振動
波による正確な音程を一層効果的に得ることができる。
〔作 用〕
ピッコロによる実験によれば、A′音が442Hzのとき
D″#音は理想的な586Hzとなり音程の安定が得られ、
また、雑音が少なくなったのにともない基音が明確にな
るとともに透明感のある澄んだ音となり、さらに、従来
の約3倍(D′,D″#音以外の音とほぼ同程度)の音量
が得られた。
すなわち、音程、音のかすれ、音質及び音量のすべてが
改善され、フルート、ピッコロの楽器としての性能を著
しく向上させることに寄与する。
〔実施例〕
以下本発明をピッコロに適用した実施例について詳述す
る。
Aは一側に頭部管Bを着脱自在に接続する胴部管で、そ
の頭部管B寄りのところにトリルトーンホール10を穿設
している。
すなわち、トリルトーンホール10は、442Hz等基準周波
数のD′音を発するDトリルトーンホールの位置より歌
口(図示していない)寄りであり、かつ、586Hz等基準
周波数のD″#音を発するD#トリルトーンホールの位
置よりは歌口から遠い位置、換言すると、従来公知の例
えば第6図に示したピッコロのトリル機構において穿設
していたDトリルトーンホール1とD#トリルトーンホ
ール2の位置のほぼ中間部分に相当するところに穿設さ
れている(当該ピッコロによって1〜2mm前後する)。
さらに、トリルトーンホール10は、その直径を、従来の
D及びD#トリルトーンホール1,2の直径4.1mmより大き
い5.2mm(許容±1mm)としている。
11はトリルトーンホール10を開閉するトリルカップで、
それは、Dトリルキーtr1を押圧操作することによって
低開度のイ位置まで、またD#トリルキーtr2を押圧操
作することによって高開度のロ位置までというように、
二様の開度をとることができる。
トリルトーンホール10は、トリルカップ11が、低開度の
ときD′音を、また高開度のときD″#音を出すもので
ある。
上記トリルカップ11は、ノーマルクローズドになるよう
に後記する所要のばねで付勢されており、低開度のイ位
置と高開度のロ位置におけるトリルトーンホール10の開
口外面からトリルカップ11の閉塞面までの離隔距離は、
それぞれ1.2mmと2.0mm(いずれも許容±5/10mm)であ
る。
12は胴部管Aの所要の部位に設立した支柱13,14間に回
転自在に支承した棒状の横架軸で、その一側端部に嵌着
した覆筒15から一体にして延出の支持片16の先端に上記
トリルカップ11を備えるとともに、他側端部に嵌着した
覆筒17に上記D#トリルキーtr2を一体にして延出して
いる。
18は覆筒15,17間において上記横架軸12に回転自在に嵌
合した管状の横架軸で、その一側端部に一体に延出形成
した係合片19の先端を、トリルカップ11の支持片16の内
側面に対向位置させるとともに、他側端部には上記Dト
リルキーtr1を一体にして延出している。
20は、基端を支柱14に固定し、先端を覆筒17のばね受け
21に係合した閉成用ばねで、このばね21により横架軸12
には、トリルカップ11をノーマルクローズドにする図面
矢印ハ方向の回動勢力を付与している。
22は、基端を支柱13に固定し、先端を横架軸18のばね受
け23に係合した補助ばねで、このばね22によって、上記
係合片19の先端が支持片16の内面に常時圧接するよう
に、横架軸18に図面矢印ニ方向の回動勢力を付与してい
る。
ただし、このばね22の勢力は上記ばね20に比し弱く該ば
ね20に抗して横架軸12を回動させるようなことはない。
今、Dトリルキーtr1を、ストッパーとなる並行横架軸2
4に衝接するまで押圧操作すると、横架軸18,係合片19,
支持片16を介して横架軸12がばね20に抗し矢印ニ方向に
回動し、同時にトリルカップ11をイ位置まで回動させて
前記の低開度とすることができる。
また、D#トリルキーtr2を、同じくストッパーとなる
並行横架軸24に衝接するまで押圧操作すると、横架軸12
が直接ばね20に抗して同じく矢印ニ方向に回動し、同時
にトリルカップ11をロ位置まで回動させて前記の高開度
とすることができる。
上記により、前述のD′音及びD″#音を出すことが可
能となるものであること明らかである。
上記構成の本発明トリル機構と従来公知のトリル機構に
よるトリル奏法を対比するために、第5図にフィンガリ
ング比較表を例示した。
この表に示した例は、各基音の持つ倍音が組み合わされ
たフィンガリングの中での、トリルキーtr1,tr2の使用
例で、a乃至d欄記載の各音を出すのに、従来公知のト
