JPH0738786B2 - 補助煙草供給ユニツトを備えた紙巻煙草製造機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は補助の煙草供給ユニットを有する紙巻煙草製造
機械に関する。

［従来の技術］ 紙巻煙草製造機械は、搬入室を具備しこの搬入室から寸
断された煙草がカードユニット（すき装置）によって引
き出され下降流ダクトの中に供給されることが知られて
いる。

前記下降流ダクトの底端部に、煙草を上昇流搬出ダクト
の底端部に供給するためのコンベアが設けられる。

前記下降流ダクトは通常煙草の恒久的な柱のための貯蔵
部として作用し、この柱の底端部から煙草が歯の付けら
れたローラによって引続いて引き出され、そして前記コ
ンベア上に供給される。

前記の型の公知の製造機械は通常、前記上昇流ダクトか
ら下流側に回収された再循環煙草が削り装置により部分
的に供給され、そして通常前記搬入室の中に直接供給さ
れる。

再循環煙草粒子が小さいこととこれに伴ってこれらの煙
草粒子をカードユニットによって引き出すことが困難で
あることにより、上記のような方法は必らずしも前記下
降流ダクト内部に十分に均一な煙草の上面の高さを保証
するものではない。

上記のことからもたらされる主なる欠点は、前記コンベ
ア上に前記歯付きローラによって形成される煙草の流れ
が均一でありそのため前記上昇流ダクトの出口に形成さ
れる連続した紙巻煙草の棒状体の内部での煙草の分配が
不均一になるということである。

この欠点を解消するための１つの公知の方法は、再循環
煙草を直接下降流ダクトの中に供給し、かつ前記ダクト
の幅にわたって多数の上面高さ表示器を配置し前記煙草
の柱の上面の高さを種々の個所で検出するものである。
前記表示器により供給された信号は再循環煙草を前記下
降流ダクトの中に制御して供給するようにし、それによ
りダクトの全幅にわたって一定の煙草の上面高さを保持
するものである。

この目的のため、再循環煙草は、実質的に水平な、下降
流ダクトの軸線と平行な軸線の周りに回転するようにし
ている揺動トレイによって、前記下降流ダクトの中に供
給されることが知られている。前記トレイは、前記ダク
トよりも幅の小さい出口を有し、煙草の柱の頂端を平ら
にするのが必要な場合に前記信号に応じて再循環煙草の
供給を移し変える。

前記出口が円の円弧を通って動くとき、前記の揺動トレ
イの１つの欠点は、非常に大きな断面、実際に、煙草貯
蔵部として作用する前記ダクトによりダクト内部の煙草
が緊密になりそのため前記供給コンベア上への分配が不
均一になるほどの大きな断面の、下降流ダクトを必要と
するということである。

前記下降流ダクト内部の煙草の柱を平らにするため、も
う１つの公知の補助再循環煙草供給ユニットが煙草を揺
動トレイによりダクトの中に供給するようにする。前記
トレイは、１つ又はそれ以上の振動ユニットに連結さ
れ、この振動ユニットは、下降流ダクトの種々の個所に
配設された前記煙草上面高さ表示手段によって与えられ
る信号によって、様々な個所で量を変えることによりト
レイを振動させるように構成されている。この結果、そ
の全幅にわたって一定であるのに代って、トレイ上に供
給された煙草の流れの速度が、下降流ダクト内の煙草の
柱を平らにするのが必要なとき種種の個所で変化する。

［発明が解決しようとする問題点］ 前記の型の補助供給ユニットは、下降流ダクト内部の煙
草の上面高さにおける比較的小さな、短い差違を補償す
るのに成功したにすぎない。さらに、使用される振動ユ
ニットの数が必然的に限定されることとこれら振動ユニ
ット間の相互作用により、上記のような補償は、不正確
でありまた前記表示手段により与えられた制御信号に応
じるのが遅いものである。

