JPH0741197U - 液体貯蔵タンクの受入装置 - Google Patents

液体貯蔵タンクの受入装置

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JPH0741197U
JPH0741197U JP6940193U JP6940193U JPH0741197U JP H0741197 U JPH0741197 U JP H0741197U JP 6940193 U JP6940193 U JP 6940193U JP 6940193 U JP6940193 U JP 6940193U JP H0741197 U JPH0741197 U JP H0741197U
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discharged
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JP6940193U
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勝 大西
祥二 神谷
章 岩田
寛治 小森
修 岡村
憲次郎 原口
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からタンク内に液体を受入る際、BOG
(ボイルオフガス)発生量の変動を抑制して、BOG処
理能力および運転コストの低減化を図る。 【構成】 フィード管1から排出された液体は、ロート
管2上部の開口部4で集められ、ロート管2を通過し
て、ロート管2の下部開口から液化ガス10の中に排出
される。ロート管2の下部開口から排出される気泡11
を回収するための気泡回収管3は、ロート管2の周面を
覆うように二重管構造を構成する。気泡回収管3の上部
は開口部4と接合されており、一方、気泡回収管3の下
部にT字状の排出口5が設けられる。ロート管2から排
出される液体は、気泡回収管3の排出口5を通って液化
ガス10の中に排出されるとともに、ロート管2の連通
孔2aおよび下部開口から排出される気泡11は気泡回
収管3によって回収される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)などの液化ガス を大量に貯蔵する液体貯蔵タンク内に、タンカーなど別の貯蔵装置から輸送され る液体を受入れるための液体貯蔵タンクの受入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の液体貯蔵タンクの受入装置の一例を示す断面図である。タンク 70は、大型の液体貯蔵タンクであって、内部にLNG、LPGなどの液化ガス 60を貯留している。タンク70の上部に、外部から液体を供給するためのフィ ード管51が設置され、フィード管51の排出口51aがタンク70内の上部空 間に位置するように挿入されている。
【0003】 フィード管51の排出口51aから排出された液体は、ロート管52の上部に 設けられた朝顔状の開口部54で集められ、ロート管52の中を通過して、ロー ト管52の下部に設けられたT字状の排出口55から液化ガス60の中に排出さ れる。この受入方式は、ボトムフィードとも称される。この方式において、受入 液体の乱流などによって発生するロート管52の振動がフィード管51に伝わっ て、ひいてはタンク70に疲労亀裂が生ずるのを防止するため、ロート管52は 、フィード管51と分離されてタンク70内に設置されている。
【0004】 タンク70に貯留された液化ガス60の一部は、表面から気化してBOG(ボ イルオフガス)を発生し、タンク70の上部に設置されたBOG回収管71によ って回収され、BOG流量計72を介してBOG圧縮機73によって圧縮され外 部に回収される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の液体貯蔵タンクの受入装置では、フィード管51から排出された液体が ロート管52内の液面に落下する際、液面付近の大気を巻込んで負圧になり、さ らにロート管52の開口部54においてタンク70内の大気が多量に巻込まれる 。すると、タンク70内で発生するBOGも開口部54に吸入されるため、BO G流量計71で計測されるBOG発生量が見掛け上減少する。また、液体が低温 である場合、フィード管51からタンク70内に流入した液体によって、周囲の ガスが凝縮して液化するため、タンク70内のBOG量が減少する。
【0006】 一方、ロート管52内の液面付近で巻込まれた大気は、液面下で気泡61とな って、ロート管52内の動圧によって排出口55から液化ガス60の中に押し出 される。気泡61は液化ガス60の中を漂いながらBOGを取込んで、浮力によ って表面まで浮上した後、BOGを大気へ一挙に放出するとともに、気泡破裂に よって液面が波立って液化ガス60の気化が促進される。
【0007】 したがって、外部からの液体受入を開始した直後は、BOG発生量が定常状態 から一時的に減少するが、その後、巻込んだ気泡の破裂および液面の撹乱によっ てBOG発生量が多量に発生する現象が見られる。このようなタイムラグおよび 変動幅は、タンク70の容量が大きくなるほど顕著になる。
