JPH0739744Y2 - 船舶の甲板 - Google Patents

船舶の甲板

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JPH0739744Y2
JPH0739744Y2 JP1989082525U JP8252589U JPH0739744Y2 JP H0739744 Y2 JPH0739744 Y2 JP H0739744Y2 JP 1989082525 U JP1989082525 U JP 1989082525U JP 8252589 U JP8252589 U JP 8252589U JP H0739744 Y2 JPH0739744 Y2 JP H0739744Y2
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deck
wave
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waves
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JP1989082525U
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Inventor
明男 丸山
Original Assignee
株式会社新潟鐵工所
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、船舶の甲板に関し、詳しくは、その波止め構
造に関する。
〔従来の技術〕 船舶においては、暴露甲板に打ち込まれた波はキャンバ
ー等により両舷に導かれ舷外に排出されるが、波が大き
い時等船首から船首楼甲板を介して暴露甲板に浸入する
波を船首楼甲板で防ぐことが設計上要求されている。
このような波の浸入防止を図る構造として、例えば、第
6図,第7図に示すように、波止め構造を有する船舶の
甲板が知られている。
図において、21はまぐろ延縄漁船Sの船首S1に配置され
た船首楼甲板で、その両舷側22,22には波を海に排出す
る放水口22A,22Aが設けられている。船首楼甲板21上に
は波止め板23が設けられ、この波止め板23はブラケット
24,24で補強されている。そして、この波止め板23は、
断面的に見ると船首楼甲板21に直角に立設されており、
平面的に見ると、中心線Cに対して直角に交わってい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の船舶の甲板にあっては、船首楼甲板21上への波の
浸水量が少ない時や浸入の勢いが弱い時は、波止め板23
により波が反射され、波止め板23の後方の暴露甲板(図
示せず)に波が浸入することを防止することができる。
ところが、波の浸水量が多かったり、波の勢いが強い場
合には、船首楼甲板21に対して波止め板23が直角に立設
されているので、波止め板23に衝突した波は、その一部
は反射するも、その一部は波止め板23の上方に舞い上が
って後方の船首楼甲板21内に落ちて、波止め板23の後方
の暴露甲板内に浸入する。
この場合、波止め板23を高くすることにより波止め板23
の後方の暴露甲板へ波が浸入することを防止することも
考えられるが、いたずらに波止め板23を高くすることは
それだけ重量が嵩み、歩行の邪魔ともなるので好ましく
ない。
本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的は、船首楼甲板上に波が打ち込まれた時、
波止め板が低くても暴露甲板上に波が浸入することを防
止することできる船舶の甲板を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、船首楼甲板と、
この船首楼甲板の後方に段差部を介して高い位置に配置
された遮浪甲板とを有する船舶の甲板において、前記段
差部を波止め板の一部として構成し、波止め板は、遮浪
甲板より上方に突出した部分を有し、且つ、断面的に視
て船首楼甲板に対して船首側に傾斜しているとともに平
面的に視て両端より船首側方向に突出した中央部分から
斜め後方に向かって傾斜しているものである。
〔作用〕
本考案においては、船首楼甲板上に打ち込まれてくる波
は、波止め板に衝突するが、その際、断面的に見ると、
波止め板は、船首楼甲板に対して船首側に傾斜している
ので、波止め板に衝突して反射する波は、衝突した力が
分散され、波止め板に沿って案内されることにより、斜
め前方に舞い上がって船首楼甲板上に落ちる。
また、波止め板は、平面的に見て船首側方向に突出した
中央部分から斜め後方両舷に向かって傾斜しているの
で、船首楼甲板上に船首側から打ち込まれた波は波止め
板に衝突すると、両舷側に向かって反射し、波止め板に
沿って両舷側に向かって流れる。
従って、波止め板に衝突した波の動きを全体的に見る
と、衝突した波は波止め板から所定距離だけ前方の位置
に落下しつつ、両舷側に向かって流れる。
また、段差部は波止め板の一部として利用され、波止め
板の遮浪甲板より上方に突出した部分の高さが低くな
る。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の実施例に係るまぐろ延縄
漁船の甲板における波止め構造を示す。
第1図,第2図において、1はまぐろ延縄漁船Sの船首
S1に配置された船首楼甲板で、その両舷側2,2には波を
海に排出する放水口2A,2Aが設けられている。この船首
楼甲板1の後方に段差部Hを介して遮浪甲板3が高い位
置に配置され(第3図図示)、船首楼甲板1と遮浪甲板
3との間に波止め板4が設けられている。波止め板4
は、遮浪甲板3より上方に突出した部分4Cを有してお
り、段差部Hは波止め板4の一部となっている。従っ
て、この波止め板4は船首楼甲板1と遮浪甲板3とを連
結する機能をも有している。また、この波止め板4は遮
浪甲板3に設けたブラケット5,5で補強されている。
そして、第3図に示すように、この波止め板4は、断面
的に見ると船首楼甲板1に対して上端側が船首S1側に突
出するように傾斜しており、且つ、第2図に示すよう
に、平面的に見ると、その中央部分4Aが両端4B,4Bより
船首S1側の方向に突出するV字形状をしており、中央部
分4Aから斜め後方両舷に向かって傾斜している。波止め
