JPH0739845B2 - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JPH0739845B2 JPH0739845B2 JP62224318A JP22431887A JPH0739845B2 JP H0739845 B2 JPH0739845 B2 JP H0739845B2 JP 62224318 A JP62224318 A JP 62224318A JP 22431887 A JP22431887 A JP 22431887A JP H0739845 B2 JPH0739845 B2 JP H0739845B2
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- cylinder
- flame
- combustion
- air
- flame cylinder
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- Wick-Type Burners And Burners With Porous Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家庭用の暖房等に用いられている燃焼装置に関
するものである。
するものである。
従来の技術 従来、この種の燃焼装置としては石油ストーブ等に用い
られている吸上げ気化方式の燃焼装置があるが、これは
第２図に示す様に、多数の空気孔51aを有する内炎筒51
と多数の空気孔52aを有する外炎筒52間に形成される燃
焼室53の下部に燃料供給部である灯芯54先端を露出させ
て燃料を気化、燃焼させるようになっている。そして通
常、外炎筒52は外筒55の絞り部55aより上方では開口面
積の大きな透孔（空気孔52a）を有した赤熱部56を形成
しており、灯芯54から気化した燃料と透孔52aから燃焼
室53内に導入した空気を混合して燃焼させ、赤熱部56を
赤熱させ、輻射熱を得ていた。57は耐熱熱透過筒で、赤
熱部56の外周に設けてある。
られている吸上げ気化方式の燃焼装置があるが、これは
第２図に示す様に、多数の空気孔51aを有する内炎筒51
と多数の空気孔52aを有する外炎筒52間に形成される燃
焼室53の下部に燃料供給部である灯芯54先端を露出させ
て燃料を気化、燃焼させるようになっている。そして通
常、外炎筒52は外筒55の絞り部55aより上方では開口面
積の大きな透孔（空気孔52a）を有した赤熱部56を形成
しており、灯芯54から気化した燃料と透孔52aから燃焼
室53内に導入した空気を混合して燃焼させ、赤熱部56を
赤熱させ、輻射熱を得ていた。57は耐熱熱透過筒で、赤
熱部56の外周に設けてある。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上記従来の様な構成では次の様な問題を生じて
いた。すなわち、第２図で実線矢印は燃焼用空気の流
れ、破線矢印は未燃ガスの流れを示す。この図面から明
らかなように従来の燃焼装置は内炎筒51の中ほど部より
内側へ未燃ガスが空気孔51aより洩出し、燃焼量大の時
は上部にできている火炎F1で燃焼する。しかし、これが
燃焼量を絞った時に火炎F1が内外炎筒51,52間に落ち込
みF2となり、燃焼室53の上部における火炎のない部分よ
り、上記未燃ガスがそのまま上方へと流出してCO量が増
加するのであり、それがために燃焼量調節巾を広くする
ことができなかった。
いた。すなわち、第２図で実線矢印は燃焼用空気の流
れ、破線矢印は未燃ガスの流れを示す。この図面から明
らかなように従来の燃焼装置は内炎筒51の中ほど部より
内側へ未燃ガスが空気孔51aより洩出し、燃焼量大の時
は上部にできている火炎F1で燃焼する。しかし、これが
燃焼量を絞った時に火炎F1が内外炎筒51,52間に落ち込
みF2となり、燃焼室53の上部における火炎のない部分よ
り、上記未燃ガスがそのまま上方へと流出してCO量が増
加するのであり、それがために燃焼量調節巾を広くする
ことができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、燃焼量を
絞った時のCO量を少なくして燃焼量調節巾を広くすると
ともに低燃焼から高燃焼への急激な切替を行なっても異
