JPH0738884U - ロータリジョイント集合体 - Google Patents

ロータリジョイント集合体

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JPH0738884U
JPH0738884U JP6996793U JP6996793U JPH0738884U JP H0738884 U JPH0738884 U JP H0738884U JP 6996793 U JP6996793 U JP 6996793U JP 6996793 U JP6996793 U JP 6996793U JP H0738884 U JPH0738884 U JP H0738884U
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cylinder
rotary joint
middle cylinder
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annular
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洋之 合田
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Tadano Ltd
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリジョイント集合体全体の上下長さを
短くし、部材を複数のロータリジョイント部に共用して
部品点数を削減し、各環状溝の上下位置をシールする環
状パッキンに関する各種コストの低減や取付作業を容易
にする。 【構成】 内筒21と中筒31と外筒41を内外方向に
重合させ、外筒には、複数の内環状溝48と、該各内環
状溝に連通する外筒側通路42とを形成し、内筒には、
複数の外環状溝29と、該各外環状溝に連通する内筒側
通路22とを形成し、中筒には、その壁体中に軸線方向
に穿孔させた複数の中筒側通路32,34と、該各中筒
側通路のうちの複数の中筒側通路32と外筒の内環状溝
とを連通させる連通穴35と、各中筒側通路のうちの残
りの中筒側通路34と内筒の各外環状溝とを連通させる
連通穴37をそれぞれ形成し、各内環状溝の上下位置を
中筒外周面に対してシールする環状パッキン36を外筒
の内周面に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばトラッククレーンや高所作業車のような旋回体つき作業車に 使用されるロータリジョイント集合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の旋回体つき作業車においては、旋回体上に搭載される油圧機器、空気 圧機器、電気機器などにそれぞれ油圧、空気圧、電気などの動力源を供給する必 要があるが、それらの動力源は、旋回体が車両フレーム上で旋回する関係上、そ れぞれロータリジョイント(油用ロータリジョイント、空気用ロータリジョイン ト、電気用ロータリジョイント)を介して各種機器に供給されるようになってい る。
【0003】 図5には、例えばトラッククレーンなどに使用されている公知のロータリジョ イント集合体を示しているが、この公知のロータリジョイント集合体101は、 車両フレーム111側から旋回体112側に向けて油圧を供給するための油用ロ ータリジョイント102と、同じく空気圧を供給する空気用ロータリジョイント 104と、同じく電気を供給する電気用ロータリジョイント106とを有してい る。
【0004】 そして、それらのロータリジョイント102,104,106は、同心位置に おいて下から油用ロータリジョイント102、空気用ロータリジョイント104 、電気用ロータリジョイント106の順で上下方向に積み重ねた状態で組付けら れている。尚、この図5に示す公知のロータリジョイント集合体101において は、油用ロータリジョイント102の外筒131と空気用ロータリジョイント1 04の外筒151と電気用ロータリジョイント106の外側電導体171とが一 体に連結された状態で旋回体112側に結合されており、他方、油用ロータリジ ョイント102の内筒121と空気用ロータリジョイント104の内筒141と 電気用ロータリジョイント106の内側電導体161とが一体に連結された状態 で車両フレーム111側に結合されている。
