JPH0743552B2 - 画像形成装置の回転型現像装置 - Google Patents

画像形成装置の回転型現像装置

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JPH0743552B2
JPH0743552B2 JP61223219A JP22321986A JPH0743552B2 JP H0743552 B2 JPH0743552 B2 JP H0743552B2 JP 61223219 A JP61223219 A JP 61223219A JP 22321986 A JP22321986 A JP 22321986A JP H0743552 B2 JPH0743552 B2 JP H0743552B2
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unit
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健 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、複数の現像器を有し、かつ潜像担持体に対向
して回転自在に支持された現像ユニットを具備し、各現
像器には、その現像剤室の現像剤を、潜像担持体の静電
潜像を可視像化する現像領域へ搬送する現像剤搬送部材
が設けられており、前記現像ユットの回転によって各現
像剤搬送部材が潜像担持体に対向した現像位置に位置決
めされて現像動作を行う画像形成装置の回転型現像装置
に関する。
従来技術 例えば複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられる
上記形式の回転型現像装置は従来より周知である。この
種の現像装置は、現像ユニットの回転により現像位置に
もたらされた現像剤搬送部材(例えば現像ローラ)を回
転駆動する必要があるため、各現像剤搬送部材に現像ギ
アを付設し、このギアを駆動ギアによって回転駆動して
いる。この場合、個々の現像ギアを別々の駆動ギアによ
って駆動すると、構造が複雑となるばかりか、構造が大
型化するため、各現像ギアを現像ユニットの回転中心の
まわりに配設すると共に、現像ユニット以外の部分、例
えば画像形成装置本体に1つの駆動ギアを位置不動に設
け、現像ユニットの回転によって現像位置にもたらされ
た現像剤搬送部材の現像ギアを駆動ギアに噛み合せるよ
うにすると有利である。
ところがこの構成を採用すると、現像ユニットの回転中
心のまわりを公転する現像ギアが駆動ギアに係合し始め
るとき、両者の歯先が互いに衝合する恐れがある。これ
を放置して現像ギアを公転させると、ギアの歯を切損
し、あるいは現像ギアが公転を中断し、両ギアを正しく
噛み合せることができなくなる。
目的 本発明の目的は上記欠点を除去し、簡単に各現像ギアを
駆動ギアに正しく噛み合せることの可能な冒頭に記載し
た形式の現像装置を提供することである。
構成 本発明は、上記目的を達成するため、現像剤搬送部材を
駆動する現像ギアが現像ユニットの回転中心のまわり
に、該ユニットに対して回転自在に配設され、現像ユニ
ットの回転によって前記現像ギアが選択的に噛み合う駆
動ギアが現像ユニット以外の部分に位置不動に支持され
ていて、現像ユニットの回転により各現像ギアが現像ユ
ニットの回転中心のまわりを公転して、該現像ギアが駆
動ギアに係合し始める直前に駆動ギアとこれに係合しよ
うとする現像ギアのうちの少なくとも一方が、それ自身
の回転中心のまわりの回転を開始すること、及び現像ユ
ニットの回転方向が、駆動ギアとこれに係合しようとす
る現像ギアとの係合領域における相対速度が速くなる方
向に設定されている構成を提案する。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。本発明
の理解のため先ず図示した現像装置の全体構造と作用か
ら明らかにする。
第1図において1は複写機本体2に支持された回転型現
像装置の現像ユニットを示す。現像ユニット1には複数
の、図の例では3つの現像器3,3R,3Bを有し、各現像器
3,3R,3Bの現像剤室4,4R,4Bはアルミニウム等の非磁性体
から成るケーシング部材5の3つの仕切壁6,6R,6Bと、
その両端に固着された2つの端壁7,8(第3図及び第4
図参照)によって区画されている。
各現像剤室4,4R,4Bには互いに色の異なる現像剤9,9R,9B
