JPH0739635B2 - 熱障壁被膜系によって保護されている物品のアルミニウム化処理 - Google Patents

熱障壁被膜系によって保護されている物品のアルミニウム化処理

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JPH0739635B2
JPH0739635B2 JP3273511A JP27351191A JPH0739635B2 JP H0739635 B2 JPH0739635 B2 JP H0739635B2 JP 3273511 A JP3273511 A JP 3273511A JP 27351191 A JP27351191 A JP 27351191A JP H0739635 B2 JPH0739635 B2 JP H0739635B2
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル基超合金およ
びコバルト基超合金に係り、特にそのような超合金を酸
化と腐蝕による損傷から保護するために設ける被膜に係
る。
【0002】
【従来の技術】航空機のガスタ―ビン(ジェット)エン
ジンの作動時には、エンジンの前端から空気が吸込ま
れ、圧縮され、この圧縮空気が燃料と混合され、その混
合物が燃焼器内で点火されて高温の排気ガスが生成す
る。この排気ガスは、空気圧縮器を駆動するタ―ビンを
通り抜け、エンジンの後端から排出されて、このエンジ
ンと航空機を前進させるスラストを発生する。エンジン
の中で高温の排気ガスと接触する部分は、エンジンの作
動中高温と高応力の両方に繰返しさらされる。
【0003】作動温度が高い方がエンジンの効率が増大
するので、エンジンの燃焼器、タ―ビンおよび排気部で
常により高い作動温度を実現するための努力が続けられ
ている。現在作動温度は2000°Fを越えることが可
能である。作動温度を高めるひとつの重要なアプロ―チ
は、高い作動温度に強く、クリ―プといわれる漸進的変
形と、長期間の使用中に起こる疲れといわれる周期的変
形に耐えるニッケル基合金およびコバルト基合金(業界
で「超合金」といわれている)の導入と工夫・改善であ
った。
【0004】これらの超合金は高温で優れた機械的性質
を示すが、使用中の酸化および高温腐蝕によるひどい劣
化・機能低下を受け易い。高温の排気ガスは、塩類と燃
焼生成物を多量に含んでいることもあり、これら合金に
対して特に有害であり、金属を急速に腐蝕・浸蝕し得
る。エンジンの高温部の部品の多くは有効に作動するた
めに許容差を厳密に維持する必要があり、また高温のガ
スによる腐蝕・浸蝕によってかなりの量の金属が失われ
るとエンジンの性能低下につながる。
【0005】高温腐蝕・浸蝕は主として高温の燃焼ガス
にさらされる表面で起こるので、表面の損傷に耐えるよ
うにいくつか異なるタイプの表面処理が開発されてい
る。ひとつのアプロ―チでは表面に被膜を設ける。その
被膜材料は高温の酸化、腐蝕および浸蝕に耐えるように
選択され、また、室温から作動温度までの繰返し熱サイ
クルの間亀裂や剥離(「スポ―リング」といわれてい
る)に耐えるように選択され適用されなければならな
い。
【0006】保護被膜の1種(業界で「熱障壁被膜(す
なわちTBC)系」といわれている)はひとつ、ふたつ
またはそれ以上の層から形成されている(多層の場合
は、他の層の上に別の層をのせる)。ふたつの層をもつ
TBC系の場合、保護しようとする超合金基体に隣接す
る底の層すなわちボンディングコ―トはMCrAlY合
金である。上側層すなわちトップコ―トはセラミックで
あり、通常は浸蝕損傷に耐えると共に超合金基体を絶縁
する変性酸化ジルコニウムから形成される。
【0007】物品に熱障壁被膜系を設ける技術がいくつ
か業界で公知になっている。そのようなアプロ―チの一
例を挙げると、ボンディングコ―トは、物品の表面を不
活性粒子、少量のアルミニウム含有合金、およびハライ
ド系活性化剤からなる混合物に高温で接触させるという
パックセメンテ―ション法によって設けられる。ボンデ
ィングコ―トは、アルミニウム含有合金からのアルミニ
ウムと物品中のニッケルとの相互拡散によって形成され