【0005】 又、油は、車両フレーム111側から油用ロータリジョイント102の内筒側 油路122、内筒外周面に形成した外環状溝129及び外筒側油路132を通っ て旋回体112側に供給され、空気は、同じく車両フレーム111側から油用ロ ータリジョイント102の内筒121内を通って空気用ロータリジョイント10 4の内筒側空気路142、内筒外周面に形成した外環状溝149及び外筒側空気 路152を通って旋回体112側に供給され、さらに電気は、車両フレーム11 1側から電線170を、油用ロータリジョイントの内筒121内及び空気用ロー タリジョイントの内筒141内を通して内側電導体161に接続し、且つ内側電 導体161に摺接する外側電導体171を介して旋回体112側に供給されるよ うになっている。
【0006】 又、この公知のロータリジョイント集合体101では、油用ロータリジョイン ト102及び空気用ロータリジョイント104において、各環状溝129,14 9がそれぞれ内筒121,141の外周面に形成されており、さらに、該各外環 状溝129,149の上下位置をシールする各環状パッキン127,147も、 各内筒121,141の外周面に設けられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図5に示す公知のロータリジョイント集合体101では、油用ロー タリジョイント102と空気用ロータリジョイント104と電気用ロータリジョ イント106とが順次縦向きの一列状態で組付けられているので、このロータリ ジョイント集合体101全体の上下長さ(油用ロータリジョイントの下端から電 気用ロータリジョイントの上端までの長さ)が大きくなる。従って、装着状態に おいて該ロータリジョイント集合体の上部が車両フレームの上面から大きく突出 したりあるいは該ロータリジョイント集合体の下部が車両フレームの下面側に大 きく突出したりして邪魔になるという問題があった。特に、近年のトラッククレ ーンなどの作業車においては、制御項目が増大し、ロータリジョイント集合体の 本体及び周辺には多数の配管類や制御機器、あるいは旋回体等が設置される関係 上、該ロータリジョイント集合体のコンパクト化が要求されているが、上記のよ うに各ロータリジョイントを縦一列に組付けたものではその周辺に設置すべき構 造物の取付けが制限される。
【0008】 又、図5に示す公知のロータリジョイント集合体101では、油用ロータリジ ョイント102及び空気用ロータリジョイント104に、それぞれ内筒121, 141と外筒131,151を有しており、該各ロータリジョイント102,1 04を構成するための部品点数が多くなっていた。即ち、2つのロータリジョイ ント部を構成するのに合計4つの部材を必要としていた。
【0009】 さらに、この公知のロータリジョイント集合体101では、油用ロータリジョ イント102及び空気用ロータリジョイント104において、各側の環状溝12 9,149がそれぞれ内筒121,141の外周面に形成されているが、このよ うに環状溝129,149を内筒121,141の外周面に形成すると、少なく ともその環状溝形成部分だけは内筒121,141の外径を大きくする必要があ り、従ってその分、環状溝の上下位置をシールする各環状パッキン127,14 7も大径となる。このように、環状パッキン127,147を大径にすると、該 環状パッキンが高価となり、且つ外筒内周面に対する摺動抵抗が大きくなる。又 、各ロータリジョイント102,104において、環状パッキン127,147 をそれぞれ内筒外周面に設けていると、該環状パッキンを内筒外周面のパッキン 用外周溝内に嵌装させる場合に、環状パッキンを拡張して順次外環状溝(129 ,149)を経過させる必要があり、その際に環状パッキンが拡張したり外周溝 に引っ掛かったりすることにより損傷するおそれがある。さらに、環状パッキン 127,147が摺動する摺動面(外筒内周面)は高精度に平滑化する必要があ るが、外筒内周面を高精度に平滑化させるにはホーニング加工が必要となって外 周面を旋削加工により平滑化する場合より加工コストが高くなる。
