JPH0741126B2 - フィルタープレスの濾板 - Google Patents

フィルタープレスの濾板

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JPH0741126B2
JPH0741126B2 JP4222213A JP22221392A JPH0741126B2 JP H0741126 B2 JPH0741126 B2 JP H0741126B2 JP 4222213 A JP4222213 A JP 4222213A JP 22221392 A JP22221392 A JP 22221392A JP H0741126 B2 JPH0741126 B2 JP H0741126B2
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filter plate
press
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勝博 清野
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株式会社楢崎製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタープレスの濾
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は、従来から一般に使用さ
れているフィルタープレスの濾板(1)を示すもので、1
対の鋼板製の方形枠体(2)の間には、鋼製の隔離板(3)
が挾設され、その両面には縦横に交差する多数の排液溝
(4)が切設され、中央には貫通孔(5)が穿設されてい
る。
【0003】濾板(1)の両側上部には、濾板(1)をフィ
ルタープレス両側のサイドビーム(図示省略)に摺動自在
に吊支するための把手板(6)が連設され、両側下端には
排液板(7)が連設され、排液板(7)に穿設した排液孔
(8)は、連通孔(9)をもって排液溝(4)に連通してい
る。
【0004】濾板(1)の両面を覆う濾布(10)の上記貫通
孔(5)に相当する個所は円形に切除されて、周端縁は貫
通孔(5)の周端縁を覆うように縫着されて通液孔(11)が
形成されている。
【0005】図示を省略したが、多数の濾板(1)は重合
して、締付装置により、隣接する濾板(1)の対向する枠
体(2)は、濾布(10)を挾んで水密に圧接している。
【0006】上述のフィルタープレスは、原液を通液孔
(11)より隣接する両濾布(10)間に圧入すると、原液内の
液体分と固体分は濾別されて、濾布(10)を通過した濾液
は濾板(1)の排液溝(4)と連通孔(9)を経て排液孔(8)
より流出し、両濾布(10)間にフィルターケーキ(12)が残
留する。
【0007】両濾布(10)間がケーキ(12)で満たされる
と、原液の圧入を中止し、必要に応じて水を圧入して水
洗した後、締付装置を解除して、把手板(6)により各濾
板(1)を順に側方移動させつつケーキ(12)を排出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の装置は、
各濾板(1)に隔離板(3)が設けてあるので重量が重く、
多数の濾板(1)の側方移動に多大な力を要し、また隔離
板(3)の分だけフィルタープレスの全重量と全長が増加
して、大型かつ高価となる。
【0009】これを避けるため、隔離板(3)を省略した
ものもあるが(例えば、特開昭63-65917号公報参照)、こ
のものによると、濾布同士が密接し、濾液の流通が不円
滑となり、迅速に濾過できなくなるという問題点があ
る。
【0010】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、小型軽量化できるとともに、隣接する
濾布同士が濾過途中で密接せず、円滑に濾過を継続する
ことができるようにしたフィルタープレスの濾板を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフィルタープレスの濾板は、複数の濾板の
両面を濾布で覆って互いに圧着し、隣接する各濾板の濾
布間に原液を圧送することにより、原液を濾過するよう
にしたフィルタープレスに用いる濾板であって、硬質の
枠体に、弾性と抗張力とを有する合成樹脂製のネットを
張設し、該ネットの両側面に、複数の濾板を重ね合わせ
たとき、先端同士が互いに対向するようにしたスペーサ
を設けたことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の濾板は、硬質の枠体に、弾性と抗張力
とを有する合成樹脂製のネットを張設し、該ネットの両
側面に、複数の濾板を重ね合わせたとき、先端同士が互
いに対向するようにしたスペーサを設けたので、隣接す
る濾布同士の密接がネットにより阻止され、ネットの部
分を濾液が迅速に流通しうるとともに、ネットがケーキ
の堆積圧力に対して濾布をしっかりと支持することがで
き、しかも従来の鋼板製の隔離板を用いたものより著し
く小型化(薄型化)及び軽量化することができるととも
に、塑性変形するおそれがなく、濾過中に変形が生じて
も、ケーキを排出すれば元の正規の状態に復元する。
た、単一の濾板のネットが過大に弾性変形したときは、
隣接する濾板の対向するスペーサの先端同士が、濾布を
介して互いに当接して、ネットの過大な弾性変形を阻止
する。
【0013】
【実施例】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、本発明の濾板(21)は、例えば強化プラスチック(F
RP)のような硬質合成樹脂製又は金属製の1対の方形
枠体(22)の間に、例えばゴムを含浸させたカーボン繊維
