JPH0741450Y2 - 超音波治療装置 - Google Patents
超音波治療装置Info
- Publication number
- JPH0741450Y2 JPH0741450Y2 JP4894589U JP4894589U JPH0741450Y2 JP H0741450 Y2 JPH0741450 Y2 JP H0741450Y2 JP 4894589 U JP4894589 U JP 4894589U JP 4894589 U JP4894589 U JP 4894589U JP H0741450 Y2 JPH0741450 Y2 JP H0741450Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- rod
- oscillation
- node
- oscillating rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は体腔内に導入し各種臓器の病変部位を超音波
振動によって吸引除去または切開できるようにした超音
波治療装置に関するものである。
振動によって吸引除去または切開できるようにした超音
波治療装置に関するものである。
USP4,425,115号明細書に開示の超音波治療装置は、振動
源の出力端に吸引路を有する発振棒が接続され、振動源
を覆うハンドピースの先端側に中空のシースが発振棒を
取り囲むように取り付けられ、このシース内周面と発振
棒外周面との間に形成される環状の空間部に、発振棒の
冷却と手術部の洗浄をするための潅流液をハンドピース
側からシース先端方向に向けて流すように構成されてい
る。
源の出力端に吸引路を有する発振棒が接続され、振動源
を覆うハンドピースの先端側に中空のシースが発振棒を
取り囲むように取り付けられ、このシース内周面と発振
棒外周面との間に形成される環状の空間部に、発振棒の
冷却と手術部の洗浄をするための潅流液をハンドピース
側からシース先端方向に向けて流すように構成されてい
る。
しかし、前記従来の超音波治療装置は発振棒の傾きやシ
ースの傾き又はガタツキによって、発振棒がシース内壁
に接触し、使用時において発振棒とシースとの接触摩擦
によって発振棒及びシースが発熱し、発振棒の破損やシ
ースの破損、更にはシース発熱による患者の火傷等の問
題が生じていた。このような問題は、体腔深部の手術に
使用できるように発振棒を長くしたものにおいて顕著に
発生する。
ースの傾き又はガタツキによって、発振棒がシース内壁
に接触し、使用時において発振棒とシースとの接触摩擦
によって発振棒及びシースが発熱し、発振棒の破損やシ
ースの破損、更にはシース発熱による患者の火傷等の問
題が生じていた。このような問題は、体腔深部の手術に
使用できるように発振棒を長くしたものにおいて顕著に
発生する。
これに対して、例えば特公昭62-44937号公報に開示のハ
ンドピースでは、シース内壁面に螺旋溝または長手方向
に延びる縦溝を設けて、シース内壁部と発振棒外周部と
が線接触するようになし、これでシース及び発振棒の接
触面積を小さくして接触摩擦による発熱を抑えるように
している。また、特開昭61-179150号公報に開示の細胞
質除去装置では、シース内壁面に長手方向に延びるリブ
を複数個設けることにより、シースの曲りや延び縮みを
防止するようにしているが、前記リブは更にシースの発
振棒の接触を防止して、発振棒の振動がシースに伝わり
難くなるようにしている。更に、DE2242863号公報に開
示のものでは、シース開口部を内側に丸めてシース先端
内径を小さくし、このシース先端小径で発振棒を受ける
ことによって、シースと発振棒の間に均一な空間が形成
されるようにしている。
ンドピースでは、シース内壁面に螺旋溝または長手方向
に延びる縦溝を設けて、シース内壁部と発振棒外周部と
が線接触するようになし、これでシース及び発振棒の接
触面積を小さくして接触摩擦による発熱を抑えるように
している。また、特開昭61-179150号公報に開示の細胞
質除去装置では、シース内壁面に長手方向に延びるリブ
を複数個設けることにより、シースの曲りや延び縮みを
防止するようにしているが、前記リブは更にシースの発
振棒の接触を防止して、発振棒の振動がシースに伝わり
難くなるようにしている。更に、DE2242863号公報に開
示のものでは、シース開口部を内側に丸めてシース先端
内径を小さくし、このシース先端小径で発振棒を受ける
ことによって、シースと発振棒の間に均一な空間が形成
されるようにしている。
前記従来技術はシースの発振棒を、発振棒の長手方向に
渡り線状に接触させたり、発振棒の長手方向に渡り螺旋
状に接触させたり、或いは発振棒の先端近傍で接触する
ようにしていたが、前記発振棒は使用時において縦振動
しており、その振動が零となる節部と、振幅が大きくな
る腹部とが交互に存在している。従って、前記発振棒が
シースと腹部で接触している場合は、接触部位で激しく
摩擦するため、線状接触の場合でも発熱問題が発生し、
また発振棒の振動が接触摩擦により減衰するという問題
も生じていた。
渡り線状に接触させたり、発振棒の長手方向に渡り螺旋
状に接触させたり、或いは発振棒の先端近傍で接触する
ようにしていたが、前記発振棒は使用時において縦振動
しており、その振動が零となる節部と、振幅が大きくな
る腹部とが交互に存在している。従って、前記発振棒が
シースと腹部で接触している場合は、接触部位で激しく
摩擦するため、線状接触の場合でも発熱問題が発生し、
また発振棒の振動が接触摩擦により減衰するという問題
も生じていた。
