JPH073987U - 走行ロボット - Google Patents
走行ロボットInfo
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- JPH073987U JPH073987U JP3638493U JP3638493U JPH073987U JP H073987 U JPH073987 U JP H073987U JP 3638493 U JP3638493 U JP 3638493U JP 3638493 U JP3638493 U JP 3638493U JP H073987 U JPH073987 U JP H073987U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 走行ロボットの作業ステーションにおける作
業精度の向上が可能な走行ロボットの構成と方法を低価
格なシステムで提供するとともに、その方法を利用した
簡便かつ実用的な原点復帰手段を提供すること。 【構成】 走行ロボットの案内レール3上の軌道走行部
2の駆動モータ5に連結されたロータリーエンコーダ6
とは別に、各作業ステーションに設けたABSリニアエ
ンコーダの検出値によって走行ロボットの作業座標を補
正するとともに、原点復帰の時にもその検出値を利用す
る。
業精度の向上が可能な走行ロボットの構成と方法を低価
格なシステムで提供するとともに、その方法を利用した
簡便かつ実用的な原点復帰手段を提供すること。 【構成】 走行ロボットの案内レール3上の軌道走行部
2の駆動モータ5に連結されたロータリーエンコーダ6
とは別に、各作業ステーションに設けたABSリニアエ
ンコーダの検出値によって走行ロボットの作業座標を補
正するとともに、原点復帰の時にもその検出値を利用す
る。
Description
【0001】
本考案は、複数の作業ステーションで位置決めを行い、工作機械のワークの着 脱やワークの搬送あるいは組立やパレタイジング等の作業を行う軌道走行部を有 する走行ロボットの作業精度の向上と原点復帰のレスポンス向上の技術に関する 。
【0002】
従来このような走行ロボットは、図12に示すように、ロボットアーム1を軌 道走行部2に搭載し、案内レール3をガイドに軌道走行部2を移動位置決めして 構成されている。精度の高い位置決めを必要とする場合、案内レール3の軸方向 の駆動伝達手段としては、図12のように駆動モータ5に連結された送りネジ4 による方法が最も一般的である。さらに、送りネジ4の代わりにベルトやチェー ンを用いることもある。他に駆動モータを軌道走行部2に搭載した構造として、 駆動モータからトルクを伝達される歯車が案内レール3に平行して設置されたラ ックレールに噛み合う構造等も知られている。
【0003】 いずれの構造も駆動モータ5の後方に直結されたロータリーエンコーダ6によ って軌道走行部2の位置を検出しており、このロータリーエンコーダ6はアブソ リュート式とインクリメンタル式がある。
【0004】 また、図13に示すように案内レール3に平行に設置されたリニアスケール4 1を検出ヘッド42に読み込むことで軌道走行部2の停止位置精度を向上させる 構造がある。このリニアスケール41についてもアブソリュート式とインクリメ ンタル式がある。
【0005】
図12に示す従来の走行ロボットでは、頻繁に繰り返される案内レール3の軸 方向の運動によって、精度の高い送りネジ4を用いても熱膨張による送りネジ4 の伸縮が発生して各作業ステーション(以下作業stと記す)の停止位置が変化 する。さらにベルトやチェーンでは経時変化による伸び、ラックレールでは噛み 合う歯車との間に起こる摩耗やガタによるバックラッシュ等が生じるという問題 がある。これらの問題によって、精度の高い作業を作業stで行うことを目的に 高精度のロボットアーム1を軌道走行部2に搭載しても、作業点において教示さ れた位置、特に案内レール3の軸方向位置におけるロボットアーム1のハンド先 端の位置決め精度が良くない。
【0006】 現実には、精度の高い作業を行うロボットアーム1は悪くとも100μm、一 般的には数10μmの繰り返し位置決め精度を有するが、前記の問題によって数 mにわたる案内レール3上を走行する軌道走行部2は数100μmあるいは1m mの繰り返し位置決め精度となる。これではロボットアーム1の精度を作業点に おいて発揮できないことは明白である。
【0007】 上記の問題を解決する手段として先に述べた図13に代表されるクローズド制 御方式や、軌道走行部2の駆動を高精度なリニアパルスモータでダイレクトに行 う方式も既に提案されているが、数mにわたる高精度で環境による変化の少ない リニアスケール41やリニアパルスモータ採用することは、非常に高価なシステ ムとなり一般的な解決手段とは言えない。
【0008】 また、走行ロボットに電源が供給されていない状態またはオーバートラベルを 起こしたときに代表されるアラーム状態から作業の復帰を行うと、各動作軸にア ブソリュートエンコーダを備えていない走行ロボットの作業制御部13は現在位 置を見失っているために原点復帰動作を行う必要がある。特に走行ロボットの案 内レール3上の軌道走行部2は、数mにわたる案内レール3上を低速で原点復帰 する必要があるために、原点復帰動作に非常に時間がかかることがある。
