JPH0742498Y2 - 薬剤溶解装置 - Google Patents

薬剤溶解装置

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JPH0742498Y2
JPH0742498Y2 JP1989005056U JP505689U JPH0742498Y2 JP H0742498 Y2 JPH0742498 Y2 JP H0742498Y2 JP 1989005056 U JP1989005056 U JP 1989005056U JP 505689 U JP505689 U JP 505689U JP H0742498 Y2 JPH0742498 Y2 JP H0742498Y2
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dissolution tank
dissolution
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tank
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猛 柴田
利雄 五津
由広 続麻
省司 荒幡
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東亜電波工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、薬剤を溶解し調合するための薬剤溶解装置に
関する。
〔従来の技術〕 従来、粉末又は粒状の薬剤を純水その他の液に溶解する
場合には、溶解槽に設置し又は挿入した攪拌機又はスタ
ーラー等によつて液を攪拌しながら薬剤を投入し、溶解
させていた。
例えば、腎臓透析に用いるためのHCO3 -イオン等を含む
人工透析液は、重炭酸ナトリウム等の薬剤を溶解して調
合される。この透析液を作る場合にも、溶解槽に満たし
た溶解液を攪拌機又はスターラーで攪拌し、上方から薬
剤を投入して溶解するが、薬剤を迅速且つ完全に溶解さ
せるためには溶解液を攪拌機又はスターラーで攪拌する
ことにより、薬剤の溶解に適した渦流が得られるように
する必要がある。
しかし、攪拌機又はスターラーを用いると、その設置場
所や設置角度によつて渦流が変化するので適正な渦流を
得るための調整が面倒であり、又溶解槽に攪拌機等を固
定すると清掃等の際に邪魔になるなどの問題があつた。
更に、攪拌機又はスターラーを用いると、攪拌が不充分
な個所が発生しやすく、薬剤の種類によつては溶解槽底
部に一部が未溶解のまゝ堆積して残る危険があつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案はかかる従来の事情に鑑み、攪拌機又はスターラ
ー等を使用せず、構造が簡単で、薬剤を完全に且つ迅速
に溶解することが出来る薬剤溶解装置を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の薬剤溶解装置にお
いては、有底円筒状の溶解槽と、溶解槽の底部に設けた
溶解液の吸引口と、溶解槽の側壁に溶解槽の直径線に対
して傾斜した方向に設けた溶解液の噴出口と、上記吸引
口と噴出口を溶解槽の外で連結した溶解液の循環パイプ
と、循環パイプの途中に設置した循環ポンプと、複数の
平板がその最大表面積の各平面を吸引口の開口方向と平
行にして互いにほぼ中央で交差した形状を有し、その交
差部を溶解槽の吸引口の上に配置した整流部材とを具え
たことを特徴とする。
〔作用〕
本考案の薬剤溶解装置においては、第1図に示すよう
に、溶解槽1の底部2に設けた吸引口4と溶解槽1の側
壁3に設けた噴出口5とを循環パイプ6で結び、循環ポ
ンプ7で溶解液8を循環させながら噴出口5から溶解槽
1内の溶解液8中に連続的に高速で噴出させる。噴出さ
れた溶解液8は溶解槽1の内周に沿つて渦状に流れ、溶
解槽1内の溶解液8全体に渦流を発生させる。
一方、薬剤は溶解槽1の蓋部の側壁3寄りに設けた薬剤
投入口9から溶解液8に投入され、渦流の中で攪拌され
溶解される。仮に溶解が遅れて底部2に沈降する薬剤が
あつたとしても、その薬剤は吸引口4から吸い込まれて
噴出口5から噴出されるので、常に溶解液8と混合され
て溶解されるから、薬剤の底部2への堆積が起こりえな
い。
又、噴出口5の取付角度は、上下方向については、ほぼ
水平とするのが好ましく、溶解槽1の中心を通る直径線
に対する角度は溶解液8を渦状に回転させうるように直
径線から側壁3側に傾斜していれば良いが、好ましくは
噴出口5を溶解槽1の直径線に対して45°付近から接線
近くまでの間の角度で傾斜させて設ける。
尚、吸引口4の位置は底部2であれば必ずしも中央に限
られず、又噴出口5は溶解槽1の容積に応じて溶解液8
の水面下になるよう設ける必要があることは云うまでも
ない。
