JPH0740562Y2 - 立体構造物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、上下二層の平面骨組構造体の間を垂直材や斜
材により連結してなる立体構造物に関する。

従来の技術 従来のこの種の立体構造物としては、例えば特公昭61−
39459号公報記載のものがある。この立体構造物におい
ては、第２図に示すように、上弦材１は、三方向の部材
が相互に交差して六角形ａと、その各辺の外側に三角形
ｂの配置された格子目を形成し、下弦材２は、前記六角
形ａおよびその六角形の外側の一つ置きの三角形ｂの中
央下方位置を頂点とする六角形ｃの連続した格子目を形
成し、上弦材１の六角形ａの頂点と下弦材２の六角形ｃ
の一つ置きの頂点とをラチス材３で連結している。そし
て、六角形ａの辺とその頂点に連結されたラチス材３と
をもって中空単位六角錐体が構成されている。

なお、第２図において、 ○印は上弦材１の節点 □印は下弦材２の節点 をそれぞれ示す。

考案が解決しようとする課題 しかし、上記従来の立体構造物においては、構造が複雑
であるため、節点および部材の種類が多くなるという問
題があった。

本考案は、従来の立体構造物を改良して、このような問
題点を解消することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案の立体構造物は、複
数個の三方向の棒部材を六角形が連続した格子状に連結
してなる平面骨組構造体を上下二層に配置し、上層の平
面骨組構造体に対して下層の平面骨組構造体をいずれか
一つの棒部材の方向にその長さに相当する距離だけずら
せ、上層の六角形の一つ置きの節点を垂直材により下層
の六角形の一つ置きの節点に連結するとともに、上層の
六角形の他の一つ置きの節点を斜材により下層の六角形
の他の一つ置きの節点に三角錐状に連結したものであ
る。

作用 上記構成の立体構造物においては、構造が簡単であるた
め、節点、棒部材および斜材の種類が少なくなってい
る。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図に基づいて説明する。

本実施例の立体構造物は、図示のように、上下二層の平
面骨組構造体11,12を有する。これらの平面骨組構造体1
1,12は、複数個の三方向の棒部材13,14,15を六角形Ａが
連続した格子状に連結してなるもので、上層の平面骨組
構造体11に対して下層の平面骨組構造体12をいずれか一
つの棒部材13,14または15の方向にその長さに相当する
距離だけずらせて配置している。そして、上層の六角形
Ａの一つ置きの節点を垂直材16により下層の六角形Ａの
一つ置きの節点に連結するとともに、上層の六角形Ａの
他の一つ置きの節点を斜材17,18,19により下層の六角形
Ａの他の一つ置きの節点に三角錐状に連結している。

なお、第１図において、 ○印は上層11の節点 □印は下層12の節点 をそれぞれ示す。

上記構成の立体構造物は、上下両層の平面骨組構造体1
1,12が同一であるので、構造が簡単である。そのため、
節点、棒部材13,14,15および斜材17,18,19の種類も少な
くなっている。また、六角形Ａを正六角形にすると、棒
部材および斜材をそれぞれ一種類ですますことができ
る。

考案の効果 以上述べたように本考案によれば、構造が簡単であるの
で、節点、棒部材および斜材の種類が少なくなる。ま
た、上下両層の六角形を正六角形にすると、棒部材およ
び斜材をそれぞれ一種類ですますことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の、一実施例を示す立体構造物の平面
図、第２図は従来の立体構造物の一例を示す平面図であ
る。 11,12……平面骨組構造体、13,14,15……棒部材、16…
…垂直材、17,18,19……斜材、Ａ……六角形。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個の三方向の棒部材を六角形が連続し
   た格子状に連結してなる平面骨組構造体を上下二層に配
   置し、上層の平面骨組構造体に対して下層の平面骨組構
   造体をいずれか一つの棒部材の方向にその長さに相当す
   る距離だけずらせ、上層の六角形の一つ置きの節点を垂
   直材により下層の六角形の一つ置きの節点に連結すると
   ともに、上層の六角形の他の一つ置きの節点を斜材によ
   り下層の六角形の他の一つ置きの節点に三角錐状に連結
   したことを特徴とする立体構造物。