JPH0741748U - 車載用オーディオ機器における動作モード報知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は車載用オーディオ機器の動作状態を
報知する動作モード報知装置に関し、操作者に動作状態
を瞬時に判断させることができる車載用オーディオ機器
における動作モード報知装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 ディスク情報の読み取り開始後、制御部１は
セット電源がオンであり（ステップ１３）、ＣＤモード
が選択されていると判定したとき（ステップ１４）、デ
ィスク情報が読み取り終了したか否かを検出し（ステッ
プ１６）、ディスク情報の読み取りが終了していない時
は、ディスクチェック表示を表示および操作部４の表示
部にて行わせる（ステップ１７）。このディスクチェッ
ク表示は、ディスク情報読み取り中であることを示す表
示である。ディスクチェック表示およびＣＤ操作受付キ
ャンセル処理がディスク情報読み取り終了まで続けら
れ、ディスク情報の読み取りが終了すると、ＣＤ操作受
付状態に入る（ステップ１９）。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車載用オーディオ機器における動作モード報知装置に係り、特に、 車載用オーディオ機器の動作状態を報知する動作モード報知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車載用オーディオ機器として、コンパクトディスク（ＣＤ）チェンジャーが知 られている。これは、複数枚のＣＤを収容し、その中から自動車の搭乗者が任意 に選択したＣＤを自動演奏するオーディオ機器である。しかし、このＣＤチェン ジャーには、収容可能な全枚数のＣＤが収容されているとは限らない。また、収 容位置が、必ずしも順番であるとは限らない（例えば、１０枚のＣＤを収容可能 なＣＤチェンジャーにおいて、仮に、３枚のＣＤが１番目、２番目、５番目に収 容されている場合など）。

【０００３】 そこで、ＣＤチェンジャーの自動車への取り付け時、ディスク交換時、バッテ リ遮断があった後などでは、ＣＤチェンジャーの収容ＣＤ枚数および収容位置を 確認する必要があり、ＣＤチェンジャーは、それらのディスク情報を読み込む必 要がある。

【０００４】 従来、このディスク情報の読み込みは、図４に示すフローチャートに従って行 われている。同図に示すように、まず、自動車バッテリの接続があるか否かチェ ックし（ステップ４１）、接続がある時は、ＣＤチェンジャーのディスク情報の 読み取りが開始される（ステップ４２）。また、ディスク交換時にも、ディスク 情報の読み取りが開始される（ステップ４３、４２）。

【０００５】 ディスク情報読み取りが開始された後、セット電源がオンとされているか否か 判定される（ステップ４４）。セット電源は、セット本体を動作させるためのパ ワースイッチで、アクセサリ電源（ＡＣＣ電源）がセットに入力されなければ、 オンされない。

【０００６】 セット電源がオンと判定された時には、ＣＤモード選択かどうか判定され（ス テップ４５）、ＣＤモードでなければ、他のモード（ラジオ／テレビ／カセット ）のうち選択されたモードの動作が行われ、ＣＤモードが選択されているときは 、ディスク情報の読み取り終了を待って、ＣＤ動作を受けつける（ステップ４７ 、４８）。ディスク情報の読み取りが終了しない間は、ＣＤ操作を受けつけず、 キャンセルする（ステップ４９）。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

従って、従来の技術では、バッテリー接続、ディスク（ＣＤ）交換などにより 、ＣＤチェンジャーのディスク情報読み取り開始後は、そのディスク情報が読み 取り終了するまでは、ＣＤチェンジャーの動作が受けつけられず、ミュート等の 動作により、無音状態であり、また、動作表示装置にも何の表示もなされない。 このため、操作者は、なぜ演奏が開始されないのか不明のまま、演奏開始まで待 たされるという問題がある。

【０００８】 本考案は、上記の点に鑑みなされたもので、操作者に動作状態を容易に判断す ることができる車載用オーディオ機器における動作モード報知装置を提供するこ とを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案は、収容している複数枚のディスクを適宜 自動演奏するディスクチェンジャーを少なくとも有し、自動車に搭載された車載 用オーディオ機器において、ディスクチェンジャーが収容するディスクの枚数お よび収容位置を確認するためのディスク情報を読み取り中か否かを検出する手段 と、ディスク情報読み取り中を報知する報知手段とを具備してなる構成としたも のである。

【００１０】

【作用】

本考案では、ディスクチェンジャーがディスク情報を読み取っている動作中は 、報知手段によりディスク情報読み取り中である表示などをするようにしている ため、操作者はディスクチェンジャーの現在の動作状態を把握することができる 。

【００１１】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例のブロック図を示す。同図において、制御部１は、 中央処理装置（ＣＰＵ）を有し、自動車内の各種オーディオ機器などの制御を司 るもので、前記ディスク情報の読み取り中か否かを検出する手段と、表示手段の 一部とをソフトウェア処理により実現する。また、車載用オーディオ機器として 、ＣＤチェンジャー２、ラジオ／テレビ部・カセットデッキ部３を有している。 また、表示部および操作部４は、各種のモード表示や各種オーディオ機器の操作 などを行うマンマシンインタフェース部分で、運転者から容易に視認および操作 可能な場所に設置されており、その表示部が前記した表示手段の一部を構成して いる。