【0010】 本考案は、複数のロータリジョイント部を備えたロータリジョイント集合体に おいて、ロータリジョイント集合体全体の上下長さを短くする(コンパクトにす る)とともに、部材を複数のロータリジョイント部に共用して部品点数を削減し 、さらに各環状溝の上下位置をシールする環状パッキンに関する各種コストの低 減や取付作業の容易化を図ることを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車両フレーム上に旋回体を旋回自在に取付けてなる旋回体つき作業 車に使用されるロータリジョイント集合体において、内筒と中筒と外筒を内外方 向に重合させ、且つ内筒と外筒とを一体に連結するとともに、中筒を内筒及び外 筒に対して回転自在とする一方、外筒には、その内周面に複数の内環状溝と、該 各内環状溝に連通する複数の外筒側通路とをそれぞれ形成し、内筒には、その外 周面に複数の外環状溝と、該各外環状溝に連通する複数の内筒側通路とをそれぞ れ形成し、中筒には、その壁体中に中筒の軸線方向に穿孔させた複数の中筒側通 路と、該各中筒側通路のうちの複数の中筒側通路と外筒の各内環状溝とをそれぞ れ連通させる連通穴と、各中筒側通路のうちの残りの中筒側通路と内筒の各外環 状溝とをそれぞれ連通させる連通穴をそれぞれ形成し、各内環状溝の上下位置を 中筒外周面に対してシールする環状パッキンを外筒の内周面に設けたことを特徴 としている。
【0012】
【作用】
本考案のロータリジョイント集合体では、次のような作用がある。 (a) 内筒と中筒と外筒からなる3つの筒体を内外方向に重合させて、内筒と中筒 、及び中筒と外筒でそれぞれロータリジョイント部を構成しているので、中筒を 内外両ロータリジョイント部の構成部材として共用できる。即ち、複数のロータ リジョイント部を3つの筒体で構成することができる。
【0013】 (b) このように、中筒を共用してその内外各側にそれぞれロータリジョイント部 を構成すると、中筒の高さ範囲内で内外両ロータリジョイント部を径方向に重合 させることが可能となる。
【0014】 (c) 中筒は内外両ロータリジョイント部に共用しているものの、外筒の内周面に 内環状溝を形成し、他方、内筒の外周面に外環状溝を形成しているので、中筒側 に環状溝を形成しない分、中筒の肉厚を薄くできる。尚、中筒の肉厚を薄くでき ると、標準品の厚肉鋼管が使用可能となる。
【0015】 (d) 中筒と外筒とによって構成される外側ロータリジョイント部において、外筒 内周面に内環状溝を形成しているので、中筒外周面に外環状溝を形成する場合に 比して該中筒の外径を小さくできる。他方、外筒の内周面には各内環状溝の上下 位置をシールする環状パッキンを設けているが、上記のように中筒の外径を小さ くできることにより、環状パッキンとして径の小さいものを使用でき、しかもそ れによって環状パッキンの中筒外周面に対する摺動抵抗が小さくなる。
【0016】 (e) 外筒と中筒とによって構成される外側ロータリジョイント部において、外筒 内周面に環状パッキンを設けているので、該環状パッキンを外筒内周面のパッキ ン用内周溝内に嵌装させる場合に、環状パッキンを撓ませることによって、張力 をかけることなく所定内周溝に対応させることができる。
【0017】 (f) 外筒内周面に設けた環状パッキンが摺動する摺動面は高精度に平滑化する必 要があるが、該摺動面は中筒外周面となっているので、その平滑化加工を中筒の 外周面側から旋削加工により行える。
【0018】 (g) 内筒外周面に外環状溝を形成しているので、中筒内周面は単に平滑状態にし たままでよくなる。
【0019】
【考案の効果】
本考案のロータリジョイント集合体によれば、上記各作用(a)〜(g)に対応した 次のような効果がある。
【0020】 (A) 上記(a)の作用に対応した効果として、中筒を内外両ロータリジョイント部 の構成部材として共用できるので、部品点数を削減できる。即ち、複数のロータ リジョイント部を3つの筒体で構成できるという効果がある。
【0021】 (B) 上記(b)の作用に対応した効果として、中筒の高さ範囲内で内外両ロータリ ジョイント部を径方向に重合させることが可能となり、そのように内外両ロータ リジョイント部を径方向に重合させることによりロータリジョイント集合体の全 体高さを低く(コンパクトに)することができるという効果がある。