のように、弾性と抗張力と耐蝕性とを有する合成樹脂製
線材よりなる隔離ネット(23)(例えば線材の直径2〜3m
m、網目5×5mm)を張設して形成され、ネット(23)の中
央には貫通孔(24)が貫設されている。
【0014】濾板(21)の両側には、上述の濾板(1)と同
様に把手板(25)と排液板(26)が連設されている。(27)は
排液孔、(28)は連通孔である。
【0015】濾板(21)の両面は、上記(10)と同様の濾布
(29)をもって覆われ、中央には上記(11)と同様の通液孔
(30)が形成されている。
【0016】上述の本発明の濾板(21)を使用したフィル
タープレスに、上述と同様に原液を圧入して濾過を開始
すれば、隣接する濾布(29)は、濾別されたフィルターケ
ーキ(31)により、次第に外側方に膨出してネット(23)に
圧接する。
【0017】しかし、ネット(23)は抗張力を有している
ので、ケーキ(31)の堆積圧力に対して濾布(29)を常に等
間隔となるように支持し、またネット(23)を挾んで、対
向する濾布(29)同士は、互いに直接密接するのがネット
(23)により阻止され、ネット(23)が濾液の流出路となっ
て、濾液はネット(23)に沿って容易に流下し、ケーキ(3
1)の水洗や絞りも容易に行なうことができる。
【0018】濾過が終ってケーキ(31)を排出するため、
多数の濾板(21)を順に側方移動させる際は、濾板(21)が
軽量なため容易であり、またネット(23)は弾性を有して
いるので、濾過中湾曲しても塑性変形せず原形に復帰す
る。
【0019】また本発明の濾板(21)を使用したフィルタ
ープレスは、濾板(21)を形成する各部材が上述のような
材質で形成されているので、軽量でありしかも薄型化で
きるので、フィルタープレスの全長を、従来の上記濾板
(1)を使用したフィルタープレスよりも著しく短くでき
る。
【0020】さらに図1と図3に示すように、ネット(2
3)の両側面に、複数の濾板(1)を重ね合わせたとき、先
端同士が互いに対向するようにしたスペーサ(40)を設け
てあるので、単一の濾板(1)のネット(23)が過大に弾性
変形したときは、隣接する濾板(1)の対向するスペーサ
(40)(40)の先端同士が、濾布(29)を介して互いに当接し
て、ネット(23)の過大な弾性変形を阻止することができ
る。また、このスペーサ(40)は、上記の作用効果の他
に、ネット(23)を介して濾布 (29)同士が密接するのを防
止する作用効果をも有している。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。(a) 本発明の濾板は、濾板を形成す
る各部材が弾性と抗張力とを有する合成樹脂のネットで
形成されているので、ケーキの堆積圧力に対して濾布を
ほぼ等間隔となるようにしっかりと支持することがで
き、またネットにより、隣接する濾布同士が直接密接す
るのを阻止し、濾液はネットに沿って迅速に流下するこ
とができ、ケーキの水洗や絞りを容易に行なうことがで
きる。
【0022】(b) 濾過が終ってケーキを排出するた
め、多数の濾板を順に側方移動させる際は、濾板が軽量
のため容易であり、また、ケーキの堆積圧力が過大にな
ったときは、適度に弾性変形することができ、ケーキ排
出後は、原形に復元できるので、例えば金属製のネット
を用いたもののように、ケーキの堆積圧力が過大になっ
たとき、塑性変形して、ケーキ排出後に、原形に復元で
きなくなるというおそれをなくすことができる。
【0023】(c) 本発明の濾板を使用したフィルター
プレスは、従来の鉄製濾板を使用したフィルタープレス
より、濾過能力を同一とした場合、著しく小型化及び軽
量化できる。
【0024】(d) ネットの両側面に、複数の濾板を重
ね合わせたとき、先端同士が互いに対向するようにした
スペーサを設けてあるので、単一の濾板のネットが過大
に弾性変形したときは、隣接する濾板の対向するスペー
サの先端同士が、濾布を介して互いに当接して、ネット
の過大な弾性変形を阻止することができるという利点が
ある。また、このスペーサは、上記の作用効果の他に、
ネットを介して濾布同士が密接するのを防止する作用効
果をも有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾板の一部切欠正面図である。
【図2】図1のA−A線端面図である。
【図3】図1のB−B線端面図である。
【図4】従来の濾板の一部切欠正面図である。
【図5】図4のC−C線端面図である。
【符号の説明】(1)濾板 (2)枠体 (3)隔離板 (4)排液溝 (5)貫通孔 (6)把手板 (7)排液板 (8)排液孔 (9)連通孔 (10)濾布 (11)通液孔 (12)フィルターケーキ (21)濾板 (22)枠体 (23)ネット (24)貫通孔 (25)把手板 (26)排液板 (27)排液孔 (28)連通孔 (29)濾布 (30)通液孔 (31)フィルターケーキ (40)スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の濾板の両面を濾布で覆って互いに
    圧着し、隣接する各濾板の濾布間に原液を圧送すること
    により、原液を濾過するようにしたフィルタープレスに
    用いる濾板であって、硬質の枠体に、弾性と抗張力とを
    有する合成樹脂製のネットを張設し、該ネットの両側面
    、複数の濾板を重ね合わせたとき、先端同士が互いに
    対向するようにしたスペーサを設けたことを特徴とする
    フィルタープレスの濾板。
  2. 【請求項2】 ネットが、ゴムを含浸させたカーボン繊
    維よりなる請求項1記載のフィルタープレスの濾板。
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