本発明の目的は上記のような欠点のない再循環煙草供給
ユニットを特徴とする紙巻煙草製造機械を提供すること
である。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的にかんがみ、本発明によれば、補助の煙草供給
ユニットを有する紙巻煙草製造機械であって、この機械
が寸断された煙草を供給するための下降流ダクトを具備
し、このダクトが、その頂端において主煙草供給装置に
連通しまた煙草上面高さ検知手段を内部に有しさらに前
記補助ユニットの一部を形成する煙草供給手段に横方向
に連通している、紙巻煙草製造機械において、前記検知
手段に連結された煙草偏向手段を具備し、前記供給手段
上の煙草をその走行方向に対して横方向に動かすように
することを特徴とする紙巻煙草製造機械が提供される。

［実施例］ 本発明の多数の実施例が、添付図面を参照し限定されな
い実例を示すことによって以下に説明される。

第１図は、寸断された煙草の塊りから、連続した均一の
煙草粒子の流れを形成するための分配器２を具備する紙
巻煙草製造機械１を示している。分配器２の構成部分
は、２つの垂直壁５及び６により横方向に限定された室
４を区画形成している垂直ケーシング３の中に収容され
ている。

寸断された煙草は主供給装置７によって室４の中に供給
され、そしてカードユニット（すき装置）９によって下
向流ダクト８の中に移送される。ダクト８は実質的に矩
形断面を呈し、壁５及び６に直角な２つの実質的に垂直
な壁10及び11によって横方向に限定されている。ダクト
８の底端部はダクト８から煙草を引き出すための歯のつ
いた搬出ユニット12に対面するようになっている。

ユニット12は煙草を、分離した粒子の形で、第１図のよ
うに右側から左側に上方に向って走行する収集ベルトと
して示されているベルト14によってその底壁が区画形成
されている室13の中に移送する。ベルト14の搬出端は上
昇流ダクト15の底端部に近接し、この上昇流ダクト15の
頂端部（図示しない）は連続紙巻煙草棒状体を形成する
ユニット（図示しない）に連通している。

一般に知られているように、前記棒状体形成ユニット上
で、煙草の粒子は少なくとも１つの吸引コンベアベルト
（図示しない）の下側にくっつき、その厚さが削り装置
（図示しない）によって平らにされる煙草の層を形成す
るようにしている。

前記削り装置によって取去られた煙草はコンベア（図示
しない）によって、搬入コンベアベルト16上に供給され
るが、このコンベアベルト16は室４の下側に位置しかつ
前記削り装置によって取去られた煙草を再循環する補助
供給ユニット17の一部を形成する供給手段を構成してい
る。

コンベア16に加えて、補助供給ユニット17はさらに実質
的に水平なトレイ18を具備し、このトレイ18の搬入端部
はコンベア16の搬出端部の下に配置され、またその搬出
端部はダクト８の壁11に形成された横方向の開口19を介
してダクト８の中央部分と連通している。

第２図ないし第５図に示すように、コンベア16は壁５を
越えて延びかつトレイ18の幅よりも小さな実質的に一定
の幅を有している。前記トレイ18はコンベア16と壁５と
の双方に対して傾斜しておりかつ前記壁５の開口20を通
って壁11の開口19まで延びている。

トレイ18は実質的に一定の幅を有し、コンベア16の搬出
端部の下側にその搬入端部が配置されている。その搬出
端部において、トレイ18はその長手方向軸線に対して傾
斜した端部21により限定され、それにより開口19したが
ってまたダクト８の幅に実質的に等しい長さを与えるよ
うにしている。

トレイ18は底壁22を有し、この底壁の搬入部分には２つ
の横断リブ23が設けられ、これらリブ23はトレイ18に沿
って煙草の走行方向に２つの連続したタンク24と25を区
画形成している。他方において壁22の搬出部分には煙草
がダクト８に向って走行するときこの煙草を案内する多
数の長手方向のリブ26が設けられる。

