JPH0740064B2 - 薄膜squid磁力計 - Google Patents

薄膜squid磁力計

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JPH0740064B2
JPH0740064B2 JP63145395A JP14539588A JPH0740064B2 JP H0740064 B2 JPH0740064 B2 JP H0740064B2 JP 63145395 A JP63145395 A JP 63145395A JP 14539588 A JP14539588 A JP 14539588A JP H0740064 B2 JPH0740064 B2 JP H0740064B2
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康晴 山田
恵 品田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は微弱磁界の測定に用いる薄膜SQUID磁力計に関
する。
<従来の技術> SQUID(超電導量子干渉計)を用いた磁力計では、一般
に、出力を線形化するために磁束ロック法または磁束固
定方式等と称される回路を用いられる。
第9図に従来のdcSQUIDを用いた磁力計の回路構成図を
示す。この構成において、dcSQUID91およびその近傍の
入力回路92等の破線で囲まれたセンサ部90が、超電導状
態で使用するために冷却部に配設される。
<発明が解決しようとする課題> 第9図に示すような従来のSQUID磁力計では、センサ部9
0以外の初段のアンプや後続のロックインアンプ、ある
いはフィードバック回路等は室温部に置かれる通常の電
子回路によって構成されており、センサ部90以外の構成
が大きなものとなる。そのため、例えば磁化分布等を測
定するためにマルチチャンネル化を計ろうにも、1チャ
ンネル当たりの回路構成が大となって実際には極めて困
難である。
また、センサ部90以外が室温部に配設されていること
は、消費電力および熱雑音の点においても好ましくな
い。
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、室温部
の電子回路を少なくすることで、1チャンネル当たりの
回路構成を小型化してマルチチャンネル化を容易とする
とともに、消費電力および熱雑音の少ない薄膜SQUID磁
力計の提供を目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するめの構成を、実施例に対応する第
1図を参照しつつ説明すると、本発明では、SQUID素子
1と、そのSQUID素子1に結合されたピックアップコイ
ル2と、SQUID素子1から取り出された信号を増幅する
増幅部3と、その増幅部3の出力信号をSQUID素子1に
フィードバックするフィードバック部4とを、それぞれ
超電導体を主体とする薄膜によって形成して冷却部内に
配設する。
このうち、フィードバック部4は、SQUID素子1および
増幅部3の双方に結合された超電導ループ(フィードバ
ックループ)40によって形成する。
また、増幅部3は、互いにループ面積の異なる2個の超
電導ループ31,32とこれらを接続するジョセフソン接合J
3によって構成し、その一方の超電導ループ(A−Dル
ープ)31を、SQUID素子1の出力電圧VAに対応する電流i
2が流れる伝達トランス5に結合し、他方の超電導ルー
プ(蓄積ループ)32を、フィードバックループ40に結合
する。
<作用> 磁界Φの印加による、SQUID素子1の出力電圧VAに対
応する電流i2が流れる伝達トランス5に結合された超電
導ループ31には、i2に誘起されて電流i3が流れるが、こ
の電流i3は第4図に示すように、i2に対してはジョセフ
ソン接合J3の臨界電流値ic3をピーク値とする鋸切刃状
のパルスとなる。i3がピーク値ic3になると、ジョセフ
ソン接合J3は超電導→常電導のスイッチングをし、これ
によって超電導ループ32には、第5図に示すように、i2
の大きさ、従ってSQUID素子1の出力電圧VAの大きさに
応じて階段状に増加する電流i4が流れる。
この超電導ループ32に結合された超電導ループ40には、
同様に階段状に変化する電流i5が流れる(第7図)。こ
の電流i5により。超電導ループ40に接合されたSQUID素
子1には、印加磁界Φと逆相の磁界−Φが印加さ
れ、フィードバック回路が構成される。
<実施例> 本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。
第1図は本発明実施例の回路構成図である。この図にお
いて、一点鎖線より下方の部分は超電導体を主体とする
薄膜によって形成され、その使用されている超電導体の
臨界温度以下に保持すべく冷却部内に配設される。
SQUID素子1は2個のジョセフソン接合J1,J2を備えたdc
SQUIDであって、定電流源7から一定のバイアス電流I
が流される。このSQUID素子1は、入力コイル21によっ
てピックアップコイル2に結合されている。
SQUID1の出力電圧VAは、抵抗Rによって伝達トランス5
を流れる電流i2に変換される。この伝達トランス5は、
コイル51によって増幅部3のA−Dループ31に結合され
ている。
増幅部3は、ループ面積の小さい超電導ループであるA
−Dループ31と、ループ面積の大きい超電導ループであ
る蓄積ループ32と、このA−Dループ31と蓄積ループ32
とを接続するジョセフソン接合J3によって構成されてい
る。
蓄積ループ32は第1のフィードバックコイル41によっ
て、超電導ループであるフィードバックループ40の一端
に結合されている。フィードバックループ40の他端は、
第2のフィードバックコイル42によってSQUID素子1に