常な立炎が生じないようにすることを目的としたもので
ある。
絞った時のCO量を少なくして燃焼量調節巾を広くすると
ともに低燃焼から高燃焼への急激な切替を行なっても異
常な立炎が生じないようにすることを目的としたもので
ある。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の燃焼装置では、多
数の空気孔を有する気孔部とその上方に設けられその全
域で前記空気孔より大きく略同一孔径の多数の透孔を有
する赤熱部とからなる外炎筒と、前記外炎筒内方に配さ
れた多数の空気孔を有する内炎筒と、前記外炎筒と前記
内炎筒間に形成される燃焼室下端に上下動自在に設定さ
れた灯芯と、前記内炎筒の内方に配設され、前記灯芯に
対向する位置近傍から前記内炎筒の上方まで伸び、前記
内炎筒との間に形成される制流域を底面で略遮蔽する制
流筒を備え、前記制流筒の最上部と対向する内炎筒の空
気孔は、他よりも開口率を大きくすると共に、前記制流
筒の最上部と対向する外炎筒赤熱部には、前記赤熱部の
透孔よりも極端に大きな大開口を設けてある。
数の空気孔を有する気孔部とその上方に設けられその全
域で前記空気孔より大きく略同一孔径の多数の透孔を有
する赤熱部とからなる外炎筒と、前記外炎筒内方に配さ
れた多数の空気孔を有する内炎筒と、前記外炎筒と前記
内炎筒間に形成される燃焼室下端に上下動自在に設定さ
れた灯芯と、前記内炎筒の内方に配設され、前記灯芯に
対向する位置近傍から前記内炎筒の上方まで伸び、前記
内炎筒との間に形成される制流域を底面で略遮蔽する制
流筒を備え、前記制流筒の最上部と対向する内炎筒の空
気孔は、他よりも開口率を大きくすると共に、前記制流
筒の最上部と対向する外炎筒赤熱部には、前記赤熱部の
透孔よりも極端に大きな大開口を設けてある。
作用 本発明は上記した構成により、内炎筒と制流筒の間に形
成される制流域に未燃ガスを導入し、この未燃ガスを制
流筒上方に供給される清浄な空気によって混合しなが
ら、制流筒上端付近の内炎筒空気孔から集中的に燃焼室
に供給し、燃焼を促進させる。この際、制流筒の最上部
と対向する内炎筒の空気孔の開口率を大きくすると共
に、同じく制流筒の最上部と対向する外炎筒には赤熱部
の透孔よりも極端に大きな大開口を設けているために、
上述した清浄な空気が、前記開口率の大きな空気孔にひ
かれ、制流筒上端付近に多量に供給されるために、上述
した燃焼はより促進され、内炎筒上端内部は未燃ガス成
分の少ない清浄な状態に保つことができ、COの多量の放
出を少なくすることが高範囲な燃焼量の可変域に渡り可
能となり、燃焼量調節巾を広くすることができる。
成される制流域に未燃ガスを導入し、この未燃ガスを制
流筒上方に供給される清浄な空気によって混合しなが
ら、制流筒上端付近の内炎筒空気孔から集中的に燃焼室
に供給し、燃焼を促進させる。この際、制流筒の最上部
と対向する内炎筒の空気孔の開口率を大きくすると共
に、同じく制流筒の最上部と対向する外炎筒には赤熱部
の透孔よりも極端に大きな大開口を設けているために、
上述した清浄な空気が、前記開口率の大きな空気孔にひ
かれ、制流筒上端付近に多量に供給されるために、上述
した燃焼はより促進され、内炎筒上端内部は未燃ガス成
分の少ない清浄な状態に保つことができ、COの多量の放
出を少なくすることが高範囲な燃焼量の可変域に渡り可
能となり、燃焼量調節巾を広くすることができる。
また、低燃焼から高燃焼への急激な切替えを行なって
も、外炎筒の上部大開口及び内炎筒の開口率の大きな空
気孔より供給される空気により、燃焼が促進され異常な
立炎が生じないようになる。特に、制流筒が内炎筒上端
付近まで伸びている際には、内炎筒の開口率の大きい空
気孔は、内炎筒の上方に位置するので、上述した異常な
立炎の近傍に空気を供給できるので、その効果はより顕
著となる。
も、外炎筒の上部大開口及び内炎筒の開口率の大きな空
気孔より供給される空気により、燃焼が促進され異常な
立炎が生じないようになる。特に、制流筒が内炎筒上端
付近まで伸びている際には、内炎筒の開口率の大きい空
気孔は、内炎筒の上方に位置するので、上述した異常な
立炎の近傍に空気を供給できるので、その効果はより顕
著となる。
実施例 以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第１図において、１は灯芯で、芯内筒２と芯外筒３の間
