JPH0742489Y2 - デシケータ - Google Patents

デシケータ

Info

Publication number
JPH0742489Y2
JPH0742489Y2 JP14298089U JP14298089U JPH0742489Y2 JP H0742489 Y2 JPH0742489 Y2 JP H0742489Y2 JP 14298089 U JP14298089 U JP 14298089U JP 14298089 U JP14298089 U JP 14298089U JP H0742489 Y2 JPH0742489 Y2 JP H0742489Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
desiccator
cooling
heat pipe
heat
intermediate plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14298089U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0383782U (ja
Inventor
俊和 尾山
栄 佐藤
貢 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP14298089U priority Critical patent/JPH0742489Y2/ja
Publication of JPH0383782U publication Critical patent/JPH0383782U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0742489Y2 publication Critical patent/JPH0742489Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はデシケータに係り、特に、非収容物を効率的に
冷却することができるデシケータに関する。
[従来の技術] 試料の強熱減量の測定や定量分析(沈殿法)において
は、試料の冷却のためにデシケータが使用される。即
ち、例えば、定量分析(沈殿法)においては、まず、沈
殿をルツボに入れて電気炉にて灰化させる。その後、灰
化した試料を冷却すると共に吸湿するために、デシケー
タ中に加熱されたルツホごと収容する。そして、十分に
冷却されるまで放置した後、ルツボごとに化学天秤で秤
量し、ルツボの重量を差し引いて試料の重量を求める。
一般に、ルツボの冷却のためのデシケータ内放置時間は
40〜60分間である。
従来用いられているデシケータは、第4図に示す如く、
容器31の底部にシリカゲル等の乾燥剤の収納部32が形成
され、該収納部32の上方に被収容部載置用の中板33を設
けた構成とされている。容器31は通常透明又は有色のガ
ラス製或は樹脂製とされており、中板33はルツボ受孔33
Aを有する磁器製とされている。また、真空デシケータ
にあっては容器31の蓋34に真空引きのためのコック35が
取り付けられている。
[考案が解決しようとする課題] 従来のデシケータは、前述の定量分析等に使用する際、
次のような問題点があった。即ち、加熱したルツボを乾
燥、冷却するにあたり、デシケータ内の冷却は、ルツボ
から中板への伝達又はルツボからデシケータ内雰囲気へ
の放熱のみによるため、ルツボの冷却効率が悪い。特
に、一度に4〜5個のルツボを入れた場合、或いは、ル
ツボの乾燥、冷却に使用した後のデシケータを直ちに再
使用する場合にはデシケータの中板や器壁なども温度が
高くなっており、冷却効率は非常に悪く、冷却に長時間
を要するようになる。
本考案は上記従来の問題点を解決し、被収容物を効率的
に冷却することができるデシケータを提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)のデシケータは、被収容物を載置する中板
を備えるデシケータにおいて、該中板の冷却手段を設け
たことを特徴とする。
請求項(2)のデシケータは、請求項(1)のデシケー
タにおいて、冷却手段がデシケータ底部に設けられた冷
却媒体の収容槽と、該槽内の冷却媒体の冷熱を中板に伝
達するヒートパイプであることを特徴とする。
[作用] 請求項(1)のデシケータは、中板の冷却手段を備える
ため、被収容物を中板を介して効率的に冷却することが
できる。
請求項(2)のデシケータによれば、冷却手段がヒート
パイプであるため、中板を極めて効率良く冷却すること
が可能とされる。
[実施例] 以下に図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図は本考案のデシケータの一実施例を示す斜視図、
第2図は同デシケータ本体の分解斜視図である。
図示のデシケータ1は、ルツボ等の被収容物を収容する
デシケータ容器2、シリカゲル等の乾燥剤を収納する調
湿容器3、冷却水等の冷却媒体を流通させる冷却槽4を
備えるデシケータ本体5と、デシケータ容器2と調湿容
器3との間に、デシケータ容器2の開放底部に形成され
ている鍔2Aに載置して設けられた被収容物載置用の中板
6と、中板6の裏面に接着されたヒートパイプ7と、真
空コック8を有するデシケータ容器2の蓋9とで主に構
成される。図中、10A、10Bはそれぞれデシケータ容器2
及び蓋9に設けられたシールフランジである。