る。その後このボンディングコ―トの上面を酸化する。
プラズマ溶射法もボンディングコ―トを作成するのに使
われることがある。セラミックトップコ―ト層は、物理
的気相成長やプラズマ溶射などのようなその他のセラミ
ック蒸着技術によって設けられる。
【0008】熱障壁被膜系は良好に作動しており、各種
高温部の用途で良好な性能を達成している。
【0009】しかし、いったん物品表面上の適所に熱障
壁被膜系を設けるとその表面の他の部分をアルミニウム
化物で被覆するのが困難なのでひとつの問題が生じる。
このような状況はいろいろな関係で生じる。たとえば、
まず物品を熱障壁被膜で被覆した場合、物品に穴をあけ
たり表面の領域を少しだけ機械加工して除こうとしたり
すると、被膜保護をもたない露出された部分が生ずる。
別の例では、熱障壁被膜系を適所に有する物品を他の物
品に接合する場合、接合部近辺の領域には保護被膜がな
い。最後に、一般的な状況として、使用中に熱障壁被膜
が損傷を受けたりすることがあり、物品のかなり狭い部
分に修復が必要になる。
【0010】表面の一部を覆って所定の場所にすでに熱
障壁被膜系を有する物品上にボンディングコ―トを設け
るのに従来のパックセメンテ―ション法を使用すると、
すでに存在するTBC材料に亀裂が生じるのが認めら
れ、その熱障壁被膜の実用寿命がほとんどまたはまった
く残っていないという事態になる。この部分を修復する
とTBC被膜の他の領域に同様な損傷が生じる。
【0011】表面のどこかの場所にTBC系がすでに存
在している物品にアルミニウム化物被膜を設けるための
アプロ―チが求められている。そのアプロ―チは、現存
する製造技術および/または修復技術と相容れるもので
なければならないし、その物品の表面に許容できるアル
ミニウム化ニッケルまたはアルミニウム化コバルトの被
膜が生成するものでなければならない。本発明はこのよ
うなニ―ズを満たすものであり、さらに関連する利点を
提供する。
【0012】
【発明の概要】本発明は、表面の保護された一部分の上
に存在する熱障壁被膜のようなセラミック保護被膜を有
している物品の表面の保護されてない部分にアルミニウ
ム化物被膜を設けるための方法を提供する。このアルミ
ニウム化物被膜は、表面の保護されている部分にすでに
存在しているセラミック被膜に損傷を与えることなく設
けられる。本発明の方法は現存する製造法および/また
は修復法と完全に相容れるものである。
【0013】本発明による物品の表面にアルミニウム化
物被膜を設ける方法は、物品の表面の一部分の上に熱障
壁被膜を有する物品を用意し、この物品表面の少なくと
も前記被膜をもたない部分をアルミニウム化物被膜源材
料に接触させることからなる。このアルミニウム化物被
膜源材料は、約18〜約45重量%の金属アルミニウム
源を含んでおり残部がセラミック粒子である混合物から
なる。また、このアルミニウム化物被膜源材料はハライ
ド系活性化剤を実質的に含んでいない。
【0014】本発明のアプロ―チを実施する際には、表
面の一部分の場所にすでに熱障壁被膜をもっている物品
の、少なくとも被膜をもっていない被覆しようとする部
分を、アルミニウム化物被膜源材料に由来する自由なア
ルミニウムと保護しようとする表面との間で相互拡散が
起こるのに充分な高い温度で、アルミニウム化物被膜源
材料と接触させる。このアルミニウム化物被膜源材料
は、セラミック粒子(酸化アルミニウムが好ましい)と
金属アルミニウム源との混合物である。この金属アルミ
ニウム源は、混合物全体の約18〜約45重量%の量で
アルミニウム化物被膜源材料中に存在する。ハライド系
活性化剤は存在しない。
【0015】本発明のアプロ―チは、まったく被膜をも
たない表面にアルミニウム化ニッケル被膜を設けるため
の確立されたパックセメンテ―ション法とは2つの重要
な点で異なっている。まず第一に、本発明のアプロ―チ
では金属アルミニウム源が全体の約18〜45%、好ま
しくは約20〜40%の量で存在するが、パックセメン
テ―ションによってニッケル基体上に被膜を設けるため
の従来のアプロ―チでは金属アルミニウム源が全体の約
1〜5%の量で存在するに過ぎない。次に、本発明のア
