JPH0741393U - 脱臭乾燥装置 - Google Patents

脱臭乾燥装置

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JPH0741393U
JPH0741393U JP7524393U JP7524393U JPH0741393U JP H0741393 U JPH0741393 U JP H0741393U JP 7524393 U JP7524393 U JP 7524393U JP 7524393 U JP7524393 U JP 7524393U JP H0741393 U JPH0741393 U JP H0741393U
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dried
drying
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恒續 岩本
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恒續 岩本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥ユニットと燃焼ユニットとを接続する配
管へのスラッジの付着を防止するとともに、被乾燥物か
らの臭気成分を無臭化し、乾燥効率を高める。 【構成】 乾燥ユニット1において、乾燥チャンバー2
の収容部3内の臭気成分を含む被乾燥物を攪拌手段4に
より攪拌しながら、噴出手段8により前記被乾燥物の表
面に加熱気体を噴出させて乾燥する。乾燥に伴なって発
生する粉塵などを流動層空間31で浮遊流動させ、燃焼
ユニット21のケーシング22に流入するのを抑制す
る。臭気成分を含む排ガスを、燃焼ユニット21のケー
シング22に導入し、火炎放出手段23により燃焼さ
せ、無臭化する。火炎放出手段による燃焼熱は、ケーシ
ング22の排気口24から延びるリサイクルライン32
を通じて、前記噴出手段8に供給され、燃焼排ガスの一
部は、被乾燥物の予熱用流路34を有する排出ライン3
3を通じて排出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、畜糞などの臭気を発する被乾燥物を脱臭し、かつ乾燥する上で有用 な脱臭乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
畜糞、屎尿汚泥、下水処理汚泥、農水産物の廃棄物、果実などの絞りカスなど は、乾燥することにより醗酵堆肥などとして再利用できる。しかし、これらの被 乾燥物は、水分含有量が多く、乾燥効率が小さい。また、前記被乾燥物を燃却あ るいは乾燥処理すると、強い悪臭ガスが発生するので、そのまま大気中に放出す ると大気汚染公害の原因となる。また、前記被乾燥物を焼却処理すると、発生す る腐蝕性ガスなどにより、焼却装置が早期に腐蝕する。
【0003】 乾燥装置に関し、特公昭55−39746号公報には、上部に煙突を有する乾 燥室と、この乾燥室内に下部が開口して設けられ、乾燥室の内壁との間に上昇路 を形成するための末広中空状の中枠と、この中枠の頂部に設けられた熱風吹込み 口とを備えた乾燥装置が提案されている。また、特公昭55−39747号公報 には、水分の多い有機質の被乾燥物を攪拌しながら、70〜200℃の乾燥空気 を被乾燥物に噴射して乾燥する方法が開示されている。
【0004】 さらに、脱臭装置に関し、実開昭49ー21976号公報には、バーナーによ る火炎の周囲に悪臭ガスを供給し、バーナーの先端に設けられた円錐型邪魔板及 び耐熱性2重金網からなるチェッカーを配置して、熱分解を行う装置が提案され ている。
【0005】 しかし、上記乾燥装置においては、乾燥用バーナーを必要とし、脱臭装置にお いては、熱分解用バーナーを必要とする。しかも、バーナーによる燃焼排ガスは そのまま排出されている。そのため、バーナーによる燃焼熱を有効に利用できず 、熱効率が十分でない。
【0006】 実公平3−3786号公報には、被乾燥物を攪拌する攪拌羽根、被乾燥物に熱 風を吹き出すための熱風吹き出し部などを備えた乾燥装置と、バーナー、多数の 小孔が形成された長筒体などを備えた燃焼装置とを直列に接続した脱臭燃焼装置 が開示されている。
