JPH074220B2 - プラスミド自動分離装置 - Google Patents

プラスミド自動分離装置

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JPH074220B2
JPH074220B2 JP1578891A JP1578891A JPH074220B2 JP H074220 B2 JPH074220 B2 JP H074220B2 JP 1578891 A JP1578891 A JP 1578891A JP 1578891 A JP1578891 A JP 1578891A JP H074220 B2 JPH074220 B2 JP H074220B2
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JP
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sample container
turntable
lifting means
reagent
decantation
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篤機 和田
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスミド自動分離装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】遺伝子操作技術の一つとして、遺伝子組
み替え操作により目的とする遺伝子をプラスミドにつな
ぎ合わせ、それを大腸菌などの微生物に入れ、この大腸
菌を培養することで目的とする遺伝子を大量に生産する
手法はよく知られている。このようにして大量生産され
た大腸菌からは、プラスミドだけが取り出されることに
なる。このプラスミド分離処理の大体の過程を以下に説
明する。
【0003】試料容器に入れた大腸菌培地液を遠心分離
装置により上澄液と沈澱物とに分離する。上澄液をデカ
ンテーションにより廃棄し、容器内に菌のみを残す。続
いて溶菌および除タンパク処理のための試薬を容器内に
注入し、撹拌し、この過程を各試薬を注入する毎に繰り
返す。十分に撹拌した後、再び遠心分離を行い、デカン
テーションにより上澄液を採取する。目的のプラスミド
はこの上澄液に含まれている。この上澄液にさらに試薬
を注入し、撹拌および遠心分離を行ってプラスミドを沈
澱させる。十分にプラスミドが沈澱したらその上澄液を
デカンテーションにより廃棄する。続いて、プラスミド
の洗浄を行うための試薬を注入し、十分に撹拌および遠
心分離を行い、デカンテーションにより上澄液を廃棄す
る。そのまま1時間程度放置した後、プラスミドを溶出
させる試薬を注入して撹拌を行う。
【0004】以上のような一連の過程を経てプラスミド
の単離が行われる。この操作を自動化するために、種々
の装置を組み合わせることになるが、特に各種の操作を
行うために試料容器を各操作セクション間で移動させる
ための装置が必要である。また、当然のことながら各種
操作のための各種装置も必要である。その結果、どうし
ても装置が大型化する傾向があり、小型のプラスミド自
動分離装置の実現が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のごとき
従来技術の課題に鑑み、これを有効に解決すべく創案さ
れたものである。したがって本発明の目的は、主として
プラスミドの単離精製プロセスを自動的に行う装置であ
って、各種処理を行う装置の共有化を最大限に進め、且
つこれらを極めて有効に配置することによって、十分に
小型化が達成されたプラスミド自動分離装置を提供する
ことにある。尚この装置は、上記分離処理の過程を若干
変更することによって、プラスミドの分離に限らず、コ
スミドDNA等の分離処理にも適用できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスミド
自動分離装置は、上述のごとき従来の技術的課題を解決
し、その目的を達成するために以下のような構成を備え
ている。即ち、吊支軸を有する試料容器を吊支した状態
で垂直方向に移動可能な昇降手段と、上記昇降手段の真
下を通る円周上に上記試料容器の設置部が配設されて回
転可能なターンテーブルと、上記ターンテーブル上で上