この考案の目的は、シースと発振棒の接触摩擦による発
熱をなくすと共に、発振棒の振動の減衰をなくすように
した超音波治療装置を提供しようとするものである。
熱をなくすと共に、発振棒の振動の減衰をなくすように
した超音波治療装置を提供しようとするものである。
前記の目的を達成するために、この考案の超音波治療装
置は、発振棒の振動の節部または節部近傍にに対応する
シース内壁部位置に、発信棒がシース内壁に接触しない
ようにするための突起を設けたものである。
置は、発振棒の振動の節部または節部近傍にに対応する
シース内壁部位置に、発信棒がシース内壁に接触しない
ようにするための突起を設けたものである。
前記構成の超音波治療装置によると、発振棒がシース内
で傾いても発振棒の節部または節部近傍がシース内壁部
に設けられた突起に接触し、発振棒がシース内壁に接触
することがなくなる。前記発振棒の節部は振幅が零であ
るため、この発振棒の節部または節部近傍がシース内壁
突起に接触しても、発振棒と突起との間に摩擦が生じる
ことはなく、従って発振棒とシースとの間の摩擦による
発熱をなくすことができ、また発振棒がシース内壁に接
触しないので発振棒の振動の減衰もなくすことが可能と
なる。
で傾いても発振棒の節部または節部近傍がシース内壁部
に設けられた突起に接触し、発振棒がシース内壁に接触
することがなくなる。前記発振棒の節部は振幅が零であ
るため、この発振棒の節部または節部近傍がシース内壁
突起に接触しても、発振棒と突起との間に摩擦が生じる
ことはなく、従って発振棒とシースとの間の摩擦による
発熱をなくすことができ、また発振棒がシース内壁に接
触しないので発振棒の振動の減衰もなくすことが可能と
なる。
以下、この考案の第1の実施例を第1図乃至第3図に従
い説明すると、この超音波治療装置は振動源としての振
動子4と、この振動子4で振動されるホーン1及び該ホ
ーン1の先端側にねじ3で着脱自在に固定される中心に
吸引路2aを有した発振棒2と、前記ホーン1の一部及び
振動子4を覆うハンドピース5と、このハンドピース5
の先端側に固定された送水口6を有するカバー7と、発
振棒2を取り囲むように前記カバー7の先端部に着脱自
在に固定された中空のシース8とを具備し、発振棒2の
冷却と手術部の洗浄のための潅流液が送水口6からカバ
ー7内に送水され、発振棒2とシース内壁面11との間の
環状空間13を通ってシース先端側へ流れるように構成さ
れている。なお、前記カバー7とホーン1との間には潅
流液が振動子4側へ流れないようにする水密用のOリン
グ9が挟み込まれている。
い説明すると、この超音波治療装置は振動源としての振
動子4と、この振動子4で振動されるホーン1及び該ホ
ーン1の先端側にねじ3で着脱自在に固定される中心に
吸引路2aを有した発振棒2と、前記ホーン1の一部及び
振動子4を覆うハンドピース5と、このハンドピース5
の先端側に固定された送水口6を有するカバー7と、発
振棒2を取り囲むように前記カバー7の先端部に着脱自
在に固定された中空のシース8とを具備し、発振棒2の
冷却と手術部の洗浄のための潅流液が送水口6からカバ
ー7内に送水され、発振棒2とシース内壁面11との間の
環状空間13を通ってシース先端側へ流れるように構成さ
れている。なお、前記カバー7とホーン1との間には潅
流液が振動子4側へ流れないようにする水密用のOリン
グ9が挟み込まれている。
前記発振棒2は振動時の振幅が零となる節部と、振幅が
大きくなる腹部が大きくなる腹部とが交互に存在するも
のであって、この発振棒2の先端より1つ目の第一節部
に位置対応するシース8の内壁部位置には、発振棒2が
シース8内で傾いてもシース内壁面11に接触しないよう
にするための、3個またはそれ以上の突起10を潅流液の
流通が可能なように内周方向に等配して第2図の如く一
体的に突設している。なお、前記突起10は発振棒2の先
端より2つ目の第二節部に位置対応するシース8の内壁
部位置に設けても良いし、また発振棒2上の節部が3つ
以上ある場合は、3つ目または4つ目等の節部に位置対
応するシース8の内壁部位置に設けても良い更に、前記
突起10は1つ目,2つ目,3つ目…の節部のうち、いずれか
2箇所またはそれ以上の節部に位置対応するシース内壁
部に設けることも可能である。
大きくなる腹部が大きくなる腹部とが交互に存在するも
のであって、この発振棒2の先端より1つ目の第一節部
に位置対応するシース8の内壁部位置には、発振棒2が
シース8内で傾いてもシース内壁面11に接触しないよう
にするための、3個またはそれ以上の突起10を潅流液の
流通が可能なように内周方向に等配して第2図の如く一
体的に突設している。なお、前記突起10は発振棒2の先
端より2つ目の第二節部に位置対応するシース8の内壁
部位置に設けても良いし、また発振棒2上の節部が3つ
以上ある場合は、3つ目または4つ目等の節部に位置対
応するシース8の内壁部位置に設けても良い更に、前記
突起10は1つ目,2つ目,3つ目…の節部のうち、いずれか
2箇所またはそれ以上の節部に位置対応するシース内壁
部に設けることも可能である。
第4図及び第5図は本考案の第2実施例示すもので、前
記シース8の周壁部を外側から内側へ押圧膨出させて、
発振棒2がシース内壁面11に接触しないようにするため
の3個またはそれ以上の突起12を一体的に形成した点が
前記第1実施例と相違している。
記シース8の周壁部を外側から内側へ押圧膨出させて、
発振棒2がシース内壁面11に接触しないようにするため
の3個またはそれ以上の突起12を一体的に形成した点が
前記第1実施例と相違している。