プロ―チではプロセスの活性化剤として機能するハライ
ドが存在しないが、従来のアプロ―チではフッ化アンモ
ニウムのようなハライドが0.1%程度の量で存在す
る。もし、従来のアプロ―チを用いて、すでにTBC系
を適当な場所にもっている物品の表面にアルミニウム化
ニッケル被膜を設けるとすると、新しい被膜が成長中す
でに存在するTBC系の一部がスポ―リングを起こすの
でこの方法はうまくいかないのである。一方、本発明の
アプロ―チは、すでにTBC系が所定の場所に存在する
物品にアルミニウム化ニッケル被膜を設ける点において
充分満足のいくものである。
【0016】本発明のその他の特徴と利点は、添付の図
面を参照して好ましい態様に関する以下の詳細な説明を
読めば明らかとなろう。添付の図は本発明の原理を例示
するものである。
【0017】
【好ましい態様の詳細な説明】本発明による物品の表面
にアルミニウム化物被膜を設ける方法は、表面の少なく
とも一部を覆っている熱障壁被膜系を有する物品を用意
し、この物品を、物品表面の被膜をもっていない部分が
この工程の後に熱障壁被膜系をまったくもたないような
条件にさらし、前記表面の被膜をもたない部分を拡散に
よりアルミニウム化するが物品の残りの部分にある熱障
壁被膜には損傷を与えないようにして、前記被膜をもた
ない部分を高温でアルミニウム化物被膜源材料に接触さ
せることによって前記物品表面の少なくとも前記被膜を
もたない部分をアルミニウム含有被膜で被覆することか
らなる。
【0018】一般に、本発明のアプロ―チを使用する必
要が生ずるのは、熱障壁被膜系で保護されている物品2
0を、その熱障壁被膜系の一部が除去されるようなある
種の条件または加工処理にかける場合である。こうして
新たに露出された表面はその後ふたたび保護しなければ
ならない。そうでなければ、その場所は稼働中早期の機
能停止の開始部位となり得る。本発明の適用分野を理解
する一助として、現存する物品20の構造を図1に関連
して説明する。
【0019】物品20は最初、(被膜で)被覆された表
面24を有する基体22を含んでいる。この物品20は
実質的なニッケル含量を有するニッケル基超合金または
コバルト基超合金でよい。本発明を実施する際に使用し
たニッケル基超合金の例は、重量%で、0.05〜0.
10%の炭素、最大1.0%のマンガン、最大1.0%
のケイ素、最大0.04%のリン、最大0.03%のイ
オウ、20.5〜23.0%のクロム、0.5〜2.5
%のコバルト、8.0〜10.0%のモリブデン、0.
20〜1.0%のタングステン、17.0〜20.0%
の鉄、最大0.008%のホウ素、残部がニッケルとい
う組成を有するハステロイ(Hastelloy)Xである。被覆
された表面24の上にはボンディングコ―ト26があ
る。ボンディングコ―ト26はMCrAlY合金または
NiAlの形態のアルミニウム化ニッケル金属間化合物
が好ましいが、環境耐性を促進することが知られている
白金やロジウムなどのような改質剤と合金化してもよ
い。ボンディングコ―ト26の上面28は通常酸化され
て酸化アルミニウムの薄層(図1では独立した1つの層
として描いてない)を形成している。図では説明のため
にボンディングコ―ト26と基体22との間が細い線で
示されているが、これら2層の間には拡散勾配があり得
るものと理解されたい。
【0020】ボンディングコ―ト26の上にはトップコ
―ト30がある。このトップコ―ト30は約6〜約20
重量%の酸化イットリウムを含む酸化ジルコニウムが好
ましい。また、このトップコ―トは他の合金化元素で改
質してもよいし、特定の粒子組織が得られるように蒸着
などによって付着させてもよい。トップコ―ト30は通
常、物理的気相成長によって、またはプラズマ溶射など
のようにセラミックを付着させることができる他のプロ
セスによって付着させる。これらボンディングコ―ト2
6とトップコ―ト30が合体して熱障壁被膜系32を構
成している。
【0021】表面24上の決まった場所に熱障壁被膜系
32をもった物品20は、その熱障壁被膜系32が破壊
されるようないくつかある条件のいずれかに付すことが