記昇降手段の真下を通る円周上の位置に設けられ、該タ
ーンテーブルと昇降手段との協働により、該昇降手段に
吊支された上記試料容器の下端部に当接し且つ該試料容
器を傾斜させてその口を下方に向けさせるべく大略水平
方向に延在する障害体よりなるデカンテーション手段
と、上記デカンテーション手段に近接して設けられ、該
デカンテーション手段により口を下方に向けられた試料
容器から流出する液を受け取る別の採取用試料容器を設
置する採取用試料容器設置部と、上記ターンテーブル上
で上記昇降手段の真下を通る円周上の位置に設けられ、
上記ターンテーブルと昇降手段との協働により、該昇降
手段に吊支された上記試料容器の下端部に当接し且つ該
試料容器を傾斜させてその口を下方に向けさせるべく大
略水平方向に延在する障害部を有すると共に該試料容器
から流出する液を受け取り部を有する廃液トレイと、上
記ターンテーブルに上記昇降手段の真下を通る円周上の
位置で且つ上記デカンテーション手段と廃液トレイとの
間に形成され、該昇降手段により吊支された上記試料容
器が該ターンテーブルよりも下方へ挿通するのを許容す
る開口部と、上記昇降手段の下方に配設されて上記昇降
手段により上記試料容器の出し入れが行え、所望の周期
で間欠回転運転可能な遠心分離機と、上記遠心分離機に
セットされた上記試料容器に試薬を供給するノズルと、
試薬容器から試薬を抽出し、該試薬を上記ノズルに送出
するシリンジとを備えている。
【0007】
【作用及び発明の効果】本発明に係るプラスミド自動分
離装置では、試料容器の移動は各種操作のための各種装
置の動作を利用することによって最小限の範囲内で行わ
れるように工夫されている。すなわち、試料容器の必要
な移動は昇降手段とターンテーブルと遠心分離機とによ
って行われ、従来技術で一般的に用いられていた縦横上
下に移動するロボットハンド装置のような大型移送機構
を排除することができ、装置全体としての小型化を達成
している。
【0008】各機構について個別的に見ると、デカンテ
ーション機構はロボットハンドが試料容器を吊支状態で
上下動のみさせ、ターンテーブルの回転運動との組み合
わせによってデカンテーション動作を行う。この動作
は、容器の上端部の移動を規制すると共にターンテーブ
ルを回転させるだけで容器の傾斜動作を実現しているの
で、構成自体が極めてシンプルである。ターンテーブル
は、それ自体が回転運動を行うためには、それが設置さ
れた状態で最初に占めている空間以外の空間を必要とは
せず、省スペース化を有効に達成している。
【0009】さらに、遠心分離機に関しては、試料容器
の出し入れ口を昇降手段の真下に配置することで、試料
容器の移動空間の直線化を可能にしている。そして、遠
心分離機にセットされたままで上記試料容器の出し入れ
口とは別の位置で試薬を注入できるように構成するこ
で、試薬注入のためのポジションを容器の搬送空間から
除外することに成功しており、総ての処理のための各機
構のポジションが、試料容器の動線を極力簡略化するよ
うにまとめられている。特に、遠心分離機に撹拌作用を
持たせることによって、撹拌機の設置も省略されてい
る。
【0010】このように、本発明のプラスミド自動分離
装置では、試料容器の移動空間を最大限に効率化するこ
とによって装置の小型化を達成しており、また、デカン
テーション機構は試料容器を移動させるための手段を昇
降動作のみを必要とする機構にし、そのことによって機
構の簡略化を達成し、延いてはその移動空間の直線化を
可能にしている。さらに遠心分離機と撹拌機との併用も
装置の小型化に寄与している。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例に係るプラスミド自
動分離装置について、図1ないし図9を参照して説明す
る。本実施例のプラスミド自動分離装置は、図1の斜視
図に示すように構成されている。また、本装置に用いら
れる試料容器は、図2の斜視図に示すような5本のチュ
ーブ状容器1が一体的に連結された多連遠心管(以下、
単に遠心管と称す)2である。この遠心管2の両端に
は、後述のロボットハンド3によって支持される場合に
支承部となるピン部4が突出形成されている。この遠心
管2は試料の数に応じて多数用いられ、試料のまだ入っ
ていない試料容器や、被処理液である大腸菌培地の入っ