に上下動自在に設定されている。芯内筒２と芯外筒３の
上端部はそれぞれ内火皿４、外火皿５を形成しており、
内炎筒６、外炎筒７が載置されている。灯芯１の先端は
燃焼時には内炎筒６と外炎筒７間に形成される燃焼室８
の下部内に露出され、ここで燃焼の気化が行われる。９
は外筒で、内炎筒６、外炎筒７、外筒９は内方より順次
略同心状に配置され固定ピン10によって一体化されてい
る。11は内炎筒６および外炎筒７に多数設けられた空気
孔である。12は内炎筒６の上端開口部を閉塞する内炎筒
天板で、内炎筒６内方から上方へ通じる開口部13を有し
ている。14は内炎筒天板12上に載置された拡炎板であ
る。外筒９の上端には絞り部15が形成され、さらにこの
絞り部15より上方の外炎筒７には赤熱部16が形成され、
開口の大きな透孔17（空気孔ともいう）が設けられてい
る。18はガラス等の耐熱熱透過性材料よりなる熱透過筒
で、外炎筒９上に載置されている。19はトップフレムで
赤熱部16と熱透過筒18の間の空気通路20の上端開口を遮
蔽するように赤熱部16の上端に載置され、熱透過筒18を
固定している。21は内炎筒６内方に設置された制流筒
で、灯芯１の先端に対向する位置近傍から内炎筒６の先
端付近まで上方へのび、かつ内炎筒６間に形成される制
流域22をその底面で略遮蔽するように設けられている。
23は空気導入路である。24は燃焼制御筒で、外炎筒気孔
部25の内方上部に設定され、上端は外筒９の絞り部15に
対向する位置近傍まで伸び、気孔部25との間に空気室26
が形成されている。27は燃焼制御筒24壁面に設けられた
連通孔で、空気室26と燃焼室８を連通するごとく多数均
一に設けられている。28は制流筒21の中ほど下部壁面に
設けられた通気孔である。29は通気孔28直上で制流域22
を下制流域30と上制流域31とに分割する遮蔽部で、ビー
ディング加工やフレア加工等を応用して制流筒21を外周
方向に突出させることによって形成している。32は制流
筒21と内炎筒天板12との間に一定の間隔を有するように
設定された通気部である。そして、制流筒21の上端付近
と対向する内炎筒６の空気孔は他の部分よりも開口率の
高い空気孔33となっている。それとともに、外炎筒７の
制流筒21の上端付近と対向する外炎筒には、角穴形状の
大開口40を設け、それは図１からも明らかなように、そ
の下方に設けてある透孔17よりも極端に大きなものとし
てある。
に上下動自在に設定されている。芯内筒２と芯外筒３の
上端部はそれぞれ内火皿４、外火皿５を形成しており、
内炎筒６、外炎筒７が載置されている。灯芯１の先端は
燃焼時には内炎筒６と外炎筒７間に形成される燃焼室８
の下部内に露出され、ここで燃焼の気化が行われる。９
は外筒で、内炎筒６、外炎筒７、外筒９は内方より順次
略同心状に配置され固定ピン10によって一体化されてい
る。11は内炎筒６および外炎筒７に多数設けられた空気
孔である。12は内炎筒６の上端開口部を閉塞する内炎筒
天板で、内炎筒６内方から上方へ通じる開口部13を有し
ている。14は内炎筒天板12上に載置された拡炎板であ
る。外筒９の上端には絞り部15が形成され、さらにこの
絞り部15より上方の外炎筒７には赤熱部16が形成され、
開口の大きな透孔17（空気孔ともいう）が設けられてい
る。18はガラス等の耐熱熱透過性材料よりなる熱透過筒
で、外炎筒９上に載置されている。19はトップフレムで
赤熱部16と熱透過筒18の間の空気通路20の上端開口を遮
蔽するように赤熱部16の上端に載置され、熱透過筒18を
固定している。21は内炎筒６内方に設置された制流筒
で、灯芯１の先端に対向する位置近傍から内炎筒６の先
端付近まで上方へのび、かつ内炎筒６間に形成される制
流域22をその底面で略遮蔽するように設けられている。
23は空気導入路である。24は燃焼制御筒で、外炎筒気孔
部25の内方上部に設定され、上端は外筒９の絞り部15に
対向する位置近傍まで伸び、気孔部25との間に空気室26
が形成されている。27は燃焼制御筒24壁面に設けられた
連通孔で、空気室26と燃焼室８を連通するごとく多数均
一に設けられている。28は制流筒21の中ほど下部壁面に
設けられた通気孔である。29は通気孔28直上で制流域22
を下制流域30と上制流域31とに分割する遮蔽部で、ビー