【0009】 本考案の目的は上記の問題を解決し、走行ロボットの作業stにおける作業精 度の向上が可能な走行ロボットを低価格なシステムで提供するとともに、その走 行ロボットを利用した簡便かつ迅速な原点復帰手段を提供することにある。
【0010】
上記の目的を達成するために本考案の走行ロボットは、ロボットアームを搭載 して案内レールをガイドに案内レールの軸方向に走行可能な軌道走行部を持ち、 軌道走行部を駆動する駆動モータとその駆動モータの回転角度を検出するロータ リーエンコーダと軌道走行部を移動させるための駆動伝達手段を備え、駆動モー タを制御する駆動制御部とロータリーエンコーダの信号を計数するロータリーエ ンコーダのカウンタと、プログラム記憶部に記憶された走行ロボットの作業手順 に従いロボットの位置決め指令と作業座標記憶部に記憶された作業位置の位置座 標とを前記駆動制御部に与える作業制御部と、前記軌道走行部が走行する案内レ ールと平行かつ各作業stで必要な作業領域の軌道走行部の座標検出が可能な長 さのアブソリュートリニアスケール(以下ABSリニアスケールと記す)と案内 レールの沿線の各作業stの作業st基準のアブソリュート位置座標を取り込む ための前記ABSリニアスケールを検出する検出ヘッドで構成されたアブソリュ ートリニアエンコーダ(以下ABSリニアエンコーダと記す)を備え、検出ヘッ ドの読み取り信号を計数して前記作業制御部に各作業st基準のアブソリュート 位置座標を与えるリニアエンコーダのカウンタを備えることで構成される。
【0011】 また、走行ロボットの作業位置の位置座標の中で軌道走行部の位置座標につい ては、軌道走行部を駆動する駆動モータの回転角度を検出するロータリーエンコ ーダの検出値によって教示された位置座標(ロータリーエンコーダ基準の位置座 標)と該当する作業stのリニアエンコーダの検出値によって教示された位置座 標(作業st基準の位置座標)の両者を作業座標記憶部に格納している。
【0012】 さらに走行ロボットの作業が、駆動伝達機構のガタやバックラッシュの影響を 受けないために、軌道走行部を各作業stに対して固定するブレーキ機構を装備 する。
【0013】 ロボットアームを制御する際は、ABSリニアエンコーダにより検出された軌 道走行部の位置座標と作業座標記憶部から作業制御部内に読み出された作業st 基準の移動目標座標との差分を作業制御部により算出し、走行軌道部に搭載され たロボットアームの駆動制御を行うロボットアームの駆動制御部は、作業制御部 が前記差分をロボットアームの作業座標のオフセットとして扱った移動目標座標 によって位置決めを行う。
【0014】 また、ステーションコードを案内レールに沿って設け、ステーションコードを 判別するためのステーション判別センサを軌道走行部に備え、ステーション判別 センサの信号を読み取り、各ステーションと走行ロボットの軌道走行部との位置 関係を作業制御部に伝えるステーションコード読取部を備えた。
【0015】
走行ロボットの作業位置の教示は教示操作部を用いて行い、特に軌道走行部の 位置座標については、軌道走行部を駆動する駆動モータの回転角度を検出するロ ータリーエンコーダの検出値(ロータリーエンコーダ基準の位置座標)と該当す る作業stのリニアエンコーダの検出値(作業st基準の位置座標)の両者をほ ぼ同時に移動目標座標として作業座標記憶部に格納する。
【0016】 作業座標記憶部の駆動モータに連結されたロータリーエンコーダ基準の移動目 標座標に基づいて走行ロボットの軌道走行部を目標とする作業stに移動させた 後に、作業制御部が、作業座標記憶部のロータリーエンコーダ基準の移動目標座 標と一対一の関係で予め教示されている目標の作業st基準の軌道走行部の移動 目標座標と、この作業stに設けられた作業st基準のアブソリュートリニアエ ンコーダにより検出された軌道走行部の位置座標を比較して、両者の差分の絶対 値が予め設定された範囲を越える場合は走行ロボットの案内レールの軸方向の座 標を差分の値だけ補正することで走行ロボットの位置決め精度を高める。
【0017】 ここでの補正は軌道走行部を補正移動させる場合と、作業st基準のアブソリ ュートリニアエンコーダの値を読み込む前に軌道走行部をブレーキ機構によって 固定してから搭載しているロボットアームの作業座標をオフセットして補正する 場合がある。
【0018】 軌道走行部を補正移動させる場合は、作業制御部が補正量(作業制御部が算出 したABSリニアエンコーダにより検出された軌道走行部の位置座標と作業座標 記憶部から作業制御部内に読み出された作業st基準の移動目標座標との差分) だけ軌道走行部の駆動制御部に移動量を与えて位置決め指令を発する。一方、ロ ボットアームの作業座標をオフセットして補正する場合は、作業制御部が補正量 だけオフセットしたロボットアームの作業座標をロボットアームの駆動制御部に 与えて位置決め指令を発する。
【0019】 さらに、軌道走行部の駆動モータに連結されたロータリーエンコーダを用いて 、最も近い作業stまで低速で移動してその作業stのABSエンコーダで検出 される各作業st基準の位置座標をロータリーエンコーダ基準の位置座標に変換 することで走行ロボットの軌道走行部の原点復帰は完了する。
