JPH0741239B2 - ゴルフ場の散布農薬除去装置 - Google Patents

ゴルフ場の散布農薬除去装置

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JPH0741239B2
JPH0741239B2 JP28086292A JP28086292A JPH0741239B2 JP H0741239 B2 JPH0741239 B2 JP H0741239B2 JP 28086292 A JP28086292 A JP 28086292A JP 28086292 A JP28086292 A JP 28086292A JP H0741239 B2 JPH0741239 B2 JP H0741239B2
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JP
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pesticide
golf course
water
sprayed
rainwater
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JP28086292A
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Inventor
慎吾 田井
Original Assignee
株式会社環境研究センタ−
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場において、グ
リ−ンの芝生の育成のために雑草の生育を押さえるため
に散布される農薬がゴルフ場外に流出するのを防止する
ためのゴルフ場の散布農薬除去装置の改良に関する発明
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフ場の各ホ−ルにあるグリ−
ンの芝生の育成を助長させるために、大量の農薬が散布
されていた。
【0003】しかしながら、大量に散布された農薬はそ
のまま浸透し、雨水とともに周辺の田圃や井戸に浸透し
農薬が井戸水に混入し、人畜に悪影響を与えるとの欠点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴルフ場の
グリ−ンに散布された散布農薬が雨水とともに地下に浸
透し、河川に流出することがなく、飲料水として使用さ
れている井戸水に混入することがない農薬除去装置を提
供すると共に、既存のゴルフ場にも容易に設置できる農
薬除去装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央部及び外
周部に集水ピットを形成したゴムシ−トと砂利と防砂ネ
ットと砂と改良剤混入砂利とから構成されているグリ−
ンにより散布農薬混入雨水を集水する前記集水ピットよ
り排水管及び流入管により流入した農薬混入雨水を瀘過
する浄化層からなることを特徴とするゴルフ場の散布農
薬除去装置とすると共に、浄化層を内部に多孔板及び仕
切り板間内に順次支持層、活性炭、膨張層と積層させた
瀘過部を備え、流入管よりに貯水部を、放流防止板を備
えた放流管寄りに沈澱部を設け、上部に作業孔と点検孔
を設けたことを特徴とする請求項1記載のゴルフ場の散
布農薬除去装置の構成とした。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明であるゴルフ場の農薬除去装置の全
体外略図であり、本装置はグリ−ン24の地下工事部分
とグリ−ンの外側に埋設される浄化層1とから構成され
ている。グリ−ン24の地下工事部分は、グリ−ン24
を形成する位置で円形状に掘り下げられた最深部全面に
ゴムシ−ト30を敷き詰めると共に、中央部に集水ピッ
ト25を設けると同時に、グリ−ン24の外周部にも図
1に示す様に集水ピット23を設け、当該集水ピット2
5及び集水ピット32には農薬が混入している雨水を浄
化層1に導くための排水管31・34を接続し、排水管
31と排水管34を連結させ、前記排水管31の他端を
点検孔に接続する。中央部及び外周部に集水ピット25
・32が形成されたゴムシ−ト30上全面に砂利27を
敷き詰め、前記砂利27が流れ移動しないように防砂ネ
ット26で全面を覆った後に、前記防砂ネット26上に
砂28を敷き詰め、前記砂28上全面に改良剤混入砂2
9を敷き詰めた後に芝生24aを植生する。符号33は
止水板であり、止水板は農薬混入雨水がグリ−ン24外
に浸透流出することを防止するためのものである。
【0007】このような構造のグリ−ン24とすること
により、芝生24aの育成のために大量に散布された農
薬が雨水に混入して浸透するが、最深部のゴムシ−ト3
0により浸透することなく集水され、集水された農薬混
入水は集水ピット25及び32に集水されて、配管31
・34内を流れ地表面37下に埋設されている浄化層1
に流入し、浄化層内で農薬が除去され、農薬が完全に除
去された雨水が放流管17内を流れ、貯水池に放流され
る。
【0008】図2は、散布農薬を除去するための浄化槽
1の縦断面図であり、この浄化糟1を地中に埋設する際
には、埋設する穴を堀り、堀られた穴の底に割栗石23
を敷き詰めた上に捨てコンクリ−ト22を流し込み、そ
の捨てコンクリ−ト上に基礎コンクリ−ト21を設け、
基礎コンクリ−ト21上に浄化槽1が支持材20・20
aにより支持される状態で設置されている。浄化槽1の
内部には、直方体の箱形状に形成された瀘過装置1aが
浄化槽1の底1bに支持材19・19aにより支持され
た状態で底部1bより間隔をおいて設置されており、支
持材19・19aにより支持されている瀘過装置の底部
を形成する多孔板9には多数の通水孔9a・9a・9a
・9a・・・が形成されていおり、前記多孔板9の左右
両端には垂直に仕切り板7・8が取り付けられ、瀘過装
