JPH0742734A - ボール・ころ併用リニアガイド装置 - Google Patents

ボール・ころ併用リニアガイド装置

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JPH0742734A
JPH0742734A JP18812693A JP18812693A JPH0742734A JP H0742734 A JPH0742734 A JP H0742734A JP 18812693 A JP18812693 A JP 18812693A JP 18812693 A JP18812693 A JP 18812693A JP H0742734 A JPH0742734 A JP H0742734A
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JP
Japan
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load
roller
rolling groove
slider
ball
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Application number
JP18812693A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Osawa
信行 大沢
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上方荷重の負荷容量が大きく、かつコンパクト
で、更に負荷ボールの予圧調整を容易に行うことができ
るボール.ころ併用リニアガイド装置を提供する。 【構成】ころ26を案内レール11の上方に配置して上
方荷重の負荷容量を向上させるとともに、スライダ12
の内側面に設けた負荷ボール転動溝16の溝底部からス
ライダ本体12Aの袖部20の幅方向に切り込んだスリ
ット21を形成してスライダ本体袖部20にばね性を付
与し、そのばね性で負荷ボール転動溝16内に装填され
たボール33に定圧予圧を付与する。スリット21の大
きさで負荷ボールの予圧調整を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、案内レールとその上を
走行するスライダとの間に介挿される転動体として、ボ
ールところとを併用したボール・ころ併用リニアガイド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリニアガイド装置として
は、例えば特開平2−292515号公報に示されるも
のがある。このものは、図7に示すように、案内レール
1上にスライダ2が跨架され、両者の間には、転動体と
して多数のボール3ところ4とがそれぞれ介挿されてい
る。ボール3は、案内レール1の側面に設けられた負荷
ボール転動溝5とこれに対向してスライダ2の内面に設
けられた負荷ボール転動溝6内をスライダ2の移動に伴
って転動しつつ循環路7を経て無限循環する。ころ4
は、案内レール1の上面1aと側面1bとが交叉する稜
部に設けられた負荷ころ軌道面8とこれに対向してスラ
イダ内面2aのコーナ部に設けられた負荷ころ転動溝9
内をスライダ2の移動に伴って転動しつつ循環路10を
経て無限循環する。
【0003】このように、リニアガイド装置の転動体と
してボール3のみでなく、剛性の高いころ4を併用する
ことにより、荷重負荷能力が高いリニアガイド装置とす
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のボール・こ
ろ併用リニアガイド装置にあっては、ころ4が案内レー
ル1の稜部に傾斜して設けた負荷ころ軌道面8を転動す
る。そのため、スライダ2の上方向と横方向との二方向
からの荷重を負荷能力が高いころ4で受けることができ
る利点があるが、しかしながら他方で次のような問題点
があった。
【0005】 負荷ころ軌道面8が傾斜している分、
スライダ2に対して負荷される上方からの垂直荷重の負
荷容量が小さい。 スライダ2の内部に設けられるころ4の循環路10
の位置が内面コーナ部の斜め上方になるため、スライダ
2のテーブル等の被駆動体を取り付けるためのボルト孔
B1は更にその循環路10より外側に設けるほかなく、
スライダの幅寸法が必然的に大きくなってしまう。
【0006】 案内レール1における外側面の負荷ボ
ール転動溝5と稜部の負荷ころ軌道面8との同時仕上げ
加工、及びスライダ2における内側面の負荷ボール転動
溝6とコーナ部の負荷ころ転動溝9との同時仕上げ加工
を行うことは困難で、それぞれ別々に加工しなければな
らない。そのため、負荷ボールの転動経路と負荷ころの