が収容され、本例ではこれらに各現像剤がそれぞれが黒
色、赤色、青色であるとする。各現像剤室に、シアン、
イエロー及びマゼンタトナーの現像剤を収容して、フル
カラー画像を形成するように構成することも可能である
し、各現像剤室に同色の現像剤を収容し、これらを選択
的に使用するように構成することもできる。また現像剤
としてキャリアを含まない一成分系現像剤を用いること
もできるが、図の例ではキャリアとトナーを有する二成
分系現像剤であって、その少なくとも一部が磁性体であ
る磁性現像剤が用いられているものとする。
第1乃至第3の各現像器3,3R,3Bは現像ユニット1の回
転中心Oを中心として放射状に配置されてはいるが、そ
の構造は全て同一であるため、以下の説明では主として
第1の現像器3の構成を明らかにし、他の現像器3R,3B
の各部分については、第1の現像器3の各要素に付した
符号にR及びBを付してその重複した説明は省略する。
現像ユニット1は後述する如く、その回転中心Oのまわ
りを回転自在に支持され、各現像器(より正確には、後
述する現像ローラ)が所定の現像位置に回動して現像動
作を行うが、第1図は第1の現像器3が現像位置を占め
た状態を示している。
第1図において、第1現像器3に設けられた現像剤搬送
部材、図の例では現像ローラ10が2つの仕切壁6,6Rによ
り形成された開口から一部を露出し(第3図も参照)、
この現像ローラ10は、複写機本体2に回転自在に支持さ
れた潜像担持体、この例では感光体ドラム11に対して所
定の現像位置を占める。現像ユニット1は、かかる感光
体ドラム11に対向して回転自在に支持される。なお、感
光体ドラムに代えて、感光体ベルトから成る潜像担持体
を用いてもよいし、画像形成装置の型式によっては、誘
電体ベルト又は誘電体ドラムから成る潜像担持体が用い
られることは周知の通りである。
現像ローラ10は感光体ドラム11に対して所定の微小間隙
をあけて平行に位置する。第2図から判るように現像ロ
ーラ10の両支軸12,13は現像ユニット1の両端壁7,8にそ
れぞれ回転自在に支持され、複写機本体2の奥側(第2
図の左側)の一方の支軸13は端壁8を貫通し、その先端
部に現像ギア14が固着されている。
現像剤室4の内部には、多数の羽根15を有する羽根車16
が配置され、この羽根車16は第1図における反時計方向
に回転駆動される。これにより現像剤室4内の現像剤、
即ちトナーとキャリアが撹拌されつつ現像ローラ10に供
給され、トナーとキャリアの撹拌によってトナーが所定
の極性に摩擦帯電される。
現像ローラ10の内部には、第1図にS,Nを付して示した
ようにS極とN極から成る磁極を有する磁石21が現像ユ
ニット1のケーシング部材5に固定配置されている。こ
れにより、現像ローラ10が前述の現像ギア14を介して第
1図の反時計方向に回転駆動されると、現像ローラ10に
供給された現像剤9は磁石21の磁力により現像ローラ10
の表面に担持されて反時計方向に搬送される。搬送され
る現像剤はケーシング部材5に固定されたドクターブレ
ード22によって掻き取り作用を受け、ブレード22を通過
した所定量の現像剤が層厚を規制されて感光体ドラム11
へ向けて送られる。
一方、感光体ドラム11は第1図における時計方向に回転
駆動され、その表面には図示していない帯電・露光手段
によって、原稿(図示せず)画像に対応した静電潜像が
それ自体周知の態様で形成されている。この潜像が感光
体ドラム11と現像ローラ10の対向現像領域Dに達する
と、同じくこの領域Dに搬送された現像剤中の帯電トナ
ーが静電潜像に静電的に移行し、潜像が可視像化され
る。この可視像は図示していない転写紙に、同じく図示
していない転写器によって転写され、転写された可視像
は定着装置(図示せず)により定着される。現像領域D
を通過した現像剤は再び現像剤室4の内部へと戻され、
この室内の他の現像剤と混ぜ合され、再び使用に供され
る。
第2図乃至第4図に示す如く、現像ユニット1の奥側の
端壁8には、該ユニット1の回転中心O上に位置決めピ
ン78が突設され、これが複写機本体の奥側の側板79に軸
受81を介して回転自在に支持され、また現像ユニット1
の手前側の端壁7は、ユニット担持体62の支持アーム70
に回転自在に支持され、これによって現像ユニット1の
全体が複写機本体内の所定の位置に位置決めされて回転
自在に支持される。ユニット担持体62を第3図のように
手前側に引き出すことによって現像ユニット1をこの担