【0007】 しかし、この装置では、熱風の吹出しにより、被乾燥物から水分が発散すると ともに、被乾燥物の塵芥が浮遊し、乾燥装置からの臭気成分を含む排ガスを燃焼 装置へ導入するための配管内に流入する。そのため、水分の多い被乾燥物を乾燥 させると、被乾燥物からの水分を含む粘着性を有するスラッジが前記配管の内壁 に付着して堆積し、配管の内径を次第に狭める。そして、スラッジの堆積に伴な って、蒸発水分の流通が妨げられ、乾燥効率を低下させる。さらに、配管内に付 着したスラッジを定期的に除去する必要があるため、脱臭乾燥の作業性も低下す る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案の目的は、乾燥ユニットと燃焼ユニットとを接続する配管内に スラッジが流入して堆積するのを抑制できめと共に、臭気成分を無臭化でき、乾 燥効率および作業効率の高い脱臭乾燥装置を提供することにある。
【0009】 本考案の他の目的は、燃焼熱を被乾燥物の乾燥に有効に利用でき、被乾燥物の 乾燥効率の高い脱臭乾燥装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、前記目的を達成するため鋭意検討の結果、乾燥ユニットと燃焼ユ ニットとを上下二段型に並列に配設するとともに、乾燥ユニットと燃焼ユニット との間に被乾燥物からの粉粒状物が流動層を形成する流動層空間を形成すると、 乾燥ユニットと燃焼ユニットとを接続する配管内へ粉粒状物が流入するのを抑制 でき、配管へのスラッジの付着を顕著に抑制できることを見いだし、本考案を完 成した。
【0011】 すなわち、本考案の脱臭乾燥装置は、乾燥チャンバーと、この乾燥チャンバー の上部に設けられた燃焼ユニットとで構成されている。前記乾燥チャンバーは、 臭気成分を含む被乾燥物を収容するための収容部を下部に備えた乾燥チャンバー 、前記収容部内の被乾燥物を攪拌するための攪拌手段、前記収容部の上部に配設 され、前記被乾燥物に加熱気体を噴出させるための噴出手段、および噴出手段の 上部を覆うカバーを備えている。
【0012】 また、前記燃焼ユニットは、前記乾燥チャンバーの上部に設けられたケーシン グ、このケーシングの一方の側に設けられた火炎放出手段、ケーシングの他方の 側に形成された排気口、前記火炎放出手段側が開口していると共に、多数の孔が 形成された中空筒体を備えている。
【0013】 そして、本発明の脱臭乾燥装置は、被乾燥物からの臭気成分を含む排ガスを前 記乾燥ユニットから前記ケーシング内に導入するための上昇流路、前記カバーと 前記中空筒体の下面との間に形成され、かつ前記上昇流路からの粉粒状物の流動 層を形成するための流動層空間、前記ケーシングの排気口と噴出手段とを接続し 、かつ前記上昇流路から前記ケーシングへ導入された臭気成分の火炎放出手段に よる燃焼熱を前記噴出手段へ供給するためのリサイクルライン、および燃焼排ガ スの一部を排出するための排出ラインを備えている。
【0014】 前記排出ラインは、収容部の下部に形成され、かつ火炎放出手段による燃焼熱 を供給して、前記収容部の被乾燥物を加熱するための流路を有していてもよい。 また、中空筒体の外側には、遮蔽部材を設けてもよい。
【0015】
【作用】
本考案の装置において、乾燥チャンバーの収容部に収容された被乾燥物は、攪 拌手段により攪拌されながら、収容部の上部に配設された噴出手段から噴出する 加熱気体により乾燥される。この乾燥工程において、攪拌されている被乾燥物の 表面に、上方から加熱気体を噴出させるので、乾燥効率が高い。被乾燥物からは 、環境汚染などをもたらす悪臭成分が発生するとともに、水分が揮散する。また 、被乾燥物からは粉塵、塵芥などの粉粒状物が飛散する。
【0016】 悪臭成分は水分とともに、上昇流路を通じて、乾燥ユニットの上部に配設され た燃焼ユニットのケーシングに導入される。燃焼ユニットでは、臭気成分を含む 排ガスが火炎放出手段により燃焼され、無臭化される。その際、火炎放出手段側 が開口した中空筒体には、多数の孔が形成されているため、臭気成分と火炎との 接触効率および火炎放出手段による燃焼効率を高めることができる。
【0017】 火炎放出手段による燃焼熱は、リサイクルラインを通じて、前記ケーシングの 排気口から噴出手段へ供給され、火炎放出手段による燃焼熱を被乾燥物の乾燥に 有効に利用できる。そのため、火炎放出手段による燃焼熱を利用して、熱効率を 高めることができる。