た試料容器ならびに既に分離処理の済んだ試料容器をそ
れぞれ配列しておくためのスペースとして、容器設置部
5がターンテーブル6上の周縁部に設けられている。
【0012】ターンテーブル6は、図1に示すように装
置本体の上面の大略左半分に回転可能に設けられてい
る。ターンテーブル6の周縁部の一部は切り欠かれてお
り、後述の遠心分離機35に対して遠心管2を出し入れ
するための開口9が形成されている。尚、図5において
51はターンテーブル6の駆動モータであり、52は回
転位置検出器である。開口9を挟んでその周方向両側に
は種々の構成が設けられており、各構成に関する詳細は
後述するとして、一方から順にデカンテーションステー
ジ7、デカンテーション用バー8、上述の開口9、廃液
トレイ10が順に配置されている。
【0013】装置本体の後部には、ターンテーブル6上
に設置されている個々の遠心管2を把持して昇降運動が
できるロボットハンド3を持った昇降装置11が取り付
けられている。この昇降装置11は、装置本体の大略中
央でターンテーブル6の周縁部の真上にロボットハンド
3が位置するように配置されている。ロボットハンド3
は、回転運動するターンテーブル6と協働して遠心管2
の配置替えやデカンテーション或いは廃液に供され、そ
の真下にターンテーブル6の開口9が来ると、その開口
9を通過して装置本体内の遠心分離機35に対する遠心
管2の出し入れが行える。その位置には装置本体にも開
口12が形成されている。ロボットハンド3の下端部
は、真っすぐ下方へ大略平行に延びた2本の開閉グリッ
プフィンガ部13が設けられており、遠心管2の両端の
ピン部4を回動自在に支承する鍵穴形状の穴14が形成
されている。また、2本のグリップフィンガ部13は、
2本ともターンテーブル6の一つの径方向直線の真上に
位置している。
【0014】装置本体の上面の右側スペースには、遠心
分離機35にセットされている遠心管2に対して各種試
薬を注入するためのノズル部16が設けられており、そ
の位置には装置本体に開口17も形成されている。尚、
装置本体の開口12および17には、遠心分離機35が
遠心分離作用中および撹拌作用中には開口12および1
7を閉塞させる開閉扉40(図5)が設けられている。
【0015】装置本体の上面部手前側には、操作用制御
部15の表示部18と操作キー19が配置されている。
また、装置本体の前面部には、6本の試薬容器20が保
持状態にセットできる試薬容器セクション21が設けら
れている。また、装置本体の上面部右奥側には、試薬容
器20から試薬を所定量抽出してノズル部16へ送出す
る計量シリンジセクション22が設けられている。
【0016】計量シリンジセクション22は、図3に示
すように、計量シリンジ23、三方電磁弁24、ステッ
ピングモータ25、駆動螺子26、駆動アーム27から
構成されている。三方電磁弁24は、試薬容器20とシ
リンジ23とノズル部16とを結ぶ配管28の分岐部に
設けられている。シリンジ23はそのピストン部29が
駆動アーム27の一端に連結されており、駆動アーム2
7の上下動により駆動される。駆動アーム27の他端は
駆動螺子26に螺合しており、駆動螺子26はステッピ
ングモータ25の出力軸に連結されている。従って、ス
テッピングモータ25が所定の回数だけ回転すると駆動
螺子26も同様に回転し、その回転量に応じたストロー
クで駆動アーム27およびシリンジ23のピストン部2
9が上下動を行う。三方電磁弁24はピストン部29が
下降するとき試薬容器20とシリンジ23との間を開
き、ピストン部29が上昇するときシリンジ23とノズ
ル部16との間を開くように制御される。
【0017】ノズル部16には、図1に示すように、先
端に各種試薬のノズルを有して水平面内で旋回可能なノ
ズルバー30と、このノズルバー30の旋回運動を駆動
する旋回駆動部31と、ノズルバー30の昇降運動を駆
動する昇降駆動部32とからなっている。ノズルバー3
0は、図4に示すように、その旋回運動によって、多連
遠心管2の各チューブ1内に所望のノズル34から試薬
を供給できるように、十分な長さの旋回半径をもってい
る。多連遠心管2は直線上に各チューブ1が配列されて
いるので、ノズルバー30の旋回半径が小さ過ぎると、
例えば中央のチューブには試薬を供給できるが、両端の
チューブ1には供給できないといった不具合が生じる。