中板6は複数(図においては7個)のルツボ嵌入用の開
孔6Aを有する円盤形状の板であり、その裏面には複数
(図においては9本)のヒートパイプ7の加熱端7Aが接
着されている。このヒートパイプ7は調湿容器3を通過
してその放熱端7B側が冷却槽4内の冷却媒体中に挿入さ
れるようにトップヒート方式にて略鉛直方向に取り付け
られている。
調湿容器3は上部が開放されてデシケータ容器2と一体
となって連通し、底部にはヒートパイプ7の貫通孔3Aが
穿設されている。この貫通孔3Aには冷却槽4との気密性
を確保すために第3図に示すようなシールゴム3Bが嵌め
込まれている。
冷却槽4には上部側面に冷却媒体の流入バルブ4Aが設け
られている。また下部側面には、冷却媒体の排出用バル
ブ4Bが設けられている。
この冷却槽4と調湿容器3とは着脱可能に設けられてい
る。本実施例において、冷却槽4と調湿容器3とは調湿
容器3の底部を冷却槽4の開口に重ね合わせて連結され
ている。そして、調湿容器3の底部側面と冷却槽4の上
部側面には、各々対応する位置に複数個(図においては
4等分位に各々4個)の嵌合締付用の凸部3C、4Cが設け
られており、デシケータ1の持ち運びの際には、この凹
部3C、4Cを適当な締付治具で締付けて固定することによ
り持ち運びすることができる。
本実施例において、中板6としては熱伝導率に優れたも
のであれば良く、特に制限ないが、好ましくは金属製中
板を用いるのが有利である。即ち、従来の磁器製中板で
はその上に高温加熱されたルツボを置くと、中板上面の
ルツボとの接触面の温度と中板裏面の温度との温度差に
起因する磁器製中板の熱膨張差で中板に亀裂が入った
り、割れたりすることがあった。特に、中板上に載置す
るルツボ数が多い時には、中板の割れ発生頻度は高い。
これに対して、金属製中板を用いることにより、このよ
うな熱膨張差による割れや亀裂の発生の問題が解消され
る。好適な中板材質としてはアルミニウム、銅、亜鉛、
ステンレス等が挙げられる。
ヒートパイプ7のパイプ材質としては、アルミニウム、
銅、亜鉛、ステンレス等が挙げられる。その作動流体や
直径、長さ等は、必要とされる冷却能力に応じて適宜選
定する。例えば大量の被収容物を冷却する必要がある場
合には冷却能力の高いヒートパイプを用いる。
このヒートパイプの交換を行なう場合には、ヒートパイ
プを取り付けた中板ごと交換すると、交換作業を容易か
つ効率的に行なうことができる。
なお、ヒートパイプは第1図及び第2図に示すようなト
ップヒート方式の設置形態であると、一般に、ボトムヒ
ート方式や水平方式に比べて効率が悪い。しかしなが
ら、長さlと直径dとの比がl/d=30程度以下であれば
十分な効果を得ることができる。
ヒートパイプ7の設置個数についても特に制限はなく、
用いるヒートパイプの冷却能力と必要とされる冷却効果
とに応じて、適宜決定される。一般に、ヒートパイプを
第1図及び第2図に示す如く、トップヒート方式で用い
る場合には、高負荷をかけると使用不能(ドライアウ
ト)になる恐れがあるので、使用本数は若干多目にする
のが好ましい。通常の場合、デシケータの容積や中板の
面積にもよるが、ヒートパイプは6〜15本、特に8〜12
本程度用いる。
冷却媒体としても熱を吸収するものであれば良く特に制
限はないが、水、特に冷水が好適である。また、冷却空
気も好適である。冷却媒体についてもその温度や流量等
を選定することにより、ヒートパイプとの組み合わせで
所望の冷却勾配及び冷却効率を得ることができる。
なお、調湿容器3内のシリカゲル等の乾燥剤がヒートパ
イプ7との接触部において加熱、蓄熱されのを防止する
ために、ヒートパイプ7に断熱被覆を施しても良い。
以上の説明では、冷却手段としてヒートパイプを用いる
例について説明したが、本考案において、冷却手段はヒ
ートパイプに限らず他の冷却手段を採用とすることも可
能である。
[考案の効果] 以上詳述した通り、本考案のデシケータによれば、被収
容物を効率的に冷却することができるため、定量分析等
における冷却時間を大幅に短縮することができる。
特に、請求項(2)のデシケータによれば、中板を極め
て効率よくすることが可能とされる。しかも、ヒートパ
イプの種類、本数や冷却媒体を適宜選定することによ
り、容易に冷却効率を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のデシケータの一実施例を示す斜視図、
第2図は同デシケータ本体の分解斜視図、第3図はシー
ルゴムの斜視図、第4図は従来のデシケータを示す斜視
図である。 1……デシケータ、2……デシケータ容器、3……調湿
容器、4……冷却槽、5……デシケータ本体、6……中
板、7……ヒートパイプ、9……蓋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−86616(JP,U) 実開 昭57−177531(JP,U) 実開 昭58−78134(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被収容物を載置する中板を備えるデシケー
    タにおいて、該中板の冷却手段を設けたことを特徴とす
    るデシケータ。
  2. 【請求項2】冷却手段がデシケータ底部に設けられた冷
    却媒体の収容槽と、該槽内の冷却媒体の冷熱を中板に伝