転動経路との相対位置精度が確保しにくくて、負荷ボー
ル転動溝5とこれに対向したスライダ2の負荷ボール転
動溝6とのすき間がばらつくため予圧が過大になった
り、過少になったりする。換言すれば負荷ボールの予圧
を適正な値に調整することが難しい。
【0007】そこで本発明は、負荷ころ軌道面を案内レ
ールの上面に設けて上方向荷重の負荷容量を増大させる
とともに、スライダの全幅を縮小してコンパクト化し、
かつスライダの袖部にバネ性を付与して負荷ボールの予
圧調整を容易に行うことができるボール.ころ併用リニ
アガイド装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、外面に軸方向に延びる負荷ころ軌道面と該ころ
軌道面に平行な軸方向の負荷ボール転動溝とを有して延
長された案内レールと、該案内レール上に跨架されると
ともに前記負荷ころ軌道面及び前記負荷ボール転動溝を
それぞれ転動する転動体の転動を介して案内レールに沿
い移動可能なスライダとを備えたボール・ころ併用リニ
アガイド装置に係り、前記案内レールの平坦な上面に前
記負荷ころ軌道面を形成するとともに、前記案内レール
の側面に前記負荷ボール転動溝を形成し、前記スライダ
の内面に前記負荷ころ軌道面に対向させた負荷ころ転動
溝及び前記負荷ボール転動溝に対向させた負荷ボール転
動溝を形成するとともに、スライダ肉厚部に該負荷ボー
ル転動溝に平行なボール循環路及び前記負荷ころ転動溝
に平行なころ循環路を形成し、前記負荷ボール転動溝と
ボール循環路とを連通させる第1の湾曲路及び前記負荷
ころ転動溝ところ循環路とを連通させる第2の湾曲路を
それぞれ形成したエンドキャップを前記スライダ本体の
端部に接合して前記ころと前記ボールとの無限循環経路
をそれぞれに形成し、且つスライダ本体内面の前記負荷
ボール転動溝の溝底部からスライダ本体の袖部の幅方向
に切り込んだスリットをスライダ本体の全長にわたって
形成してスライダ本体袖部にばね性を付与し、当該ばね
性で案内レールとスライダとの対向した負荷ボール転動
溝内に装填されたボール列に定圧予圧を与える構成とし
た。
【0009】
【作用】負荷ころ軌道面を案内レールの上面に形成した
ため、スライダに対して負荷される上方からの荷重を全
部負荷ころで受けることができて、大きな上方荷重の負
荷容量が得易い。また、負荷ころ軌道面の真上の位置に
ころ循環路を配置することができ、そのためころ循環路
との干渉を避けてその外側に設けられるスライダ取付け
用ボルト孔の幅方向ピッチが縮められて、スライダの幅
寸法の小さいコンパクトな装置になる。
【0010】また、ボール・ころ併用リニアガイド装置
の場合、ボールの転動経路ところの転動経路との相対位
置精度が確保しにくいことから、案内レールの負荷ボー
ル転動溝とこれに対向してスライダに設けられる負荷ボ
ール転動溝との位置誤差が大きくなる傾向があり、両溝
間のボール転動スペースの間隔を調整して負荷ボールに
適切な予圧荷重を負荷することが困難であったが、本発
明の場合は、スライダの袖部に形成したスリットでスラ
イダにばね性を付与し、当該ばね性で負荷ボール転動溝
内に装填されたボール列に定圧予圧を与える構成とした
ため、スリットの大きさ如何で負荷ボールの予圧調整を
容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1図ないし図6は、本発明の一実施例を示すもの
である。ほぼ角柱形の案内レール11上に、横断面形状
がほぼコ字形をなすスライダ12が軸方向に相対移動可
能に跨架されている。スライダ12は、スライダ本体1
2Aとその軸方向の両端部に着脱可能に固着したエンド
キャップ12Bを備えている。
【0012】案内レール11の平坦な上面111には、
軸方向に延びる平行な二条の負荷ころ軌道面13が間隔
をおいてほぼレール幅一杯に設けられている。また、案
内レールの左右の外側面112には、後述するボール保
持器40が収納される横断面ほぼ台形状の凹溝15が軸
方向にレール全長にわたって形成されるとともに、その
凹溝15の台形斜面の一辺にはほぼ1/4円弧状の浅い
負荷ボール転動溝16が軸方向に延設されている。
【0013】一方、スライダ本体12Aには、図1に示
すように、案内レールの負荷ころ軌道面13に対向する
断面角形の負荷ころ転動溝18が案内レール11が遊嵌
する凹部の内平面121に形成されるとともに、案内レ
ールの負荷ボール転動溝16に対向する横断面ほぼ半円
形の負荷ボール転動溝19が袖部20の内側面122に
形成されている。
【0014】更に、スライダ本体12Aの袖部20の内
外の両側面に、前記左右の負荷ボール転動溝19の溝中
心を通る仮想水平面に沿わせて、内スリット21と外ス