【0020】 最も近い作業stは、作業制御部が案内レールに沿って設けられたステーショ ンコードをステーション判別センサによって検出しステーションコード読取部を 経て受け取った信号を読み取り、各作業stと走行ロボットとの位置関係を比較 することで容易に判断することが出来る。
【0021】
以下図面を用いながら本考案の実施例を示す。図1は、案内レール3をガイド に案内レール3の軸方向に走行可能なロボットアーム1を搭載した軌道走行部2 を持つ走行ロボットである。軌道走行部2は、それを駆動する駆動モータ5と駆 動モータ5の回転角度を検出するロータリーエンコーダ6とこの実施例では送り ネジ4を用いた駆動伝達手段によって案内レール3上を走行する。
【0022】 本考案は走行ロボットによる高精度な作業を目的とする。そこでここで求めら れる走行ロボットの作業点における繰り返し位置決め精度は100μm以内の必 要があり、一方でロボットアーム1単体の繰り返し位置決め精度は50μm以内 、軌道走行部2の駆動伝達を行う送りネジ4はロータリーエンコーダ6と合わせ て繰り返し位置決め精度50μmが可能である。
【0023】 しかし、鉄系で製造される送りネジ4が4mの長さであるとすると、1℃の温 度上昇で40μmの熱膨張が起こる。通常、軌道走行部2が頻繁に移動する場合 、送りネジ4は10℃程度の温度上昇を伴い、単純に送りネジ4の軸端では40 0μmの熱膨張がある。実際には、軌道走行部2の移動パターンに依存するため に、送りネジ4の温度分布は長さ方向で不均一であり、熱膨張の比例配分的な補 正は不可能である。
【0024】 また、駆動伝達手段としてベルトやチェーン、あるいはラックとピニオン歯車 を使用した場合は、温度の影響以前に経時変化による伸び、ガタやバックラッシ ュのようなさらに繰り返し位置決め精度を悪化させる本質的な欠陥がある。つま り、ロータリーエンコーダ6の精度に関わらず、ロータリーエンコーダ6の検出 系の外にある軌道走行部2の実際の繰り返し位置決め精度は数100μm以上の レベルであり、求められる走行ロボットの繰り返し位置決め精度を保証できない 。
【0025】 さらに図1における実施例の説明を続ける。軌道走行部2は走行する案内レー ル3に平行に短いABSリニアスケール11を備え、案内レール3の沿線の各作 業stにそれぞれ前記ABSリニアスケール11を検出する検出ヘッド(図1で は、作業stを3カ所とし、それぞれに検出ヘッド12a、検出ヘッド12b、 検出ヘッド12cを設けている。本実施例の説明では検出ヘッドを特定しない場 合は検出ヘッド12と呼ぶ)を設けてABSリニアエンコーダを構成している。
【0026】 複数の作業stで位置決めを行い工作機械のワークの着脱やワークの搬送ある いは組立やパレタイジング等に用いる走行ロボットは、作業st付近に停止して 軌道走行部2に搭載されたロボットアーム1によって作業を行う。従って、軌道 走行部2の位置決め精度の向上が望まれるのは、各作業stの中央付近に限られ ることは明かである。
【0027】 従って前記軌道走行部2に設けたABSリニアスケール11の長さは、走行ロ ボット各作業stで必要な作業領域を確保し得る最小限度の長さを持っている。 基本的に本考案の走行ロボットは、各作業stにおいて搭載しているロボットア ーム1の作業領域内で作業するため、ABSリニアスケール11は軌道走行部2 の繰り返し位置決め精度の2倍程度の長さがあれば十分なはずである。本実施例 ではABSリニアスケール11の設置の難易度を考慮して10mmの長さにすれ ば十分である。(極端に短い場合も設置が困難になる。)
【0028】 また、各作業stで軌道走行部2を移動させてロボットアーム1の作業領域を 拡大する場合は、同一の作業st内で軌道走行部2を移動させる距離の最大値を ABSリニアスケール11の長さとして加えれば良い。しかし、ABSリニアス ケール11は、案内レール3に対する平行出しや破損防止の観点からも不必要に 長くすべきではない。また、ABSリニアスケール11の精度は他の構成要素と のバランスから10μm程度でよい。
【0029】 図2は本実施例の軌道走行部2の案内レール3の軸に直行する方向から示した 図である。検出ヘッド12は作業stの作業対象を搭載している作業台7に設置 されて、走行ロボットの軌道走行部2あるいは案内レール3あるいは送りネジ4 と検出ヘッド12は装置の設置面を除いて機械的な連結関係がない。
【0030】 次に信号やデータの伝達経路について説明する。作業制御部13は、プログラ ム記憶部15に記憶された走行ロボットの作業手順に従い、ロボットの運動指令 と作業座標記憶部14に記憶された作業位置の指令とを必要に応じて演算を加え 、軌道走行部2の駆動制御部16とロボットアーム1の駆動制御部20に与える 。教示操作部19は、走行ロボットのプログラムデータや座標データの作成や修 正の入力を行い、作業制御部13あるいは作業座標記憶部14あるいはプログラ ム記憶部15に与える。
【0031】 前記軌道走行部2の駆動制御部16は走行ロボットの軌道走行部2の駆動モー タ5を駆動する。駆動モータ5の回転角度を検出するロータリーエンコーダ6の 回転信号は、ロータリーエンコーダのカウンタ17によって係数される。ロータ リーエンコーダのカウンタ17は、移動完了信号やロータリーエンコーダ6の原 点信号あるいは積算したロータリーエンコーダ6基準の位置座標を軌道走行部2 の駆動制御部16に送る。また、作業制御部13は軌道走行部2の駆動制御部1 6を介してロータリーエンコーダ6の値を読み取ることが出来る。