【0022】 (C) 上記(c)の作用に対応した効果として、中筒の肉厚を薄くできることにより 、例えば標準品の厚肉鋼管を使用することが可能となり、中筒の製作コストを低 下させることができるという効果がある。
【0023】 (D) 上記(d)の作用に対応した効果として、中筒の外径を小さくできることによ り、外筒内周面に設けられる環状パッキンとして径の小さいものを使用でき、そ れによって該環状パッキンのコストを低下させることができるとともに、環状パ ッキンの径を小さくした分、環状パッキンの中筒外周面に対する摺動抵抗が小さ くなって中筒と外筒との相対回動がスムーズになるという効果がある。
【0024】 (E) 上記(e)の作用に対応した効果として、外筒内周面に環状パッキンを設けて いるので、該環状パッキンを外筒内周面のパッキン用内周溝に嵌装させる場合に 、環状パッキンに張力をかけることなく所定内周溝に対応させることができ、該 環状パッキンが損傷することがなくなるとともに、環状溝に引っ掛からないので その嵌装作業が容易となるという効果がある。
【0025】 (F) 上記(f)の作用に対応した効果として、外筒内周面の環状パッキンが中筒外 周面に摺動するようになっているので、該摺動面(中筒外周面)の平滑化加工を 外周面側から旋削加工によって行え、その平滑化加工が内周面側を加工(ホーニ ング加工)する場合に比して容易となるという効果がある。
【0026】 (G) 上記(g)の作用に対応した効果として、内筒外周面に外環状溝を形成してい るので、中筒内周面に環状溝を設ける必要がなくなり、中筒内周面の加工が容易 となる。即ち、中筒内周面に環状溝を形成する場合には、中筒内径が比較的小径 であるために、バイトによる切削加工が難しくなるが、本案のようにすればその 問題は解消される。
【0027】
【実施例】
図1〜図4を参照して本考案の実施例を説明すると、図1〜図3には本考案の 第1実施例、図4には同第2実施例のロータリジョイント集合体がそれぞれ示さ れている。尚、この各実施例のロータリジョイント集合体は、例えばトラックク レーンや高所作業車などの旋回体つき作業車に使用されるものである。又、図1 〜図3に示す第1実施例のロータリジョイント集合体1Aは比較的小型の作業車 に使用され、他方、図4に示す第2実施例のロータリジョイント集合体1Bは比 較的大型の作業車に使用される。
【0028】 図1〜図3に示す第1実施例のロータリジョイント集合体1Aは、作動油を車 両フレーム11側から旋回体12側に供給するための油用ロータリジョイント2 と、例えば暖房用の温水を同じく車両フレーム11側から旋回体12側に供給す るための水用ロータリジョイント3と、空気を同じく車両フレーム11側から旋 回体12側に供給するための空気用ロータリジョイント4と、電気を同じく車両 フレーム11側から旋回体12側に供給するための電気用ロータリジョイント6 とからなる4つのロータリジョイントを備えている。
【0029】 この第1実施例のロータリジョイント集合体1Aでは、内外3層構造とした内 筒21と中筒31と外筒41を有している。外筒41と中筒31とは、相互にほ ぼ全高さ範囲に亘って径方向に重合させている。又、内筒21は、中筒31の約 2/5程度の上下長さを有している。そして、該内筒21は、中筒31内の下部側 において内筒21のほぼ全高さ範囲に亘って径方向に重合させている。
【0030】 内筒21と外筒41とは、連結部材15で一体に連結させた状態で車両フレー ム11側に固定される。中筒31は、内筒21及び外筒41に対して回転自在と した状態で旋回体12側に固定される。尚、図1において、符号7は旋回体12 の車両フレーム11に対する回転角度を検出するポテンショメータである。
【0031】 この第1実施例では、外筒41と中筒31とで油用ロータリジョイント2と水 用ロータリジョイント3を構成し、又、内筒21と中筒31とで空気用ロータリ ジョイント4を構成している。
【0032】 油用ロータリジョイント2と水用ロータリジョイント3とは、それぞれ外筒4 1と中筒31を共用して形成している。この第1実施例では、油用ロータリジョ イント2を外筒41及び中筒31における上部側に設け、水用ロータリジョイン ト3を同下部側に設けている。又、水用ロータリジョイント3部分の外筒41及 び中筒31の各直径は、油用ロータリジョイント2部分の外筒41及び中筒31 の各直径よりそれぞれ小径としている。