リット22とが形成されている。内スリット21は、内
側面122の負荷ボール転動溝19の溝底部から袖部肉
厚内に向けて所定の深さで、例えばメタルソーを用いて
切削加工されている。外スリット22の方は、切削加工
でもよいが、スライダ本体12Aの外形を引抜き成形加
工する際に同時に加工することができる。これらのスリ
ット21,22を設けたことにより、スライダ本体の袖
部20は弾性変形可能になり、そのバネ剛性は特に内ス
リット21の切り込み深さを変えることで任意に設定す
ることができる。
【0015】スライダ本体12Aの上面123の中央部
には、案内レール11とほぼ同幅のあり溝23が軸方向
の全長にわたって形成されるとともに、そのあり溝23
の底面231には前記負荷ころ転動溝18に対応させた
二条の平行なころ循環溝24が形成されている。このよ
うにころ循環溝24は、スライダ本体12Aの上面に開
口する開放溝として形成されるため、スライダ本体12
Aの外側から容易に加工可能である。この開放溝は、あ
り溝23に蓋25を差し込んで閉じることにより軸方向
の貫通孔とされ、転動体であるころ26の戻り通路にな
る。ころ26は一方の稜部が他方の稜部より大きく面取
りされ、その面取斜面261を内側にして負荷ころ転動
溝18及びころ循環溝24内に装填されている。
【0016】そして、負荷ころ転動溝18に装填された
ころ26が、スライダ12を案内レール11から外した
際に脱落しないように、ころ保持板28がスライダ本体
12Aの内平面121に取り付けられている。ころ保持
板28は長方形の板の左右両側面が面取りされて斜面2
81になっており、この斜面281がころ26の面取斜
面261に係合してころ26の脱落を防止するものであ
る。そのころ保持板28の取付けには、セミチューブリ
ベット29を用いている。すなわち、スライダ本体12
Aの上面123から内平面121に貫通する二本のリベ
ット通し孔30を軸方向に間隔を置いて設け、内平面1
21に当てがったころ保持板28の座ぐり孔282にそ
れぞれ挿通した二本のセミチューブリベット29を各リ
ベット通し孔30に通して、そのリベット上端をスライ
ダの上面に取り付けた蓋25のリベットかしめ用座ぐり
孔251でかしめて取り付けられている。上記セミチュ
ーブリベット29とリベット通し孔30との間には若干
のすき間が設けられていて、ころ26ところ保持板28
との間の位置ずれの微調整ができるようにしている。
【0017】また、スライダ本体12Aの袖部20の下
部肉厚内には、前記内スリット21と干渉しない位置
に、他の転動体であるボール33の径よりやや大きい内
径をもつ軸方向の貫通孔がボール循環路34として負荷
ボール転動溝19と平行に設けられている。エンドキャ
ップ12Bは、合成樹脂材の射出成形品で、ほぼコ字状
に形成されている。そのエンドキャップ12Bのスライ
ダ本体12Aとの接合端面には、スライダ本体12Aに
形成されている負荷ころ転動溝18とこれに平行なころ
循環溝24とを連通させる第2の彎曲路としてのころリ
ターン用湾曲路35(図5参照)が形成されている。こ
の湾曲路35は接合端面に設けた半円状の凹部の中心部
に半円筒状のリターンガイド351を嵌合することによ
り形成されている。また、エンドキャップ12Bのスラ
イダ本体12Aの袖部20との接合端面に、負荷ボール
転動溝19とこれに平行な貫通孔のボール循環路34と
を連通させる第1の彎曲路としてのボールリターン用湾
曲路36(図6参照)が形成されている。この湾曲路3
6も、接合端面に設けた半円状の凹部の中心部に半円筒
状のリターンガイド361を嵌合して形成されている。
【0018】なお、リターンガイド351,361の内
径側の凹部351a,361aは潤滑剤通路とされ、そ
の各凹部351a,361aから外径側に開口する給油
孔352,362が設けてある。上記エンドキャップ1
2Bをスライダ本体12Aの両端面に取り付けることに
より、負荷ころ転動溝18ところ循環溝24ところリタ
ーン用の第2の湾曲路35とで構成されるころ無限循環
経路及び負荷ボール転動溝19とボール循環路34とボ
ールリターン用の第1の湾曲路36とで構成されるボー
ル無限循環経路が形成される。
【0019】図1に示すボール保持器40は、スライダ
12を案内レール11から外した際に負荷ボール転動溝
19内のボール33が脱落しないように、スライダ本体
12Aの袖部20の下面に固定リベット41を用いて片
持ち式に取り付けられていて、自由端側でボール33を
保持するようになっている。このボール保持器40は、
スライダ12を案内レール11に組み付けた状態では、
案内レール側面の台形状の凹溝15に収納されるため、
案内レール11と干渉することはない。なお、この実施