持体62に支持したまま複写機本体外に出すことができ
る。
第2又は第3現像器3R,3Bに収容された赤色又は青色の
現像剤で可視像を形成するときは、複写機本体内の所定
の位置にセットした現像ユニット1を第1図における時
計方向に回転駆動し、第2又は第3現像器3R,3Bの現像
ローラ10R又は10Bを第1図に示した第1現像器3の現像
ローラ10が位置する現像位置にもたらして現像動作を行
う。
複写機本体内にセットした現像ユニット1を回転させる
目的で、第4図に明示し、かつ第5図に模式的に示すよ
うにユニット担持体62に駆動モータ88が支持され、これ
により駆動される、ユニット担持体62に支持されたギア
89が現像ユニット1の奥側端壁8の周面に形成されたユ
ニットギア90に噛み合っている。
現像ユニット1を複写機本体2に押し込んでセットした
状態でオペレータが図示していない色変換キースイッチ
を選択して押下すると、駆動モータ88が作動すると共
に、該モータ88とギア89の間に介装されたクラッチがオ
ンし、現像ユニット1がその回転中心Oのまわりを第1
図及び第5図における時計方向に回転する。これによ
り、選択された現像器、例えば第1図及び第5図に示す
ように第1の現像器3の現像ローラ10が現像位置に達
し、ここでモータ88が作動を停止するか、上記クラッチ
がオフし、現像ユニット1が停止して先に説明した現像
動作が行われる。
上述の如く、各現像器3,3R,3Bに設けられた現像ローラ1
0,10R,10Bより成る現像剤搬送部材は、その現像剤室4,4
R,4Bの現像剤9,9R,9Bを、感光体ドラム11より成る潜像
担持体の静電潜像を可視像化する現像領域Dへ搬送する
用をなす。そして、現像ユニット1の回転によって各現
像ローラ10,10R,10Bが感光体ドラム11に対向した現像位
置に位置決めされた状態で現像動作が行われるのであ
る。
現像位置にもたらされた現像ローラ、例えば第1図及び
第5図に示した現像ローラ10は前述のように第1図にお
ける反時計方向に回転するが、この駆動は、第2図及び
第5図に示すように感光体ドラム11の支軸110に回転自
在に支持された駆動ギア111の回転が現像位置にもたら
された現像ローラ10の現像ギア14に伝えられることによ
り行われる。現像ユニット1を駆動モータ88によって回
転して他の現像器3R,3Bの現像ローラ10R,10Bを現像位置
にもたらしたときも、同様にこれらの現像ギア14R,14B
が駆動ギア111に噛み合って回転駆動される。
第5図に示すように各現像ギア14,14R,14Bの中心は現像
ユニット1の回転中心Oのまわりに等間隔で、しかも該
中心から等距離のところに配置されている。また現像位
置に存する現像ギア(他の現像ギアの場合も同じ)の回
転中心O′と、現像ユニット1の回転中心Oと、位置不
動な駆動ギア111の回転中心O″は、同一直線l上、又
はほぼこの直線l上に位置しており、このため現像ユニ
ット1の中心Oまわりの回転によって各現像ギア14,14
R,14Bがこの中心Oのまわりを公転するとき、これら現
像ギアが駆動ギア111に干渉せず、所定の状態に噛み合
うことが可能である。また駆動ギア111は、現像ユニッ
ト1以外の適宜な部分に支持すればよく、感光体ドラム
11の支軸以外の複写機本体部分あるいは担持体ユニット
62に支持することもできる。
上述のように、各現像ローラ10,10R,10Bを駆動する現像
ギア14,14R,14Bは現像ユニット1の回転中心Oのまわり
に、そのユニット1に対して回転自在に配設され、しか
も現像ユニット1の回転によって現像ギア14,14R,14Bが
選択的に噛み合う駆動ギア111が現像ユニット1以外の
部分に位置不動に支持されているのである。
ところで、上述の如く駆動ギア111を位置不動に配置
し、現像ギアを公転させて、駆動ギア111に選択的に噛
み合せるように構成すると、現像ユニット1の回転に伴
っていずれかの現像ギア14,14R又は14Bが駆動ギア111に
係合し始めたとき、第10図に示すように現像ギア14,14R
又は14Bと、駆動ギア111の歯先が互いに衝合し、これら
のギアが停止してしまうか、あるいはギアの歯を切損す
る恐れがある。そこで本例においてはこの不都合を除去
するため、次の如く構成されている。
即ち、或る現像ギア14,14R又は14Bが、駆動ギア111に係
合し始める直前に、駆動ギア111が第5図における時計
方向(矢印R方向)に回転を開始するように構成するの
である。現像ギアが矢印Q方向に公転して、そのいずれ