【0018】 また、粉塵は、前記カバーと前記中空筒体の下面との間に形成された流動層空 間内で浮遊し、流動層(浮遊層)を形成する。そのため、水分の多い被乾燥物な どを乾燥させても、被乾燥物からの水分を含む粘着性を有するスラッジが、燃焼 ユニットと乾燥ユニットとを接続するリサイクルラインに流入して付着するの抑 制できる。
【0019】 なお、前記火炎放出手段により燃焼し、かつ無臭化された燃焼排ガスの一部は 排出ラインを通じて排出されるが、排出ラインが、前記収容部の下部に形成され た流路を有している場合には、火炎放出手段による燃焼熱を被乾燥物の加熱に利 用できるので、熱効率をさらに高めることができる。また、中空筒体の外側に遮 蔽部材を設ける場合には、前記中空筒体へ粉粒状物のスラッジが付着したり流入 するのを規制できる。
【0020】
【実施例】
以下に、添付図面を参照しつつ、本考案の実施例をより詳細に説明する。
【0021】 図1は本考案の脱臭乾燥装置の一例を示す概略構成図であり、図2は図1に示 す乾燥ユニットの概略縦断面図である。
【0022】 前記脱臭乾燥装置は、臭気成分を含む被乾燥物を乾燥するための乾燥ユニット 1と、この乾燥ユニットによる乾燥に伴なって被乾燥物から発生する臭気成分を 含む排ガスを燃焼して無臭化するための燃焼ユニット21とを備えている。
【0023】 前記乾燥ユニット1は、上部が幅狭の乾燥チャンバー2と、この乾燥チャンバ ーの下部に配設され、臭気成分を含む被乾燥物を収容するためのドラム状の収容 部3と、この収容部内の被乾燥物を攪拌するための攪拌手段4と、前記乾燥チャ ンバー2のうち収容部3の上部に配設され、前記被乾燥物の表面に加熱気体(熱 風)を噴出又は吹き付けるための噴出手段8とを備えている。
【0024】 前記攪拌手段4は、前記ドラム状の収容部3の軸方向に延びる回転シャフト5 、この回転シャフトに取付けられた攪拌羽根6、および前記回転シャフトを回転 駆動するためモータ7とを備えている。前記攪拌羽根は螺旋状のスクリューで構 成してもよい。
【0025】 また、この例では、前記噴出手段8は、乾燥チャンバー2の上部において長手 方向に延びるパイプ9と、このパイプの周壁のうち下部側の周壁に所定間隔毎に 形成され、加熱気体を放射方向に噴出させるための複数の噴出ノズル10とで構 成されている。なお、加熱気体を被乾燥物の表面に均一に噴出させるため、噴出 ノズル10は、前記パイプ9の周方向およびパイプ9の軸方向の前後方向に向け て取付けられている。前記噴出手段8から噴出される熱風の温度と圧力は、乾燥 効率を損わない範囲で選択でき、例えば、温度60〜200℃、好ましくは70 〜150℃程度、圧力0.2〜1kg/cm2 、好ましくは0.3〜0.5kg /cm2 程度、風量10〜30m3 /分、好ましくは20〜25m3 /分程度で ある。
【0026】 前記噴出手段8のパイプ9の上部には、噴出手段8を覆う断面傘状のカバー1 1が設けられ、このカバーの側部は、収容部3の方向に向って斜め下方に延出し ている。このカバー11の先端は、前記噴出ノズル10の先端部よりも下方に位 置している。また、乾燥ユニットのカバー11の両側部(この例では、前記乾燥 チャンバー2の上部内壁の傾斜面と、前記カバー11の側部において斜め下方向 に傾斜した傾斜面との間)には、被乾燥物からの臭気成分を含む排ガスを、発生 する水蒸気とともに、水蒸気の凝縮を抑制しつつ効率よく上昇させるための上昇 流路12が形成されている。噴出ノズル10からの加熱気体は傾斜した前記カバ ー11により側方への洩出が抑制されるので、被乾燥物を収容する収容部3の方 向へ効率よく吹き付けられる。
【0027】 そのため、加熱気体(熱風)を被乾燥物の表面に均一かつ効率よく噴出させる ことができ、被乾燥物の乾燥効率を向上できる。また、乾燥に伴なって発生する 被乾燥物からの排ガスは、噴出加熱気体とともに前記上昇流路12を経て、前記 燃焼ユニット21に供給される。
【0028】 なお、前記乾燥チャンバー2の側壁には、被乾燥物を投入するための開閉可能 な投入口13が設けられ、乾燥チャンバー2の下部には、加熱気体により乾燥し た乾燥物を取出すための開閉可能な取出し口14が設けられている。