できる。図1に示した例では物品20にドリルで穴34
を開けてある。この穴は図示のように底が平らでもよい
し、あるいは典型的なタ―ビンブレ―ド用途における表
面下の冷却用通路と連通していてもよい。この穴には側
面36があり、これはドリル加工の後被覆されておら
ず、したがって高温の燃焼ガス流における酸化や高温腐
蝕などのような環境による損傷に対して保護されていな
い。
【0022】前もって被覆されていた物品20の被覆さ
れていない領域が形成されるでき方にはその他にも多く
の場合がある。ひとつは、その物品の表面の計画的な機
械加工である。もうひとつは接合領域がセラミック被膜
すなわちTBCをもたない場合の接合プロセスである。
別のひとつは、異物の衝突による衝撃損傷などのような
使用中の損傷、たとえば、稼働中のエンジンに吸込まれ
た小石によって生じる傷である。その他にも、熱障壁被
膜系32を破壊する状況がたくさん考えられる。以下で
は図1のうがった穴の例に関して本発明を説明するが、
その原理はその他の状況にも等しく適用可能である。
【0023】穴の側面36を被覆するために、まずアル
ミニウム化物被膜源材料を調製する。このアルミニウム
化物被膜源材料は2種の成分の混合物が好ましい。ひと
つはセラミックであり、酸化アルミニウムが好ましい。
このセラミックは約44マイクロメ―タ―未満のサイズ
を有する(すなわち、−325メッシュのスクリ―ンを
通過する)粒子として供給されるものが好ましい。他の
成分は金属アルミニウム源であり、アルミニウム粉末が
好ましい。この金属アルミニウム源は、たとえば、チタ
ンが50〜70重量%、アルミニウムが20〜48重量
%、炭素が0.5〜9重量%の合金やその他の金属炭化
物合金などのような他のタイプの金属粉末でもよい。こ
の金属アルミニウム源は、主として45〜150マイク
ロメ―タ―の範囲にあるサイズを有する粒子で構成され
るがそれより小さいサイズの粒子またはそれより大きい
サイズの粒子が存在していてもよい混合物として供給さ
れるものが好ましい。金属アルミニウム源はアルミニウ
ム化物被膜源材料の約20〜約40、好ましくは30重
量%の量で存在し、残りはセラミック粉末、好ましくは
酸化アルミニウムである。これらセラミックおよび金属
アルミニウム源はまた、これら成分を担持するテ―プの
形態で、あるいはこれら成分の懸濁液の形態で、あるい
はその他なんらかの有用な形態で供給することもでき
る。
【0024】このアルミニウム化物被覆プロセスではハ
ライド系活性化剤がまったく存在しないか、またはその
ような活性化剤はまったく使用しない。塩化アルミニウ
ムやフッ化アルミニウムのようなハライド系活性化剤は
アルミニウム化物層を形成するためのパックセメンテ―
ションプロセスで従来から一般的に使われているもので
あるが、本発明のアルミニウム化操作の間はそのような
ハライドが存在すると有害であることが発見されたので
ある。
【0025】アルミニウム化物被膜源材料を物品20の
被覆されてない表面36に接触させる。図2に示したア
プロ―チでは、セラミックとアルミニウム源粉末との混
合物(符号37で示す)中に物品20全体を詰める。も
し被覆しようとする領域のみに粉末の混合物を塗布する
方が便利であるならばそうすることができる。
【0026】被覆されてない表面にアルミニウム化物被
膜源材料を接触させた後、物品20と粉末混合物を、ア
ルミニウム源と基体22との間の相互拡散が基体表面で
起こるほど充分に高い温度に加熱する。拡散温度の一例
は1975°Fである。この操作はアルゴンなどのよう
な不活性雰囲気中で実施するのが好ましいが、また水素
などのような還元雰囲気中で実施してもよい。この温度
でアルミニウムが基体22上に付着し、ニッケルが外に
向かって拡散して、ニッケルを含有するアルミニウム化
物の層を形成する。この層は他の合金化元素をアルミニ
ウム源材料または基体中に存在させることによって改質
することができる。こうして、以前には保護されていな
かった表面34に保護層38が形成される。図2には、
この保護層がその完全な厚みに達する前の生成中の様子
を図示した。この保護層38は処理完了時に厚みが0.
