JPH0740804Y2 - 角型多管式貫流ボイラーのドレン戻り構造 - Google Patents
角型多管式貫流ボイラーのドレン戻り構造Info
- Publication number
- JPH0740804Y2 JPH0740804Y2 JP3068788U JP3068788U JPH0740804Y2 JP H0740804 Y2 JPH0740804 Y2 JP H0740804Y2 JP 3068788 U JP3068788 U JP 3068788U JP 3068788 U JP3068788 U JP 3068788U JP H0740804 Y2 JPH0740804 Y2 JP H0740804Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boiler
- water
- water pipe
- burner
- drain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 この考案は、角型缶体においてセパレータからのドレン
を下部ヘッダーの低温部位へ戻すための工夫を施したも
のである。この場合の低温部位とは、バーナから離れて
いることによって熱負荷が比較的に小さく抑えられてい
る領域をいう。
を下部ヘッダーの低温部位へ戻すための工夫を施したも
のである。この場合の低温部位とは、バーナから離れて
いることによって熱負荷が比較的に小さく抑えられてい
る領域をいう。
従来の多管式ボイラーにおいては、セパレータにより分
離されたドレンが缶体下部の管寄せの一部へ局所的に戻
されているために、該管寄せ内缶水の温度分布状態が一
様ではない。これは、バーナと水管との位置関係による
熱負荷の差等と共に、各水管の蒸発量をばらつかせる原
因の一つとなっている。
離されたドレンが缶体下部の管寄せの一部へ局所的に戻
されているために、該管寄せ内缶水の温度分布状態が一
様ではない。これは、バーナと水管との位置関係による
熱負荷の差等と共に、各水管の蒸発量をばらつかせる原
因の一つとなっている。
上記状態により、高温のドレンが集中するところの蒸発
量が他の水管に比べて格段に多い水管と、そうでない水
管が生じるわけであるが、蒸発量が多い水管は、他と比
べてスケール付着速度が早まったり、腐食が進行したり
する場合が多く、局所的な缶体破損につながり、総じて
缶体寿命を縮める原因となる。
量が他の水管に比べて格段に多い水管と、そうでない水
管が生じるわけであるが、蒸発量が多い水管は、他と比
べてスケール付着速度が早まったり、腐食が進行したり
する場合が多く、局所的な缶体破損につながり、総じて
缶体寿命を縮める原因となる。
この考案は、上述したような問題点に着目し、各水管下
部の温度を平均化して、各々の水管の熱負荷とともに、
蒸発の発生量を安定させることを目的とするものであ
る。
部の温度を平均化して、各々の水管の熱負荷とともに、
蒸発の発生量を安定させることを目的とするものであ
る。
すなわちこの考案は、多数の水管を長手方向の軸線に沿
って実質上２列の水管列として配置し、これら水管列の
上部及び下部に、それぞれ上部ヘッダー及び下部ヘッダ
ーを連結するとともに、該水管列の一端側にバーナを設
置して成る構成の角型多管式貫流ボイラーにおいて、該
バーナに相対する側の該下部ヘッダーの端部にセパレー
タからのドレンを導入するための降水戻り管の下端開口
部を臨ませたことを特徴としている。
って実質上２列の水管列として配置し、これら水管列の
上部及び下部に、それぞれ上部ヘッダー及び下部ヘッダ
ーを連結するとともに、該水管列の一端側にバーナを設
置して成る構成の角型多管式貫流ボイラーにおいて、該
バーナに相対する側の該下部ヘッダーの端部にセパレー
タからのドレンを導入するための降水戻り管の下端開口
部を臨ませたことを特徴としている。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。第
１図及び第２図において、（１）は、多数の水管（２）
を長手方向の軸線（ｌ）に沿って２列の第1,第２水管列
として配列し、これら第1,第２水管列を介して蒸気部と
する上部ヘッダー（図示せず）と水部とする下部ヘッダ
ー（３），（３′）とを連結して成る角型多管式貫流ボ
イラーの本体である。該下部ヘッダーには、給水管
（４）を挿入固着してあり、各水管に均等に給水できる
よう、多数の給水孔（4a）を穿設している。
１図及び第２図において、（１）は、多数の水管（２）
を長手方向の軸線（ｌ）に沿って２列の第1,第２水管列
として配列し、これら第1,第２水管列を介して蒸気部と
する上部ヘッダー（図示せず）と水部とする下部ヘッダ
ー（３），（３′）とを連結して成る角型多管式貫流ボ
イラーの本体である。該下部ヘッダーには、給水管
（４）を挿入固着してあり、各水管に均等に給水できる
よう、多数の給水孔（4a）を穿設している。
（５）は、セパレータ（Ｓ）（第２図、仮線参照）によ
り分離されたドレンをボイラーに戻すための降水戻り管
で、バーナ（６）からもっとも遠い側において下部ヘッ
ダー（３）、（３′）を連通するごとく延びている。
（5a）は、そのような降水戻り管に開設した複数の開口
部である。
り分離されたドレンをボイラーに戻すための降水戻り管
で、バーナ（６）からもっとも遠い側において下部ヘッ
ダー（３）、（３′）を連通するごとく延びている。