例のボール保持器40には、ゴム製のアンダーシール4
2が一体的に固着して取り付けてあり、そのシールリッ
プを凹溝15の斜面に摺接させてスライダ12の下部を
シールしている。
【0020】また、エンドキャップ12Bの外側端面に
はサイドシール43が取り付けられていて、案内レール
11の上面111及び側面112に摺接してスライダ1
2の前後のシールがなされている。なお、45はスライ
ダ取付け用ボルト孔であり、スライダ本体上部のころ循
環路24との干渉を避けて、スライダ本体12Aの上面
の四隅部に設けられている。また、46はグリスニップ
ルで、エンドキャップ12Bに螺着してある。ここから
注入された潤滑剤は、エンドキャップ12Bの接合側端
面に形成されている給油溝47から各リターンガイド3
51,361の内径側凹部351a,361aを経て、
給油孔352,362を抜け、ころリターン用湾曲路3
5及びボールリターン用湾曲路36にそれぞれ送り込ま
れてころ26とボール33とに給油される。
【0021】48はエンドキャップ12Bをスライダ本
体12Aへ取付けるための取付けねじで、そのねじ穴4
9がスライダ本体12Aの端面に設けてある。また、5
0はリニアガイド装置の使用にあたって案内レール11
を図外の基台等に固定するためのボルトの挿通孔であ
る。次に、上記実施例の作用を説明する。
【0022】このボール・ころ併用リニアガイド装置の
場合、ころ26の負荷ころ軌道面13を案内レール11
の水平な上面111に設けたため、その加工が容易であ
るばかりでなく、ころ循環路24を負荷ころ軌道面13
の真上に配設することができることから従来例より負荷
ころ軌道面13の間隔が狭くなり、その結果スライダ1
2の幅寸法が縮小できて装置のコンパクト化が達成され
る。
【0023】さらに、スライダ12の上方から負荷され
る荷重は、二列の負荷ころ列で垂直方向に受け止めるこ
とから、上方負荷に対する負荷容量が従来例に比べてよ
り大きくなる。また、このボール・ころ併用リニアガイ
ド装置の場合、スライダ本体12Aの負荷ボール転動溝
19の溝断面の大きさは、その溝底部の内スリット21
の作用で弾性的に拡開できる。いま、案内レール11の
負荷ボール転動溝16とこれに対向したスライダ本体1
2Aの負荷ボール転動溝19との間のすき間(負荷ボー
ル転動スペース)に、その対向するすき間間隔(スペー
ス径)より僅かに大きい径のボール33を装填すると、
前記の内スリット21の作用で負荷ボール転動溝19が
弾性的に拡開して、装填したボール33には適当な大き
さの定圧予圧荷重が付与される。この定圧予圧荷重の大
きさは、前記内スリット21の大きさにより調整でき
る。したがって、この内スリット21による「ばね性」
で、案内レールの負荷ボール転動溝16とスライダ本体
の負荷ボール転動溝19との間の相対的な位置精度の誤
差を吸収して、常に適切な定圧予圧荷重を負荷ボールに
与えることが容易である。
【0024】案内レール11に組みつけられたスライダ
12を軸方向に移動させると、負荷ころ転動溝18に装
填されているころ26は、案内レール11の上面の負荷
ころ軌道面13上を転動しつつ案内レール11に対して
スライダ12と同方向にスライダ12の移動速度より遅
い速度で移動する。このときスライダ12に負荷された
外部からの上方荷重は、ころ26,負荷ころ軌道面13
を介して案内レール11に伝達される。したがって、側
方に配設されたボール33には負荷されない。ころ26
はスライダ12の移動にともなって移動し、負荷ころ転
動溝18の一端に達するところリターン用湾曲路35で
Uターンする。続いて、ころ循環溝24を通って反対側
のころリターン用湾曲路35に到り、ここで再びUター
ンして負荷ころ転動溝18に戻り、負荷ころ軌道面13
を転動しつつ移動する循環を繰り返す。
【0025】一方、負荷ボール転動溝19に装填されて
いるボール33は、案内レール11の側面の負荷ボール
転動溝16を転動しつつスライダ12の移動方向と同方
向にスライダ12の移動速度より遅い速度で移動する。
そしてスライダ12の端部において、エンドキャップ1
2Bに設けたボールリターン用湾曲路36でUターン
し、続いてボール循環路34を通って反対側のボールリ
ターン用湾曲路36に到り、ここで再度Uターンして負
荷ボール転動溝16に戻って転動しつつ移動する循環を
繰り返す。
【0026】なお、上記実施例では二列のころ列を設け
て上方荷重を受けるものとしたが、これに限らず、スラ
イダの幅方向に長いころを用いた一列のころ列により上
方荷重を受ける構成としても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボール・ころ併用リニアガイド装置において、ころを案