【0033】 油用ロータリジョイント2は、図1及び図2に示すように、外筒41の上部側 に複数個(上下に段差をもって合計8個ある)の外筒側油路(横孔)42,42 ・・を形成し、中筒31に該外筒側油路42と同数の中筒側油路(縦孔)32, 32・・を形成するとともに、外筒41の内周面に上下に段差をもって複数個( 合計8個)の内環状溝48,48・・を形成して構成されている。各外筒側油路 42,42・・・・は、外筒41の各内環状溝48,48・・にそれぞれ個別に 連通している。又、各中筒側油路32,32・・は、中筒31の壁体中に、周方 向に適宜間隔をもって中筒31の上面からそれぞれ所定深さだけ(それぞれ各内 環状溝48,48・・と同高さ位置まで)下向きに穿孔して形成している。尚、 各中筒側油路32,32・・は、それぞれ中筒31に形成した連通穴35,35 ・・を介して各内環状溝48,48・・に連通している。
【0034】 油用ロータリジョイント2の外筒側油路42,42・・には、油圧ポンプ(又 は車両側油圧機器)側に連続する油管がそれぞれ接続される。又、油用ロータリ ジョイント2の中筒側油路32,32・・にも、旋回体12側に設けられる各種 油圧切換弁(例えばブーム起伏用の油圧シリンダ、ブーム伸縮用の油圧シリンダ 、ウインチ巻上げ・巻下げ用の油圧モータ等の切換弁)に連続する油管51がそ れぞれ接続される。
【0035】 水用ロータリジョイント3は、外筒41の下部側に上下2つの外筒側水路(横 孔)43,43を形成し、中筒31の壁体中に2つの中筒側水路(縦孔)33, 33を形成するとともに、外筒41の内周面に上下に段差をもって2つの内環状 溝49,49を形成して構成されている。この水用ロータリジョイント3は、油 用ロータリジョイント2と同様に、各外筒側水路43,43が外筒41の各内環 状溝49,49にそれぞれ個別に連通しており、又各中筒側水路33,33がそ れぞれ中筒31に形成した連通穴36を介して各内環状溝49,49に連通して いる。
【0036】 水用ロータリジョイント3の外筒側水路43,43には、エンジン(車両フレ ーム側)の冷却水を循環させる水管が接続される。又、水用ロータリジョイント 3の中筒側水路33,33には、運転室側(旋回体12側)に設置される熱交換 器の水管52が接続される。
【0037】 外筒41の内周面には、油用ロータリジョイント2側の各内環状溝48の上下 位置を中筒31の外周面に対してシールする複数個(合計9個)の環状パッキン 46と、水用ロータリジョイント3側の各内環状溝49の上下位置を中筒31の 外周面に対してシールする複数個(合計3個)の環状パッキン47をそれぞれ設 けている。この各側の環状パッキン46,47は、外筒内周面にパッキン嵌装用 として形成している内周溝内に嵌装される。
【0038】 空気用ロータリジョイント4は、図1及び図3に示すように、内筒21に複数 個(上下に段差をもって合計4個ある)の内筒側空気路(縦孔)22,22・・ を形成し、中筒31に該内筒側油路22と同数の中筒側空気路(縦孔)34,3 4・・を形成するとともに、内筒21の外周面に上下に段差をもって複数個(合 計4個)の外環状溝29,29・・を形成して構成されている。各内筒側空気路 22,22・・・・は、内筒21の下面から周方向に適宜間隔をもってそれぞれ 所定高さまで上向きに穿孔している。そして、該各内筒側空気路22,22・・ の上端部を内筒21の各外環状溝29,29・・にそれぞれ個別に連通させてい る。又、各中筒側空気路34,34は、中筒31の壁体中に、周方向に適宜間隔 をもって中筒31の上面からそれぞれ所定深さだけ(それぞれ各外環状溝29, 29・・と同高さ位置まで)下向きに穿孔して形成している。尚、各中筒側空気 路34,34・・は、それぞれ中筒31に形成した連通穴37,37・・を介し て各外環状溝29,29・・に連通している。
【0039】 空気用ロータリジョイント4の内筒側空気路22,22・・には、圧縮空気源 (又は車両側空圧機器)に連続する空気管53がそれぞれ接続される。又、空気 用ロータリジョイント4の中筒側空気路34,34・・にも、旋回体12側に設 けられる各種空気圧機器に連続する空気管54がそれぞれ接続される。