かのギアが駆動ギア111に係合するとき、既にこのギア1
11が回転している。このようにすれば、現像ギア、例え
ば第1現像器3の現像ギア14が、駆動ギア111に係合し
始めたとき、その両ギア14,111の歯先がたとえ第10図の
ように衝合したとしても、駆動ギア111の回転によって
両ギアは歯先同士の衝合を解除し、所定の正しい噛み合
い状態となる。これにより前述の不都合を防止できる。
駆動ギア111の方ではなく、これに係合しようとする現
像ギアの方を、駆動ギア以外の適宜な駆動手段によっ
て、両者が係合する直前に、その回転中心O′のまわり
に回転駆動(自転)させるように構成してもよいし、現
像ギアと駆動ギア111の両者を共にその各回転中心O′,
O″のまわりに回転駆動させるように構成することも可
能である。
上に例示したように、現像ユニット1の回転により各現
像ギアが現像ユニットの回転中心Oのまわりを公転し
て、現像ギアが駆動ギアに係合し始める直前に、駆動ギ
アと、これに係合しようとする現像ギアのうち少なくと
も一方が、それ自身の回転中心のまわりの回転を開始
し、これによって係合し合う両ギアの歯同士に相対運動
を与え、歯先同士の衝合を防止し、ないしはこれを解除
することが、本実施例の第1の特徴とするところであ
る。
本例の第2の特徴とするところは、現像ユニットの回転
方向が、駆動ギアとこれに係合しようとする現像ギアと
の係合領域における相対速度が速くなる方向に設定さ
れ、これによって互いに係合し始めた両ギアの相対速度
を高め、両ギアの歯先同士の衝合をより確実に防止し、
ないしは歯先同士の衝合をより迅速に解除しようとする
点にある。
これを第5図の例でより具体的に説明すると、駆動ギア
111が現像ギアに係合するときに回転する方向Rは第5
図における時計方向であり、現像ギアが中心Oのまわり
を公転する方向、即ち現像ユニット1の回転方向も矢印
Qで示した如く時計方向である。即ち、公転する現像ギ
アと駆動ギア111は、両者が互いに係合するとき、その
係合領域における両者の移動方向(矢印Q方向とR方
向)が逆となっていて、両者の係合部における相対速度
が大きくなる方向に、現像ユニット1の回転方向が設定
されている。このため、両ギアの歯先の衝合は、より正
確かつ迅速に解除され、直ちに両ギアが適正な噛み合い
状態となり、先に示した不具合をより効果的に除去する
ことができる。
いずれかの現像ギアがその公転により、駆動ギア111に
係合するとき、このギア111を第5図における反時計方
向(Rと逆方向)に回転させた場合には、公転する現像
ギアと駆動ギアの相対速度が大きくなるように、現像ユ
ニット1を第5図における反時計方向(Qと逆方向)に
回転させればよい。
また、公転しながら駆動ギア111に係合しようとする現
像ギアの方を反時計方向に回転(自転)させるときは、
現像ユニット1を第5図と逆の反時計方向に回転させ、
また現像ギアを時計方向に回転(自転)させるのであれ
ば現像ユニット1も時計方向に回転させれば、駆動ギア
111と現像ギアの係合領域における相対速度を高めるこ
とができる。
また第11図に示すように駆動ギア111を、現像位置に存
する現像ギア14の内側に配置し、しかも現像動作時に現
像ローラを反時計方向に回転させるようにした場合に
は、駆動ギア111の回転方向は時計方向となるので、こ
の場合には現像ユニット1を反時計方向に回転させ、各
現像ギアをこの方向に公転させて、これが、回転を開始
した駆動ギア111に対し、その両者の係合領域におい
て、大きな相対速度が生ずるようにすれば、上述したと
ころと同じ効果が得られる。このように、第11図に示し
た構成においても、公転する現像ギアと駆動ギア111が
係合する直前に該ギア111又は現像ギアが自転する方向
に応じて、これらがその係合領域にて大きな相対速度が
得られるように、現像ユニット1の回転方向を設定する
のである。
次に、上述した考えを取り入れたより具体的な構成例
と、現像ユニット1の各現像ローラ10,10R,10Bを所定の
位置に位置決めし、かついずれの現像器3,3A又は3Bの現
像ローラが現像位置にもたらされたかの検知を行う具体
的構成例を説明する。
第5図において、現像ユニット1の回転方向(矢印Qの
向き)に対して、現像領域Dよりも上流側の部位にし
て、かつ現像ユニット1の周囲の円筒方向には、例えば
現像ローラと同数のセンサP1,P2,P3がそれぞれ並べて複
写機本体2に固定配置されている。