【0029】 臭気成分を含む排ガスは、燃焼ユニット21内に導入されて燃焼され、無臭化 される。この燃焼ユニット21は、前記乾燥チャンバー2の上部に通じて設けら れたケーシング22、このケーシングの一方の側に設けられたバーナーなどの火 炎放出手段23、および前記ケーシング22の他方の側に形成された排気口24 を備えている。
【0030】 また、ケーシング22の排気口24側の側壁からは、火炎放出手段23側が開 口した中空外筒25が延出しているとともに、この中空外筒25内には、対峙す る火炎放出手段23側が開口し、かつ多数の孔28が側壁および周面に形成され た中空筒体26が配設されている。前記中空筒体26の外側に設けられた中空外 筒25は、多数の孔27が形成された中空筒体26へ粉粒状物が付着したり流入 するのを規制するための遮蔽部材として機能する。なお、火炎放出手段23によ る熱風温度は、適当に選択でき、例えば、600〜800℃程度である。
【0031】 なお、中空筒体26は断面円形であってもよく、断面多角形などであってもよ い。前記孔の径や数は、熱風と臭気成分を含む排ガスとの接触効率を低下させな い範囲で適当に選択でき、例えば、直径10〜50mm程度、ピッチ50〜10 0mm程度に形成できる。また、臭気成分を含む排ガスを中空筒体26内に円滑 に導入するため、中空筒体26の開口部側の端部は、内方へ折曲げられている。 なお、中空筒体26は、支持部材により外筒25に固定されている。
【0032】 このような燃焼ユニット21において、前記火炎放出手段23による燃焼炎を 、前記中空筒体26の開口部方向に向けて放射すると、上昇流路12からの臭気 成分を含む排ガスは、火炎放出手段23の火炎の近傍と、中空筒体26の開口部 側に導入される。また、中空筒体26に導入された臭気成分は、燃焼炎により加 熱されるとともに、高温度に加熱された中空筒体26の孔27から噴出する過程 で、臭気成分が分散され、燃焼炎との混合効率が向上するので、臭気成分は直ち に高温、例えば、600〜800℃程度となり、略完全に酸化分解され、無臭化 される。また、前記中空筒体26の孔27からは燃焼炎が噴出するので、前記中 空筒体26に導入されず、前記外筒25と中空筒体26との間に存在する臭気成 分も、表面積が著しく増大した燃焼炎に接触、撹拌され、効率よく酸化分解でき 、無臭化できる。
【0033】 一方、噴出手段8からの加熱気体(熱風)を被乾燥物の表面に噴出させ、前記 上昇流路12により、被乾燥物からの臭気成分を含む排ガスを、効率よく燃焼チ ャンバー22に導入すると、臭気成分を含む排ガスとともに、被乾燥物からの粉 塵や塵芥などの粉粒状物も乾燥チャンバー22内に導入される。そして、水分含 有量の多い被乾燥物を乾燥すると、前記のように、粘着性を有するスラッジが、 乾燥ユニット1と燃焼ユニット21とを接続する配管の内壁に付着して堆積し、 乾燥効率を低下させる。
【0034】 そこで、粉塵や塵芥などのスラッジの付着を防止するため、前記カバー11と 前記中空筒体26の下面との間(この例では、カバー11と前記中空外筒25の 下面との間)には、前記上昇流路12からの粉塵が浮遊可能であり、かつ流動層 (浮遊層)を形成する流動層空間31が形成されている。
【0035】 さらに、前記火炎放出手段23により燃焼した排ガスの燃焼熱を、被乾燥物の 乾燥に有効に利用するため、前記ケーシング22の排気口24と前記乾燥ユニッ ト1の噴出手段8のパイプ9は、リサイクルライン32により接続されている。
【0036】 また、高温である前記燃焼排ガスの予熱を被乾燥物の加熱に有効に利用するた め、前記燃焼ユニット21のケーシング22と、前記収容部3の下部において乾 燥チャンバー2と区画分離して形成された予熱用流路(ジャケット)34を有す る排出ライン33とは、接続ライン35により接続されている。高温の燃焼排ガ スの一部は、前記接続ライン35により予熱用流路34に供給され、被乾燥物の 予熱に利用された燃焼排ガスは、排出ライン33から排出される。