0015〜0.0025インチ程度であるのが望まし
い。この厚みを得るには1975°Fでの拡散処理を4
時間行なうのが好ましい。
【0027】図3に、アルミニウム化物被膜源材料を除
去した後の物品20を示す。物品20はその表面24上
に熱障壁被膜系32を保有しているが、これは本発明の
処理を実施する前から存在していたものである。存在し
ていた被膜系32は処理によって損傷や影響を受けてい
ない。さらに、以前には保護されていなかった穴34の
側面36と底にアルミニウム化物保護層38がある。直
径の15倍までの長さをもつ穴の底に良好な保護層38
を形成し得ることが試験によって示されている。以前は
保護されていなかったが、アルミニウム化物源材料に接
触し、上に記載したようにして処理されたいかなる表面
上にも、新たに形成された類似の保護層38が存在す
る。場合により、この保護層38を覆ってトップコ―ト
を設けるのが望ましいことがあろう。しかし、それは穴
の内部には設けないのが普通であろう。
【0028】図4に、基体22上の保護層38の構造の
詳細を示す。基体22がニッケル基超合金である場合、
保護層38はアルミニウム、ニッケルおよび存在し得る
その他の元素の相互拡散した層44内に埋め込まれたセ
ラミック(酸化アルミニウム)粒子42の外側層40を
含み得る。基体22がコバルト基超合金である場合、保
護層38はアルミニウム、コバルトおよび存在し得るそ
の他の元素の相互拡散した層44内に埋め込まれたセラ
ミック(酸化アルミニウム)粒子42の外側層40を含
み得る。(これら粒子42はパック混合物内に存在し、
保護層38の相互拡散領域内にとどまっている。)この
層44の外面46は通常酸化されて酸化アルミニウム層
を形成している。この層44の外面46は通常、表面に
粒子42が存在するため適度に粗い。基体がニッケル基
超合金の場合、内側層48は相互に拡散したアルミニウ
ム、ニッケルおよび存在し得るその他の元素であり、基
体がコバルト基超合金の場合、内側層48は相互に拡散
したアルミニウム、コバルトおよび存在し得るその他の
元素である。この層44と内側層48は共に、燃焼ガス
から基体22内への元素の拡散に対抗する酸化アルミニ
ウム表面層および拡散障壁を形成するのに役立つアルミ
ニウム化物の領域を含んでいる。
【0029】物品の表面にボンディングコ―トまたはア
ルミニウム化ニッケル層を設けるためにパックセメンテ
―ション法を利用することは以前から知られている。こ
れらの技術は、たとえば米国特許第3,415,672
号、第3,540,878号、第3,598,638
号、第3,617,630号および第3,718,96
2号(これらの開示内容を引用により援用する)に開示
されている。これらの技術では、アルミニウム含有合
金、酸化アルミニウム粉末およびハライド活性化剤の混
合物を、処理しようとする物品の表面に高温で接触させ
て、アルミニウム含有合金と物品表面の相互拡散を起こ
させる。その結果、アルミニウム化ニッケル表面被膜が
得られる。
【0030】このようなアプロ―チを利用して、熱障壁
被膜系によりすでに被覆されている物品上に保護層を形
成しようとすると、図5に示したような結果となる。保
護層38は得られるが、熱障壁被膜系32のトップコ―
ト30部分は完全に崩壊しており、酸化と腐蝕による損
傷に対する物品保護の役に立たなくなっている。この従
来のアプロ―チと本発明のアプロ―チとの相違点は2つ
ある。まず、従来のアプロ―チでは一般に、ニッケル基
合金に被膜を設ける場合、アルミニウム化物被膜源材料
中に非常に少量(通常は約3重量%程度)のアルミニウ
ムを使用する。本発明のアプロ―チでは約20〜40重
量%を使用する。次に、従来のアプロ―チでは少なくと
も0.1重量%のハライド活性化剤を含ませる必要があ
るが、本発明のアプロ―チはハライド系活性化剤をまっ
たく使用しない。(コバルト合金に対するパックセメン
テ―ション用の混合物は40重量%もの多くの源材料混
合物を含むことがあるが活性化剤を使用する。)以上、
特定の実施例と具体例に関して本発明を説明して来た
が、当業者にあっては、特許請求の範囲に示されている
思想と範囲から逸脱することなく本発明の修正・変更が
可能であるものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面の一部を覆って決まった場所に熱障壁被膜
系を有する物品の側面図である。
【図2】図1に示した領域の被膜をもたない部分のパッ
クセメンテ―ションを説明する側面図である。
【図3】図2に示した領域のプロセス完了後を示す側面
図である。
【図4】図3で新たに被膜が形成された領域の拡大図で
ある。
【図5】図1と同様な領域の側面図であるが、従来の手
順によるパックセメンテ―ション後の様子を示す。
【符号の説明】