内レールの上方に配置して案内レール上面に負荷ころ軌
道面を設けるとともに、スライダ内側面に設けた負荷ボ
ール転動溝の溝底部からスライダ本体の袖部の幅方向に
切り込んだスリットをスライダ本体の全長にわたって形
成してスライダ本体袖部にばね性を付与し、当該ばね性
で案内レールとスライダとの対向した負荷ボール転動溝
内に装填されたボール列に定圧予圧を与える構成とし
た。そのため、スライダに負荷される上方荷重を全部負
荷ころで受けることが可能となり、上方荷重に対する負
荷容量を向上できるという効果を奏する。
【0028】また、負荷ころ軌道面の真上にころ循環路
を配置することが可能となり、ころ循環路との干渉を避
けてその外側に設けられるスライダ取付け用ボルト孔の
幅方向ピッチが縮められて、その結果スライダの幅寸法
を縮小したコンパクトな装置が提供できるという効果が
得られる。また、スライダの袖部に形成したスリットを
調整することにより、負荷ボール転動溝内に装填された
ボール列に所定の定圧予圧を与えることが可能になり、
負荷ボールの予圧調整を容易に行うことができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例でエンドキャップを取り除い
て示す正面図である。
【図2】図1のものにエンドキャップを取り付けたもの
の正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】図1のV-V 線断面図である。
【図6】図1のVI- VI線断面図である。
【図7】従来のボール・ころ併用リニアガイド装置のエ
ンドキャップの右半分を切除して示す正面図である。
【符号の説明】
11 案内レール 12 スライダ 13 負荷ころ軌道面 16 負荷ボール転動溝 18 負荷ころ転動溝 19 負荷ボール転動溝 21 内スリット 22 外スリット 24 ころ循環路 26 転動体(ころ) 33 転動体(ボール) 34 ボール循環路 35 湾曲路(ころリターン用) 36 湾曲路(ボールリターン用)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に軸方向に延びる負荷ころ軌道面と
    該ころ軌道面に平行な軸方向の負荷ボール転動溝とを有
    して延長された案内レールと、該案内レール上に跨架さ
    れるとともに前記負荷ころ軌道面及び前記負荷ボール転
    動溝をそれぞれ転動する転動体の転動を介して案内レー
    ルに沿い移動可能なスライダとを備えたボール・ころ併
    用リニアガイド装置において、 前記案内レールの平坦な上面に前記負荷ころ軌道面を形
    成するとともに、前記案内レールの側面に前記負荷ボー
    ル転動溝を形成し、 前記スライダの内面に前記負荷ころ軌道面に対向させた
    負荷ころ転動溝及び前記負荷ボール転動溝に対向させた
    負荷ボール転動溝を形成するとともに、スライダ肉厚部
    に該負荷ボール転動溝に平行なボール循環路及び前記負
    荷ころ転動溝に平行するころ循環路を形成し、 前記負荷ボール転動溝とボール循環路とを連通させる第
    1の湾曲路及び前記負荷ころ転動溝ところ循環路とを連
    通させる第2の湾曲路をそれぞれ形成したエンドキャッ
    プを前記スライダ本体の端部に接合して前記ころと前記
    ボールとの無限循環経路をそれぞれに形成し、 且つスライダ本体内面の前記負荷ボール転動溝の溝底部
    からスライダ本体の袖部の幅方向に切り込んだスリット
    をスライダ本体の全長にわたって形成してスライダ本体
    袖部にばね性を付与し、当該ばね性で案内レールとスラ
    イダとの対向した負荷ボール転動溝内に装填されたボー
    ル列に定圧予圧を与える構成としたことを特徴とするボ
    ール・ころ併用リニアガイド装置。
JP18812693A 1993-07-29 1993-07-29 ボール・ころ併用リニアガイド装置 Pending JPH0742734A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999011941A1 (fr) * 1997-08-28 1999-03-11 Thk Co., Ltd. Guide de roulement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999011941A1 (fr) * 1997-08-28 1999-03-11 Thk Co., Ltd. Guide de roulement

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