コンベア16は使用中、煙草をタンク24の中に供給しかつ
トレイ18の上にこれを配列するように構成されている。
これは、その全体を27で示す分配器要素を設けることに
よって行われ、この分配器要素は多数のわん曲したパネ
ル28を具備し、これらパネル28はタンク24に向って下方
に向きを変え、コンベア16の軸線と整列し、それぞれが
コンベア16によって供給される帯状の煙草の流れを捕
え、またこの煙草をタンク24の対応部分上に向けさせる
ようになっている。さらに詳細には、これらパネル28は
異った長さを有し、トレイ18の長手方向軸線に実質的に
直角な１つの直線に沿って整列するわん曲した自由端部
を持って配置されている。

トレイ18の底壁22は、煙草をダクト８に向って供給する
ためトレイ18を振動させるようにしている振動ユニット
29に連結されている。

コンベアベルト16上には、煙草偏向装置30が設けられ、
この偏向装置30はコンベア16の対向側に２つの偏向要素
31と32とを具備している（第２図ないし第５図）。前記
偏向要素31及び32の各々は、その底端部がコンベアベル
ト16に接近している垂直な水平方向に細長い翼板又は壁
からなっている。コンベア16に沿う煙草の走行方向に関
して、翼板31及び32の各々の後端部は、各垂直なシャフ
ト33,34をその軸線周りに回転するようにしている各作
動装置35,36上でこれらシャフト33,34の頂端と一体とな
っている。

作動装置（アクチェータ）35と36は検知ユニット37から
なる制御手段に連結されており、この検知ユニット37
は、壁10上の光電池39からなる光学的検知器の多数の平
行な列38と、壁11上の光放射要素41からなる多数の対応
する列40とを具備し、実質的にダクト８の全幅にわたっ
てダクト８内部の煙草の柱の上面の高さを検知するよう
にしている。

実際の使用において、光電池39の列38がダクト８の全幅
にわたって均一な煙草の上面高さを検出した時、すなわ
ちダクト８内部の煙草が、各列40において煙草の表面よ
り下側の同じ数の放射要素41によって放射された光線を
遮断した時、光電池39がアクチェータ35と36を作動させ
それによりシャフト33と34とが第２図に示すように翼板
31と32とをコンベア16と平行に保持する。このように配
置された翼板31と32により、煙草は偏向装置30からの助
けをかりずにコンベア16により供給される。

もし他方において、光電池39がコンベア16に最も近いダ
クト８の部分において煙草の高い表面高さを検出したな
らば、光電池39はアクチェータ35を作動させてシャフト
33と位置調整翼板31を回転し（第３図）、捕えた煙草を
コンベア16の中央に向って偏向させるようにする。

もし光電池39がコンベア16から最も離れたダクト８の部
分において煙草の高い表面高さを検出したならば、同じ
ことが適用されるが、この場合は光電池39がアクチェー
タ36を作動させシャフト34と位置調整翼板32とを回転し
（第４図）、捕えた煙草をコンベア16の中央に向って偏
向させるようにする。

光電池38がダクト８の中央部分で低い煙草の上面高さを
検出したならば、両方のアクチェータ35と36とが作動さ
れ翼板31と32とを（第５図）、コンベア16の両縁で煙草
を捕えてこの煙草をコンベア16の中央に向けて偏向させ
ダクト８の前記中央部分に供給される煙草の量を増加さ
せる。

本発明の補助供給ユニットの上記実施例は２つの末端位
置においてのみ各アクチェータ35と36とにより翼板31と
32を調節するようにしているが、翼板31と32の比例的な
位置づけ、すなわち光放射要素41により照らされた光電
池39の数と場所に応じて段階的に光電池39により調整さ
れるようにすることもできる。さらに詳細には、例え
ば、各列38において照らされた光電池39が電圧信号を発
し、この信号が付加回路により加えられ、公知の方法で
照らされた光電池39の数に比例してアクチェータ35と36
とを制御するようにしてもよい。