20 物品、 22 基体、 24 被覆された表面、 26 ボンディングコ―ト、 28 上面(酸化アルミニウム薄層)、 30 トップコ―ト、 32 熱障壁被膜系、 34 穴、 36 側面、 37 アルミニウム化物被膜源材料、 38 アルミニウム化物保護層、 40 外側層、 42 セラミック粒子、 44 相互拡散層、 46 外面、 48 内側層。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の少なくとも一部の上を被覆するボ
    ンディングコートおよび該ボンディングコートの上を被
    覆するセラミック熱障壁被膜を有する物品を用意し、前
    記物品の表面の少なくとも被覆されていない部分を、
    属アルミニウム源とセラミック粒子との混合物からなり
    ハライド系活性化剤を含んでいない金属間被膜源材料
    拡散させることによって表面の被覆されていない部分の
    上に保護層を塗布することからなる、物品の表面に金属
    被膜を設ける方法。
  2. 【請求項2】 表面の少なくとも一部の上を被覆するボ
    ンディングコートおよび該ボンディングコートの上を被
    覆するセラミック熱障壁被膜を有する物品を用意し、前
    記物品の表面の少なくとも被覆されていない部分を、
    属アルミニウム源約20〜約40重量%と残部のセラミ
    ック粒子との混合物からなりハライド系活性化剤を含ん
    でいないアルミニウム化物被膜源材料と拡散させること
    からなる、物品の表面にアルミニウム化物被膜を設ける
    方法。
  3. 【請求項3】 物品がニッケル基超合金製である、請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 金属アルミニウム源がアルミニウム金
    属、金属炭化物合金またはアルミニウム含有合金であっ
    てアルミニウムを含有する液体形態であり、セラミック
    粒子が酸化アルミニウム粒子である、請求項2記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 金属アルミニウム源がアルミニウム化物
    被膜源材料の約30重量%である、請求項2記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 金属アルミニウム源が粉末の形態であ
    る、請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 表面の少なくとも一部の上を被覆するボ
    ンディングコートおよび該ボンディングコートの上を被
    覆するセラミック熱障壁被膜を有するとともに表面の少
    なくとも一部は前記ボンディングコートおよびセラミッ
    ク熱障壁被膜で被覆されていない状態の物品を用意し、
    前記物品の表面の被覆されていない部分を拡散によりア
    ルミニウム化するが物品の残りの部分にあるセラミック
    熱障壁被膜には損傷を与えないようにハライド系活性化
    剤を含んでいないアルミニウム化物被膜源材料に前記被
    覆されていない部分を高温で接触させることによって
    記物品の表面の少なくとも前記被覆されていない部分を
    アルミニウム含有被膜で被覆することからなる、物品の
    表面にアルミニウム化物被膜を設ける方法。
  8. 【請求項8】 前記物品の表面の少なくとも被覆されて
    ない部分を、金属アルミニウム源約20〜約40重量
    %と残部のセラミック粒子との混合物からなアルミニ
    ウム化物被膜源材料に接触させ前期被覆されていな
    い部分をアルミニウム含有被膜で被覆する請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記物品が損傷を受けてボンディングコ
    ートおよびセラミック熱障壁被膜の一部が表面から剥離
    した結果表面の少なくとも一部に前記被覆されていない
    部分が生じ、従って前期被覆されていない部分をアルミ
    ニウム含有被膜で被覆する工程が物品表面の修復工程を
    構成する、請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 物品の表面を機械加工した結果表面の
    少なくとも一部にボンディングコートおよびセラミック
    熱障壁被膜で被覆されていない部分を生ずる、請求項7
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記機械加工工程、物品の表面の一
    部を除去して被覆されていない新らしい表面を形成す
    、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記機械加工工程が、熱障壁被膜系を
    有する物品を他の物品に接合する工程を含んでいる、請
    求項10記載の方法。
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