【0008】 このようにBOG発生量が大きく変動すると、最大発生時でも確実にBOGを 処理するためには、BOG回収管71やBOG圧縮機73などの処理能力を必要 以上に大型化さぜるを得ないという課題がある。
【0009】 このような課題を解決するため、実開平4−116095において、フィード 管とロート管との隙間を塞ぐことによって、ロート管の上部開口における大気の 巻込みを防止するという技術が提案されているが、a)ロート管の振動がフィー ド管に伝わってタンク材料の疲労を招いたり、b)ロート管内での気泡破裂によ ってロート管内の液面が上昇して不安定になったり、c)シャッタ開閉などの外 部制御が別途必要になる、という問題が生ずる。
【0010】 本考案の目的は、前述した課題を解決するため、外部から液体貯蔵タンク内に 液体を受入る際、BOG発生量の変動を抑制することによって、BOG処理装置 の処理能力および運転コストの低減化を可能にする液体貯蔵タンクの受入装置を 提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外部から液体貯蔵タンク内に液体を供給するためのフィード管と、 液体貯蔵タンク内に設置され、前記フィード管から排出される液体を上部開口 で受けて、下部開口から液体中に排出するためのロート管と、 前記ロート管の周面を覆うように、前記ロート管から排出される気泡を回収す るための気泡回収管とを具備することを特徴とする液体貯蔵タンクの受入装置で ある。
【0012】 また本考案は、前記ロート管の周面に多数の連通孔が設けられていることを特 徴とする。
【0013】
【作用】
本考案に従えば、フィード管から排出された液体がロート管内の液面に落下す る際に発生した気泡が、ロート管の周面を覆う気泡回収管によって回収されるこ とによって、気泡がタンク内に流出しなくなり、液面の撹乱によるBOG(ボイ ルオフガス)の急増を防止することができる。
【0014】 また、ロート管の周面に多数の連通孔が設けられることによって、気泡回収管 の内部空間とロート管の内部空間とが連通するため、気泡回収管で回収された気 泡が破裂して増加したガス圧が連通孔を通ってロート管内に流入するようになり 、ロート管内の負圧発生を防止して、ロート管の上部開口における大気巻込みを 防止することができる。
【0015】
【実施例】 図1は、本考案の一実施例を示す断面図である。タンク20は、大型の液体貯 蔵タンクであって、内部にLNG、LPGなどの液化ガス10を貯留している。 タンク20の上部に、外部から液体を供給するためのフィード管1が設置され、 フィード管1の排出口1aがタンク20内の上部空間に位置するように挿入され ている。
【0016】 フィード管1の排出口1aから排出された液体は、ロート管2の上部に設けら れた朝顔状の開口部4で集められ、ロート管2の中を通過して、ロート管2の下 部開口から液化ガス10の中に排出される。ロート管2の下部開口から排出され る気泡11を回収するための気泡回収管3が、ロート管2の周面を覆って二重管 構造を構成するように設置される。気泡回収管3の上部はロート管2の開口部4 と接合されており、一方、気泡回収管3の下部にT字状の排出口5が設けられる 。こうして、ロート管2から排出される液体は、気泡回収管3の排出口5を通っ て液化ガス10の中に排出されるとともに、ロート管2から排出される気泡11 は気泡回収管3によって回収される。なお、ロート管2の振動がフィード管1に 伝わるのを防止するため、ロート管2は、フィード管1と分離されてタンク20 内に設置される。
【0017】 タンク20に貯留された液化ガス10の一部は、表面から気化してBOGを発 生し、タンク20の上部に設置されたBOG回収管21によって回収され、BO G流量計22を介してBOG圧縮機23によって圧縮され外部に回収される。
【0018】 図2は、図1に示すロート管2の下部開口付近を示す拡大断面図であり、図4 は、ロート管2の部分斜視図である。ロート管2は円筒状であって、その周面に 多数の連通孔2aが設けられている。気泡回収管3も円筒状である。なお、ロー ト管2および気泡回収管3の形状は円筒状に限定されるものでなく、たとえば四 角筒状でも構わない。また、ロート管2の周面に設けられる連通孔2aは円形に 限定されるものでなく、たとえばスリット状でも構わない。また、図3に示すよ うに、フィード管1から排出される液体と開口部4との間隙を出来るだけ小さく するために、開口制限板4aを設けてもよく、これによって受入れ開始時に発生 する負圧の影響を緩和することができる。
【0019】 次に動作について説明する。フィード管1から排出された液体がロート管2内 の液面に落下すると、液面付近の大気を巻込んで液体1の中に気泡11が大量に 発生する。気泡11はロート管2内の動圧によって下方および周囲に押出され、 気泡の一部は連通孔2aを通過し、残りの気泡はロート管2の下部開口を抜けて 気泡回収管3の内部に入って、結局、ほぼ全ての気泡が回収されて、タンク20 内には流出しなくなる。
