JPH074030Y2 - 逆止弁体付きコネクタ及び体内排液貯留槽 - Google Patents

逆止弁体付きコネクタ及び体内排液貯留槽

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JPH074030Y2
JPH074030Y2 JP1988117782U JP11778288U JPH074030Y2 JP H074030 Y2 JPH074030 Y2 JP H074030Y2 JP 1988117782 U JP1988117782 U JP 1988117782U JP 11778288 U JP11778288 U JP 11778288U JP H074030 Y2 JPH074030 Y2 JP H074030Y2
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JP
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storage tank
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drainage
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英一 斉藤
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Senko Medical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、主に開胸術後、胸腔内に溜まった血液、浸
出液等を吸引して貯留するための体内排液貯留槽の吸引
口に、吸引装置を接続する逆止弁体付きコネクタに関す
るものである。
「従来の技術」 従来のこの種の体内排液貯留槽としては、第2図に示す
ように、体内排液を貯留する貯留瓶1と、体内排液を貯
留瓶1の内部に吸引するための吸引装置2と、上記貯留
瓶1と吸引装置2との間に配設されて貯留瓶1に溜まっ
た体内排液が満杯となり、あふれた体内排液が吸引装置
2内に吸引されるのを遮断するための体内排液遮断瓶3
とからなっており、これら各貯留瓶1、体内排液遮断瓶
3、吸引装置2とは各々チューブ4a,4b,4cによって連通
されている。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、上記従来の体内排液貯留槽にあっては、貯留
瓶1、体内排液遮断瓶3、吸引装置2が単にチューブ4
a,4b,4cによって連通されたものであるので、吸引装置
によって吸引を続けると、貯留瓶1の内部に溜まった体
内排液がレベルオーバして、体内排液遮断瓶3の内部に
流入し、ついで該体内排液遮断瓶3から吸引装置2の内
部に侵入し、吸引装置2が故障してしまうという問題点
があった。
この考案は上記問題点に鑑みて為されたものであり、体
内排液が貯留瓶や体内排液遮断瓶の内部でオーバレベル
になった場合にも、体内排液を吸引装置の内部に流入さ
せることのない逆止弁体付きコネクタを提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案の逆止弁体付きコネクタは、体内排液を貯留す
る体内排液貯留槽の上部に、上方へ向かって突出された
吸引口へ、吸引装置を接続するコネクタにおいて、 前記吸引口へ取り付け可能なコネクタ本体と、該コネク
タ本体の一端部に形成され、前記吸引装置に接続される
接続筒部と、該コネクタ本体の他端部に形成され、この
コネクタ本体を前記吸引口へ取り付けることにより、前
記吸引口へ嵌入され、その先端部近傍が前記体内排液貯
留槽内に配置され、この体内排液貯留槽内に配置される
先端部近傍における側部に窓部が形成された弁筒部と、
該弁筒部内にて、その軸線方向へ摺動可能に設けられ、
前記体内排液貯留槽内へ貯留される体内排液によって浮
上して前記コネクタ本体方向へ摺動することにより、前
記コネクタ本体の中心に形成された流路を閉鎖する弁体
とを具備することを特徴とするものである。
また、本考案の体内排液貯留槽は、体内排液を貯留する
ために上部が連通孔によって連通された第1貯留槽及び
第2貯留槽と、底部が前記第2貯留槽の上部に連通され
たウォーターシール槽とを備えてなり、前記第1貯留槽
の上部には体内排液が流入する排液口が設けられるとと
もに、前記ウォーターシール槽の上部には吸引装置が接
続される吸引口が設けられてなり、 該吸引口には、 コネクタ本体と、該コネクタ本体の一端部に形成され、
前記吸引装置に接続される接続筒部と、該コネクタ本体
の他端部に形成され、このコネクタ本体を前記吸引口へ
取り付けることにより、前記吸引口へ嵌入され、その先
端部近傍が前記貯留槽内に配置され、この貯留槽内に配