【0032】 同様にロボットアーム1の駆動制御部20はロボットアーム1の各軸の駆動モ ータを駆動する。ここでは図示を略したが、ロボットアーム1の各軸のエンコー ダの信号もそれぞれカウンタを介してロボットアーム1の駆動制御部20にフィ ードバックされる。
【0033】 一方、前記ABSリニアエンコーダを構成する検出ヘッド12はABSリニア スケール11のアブソリュート信号を読み取って各作業ステーション基準の位置 座標として作業制御部13に送る。
【0034】 次に本考案の走行ロボットの制御方法について説明する。予め教示操作部19 によって走行ロボットの作業手順または作業位置の座標を作成または修正して、 作業手順はプログラム記憶部15に、作業位置の座標は作業座標記憶部14に格 納されている。
【0035】 ある作業stにおける作業位置の軌道走行部の位置座標の教示に際しては、教 示操作部19の操作により指定された作業位置の作業座標記憶部14の所定のア ドレスに前記ロータリーエンコーダ6から読み取った座標をロータリーエンコー ダ6基準の座標として格納すると同時に、その作業stのABSリニアエンコー ダの検出ヘッド12で読み取ったその作業st基準の座標を並列に作業座標記憶 部14に格納する。
【0036】 走行ロボットはプログラム記憶部15に記憶されている手順に従って作業を行 うが、ある手順によって作業st間を移動した後に作業をする場合に関して説明 する。いま、仮に図1の作業st.Cから作業st.Bに移動して作業を行う手 順が発生したとする。
【0037】 まず、作業制御部13はプログラム記憶部15から作業st.Bのある作業位 置へ移動する手順を読み込む。次に作業制御部13は、作業座標記憶部14の前 記作業位置のロータリーエンコーダ6基準の作業座標を読みだし、走行ロボット を作業位置に移動させるための条件と前記ロータリーエンコーダ6基準の作業座 標を軌道走行部2の駆動制御部16に対して与える。
【0038】 軌道走行部2の駆動制御部16はロータリーエンコーダのカウンタ17の値が 所定の値に達し動作が完了するまで駆動モータ5を加減速制御する。それによっ て駆動モータ5は、駆動伝達手段である送りネジ4を介して走行ロボットの軌道 走行部2を目標とする作業st.Bの作業位置へ移動させる。
【0039】 作業制御部13は、ロータリーエンコーダのカウンタ17からの移動完了信号 によって目標の作業st.BのABSリニアエンコーダの検出ヘッド12bの値 をリニアエンコーダのカウンタ18から読み込み、作業座標記憶部14に記憶さ れている作業st.B基準の座標と比較する。
【0040】 作業制御部13は、前記リニアエンコーダのカウンタ18から読み込んだ値と 作業座標記憶部14に記憶されている作業st.B基準の座標の差分を演算して 、その差分が予め設定された軌道走行部2の移動分解能の範囲を越える場合は、 その差分だけ軌道走行部2の駆動制御部16に軌道走行部2を移動させる移動指 令を与え、軌道走行部2の位置を補正する。
【0041】 ここでもう一つの考案の実施例として、作業制御部13は前記差分の位置補正 を軌道走行部2によらず、ロボットアーム1の各軸を案内レール3の軸方法に平 行に移動させるように制御する方法がある。つまり、作業制御部13は、軌道走 行部2の位置決めが完了した後に、リニアエンコーダのカウンタ18から読み込 んだ値と作業座標記憶部14に記憶されている作業st.B基準の座標の差分を 演算して、その差分が予め設定されたロボットアーム1の移動分解能の範囲を越 える場合は、走行ロボットの案内レールの軸方向の座標をその差分の値だけ補正 する。そして作業制御部13は、走行ロボットが作業st.Bにおいて作業を開 始するときに、作業座標を補正した値をロボットアーム1の駆動制御部20に与 えることで走行ロボットの位置決め精度を高めることが出来る。
【0042】 この方法によって走行ロボットの作業座標を補正すれば、前記ロータリーエン コーダ6の分解能が多少粗くても良いし、送りネジ4より精度が低く比較的安価 なベルトやチェーンなどの駆動伝達手段を用いることが出来る。
【0043】 ここで作業制御部13によって算出したABSリニアエンコーダにより検出さ れた軌道走行部の位置座標と作業座標記憶部14から作業制御部13内に読み出 された作業st基準の移動目標座標との差分を、作業制御部13が差分の判定に 用いるABSリニアエンコーダの分解能と実際に移動させる軌道走行部2または ロボットアーム1の移動分解能に変換する方法を具体的に説明する。
【0044】 まず、作業制御部13は、ABSリニアエンコーダの場合はABSリニアスケ ール11と検出ヘッド12とリニアエンコーダのカウンタ18とによって決定さ れた最小分解能を、また軌道走行部2の場合はロータリーエンコーダ6とロータ リーエンコーダのカウンタ17と送りネジ4のピッチとによって決定された最小 分解能を、走行ロボット固有のシステムパラメータとして持っている。