板4の各辺4C,4Cは直線となっている。
次に、本実施例の作用,効果を説明する。
船首楼甲板1に打ち込まれてくる波は、波止め板4に衝
突するが、その際、断面的に見ると、波止め板4は、船
首楼甲板1に対して船首S1側に傾斜しているので、波止
め板4に衝突して反射する波は、衝突した力で分散さ
れ、波止め板4に沿って案内されることにより、斜め前
方に舞い上がって船首楼甲板1上に落ちる。
また、波止め板4は、平面的に見て両端4B,4Bより船首S
1側の方向に突出した中央部分4Aから斜め後方両舷に向
かって傾斜しているので、船首楼甲板1上に船首S1側か
ら打ち込まれた波は波止め板4に衝突すると、両舷側2,
2に向かって反射し、波止め板4に沿って両舷側2,2に向
かって流れる。
従って、波止め板4に衝突した波の動きを全体的に見る
と、衝突した波は波止め板4から所定距離だけ前方の位
置に落下しつつ、両舷側2,2に向かって流れる。
この結果、波止め板4の高さが低くても船首楼甲板1上
に打ち込まれた波を、船首楼甲板1から後方の遮浪甲板
3上に浸入することを防止することができる。
また、波止め板4は、船首楼甲板1と、この船首楼甲板
1の後方に段差部Hを介して高い位置に配置された遮浪
甲板3との間に設けられているので、この段差部Hを波
止め板4の一部として利用することができ、従って、波
止め板4の遮浪甲板3より上の部分の高さを低くするこ
とができる。ひいては、補強材としてのブラケット5を
小さくすることができる。
なお、本実施例においては、船舶の例として、まぐろ延
縄漁船Sを例に挙げて説明したが、これに限定されない
ことは勿論である。
また、本実施例においては、第3図に示すように波止め
板4は断面的に見て一枚の板材として構成されている
が、かかる形状に限定されることなく、例えば、波止め
板11を、第4図に示すように船首楼甲板1と遮浪甲板3
とを連結する連結板12と、遮浪甲板3に船首側(図示せ
ず)に向けて傾斜して設けた板材13とで構成することも
できる。
さらに、本実施例においては、第2図に示すように、波
止め板4を平面的に見ると、各辺4C,4Cが直線のV字形
状をしているが、かかる形状に限定されることなく、例
えば、第5図に示すように、波止め板14をその各辺14C,
14Cに反りがついたV字形状にすることもできる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案に係る船舶の甲板によれば、
船首楼甲板に打ち込まれてくる波は、波止め板に衝突す
るが、その際、断面的に見ると、波止め板は、船首楼甲
板に対して船首側に傾斜しているので、波止め板に衝突
して反射する波は、衝突した力が分散され、波止め板に
沿って案内されることにより、斜め前方に舞い上がって
船首楼甲板上に落ちる。
また、波止め板は、平面的に見て船首側方向に突出した
中央部分から斜め後方両舷に向かって傾斜しているの
で、船首楼甲板上に船首側から打ち込まれた波は波止め
板に衝突すると、両舷側に向かって反射し、波止め板に
沿って両舷側に向かって流れる。
従って、波止め板に衝突した波の動きを全体的に見る
と、衝突した波は波止め板から所定距離だけ前方の位置
に落下しつつ、両舷側に向かって流れる。
この結果、波止め板の高さが低くても船首楼甲板上に打
ち込まれた波を、船首楼甲板から後方の遮浪甲板上や暴
露甲板上に浸入することを防止することができる効果を
奏する。
また、前記波止め板は、船首楼甲板と、この船首楼甲板
の後方に段差部を介して高い位置に配置された遮浪甲板
との間に設けられているので、この段差部を波止め板の
一部として利用することができ、従って、波止め板の遮
浪甲板より上方に突起した部分の高さを低くすることが
できる。ひいては、波止め板を支持するための補強材を
小さくすることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る船舶の甲板における波止
め構造の外観図である。 第2図は同船舶の甲板における波止め構造の平面図であ
る。 第3図は同船舶の甲板における波止め構造の断面図であ
る。 第4図は本考案の他の実施例に係る船舶の甲板における
波止め構造の断面図である。 第5図は本考案のさらに他の実施例に係る船舶の甲板に
おける波止め構造の平面図である。 第6図は従来における船舶の甲板における波止め構造の
平面図である。 第7図は同船舶の甲板における波止め構造の断面図であ
る。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……船首楼甲板 3……遮浪甲板 4……波止め板 4A……中央部分 4B……端 4C……突起した部分 H……段差部H。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船首楼甲板と、 この船首楼甲板の後方に段差部を介して高い位置に配置
    された遮浪甲板とを有する船舶の甲板において、 前記段差部を波止め板の一部として構成し、 波止め板は、遮浪甲板より上方に突出した部分を有し、
    且つ、断面的に視て船首楼甲板に対して船首側に傾斜し
    ているとともに平面的に視て両端より船首側方向に突出
    した中央部分から斜め後方に向かって傾斜していること
    を特徴とする船舶の甲板。
JP1989082525U 1989-07-13 1989-07-13 船舶の甲板 Expired - Lifetime JPH0739744Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247564A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Masahiro Fukuniwa 船首浸水防止装置
KR101101102B1 (ko) * 2009-02-16 2012-01-03 에스티엑스조선해양 주식회사 앞돛대 일체형 구조를 가지는 선박용 방파제

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JPS476612U (ja) * 1971-02-12 1972-09-22

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