一方、現像ユニット1には、円周方向の長さを異にし、
円周方向に等間隔に配備された遮光板F1,F2,F3が一体的
にそれぞれ設けられている。
現像ユニットが矢印Q方向に回転して、現像ユニットの
回転中心Oと、現像ローラ10の回転中心O′と、感光体
ドラム11の回転中心、即ち駆動ギア111の回転中心O″
とが線l上に合致すると、遮光板F2はセンサP1〜P3のう
ちのセンサP2,P3をオフする。
ここで、各センサP1〜P3として、例えば周知のフォトカ
プラが用いられていて、第5図において矢印Y方向から
見たものが第6図に示されている。この図において、発
光素子112からの光が遮光板F2によって遮られることに
より、受光素子113はオフする。すなわち、第5図の場
合は、P3,P2のみのセンサがオフすることになる。
現像ギア14Rが駆動ギア111に噛み合い、現像ローラ10R
が現像位置に置かれるときは、遮光板F1はセンサP3のみ
をオフする。
また、現像ギア14Bが駆動ギア111に噛み合い、現像ロー
ラ10Bが現像位置に置かれるときは、遮光板F3はすべて
のセンサをオフする。
以上のような関係を表にまとめると、次の如くなる。
この表1から了解されるように、オン・オフの組み合せ
が、現像ローラ毎に異なるため、どの現像ローラが現像
位置にあるかを判別することができる。すなわち、色変
換キースイッチで指定した現像器の各現像ローラ10,10
R,10Bが所定の現像位置に達したことを検知できるので
ある。
遮光板F1,F2,F3等は、現像ユニットと一体的に回転して
各センサをオン・オフさせ、このオン・オフの組合せ
を、各現像ローラが現像位置に置かれる毎に異ならせる
被検知部材の一例を構成するものである。なお、被検知
部材の構成の仕方やセンサの種類によっては、前に示し
た表1のオン・オフを反転させることもできる。例え
ば、次の表2の如くである。
ところで、前に示した表1において、センサP3について
は、いずれの現像ローラの場合も、オフとなっている。
すなわち、いずれの現像ローラが現像位置に置かれて
も、センサP3については必ずオフするのである。これに
対し、表2の場合は必ずオンする。
センサP3がオフ(表1の場合)またはオン(表2の場
合)になることで、いずれかの現像ローラが現像位置に
置かれることを検出できることになる。
第7図は、現像ギア14が駆動ギア111に噛み合うまでの
過程を説明するための図であり、線Lは各現像ギア14の
回転中心O′の、Oのまわりの公転軌跡である。
前述の色変換キースイッチのオンにより現像ユニット1
が回転して例えば現像ギア14の回転中心O′が図示S点
に来ると、現像ギア14と駆動ギア111との歯先円が互い
に接するような歯車態位となる。このあと、通常は現像
ギア14が線l上に来て歯同士が正規に噛み合うのである
が、場合によっては歯先同士がぶつかったままとなる恐
れのあることは前述の通りである。
ここで、第7図において、O′OとSOとの成す角度をθ
とする。この場合、ユニット回転方向に対して最下流の
センサP3とOを結ぶ線と、最上流のセンサP1とOとを結
ぶ線との成す角度Aが角度θ(∠O′OS)と等しけれ
ば、現像ギア14がSの点に達したとき、遮光板F2(第5
図)がセンサP1に達し、現像ギア14が現像位置に達する
と、この遮蔽板F2はセンサP3のところに至ることになる
が、本実施例では、角Aが角θ(∠O′OS)よりも若干
大きい角度(θ+α)のところに最上流のセンサP1を設
置した。そして、いずれかの現像ギヤが駆動ギア111に
噛み合う直前に、遮光板F1〜F3の1つがセンサP1をオン
又はオフし、この信号により駆動ギア111を回転させ、
選択された現像器の現像ローラが現像位置に達したと
き、前述の如くセンサP1乃至P3によってこれが検知さ
れ、その現像器位置決め信号によって駆動モータ88、又
は前述のようにそのクラッチがオフされる。第9図はこ
れらの一連の動作を示すフロー図である。このように駆
動ギア111の回転開始タイミングを、これに現像ギアが
係合する直前に設定することによりギア111と現像ギア
同士を巧く噛み合せることができるのである。
また第4図及び第8図に示すように、現像ユニット1の
奥側の端壁8には、各現像器毎に凹溝状の位置決めカム
114,114R,114Bが形成され、収納台63の奥側支持アーム7
1には引張ばね115によって端壁8に向けて付勢されたレ
バー116が枢支され、このレバー116に、ストップローラ