【0037】 前記リサイクルライン32および接続ライン35には、噴出手段8および予熱 用流路34へ排ガスの燃焼熱をそれぞれ効率よく供給するため、ファン36,3 7が設けられている。前記ファン36,37の能力が大き過ぎると、被乾燥物か ら発生する粉塵や塵芥などの粉粒状物を前記リサイクルライン32および接続ラ イン35に吸引する虞がある。そのため、前記ファン36,37の能力は、前記 流動層空間31の容積の大きさなどに応じて選択でき、例えば、吸引圧力800 〜300Aq程度、好ましくは150〜250mmAq程度である。
【0038】 このような装置では、上昇流路12を通じて塵芥や粉塵などの粉粒状物が燃焼 ユニット21のケーシング22内に流入しても、前記流動層空間31内で粉粒状 物を浮遊させ流動層を形成できるので、前記粉粒状物が中空筒体26や火炎放出 手段23の放射領域、ひいてはリサイクルライン32および接続ライン35に至 るのを抑制できる。また、粉粒状物の流入は、前記中空筒体26を収容する外筒 25によっても規制される。そのため、リサイクルライン32や接続ライン35 の内壁へスラッジが付着して堆積するのを抑制でき、乾燥効率が低下することが なく、スラッジを除去するための作業を大巾に改善できる。また、前記リサイク ルライン32や接続ライン35を利用して、燃焼熱を被乾燥物の乾燥や予熱に有 効に利用でき、熱効率のみならず乾燥効率を高めることができる。
【0039】 なお、水分含有量の多い被乾燥物を乾燥すると、被乾燥物から発生する粉粒状 物は、揮散する水分により粘着性を帯びた含水粉粒状物となる場合が多い。
【0040】 さらに、前記流動層空間31の容積を大きくしても、燃焼ユニット21で生成 した熱エネルギーの大きな燃焼熱を利用して乾燥ユニット1で被乾燥物を乾燥で きるので、乾燥効率が低下することもない。
【0041】 なお、本考案の装置において、被乾燥物を収容するための収容部の断面形状は 、攪拌手段による攪拌効率を低下させない限り、特に制限されないが、半円筒状 である場合が多い。乾燥チャンバーの上部は、三角円錐状、多角錐状、円錐状、 ドーム状などであってもよい。また、加熱気体を噴出させるための噴出手段は、 前記噴出ノズルに限らず、小孔などであってもよい。
【0042】 前記燃焼ユニットにおいて、中空外筒と中空筒体とをケーシング内に配設して いるが、規制部材としての前記外筒は必ずしも必要ではない。また、外筒に代え て、中空筒体の両側部や下部などの適所を遮蔽するプレート状、断面コ字状、断 面多辺状などの遮蔽部材を設けてもよい。
【0043】 また、多数の孔を有する中空筒体は、ケーシング内に配設されていればよく、 前記遮蔽部材を用いることなく、ケーシングの排気口側の側壁から延出し、火炎 放出手段側が開口していてもよい。
【0044】 前記流動層空間の容積は、装置の大きさ、燃焼ユニットのケーシング内に移送 される粉粒状物の量、装置内の循環気流の流量などに応じて、浮遊する粉粒状物 が流動層を形成し、かつリサイクルラインや接続ラインへ流入するのを抑制でき る範囲で選択できる。流動層空間の容積は、通常、前記中空筒体内又は火炎放出 手段の噴出領域に粉粒状物が至るのを抑制できる範囲で選択される場合が多い。
【0045】 また、流動層空間の大きさは、被乾燥物からの粉粒状物が前記リサイクルライ ンなどへ流入するのを完全に防止できる大きさである必要はない。すなわち、被 乾燥物の種類によっては、リサイクルラインなどにスラッジが付着して堆積しな い場合がある。このような場合、スラッジの堆積が抑制できる限り、リサイクル ラインなどには、少量の粉塵や塵芥が流入してもよい。なお、塵芥や粉塵の流動 層は、噴出手段からの噴出量、上昇流路からの上昇気流の流量を調整することに より形成できる。
【0046】 また、前記の実施例では、リサイクルラインと接続ラインとをそれぞれ燃焼ユ ニットのケーシングのうち外筒に対応する部位に接続しているが、前記ケーシン グに1つのリサイクルラインを接続し、このリサイクルラインから接続ラインを 分岐してもよい。この場合、リサイクルラインの分岐部に、分配弁を設け、リサ イクルラインによる噴出手段への燃焼熱の供給量と、接続ラインによる予熱流路 への燃焼熱の供給量を制御してもよい。さらに、分岐部には、分配弁に代えて、 リサイクルラインと接続ラインへの流量を制御するための流量制御装置を設けて もよい。流量制御装置を設けると、被乾燥物の投入量や水分含有量に応じて、前 記ラインへの流量を制御することにより、燃焼ユニットによる燃焼熱を有効に利 用できる。