【0045】 今、ABSリニアエンコーダの分解能をαμm、軌道走行部2の分解能をβμ mとした場合、常識的にα≦βである。このとき、ABSリニアエンコーダによ り検出された軌道走行部2の位置座標と作業制御部13が作業座標記憶部14か ら読み込んだ作業st基準の移動目標座標との差分は、ABSリニアエンコーダ の分解能の整数倍でnαと表せる。そこで作業制御部13は、|nα|/βの値 を算出してその値を軌道走行部2の分解能に乗じた距離を軌道走行部の駆動制御 部16に対して与えnαの符合の方向に位置決め指令を発する。|nα|/βの 値の小数点以下については、切り捨て処理または四捨五入を行い整数化しておく ことは当然である。
【0046】 一方、ロボットアーム1の案内レール3に平行な方向の分解能は、ロボットア ーム1の各関節の駆動伝達手段とその角度を検出する手段とそれらの累積に基づ いて決定され、ロボットアーム1のリンク構造によってはロボットアーム1の動 作範囲内の姿勢によって変動する。しかし、作業制御部13は直交座標系で表現 される走行ロボットの座標系とロボットアーム1の各関節の移動量を整合するた めの現在位置座標(姿勢)から移動目標座標(姿勢)までの逆運動学的解析処理 を必ず行っている。その手法については公知であり、ここでは詳細を略す。
【0047】 したがって走行ロボットの直交座標系の1軸を走行ロボットの案内レール3に 平行に設定して、作業制御部13が前記差分をABSリニアエンコーダの分解能 αμmから求められるロボットアーム1の案内レール方向の作業位置座標のオフ セット量として走行ロボットの直交座標系の単位に変換した後に、その値を現在 の軌道走行部2の位置で行うロボットアーム1の作業の各作業座標に加えること で、ABSリニアエンコーダの分解能とロボットアーム1の分解能の整合が行わ れ変換されたことになる。軌道走行部2による補正移動に関しても同様の考え方 で行うことが出来る。
【0048】 さらにロータリーエンコーダ6基準の移動目標位置座標に基づいて走行ロボッ トの軌道走行部2を目標とする作業st.Bに移動させた直後に、図3に示す軌 道走行部2に設けたブレーキシリンダ8とブレーキシュー9からなるブレーキ機 構によって軌道走行部2を案内レール3の軸方法に動かぬように固定してそれか ら、ロボットアーム1の座標補正された作業点への移動を行うことで、高精度で バックラッシュのない駆動伝達手段を用いる必要もなく確実に走行ロボットの作 業ハンドの作業位置の精度を高めることが出来る。
【0049】 このようにして走行ロボットの目標作業位置に対する位置の補正が完了した後 に、作業制御部13は、ロータリーエンコーダ6の値をロータリーエンコーダの カウンタ17を介して読み込み、その値を作業座標記憶部14の前記作業位置の 所定のアドレスに再書き込みしてフィードバックしておく考え方もある。
【0050】 次に走行ロボットの軌道走行部2の原点復帰に関する実施例を図1を用いて示 す。作業制御部13から原点復帰の指令を受けた軌道走行部2の駆動制御部16 は駆動モータ5を制御し、駆動モータ5の駆動により軌道走行部2は低速で走行 を開始する。低速で走行する方向は、図1の右端のオーバートラベルが検出され ていない限り作業st.Cの方向(右方向)へ走行するように定めているが、も ちろん左端のオーバートラベルが検出されていない限り作業st.Aの方向(左 方向)に走行するルールを採用しても全く構わない。
【0051】 そして低速で走行を始めた走行ロボットの軌道走行部2に備えているABSリ ニアスケール11をいずれかの作業stに備えている検出ヘッド12が検知した 時点で、リニアエンコーダのカウンタ18は作業制御部13にある作業stに到 着したことを伝え、作業制御部13は軌道走行部2の駆動制御部16に対して軌 道走行部2の停止を指令する。
【0052】 作業制御部13は、軌道走行部2が停止した後にリニアエンコーダのカウンタ 18を介していずれの作業stの検出ヘッド12がABSリニアスケール11の 検出信号を発したのか判断して、どの作業stの位置座標に走行ロボットの軌道 走行部2が停止しているかを特定する。
【0053】 さらに作業制御部13は、リニアエンコーダのカウンタ18よりABSリニア エンコーダの示す現在位置の座標を読み込む。そして軌道走行部2が停止してい る作業stにおける任意の作業位置の案内レール方向の作業st基準の座標を作 業座標記憶部14から作業制御部13に読み込み、現在位置の座標と前記作業座 標記憶部14から読み込んだ座標との差分を求め、その差分を距離に換算する。
【0054】 次に作業制御部13は、作業座標記憶部14に格納された前記の作業位置のロ ータリーエンコーダ6基準の座標を取り込み、先に算出した距離を加算すること で、現在の軌道走行部2が停止している案内レール3上の位置をロータリーエン コーダ6基準の座標で得ることが出来る。この時点で、本考案の走行ロボットの 軌道走行部2の原点復帰作業は終了し、以後、把握した現在位置座標から次の作 業に入ることが出来る。
【0055】 原点復帰の必要が発生したときに既にいずれかの作業stに備えられたABS リニアエンコーダの領域内にあるときには、直ちにABSリニアエンコーダの値 を読み取りロータリーエンコーダ6基準の位置座標に変換して走行ロボットの軌 道走行部2のロータリーエンコーダ6基準の現在位置を得ることは言うまでもな い。