【0020】 気泡回収管3で回収された気泡11は、ロート管2内の動圧の影響を受けずに 済むため、自己の浮力によって速やかに液面まで浮上することができる。したが って、気泡が液体中に滞在する時間が短くなり、凝縮量を少なくできる。気泡が 液面で破裂して放出したガスは気泡回収管3の中を充満して、ガスの一部は連通 孔2を通ってロート管2の内部に流入する。こうしてロート管2内での大気巻込 みや凝縮に起因する負圧が解消されるため、ロート管2の上部開口における大気 巻込みを防止できる。したがって、タンク20内の気圧変動を抑制することがで きる。
【0021】 図5は、BOG発生量の時間経過を示すグラフである。従来の受入装置を示す 破線カーブを見ると、BOG発生量が液体受入を開始した時刻t1から次第に減 少して、時刻t3で極小となった後、徐々に増加して、液体受入を終了した時刻 t5で極大となり、その後徐々に減少して定常状態に戻りつつある。
【0022】 一方、本実施例の受入装置を示す実線カーブを見ると、BOG発生量が液体受 入を開始した時刻t1から従来よりも緩い勾配で減少して、時刻t2で極小とな った後、従来よりも緩い勾配で増加して、時刻t4でほぼ安定状態に落ち着いて 、液体受入を終了した時刻t5では殆ど変化していない。また、実線カーブの極 大は明瞭に現れず、液体受入期間中、定常状態のBOG発生量を上回ることが無 い。したがって、液体受入中であっても、BOG処理能力は定常状態と同程度で 足りることになり、BOG処理装置の小型化および運転コストの低減化が可能に なる。
【0023】
【考案の効果】
以上詳説したように本考案によれば、ロート管から排出される気泡がタンク内 に流出しなくなって、液面の撹乱によるBOGの急増を防止できる。さらに、ロ ート管での大気巻込みが防止されるため、タンク内の気圧変動が少なくなる。し たがってBOG発生量の変動が抑制され、BOG処理装置の処理能力および運転 コストの低減化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示すロート管2の下部開口付近を示す拡
大断面図である。
【図3】ロート管2の他の例を示す拡大断面図である。
【図4】図1に示すロート管2の部分斜視図である。
【図5】BOG発生量の時間経過を示すグラフである。
【図6】従来の液体貯蔵タンクの受入装置の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 フィード管 1a 排出口 2 ロート管 2a 連通孔 3 気泡回収管 4 開口部 4a 開口制限板 5 排出口 10 液化ガス 11 気泡 20 タンク 21 BOG回収管 22 BOG流量計 23 BOG圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩田 章 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 小森 寛治 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 川崎重工 業株式会社播磨工場内 (72)考案者 岡村 修 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 原口 憲次郎 兵庫県明石市川崎町1番1号川崎重工業株 式会社明石技術研究所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から液体貯蔵タンク内に液体を供給
    するためのフィード管と、 液体貯蔵タンク内に設置され、前記フィード管から排出
    される液体を上部開口で受けて、下部開口から液体中に
    排出するためのロート管と、 前記ロート管の周面を覆うように、前記ロート管から排
    出される気泡を回収するための気泡回収管とを具備する
    ことを特徴とする液体貯蔵タンクの受入装置。
  2. 【請求項2】 前記ロート管の周面に多数の連通孔が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体貯
    蔵タンクの受入装置。
JP1993069401U 1993-12-24 1993-12-24 液体貯蔵タンクの受入装置 Expired - Lifetime JP2574435Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102850A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Ihi Corp Lng受入構造
KR101444295B1 (ko) * 2012-05-09 2014-09-30 삼성중공업 주식회사 휘발성 유기화합물 저감 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04191599A (ja) * 1990-11-27 1992-07-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 低温液化ガスタンクの液受入装置

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