置される先端部近傍における側部に窓部が形成された筒
部と、該筒部内にて、その軸線方向へ摺動可能に設けら
れ、前記貯留槽内へ貯留される体内排液によって浮上し
て前記コネクタ本体方向へ摺動することにより、前記コ
ネクタ本体の中心に形成された流路を閉鎖する弁体とを
有する逆止弁体付きコネクタが取り付けられてなること
を特徴とするものである。
「作用」 この考案の逆止弁体付きコネクタ及び体内排液貯留槽に
あっては、吸引装置を貯留槽の吸引口に接続するコネク
タに逆止弁の機能を設けたので、貯留槽内にて体内排液
がオーバーフローしようとしても、逆止弁体付きコネク
タの弁体が体内排液によって浮上して、コネクタ本体の
流路が閉鎖され、吸引装置への体内排液の侵入が防止さ
れ、吸引装置の故障が未然に防がれる。
また、逆止弁体付きコネクタが貯留槽の吸引口に取り付
けられるので、この逆止弁体付きコネクタを他の貯留槽
に用いることも可能である。
「実施例」 以下、この考案を図面を用いて説明する。第1図は、本
考案の逆止弁体付きコネクタ及び体内排液貯留槽の一実
施例を示すものである。
図中符号10は、胸腔内に溜まった血液、浸出液等の体内
排液を吸引して貯留するための体内排液貯留槽である。
該体内排液貯留槽10は、プラスチック等の樹脂によって
直方体状に一体に成形されており、図中左側から順に第
1貯留槽11、第2貯留槽12、ウォーターシール槽13とな
っている。第1貯留槽11と第2貯留槽12とは上部が連通
孔14によって連通され、さらに、第2貯留槽12の上部と
ウォーターシール槽13の底部とは連通管15によって連通
されている。そして、第1貯留槽11の上部には体内排液
が流入する排液口16が設けられるとともに、上記ウォー
ターシール槽13の上部には図示しない吸引装置に接続さ
れる吸引口17が設けられている。
この吸引口17は、ウォーターシール槽の上部に形成され
た筒部17aの内側に、下半分がウォーターシール槽の内
部に挿入される管状の逆止弁体付きコネクタ17bが嵌合
されてなるものであり、該逆止弁体付きコネクタ17bの
下側の側部には空気の流通口となる側面窓17cが形成さ
れていると共に、逆止弁体付きコネクタ17bの底部には
通常の場合には、上記側面窓17cより下側に位置するよ
うに球弁17dが配設されている。さらに、上記球弁17d
は、逆止弁体付きコネクタ17bの内径より小径とされて
おり、体内排液がウオーターシール槽に満たされた場合
には、側面窓17cより上部まで浮上すると共に、逆止弁
体付きコネクタ17bの途中に設けられた図示しない弁座
に押圧されることにより、逆止弁体付きコネクタ17bを
閉塞するようになっており、一方、体内排液が空気と混
じって泡状となっている場合には、その泡が側面窓17c
より入り込んで吸引装置に吸引されるため、球弁17dを
浮かすことはない。本考案の逆止弁は、これら逆止弁体
付きコネクタ17b、球弁17dによって構成されている。
そして、球弁17dは、体内排液より比重の軽い、プラス
チック等によって製作され、中実でも、あるいは中空で
もよい。また、上記側面窓17cは上記球弁17dが、外に飛
び出さない範囲で最大の大きさとなっていることが望ま
しい。即ち、体内排液が一気に入り込み、球弁17dを瞬
間的に浮かせて弁座に吸い付かせるよってになってい
る。
なお、側面窓17cは、逆止弁体付きコネクタ17bの両側部
に設けるようにしてもよい。また、逆止弁の弁形状は、
球状に限らず、例えば、傘状のものものでもよい。ま
た、上記逆止弁体付きコネクタ17bの底部には、側面窓1
7cの開口面積より小さく球弁17dが落下しない程度の孔
が形成されていると、逆止弁体付きコネクタ17b内に液
が溜まらないで孔から落下するため好しい。ただし、本
考案においては必ずしも必要ではない。
そして、第1貯留槽11及び第2貯留槽12の表面には計量
用のメモリが表示されており、ウォーターシール槽13の
底部には胸腔内に発生する高陰圧によって外気の胸腔内
への流入を防止するためのウオーターシール用水の適正
水位を示すメモリが表示され、一方、連通管15には、ウ
ォーターシール用水の上下位置により胸腔内圧を示すメ
モリが表示されている。また、排液口16と吸引口17と
は、識別可能なように、たとえば、緑と赤等のように異
なった色に着色された構成となっている。
したがって、この実施例の体内排液貯留槽1にあって
は、吸引口17を吸引装置に連通させて、該吸引装置で体
内排液貯留槽1内の空気を吸引すると、胸腔内の排液が
排液口16から吸引されて、まず第1貯留槽11に溜まる。
そして、吸引を続けると、第1貯留槽11に満杯となった
排水が、連通孔14からオーバーフローして第2貯留槽12
の内部に貯留される。さらに、吸引を続けると、第2貯