【0056】 さらにもう一つの原点復帰方法を図4と図5と図6を用いて説明する。図1か ら図3までの構成と異なる箇所は、案内レール3に沿って設けられた複数のステ ーションコード22(以下stコードと記す)を判別するためのステーション判 別センサ21(以下st判別センサと記す)を軌道走行部2に備え、そのst判 別センサ21の信号を読み取り作業制御部13へ各作業stと走行ロボットの位 置関係を伝えるステーションコード読取部23(以下stコード読取部と記す) を備えていることである。
【0057】 st判別センサ21はリミットスイッチでも良いがここでは反射式の光学式セ ンサを使用した例を示す。本実施例では図5に示すように3個のセンサを並列に 配置して4ビットのstコード22を検出できるようにしている。図5のstコ ード22は、stコード22の左端のビットのみをst判別センサ21は感知し 、stコード22の左端のビットを除いた右側のビットをst判別センサ21は 感知しないような並びになっている。
【0058】 図4に示す3箇所の作業stを持つ走行ロボットでは図6に示すように4ビッ トのstコード22を割り付けることが出来る。すなわち走行ロボットの軌道走 行部2が作業st.Aより図4紙面上左側にいるオーバートラベル状態でst判 別センサ21がstコード22を読み込むとstコードbit1からbit4ま で全て感知せずその状態を(0,0,0,0)と表現すると、以下作業st.A の領域が(1,0,0,0)、作業st.Aと作業st.Bの間の区間で作業s t.A寄りが(1,1,0,0)、作業st.Aと作業st.Bの間の区間で作 業st.B寄りが(0,1,0,0)、作業st.Bの領域が(0,1,1,0 )、作業st.Bと作業st.Cの間の区間で作業st.B寄りが(1,1,1 ,0)、作業st.Bと作業st.Cの間の区間で作業st.C寄りが(1,0 ,1,0)、作業st.Cの領域が(0,0,1,0)、作業st.Cより右側 のオーバートラベルの領域が(1,1,1,1)と示せる。
【0059】 作業制御部13は、原点復帰指令が発生した時点で前記stコード22をst 判別センサ21とstコード読取部23を介して読み込み、案内レール3上の軌 道走行部2の大まかな位置を知り、最も近い作業stを選択して軌道走行部2を その作業stまで低速で移動させるべく軌道走行部2の駆動制御部16に動作指 令を与える。以下、軌道走行部2が作業stに到達してからABSリニアエンコ ーダの値によって走行ロボットの軌道走行部2の位置座標を確定する方法は先に 述べたとおりである。
【0060】 この結果、軌道走行部2の位置を検出するロータリーエンコーダ6が高価なア ブソリュートエンコーダを用いなくても、迅速な原点復帰が可能になるとともに 、作業制御部13が全く軌道走行部2の現在位置を見失うことがなく、少なくと も案内レール3上のおおよその位置が把握できる。
【0061】 図7はABSリニアエンコーダの検出ヘッド32を走行ロボットの軌道走行部 2に設置して案内レール3の沿線の各作業stにそれぞれABSリニアスケール (図7では、作業stを3カ所とし、それぞれにABSリニアスケール31a、 ABSリニアスケール31b、ABSリニアスケール31cを設けている。本実 施例の説明ではABSリニアスケールを特定しない場合にはABSリニアスケー ル31と呼ぶ)を取り付けた実施例である。
【0062】 この各作業stのABSリニアスケール31の長さは、走行ロボット各作業s tで必要な作業領域を確保し得る最小限度の長さを持っている。基本的に本考案 の走行ロボットは、各作業stにおいて搭載しているロボットアーム1の作業領 域内で作業するため、それぞれのABSリニアスケール31は軌道走行部2の繰 り返し位置決め精度の2倍程度の長さがあれば十分なはずである。本実施例では ABSリニアスケール31の設置の難易度を考慮して10mmの長さにすれば十 分である。(極端に短い場合も設置が困難になる。)
【0063】 また、各作業stで軌道走行部2を移動させてロボットアーム1の作業領域を 拡大する場合は、同一の作業st内で軌道走行部2を移動させる距離の最大値を ABSリニアスケール31の長さとして加えれば良い。ABSリニアスケール3 1は、案内レール3に対する平行出しや破損防止の観点からも不必要に長くすべ きではない。
【0064】 図8は本実施例の軌道走行部2の案内レール3の軸に直行する方向から示した 図である。ABSリニアスケール31は作業stの作業対象を搭載している作業 台7に設置されて、走行ロボットの軌道走行部2あるいは案内レール3あるいは 送りネジ4と検出ヘッド32とは装置の設置面を除いて機械的な連結関係がない 。
【0065】 図9は図7と図8に示した走行ロボットにおいて、軌道走行部2を案内レール 3の軸方向に動かぬように固定するためのブレーキシリンダ8とブレーキシュー 9からなるブレーキ機構を示す。
【0066】 図7から図9の構成の走行ロボットの軌道走行部2の作業位置補正に関する制 御の方法は、図1から図3の構成の走行ロボットの軌道走行部2の作業位置補正 の方法と同様である。
【0067】 しかし、図7におけるロータリーエンコーダ6がインクリメンタル式である場 合には、作業制御部13は、軌道走行部2の原点復帰のための低速移動の最中に 前記検出ヘッド12がいずれかの作業stに設置されたABSリニアスケール1 1をよぎっても各作業stのABSリニアスケール11がそれぞれ検出ヘッド1 2で判別可能な符合で識別できない限り、図1に示した実施例のように検出した ABSリニアスケール11を特定できない。