    達するヒートパイプであることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載のデシケータ。
JP14298089U 1989-12-11 1989-12-11 デシケータ Expired - Lifetime JPH0742489Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14298089U JPH0742489Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 デシケータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14298089U JPH0742489Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 デシケータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0383782U JPH0383782U (ja) 1991-08-26
JPH0742489Y2 true JPH0742489Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=31689783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14298089U Expired - Lifetime JPH0742489Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 デシケータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742489Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261328A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Honda Motor Co Ltd 車両の温調装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261328A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Honda Motor Co Ltd 車両の温調装置
US8443871B2 (en) 2006-03-27 2013-05-21 Honda Motor Co., Ltd. Temperature control apparatus for heating a side door of a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0383782U (ja) 1991-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1143210B1 (de) Sorptionskühler
US5061630A (en) Laboratory apparatus for optional temperature-controlled heating and cooling
US4489569A (en) Cooling apparatus for the rapid cooling of specimens
CA1132354A (en) Refrigeration storage assembly
US20040079106A1 (en) Adsorption cooling apparatus with buffer reservoir
JPH0742489Y2 (ja) デシケータ
CN114013827B (zh) 一种自维持液氮式生物保存容器
US4979896A (en) Cooling device of heating furnace in thermal analyzer
CA1193875A (en) Lid-shaped reflux condenser for cookers
RU2133992C1 (ru) Сушильная станция для жидких или влажных отходов
CN212891832U (zh) 一种用于血清存放的具备恒温功能的试剂盒
NO310282B1 (no) Frakt-container og fremgangsmåte for å opprettholde en last i kjölt tilstand
JPS5849993Y2 (ja) 加熱物収納装置
CN220701863U (zh) 一种具有冷藏功能的乙肝检测试剂管存放盒
CN220282272U (zh) 一种低温注射药剂储藏箱
GB1586777A (en) Heat exchangers
CN213229565U (zh) 一种多功能食品检验存储装置
CN112339643B (zh) 一种用于化工业化学品恒温运输车
CN215852940U (zh) 便捷式反应样本低温存储装置
CN111504516A (zh) 测定木材或/和木单板热加工过程中回收废气余热的方法
JPH058436Y2 (ja)
JPS6142039Y2 (ja)
CN111649613A (zh) 回收和测定木材或/和木单板热加工过程中废气余热装置
JPS6144150Y2 (ja)
JP2001324257A (ja) 可動形冷却台