117から成るストッパが回転自在に支持され、このロー
ラ117が3つのカム114,114R,II4Bに選択的に係合し、現
像ユニット1に制動力を及ぼすようになっていて、この
係合により、各現像ローラ10,10R,10Bが現像位置におい
て位置決めされるように構成されていると有利である。
116aはローラ117用のストッパである。
本発明は、図示した現像装置のように各現像器が、1つ
のケーシング部材によって一体的に構成され、その全体
が現像ユニットを構成している現像装置に限らず、個々
の現像器が別々のケーシング部材を有し、これらをユニ
ット回転体に組付けて現像ユニットを構成した現像装置
にも適用できることは当然であり、また複写機以外の、
例えばプリンタ等の画像形成装置における現像装置にも
同様に適用できる。
また現像剤搬送部材が現像剤搬送ベルトから成るとき、
あるいはベルト又はローラに回転可能に内設されたマグ
ネットローラ等から成るときも本発明を適用でき、これ
らの場合には、現像剤搬送ベルトに付設されたギア、又
はマグネットローラに付設されたギアが現像ギアとな
る。
効果 本発明によれば、駆動ギアと現像ギアの自転の開始タイ
ミングを制御し、現像ユニットの回転方向を設定するだ
けで、両ギアの歯先同士の衝合を除去し、あるいはその
衝合を直ちに解除することができ、円滑に両ギアを正し
く噛み合せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は現像ユニットを複写機本体にセットしたとき
の、現像装置の垂直横断面図、第2図は第1図のIII-II
I線断面図、第3図は収納台を複写機本体から引き出
し、現像ユニットを収納台から取り外した状態を示す斜
視図、第4図は現像ユニットを取外した状態で、収納台
とこれに関連した要素を、奥側から見たときの斜視図、
第5図は現像ユニットの回転動作を説明する説明図、第
6図は第5図の矢印Y方向に見た図、第7図は現像ギ
ア、駆動ギア及びセンサ等の位置関係を示す説明図、第
8図はカムとストップローラを手前側より見た状態で示
した説明図、第9図は現像器選択時の動作例を示すフロ
ー図、第10図は歯先同士の衝合を説明する説明図、第11
図はギアの他の配列を示した説明図である。 1……現像ユニット、3,3R,3B……現像器 4,4R,4B……現像剤室、9,9R,9B……現像剤 14,14R,14B……現像ギア、111……駆動ギア O……回転中心、D……現像領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の現像器を有し、かつ潜像担持体に対
    向して回転自在に支持された現像ユニットを具備し、各
    現像器には、その現像剤室の現像剤を、潜像担持体の静
    電潜像を可視像化する現像領域へ搬送する現像剤搬送部
    材が設けられており、前記現像ユットの回転によって各
    現像剤搬送部材が潜像担持体に対向した現像位置に位置
    決めされて現像動作を行う画像形成装置の回転型現像装
    置において、 各現像剤搬送部材を駆動する現像ギアが現像ユニットの
    回転中心のまわりに、該ユニットに対して回転自在に配
    設され、現像ユニットの回転によって前記現像ギアが選
    択的に噛み合う駆動ギアが現像ユニット以外の部分に位
    置不動に支持されていて、現像ユニットの回転により各
    現像ギアが現像ユニットの回転中心のまわりを公転し
    て、該現像ギアが駆動ギアに係合し始める直前に駆動ギ
    アとこれに係合しようとする現像ギアのうちの少なくと
    も一方が、それ自身の回転中心のまわりの回転を開始す
    ること、及び現像ユニットの回転方向が、駆動ギアとこ
    れに係合しようとする現像ギアとの係合領域における相
    対速度が速くなる方向に設定されていることを特徴とす
    る前記現像装置。
JP61223219A 1986-09-20 1986-09-20 画像形成装置の回転型現像装置 Expired - Lifetime JPH0743552B2 (ja)

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JP4554497B2 (ja) * 2005-11-30 2010-09-29 京セラミタ株式会社 画像形成装置

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