【００１２】 プリアンプ部５は、各種オーディオ機器の出力音声信号を前置増幅する。パワ ーアンプ部７は、プリアンプ部５の出力音声信号を電力増幅してスピーカ８へ出 力する。ミュート部６は、制御部１の制御の下に、パワーアンプ部７の音声信号 出力をミュートする。スピーカ８は、パワーアンプ部７の出力音声信号を発音す る。

【００１３】 次に、本実施例の動作について、図２のフローチャートを参照して説明する。 図２のフローチャートは、制御部１により実行される。まず、制御部１は、図２ に示すように、自動車バッテリーが接続されたかどうか監視し（ステップ１０） 、バッテリー接続がされた時は、ＣＤチェンジャー２を制御して、そのディスク 情報を読み取り開始させる（ステップ１１）。また、ＣＤチェンジャー２に対し て、ＣＤが交換されたと検出された時も（ステップ１２）、ディスク情報の読み 取りを開始させる（ステップ１１）。

【００１４】 ディスク情報の読み取り開始後、制御部１は、セット電源がオンであるかどう か判定し（ステップ１３）、オンである時のみＣＤモードが選択されているか否 かを判定する（ステップ１４）。ＣＤモードが選択されていず、他のモードが選 択されている時、例えば、ラジオ／テレビ部・カセットデッキ部３が選択されて いる時には、その選択したモードに従って、出力された音声信号をプリアンプ部 ５およびパワーアンプ部７を通してスピーカ８へ出力させる（ステップ１５）。 なお、このとき、制御部１は、表示および操作部４の表示部にて動作モードの表 示を行わせる。

【００１５】 一方、ＣＤモードが選択されていると判定した時は、制御部１は、ディスク情 報が読み取り終了したか否かを検出し（ステップ１６）、ディスク情報の読み取 りが終了していない時は、ディスクチェック表示を、表示および操作部４の表示 部にて行わせる（ステップ１７）。このディスクチェック表示は、例えば、図３ に示す液晶表示部の表示画面２１に、例えば、「ＤＩＳＣ ＣＨＥＣＫ」なる英 文のディスク情報読み取り中であることを示す表示２２である。なお、この表示 画面２１には、モード表示２３も行われる。ここでは、「ＣＤ」なるモード表示 が行われているため、ＣＤモードが選択されていることが示されている。

【００１６】 上記のステップ１７の処理に続いて、制御部１は、ＣＤ操作受付キャンセル処 理を行う（ステップ１８）。これにより、ディスク情報読み取り中にＣＤチェン ジャー２が操作されても、その操作は受けつけられず、ディスク情報読み取り動 作に影響がないようにされる。なお、このとき、制御部１は、ミュート部６を動 作させ、パワーアンプ部７の音声信号の出力を遮断する。上記のディスクチェッ ク表示およびＣＤ操作受付キャンセル処理が、ディスク情報読み取り終了まで続 けられ、ディスク情報の読み取りが終了すると、ＣＤ操作受付状態に入る（ステ ップ１９）。

【００１７】 このように、本実施例によれば、ＣＤチェンジャーのディスク情報読み取り開 始後は、そのディスク情報が読み取り終了するまでは、ＣＤチェンジャーの動作 が受けつけられず、ミュート等の動作により無音状態であっても、表示部の画面 にディスク情報読み取り中である旨の表示がされるため、ＣＤチェンジャーの操 作者（通常は運転者）は、一目でその動作状態を識別することができる。

【００１８】 なお、上記の実施例ではディスク情報読み込み中を文字で表示するようにした が、図形で表示するようにしてもよく、また、特定の音声で報知することもでき るものである。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、操作者がディスクチェンジャーの現在 の動作状態を把握することができるようにしたため、ディスク情報読み取り中も その状態を容易に識別することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のブロック図である。

【図２】本考案の一実施例の動作説明用フローチャート
である。

【図３】表示画面の一例を示す図である。

【図４】従来の一例の動作説明用フローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 制御部 ２ ＣＤチェンジャー ３ ラジオ／テレビ部・カセットデッキ部 ４ 表示および操作部 ５ プリアンプ部 ６ ミュート部 ７ パワーアンプ部 ８ スピーカ ２１ 表示画面 ２２ ディスク情報読み込み中表示

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収容している複数枚のディスクを適宜自動
   演奏するディスクチェンジャーを少なくとも有し、自動
   車に搭載された車載用オーディオ機器において、 前記ディスクチェンジャーが収容するディスクの枚数お
   よび収容位置を確認するためのディスク情報を読み取り
   中か否かを検出する手段と、 該ディスク情報読み取り中は該ディスク情報読み取り中
   を報知する報知手段とを具備してなる車載用オーディオ
   機器における動作モード報知装置。
2. 【請求項２】前記報知手段は、前記ディスク情報読み取
   り中の間、該ディスク情報読取中であることを、各種の
   車載用オーディオ機器の動作モードを表示するための表
   示部に表示する手段である請求項１記載の車載用オーデ
   ィオ機器における動作モード報知装置。