ディング加工やフレア加工等を応用して制流筒21を外周
方向に突出させることによって形成している。32は制流
筒21と内炎筒天板12との間に一定の間隔を有するように
設定された通気部である。そして、制流筒21の上端付近
と対向する内炎筒６の空気孔は他の部分よりも開口率の
高い空気孔33となっている。それとともに、外炎筒７の
制流筒21の上端付近と対向する外炎筒には、角穴形状の
大開口40を設け、それは図１からも明らかなように、そ
の下方に設けてある透孔17よりも極端に大きなものとし
てある。
上記構成において灯芯１に点火すると燃焼開始し、燃焼
による高温の燃焼ガスが燃焼室８を上昇することにより
熱ドラフトを生じ、燃焼に必要な空気が内炎筒６、外炎
筒７の空気孔11および赤熱部16の透孔17より燃焼室８内
に供給され燃焼が継続される。このとき内炎筒６内方か
ら供給される空気は、制流筒21下方から灯芯１近傍に供
給される空気33aと、空気導入路23を上昇する空気34に
分けられる。上昇した空気の一部は、通気孔28より入り
下制流域30を通過し、燃焼室８へ供給される。さらに内
炎筒６上方に供給された空気は、空気孔11や開口部13か
ら燃焼室８およびその上方へ供給される。また空気34の
一部は、制流筒21の上端開口縁から上制流域31に降下
し、比較的下方の空気孔11からも燃焼室８に供給され
る。一方気化された燃料は、空気との混合ガスとなって
主として燃焼室８を上昇する。しかし、下制流域30およ
び上制流域31は負圧になるため、混合ガスの一部は、下
制流域30、上制流域31内に流入する流れ35を生じる。し
たがって下制流域30、上制流域31には未燃ガスが充満す
る。この未燃ガスは通気孔28、通気部32で空気流と混合
され、再び燃焼室８へ供給される流れ36を生じる。した
がって強燃焼時には内炎筒６の上端付近から未燃ガスと
空気を良く混合した状態で燃焼室８上端付近に供給する
ので領域Ａ付近で効率よく燃焼させ、さらにここで燃焼
しきれなかった未燃ガスは上方に形成される火炎で燃焼
される。この際に、制流筒21の最上部と対向する内炎筒
６の部分には、開口率の高い空気孔33を設けているの
で、空気導入路23を上昇する空気34は開口率の高い空気
孔33に強く引かれる空気37を生じ、通気部32に導びかれ
やすくなる。したがって、通気部32での未燃ガス36と空
気流37の混合は促進され、領域Ａでの燃焼はより効率の
よいものとなる。
による高温の燃焼ガスが燃焼室８を上昇することにより
熱ドラフトを生じ、燃焼に必要な空気が内炎筒６、外炎
筒７の空気孔11および赤熱部16の透孔17より燃焼室８内
に供給され燃焼が継続される。このとき内炎筒６内方か
ら供給される空気は、制流筒21下方から灯芯１近傍に供
給される空気33aと、空気導入路23を上昇する空気34に
分けられる。上昇した空気の一部は、通気孔28より入り
下制流域30を通過し、燃焼室８へ供給される。さらに内
炎筒６上方に供給された空気は、空気孔11や開口部13か
ら燃焼室８およびその上方へ供給される。また空気34の
一部は、制流筒21の上端開口縁から上制流域31に降下
し、比較的下方の空気孔11からも燃焼室８に供給され
る。一方気化された燃料は、空気との混合ガスとなって
主として燃焼室８を上昇する。しかし、下制流域30およ
び上制流域31は負圧になるため、混合ガスの一部は、下
制流域30、上制流域31内に流入する流れ35を生じる。し
たがって下制流域30、上制流域31には未燃ガスが充満す
る。この未燃ガスは通気孔28、通気部32で空気流と混合
され、再び燃焼室８へ供給される流れ36を生じる。した
がって強燃焼時には内炎筒６の上端付近から未燃ガスと
空気を良く混合した状態で燃焼室８上端付近に供給する
ので領域Ａ付近で効率よく燃焼させ、さらにここで燃焼
しきれなかった未燃ガスは上方に形成される火炎で燃焼
される。この際に、制流筒21の最上部と対向する内炎筒
６の部分には、開口率の高い空気孔33を設けているの
で、空気導入路23を上昇する空気34は開口率の高い空気
孔33に強く引かれる空気37を生じ、通気部32に導びかれ
やすくなる。したがって、通気部32での未燃ガス36と空
気流37の混合は促進され、領域Ａでの燃焼はより効率の
よいものとなる。
つぎに灯芯１の露出高さを低くして燃焼量を小さくして