この技術に熟達している者にとって、上記説明の及び図
示された補助供給ユニットに対して本発明の範囲から逸
脱することなく変更が行われ得ることは明らかであろ
う。

偏向要素31と32は上記のものとは異なった構成とするこ
とができ、例えば、上記のものと同様の多数の翼板を具
備しこれら多数の翼板をコンベア16に対して任意の方法
で配置するようにしてもよい。翼板31と32は、煙草に能
動的に作用しかつ例えば第７図に示すようにコンベアベ
ルト42からなる要素によって置き換えることができ、こ
のコンベアベルト42は垂直シャフト上に取付けられ、コ
ンベア16に対して横方向に配置されまた翼板31及び32と
同様に光電池39により各端部ローラ43の回転軸線周りに
動くようにしている。

第８図に示すように、偏向装置30はまた非機械的偏向要
素を用いることができ、例えばコンベア16の対向側に配
置されかつ煙草に空気ジェットを導くようになっている
圧縮空気ノズル44を用い煙草をコンベア16に対して横方
向に動かすようにすることができる。この場合、要素44
は、検知ユニット37に連結されかつ要素44を圧縮空気源
に連結しダクトに沿って配置された弁手段45によって、
作動することができる。

トレイ18は省略することさえも可能でありそして再循環
される煙草はコンベア16又はトレイ18の適所に設けられ
たコンベアベルト（図示しない）から直接ダクト８の中
に供給することができる。この後者の場合には偏向装置
30は当然に前記コンベアに連結されるものである。

最後に、前記偏向装置30は前記コンベアベルトに代えて
トレイ18に連結することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による紙巻煙草製造機械の好適な実施例
を示す、第２図のＩ−Ｉ線に沿う垂直断面概略図、 第２図から第５図は４つの異なった作動位置における第
１図の細部を示す概略平面図、 第６図は第１図の他の細部を示す斜視図、 第７図及び第８図は第１図の細部の２つの変形を示す概
略平面図である。 １……紙巻煙草製造機械、２……分配器、７……主供給
装置、８……下降流ダクト、15……上昇流ダクト、16…
…搬入コンベアベルト、17……補助供給ユニット、18…
…トレイ、31,32……偏向要素、33,34……垂直シャフ
ト、35,36……アクチェータ、37……検知ユニット、42
……コンベアベルト、43……端部ローラ、44……ノズ
ル、45……弁手段。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】寸断された煙草を供給するための下降流ダ
   クト（８）を具備し、該ダクト（８）は、その頂端が主
   煙草供給装置（７）に連通しかつ内部に煙草上面高さ検
   知手段（37）を有しさらに補助煙草供給ユニット（17）
   の一部を形成する煙草供給手段（16,18）と横方向に連
   通している、補助煙草供給ユニットを有する紙巻煙草製
   造装置において、前記供給手段（16,18）上の煙草をそ
   の走行方向に対して横方向に動かすため前記検知手段
   （37）に連結された煙草偏向手段（31,32;42,44）を具
   備していることを特徴とする紙巻煙草製造機械。
2. 【請求項２】前記偏向手段が、前記供給手段（16,18）
   の２つの対向側面上に配置され、かつ煙草の走行方向に
   平行であり、また前記上面高さ検知手段（37）に連結さ
   れた作動手段（35,36）により煙草に対する非干渉位置
   と干渉位置との間を動かされる実質的に垂直的な壁（3
   1,32）を具備していることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の紙巻煙草製造機械。
3. 【請求項３】前記壁が、前記作動手段（35,36）の各垂
   直シャフト（33,34）上で回動する翼板（31,32）からな
   ることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の紙巻煙
   草製造機械。
4. 【請求項４】前記壁が、その１つが前記作動手段（35,3
   6）の垂直シャフト上で回動する複数の端部ローラ（4
   3）の周りに掛け渡されたベルト（42）の部分からなる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の紙巻煙草
   製造機械。
5. 【請求項５】前記偏向手段が、前記上面高さ検知手段
   （37）に連結された弁手段（45）を介して、圧縮空気源
   に連結された圧縮空気ノズル（44）を具備していること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の紙巻煙草製造
   機械。