置1a内には下から砂及びれきからなる支持層12、そ
の上に活性炭を積層させた活性炭層13及び膨張層14
からなり、仕切り板7の上端は流入管6内を流れてくる
農薬混入雨水10aが貯水される貯水部10が形成さ
れ、仕切り板8と放流管17間には沈澱部11が形成さ
れている。放流管17の前面には、支持層12・活性炭
層13及び膨張層14を通過し、瀘過された農薬混入水
が放流管17から直接放流することがないように、放流
管17の前面には浄化層1の側壁18に固定されている
支持材16・16a・16bにより支持されるように放
流防止板15が固定されている。
【0009】浄化槽1は、図2に示すように、上部には
作業孔2及び点検孔3・4があり、作業孔2及び点検孔
3・4には開閉可能に蓋2a・3a・4aが取り付けら
れていおり、コンクリ−ト5により地表面と面一となる
ように設置されている。
【0010】以上に説明した構造の浄化槽1により散布
農薬混入雨水中の農薬が除去され、瀘過される順路は以
下の通りであるる。即ち、グリ−ン24の芝生24aに
散布それた農薬が芝生24aに付着又は地面に堆積して
いる農薬が降雨により雨水に混入し、集水ピット25・
32に集水され、当該農薬混入雨水が排水管31・36
内を流れ、矢印a方向より流入管6より浄化糟1の貯水
部10内に貯水され、貯水された農薬混入水1aは、矢
印b及び矢印cのように、多孔板9に多数形成されてい
る通水孔9a・9a・9a・・・より支持層12→活性
炭層13→膨張層14を通過し、各層12・13・14
を通過することにより農薬が除去される。農薬が除去さ
れた雨水は、更に、仕切り板8の上端を矢印dのように
沈澱部11に落下し、農薬が除去された雨水は沈澱部1
1において不純物が除去された純水は放流管17から放
流される。
【0011】図3は、排水基準が定められている農薬の
一覧表であり、図4は農薬として使用されているフェニ
トロチオン(MEP)39が活性炭に特に吸着されるこ
とを示すグラフである。その吸着率に着目するととも
に、農薬がより効率的吸着するような構造としたのが本
装置である。
【0012】
【発明の効果】本発明である農薬除去装置は、以上説明
したような構成であるために、以下の効果がある。第1
に、降雨によってグリ−ンにから排出する水の全量を処
理する。過去の時間最大降水量(82mm/hr)にも
充分に対応できる。第2に、活性炭を使用するために9
5%以上の除去性能を2年以上持続するので、農薬除去
性能が高く、性能持続時間が長い。第3に、動力を必要
としないので省エネルギ−であると共に、雷雨時などの
停電で無処理の排水が流出するおそれがない。第4に、
自然流下のために起動・停止などのいっさいの運転操作
が必要とせず維持管理が極めて容易である。第5に、本
装置は占用面積が7.2m2とコンパクトであると共
に、地下構造物のためにプレ−の邪魔にならない。第6
に、建造費及び維持管理費が安い。第7に、既存のゴル
フ場にも容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である農薬除去装置の全体図。
【図2】本発明である農薬除去装置の浄化槽の縦断面
図。
【図3】環境庁暫定指導指針で排水基準が定められてい
る農薬の一覧表を示した図。
【図4】吸着剤の単位重量当たりの農薬吸着量を示した
図。
【符号の説明】
1 浄化槽 2 作業孔 3 点検孔 4 点検孔 5 コンクリ−ト 6 流入管 7 仕切り板 8 仕切り板 9 多孔板 9a 通水孔 10 貯水部 10a 農薬混入水 11 沈澱部 12 支持層 13 活性炭層 14 膨張層 15 放流防止板 16 支持材 16a 支持材 16b 支持材 17 放流管 18 側壁 19 支持材 19a 支持材 20 支持材 21 基礎コンクリ−ト 22 捨コンクリ−ト 23 割栗石 24 グリ−ン 24a 芝生 25 集水ピット 26 防砂ネット 27 砂利 28 砂 29 改良剤混入砂 30 ゴムシ−ト 31 排水管 32 集水ピット 33 止水板 34 排水管 35 点検孔 36 排水管 37 地表面 38 農薬一覧表 39 フェニトロチン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E01C 13/00 7305−4D B01D 35/02 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部及び外周部に集水ピットを形成し
    たゴムシ−ト上に、順次砂利、防砂ネット、砂、改良剤
    混入砂利を積層して構成されているグリ−ンにより散布
    農薬混入雨水を集水する前記集水ピットより排水管及び
    流入管により流入した農薬混入雨水を瀘過する浄化層か
    らなることを特徴とするゴルフ場の散布農薬除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浄化層を、内部に多孔
    板及び仕切り板間内に順次支持層、活性炭、膨張層と積
    層させた瀘過部を備え、流入管よりに貯水部を、放流防
    止板を備えた放流管寄りに沈澱部を設け、上部に作業孔
    と点検孔を設けたことを特徴とする請求項1記載のゴル
    フ場の散布農薬除去装置。
JP28086292A 1992-09-25 1992-09-25 ゴルフ場の散布農薬除去装置 Expired - Lifetime JPH0741239B2 (ja)

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JP5063665B2 (ja) * 2009-11-19 2012-10-31 前田興業株式会社 雨水浄化装置及び雨水浄化システム

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