【0040】 内筒21の外周面には、各外環状溝29の上下位置を中筒31の内周面に対し てシールする複数個(合計5個)の環状パッキン27を設けている。この各環状 パッキン27は、内筒外周面にパッキン嵌装用として形成している外周溝内に嵌 装される。
【0041】 尚、この第1実施例では、符号48の内環状溝と符号49の内環状溝とで実用 新案登録請求の範囲中の内環状溝を構成し、符号42の外筒側油路と符号43の 外筒側水路とで実用新案登録請求の範囲中の外筒側通路を構成し、符号22の内 筒側空気路で実用新案登録請求の範囲中の内筒側通路を構成し、符号32の中筒 側油路と符号33の中筒側水路と符号34の中筒側空気路とで実用新案登録請求 の範囲中の中筒側通路を構成している。
【0042】 電気用ロータリジョイント6は、内側電導体61と該内側電導体61の外側に 回転自在に装着された外側電導体71とを有している。この電気用ロータリジョ イント6は、中筒31内の上半部分(内筒21の上部)に収容している。
【0043】 電気用ロータリジョイント6の内側電導体61は、複数個の導電リング62, 62・・を筒状に連結して構成されている。外側電導体71は、この実施例では 、図2に示すように角度約90°の範囲の扇形形状をしたブラシ保持具72を、 前記内側電導体61の外側対向位置の2箇所にそれぞれ複数個づつ縦列させて構 成している。この各ブラシ保持具72,72・・には、それぞれ内側電導体61 の導電リング62,62・・の外面に摺接するブラシ73が設けられている。各 縦列の外側電導体71,71は、それぞれボルト74(2本づつ)で中筒31と 共回りする上部リング75に固定している。又、各内側電導体61は、ボルト( 4本)64で内筒21と共回りする下部リング65に固定している。
【0044】 内側電導体61の各導電リング62,62・・には、電線70が内筒21の下 方から該内筒21内を通してそれぞれ接続されている。又、外側電導体71の各 ブラシ73,73にもそれぞれ電線80が接続されている。該ブラシ側に接続さ れた電線80は、上リング75の上部開口から上方(旋回体側)に延出させてい る。
【0045】 この第1実施例のロータリジョイント集合体1Aでは、外筒41と内筒21と 電気用ロータリジョイント6の内側電導体61とを一体に連結して車両フレーム 11側に固定し、中筒31と電気用ロータリジョイント6の外側電導体71とを 一体に連結して旋回体12側に固定して使用される。従って、旋回体12が車両 フレーム11に対して旋回すると、ロータリジョイント集合体1Aにおける旋回 体固定側部分が車両フレーム固定側部分に対して回転するようになる。又、車両 フレーム11側から供給される油、水(温水)、空気、及び電気は、それぞれ油 用ロータリジョイント2、水用ロータリジョイント3、空気用ロータリジョイン ト4、電気用ロータリジョイント6を介して旋回体12側に供給される。
【0046】 又、この第1実施例のロータリジョイント集合体1Aでは、水用ロータリジョ イント3と空気用ロータリジョイント4とを上下同高さに位置せしめているので 、該水用ロータリジョイント3と空気用ロータリジョイント4とが径方向に重合 し、その重合部分だけロータリジョイント集合体全体の上下長さを短くできる。 その結果、このロータリジョイント集合体を作業車に設置したときの上下方向設 置スペースを小さくできる。又、油用ロータリジョイント2及び水用ロータリジ ョイント3は内外3層構造の筒体のうちの外筒41と中筒31とで構成され、他 方空気用ロータリジョイント4は同じく内外3層構造の筒体のうちの内筒21と 中筒31とで構成されているので、中筒31を油用ロータリジョイント2及び水 用ロータリジョイント3と空気用ロータリジョイント4とに共用できて、ロータ リジョイント集合体を構成する部品点数を削減できる。即ち、この第1実施例で は、3つのロータリジョイント2,3,4を3つの筒体21,31,41で構成 できる。
【0047】 この第1実施例のロータリジョイント集合体1Aにおいて、中筒31は、内周 面及び外周面に環状溝がないので、最大肉厚部分の厚さが40mm程度の比較的薄 く成形でき、例えば標準品の厚肉鋼管を所定長さに切断して形成することができ る。又、内筒21も標準品の厚肉鋼管で形成可能である。