結合されており、これらでフィードバック部4を構成し
ている。また、フィードバックループ40には第1の出力
取り出しコイル43が形成されており、このコイル43に対
向して第2の出力取り出しコイル61が設けられている。
そして、この第2の出力取り出しコイル61の両端は、冷
却部外の出力端子に接続されている。
以上の本発明実施例において、ピックアップコイル2に
外部磁界Φxが印加されると、伝達係数k(Φx=kΦ
)をもってSQUID素子1に磁界Φが印加される。こ
の磁界Φにより、SQUID素子1からは、第2図(a)
に示すように、磁束量子Φを周期とする出力電圧VA
得られる。この出力電圧VA−磁界Φのリニア部に着目
すると、磁界ΦをΦ′に平行移動して第2図(b)
のように表される。
第2図(b)に示される出力電圧VAは、伝達トランス5
内の抵抗Rによって、この伝達トランス5内を流れる電
流i2に変換される。第3図に電流i2とΦ′の関係を示
す。
伝達トランス5内を流れる電流i2によって、コイル51を
介してA−Dループ31に磁束Φが伝わる。これにより
A−Dループ31に電流i3が流れる。A−Dループ31と蓄
積ループ32間に介在するジョセフソン接合J3の臨界電流
をic3とすると、A−Dループ31に流れる電流i3がic3
なったときに、ジョセフソン接合J3は超電導→常電導の
スイッチングをするから、これによって磁束はA−Dル
ープ31から蓄積ループ32内に移動する。従って、A−D
ループ31に流れる電流i3は、第4図に示すように、
Φ′の大きさに対してic3をピーク値とした鋸刃状の
パルスとなる。換言すれば、伝達トランス5を流れる電
流i2の大きさA−Dループ31に流れるパルスのカウント
数に比例する。また、ジョセフソン接合J3の上述のスイ
ッチングによる磁束の移動により、蓄積ループ32内の磁
束はその分増加することになるが、その結果、蓄積ルー
プ32に流れる電流i4は第5図に示すように、Φ′の大
きさに対して階段状に増加する。
この蓄積ループ32に流れる電流i4によって、第1のフィ
ードバックコイル41を通して第6図に示すような磁束Φ
がフィードバックループ40に伝わる。これによりフィ
ードバックループ40には、第7図に示すような、蓄積ル
ープ32に流れる電流i4と同様の電流i5が流れる。
フィードバックループ40は第2のフィードバックコイル
42によってSQUID素子1に結合されているから、電流i5
により、SQUID素子1には印加磁界Φと逆相の磁界−
Φが印加され、フィードバック回路が形成される。
フィードバックループ40を流れる電流i5は、第1および
第2の出力取り出しコイル43および61によって出力端子
に導かれているから、この出力端子に現れる電流を計測
することで印加磁界Φを求めることができる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、SQUID磁力計の
増幅部やフィードバック部を超電導体の薄膜によって構
成して冷却部内に配置することを可能としたから、従来
に比して室温部に置かれる電子回路を大幅に削減するこ
とができ、マルチチャンネル化が容易となる。同時に、
増幅部を冷却部内に置くことで熱雑音の低減が達成され
るとともに、超電導回路部が増加することで消費電力を
も削減できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の回路構成図、 第2図はそのSQUID素子1の出力電圧VAを示すグラフ、 第3図は伝達トランス5を流れる電流i2を示すグラフ、 第4図はA−Dループ31を流れる電流i3を示すグラフ、 第5図は蓄積ループ32を流れる電流i4を示すグラフ、 第6図はフィードバックループ40に伝わる磁束Φを示
すグラフ、 第7図はフィードバックループ40を流れる電流i5を示す
グラフ、 第8図は出力端子に導かれる電流を示すグラフ、 第9図は従来のdcSQUID磁力計の回路構成図である。 1……SQUID素子 2……ピックアップコイル 3……増幅部 4……フィードバック部 5……伝達トランス 7……定電流源 21……入力コイル 31……A−Dループ 32……蓄積ループ 40……フィードバックループ 41……第1のフィードバックコイル 42……第2のフィードバックコイル 43……第1の出力取り出しコイル 51……コイル 61……第2の出力取り出しコイル J1,J2,J3……ジョセフソン接合

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SQUID素子と、そのSQUID素子に結合された
    ピックアップコイルと、上記SQUID素子から取り出され
    た信号を増幅する増幅部と、その増幅部の出力を上記SQ
    UID素子にフィードバックするフィードバック部とを、
    それぞれ超電導体を主体とする薄膜によって形成して冷
    却部内に配設するとともに、上記フィードバック部は、
    上記SQUID素子および上記増幅部の双方に結合された超
    電導ループによって形成され、上記増幅部は、互いにル
    ープ面積の異なる2個の超電導ループとこれらを接続す
    るジョセフソン接合によって構成され、かつ、その2個
    の超電導ループの一方は、上記SQUID素子の出力電圧に
    対応する電流が流れる伝達トランスに結合され、他方
    は、上記フィードバック部を形成する超電導ループに結
    合されていることを特徴とする、薄膜SQUID磁力計。
JP63145395A 1988-06-13 1988-06-13 薄膜squid磁力計 Expired - Fee Related JPH0740064B2 (ja)

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