【0068】 図10と図11は図7から図9の構成の走行ロボットの軌道走行部2にstコ ード22を読み込むためのst判別センサ21を備えた実施例である。この場合 の原点復帰の方法は、図4から図6を用いて説明した方法と同様である。
【0069】 なお本考案に実施例は、すべて案内レール3上に軌道走行部2が走行可能に載 せられており、また軌道走行部2の上にロボットアーム1が搭載されているが、 本考案が案内レールを上方に持ってくる吊り下げ型の走行ロボットに関しても全 く同様な効果を生じることは明白である。
【0070】 また、本考案では少しでも走行ロボットの構成価格を低くするために軌道走行 部2の駆動モータ5に連結されたロータリーエンコーダ6をインクリメンタル式 のものとして原点復帰の制御方法を提案したが、電源投入直後に軌道走行部2の 位置を知るためにアブソリュート式のロータリーエンコーダを用いても、走行ロ ボットの位置精度を高めるための走行ロボットの制御方法に関する基本的な効果 に変化はない。
【0071】
本考案によれば、作業座標記憶部の駆動モータに連結されたロータリーエンコ ーダ基準の移動目標座標に基づいて走行ロボットの軌道走行部を目標とする作業 stに移動させた後に、作業制御部が作業座標記憶部のロータリーエンコーダ基 準の移動目標座標と一対一の関係で予め教示されている目標の作業st基準の移 動目標座標と、この作業stに設けられた作業st基準のアブソリュートリニア エンコーダの位置座標を比較して、両者の差分の絶対値が予め設定された範囲を 越える場合は走行ロボットの案内レールの軸方向の座標を差分の値だけ補正する ので、軌道走行部の駆動系に高価で精度の高い機構を用いることなく走行ロボッ トの位置決め精度を高めることが可能になる。
【0072】 さらに、軌道走行部の駆動モータに連結されたロータリーエンコーダは安価な インクリメンタル式のエンコーダを用いても、最も近い作業stまで低速で移動 してその作業stのABSエンコーダで検出される各作業st基準の位置座標を ロータリーエンコーダ基準の位置座標に変換することで走行ロボットの軌道走行 部の原点復帰は短時間で完了する。
【図1】本考案の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の実施例の側面図である。
【図3】図1と図2の実施例にブレーキ機構を加えた第
2の実施例の側面図である。
2の実施例の側面図である。
【図4】図1と図2の実施例にst判別センサとstコ
ードを加えた第3の実施例を示す構成図である。
ードを加えた第3の実施例を示す構成図である。
【図5】図4の実施例の側面図である。
【図6】図4の実施例のstコードの割り付けの一実施
例を示すstコード割り付け図である。
例を示すstコード割り付け図である。
【図7】本考案の第4の実施例を示す構成図である。
【図8】図7の実施例の側面図である。
【図9】図7と図8の実施例にブレーキ機構を加えた第
5の実施例を示す側面図である。
5の実施例を示す側面図である。
【図10】図7と図8の実施例にst判別センサとst
コードを加えた第6の実施例を示す構成図である。
コードを加えた第6の実施例を示す構成図である。
【図11】図10の実施例の側面図である。
【図12】従来例の走行ロボットを示す構成図である。
【図13】別の従来例の走行ロボットを示す構成図であ
る。
る。
1 ロボットアーム 2 軌道走行部 3 案内レール 4 送りネジ 5 駆動モータ 6 ロータリーエンコーダ 7 作業台 8 ブレーキシリンダ 9 ブレーキシュー 11 ABSリニアスケール 12 検出ヘッド 12a 検出ヘッド 12b 検出ヘッド 12c 検出ヘッド 13 作業制御部 14 作業座標記憶部 21 st判別センサ 22 stコード 31 ABSリニアスケール 31a ABSリニアスケール 31b ABSリニアスケール 31c ABSリニアスケール 32 検出ヘッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 1/02 G 9323−3H 3/12 302 9179−3H
Claims (7)
- 【請求項1】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能な軌道走行部を持つ走行ロボットで、軌道
走行部を駆動する駆動モータと駆動モータの回転角度を
検出するロータリーエンコーダと軌道走行部を移動させ
るための駆動伝達手段を備え、駆動モータを制御する駆
動制御部とロータリーエンコーダの信号を計数するロー
タリーエンコーダのカウンタと、軌道走行部を駆動する
駆動モータに対し軌道走行部の位置決め指令を発する作
業制御部で構成された走行ロボットにおいて、前記軌道
走行部が走行する案内レールと平行かつ各作業ステーシ
ョンで必要な作業領域の軌道走行部の座標検出が可能な
長さのアブソリュートリニアスケールを軌道走行部に取
り付けるとともに案内レールの沿線の各作業ステーショ
ンにそれぞれ前記アブソリュートリニアスケールを検出
する検出ヘッドを設けてアブソリュートリニアエンコー
ダを構成し、これらの検出ヘッドの読み取り信号を計数
して前記作業制御部に各作業ステーション基準の位置座
標を与えるリニアエンコーダのカウンタを備えたことを