いくと、火炎は次第に燃焼室８内に下降していく、この
場合の流れも強燃焼時と同様であるが、気化ガスは大巾
に減少しているので、上制流域31へ流入する未燃ガス量
も減少する。従って領域Ｂ付近が良好な混合領域とな
り、この部分で保炎を形成し、内炎筒６壁面を赤熱さ
せ、さらにその上方に形成される火炎で燃焼を完結させ
る。この場合、上制流域31に流入した未燃ガスは、ほと
んどが燃焼室８内に供給され火炎で燃焼されるので、そ
の火炎より上方に対向する上制流域31では未燃ガス成分
はほとんどなく、火炎より上方の空気孔11や開口部13か
ら排出される空気は清く、排ガス特性（CO/CO2）は悪化
しない。
いくと、火炎は次第に燃焼室８内に下降していく、この
場合の流れも強燃焼時と同様であるが、気化ガスは大巾
に減少しているので、上制流域31へ流入する未燃ガス量
も減少する。従って領域Ｂ付近が良好な混合領域とな
り、この部分で保炎を形成し、内炎筒６壁面を赤熱さ
せ、さらにその上方に形成される火炎で燃焼を完結させ
る。この場合、上制流域31に流入した未燃ガスは、ほと
んどが燃焼室８内に供給され火炎で燃焼されるので、そ
の火炎より上方に対向する上制流域31では未燃ガス成分
はほとんどなく、火炎より上方の空気孔11や開口部13か
ら排出される空気は清く、排ガス特性（CO/CO2）は悪化
しない。
この際にも、制流筒21の最上部と対向する内炎筒６に開
口率の高い空気孔33を有しているために、空気導入路23
を上昇する空気34は、空気孔33にひかれ、その空気量は
多大となり、その空気の一部が、上制流域31の上端を下
方へ向って生じる流れ38を生じ、未燃ガス36を押える働
きをするために、未燃ガスが燃焼域上方へ漏れることを
防ぐことにより、排ガス特性（CO/CO2）の悪化をより防
ぐことができるようになる。
口率の高い空気孔33を有しているために、空気導入路23
を上昇する空気34は、空気孔33にひかれ、その空気量は
多大となり、その空気の一部が、上制流域31の上端を下
方へ向って生じる流れ38を生じ、未燃ガス36を押える働
きをするために、未燃ガスが燃焼域上方へ漏れることを
防ぐことにより、排ガス特性（CO/CO2）の悪化をより防
ぐことができるようになる。
したがってかなり低い所まで燃焼量を絞ることができ、
燃焼調節巾は広いものとなる。
燃焼調節巾は広いものとなる。
また、灯芯１の露出高さを低くした状態にては、火炎は
燃焼室８内に下降しているために、内火皿４、外火皿５
の温度は上昇しており、その状態から急激に灯芯露出高
さを上げた場合、灯芯１の気化量が急激に増すために、
燃焼装置上方である燃焼室８の上端に過大立炎が生じる
ことになる。ところが、内炎筒６の開口率の高い空気孔
33と外炎筒７の大開口40を通して、火炎に大量の空気を
供給することができるので、過大立炎を押えることが可
能となる。特に、制流筒21を内炎筒６の上端近傍まで伸
ばした際には、火炎近傍に空気が供給されるために、そ
の効果はより増すことになる。また、内炎筒６の上部の
開口率を大きくして、多量の空気を供給できるので、外
炎筒７と内炎筒６の間の燃焼室８に生じる火炎を、外炎
筒７よりにすることができるので、外炎筒７の赤熱状態
を良好にして輻射効果を高めることができる。
燃焼室８内に下降しているために、内火皿４、外火皿５
の温度は上昇しており、その状態から急激に灯芯露出高
さを上げた場合、灯芯１の気化量が急激に増すために、
燃焼装置上方である燃焼室８の上端に過大立炎が生じる
ことになる。ところが、内炎筒６の開口率の高い空気孔
33と外炎筒７の大開口40を通して、火炎に大量の空気を
供給することができるので、過大立炎を押えることが可
能となる。特に、制流筒21を内炎筒６の上端近傍まで伸
ばした際には、火炎近傍に空気が供給されるために、そ
の効果はより増すことになる。また、内炎筒６の上部の
開口率を大きくして、多量の空気を供給できるので、外
炎筒７と内炎筒６の間の燃焼室８に生じる火炎を、外炎
筒７よりにすることができるので、外炎筒７の赤熱状態
を良好にして輻射効果を高めることができる。
なお上記実施例で説明した燃焼装置は、外炎筒７の側に
燃焼制御筒24を設けているのでさらに排ガス特性が向上
する利点がある。すなわち外側からの空気は外筒９の上
端の絞り部15で外炎筒７の空気孔11と赤熱部16の透孔17
