JPH0741913Y2 - 立軸ポンプの軸封装置 - Google Patents

立軸ポンプの軸封装置

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Publication number
JPH0741913Y2
JPH0741913Y2 JP1989050773U JP5077389U JPH0741913Y2 JP H0741913 Y2 JPH0741913 Y2 JP H0741913Y2 JP 1989050773 U JP1989050773 U JP 1989050773U JP 5077389 U JP5077389 U JP 5077389U JP H0741913 Y2 JPH0741913 Y2 JP H0741913Y2
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JP
Japan
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shaft
labyrinth
water
pump
chamber
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989050773U
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English (en)
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JPH02141696U (ja
Inventor
浩利 鹿野
公男 稲富
清尚 豊福
幸男 玉木
正宏 谷口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は立軸ポンプの軸封装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、立軸斜流ポンプや立軸軸流ポンプなどの立軸ポン
プにおいて、主軸が貫挿された軸封箱にラビリンスを設
けてポンプケーシングの内部からの漏水を抑える形式の
軸封装置があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来のものは、軸封箱を背高にしてラビリンス
から漏れた水の水位が高くてもその水が溢流しないよう
にしておく必要があり、そのためにポンプ設置高さを低
くしにくいという問題があった。また、何らかの原因で
上記水位が当初に予測していた以上に高くなると、その
水が軸封箱の上端を溢流して周囲を汚し、臭気漏れなど
の不都合を生じるといった問題があった。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、ラビリン
スを用いるものでありながら、軸封箱を背低にしてポン
プ設置高さを容易に低くでき、しかも軸封箱の内部の漏
水水位が当初に予測した以上に高くなっても、その水の
溢流を未然に防止して臭気漏れなどの不都合を生じなく
することが可能な立軸ポンプの軸封装置に関する。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る立軸ポンプの軸封装置は、主軸が貫挿され
た軸封箱に下部ラビリンスと上部ラビリンスとが間隔を
隔てて設けられ、下部ラビリンスと上部ラビリンスとの
間の軸封箱の内部空間が中間室に、かつ、上部ラビリン
スの上部の軸封箱の内部空間が上方に向けて開口する上
部室に形成され、これら中間室および上部室のそれぞれ
に外気に開放されたブローオフ配管が連通され、上部室
が通常のポンプ運転時における軸封箱の内部の最高水位
よりも上位に設けられているものである。
〔作用〕
上記構成からなる本考案の立軸ポンプの軸封装置によれ
ば、通常のポンプ運転時においてポンプケーシングの内
部から下部ラビリンスを通って中間室に漏れた水は外気
に開放して中間室に連通するブローオフ配管を通して軸
封箱の外部へ排出される。この場合、中間室に漏れた水
が上部ラビリンスを通って上部室へ漏れるときの上部ラ
ビリンスによる水の絞り抵抗が、外気に開放されている
上記ブローオフ配管を水が流れるときの抵抗よりも大き
いために、中間室に漏れた水のほとんどは上記のブロー
オフ配管を通して外部に排出されるのであって、上部ラ
ビリンスを通って上部室へ漏れることがない。
また、何らかの原因で軸封箱内の水位が予想以上の高さ
に上がっても、上部ラビリンスを通って上部室へ漏れる
水量はわずかであり、たとえ上部室に水が漏れたとして
も、その漏れて溜まった水がその水頭により外気に開放
して上部室に連通するブローオフ配管を通して外部に排
出されるために、軸封箱が背低であっても、漏れ水が軸
封箱の上端から溢流することがなく、したがって、ポン
プ周囲を汚したり、臭気漏れを生じるなどの不都合がな
い。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例による軸封装置を採用した立軸
斜流ポンプの一部破断側面図、第2図は上記軸封装置の
拡大断面図である。1はポンプケーシング、2は主軸、
3は軸封箱で、軸封箱3はポンプケーシング1に取り付
けられた筒状の軸受台4とこの軸受台4上に上下二段に
積み上げられた二つの封水箱6,5により構成されてい
る。また、主軸2は軸封箱3に貫挿され、その上端がモ
ータ7の回転軸8にカップリング9により連結されてい
る。軸封箱3には上記軸受台4内に配置された下部ラビ
リンス10と下部の封水箱5内に配置された上部ラビリン
ス11が二段にわたって間隔を隔てて設けられ、下部ラビ
リンス10と上部ラビリンス11との間の封水箱5の内部空
間が中間室12とされ、上部ラビリンス11の上部の封水箱
6の内部空間が上方に向けて開口する上部室13とされて
いる。そして、中間室12と上部室13のそれぞれにはブロ
ーオフ配管20,21が連通され、これらのブローオフ配管2
0,21が建屋床22の開口23の内部で大気中に開放された配
管24に連通されている。また、それぞれのブローオフ配
管20,21にはその内部を流れる水量を観察するためのフ
ローサイト25,26が介在されている。14は封水箱6に取
り付けられたカバー筒で、上記カップリング9の周囲を
覆っている。
第2図に詳細に示すように、下部ラビリンス10および上
部ラビリンス11は主軸2に嵌め込まれたスリーブ27との
間に隙間をつくり、この隙間によって減圧作用を得るも