【0018】装置本体の内部には、図5に示すように、
遠心分離機35が設置されている。図中53は駆動モー
タ、54はタコメータ、55は回転位置検出器である。
56は防振スプリングである。この遠心分離機35は、
図6に示すように、回転体として円盤状のロータ36を
備えており、中心角90°毎の位置の周縁部が放射状に
切り込まれている。その切り込まれた部分には、遠心管
2を収容する箱状のバケット37が揺動自在に軸支され
ている。装置本体に形成された上述の開口12,17
は、中心角が180°となる一直線上に配置された1対
のバケット37の上に形成され、一方のバケットの停止
位置の真上にはロボットハンド3が位置できる。また、
他方のバケットの真上にはノズルバー30先端の各ノズ
ル34が位置できる。
【0019】バケット37は、ロータ36が回転すると
その下端部が遠心力によって径方向外方へ自由に振り出
される。ロータ36を急停止させると、バケット37は
径方向内方にまで振り戻されて振り子運動が行える。こ
の遠心分離機35は、遠心分離作用が行えることは当然
のことながら、ロータ36の回転を間欠的に行わせるこ
とによりバケット37と共に遠心管2を振り子運動さ
せ、その振り子運動の周期とロータ36の間欠運転の周
期とを同期させることにより、ロータ36の回転方向に
作用する慣性力と、その作用方向に大略直角な方向の振
り子運動とを組み合わせ、遠心管2内の試料にプラスミ
ドを損壊しないような滑らかな旋回流を生じさせて撹拌
作用を行わせることもできる。
【0020】尚、撹拌作用に際して、試料に損壊の恐れ
が低く、少々強く撹拌しても差し支えない場合には、ロ
ータ36の回転を小刻みに反転させても良い。また、他
の振動手段をロータ36に当接させてロータ36に振動
を与えることも可能である。このように、試料に必要な
試薬が注入された遠心管2に対して、撹拌作用によって
十分に試薬と試料とを混合させ、その後、遠心分離作用
によって沈澱物と上澄み液とに分離するといった一連の
操作をこの遠心分離機1台で行える。その間に遠心管2
の移動を行う必要はなくなる。
【0021】デカンテーションは、遠心分離後の遠心管
内の上澄み液を廃液トレイ10に捨てる場合と、新たに
空の遠心管2に採取する場合とに行われ、いずれの場合
も沈澱物が上澄み液に混じらないように微速度かつ滑ら
かな連続動作で遠心管2を傾けなければならない。上澄
み液を捨てる場合には廃液トレイ10が用いられ、採取
する場合にはデカンテーションバー8とデカンテーショ
ンステージ7とが用いられる。
【0022】図7に、上澄み液を捨てる場合を例にして
デカンテーションの際の遠心管2の傾斜動作を示す。遠
心分離機35から取り出された遠心管2は、その下端部
が廃液トレイ10の上端部よりも低く、且つそのピン部
4が廃液トレイ10の上端部よりも高くなる高さ位置で
ロボットハンド3によって保持される。その真横には廃
液トレイ10が位置することになる。その状態からター
ンテーブル6が、図1における反時計回転方向へ回転し
始める。廃液トレイ10の側面が遠心管2の下端部に当
接し、更にターンテーブル6が回転すると遠心管2はそ
の口を上にしたまま傾斜し始める。遠心管2の口が廃液
トレイ10の開口の大略中央真上に達したあたりでター
ンテーブル6の回転を停止し、続いてロボットハンド3
が下降し始める。遠心管2は、その下端部と廃液トレイ
10の側面上端部との接触点を中心に回動はじめ、その
口が下向きに傾く。ロボットハンド3はそこまで下降す
る。遠心管2内の上澄み液が流出するとロボットハンド
3およびターンテーブル6がそれまでの動作の逆動作を
行ってデカンテーションを終える。
【0023】上澄み液を採取する場合には、デカンテー
ションステージ7に空の新しい遠心管2がセットされ、
上澄み液の入った遠心管はデカンテーションバー8との
接触により傾斜時の回動中心を得ることになる。遠心分
離機35から取り出された遠心管2は、その下端部がデ
カンテーションバー8よりも低く、且つそのピン部4が
デカンテーションバー8よりも高くなる高さ位置でロボ
ットハンド3によって保持される。その真横にはデカン
テーションバー8が位置することになる。その状態から
ターンテーブル6が、図1における時計回転方向へ回転
し始める。この場合、ロボットハンド3の2本のグリッ
プフィンガ部13は、2本ともターンテーブル6の一つ
