JPH0741547U - 立体画像投影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲーム機の表示装置等に利用することができ
る立体画像投影装置を提供する。 【構成】 光源を具備し、画像を拡大投影することがで
きるプロジェクタによりスクリーン５に画像を投影する
と共に、スクリーンに画像に対応した曲面を付加し、曲
面によって画像を立体的に表示させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は例えばゲーム機用の表示装置に利用して好適な立体画像投影装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

ゲーム機等では表示器としてカラーブラウン管、或はカラー液晶表示器、或は 数字等を周面に描いたドラム等を用いている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

カラーブラウン管或はカラー液晶表示器では画像を立体的に表示することはで きない。またドラムの周面に数字等を付した場合にはドラムが立体的に見える利 点がある反面、ドラムを回転させる機構を使わなくてはならないから、機械的な 保守を必要とし、長期にわたって信頼性を確保することはむずかしい。

【０００４】 この考案の目的は機械的な可動部がなく、長期にわたって安定に動作させるこ とができ、然も立体的な表示を可能とした立体画像投影装置を提供しようとする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案では光源を具備し、光源の光によって表示すべき画像を照明し、投影 レンズによってスクリーンに画像を投影するプロジェクタと、このプロジェクタ が投影する像を結像し、結像された像に対応した曲面を具備したスクリーンとに よって立体画像投影装置を構成したものである。

【０００６】

【作用】

この考案の構成によればスクリーンに例えば縦方向に彎曲する円筒状の曲面を 付し、この曲面に例えばスロットマシーンのドラムの画像を投影することにより 、スロットマシーンのドラムを立体的に表示することができる。 画像は例えばカラー液晶表示器を利用することにより機械的な可動部を全く含 まない動画を表示する表示器を構成することができる。従って信頼性の高い立体 画像投影装置を提供することができる。

【０００７】 またスクリーンに中央部分を中心に上部側を観者から離れる方向に彎曲させ、 下部側を観者に近ずく方向に彎曲した曲面を与えることにより、遠近感のある立 体画像を表示することができる。

【０００８】

【実施例】

図１にこの考案の一実施例を示す。図中１はプロジェクタを示す。プロジェク タ１はこの例では光源２の光をカラー液晶表示器３を通じて投影レンズ４に投影 し、投影レンズ４からスクリーン５に画像を投影する構造のプロジェクタを用い た場合を示す。

【０００９】 この例ではスクリーン５に縦方向に彎曲した円筒状の曲面を与えた場合を示す 。観者６はスクリーン５の裏側、つまりプロジェクタ１が画像を投影する面の反 対側から画像を見る。従ってスクリーン５は光透過性を持つ白色の布、或は樹脂 板等によって構成することができる。 投影する画像は例えば図２に示すスロットマシーンのドラム７とすることによ り、スロットマシーンのドラム７を立体的に表示することができる。カラー液晶 表示器３は例えば透過性の液晶パネルに動画信号を供給してスロットマシーンの ドラムが回転する動画を映出させる構造のものを使うことができる。

【００１０】 図３にこの考案の他の実施例を示す。この例ではスクリーン５に横方向に彎曲 する曲面を付加した場合を示す。この場合、投影する画像は例えば自動車８と道 路９を投影し、自動車８の進行と共に道路９が変化し、道路９から外れないよう にハンドル操作してスピードを競うゲームに適用した場合を示す。このような場 合、中央の道路９と自動車８を鮮明に映出し、両側の景色をボカすことによりス ピード感のある画像を表示することができる。

【００１１】 尚、図示した実施例では観者側を凹面としたが、観者側を凸面とすることもで きる。 図４はこの考案の更に他の実施例を示す。この例ではスクリーン５に画面の中 央部分を中心に上部側を観者６から離れる方向に彎曲させ、下部側を観者６に近 ずく方向に彎曲する曲面を付加した場合を示す。この場合も、例えば自動車８と 道路９を投影することにより遠近感を表現することができる。

【００１２】 図５はこの考案の更に他の実施例を示す。この例ではスクリーン５に球面状の 曲面を付した場合を示す。球面は手前に凸でも凹でもよい。この場合も例えば自 動車８と道路９を表示することにより周囲の景色がボケてスピード感を表現する ことができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば投影する画像に対応してスクリーン５ に曲面を付加することにより、立体感のある画像を表示することができる。 また特に画像映出手段として液晶表示器を利用することにより機械的に動作す る部分を全く含まないで機械的な動き（例えばスロットマシーンのドラム）を表 示することができる。よって機械的な摩耗を伴なう故障が発生することはなく、 信頼性の高い表示装置を提供することができる利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す側面図。

【図２】図１に示した実施例の要部を説明するための斜
視図。

【図３】この考案の他の実施例を示す斜視図。

【図４】この考案の更に他の実施例を示す斜視図。

【図５】この考案の更に他の実施例を示す正面図。

【符号の説明】

１ プロジェクタ ２ 光源 ３ カラー液晶表示器 ４ 投影レンズ ５ スクリーン

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ａ．光源を具備し、光源の光によって表
   示すべき画像を照明し、投影レンズによってスクリーン
   に画像を投影するプロジェクタと、 Ｂ．このプロジェクタが投影する像を結像し、結像され
   た像に対応した曲面を具備したスクリーンと、 によって構成した立体画像投影装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像をカラー液晶装置に
   よって映出する構造としたことを特徴とする立体画像投
   影装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載のスクリーンに縦方向に彎
   曲した円筒曲面を付加したことを特徴とする立体画像投
   影装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載のスクリーンに横方向に彎
   曲した円筒曲面を付加したことを特徴とする立体画像投
   影装置。
5. 【請求項５】 請求項１記載のスクリーンに中央部分を
   中心に上部側が観者から離れる方向に、また下部側が観
   者に近づく方向の曲面を付加したことを特徴とする立体
   画像投影装置。
6. 【請求項６】 請求項１記載のスクリーンに球状の曲面
   を付加したことを特徴とする立体画像投影装置。