特徴とする走行ロボット。 - 【請求項2】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能なロボットアームを搭載した軌道走行部を
持つ走行ロボットで、前記軌道走行部を各作業ステーシ
ョンに対して固定するブレーキ機構を備えたことを特徴
とする請求項1に記載の走行ロボット。 - 【請求項3】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能なロボットアームを搭載した軌道走行部を
持つ走行ロボットで、案内レールに沿って設けられた複
数のステーションコードを判別するためのステーション
判別センサを軌道走行部に備え、ステーション判別セン
サの信号を読み取り、各ステーションと走行ロボットの
位置関係を作業制御部へ伝えるステーションコード読取
部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の走行ロボ
ット。 - 【請求項4】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能な軌道走行部を持つ走行ロボットで、軌道
走行部を駆動する駆動モータと駆動モータの回転角度を
検出するロータリーエンコーダと軌道走行部を移動させ
るための駆動伝達手段を備え、駆動モータを制御する駆
動制御部とロータリーエンコーダの信号を計数するロー
タリーエンコーダのカウンタと、軌道走行部を駆動する
駆動モータに対し軌道走行部の位置決め指令を発する作
業制御部で構成された走行ロボットにおいて、前記軌道
走行部が走行する案内レールと平行かつ各作業ステーシ
ョンで必要な作業領域の軌道走行部の座標検出が可能な
長さのアブソリュートリニアスケールを案内レールの沿
線の各作業ステーションに取り付けるとともに軌道走行
部には前記アブソリュートリニアスケールを検出する検
出ヘッドを設けてアブソリュートリニアエンコーダを構
成し、この検出ヘッドの読み取り信号を計数して前記作
業制御部に各作業ステーション基準の位置座標を与える
リニアエンコーダのカウンタを備えたことを特徴とする
走行ロボット。 - 【請求項5】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能なロボットアームを搭載した軌道走行部を
持つ走行ロボットで、前記軌道走行部を作業ステーショ
ンに対して固定するブレーキ機構を備えたことを特徴と
する請求項4に記載の走行ロボット。 - 【請求項6】 案内レールをガイドに案内レールの軸方
向に走行可能なロボットアームを搭載した軌道走行部を
持つ走行ロボットで、案内レールに沿って設けられた複
数のステーションコードを判別するためのステーション
判別センサを軌道走行部に備え、ステーション判別セン
サの信号を読み取り、各ステーションと走行ロボットの
位置関係を作業制御部へ伝えるステーションコード読取
部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の走行ロボ
ット。 - 【請求項7】 前記走行ロボットはロボットアーム駆動
制御部により制御されるロボットアームを搭載してお
り、前記作業制御部は、前記アブソリュートリニアエン
コーダにより検出された軌道走行部の位置座標と作業制
御部が軌道走行部の駆動制御部に対して発した位置決め
指令の移動目標座標との差を算出し、算出された差でロ
ボットアームの作業座標をオフセットしてロボットアー
ムの駆動制御部に位置決め指令を発することを特徴にし
た請求項1または請求項4に記載の走行ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3638493U JPH073987U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 走行ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3638493U JPH073987U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 走行ロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073987U true JPH073987U (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=12468358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3638493U Pending JPH073987U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 走行ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073987U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-06-08 JP JP3638493U patent/JPH073987U/ja active Pending
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