【0047】 なお、前記接続ラインを通じて予熱用流路へ燃焼熱を供給することなく、燃焼 排ガスの一部は、排出ラインから排出してもよい。
【0048】 本考案の装置は、種々の被乾燥物、特に、畜糞、屎尿汚泥、下水処理汚泥、農 水産物の廃棄物、果実の絞りカスなどの水分含有量の多い被乾燥物を乾燥する上 で有用であり、乾燥物は、醗酵堆肥などとして再利用できる。
【0049】
【考案の効果】
本考案の脱臭乾燥装置は、乾燥ユニットと燃焼ユニットの間に流動層空間を形 成しているので、乾燥ユニットと燃焼ユニットとを接続する配管内にスラッジが 堆積するのを抑制できる。また、火炎放出手段により臭気成分を無臭化できると ともに、リサイクルラインにより、火炎放出手段による燃焼熱を被乾燥物の乾燥 に利用できるので、乾燥効率および熱効率を高めることができる。従って、水分 含有量の多い被乾燥物であっても、効率よく乾燥でき、作業効率を高めることが できる。
【0050】 また、火炎放出手段による燃焼熱を被乾燥物の予熱に利用する場合には、さら に乾燥効率を高めることができる。また、中空筒体の外側に遮蔽部材を設ける場 合には、被乾燥物からの塵芥などによるスラッジが付着するのを防止でき、乾燥 効率をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の脱臭乾燥装置の一例を示す概略
構成図である。
【図2】図2は図1に示す装置の概略縦断面図である。
【符号の説明】
1…乾燥ユニット 2…乾燥チャンバー 3…収容部 4…攪拌手段 8…噴出手段 11…カバー 12…上昇流路 21…燃焼ユニット 22…ケーシング 23…火炎放出手段 24…排気口 25…中空外筒 26…中空筒体 27…孔 31…流動層空間 32…リサイクルライン 33…排出ライン 34…予熱用流路 35…接続ライン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭気成分を含む被乾燥物を収容するため
    の収容部を下部に備えた乾燥チャンバー、前記収容部内
    の被乾燥物を攪拌するための攪拌手段、前記収容部の上
    部に配設され、前記被乾燥物に加熱気体を噴出させるた
    めの噴出手段、および噴出手段の上部を覆うカバーを備
    えた乾燥ユニットと、 前記乾燥チャンバーの上部に設けられたケーシング、こ
    のケーシングの一方の側に設けられた火炎放出手段、前
    記ケーシングの他方の側に形成された排気口、前記火炎
    放出手段側が開口していると共に、多数の孔が形成され
    た中空筒体を備えた燃焼ユニットとで構成された装置で
    あって、 被乾燥物からの臭気成分を含む排ガスを前記乾燥ユニッ
    トから前記ケーシング内に導入するための上昇流路、前
    記カバーと前記中空筒体の下面との間に形成され、かつ
    前記上昇流路からの粉粒状物の流動層を形成するための
    流動層空間、前記ケーシングの排気口と噴出手段とを接
    続し、かつ前記火炎放出手段による燃焼熱を前記噴出手
    段へ供給するためのリサイクルライン、および燃焼排ガ
    スの一部を排出するための排出ラインを備えている脱臭
    乾燥装置。
  2. 【請求項2】 排出ラインが、収容部の下部に形成さ
    れ、かつ火炎放出手段による燃焼熱を供給して、前記収
    容部の被乾燥物を加熱するための流路を有している請求
    項1記載の脱臭乾燥装置。
  3. 【請求項3】 中空筒体の外側に遮蔽部材が設けられて
    いる請求項1記載の脱臭乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009276009A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Shin Nichinan:Kk 熱風乾燥機
JP2022188723A (ja) * 2021-06-09 2022-12-21 祐次 高橋 乾燥装置
CN116007323A (zh) * 2022-12-14 2023-04-25 安徽省碧绿春生物科技有限公司 一种淀粉烘干设备

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