の径方向直線の真上に位置しているので、これらに吊支
された遠心管2がその口を下方へ向け始める位置に来る
ときには、デカンテーションバー8は各チューブ状容器
1の各口が等しく下方へ向かうように、これら各口と平
行になる位置、換言すれば遠心管2のピン部4に平行に
なる位置にあるのが望ましく、デカンテーションバー8
の延びる方向は図8に示すようにターンテーブル6の径
方向に対して交差することになる。
【0024】また、デカンテーションステージ7につい
ても、ロボットハンド3に吊支された遠心管2の口が下
降する真下の位置に新しい空の遠心管2'が配置されて
いるのが好ましく、すなわちデカンテーションバー8の
延びる方向と平行に遠心管2'の各チューブ状容器1'の
各口が配列されるのが好ましい。併し乍ら、ロボットハ
ンド3のグリップフィンガ部13の方向が上述したよう
にターンテーブル6の径方向に沿っているので、この遠
心管2'をデカンテーションステージ7にセットする際
には、ステージ7の延びる方向はグリップフィンガ部1
3の方向に等しくなければならない。このため、デカン
テーションステージ7は、空の遠心管2'をセットする
位置からデカンテーションにより上澄み液を受ける位置
にシフトされるように、その底部にエアシリンダ50を
備えている。エアシリンダ50は、デカンテーション時
にステージ7の径方向内側の端部を、図9に示すように
デカンテーションバー8から離す方向へ押してこれらを
平行に位置させる。
【0025】以上のように構成された本実施例のプラス
ミド自動分離装置によれば、被処理液の入った試料容器
の遠心管2がロボットハンド3で吊り上げられ、ターン
テーブル6が回転してその真下の位置でターンテーブル
6の開口9と装置本体の開口12とが重なるとロボット
ハンド3が下降し、遠心管2を遠心分離機35のバケッ
ト37内にセットする。その状態で遠心分離機35のロ
ータ36が90°ずつ回転すると、バケット37内にセ
ットされた遠心管2は試薬注入位置に来る。その位置で
所定量の試薬が遠心管2に注入された後、遠心分離機3
5は撹拌作用の運転モードで運転される。十分に試料と
試薬とが混合した後に運転モードが遠心分離運転に切り
替えられる。このようにして撹拌作用と遠心分離作用と
の二つの作用による処理を一つのユニット内で済ませ
る。遠心分離後の遠心管2内の試料は上澄み液と沈澱物
とに分離されている。この上澄み液を廃液トレイ10に
捨てたり、新しい遠心管2に採取したりする作用は上述
のデカンテーションにより行われる。このデカンテーシ
ョンも、ロボットハンド3の昇降運動による遠心管2の
上下直線運動と、ターンテーブル6の定位置回転運動に
より行われ、遠心管2の移動空間としては極めて小さく
されている。注入される試薬の種類数に応じて試薬注
入、撹拌、遠心分離およびデカンテーションの一連の操
作・処理が繰り返された後にプラスミドは単離精製さ
れ、最終的にはターンテーブル6に再び回収される。こ
れらの操作は終始一貫して自動制御の下に行われる。こ
のように、遠心管2の移動及びデカンテーションの総て
の必要な動作は、ロボットハンド3の昇降運動とターン
テーブル6および遠心分離機35の回転運動の組み合わ
せによる極めてコンパクトな空間内で行われ、動作部、
固定部共に極めて効率よくスペースを利用するように構
成されているので、装置の小型化が達成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るプラスミド自動分離
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置に用いられる試料容器の一例を示
す斜視図である。
【図3】 図1の装置の試薬供給機構の概略構成を示す
略図である。
【図4】 図1の装置のノズル部の詳細を示す拡大平面
図である。
【図5】 図1の装置の内部構造を示す図である。
【図6】 図1の装置の遠心分離機のロータを示す斜視
図である。
【図7】 図1の装置によるデカンテーションの状態を
説明する図である。
【図8】 図1の装置におけるデカンテーションバーと
ターンテーブルとの位置関係を説明する図である。
【図9】 図1の装置におけるデカンテーションステー
ジの構成およびステージとデカンテーションバーとの関
係を説明する図である。
【符号の説明】