【0048】 他方、外筒41は、鋳造によって成形してもよい。その場合、外筒41を鋳造 したままの状態では、内周面や内環状溝48,49等が粗面状態となっており、 後で平滑化加工する必要がある。ところで、外筒内周面への平滑化加工は、外筒 内周面側に環状パッキン46,47が設けられるので、パッキン摺動面ほど高精 度に行わなくてもよく、旋削加工でも十分である。(加工コストの高いホーニン グ加工が不要である)。尚、中筒31の外周面はパッキン摺動面となるため、高 精度の平滑化加工が必要となるが、中筒外周面は外側から旋削加工することがで きるので平滑化加工が比較的容易で且つ高精度に行える。又、内筒21の外周面 には外環状溝29が形成されるが、この外環状溝29も外面側から旋削加工によ って比較的容易に形成できる。尚、このように内筒21の外周面に外環状溝29 を形成すると、中筒31の内周面に環状溝を形成する必要がなくなり、中筒内周 面の加工が容易となる。即ち、中筒内周面に環状溝を形成する場合には、中筒内 径が比較的小径であるために、バイトによる切削加工が難しくなるが、本案のよ うにすればその問題は解消される。
【0049】 又、中筒31は、外周面に環状溝がない分、外径を小さくできる。従って、中 筒外周面に摺接させる外筒41側の環状パッキン46,47として径の小さいも のを使用でき、しかも該環状パッキンの中筒外周面に対する摺動抵抗を小さくで きる。又、外筒41側の環状パッキン46,47は、外筒内周面に取付けられる ので、その取付けの際に環状パッキン46,47を撓ませることによって張力を かけることなく所定内周溝に対応させることができる。従って、環状パッキン4 6,47の取付けに際して、該環状パッキンが損傷することがなくなる。
【0050】 又、この第1実施例では、電気用ロータリジョイント6は、その上下長さの全 体が油用ロータリジョイント2を構成する中筒31内の空間部に収容されている 。従って、油用ロータリジョイント2と電気用ロータリジョイント6とが同高さ に位置して、ロータリジョイント集合体1A全体の上下長さが電気用ロータリジ ョイント6によって長くならない。尚、この第1実施例のロータリジョイント集 合体1Aでは、水用ロータリジョイント3を設けているが、水用ロータリジョイ ント3を設けていない従来のロータリジョイント集合体と同等にコンパクトに構 成できる。
【0051】 次に、図4に示す第2実施例のロータリジョイント集合体1Bについて説明す る。この第2実施例の場合も、内外3層構造とした内筒21と中筒31と外筒4 1とで、油用ロータリジョイント2と水用ロータリジョイント3と空気用ロータ リジョイント4とをそれぞれ構成しているが、内筒21は中筒31内の上部寄り 位置において径方向に重合させ、他方、外筒41は中筒31に対して該中筒31 の下端部から所定小高さ範囲に下部露出部39を設けた状態で径方向に重合させ ている。又、中筒31は車両フレーム11に固定され、他方、外筒41及び内筒 21は旋回体12側に固定される。又、電気用ロータリジョイント6は、各筒体 (21,31,41)の上方に設置されている。尚、電気用ロータリジョイント 6を各筒体の上部に設置すると、該電気用ロータリジョイント6の保守点検が容 易となる。さらに、該電気用ロータリジョイント6において、内側電導体61は 連結部材16を介して中筒31に連結され、他方、外側電導体71は内筒21に 連結されている。
【0052】 油用ロータリジョイント2は、外筒41に上下に段差をもって複数個(合計8 個)の外筒側油路(横孔)42を形成し、中筒31の壁体中に外筒側油路42と 同数の中筒側油路32(縦孔)を形成するとともに、外筒41の内周面に上下に 段差をもって複数個(合計8個)の内環状溝48を形成して構成されている。そ して、この油用ロータリジョイント2では、作動油は、各中筒側油路32の入口 ポート32a(中筒31の下部露出部39の周方向に合計8個ある)から供給さ れ、さらに中筒31に形成した連通穴35、内環状溝48、及び外筒側油路(出 口ポートとなる)42を通って旋回体12の下面側に供給される。