この考案の超音波治療装置は、シースの内壁部に前記の
ような突起を発振棒の振動の節部または節部近傍と位置
対応させて設けたものであるから、発振棒がシース内で
傾いても発振棒の節部または節部近傍がシース内壁部に
設けられた突起に接触し、発振棒がシース内壁面に接触
することがなくなる。前記発振棒の節部は振幅が零であ
るため、この発振棒の節部または節部近傍がシース内壁
突起に接触しても、発振棒と突起との間に摩擦が生じる
ことはなく、従って発振棒とシースとの間の摩擦による
発熱をなくすことができ、また発振棒がシース内壁に接
触しないことにより発振棒の振動の減衰もなくすことが
できる等の優れた実用上の効果を奏する。
ような突起を発振棒の振動の節部または節部近傍と位置
対応させて設けたものであるから、発振棒がシース内で
傾いても発振棒の節部または節部近傍がシース内壁部に
設けられた突起に接触し、発振棒がシース内壁面に接触
することがなくなる。前記発振棒の節部は振幅が零であ
るため、この発振棒の節部または節部近傍がシース内壁
突起に接触しても、発振棒と突起との間に摩擦が生じる
ことはなく、従って発振棒とシースとの間の摩擦による
発熱をなくすことができ、また発振棒がシース内壁に接
触しないことにより発振棒の振動の減衰もなくすことが
できる等の優れた実用上の効果を奏する。
第1図は本考案の第1の実施例に係わる超音波治療装置
を発振棒の振動振幅と関連させて示した中央縦断面図、
第2図は第1図のA-A′線に沿う拡大横断面図、第3図
は第2図のB-B′線に沿う矢視断面図、第4図は本考案
の第2実施例を示す第2図相当部分の要部横断面図、第
5図は第4図のC-C′線に沿う矢視断面図である。 1……ホーン、2……発振棒、2a……吸引路、4……振
動子、5……ハンドピース、6……潅流液の送水口、7
……カバー、8……シース、10,12……突起、11……シ
ース内壁面、13……潅流液が流れる環状の空間部。
を発振棒の振動振幅と関連させて示した中央縦断面図、
第2図は第1図のA-A′線に沿う拡大横断面図、第3図
は第2図のB-B′線に沿う矢視断面図、第4図は本考案
の第2実施例を示す第2図相当部分の要部横断面図、第
5図は第4図のC-C′線に沿う矢視断面図である。 1……ホーン、2……発振棒、2a……吸引路、4……振
動子、5……ハンドピース、6……潅流液の送水口、7
……カバー、8……シース、10,12……突起、11……シ
ース内壁面、13……潅流液が流れる環状の空間部。
Claims (1)
- 【請求項1】シース内に発振棒を配置して超音波治療を
行う超音波治療装置において、発振棒の振動の節部また
は節部近傍に対応するシース内壁部位置に、発振棒がシ
ース内壁に接触しないようにするための突起を設けたこ
とを特徴とする超音波治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4894589U JPH0741450Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 超音波治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4894589U JPH0741450Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 超音波治療装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02139615U JPH02139615U (ja) | 1990-11-21 |
JPH0741450Y2 true JPH0741450Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=31566207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4894589U Expired - Lifetime JPH0741450Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 超音波治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741450Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11738215B2 (en) | 2016-04-25 | 2023-08-29 | Integra LifeSciences Enterprises, LLP | Flue for ultrasonic aspiration surgical horn |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP4894589U patent/JPH0741450Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11738215B2 (en) | 2016-04-25 | 2023-08-29 | Integra LifeSciences Enterprises, LLP | Flue for ultrasonic aspiration surgical horn |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02139615U (ja) | 1990-11-21 |
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