（5a）は、そのような降水戻り管に開設した複数の開口
部である。
以上の様な構成においては、セパレータ（Ｓ）で分離さ
れた高温のドレンは、降水戻り管（５）を介して流下
し、下端開口部（5a）より下部ヘッダー（３），
（３′）のバーナ（６）と相対する側の端部に入り、付
近の缶水を昇温する。
れた高温のドレンは、降水戻り管（５）を介して流下
し、下端開口部（5a）より下部ヘッダー（３），
（３′）のバーナ（６）と相対する側の端部に入り、付
近の缶水を昇温する。
通常、角型缶体のボイラーにおけるバーナ近くの水管
（2a）とバーナの遠方に位置する水管（2b）とでは熱負
荷の差が大きくなる傾向を生じるが、この考案のよう
に、熱負荷の小さい水管列端部の缶水を主体的に昇温す
れば、トータルで各水管下部の温度を高めて、各々の蒸
発量を平均化することができる。尚、この考案は、通常
の円形缶体にも実施することが可能であって、たとえ
ば、熱負荷の小さい煙道近くの水管下部を中心にしてド
レンを戻すことで、該水管の蒸発量を安定させることが
できる。
（2a）とバーナの遠方に位置する水管（2b）とでは熱負
荷の差が大きくなる傾向を生じるが、この考案のよう
に、熱負荷の小さい水管列端部の缶水を主体的に昇温す
れば、トータルで各水管下部の温度を高めて、各々の蒸
発量を平均化することができる。尚、この考案は、通常
の円形缶体にも実施することが可能であって、たとえ
ば、熱負荷の小さい煙道近くの水管下部を中心にしてド
レンを戻すことで、該水管の蒸発量を安定させることが
できる。
この考案は、上述したような構成であるので、熱負荷の
小さい水管の蒸気発生量を熱負荷の高い水管と同等近く
に引き上げることにより、各水管の蒸発量の均一化を図
って、局所的な水管の酷使を防止し、缶体の寿命を延長
することができるようになる。
小さい水管の蒸気発生量を熱負荷の高い水管と同等近く
に引き上げることにより、各水管の蒸発量の均一化を図
って、局所的な水管の酷使を防止し、缶体の寿命を延長
することができるようになる。
また、各水管より一様に蒸気を発生させられるので、水
管の伝熱面を有効に使用でき、効率の良いボイラーとす
ることができる。
管の伝熱面を有効に使用でき、効率の良いボイラーとす
ることができる。
第１図は、この考案の一実施例を示す多管式貫流ボイラ
ーの横断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 （２）…水管 （３）（３′）…下部ヘッダー （４）…給水管 （５）…降水戻り管
ーの横断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 （２）…水管 （３）（３′）…下部ヘッダー （４）…給水管 （５）…降水戻り管
Claims (1)
- 【請求項１】多数の水管を長手方向の軸線（ｌ）に沿っ
て実質上２列の水管列として配置し、これら水管列の上
部及び下部に、それぞれ上部ヘッダー及び下部ヘッダー
（３），（３′）を連結するとともに、該水管列の一端
側にバーナ（６）を設置して成る構成の角型多管式貫流
ボイラーにおいて、該バーナに相対する側の該下部ヘッ
ダーの端部にセパレータ（Ｓ）からのドレンを導入する
ための降水戻り管（５）の下端開口部（5a）を臨ませた
ことを特徴とする直列配置型多管式貫流ボイラーのドレ
ン戻り構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3068788U JPH0740804Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 角型多管式貫流ボイラーのドレン戻り構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3068788U JPH0740804Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 角型多管式貫流ボイラーのドレン戻り構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01136206U JPH01136206U (ja) | 1989-09-19 |
| JPH0740804Y2 true JPH0740804Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31255968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3068788U Expired - Lifetime JPH0740804Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 角型多管式貫流ボイラーのドレン戻り構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740804Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP3068788U patent/JPH0740804Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01136206U (ja) | 1989-09-19 |
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