【0053】 水用ロータリジョイント3は、中筒31の壁体中に2つの中筒側水路(縦孔) 33を形成し、内筒21の壁体中に同じく2つの内筒側水路(縦孔)23を形成 するとともに、内筒21の外周面の上部側位置に上下に段差をもって2つの外環 状溝28を形成して構成されている。そして、この水用ロータリジョイント3で は、水(温水)は、中筒側水路33の入口ポート33a(中筒31の下部露出部 39に設けている)から供給され、さらに中筒31に形成した連通穴36、外環 状溝28、及び内筒側水路23を通って出口ポート23aから旋回体12の上面 側に供給された後、もう一方の内筒側水路23、外環状溝28、連通穴36、及 び中筒側水路33を通って還流せしめられる。
【0054】 空気用ロータリジョイント4は、中筒31の壁体中に4つの中筒側空気路34 (縦孔)を形成し、内筒21の壁体中に同じく4つの内筒側空気路22(縦孔) を形成するとともに、内筒21の外周面の下部側位置に上下に段差をもって4つ の外環状溝29を形成して構成されている。そして、この空気用ロータリジョイ ント4では、空気は、中筒側空気路34の入口ポート34a(中筒31の下部露 出部39の周方向に合計4個ある)から供給され、さらに中筒31に形成した連 通穴37、外環状溝29、及び内筒側空気路22を通って出口ポート22aから 旋回体12の上面側に供給される。
【0055】 この第2実施例のロータリジョイント集合体1Bでは、油用ロータリジョイン ト2と空気用ロータリジョイント4とが上下同高さに位置されている。従って、 該油用ロータリジョイント2と空気用ロータリジョイント4とが径方向に重合し 、その重合部分だけロータリジョイント集合体の全体高さを小さくできる。尚、 この第2実施例において、その他の構成は第1実施例のものと若干異なるところ があるものの、機能的には第1実施例のものとほぼ同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例にかかるロータリジョイン
ト集合体の縦断面である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】本考案の第2実施例にかかるロータリジョイン
ト集合体の縦断面である。
【図5】従来のロータリジョイント集合体の縦断面であ
る。
【符号の説明】
1A,1Bはロータリジョイント集合体、2は油用ロー
タリジョイント、3は水用ロータリジョイント、4は空
気用ロータリジョイント、6は電気用ロータリジョイン
ト、11は車両フレーム、12は旋回体、21は内筒、
22は内筒側空気路、23は内筒側水路、28は水用ロ
ータリジョイントの外環状溝、29は空気用ロータリジ
ョイントの外環状溝、31は中筒、32は内筒側油路、
33は中筒側水路、34は中筒側空気路、35,36,
37は連通穴、41は外筒、42は外筒側油路、43は
外筒側水路、46,47は環状パッキン、48は油用ロ
ータリジョイントの内環状溝、49は水用ロータリジョ
イントの内環状溝、61は内側電導体、71は外側電導
体である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両フレーム上に旋回体を旋回自在に取
    付けてなる旋回体つき作業車に使用されるロータリジョ
    イント集合体であって、 内筒と中筒と外筒を内外方向に重合させ、且つ前記内筒
    と前記外筒とを一体に連結するとともに、前記中筒を内
    筒及び外筒に対して回転自在とする一方、 前記外筒には、その内周面に複数の内環状溝と、該各内
    環状溝に連通する複数の外筒側通路とをそれぞれ形成
    し、 前記内筒には、その外周面に複数の外環状溝と、該各外
    環状溝に連通する複数の内筒側通路とをそれぞれ形成
    し、 前記中筒には、その壁体中に中筒の軸線方向に穿孔させ
    た複数の中筒側通路と、該各中筒側通路のうちの複数の
    中筒側通路と前記外筒の各内環状溝とをそれぞれ連通さ
    せる連通穴と、前記各中筒側通路のうちの残りの中筒側
    通路と前記内筒の各外環状溝とをそれぞれ連通させる連
    通穴をそれぞれ形成し、 前記各内環状溝の上下位置を中筒外周面に対してシール
    する環状パッキンを前記外筒の内周面に設けた、 ことを特徴とするロータリジョイント集合体。
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