留槽12が排液で満杯となる。通常はこの状態において、
吸引装置を停止すると共に、排液口16及び吸引口17から
チューブを外して、該体内排液貯留槽を廃棄し、新たな
体内排液貯留槽に取り替えた後、吸引を続けるようにし
ている。
しかし、第2貯留槽が満杯となった後に、誤操作によっ
て、さらに吸引を続けた場合には、第2貯留槽12から連
通管15を通じてオーバーフローした排水がウォーターシ
ール槽13に溜まり、ついで、ウォーターシール槽13に溜
まった排液がウォーターシール槽13からオーバーフロー
しようとするが、排出口17が逆止弁17dによって閉塞さ
れるために、排液が吸引装置に流入することはない。し
たがって、本実施例の体内排液貯留槽にあっては、体内
排液が吸引装置側に流出することがなく、吸引装置が故
障したりすることがない。また、排液口16と吸引口17と
は異なる色によって識別されるため、これらを間違えて
接続することがない。
「考案の効果」 以上、詳細に説明したように、本考案の逆止弁体付きコ
ネクタ及び体内排液貯留槽によれば、吸引装置を貯留槽
の吸引口に接続するコネクタに逆止弁の機能を設けたの
で、貯留槽内にて体内排液がオーバーフローしようとし
ても、逆止弁体付きコネクタの弁体が体内排液によって
浮上されて、コネクタ本体の流路が閉鎖され、吸引装置
への体内排液の侵入が防止され、体内排液を吸引するこ
とによる吸引装置の故障を未然に防止することができ
る。
また、逆止弁体付きコネクタが貯留槽の吸引口に取り付
けられる汎用性に優れたものであるので、この逆止弁体
付きコネクタを他の貯留槽に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す逆止弁体付きコネクタ
及び体内排液貯留槽の斜視図、第2図は従来の体内排液
貯留槽の概要を示す図である。 2……吸引装置、10……体内排液貯留槽、11……第1貯
留槽、12……第2貯留槽、13……ウォーターシール槽、
14……連通孔、15……連通管、16……排液口、17……吸
引口、17b……逆止弁体付きコネクタ、17c……側面窓
(窓部)17d……球弁(弁体)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】体内排液を貯留する体内排液貯留槽の上部
    に、上方へ向かって突出された吸引口へ、吸引装置を接
    続するコネクタにおいて、 前記吸引口へ取り付け可能なコネクタ本体と、 該コネクタ本体の一端部に形成され、前記吸引装置に接
    続される接続筒部と、 該コネクタ本体の他端部に形成され、このコネクタ本体
    を前記吸引口へ取り付けることにより、前記吸引口へ嵌
    入され、その先端部近傍が前記体内排液貯留槽内に配置
    され、この体内排液貯留槽内に配置される先端部近傍に
    おける側部に窓部が形成された弁筒部と、 該弁筒部内にて、その軸線方向へ摺動可能に設けられ、
    前記体内排液貯留槽内へ貯留される体内排液によって浮
    上して前記コネクタ本体方向へ摺動することにより、前
    記コネクタ本体の中心に形成された流路を閉鎖する弁体
    とを具備することを特徴とする逆止弁体付きコネクタ。
  2. 【請求項2】体内排液等を貯留するために上部が連通孔
    によって連通された第1貯留槽及び第2貯留槽と、底部
    が前記第2貯留槽の上部に連通されたウォーターシール
    槽とを備えてなり、前記第1貯留槽の上部には体内排液
    が流入する排液口が設けられるとともに、前記ウォータ
    ーシール槽の上部には吸引装置に接続されたチューブが
    接続される吸引口が設けられてなり、 該吸引口には、 コネクタ本体と、該コネクタ本体の一端部に形成され、
    前記吸引装置に接続される接続筒部と、該コネクタ本体
    の他端部に形成され、このコネクタ本体を前記吸引口へ
    取り付けることにより、前記吸引口へ嵌入され、その先
    端部近傍が前記貯留槽内に配置され、この貯留槽内に配
    置される先端部近傍における側部に窓部が形成された筒
    部と、該筒部内にて、その軸線方向へ摺動可能に設けら
    れ、前記貯留槽内へ貯留される体内排液によって浮上し
    て前記コネクタ本体方向へ摺動することにより、前記コ
    ネクタ本体の中心に形成された流路を閉鎖する弁体とを
    有する逆止弁体付きコネクタが取り付けられてなること
    を特徴とする体内排液貯留槽。
JP1988117782U 1988-09-07 1988-09-07 逆止弁体付きコネクタ及び体内排液貯留槽 Expired - Lifetime JPH074030Y2 (ja)

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