リル機構ではtr1,tr2の双方を同時操作しなければなら
ないが、本発明トリル機構によればtr2だけを操作する
ことで足りることを示す。
すなわち、本発明トリル機構によると、従来の2個のキ
ーの同時操作という困難な操作を1個のキー操作に置き
換え、より機敏な操作を実現できるもので、トリル奏法
を著しく進歩発展させるのに役立つと認められる。
なお、本発明において、トリルカップ11に高低二様の開
度をとらすには、上記実施例のように、Dトリルキーt
r1とD#トリルキーtr2とを各別に備える以外に、1個
のトリルキーを2段階操作する構造によってもよく、こ
れによれば、トリル奏法の一層の改善が見込まれる。
〔発明の効果〕
以上に詳述したところから明らかなとおり、本発明トリ
ル機構は、胴部管の所要位置に1個のトリルトーンホー
ルを穿設するとともに、そのトリルトーンホールに対し
ノーマルクローズドタイプのトリルカップを高低二様の
開度を取り得るようにして設けているから、そのトリル
カップを低開度にするか高開度にするかによって、D′
音あるいはD″#音を簡単に出すことができるもので、
従来のDトリルトーンホールとD#トリルトーンホール
の双方を備えた場合に比べて、音程の安定が得られ、ま
た、雑音が少なくなるのにともない基音が明確になると
ともに、透明感のある澄んだ音となり、しかも、従来の
約3倍(D′,D″#音以外の音とほぼ同程度)の音量が
得られる。
すなわち、本発明トリル機構によれば、音程、音のかす
れ、音質及び音量のすべてが改善され、フルート、ピッ
コロの楽器としての性能を著しく向上させ、トリル奏法
を機敏に行うのに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明をピッコロに適用した場合の実施例を示す
もので、第1図は一部切欠斜視図、第2図は同上のI−
I線断面図、第3図は平面図、第4図は同上のII−II線
断面図、第5図はトリル奏法のフィンガリング比較表、
第6図は従来公知のトリル機構の一部切欠斜視図であ
る。 A……胴部管、B……頭部管、10……トリルトーンホー
ル、11……トリルカップ、tr1……Dトリルキー、tr2
…D#トリルキー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部管の所要位置に1個のトリルトーンホ
    ールを穿設するとともに、そのトリルトーンホールに対
    しノーマルクローズドタイプのトリルカップを高低二様
    の開度をとり得るようにして設けてなることを特徴とす
    るフルート,ピッコロのトリル機構。
  2. 【請求項2】トリルトーンホールの穿設位置が、442Hz
    等基準周波数のD′音を発するDトリルトーンホールの
    位置より歌口寄りであり、かつ、586Hz等基準周波数の
    D″#音を発するD#トリルトーンホールの位置よりは
    歌口から遠い位置であることを特徴とする請求項1記載
    のフルート,ピッコロのトリル機構。
JP63156975A 1988-06-27 1988-06-27 フルート,ピッコロのトリル機構 Expired - Lifetime JPH0743588B2 (ja)

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JP63156975A JPH0743588B2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27 フルート,ピッコロのトリル機構
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JP63156975A JPH0743588B2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27 フルート,ピッコロのトリル機構

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JPH027095A JPH027095A (ja) 1990-01-11
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JPH027095A (ja) 1990-01-11
US4882968A (en) 1989-11-28

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