しかしながら、通常の場合には、渦流となつた溶解液8
は遠心力によい溶解槽1の側壁3側に移動するので、第
1図に点線で示すように渦巻状態となつて溶解槽1の中
心部に空気が入り込みやすい。中心部に入つた空気は底
部2の吸引口4から循環ポンプ7に吸い込まれ、ポンプ
の噴出能力を著しく低下させる。そこで本考案において
は、溶解槽1の底部2に整流部材10を取付けることによ
つて、溶解槽1内の溶解液8の回転が抑えられ、点線で
示す渦巻状態から実線で示す状態となり、循環ポンプ7
への空気の吸い込みを完全に無くすことが出来る。
整流部材10は、例えば第2図に示すように、複数の平板
がその最大表面積の各平面を吸引口4の開口方向と平行
にして互いにほぼ中央で交差した形状を有するものであ
り、複数の平板の交差部が溶解槽1の吸引口4の上にく
るように配置する。かかる整流部材10により、溶解槽1
内の溶解液8に静止した部分を作らず、しかも吸引口4
からの空気の吸い込みを無くすことができ、また溶解槽
1の側壁や整流部材10への未溶解薬剤の沈着を防ぐこと
が出来る。
〔実施例〕
本考案の一具体例を第1図及び第2図に基ずいて詳しく
説明する。
この薬剤溶解装置における溶解槽1は、逆円錐形の底部
2と円筒状の側壁3と上端を閉鎖する蓋部とからなり、
円筒状の側壁3は直径30cm及び高さ35cmである。尚、底
部2の形状は逆円錐形に限られず、平面状その他の如何
なる形状でも構わない。溶解槽1の底部2の中央には直
径3cmの吸引口4が設けてあり、長さ10cmで中央の高さ3
cmの逆五角形の2枚の平板を最大表面積の各平面が吸引
口4の開口方向と平行になる向きにして互いにほぼ中央
で直角に交差させた形状の整流部材10が上記吸引口4と
中心を一致させて底部に固定してある。又、側壁3には
底部2との境界から15cmだけ上側に、内外に直円筒状に
突出した内径1.5cmの噴出口5が側壁3の直径線に対し
てほぼ45°の方向に且つほぼ水平に設けてある。又、溶
解槽1に設けた前記吸引口4と噴出口5は循環パイプ6
で接続され、循環パイプ6の途中には循環ポンプ7が設
置してある。更に、溶解槽1の蓋部には薬剤投入口9を
有し、溶解液8は別途パイプで供給されるようになつて
いる。尚、循環パイプ6は循環ポンプ7と噴出口5の間
で分岐され、薬剤を溶解して調合した透析液等の貯留槽
に接続されている。
この装置を用いて腎臓透析液を調合するため、溶解槽1
に20lの純水を供給し、循環ポンプ7で吸引口4から吸
い込み噴出口5から連続的に30l/min流速で噴出させる
ことにより、吸引口4に空気が吸い込まれることなく渦
流を形成させることが出来た。次に、薬剤投入口9から
1000gの薬剤(重炭酸ソーダ)を投入したところ、1分
間で完全に溶解され、底部2に未溶解の薬剤の堆積も全
く見られなかつた。
〔考案の効果〕
本考案によれば、従来用いていた面倒な攪拌機又はスタ
ーラー等を使用しない構造が簡単であつて、溶解液の適
正な渦流を発生させ、投入された薬剤を完全に且つ迅速
に溶解することが出来る薬剤溶解装置を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の薬剤溶解装置の概略説明図であり、第
2図は本考案の一具体例における要部の切欠斜視図であ
る。 1……溶解槽、2……底部 3……側壁、4……吸引口 5……噴出口、6……循環パイプ 7……循環ポンプ、8……溶解液 9……薬剤投入口、10……整流部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底円筒状の溶解槽と、溶解槽の底部に設
    けた溶解液の吸引口と、溶解槽の側壁に溶解槽の直径線
    に対して傾斜した方向に設けた溶解液の噴出口と、上記
    吸引口と噴出口を溶解槽の外で連結した溶解液の循環パ
    イプと、循環パイプの途中に設置した循環ポンプと、複
    数の平板がその最大表面積の各平面を吸引口の開口方向
    と平行にして互いにほぼ中央で交差した形状を有し、そ
    の交差部を溶解槽の吸引口の上に配置した整流部材とを
    具えたことを特徴とする薬剤溶解装置。
JP1989005056U 1989-01-20 1989-01-20 薬剤溶解装置 Expired - Fee Related JPH0742498Y2 (ja)

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JPH02100638U JPH02100638U (ja) 1990-08-10
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JPS5720005B2 (ja) * 1975-02-12 1982-04-26

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