からの空気に分けられそれぞれ燃焼室８内に供給され
る。この時外炎筒７の空気孔11及び赤熱部16の透孔17に
は保炎が形成されているが、絞り部15と対向する部分で
燃焼室内８の未燃ガスの一部が内炎筒側ほどではないが
空気通路20に漏れる現象が起きて、そのうちの一部が赤
熱部16の透孔17の上部からそのまま排出される為、低燃
焼時にCO/CO2を悪化させる。これを少なくする為に設け
られたのが前述した燃焼制御筒24で、外炎筒気化部25か
らの空気により空気室26で未燃ガスを局部的に燃焼させ
て未燃ガス漏れ量を少なくし、漏れた未燃ガスが黒矢印
Ｃで示す如く燃焼室内のドラフトで燃焼室８へ引込まれ
て燃焼するようにすると共に外炎筒７に沿った空気の流
れを起こし、CO/CO2の悪化を半減させている。したがっ
て一段と低い所まで燃焼量を絞ることができ、燃焼調節
巾は広いものとなる。
燃焼制御筒24を設けているのでさらに排ガス特性が向上
する利点がある。すなわち外側からの空気は外筒９の上
端の絞り部15で外炎筒７の空気孔11と赤熱部16の透孔17
からの空気に分けられそれぞれ燃焼室８内に供給され
る。この時外炎筒７の空気孔11及び赤熱部16の透孔17に
は保炎が形成されているが、絞り部15と対向する部分で
燃焼室内８の未燃ガスの一部が内炎筒側ほどではないが
空気通路20に漏れる現象が起きて、そのうちの一部が赤
熱部16の透孔17の上部からそのまま排出される為、低燃
焼時にCO/CO2を悪化させる。これを少なくする為に設け
られたのが前述した燃焼制御筒24で、外炎筒気化部25か
らの空気により空気室26で未燃ガスを局部的に燃焼させ
て未燃ガス漏れ量を少なくし、漏れた未燃ガスが黒矢印
Ｃで示す如く燃焼室内のドラフトで燃焼室８へ引込まれ
て燃焼するようにすると共に外炎筒７に沿った空気の流
れを起こし、CO/CO2の悪化を半減させている。したがっ
て一段と低い所まで燃焼量を絞ることができ、燃焼調節
巾は広いものとなる。
また点火時においても連通孔27および通気孔28から燃焼
室８下方に効率よく空気が供給されるので迅速な燃焼促
進が行なわれ、CO、臭気の発生は少ない。また、密閉状
態の良い部屋で長時間燃焼させた場合も同様の効果が得
られる。すなわち、酸欠状態下では、酸素濃度の低下に
ともなって燃焼量が低下し、灯芯１の露出高さを低くし
て燃焼量を少くしていった場合とほぼ同様な現象が見ら
れるが、通気孔28より燃焼室８に空気を供給するので、
そこで燃焼が促進され酸欠特性も良好になる。
室８下方に効率よく空気が供給されるので迅速な燃焼促
進が行なわれ、CO、臭気の発生は少ない。また、密閉状
態の良い部屋で長時間燃焼させた場合も同様の効果が得
られる。すなわち、酸欠状態下では、酸素濃度の低下に
ともなって燃焼量が低下し、灯芯１の露出高さを低くし
て燃焼量を少くしていった場合とほぼ同様な現象が見ら
れるが、通気孔28より燃焼室８に空気を供給するので、
そこで燃焼が促進され酸欠特性も良好になる。
発明の効果 以上のように、本発明の燃焼装置によれば、高範囲な燃
焼量の可変域に渡り、排ガス特性（CO/CO2）を良好とす
ることができ、燃焼量の調節巾が広がることはもちろ
ん、低燃焼から高燃焼への急激が切替を行っても異常な
立炎が生じなくなるとともに、内炎筒の上部の開口率を
大きくして、多量の空気を供給できるので、外炎筒と内
炎筒の間の燃焼室に生じる火炎を、外炎筒よりにするこ
とができ、外炎筒の赤熱状態を良好にして輻射効果を高
めることができるようになり、実用上快適な燃焼装置を
得ることができる。
焼量の可変域に渡り、排ガス特性（CO/CO2）を良好とす
ることができ、燃焼量の調節巾が広がることはもちろ
ん、低燃焼から高燃焼への急激が切替を行っても異常な
立炎が生じなくなるとともに、内炎筒の上部の開口率を
大きくして、多量の空気を供給できるので、外炎筒と内
炎筒の間の燃焼室に生じる火炎を、外炎筒よりにするこ
とができ、外炎筒の赤熱状態を良好にして輻射効果を高
めることができるようになり、実用上快適な燃焼装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における燃焼装置の要部断面
図、第２図は従来例を示す燃焼装置の要部断面図であ
る。 １……灯芯、６……内炎筒、７……外炎筒、８……燃焼
室、９……外筒、11……空気孔、21……制流筒、22……