2 試料容器としての遠心管 3 昇降手段の一部としてのロボットハンド 4 吊支軸としてのピン部 5 設置部としての容器設置部 6 ターンテーブル 7 採取用試料容器設置部としてのデカンテーションス
テージ 8 デカンテーション手段としてのデカンテーションバ
ー 9 開口部としてのターンテーブルの開口 10 廃液トレイ 11 昇降手段としての昇降装置 20 試薬容器 23 シリンジ 34 ノズル 35 遠心分離機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊支軸(4)を有する試料容器(2)を吊支し
    た状態で垂直方向に移動可能な昇降手段(3,11)と、上記
    昇降手段(3,11)の真下を通る円周上に上記試料容器(2)
    の設置部(5)が配設されて回転可能なターンテーブル(6)
    と、上記ターンテーブル(6)上で上記昇降手段(3,11)の
    真下を通る円周上の位置に設けられ、該ターンテーブル
    (6)と昇降手段(3,11)との協働により、該昇降手段(3,1
    1)に吊支された上記試料容器(2)の下端部に当接し且つ
    該試料容器(2)を傾斜させてその口を下方に向けさせる
    べく大略水平方向に延在する障害体よりなるデカンテー
    ション手段(8)と、上記デカンテーション手段(8)に近接
    して設けられ、該デカンテーション手段(8)により口を
    下方に向けられた試料容器(2)から流出する液を受け取
    る別の採取用試料容器(2')を設置する採取用試料容器設
    置部(7)と、上記ターンテーブル(6)上で上記昇降手段
    (3,11)の真下を通る円周上の位置に設けられ、上記ター
    ンテーブル(6)と昇降手段(3,11)との協働により、該昇
    降手段(3,11)に吊支された上記試料容器(2)の下端部に
    当接し且つ該試料容器(2)を傾斜させてその口を下方に
    向けさせるべく大略水平方向に延在する障害部を有する
    と共に該試料容器(2)から流出する液を受け取り部を有
    する廃液トレイ(10)と、上記ターンテーブル(6)に上記
    昇降手段(3)の真下を通る円周上の位置で且つ上記デカ
    ンテーション手段(8)と廃液トレイ(10)との間に形成さ
    れ、該昇降手段(3,11)により吊支された上記試料容器
    (2)が該ターンテーブル(6)よりも下方へ挿通するのを許
    容する開口部(9)と、上記昇降手段(3,11)の下方に配設
    されて該昇降手段(3,11)により上記試料容器(2)の出し
    入れが行え、所望の周期で間欠回転運転可能な遠心分離
    機(35)と、上記遠心分離機(35)にセットされた上記試料
    容器(2)に試薬を供給するノズル(34)と、試薬容器(20)
    から試薬を抽出し、該試薬を上記ノズル(34)に送出する
    シリンジ(23)とを備えたことを特徴とするプラスミド自
    動分離装置。
JP1578891A 1991-01-16 1991-01-16 プラスミド自動分離装置 Expired - Lifetime JPH074220B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1578891A JPH074220B2 (ja) 1991-01-16 1991-01-16 プラスミド自動分離装置

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JP1578891A JPH074220B2 (ja) 1991-01-16 1991-01-16 プラスミド自動分離装置

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Publication Number Publication Date
JPH04242168A JPH04242168A (ja) 1992-08-28
JPH074220B2 true JPH074220B2 (ja) 1995-01-25

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ID=11898578

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