のであって、それら自体は公知である。H1はポンプ起動
時の水位、H2はポンプ運転時における軸封箱3の内部の
最高水位、すなわち予測できる最高水位であって、上部
室13はこの最高水位H2よりも上位に設けられている。な
お、15は軸受台4に設けられた軸受、16はポンプ台であ
る。17は羽根車で、上記主軸2の下端に固着されてい
る。
このような立軸斜流ポンプによると、通常のポンプ運転
時において軸受15と主軸軸2との隙間を通してポンプケ
ーシング1の内部から漏れた水が、さらに下部ラビリン
ス10を通って中間室12へ漏れると、その水はブローオフ
配管20および配管24を通ってポンプ井戸へ戻される。こ
の場合、上部ラビリンス11を通って上部室13へ水が漏れ
るときの上部ラビリンス11による水の絞り抵抗は、大気
中に開放されているブローオフ配管20を水が流れるとき
の抵抗よりも大きいため、中間室12へ漏れた水はほとん
どブローオフ配管20により外部へ排出される。また、何
らかの原因で上部ラビリンス11を通って上部室13へ水が
漏れた場合には、上部室13に溜まった水の水頭Hにより
ブローオフ配管21および配管24を通して水が排出され、
ポンプ井戸へ戻される。そして、それらのブローオフ配
管20,21を通して排出される水はフローサイト25,26によ
って観察され、その漏水の有無や漏水量の多少を知るこ
とによってポンプの運転状態を調節できる。
この実施例では、軸封箱3の上にカップリング9を覆う
カバー筒14を設けてあるため、軸封箱3とモータ7との
間において回転部分が外部へ露出せず、安全性が高い。
〔考案の効果〕
以上のように本考案による立軸ポンプの軸封装置による
と、通常のポンプ運転時においては下部ラビリンスを通
って中間室に漏れた水が上部ラビリンスを通って上部室
へ漏れることなくブローオフ配管を通して排出され、ま
た、何らかの原因で軸封箱の水位が予測した以上の高さ
に上がっても、上部ラビリンスを通って上部室へ漏れる
水量はわずかで、漏れた水はその水頭によりブローオフ
配管を通して排出される。したがって、従来に比べて軸
封箱を背低にしてポンプ設置高さを低くしやすいという
効果がある。そして、軸封箱へ漏れた水がその上端から
溢流することがなく、すべてブローオフ配管を通して排
出されるため、周囲を汚して臭気漏れを生じるといった
懸念もなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による軸封装置を採用した立軸
斜流ポンプの一部破断側面図、第2図は上記軸封装置の
拡大断面図である。 2…主軸、3…軸封箱、10…下部ラビリンス、11…上部
ラビリンス、12…中間室、13…上部室、20,21…ブロー
オフ配管、H2…最高水位。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 玉木 幸男 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 久 保田鉄工株式会社枚方製造所内 (72)考案者 谷口 正宏 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 久 保田鉄工株式会社枚方製造所内 (56)参考文献 実開 平2−13200(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸が貫挿された軸封箱に下部ラビリンス
    と上部ラビリンスとが間隔を隔てて設けられ、下部ラビ
    リンスと上部ラビリンスとの間の軸封箱の内部空間が中
    間室に、かつ、上部ラビリンスの上部の軸封箱の内部空
    間が上方に向けて開口する上部室に形成され、これら中
    間室および上部室のそれぞれに外気に開放されたブロー
    オフ配管が連通され、上部室が通常のポンプ運転時にお
    ける軸封箱の内部の最高水位よりも上位に設けられてい
    ることを特徴とする立軸ポンプの軸封装置。
JP1989050773U 1989-04-28 1989-04-28 立軸ポンプの軸封装置 Expired - Lifetime JPH0741913Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989050773U JPH0741913Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 立軸ポンプの軸封装置

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JP1989050773U JPH0741913Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 立軸ポンプの軸封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02141696U JPH02141696U (ja) 1990-11-29
JPH0741913Y2 true JPH0741913Y2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=31569613

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989050773U Expired - Lifetime JPH0741913Y2 (ja) 1989-04-28 1989-04-28 立軸ポンプの軸封装置

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JP (1) JPH0741913Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4315622Y1 (ja) * 1967-04-05 1968-06-29
JPS6388420A (ja) * 1986-10-01 1988-04-19 Nec Corp 発光素子の指向特性選別装置
JPH0521679Y2 (ja) * 1988-07-01 1993-06-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02141696U (ja) 1990-11-29

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