制流域、33……空気孔。
図、第２図は従来例を示す燃焼装置の要部断面図であ
る。 １……灯芯、６……内炎筒、７……外炎筒、８……燃焼
室、９……外筒、11……空気孔、21……制流筒、22……
制流域、33……空気孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宇野 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−41703（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−108909（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−200009（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−39213（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】多数の空気孔を有する気孔部とその上方に
設けられその全域で前記空気孔より大きく略同一孔径の
多数の透孔を有する赤熱部とからなる外炎筒と、前記外
炎筒内方に配された多数の空気孔を有する内炎筒と、前
記外炎筒と前記内炎筒間に形成される燃焼室下端に上下
動自在に設定された灯芯と、前記内炎筒の内方に配設さ
れ、前記灯芯に対向する位置近傍から前記内炎筒の上方
まで伸び、前記内炎筒との間に形成される制流域を底面
で略遮蔽する制流筒を備え、前記制流筒の最上部と対向
する内炎筒の空気孔は、他よりも開口率を大きくすると
共に、前記制流筒の最上部と対向する外炎筒赤熱部に
は、前記赤熱部の透孔よりも極端に大きな大開口を設け
てなる燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62224318A JPH0739845B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62224318A JPH0739845B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6467505A JPS6467505A (en) | 1989-03-14 |
| JPH0739845B2 true JPH0739845B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=16811871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62224318A Expired - Lifetime JPH0739845B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0739845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112228904B (zh) * | 2020-09-18 | 2022-05-27 | 西北工业大学 | 一种贫油预混火焰筒进气结构 |
| CN113779730B (zh) * | 2021-09-16 | 2023-10-17 | 成立航空股份有限公司 | 一种燃气轮机火焰筒开度的设计方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60200009A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液体燃料燃焼装置 |
| JPS62108909A (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼装置 |
-
1987
- 1987-09-08 JP JP62224318A patent/JPH0739845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6467505A (en) | 1989-03-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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